JP3138787B2 - 異材質部を有するセラミックグリーンシートの製造方法 - Google Patents

異材質部を有するセラミックグリーンシートの製造方法

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JP3138787B2 JP05089367A JP8936793A JP3138787B2 JP 3138787 B2 JP3138787 B2 JP 3138787B2 JP 05089367 A JP05089367 A JP 05089367A JP 8936793 A JP8936793 A JP 8936793A JP 3138787 B2 JP3138787 B2 JP 3138787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック積層体部品
を構成するのに用いられる異材質部を有するセラミック
グリーンシートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、異材質部を有するセラミックグ
リーンシートを製造するには印刷法が適用されている。
その印刷法を適用しては、まず、部品の機能に応じて磁
性材または誘電材のセラミック材でなる第1のペースト
材料を所定面内に印刷し、この第1のペースト材料を乾
燥した後、第1のペースト材料と異質なセラミック材で
なる第2のペースト材料を第1のペースト材料による印
刷面外に印刷し、その第2のペースト材料を乾燥した
後、導電材のペースト材料を異材質部に合せて印刷する
ことにより内部電極を形成する如き工程が採られてい
る。
【0003】そのセラミックグリーンシートの製造方法
によると、全工程を印刷手段に頼って行うことから工程
的に極めて繁雑なものになり、また、製造時間も長く要
するところから生産性に劣る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異材質部を
有するセラミックグリーンシートを簡略な工程で能率よ
く製造すると共に、同シートの薄層化を図れ、また、異
材質部をファインなパターンに形成するセラミックグリ
ーンシートの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る異材質部を
有するセラミックグリーンシートの製造方法において
は、第1のペースト材料から一定厚みを有するシート状
物をベーステープ上に形成し、そのシート状物の乾燥後
に、所定の縁取りパターンをシート状物に付形すると共
に、この所定の縁取りパターン以外の不要部分をシート
状物から吸引除去して第1材質部を形成し、次に、第1
のペースト材料と異質な第2のペースト材料を第1材質
部にもオーバーコートさせてベーステープ上に塗布し、
この第2のペースト材料の乾燥前に、第2のペースト材
料をブレードによる表面ならしで不要部分の除去部に埋
め込んで第2材質部を第1材質部と同じ厚みに形成し、
第1材質部による異質材部を第2材質部によるシート部
の同一面内に形成するようにされている。
【0006】
【作用】本発明の異材質部を有するセラミックグリーン
シートの製造方法では、第1材質部と第2材質部とをシ
ート法による簡略な工程で同一面内に能率よく形成でき
る。また、第1のペースト材料から所定の厚みのシート
状物を形成した後、所定の縁取りパターンをシート状物
に付形すると共に、その縁取りパターン以外の不要部分
を取り除き、第1のペースト材料と異質な第2のペース
ト材料を不要部分の除去部に埋め込んで、第1材質部に
よる異材質部を第2材質部によるシート部の同一面内に
形成するところから異材質部をファインなパターンに形
成できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して説明す
れば、図1は本発明に係る異材質部を有するセラミック
グリーンシートの製造工程を示す。その製造工程は、各
工程の所定な処理により所定のセラミックグリーンシー
トを形成した後、最終的に剥離されるポリエチレンテレ
フタレート等のベーステープTを用いて行われる。この
ベーステープTは、前工程処理後に巻き取って次工程に
送り込み、或いは各工程を連続処理するキャリアテープ
として用いられる。
【0008】その製造工程においては、まず、非磁性材
または高誘電率材等のセラミック材でなる第1のペース
ト材料で一定厚みを有するシート状物1を形成する。こ
のシート状物1は、ドクターブレード等を備える吐出ノ
ズルNから第1のペースト材料をベーステープTのテ
ープ面上に吐出することにより所定の厚みに形成でき
る。
【0009】そのシート状物1の乾燥処理後、シート状
物1を第1材質部1a(以下、「第1のセラミック材質
部」という。)として形成するパターン成形工程に送り
込む。このパターン成形は、レーザ加工やパンチング加
工を適用することにより、所定の縁取りパターンをシー
ト状物1のシート面に容易に付形できる。そのパターン
付形後に、所定の縁取りパターン以外の不要部分1bを
バキュームV等による真空吸着で取り除いて第1のセラ
ミック材質部1aを形成できる。
【0010】その第1のセラミック材質部1aを形成し
た後、第1のペースト材料と異質な第2のペースト材料
によるオーバーコート工程に送り込む。このオーバーコ
ート工程ではドクターブレード等を備える吐出ノズルN
を用い、第1のセラミック材質部1aの表面を含むベ
ーステープTの所定面に、第2のペースト材料を塗布す
ることを行う。
【0011】その第2のペースト材料としては、第1の
ペースト材料と異質な磁性材または低誘電材料等のセラ
ミックペーストが用いられる。また、これからは部品内
部層となる第1のセラミック材質部1aと異質なセラミ
ックグリーンシートとなるシート部を第2材質部2(以
下、「第2のセラミック材質部」という。)として形成
する。なお、第1並びに第2のペースト材料には可撓
性,強靱性を部品基体に付与するようアクリル系または
ブチラール系の共通したバインダーを混入するとよい。
【0012】その第2のペースト材料をオーバーコート
した後、第2のペースト材料が乾燥する前に、スムージ
ング工程に送り込む。このスムージング工程では、先端
側が第1のセラミック材質部1aの膜厚と同間隔隔て、
第2のペースト材料と摺接するポリエチレンテレフタレ
ート等のフェザーブレードFを用い、オーバーコートさ
