JP3138096U - 屋内用骨箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度が高く、補修及び修理が容易で、高級感と優れた外観を有すると共に、遺骨を長期間に亘って衛生的に保存できる屋内用骨箱を提供する
【解決手段】木材で作成され全体が漆塗りされた、互いに嵌合可能な本体1並びに蓋2からなる屋内用骨箱であって、本体1と蓋2が嵌合されたときの形状が略四角柱状であることを特徴とする屋内用骨箱であって、1又は2以上の内箱が入れられて、二重構造とされている。容器自体が堅牢であり、漆の抗菌効果及び殺菌効果によって、長期間に亘って遺骨を衛生的に保存することができる。好ましくは、ヒバ材,サワラ材,ヒノキ材,サクラ材及びツゲ材から選ばれる1種又は2種以上の木材で作成された部材が嵌合され、木釘,竹釘及び接着剤から選ばれる1種若しくは2種以上の止着材で止着されて作成され、総漆仕上げ又は箔仕上げされてなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、自宅,納骨堂等の屋内で使用するのに適した骨箱に関する。
骨箱,骨壺等の遺骨を収容する容器には、無味乾燥で安っぽい物が多く、故人の安らかな永眠を願う遺族の思いを満足させられるものは少なかった。一般的な骨壺は、何ら装飾されていない陶磁器又はセラミックス製の壺形,ナツメ形又は円筒形の容器であり、墓や納骨堂中に納められる。骨箱は、一般的には、遺骨又は骨壺を入れるのに用いられる白木の箱であって、葬儀後の短期間白布や金襴覆等に包まれ自宅内に載置されることがあるものの、骨箱自体には何ら装飾が施されない。遺骨が直接入れられた骨箱は納骨堂等に納められ、骨壺が入れられていた骨箱は、骨壺が納骨堂等に納められると焼却又は廃棄される。従来の骨壺や骨箱等の骨容器を長期間に亘って使用すると、カビや細菌の繁殖によって遺骨及び骨容器の保存状態が悪化し、変色,異臭の発生,腐食等が惹起されることがある。
遺族の故人に対する思慕の情を満足させるために、装飾や模様を施し、多様な又は豪華な骨容器を提供しようとする考案が開示されている。例えば、特許文献1には、分離可能な蓋を有する木製の容器であって、容器本体の上端口部及びどの部位の横断端面が円形であり、蓋及び容器の表面又は/及び裏面に漆塗りを施したことを特徴とする骨つぼが開示されている。
登録実用新案第3092172号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の骨つぼは、横断端面が円形であるから強度が低く、材料の木が反り又は狂うことによって変形又は損傷し易く、また他の物品と接触し外力が加わることによって容易に損傷する虞がある。横断端面が円形であるため、滑り易く持ち難いから、意図せず落としてしまい、損傷する虞がある。一旦損傷してしまうと、補修又は修理に手間が掛かる。
横断端面が円形であるから、自宅又は納骨堂内の限られたスペースに、複数の骨つぼを整然と収納することが困難であり、美観を損なう。収納場所に出し入れする作業も行い難く、骨つぼ同士が接触して損傷する虞がある。
叙上の問題点に鑑み、本考案は、強度が高く変形し難く損傷し難い屋内用骨箱で、補修及び修理が容易な屋内用骨箱を提供することを課題とする。また、高級感と優れた外観を有すると共に、カビや細菌の繁殖を抑え、長期間遺骨を衛生的に保存できる屋内用骨箱を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案の考案者は、仏壇製作の技術と技法を転用することを着想し、従来に無い屋内用骨箱を考案した。
即ち、本考案の請求項1は、木材で作成され全体が漆塗りされた、互いに嵌合可能な本体並びに蓋からなる屋内用骨箱であって、本体と蓋が嵌合されたときの形状が略四角柱状であることを特徴とする屋内用骨箱である。
