JP3115436U - 草花装飾付き収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】 板材を強化して制作段階でのロスを無くすこと、ファルカタ材であっても木粉の発生を防止して食品の包装に利用できることはもちろん、木の質感を活かしつつ、色褪せや収縮、カビの発生を防止して鮮やかで立体的な花びらや葉等の草花による装飾を施した収納箱を提供する。
【解決手段】 収納部3と蓋部2とからなる収納箱1であって、少なくとも前記収納部3の側板5および前記蓋部2をファルカタ材9により構成するとともに、前記ファルカタ材9の外表面に乾燥させた花びらや葉等の草花10をちりばめ、前記ファルカタ材9および前記草花10の上に透明ないし半透明の合成樹脂フィルム8をエチレン―酢酸ビニル共重合樹脂からなる接着材11により貼着させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 収納部3と蓋部2とからなる収納箱1であって、少なくとも前記収納部3の側板5および前記蓋部2をファルカタ材9により構成するとともに、前記ファルカタ材9の外表面に乾燥させた花びらや葉等の草花10をちりばめ、前記ファルカタ材9および前記草花10の上に透明ないし半透明の合成樹脂フィルム8をエチレン―酢酸ビニル共重合樹脂からなる接着材11により貼着させる。
【選択図】 図1
Description
本考案は、木製の収納箱に関するものであり、特に表面に乾燥させた花びらや葉による装飾を施した草花装飾付き収納箱に関するものである。
従来より、木製の収納箱は、素材である木質が自然な美しさや風情を醸しだし、また、強度が高く変形しにくいことから、高級料理や土産物の包装、弁当や寿司などの食品の包装に広く用いられている。
しかし、木製の収納箱は薄い板材で作られるところ、製作時に板材が破損してしまうことが多く、時間的および費用的なロスがあった。また、従来から収納箱の材料として用いられてきた、えぞまつ、もみ、とうひなどは、木粉が出にくい点から食品の包装容器用には適しているものの、材料原価が高く加工コストが高くなるため、比較的材料原価が安い東南アジア南方に広く植生する豆科の植木であるファルカタなどが利用されている。しかし、これらの植木は年輪がないため木粉が出やすく、これらを用いて作られた収納箱は、食品の包装用としては不向きであるという問題があった。
そこで、本出願人は、実用新案登録第3073714号公報(特許文献1)では、木製容器における木の質感を保ちつつ板材の強化を図り制作段階でのロスを無くすための考案、実用新案登録第3076195号公報(特許文献2)では、木製の収納箱の形成にあたり、木粉の発生を防止し、使用する木材の種類にかかわらず収納箱を食品の包装に利用できる考案を提案している。
ところで、木製の収納箱は、高級料理や土産物の包装に用いられるゆえに、食品用包装容器としての機能はもちろんのこと、それと同時に贈答用としての外観の華やかさが求められる。外観を装飾する方法としては、箱の外側に彩色を施す方法があるが、これでは絵を描いたり、色を塗ることによって木の質感が薄れてしまう。また、他の方法として、表面に模様などの絵を印刷した化粧紙やフィルム等を貼る方法があるが、これでは模様が平面的なものになってしまいインパクトに欠ける。さらに、木の風合いにあった装飾として草花を用いる方法が考えられるが、花びらや葉が色褪せしたり収縮してしまうし、花びら等に残った水分によりカビが生えたりするため、植物そのものの美しさを活かした装飾ができないという問題があった。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、板材を強化して制作段階でのロスを無くすこと、ファルカタ材であっても木粉の発生を防止して食品の包装に利用できることはもちろん、木の質感を活かしつつ、色褪せや収縮、カビの発生を防止して鮮やかで立体的な花びらや葉等の草花による装飾を施した収納箱を提供することを目的としている。
本考案に係る収納箱の特徴は、収納部と蓋部とからなる収納箱であって、少なくとも前記収納部の側板および前記蓋部をファルカタ材により構成するとともに、前記ファルカタ材の外表面に乾燥させた花びらや葉等の草花をちりばめ、前記ファルカタ材および前記草花の上に透明ないし半透明の合成樹脂フィルムをエチレン―酢酸ビニル共重合樹脂からなる接着材により貼着させた点にある。
また、本考案において、前記収納部および蓋部に使用されるファルカタ材は、厚さが2mm、3mm、6mmの単板、4mm、5mm、6mmの合板、2mm、3mm、4mm、5mm、6mmのベニヤのうちから選択されるいずれかの板材に形成することが望ましい。
