JP2014008751A - 和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品及びその製造方法 - Google Patents

和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来における一閑張りの問題点を改良すべく、和紙又は布地に描出してなる任意の絵柄、文様等に対応、適合するように素材上の当該所定箇所を凸状に隆起形成させることによって、凹凸感、立体感、延いては、重厚感、高級感を醸出し得る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】バッグA、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品を素材として、所望の素材の表面に貼り付ける和紙又は布地2上に描出してなる絵柄、文様に対応、適合するように当該素材の所定位置上に紙粘土3又はこれと同効材を適宜に凸状に隆起形成し、その上から和紙又は布地2を絵柄、文様の位置合わせの下で被覆するように貼り付け、当該和紙又は布地2に漆又は柿渋を塗着せしめて構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、従来より我が国において伝統的な和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品として知られる一閑張りの改良に関するものである。
従来、一閑張りは、和紙又は布地と漆又は柿渋を幾重にも貼り固めてなるものであって、元来は、竹、木、ガラス、陶器、プラスチック等を素材とするバッグ、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用具が壊れた際の再生手段として、これらに和紙又は布地を貼り付け、その上に防腐効果のある漆又は柿渋を塗り補強したものである。
かかる一閑張りは、軽くて丈夫で実用性に優れると同時に、一方では、その素朴にして独特な和風の風合いが美術工芸品としての興趣を醸出し、漆又は柿渋は月日が経る程に色合いの深みが増して変化し、得がたい興味を惹起させる面をも有するものである。
然しながら、上記の各種素材の表面に和紙又は布地をそのまま貼り付けるものであることから、これを美術工芸品としての観点からみるとき、平面的な装飾美と言わざるを得ず、凹凸感、立体感に乏しく装飾性において今一歩の感を懐かせるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、如上の従来における一閑張りの問題点を改良すべく案出したものであって、和紙又は布地に描出してなる任意の絵柄、文様等に応じて、これに対応、適合するように、素材上の当該所定箇所を凸状に隆起形成させることによって、凹凸感、立体感、延いては、重厚感、高級感を醸出し得る装飾性に富む新規な和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
先ず、本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品は、バッグ、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品を素材として、所望の素材の表面に貼り付ける和紙又は布地上に描出してなる絵柄、文様に対応、適合するように当該素材の所定位置上に紙粘土又はこれと同効材を凸状に隆起形成し、その上から和紙又は布地を絵柄、文様の位置合わせの下で被覆するように貼り付け、当該和紙又は布地に漆又は柿渋を塗着せしめて構成したことを最も主要な特徴とするものである。
次に、本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品の製造方法は、バッグ、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品を素材とし、所望の素材に対して貼り付ける和紙又は布地上に描出してなる絵柄、文様に対応、適合するように当該素材上の所定箇所に水分を含有する軟質状態下の紙粘土又はこれと同効材を接着剤を介在して適量を貼り付け、乾燥硬化する前に凸状に隆起整形し、その上から和紙又は布地を位置合わせの下で被覆するように貼り付け、その後に乾燥硬化させ、その上で、当該和紙又は布地に漆又は柿渋を塗着することを最も主要な特徴とするものである。
先ず、請求項1の本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品は、バッグ、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品に対して、和紙又は布地上に描出してなる適宜な絵柄、文様に対応、適合した形態で貼り付けた和紙又は布地における所定箇所を凸状に隆起形成して、凹凸感、立体感を醸出することができることから、従来の一閑張りにはみられない重厚感、高級感を創出することができる。
次に、請求項2の本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品の製造方法によれば、和紙又は布地に描出してなる絵柄、文様に対応、適合した形態で、バッグ、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品における表面に貼り付けた和紙又は布地における所定箇所を一体的に凸状に隆起整形して、鮮明に浮き上がらせることができる。
図1は、本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品を例示した正面図である。 図2は、図1における部分正面図である。 図3は、図2に示した切断線Xにおける縦断面図である。
先ず、本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品の実施例を図面に基づいて以下に説明する。
図1〜図3に示す実施例は、本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品を手提げバッグAに実施した場合を例示したものである。
当該手提げバッグAにおけるバッグ本体1は、竹製籠、その他適宜な素材であってよい。当該バッグ本体1の表面に一体的に貼り付ける和紙又は布地2上には、肉厚感のある花弁や葉が、和紙又は布地2上に描出される絵柄、文様の一例として鮮明に描出されている。
ここにおいて、図3に示すように、当該手提げバッグAにおけるバッグ本体1の表面上の前記和紙又は布地2に描出された絵柄、文様に対応、適合するよう所定箇所に紙粘土3又はこれと同効材を凸状に隆起形成した上で、その全面に当該和紙又は布地2を一体的に貼り付けると共に当該和紙又は布地2の全面に漆又は柿渋を任意回数塗着している。
上記した和紙又は布地2における和紙は、透過性の高い良質の厚めのものを使用するのが補強効果を高める上で好ましく、必要に応じて幾重にも貼り合わせてもよい。また、布地としては、絣等の味わい深い風合いの着物生地、旗生地等を使用するのが望ましい。当該布地にあっても和紙の場合と同様に幾重にも貼り合わせることができる。
上記の如くなる和紙又は布地2に塗着する漆又は柿渋は、漆を使用する場合には、和紙又は布地2の持つ質感を損なわないように一回塗り程度が好ましい。柿渋を使用する場合は、好みの色合いに合わせて塗る回数を適宜に見極めるのがよいと言える。
次に、上記の如くなる和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品についてのその製造方法を説明する。
上記バッグ本体1の表面に貼り付ける和紙又は布地2に描出された絵柄、文様に対応、適合するようにバッグ本体1の表面における所定位置に、接着剤を介在して水分を含有する軟質状態下の紙粘土3又はその同効材を凸状に隆起整形する。
そして、上記した和紙又は布地2をバッグ本体1の表面に位置合わせして貼り付けると共に紙粘土3又はその同効材の凸状形態をメリハリをつけるよう調整した上で、その後、所要日数乾燥して硬化させる。
その上で、バッグ本体1における所要の全面又は一部に一体的に貼り付けてなる和紙又は布地2の全面に漆又は柿渋を必要に応じて適宜回数塗着し、乾燥して仕上げる。
本発明に係る和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品及びその製造方法は、バッグ、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品に対して壊れた際の修理再生手段としては元より表面装飾手段としても幅広く利用し得るものである。
A 手提げバッグ
X 切断線
1 バッグ本体
2 和紙又は布地
3 紙粘土



