JP3137982U - コンクリート壁の補修構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けが容易で、作業効率がよく、漏水を防止し、耐久性が強化され、補修部分が目立たず、かつ環境や人体に無害なコンクリート壁の補修構造を提供する。
【解決手段】Pコンないし木コンを撤去した後にモルタルまたは無収縮モルタルの充填材を埋め戻したPコン跡または木コン跡を有するコンクリート壁と、前記Pコン跡または木コン跡を覆うようにコンクリート壁面に貼着された粘着テープと、前記コンクリート壁面に貼着された粘着テープの前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、コロイダルシリカ水性分散液を前記Pコン跡または木コン跡に注入するために、前記Pコン跡または木コン跡と粘着テープとの間が離間した隙間とからなることを特徴とするコンクリート壁の補修構造であって、前記隙間には、前記コンクリート壁面に貼着された粘着テープの接着面の前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、別のテープを貼着することにより、非接着面が設けられてなる。
【選択図】図2

Description

本考案は、コンクリート壁の補修構造に関する。さらに詳しくは、コンクリート壁のPコンないし木コンを撤去した後の凹部にモルタルまたは無収縮モルタルを埋め戻したPコン跡または木コン跡を覆うように貼着された粘着テープの前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、コロイダルシリカ水性分散液を前記Pコン跡または木コン跡に注入するための隙間が発生しているコンクリート壁の補修構造に関する。
コンクリート構造物は、型枠に生コンクリートを打設することにより構築される。前記型枠には、コンクリート構造物の厚さを一定に保つために、Pコンまたは木コンが備えられたセパレーターと呼ばれる金属棒が設置される。Pコンまたは木コンは、コンクリートが硬化した後、撤去され、セパレーターはコンクリート内部に残置される。
硬化後のコンクリート内部の、セパレーター周囲は、コンクリートが重力により沈降する結果、前記セパレーターの下側とコンクリートとの間に空隙が生じ、強度の低下や漏水の原因となる。
このようなコンクリート構造物に生じたPコンないし木コンを撤去した後の、前記Pコン跡または木コン跡(奥側)のコンクリート内部に残置されたセパレーターとコンクリートの間に生じた空隙の補修方法として、例えば、特許文献1には、コロイダルシリカ水性分散液を、前記Pコン跡または木コン跡にスプレーや刷毛を用いて塗布し、もしくは逆止弁やコンプレッサなどを用いて注入することにより浸透させて、コンクリート内部の防水結晶体の生成を促進し、前記Pコン跡または木コン跡を補修する方法が提案されている。
特開2006−169842号公報
しかし、前記のコロイダルシリカ水性分散液を、圧力をかけて、前記空隙に注入する方法では、逆止弁、注入器具、注入用ポンプ等の器具を用いるため、専門的な技術が必要とされ、手間とコストがかかる。また、前記分散液の注入箇所以外のPコン跡または木コン跡から、前記分散液が漏出し、前記分散液を浪費してしまうという問題がある。
本考案は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、従来の方法と比較して簡易かつ迅速に、コンクリート壁の補修を可能とするコンクリート壁の補修構造を提供することを目的としている。
本考案のコンクリート壁の補修構造は、Pコンないし木コンを撤去した後の凹部にモルタルまたは無収縮モルタルを埋め戻したPコン跡または木コン跡を有するコンクリート壁と、前記Pコン跡または木コン跡を覆うようにコンクリート壁面に貼着された粘着テープと、前記コンクリート壁面に貼着された粘着テープの前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、コロイダルシリカ水性分散液を前記Pコン跡または木コン跡に注入するために、前記Pコン跡または木コン跡と粘着テープとの間が離間した隙間とからなることを特徴とする。
また、前記Pコン跡または木コン跡と粘着テープとの間の離間した隙間には、前記コンクリート壁面に貼着された粘着テープの接着面の前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、別のテープを貼着することにより、非接着面が設けられてなることが好ましい。