れた第2のペースト材料の表面ならしを行う。
【0013】その表面ならしでは、第2のペースト材料
を第1のセラミック材質部1a以外の不要な部分を取り
除いた除去部に埋め込み、第2のペースト材料からセラ
ミックグリーンシートとなるシート部を第2のセラミッ
ク材質部2として第1のセラミック材質部1aと同一厚
みに形成する。
【0014】この表面ならしを終了すると、図2で示す
如くベーステープTの面上には部品外部層を形成するシ
ート部となる第2のセラミック材質部2と、部品内部層
を形成する異材質部となる第1のセラミック材質部1a
とから一枚のセラミックグリーンシートとして同一面内
に形成できる。そのセラミックグリーンシートは、ベー
ステープTから剥ぎ取ることによりセラミック積層体部
品を構成するのに用いられる。
【0015】上述した工程によると、第1のセラミック
材質部1aと第2のセラミック材質部2とを一枚ものと
して形成するため、セラミックグリーンシートの薄層化
を図れる。また、第1のセラミック材質部1aを形成後
に、第2のペースト材料をオーバーコートすると共に、
当該ペースト材料を表面ならしするだけであるから簡略
な工程で能率よく製造でき、しかも所定厚みを有するシ
ート状物1より部品内部層となる第1のセラミック材質
部1aを形成することからファインなパターンに付形形
成できる。
【0016】そのセラミックグリーンシートを用いて
は、図3で示すように部品基体の部品外部層10をフェ
ライト等の磁性材で形成し、異材質部による部品基体の
部品内部層11を非磁性のフェライト,酸化チタン,ア
ルミナ等の非磁性材で形成することにより、チップイン
ダクタの如き電子部品を構成することができる。この場
合、異材質部による部品内部層11は内部電極12の間
に介在させるものとして形成されている。
【0017】その部品内部層11は、低透磁率層として
磁路を制御できると共に、漏れ磁束を抑え得ることか
ら、チップインダクタのL,Q,温度特性,IDC,結
合係数等を向上できる。また、内部電極12を非磁性材
の部品内部層11上に重ねて印刷形成しても、少なくと
も部品内部層11の非磁性材が部品基体の部品外部層1
0を形成する磁性材の同一面内に設けられているから、
セラミックグリーンシートを薄層化できて部品全体の小
型化も図れる。
【0018】また、上述したと同様に、部品内部層とな
る異材質部を高誘電率材のチタン酸バリウム,酸化チタ
ン,アルミナ等で形成し、部品基体の部品外部層を相対
的に低い誘電率材のチタン酸バリウム,酸化チタン,ア
ルミナ,ガラス(SiO)等で形成することにより、
Cネットワーク等のセラミック誘電体部品を構成でき
る。
【0019】このセラミック誘電体部品によると、高誘
電率材の異材質部を電極間に介在させることにより浮遊
容量を排除できると共に、部品基体を部品外部層となる
低誘電率材で形成することから機械的強度を向上でき
る。
【0020】上述した実施例では、異材質部を非磁性材
または高誘電率材のセラミック材料で形成する場合で説
明したが、部品基体をセラミック材料で形成し、異材質
部を内部電極となる導電材のペースト材料で形成するの
にも適用できる。この場合には、当該導電材による異材
質部を有するセラミックグリーンシートとセラミック材
料のみによるセラミックグリーンシートとを交互に積層
することにより積層体を形成すればよい。
【0021】なお、各電子部品の内部電極間を接続し或
いはLC複合部品等の他の部品間を接続するには、上述
した工程中でスルーホールを設けて導電材料を充填する
ことにより相互の接続を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る異材質部を有
するセラミックグリーンシートの製造方法に依れば、異
材質部を有するセラミックグリーンシートを簡略な工程
で能率よく製造できて薄層化も図れ、また、異材質部を
ファインなパターンに形成できることにより電気的特性
の向上も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異材質部を有するセラミックグリ
ーンシートの製造工程を示す説明図である。
【図2】同セラミックグリーンシートを部分平面で示す
説明図である
【図3】本発明に係る異材質部を有するセラミックグリ
ーンシートを用いて構成されたセラミック積層体部品の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
T ベーステープ 1 シート状物 1a 第1材質部(異質材部) 1b 不要部分 2 第2材質部(シート部)
フロントページの続き (72)発明者 吉田 政幸 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (72)発明者 須藤 純一 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−131411(JP,A) 特開 平2−208914(JP,A) 特開 平3−62508(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/40 H01G 13/00 - 13/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック積層体部品を構成するセラミ
    ックグリーンシートの製造方法であって、第1のペース
    ト材料から一定厚みを有するシート状物をベーステープ
    上に形成し、そのシート状物の乾燥後に、所定の縁取り
    パターンをシート状物に付形すると共に、この縁取りパ
    ターン以外の不要部分をシート状物から吸引除去して第
    1材質部を形成し、次に、第1のペースト材料と異質な
    第2のペースト材料を第1材質部にもオーバーコートさ
    せてベーステープ上に塗布し、この第2のペースト材料
    の乾燥前に、第2のペースト材料をブレードによる表面
    ならしで不要部分の除去部に埋め込んで第2材質部を第
    1材質部と同じ厚みに形成し、第1材質部による異質材
    部を第2材質部によるシート部の同一面内に形成するよ
    うにしたことを特徴とする異材質部を有するセラミック
    グリーンシートの製造方法。
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