請求項2は、請求項1に記載の屋内用骨箱の内部に、1又は2以上の、他の請求項1記載の屋内用骨箱が入れられ、二重構造とされたことを特徴とする屋内用骨箱である。
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載の屋内用骨箱であって、本体が、互いに対向して配置される1対の第1の本体側板,互いに対向して配置される1対の第2の本体側板,及び底板が止着されてなると共に、蓋が、互いに対向して配置される1対の第1の蓋側板,互いに対向して配置される1対の第2の蓋側板,及び天板が止着されてなることを特徴としている
請求項4は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の屋内用骨箱であって、ヒバ材,サワラ材,ヒノキ材,サクラ材及びツゲ材から選ばれる1種又は2種以上の木材で作成されてなることを特徴としている。
請求項5は、木釘,竹釘及び接着剤から選ばれる1種若しくは2種以上の止着材を用いて作成されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の屋内用骨箱である。
請求項6は、全ての表面及び裏面が、1種又は2種以上の箔で仕上げられてなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の屋内用骨箱である。
本考案の屋内用骨箱に遺骨を入れ、自宅に載置し又は納骨堂に納める。遺族が、遺骨を長期間に亘って身近に置き、故人の安らかな永眠を願うことを可能とする。
本考案の骨箱は、木材で作成されていて陶磁器やセラミックスに比べ、軽量で破損し難い。略四角柱状の形状で隣接する面が直交しているから、木材の反りや狂いに強く、四角柱以外の多角柱や円柱に比べて高い強度を持ち変形し難く損傷し難い。持ち易い形状であるから、持ち運びに際して手を滑らせて損傷することが回避される。
例えば彫像の様に複雑な形状ではなく、補修困難な曲面も少ないから、手入れが容易であるし、損傷部位を容易に補修することができる。もし補修で足りず部材を作り直す必要が生じたとしても、例えば円柱状であれば容器全体を分解する必要があり、四角柱以外の多角柱では接着面が甘くなり、また更に複雑な形状であれば甚大な手間を要するが、本考案は略四角柱状であるから最小限の部材を作り直し強固に取り付けることが可能である。
複数の屋内用骨箱を自宅内に載置し又は納骨堂に納める場合、略四角柱状の形状であるから整然と並べることができ、屋内用骨箱が意図せず接触し合い損傷することが回避されるし、美観を保つこともできる。
全体が漆塗りされているから、漆の持つ抗菌効果及び殺菌効果のために、長期間の使用によってもカビや細菌の繁殖を抑制でき、それ自体が耐腐食性を有するだけでなく、遺骨を衛生的に保存することができる。漆によって耐水性及び耐湿性が向上するから、長期間の使用に堪え、遺骨を乾燥した状態に保ち、カビや細菌の繁殖をより確実に回避する効果を有する。また、全面漆塗りによる独特の色調,光沢,感触のために、高級感と優れた外観が得られる。
請求項2に係る屋内用骨箱は、叙上の効果を有する屋内用骨箱が二重にされているから、内箱に収容された遺骨はより衛生的で乾燥した状態に保たれ、カビや細菌の繁殖をより確実に抑制することができる。もし意図せず落下する等して外力が加わったとしても、二重構造となっているから、屋内用骨箱の強度が高められていて、屋内用骨箱及びそれに収容された遺骨が損傷を受け難い。もし外力によって外箱が損傷を受けたとしても、内箱は必ずしも損傷を受けず、より安全に遺骨を収容することが可能である。
複数人の遺骨をそれぞれ別の内箱に入れ、それらを1の外箱に入れることによって、夫妻,家族等互いに親密な間柄にあった故人を、合せて祭ることができる。