本考案によれば、板材を強化して制作段階でのロスを無くすこと、ファルカタ材であっても木粉の発生を防止して食品の包装に利用できることはもちろん、木の質感を活かしつつ、色褪せや収縮、カビの発生を防止して鮮やかで立体的な花びらや葉等の草花による装飾を施した収納箱よる装飾を施すことができる。
以下、本考案に係る収納箱について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本考案の実施形態における収納箱1を示す斜視図であり、図2は収納箱1の蓋部2を除いた収納部3の斜視図である。図3は本実施形態における収納部3の底板4と側板5の構成を示す一部断面図である。以下、本実施形態の収容箱の構成について詳細する。
図1に示すように、収納箱1は、底板4およびこの底板4の周囲を囲う側板5からなる収納部3と、天蓋6およびこの天蓋6の周囲を囲う蓋側板7からなる蓋部2とで構成されている。
図1および図2に示すように、収納部3は、底板4の周縁部に沿うように矩形に開口した筒状の側板5の内側下縁部に、前記底板4が嵌め込まれて一体的に形成されており、蓋部2は、天蓋6の周縁部に沿うように矩形に開口した筒状の蓋側板7の内側上縁部に、天蓋6が嵌め込まれて一体的に形成されている。
底板4、側板5、天蓋6、蓋側板7は、表裏面に合成樹脂フィルム8を貼着したファルカタ材9で形成されており、側板5、天蓋6および蓋側板7を形成するファルカタ材9の外表面には乾燥させた草花、図1では花びら10による装飾が施されている。また、底板4と側板5、天蓋6と蓋側板7を組み合わせて固着する手段として、接着剤や止め具が用いられる。
合成樹脂フィルム8としては、ヒートシール可能なプラスチックフィルム、例えばポリプロピレン(CPP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、これらを延伸させた(OPP)フィルムなどを用いることができる。
合成樹脂フィルム8の接着材11は各種挙げられるが、特にファルカタ材9の被覆には、接着性の相性の点からエチレン―酢酸ビニル共重合樹脂が好ましい。エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂は、一般にEthylence−Vinyl Acetate(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)の略称であるEVA樹脂と呼ばれているもので、柔軟性、強靱性、透明性に富んだ熱可塑性合成樹脂である。ファルカタ材に対しての接着力が他のものに比べて好適である。
ファルカタ材9は、アジア南方に広く植生する豆科の植木であるファルカタを製材したものである。ファルカタ材9は、比較的材料原価が安く、色は淡黄白色で、材質は軽く軟らかく加工しやすいという特性を有している。本実施形態のファルカタ材9は、ファルカタ木の丸太をかつらむき状に薄く切削し、2mm、3mm、6mmの単板、4mm、5mm、6mmの合板、2mm、3mm、4mm、5mm、6mmのベニヤとして形成される。この厚さのファルカタ材が合成樹脂フィルムを貼付するのに最も好適である。
花びら10は、植物の花を乾燥させたいわゆるドライフラワーであって、花びらを一枚一枚バラバラにしたものを用いる。なお、花びらのほか、葉などを用いることができ、また、花びらは一枚一枚でなくても、花そのものを押し花にしたものを用いてもよい。
図3に示すように、側板5の断面は、ファルカタ材9と、この表裏面に接着材11によって貼着した合成樹脂フィルム8との三層、ないし、ファルカタ材9と、この表裏面に接着材11によって貼着した合成樹脂フィルム8と、片側面に花びら10が介在された四層構造に形成されている。また、図示しないが前記側板5と同じく、乾燥させた花びら10の装飾が施された天蓋6、蓋側板7も同様の構造となっている(図示せず)。
次に、収納箱1の制作工程について説明する。
所定の厚さの板状に形成した長尺状のファルカタ材9をラミネート装置に配置し、接着材11としてのエチレン―酢酸ビニル共重合樹脂が塗布された合成樹脂フィルム8を裏面(片側面)に熱融着させる。続いて、前記ファルカタ材9を裏返し、その表面の上に、乾燥させた花びら10を模様として適当な位置に配置されるようにふりまき、その上から接着材11としてのエチレン―酢酸ビニル共重合樹脂が塗布された合成樹脂フィルム8を熱融着させる。この場合、合成樹脂フィルム8の熱融着は、ファルカタ材9の上に花びら10をふりまきながら気泡が生じないように行う必要があるため、熱融着させる際の速度は裏面のラミネート速度よりもゆっくりと行われる。