Claims (2)

  1. バッグA、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品を素材として、所望の素材の表面に貼り付ける和紙又は布地2上に描出してなる絵柄、文様に対応、適合するように当該素材の所定位置上に紙粘土3又はこれと同効材を適宜に凸状に隆起形成し、その上から和紙又は布地2を絵柄、文様の位置合わせの下で被覆するように貼り付け、当該和紙又は布地2に漆又は柿渋を塗着せしめて構成したことを特徴とする和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品。
  2. バッグA、籠、笊、桶、箱、家具等各種の生活用品を素材とし、所望の素材に対して貼り付ける和紙又は布地2上に描出してなる絵柄、文様に対応、適合するように当該素材上の所定箇所に水分を含有する軟質状態下の紙粘土3又はこれと同効材を接着剤を介在して適量貼り付け、乾燥硬化する前に凸状に隆起整形し、その上から和紙又は布地2を位置合わせの下で被覆するように貼り付け、その後、乾燥硬化させた後に、当該和紙又は布地2に漆又は柿渋を塗着することを特徴とする和紙又は布地と漆又は柿渋とを組み合わせた工芸品の製造方法。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114449917A (zh) * 2019-07-26 2022-05-06 里默瓦有限责任公司 行李物品
CN114794691A (zh) * 2021-01-29 2022-07-29 里默瓦有限责任公司 行李物品

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