請求項3に係る屋内用骨箱は、最小限の板材からなるから、少ない労力で作成することができ、接着面が少なく強度が高い。分厚い木材ではなく板材を用いるから、十分な予備乾燥が可能で反りや狂いの影響を極力排することができ、柾目の板材のみを用いてより強度を高めることもできる。損傷した部材のみを交換することによって、強度を維持しつつ容易に修理することができる。
請求項4に係る屋内用骨箱は、耐水性及び耐湿性に優れ長期の使用に堪える材質で作成されているから、長期の使用により確実に堪える。
請求項5に係る屋内用骨箱は、止着材として金属製又は剛性を有する合成樹脂製の釘を用いていないから、焼却しても金属や合成樹脂が燃え残ることが無く、釘が熱によって融け遺骨を汚すことも無い。したがって、簡易な焼却処分が可能であって、更には焼却後遺骨を回収して埋葬し直すこともできる。
請求項6に係る屋内用骨箱は、屋内で使用するに相応しく装飾された、より高級感ある屋内用骨箱であって、遺族の故人に対する弔いの気持ちを更に満足させることができる。
以下に、本考案を実施するための最良の形態を、実施例を示す図面を参照して詳細に説明する。尚、本実施例に、本考案は限定されるものではない。
図1は、本考案の実施例を示す斜視図である。図2は、本考案の実施例を示す図面で、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は本考案の実施例を示す図面で、(a)は図3のB−B断面図であり、(b)は図3のC−C断面図である。図5は本考案の実施例を示す図面で、(a)は図3のD−D断面図であり、(b)は図3のE−E断面図である。
本考案に係る屋内用骨箱は、木材で作成され全体が漆塗りされた、互いに嵌合可能な本体1並びに蓋2からなる屋内用骨箱であって、図1に示される様に、本体1と蓋2が嵌合されたときの形状が略四角柱状である。
本実施例においては、側面と側面及び側面と上面との成す稜が切削されて形成された凸曲面が、隣接する側面及び上面と段差を付けて設けられると共に、屋内用骨箱の下端には脚1aが設けられている。本考案に係る屋内用骨箱は、略四角柱状であれば必ずしもこれに限定されず、例えば凸曲面の代りに凹曲面が設けられていても良く、脚が設けられていなくても良い。また、一切の装飾を排したシンプルな四角柱状であっても良く、切削,木彫等によって更に複雑な形状とされていても良い。
本考案に係る屋内用骨箱は、全体が漆塗りされている。漆は1層のみ塗られても良く、重ね塗りされていても良い。漆の種類は限定されず、生漆,黒漆,赤漆,朱漆,透漆や、各種顔料を添加し着色させた漆等を用いることができる。また、2種以上の漆が重ね塗りされていても良く、2種以上の漆が混合された後に塗られていても良い。
漆を塗る方法は特に限定されず、拭き漆や漆刷毛で塗る方法が好適に用いられる。黒檀,紫檀,柿木等の唐木を材料として用いた場合には、その木目や素材を活かすために、拭き漆によって仕上げることが好ましい。
漆には抗菌効果及び殺菌効果があるから、本考案に係る屋内用骨箱は、長期間の使用によってもカビや細菌の繁殖を抑制でき、それ自体が耐腐食性を有するだけでなく、遺骨を衛生的に保存することができる。また、漆で被覆されているから、白木に比べて損傷し難く、耐水性及び耐湿性も向上している。したがって、本考案に係る屋内用骨箱は、長期間の使用に堪え、遺骨を乾燥した状態に保ちカビや細菌の繁殖を回避できる屋内用骨箱である。
本実施例に係る屋内用骨箱は、特定の部分だけでなく全体が漆塗りされているから、漆塗りされていない部分から腐食が進行して損壊する虞が無い。また、板材の片面のみが漆塗りされていると板材が反ってしまうことがあるが、本考案に用いられる全ての板材は、両面が漆塗りされていて反り難く、反りによって屋内用骨箱が変形又は損傷することが回避される。