上記の工程を経て得られたファルカタ材9を適当な幅、長さに切断し、側板5、天蓋6、蓋側板7とする。側板5および蓋側板7は、加工後のファルカタ材9を適当な幅で帯状に切断し、帯状の板材を折れ筋に沿って筒状に折り曲げ、互いに接合した板材の両端部を接着剤で固着して形成される。そして、その筒状に形成した蓋側板7の上縁部に天蓋6を接合して蓋部2とし、また、筒状に形成した側板5の下縁部に底板4を接合して収納部3を得る。
以上より、本実施形態によれば、
1.板材を強化して制作段階でのロスを無くすこと
2.ファルカタ材であっても木粉の発生を防止して食品の包装に利用できること
3.木の質感を活かしつつ、色褪せや収縮、カビの発生を防止して鮮やかで立体的な花びらや葉等の草花による装飾を施すこと等の効果を奏することができる。
1.板材を強化して制作段階でのロスを無くすこと
2.ファルカタ材であっても木粉の発生を防止して食品の包装に利用できること
3.木の質感を活かしつつ、色褪せや収縮、カビの発生を防止して鮮やかで立体的な花びらや葉等の草花による装飾を施すこと等の効果を奏することができる。
なお、本考案に係る収納箱は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、収納箱の形状を、五角形、六角形などの多角形状、円形や楕円形などの曲面形状、角形と曲面の組み合わせ形状等、収納する物や食品の種類や量、用途等に応じて適宜設定することができる。また、収納箱の内部に仕切を設けてもよい。
また、蓋部2の構成も実施形態に限定されるものではなく、図4および図5に示すように天蓋6を蓋側板7の上にのせて付蓋にして、いわゆる被せ蓋や印籠蓋の構成にしてもよい。さらに、図6に示すように天蓋6のみを収納部3上に被せて、いわゆるのせ蓋に構成してもよいし、図7および図8に示すように天蓋6ないし側板5の縁部に溝を形成して、いわゆるシャクリ蓋や落とし蓋に構成してもよい。
また、図6ないし図8に示すように、収納部3における底板4を側板5の溝に嵌めるのではなく、側板5の下面に貼り付ける構成としてもよい。
さらに、本考案に係る収納箱を構成する底板4、側板5、天蓋6、蓋側板7のファルカタ材9において、合成樹脂フィルム8が両面に貼着されている必要はなく、合成樹脂フィルム8をファルカタ材9の片側面のみに貼着し、収納箱1の内部側には合成樹脂フィルム8が貼られない構成にしてもよい。
1 収納箱
2 蓋部
3 収納部
4 底板
5 側板
6 天蓋
7 蓋側板
8 合成樹脂フィルム
9 ファルカタ材
10 花びら
11 接着材
2 蓋部
3 収納部
4 底板
5 側板
6 天蓋
7 蓋側板
8 合成樹脂フィルム
9 ファルカタ材
10 花びら
11 接着材
Claims (2)
- 収納部と蓋部とからなる収納箱であって、少なくとも前記収納部の側板および蓋部をファルカタ材により構成するとともに、前記ファルカタ材の外表面に乾燥させた花びらや葉等の草花をちりばめ、前記ファルカタ材および前記草花の上に透明ないし半透明の合成樹脂フィルムをエチレン―酢酸ビニル共重合樹脂からなる接着材により貼着させたことを特徴とする草花装飾付き収納箱。
- 請求項1において、前記収納部および前記蓋部に使用されるファルカタ材は、厚さが2mm、3mm、6mmの単板、4mm、5mm、6mmの合板、2mm、3mm、4mm、5mm、6mmのベニヤのうちから選択されるいずれかの板材に形成することを特徴とする草花装飾付き収納箱。
Priority Applications (1)
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JP2005006291U JP3115436U (ja) | 2005-08-04 | 2005-08-04 | 草花装飾付き収納箱 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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2005
- 2005-08-04 JP JP2005006291U patent/JP3115436U/ja not_active Expired - Fee Related
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