本考案に係る屋内用骨箱は、全体が漆塗りされているから、漆特有の色調,光沢,感触のために、高級感と優れた外観を有する。漆塗りのみで仕上げられていても良いが、更に、蒔絵によって模様が付けられ、彫金細工が取り付けられ、又は箔仕上げされていても良い。箔仕上げに用いる箔は、長期間に亘って使用可能であればその種類は限定されないが、高級感があって変質し難く漆と調和し暖かみを感じさせる金箔、又は高級感があって長期間の使用によって徐々に色調が変化し独特の風合いを与える銀箔が好適に用いられる。全体が箔仕上げされていても、表面のみが箔仕上げされていても良く、特にその部位を限定するものではない。
好ましくは、骨箱の全ての表面及び裏面が、1種又は2種以上の箔で仕上げられていることが好ましい。全ての表面及び裏面が1種の箔で仕上げられていても良く、表面又は裏面における隣接面が互いに異なる種類の箔で仕上げられていても良い。また、全ての表面が1種の箔(例えば金箔)で仕上げられると共に、全ての裏面が表面とは異なる1種の箔(例えば銀箔)で仕上げられていても良い。斯様な箔仕上げを行うことによって、屋内で使用するに相応しく装飾された、より高級感ある屋内用骨箱が得られ、遺族の故人に対する弔いの気持ちを更に満足させることができる。
本考案に係る屋内用骨箱は、単一の箱であっても良いが、同様の手法によって作成された1又は2以上の屋内用骨箱が入れられ、二重構造とされていることが好ましい。内箱に収容された遺骨がより衛生的で乾燥した状態に保たれ、カビや細菌の繁殖をより確実に抑制することができるからである。また、もし意図せず落下する等して外力が加わったとしても、二重構造であることによって屋内用骨箱の強度が高められていて、屋内用骨箱及びそれに収容された遺骨が損傷を受け難いからである。もし外力によって外箱が損傷を受けたとしても、内箱は必ずしも損傷を受けず、より安全に遺骨を収容することが可能である。
本実施例の屋内用骨箱は、図3に示される様に、本体1及び蓋2からなる屋内用骨箱が外箱とされ、その中に、本体3と蓋4からなる屋内用骨箱が内箱として入れられて、二重構造とされている。内箱は、底板13が若干低く設けられていることを除き、外箱と同様の手法によって作成されている。本実施例においては、1の内箱が外箱に遊嵌されて入れられているが、本考案に係る略四角柱状の内箱であれば必ずしもこれに限定されず、互いに同一形状の又は異なる形状の、2以上の内箱が入れられていても良い。2以上の内箱が入れられる場合、外箱の内部には、個別に内箱を入れるための仕切りが設けられていても良く、又は仕切りが設けられていなくても良い。2以上の内箱が入れられている場合、複数人の遺骨をそれぞれ別の内箱に入れ、それらを1の外箱に入れることによって、夫妻,家族等互いに親密な間柄にあった故人を、合せて祭ることができる。
また、必ずしも、内箱が直接外箱に入れられている必要は無く、内箱が絹,和紙等で包まれた上で、外箱に入れられていても良い。
本考案に係る骨箱は、木材で作成される。木材の種類は特に限定されないが、好ましくは、耐水性及び耐湿性に優れ長期間の使用に適する、ヒバ材,サワラ材,ヒノキ材,サクラ材,ツゲ材及び黒檀,紫檀,柿木等の唐木が好適に用いられる。更に好ましくは、比較的軽量で扱い易く、硬過ぎないために加工が容易であり、国内で容易に入手できる、ヒバ材,サワラ材,ヒノキ材,サクラ材,及びツゲ材から選ばれる1種又は2種以上の木材を用いて作成される。
ヒバ材は、ヒノキ科アスナロ属ヒバ種(亜種であるヒノキアスナロを含む)の木材であって、耐水性及び耐湿性に優れ、シロアリ等の虫を寄せ付けず木材腐朽菌に対する耐性が高く腐食し難い。サワラ材は、ヒノキ科ヒノキ属サワラ種の木材であり、ヒバ材と同様に、耐水性,耐湿性及び耐腐食性に優れる。ヒノキ材は、ヒノキ科ヒノキ属ヒノキ種の木材であり、軽量で扱い易く、加工が容易であって、木目が緻密で光沢を有し見栄えも良い。耐水性,耐湿性,強度及び耐腐食性に優れ、反りや狂いが少ない。サクラ材は、バラ科サクラ属の木材,及びそれと外観や性質の類似したカバノキ科カバノキ属のカバ,ミズメ等の木材である。木目が均質で反りや狂いが少なく、虫を寄せ付けず、強度,耐腐食性,耐水性及び耐湿性に優れ見栄えも良い。ツゲ材は、ツゲ科ツゲ属ツゲ種の木材であって、木目が緻密で、耐水性及び耐湿性に優れ、堅く反り難く、強度も高い。
叙上の通り、ヒバ材,サワラ材,ヒノキ材,サクラ材及びツゲ材は、何れも、耐水性及び耐湿性を有し長期間の使用に堪える材質であり、本考案に好適に用いられる。優れた耐腐食性を有するヒバ材,ヒノキ材又はサクラ材が、特に好適である。これらの木材は、集成材等であっても良いが、美しい木目を持ち高級感を有する天然木を用いることが好ましい。
本考案に係る骨箱は、2種以上の木材を用いて作成されると、異種木材で作成された部材の強度や反り具合に差が生じ骨箱自体の強度が低下する虞があるため、1の骨箱は1種の木材のみで作成されていることが好ましい。
作成後の反りや狂いを低減するために、本考案に用いられる木材は、使用前に十分に予備乾燥してから用いられる。本考案に係る骨箱は、1個の木材をくり抜いて作成されていても良く、予め作成された2個以上の部材が止着されて作成されていても良い。
好ましくは、後述する様に、本体が、互いに対向して配置される1対の第1の本体側板,互いに対向して配置される1対の第2の本体側板,及び底板が止着されてなると共に、蓋が、互いに対向して配置される1対の第1の蓋側板,互いに対向して配置される1対の第2の蓋側板,及び天板が止着されて作成される。使用する部材が少ないため少ない労力で作成できるし、部材同士の接着面が少なく、堅牢な箱を作成することができるからである。また、十分に乾燥した板材から各部材を作成でき、反りや狂いの少ない箱を作成できるからである。更に、修理するときには、損傷した部材のみを交換することによって、強度を維持しつつ容易に修理することが可能だからである。
これに対して、1個の木材をくり抜いて作成するのは、失敗が許されず技術的に困難であるし、効率も悪い。分厚い木材を使用する必要があるから、均一に乾燥することが困難で板材を用いるよりも反りや狂いが起り易く、それを回避するための予備乾燥に長時間を要する。必然的に板目の部分が生じるから、反りや狂いに弱い。また、損傷した部分のみを交換することができないから、修理が難しく、もし修理できたとしても甚大な手間が掛かる。一方、多数の部材を結合させて作成する方法では、部材間の接着面が多くなり、また各部材の反りや狂いの影響を受け易いから、箱が脆弱となる虞がある。
更に好ましくは、全ての部材が、柾目の板材で作成される。反りや狂いが少なく割れ難いからより長期の使用にも堪え得るし、優れた外観を得られ高級感を与えることもできるからである。
本体1は、図3乃至図5に示される様に、左右1対の第1の本体側板5,5,前後1対の第2の本体側板6,6,及び底板7が止着されて作成されている。
第1の本体側板5は、一枚の板材から作成されていて、その左右側端部の表面側が切削され凸曲面が段差を付けて設けられているが、必ずしもこの形状に限定されず、凹曲面が設けられていても、切削,木彫等によって更に複雑な形状とされていても良く、又は何ら装飾を加えられていない稜部を有するシンプルな形状であっても良い。第1の本体側板5の上端部は、表面側が切削されて厚みが小さくされ嵌入部5aが形成されている。第1の本体側板5の下方は、裏面側が切削され厚みが小さくされて嵌合部5bが形成されていて、更に、嵌合部5bよりも低い高さ位置から下端に至る表面側が切削されて厚みが小さくされ脚部5cが形成されている。本実施例においては、脚部5cの下端における左右中央部が更に切削されているが、脚部5cの形状は必ずしもこれに限定されず、何ら装飾を加えられていない略直方体状の形状であっても良く、切削,木彫等の手技によって更に複雑で優れた外観を与える形状とされていても良い。
本実施例において、第1の本体側板5は一体として作成されているが、必ずしもこれに限られず、例えば別に作成された脚部5cが接合されていても良く、別に作成された板材が止着されて嵌入部5aが形成されていても良い。
第2の本体側板6は、一枚の板材から作成されていて、高さ及び最大厚みは第1の本体側板5のそれと等しくされている。第2の本体側板6の幅は第1の本体側板5の幅よりも広くされていて、両側端部の表面側は切削され凸曲面が段差を付けて設けられているが、必ずしもこの形状に限定されず、凹曲面が設けられていても、切削,木彫等によって更に複雑な形状とされていても良く、又は何ら装飾を加えられていない稜部を有するシンプルな形状であっても良い。両側端部の裏面側は切削され第1の本体側板5と嵌合可能とされている。本実施例においては、第1の本体側板5,5及び第2の本体側板6,6を嵌合させた際に、本体1の表面及び裏面が略正方形状の横断形状を与えるようにされているが、略長方形状の横断形状を与える形状であれば、必ずしもこの形状に限定されない。
第2の本体側板6の上端部は、表面側が切削されて厚みが小さくされると共に両側端が切削されて幅狭くされ、嵌入部6aが形成されている。嵌入部6aの高さは嵌入部5aの高さと等しくされ、嵌入部6aの厚みは嵌入部5aの厚みと等しくされている。嵌入部6aの幅は、両側端において嵌入部5aの厚みの分だけ、嵌入部5aの幅よりも広くされていて、第1の本体側板5,5及び第2の本体側板6,6が嵌合された際に、嵌入部5a,5a及び嵌入部6a,6aが、正方形状の横断形状を有する表面及び裏面を形成する様にされている。
また、第2の本体側板6の下方における裏面側は、左右中央が嵌入部6aの厚みと等しい分だけ切削されて、平らにされ、嵌合部6bが形成されている。更に、嵌合部6bよりも低い高さ位置から下端に至る表面側が切削されて厚みが小さくされると共に、両側端が切削されて、脚部6cが形成されている。脚部6cの高さは脚部5cの高さと等しくされていて、脚部6cの厚みは脚部5cの厚みと等しくされている。脚部6cの幅は、両側端部において、脚部5cの厚みの分だけ幅広くされていて、第1の本体側板5,5及び第2の6,6を嵌合させた際に、表面側及び裏面側が略正方形状の横断形状を与える脚1aを形成するようにされている。本実施例においては、脚部6cの下端における左右中央部が更に切削されているが、脚部6cの形状は必ずしもこれに限定されず、何ら装飾を加えられていない略直方体状の形状であっても良く、切削,木彫等の手技によって更に複雑で優れた外観を与える形状とされていても良い。
本実施例において、第2の本体側板6は一体として作成されているが、必ずしもこれに限られず、例えば別に作成された脚部6cが接合されていても良く、別に作成された板材が止着されて嵌入部6aが形成されていても良い。
底板7は、正四角柱状の板材であって、嵌合部5b,5b及び嵌合部6b,6bで形成される凹みに嵌合され、止着されている。底板7の形状は、前記凹みに嵌合可能な略四角柱状の形状であれば良く、必ずしも正四角柱状に限定されない。
蓋2は、図2,図3及び図5(b)に示される様に、左右1対の第1の蓋側板8,8,前後1対の第2の蓋側板9,9,及び天板10が止着されて作成されている。
第1の蓋側板8は、一枚の板材から作成されていて、表面の上端部及び両側端部は切削され凸曲面が段差を付けて設けられているが、必ずしもこの形状に限られず、凹曲面が設けられていても、切削,木彫等によって更に複雑な形状とされていても良く、又は何ら装飾を加えられていない稜部を有するシンプルな形状であっても良い。
第1の蓋側板8の裏面における上下略中央部は若干厚くされていて、ストッパー部8aが形成されている。ストッパー部8aの下端と第1の蓋側板8の下端の高低差は、嵌入部5aの高さと等しくされていて、蓋をした際に、ストッパー部8aの下端が嵌入部5aの上端に当接する様にされている。
本実施例において、第1の蓋側板8は一体として作成されているが、必ずしもこれに限られず、例えば別に作成されたストッパー部8aが接合されていても良い。
第2の蓋側板9は一枚の板材から作成されていて、その高さは第1の蓋側板8の高さと等しくされていて、その幅は第1の蓋側板8の幅よりも若干幅広くされている。表面の上端部及び両側端部は切削され凸曲面が段差を付けて設けられているが、必ずしもこの形状に限られず、凹曲面が設けられていても、切削,木彫等によって更に複雑な形状とされていても良く、又は何ら装飾を加えられていない稜部を有するシンプルな形状であっても良い。本実施例においては、第1の蓋側板8,8及び第2の蓋側板9,9を嵌合させた際に、蓋2の表面及び裏面が略正方形状の横断形状を与えるようにされているが、略長方形状の横断形状を与える形状であれば、必ずしもこの形状に限定されない。
第2の蓋側板9の裏面における上下略中央部は若干厚くされていて、ストッパー部9aが形成されている。ストッパー部9aの幅は、その両側端において、ストッパー部8aの厚みの分だけストッパー部8aよりも幅広くされていて、第1の蓋側板8,8及び第2の蓋側板9,9を嵌合させた際に、内側が正方形状の横断形状を形成するようにされている。
ストッパー部9aの下端と第2の蓋側板9の下端の高低差は、嵌入部6aの高さと等しくされていて、蓋をした際に、ストッパー部9aの下端が嵌入部6aの上端に当接する様にされている。
本実施例において、第2の蓋側板9は一体として作成されているが、必ずしもこれに限られず、例えば別に作成されたストッパー部9aが接合されていても良い。
天板10は、略四角柱状の板材であって、その上部の稜は何れも切削され、凸曲面が段差を付けて設けられている。天板10の形状は、略四角柱状の形状であれば良く、木彫等によって装飾されていても良く、又は何ら装飾を加えられていない稜部を有するシンプルな形状であっても良い。
本体1及び蓋2は、止着材として、竹釘17,・・・及び接着剤(図示せず)のみを用いて作成されている。隣接する第1の本体側板5と第2の本体側板6は、接合面に接着剤が塗布され、更に上下2箇所に竹釘17,17が打ち込まれて、止着されている。底板7は、嵌合部5b,5b及び嵌合部6b,6bからなる本体1下方の凹みに嵌入され、接着剤で接着されて固定されている。一方、隣接する第1の蓋側板8と第2の蓋側板9は、接合面に接着剤が塗布され、更に上下略中央1箇所に竹釘17が打ち込まれて、止着されている。天板10は、ストッパー部8a,8a及びストッパー部9a,9aの上端に当接される様にして、第1の蓋側板8,8及び第2の蓋側板9,9で形成される蓋2上方の凹みに嵌入され、接着剤で接着されて固定されている。本考案に用いる止着材は、これに限定されるものではない。
止着材の種類は、特に限定されず、焼却可能な木釘,竹釘及び接着剤から選ばれる1種若しくは2種以上の止着材を用いることが好ましい。木釘及び/又は竹釘を用いる場合、その位置や個数は、特に限定されない。また、本考案に用いる接着剤の種類は、特に限定されないが、木材同士の接着が可能な、漆,糊漆,麦漆,デンプン糊,膠,膠漆等の天然系接着剤や、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤,エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤,ウレタン樹脂エマルジョン接着剤,エポキシ樹脂系接着剤,シアノアクリレート系接着剤,ニトリルゴム系接着剤,ニトロセルロース接着剤,ポリ酢酸ビニル樹脂溶液系接着剤,ポリビニルアルコール系接着剤,レゾルシノール系接着剤等の合成樹脂を含有する接着剤が好適である。木材同士を強固に接着でき、安価に入手可能な酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤が、特に好適に用いられる。
木釘,竹釘及び接着剤から選ばれる1種若しくは2種以上の止着材を用いることによって、最終的に遺骨を処分する際に、本考案を、遺骨と共に容易に焼却することができる。金属製又は剛性を有する合成樹脂製の止着材を用いた場合、焼却すると金属や合成樹脂が燃え残り、又は熱によって融け遺骨を汚す虞がある。それを回避するためには事前に止着材を分離する必要があり、処理が煩雑となってしまう。本実施例に係る骨箱は、止着材として金属製又は剛性を有する合成樹脂製の釘を用いていないから、簡易な焼却処分が可能であって、更には焼却後遺骨を回収して埋葬し直すこともできる。
本考案に係る屋内用骨箱の、部材間の接合部に僅かな隙間がある場合、和紙,おがくず,麻等の布を詰めて隙間を埋める。その後に漆塗りすることによって、屋内用骨箱の密閉性がより高まり、堅牢性が増すと共に、漆による殺菌効果,抗菌効果をより確実に得ることができ、耐水性及び耐湿性の向上が図られる。それによって、遺骨を長期間に亘ってより衛生的に保存することが可能となる。
また、本考案に係る屋内用骨箱は軽量で高級感を有する容器であるから、頻度高い手入れを遺族に促し、故人への思いを新たにする機会を与える効果も期待される。
叙上の通り、本考案に係る屋内用骨箱は、人骨を納める骨箱として使用できるが、必ずしもこれに限られず、故人の遺品やペットの遺骨等を納める用途にも用いることもできる。また、その優れた特性を利用して、墓の納骨容器として使用することもできる。
本考案の実施例を示す斜視図である。 本考案の実施例を示す図面で、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 図2のA−A断面図である。 本考案の実施例を示す図面で、(a)は図3のB−B断面図であり、(b)は図3のC−C断面図である。 本考案の実施例を示す図面で、(a)は図3のD−D断面図であり、(b)は図3のE−E断面図である。
符号の説明
1,3 本体
1a 脚
2,4 蓋
5,11 第1の本体側板
5a,6a 嵌入部
5b,6b 嵌合部
5c,6c 脚部
6,12 第2の本体側板
7,13 底板
8,14 第1の蓋側板
8a,9a ストッパー部
9,15 第2の蓋側板
10,16 天板
17 竹釘

Claims (6)

  1. 木材で作成され全体が漆塗りされた、互いに嵌合可能な本体並びに蓋からなる屋内用骨箱であって、本体と蓋が嵌合されたときの形状が略四角柱状であることを特徴とする屋内用骨箱。
  2. 請求項1に記載の屋内用骨箱の内部に、1又は2以上の、他の請求項1記載の屋内用骨箱が入れられ、二重構造とされたことを特徴とする屋内用骨箱。
  3. 本体が、互いに対向して配置される1対の第1の本体側板,互いに対向して配置される1対の第2の本体側板,及び底板が止着されてなると共に、蓋が、互いに対向して配置される1対の第1の蓋側板,互いに対向して配置される1対の第2の蓋側板,及び天板が止着されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋内用骨箱。
  4. ヒバ材,サワラ材,ヒノキ材,サクラ材及びツゲ材から選ばれる1種又は2種以上の木材で作成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の屋内用骨箱。
  5. 木釘,竹釘及び接着剤から選ばれる1種若しくは2種以上の止着材を用いて作成されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の屋内用骨箱。
  6. 全ての表面及び裏面が、1種又は2種以上の箔で仕上げられてなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の屋内用骨箱。
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KR101479574B1 (ko) * 2013-01-24 2015-01-06 이승아 유골함 및 그의 제조방법

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