本考案のコンクリート壁の補修構造は、Pコンないし木コンを撤去した後の凹部にモルタルまたは無収縮モルタルを埋め戻したPコン跡または木コン跡を有するコンクリート壁と、前記Pコン跡または木コン跡を覆うようにコンクリート壁面に貼着された粘着テープと、前記粘着テープの接着面の前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、コロイダルシリカ水性分散液を前記Pコン跡または木コン跡に注入ができるように発生した隙間とから構成されるが、前記粘着テープはコンクリート壁からの着脱が容易であるので、コンクリート壁の補修作業を簡易かつ迅速に行うことができる。また、前記コンクリート壁面と粘着テープとの間に設けられた隙間はポケット状であることから、コロイダルシリカ水性分散液は前記隙間外に漏出せず、前記分散液を無駄なく前記Pコン跡または木コン跡に充填し、前記Pコン跡または木コン跡(奥側)のコンクリート内部に残置されたセパレーターとコンクリートとの間に生じた空隙に効率よく浸透させることができる。これにより、前記分散液とコンクリート成分の化学反応により結晶体が形成された補修箇所は、前記Pコン跡または木コン跡が充填され、耐久性・防水性が向上すると共に、内部の緻密化作用により表面劣化も防止できる。さらに、前記分散液は、コンクリート壁中に浸透する無色の液体であるため、補修部分が目立たず、外観の印象を美しく仕上げることができる。
前記補修作業に用いる前記分散液は、環境や人体に無害であるので、廃液処理しやすく安全である。
以下、添付図面を参照して、本考案を詳細に説明する。
図1は、本考案のコンクリート壁の補修構造の正面図であり、図2は、本考案の実施の形態におけるコロイダルシリカ水性分散液注入時の断面図である。
図1および図2に示されるように、本考案のコンクリート壁の補修構造Sは、Pコンまたは木コンが撤去された後の凹部にモルタルまたは無収縮モルタルの充填材Mを埋め戻したPコン跡または木コン跡3を有するコンクリート壁1と、前記Pコン跡または木コン跡3を覆うようにコンクリート壁1に貼着された粘着テープ4と、前記粘着テープ4の接着面6の前記Pコン跡または木コン跡3と対向する面に、コロイダルシリカ水性分散液8を前記Pコン跡または木コン跡3に注入ができるように発生した隙間5とから構成されている。
打設されたコンクリート壁1は、凝固後、Pコンまたは木コンが撤去され、コンクリート壁の外表面に凹部3が形成されている。また、前記凹部3(奥側)のコンクリート内部に金属棒状体のセパレーター2が残置され、前記セパレーター2の周囲には、コンクリートが重力により沈降する結果、前記セパレーター2の下側とコンクリートとの間に空隙Xが生じている。前記Pコンまたは木コンを撤去した後に形成された凹部には、モルタル、セメントなどの充填材Mを用いて埋め戻すが、前記の埋め戻した箇所にはPコン跡または木コン跡3が残る。
前記粘着テープ4は、前記Pコン跡または木コン跡3を覆うようにコンクリート壁1に貼着されるが、前記粘着テープ4の接着面6の前記Pコン跡または木コン跡3と対向する面に、非接着面を有するテープを貼着することにより、前記粘着テープ4のコンクリート壁1と対向する面に非接着面7が設けられ、前記Pコン跡または木コン跡3と粘着テープ4との間に隙間5が形成される。前記非接着面7は、粘着テープ4にあらかじめ非接着面7を設けることによって形成してもよい。
図2に示されるように、前記Pコン跡または木コン跡3を補修するためのコロイダルシリカ水性分散液8は、注入器具9を用いて前記隙間5から注入される。前記注入器具9として、噴霧器、柄杓、シリンジなど当業者に自明の注入器具9が用いられる。
前記粘着テープ4は、前記非接着面7を取り囲むように前記非接着面7の周囲が前記粘着テープ4によりコンクリート壁1に貼着され、前記非接着面7のコンクリート壁上側には、前記コロイダルシリカ水性分散液を注入するための隙間5が設けられたポケット状の構造を有する。これにより、前記隙間5には一定量の前記コロイダルシリカ水性分散液8を溜めることができ、前記隙間5外には、前記コロイダルシリカ水性分散液8が漏出しないことから、前記Pコン跡または木コン跡3に前記コロイダルシリカ水性分散液8を無駄なく充填し、前記空隙Xに効率よく浸透させることができる。なお、コンクリート壁1に貼着される粘着テープ4には、ガムテープが用いられるが、ガムテープに限定されるものではなく、当業者に自明の各種テープを用いることができる。
本考案の実施の形態では、前記Pコン跡または木コン跡3の直径は30mmであり、それに対応する前記粘着テープ4の非接着面7も直径30mmの円形としている。非接着面7の両側面に設けられた前記コンクリート壁1と粘着テープ4との接着面6の幅は、それぞれ50mmとしているが、前記粘着テープ4は、前記Pコン跡または木コン跡3の直径、深さに応じて、例えば、約50〜200mmの幅の範囲で自由に変更することができる。
前記コロイダルシリカ水性分散液8は、前記隙間5に溜められ、前記Pコン跡または木コン跡3に満たされ、前記空隙Xに浸透していく。前記コロイダルシリカ水性分散液8は、注入直後からコンクリート成分と化学反応して防水結晶体の形成を開始するが、流動性を失う程度に結晶化するには、数時間から約1日を要する。そのため、前記コロイダルシリカ水性分散液8の充填時には、結晶化することなく微細な空隙Xに充分に浸透し、コンクリート壁1の補修箇所の耐久性を効率よく強化することができる。
作業終了後に、前記粘着テープ4をコンクリート壁1から剥がすだけで前記補修作業は終了する。前記コロイダルシリカ水性分散液8は、コンクリート壁中に浸透する無色の液体であるため、補修箇所が目立たず美しい仕上がりとなる。また、特殊な機材、設備を扱う必要がなく、専門的な技術も不要であるので、簡易かつ迅速に前記補修作業を行うことができる。
以上、本考案のコンクリート壁の補修構造Sは、Pコンないし木コンを撤去した後にモルタルまたは無収縮モルタルの充填材Mを埋め戻したPコン跡または木コン跡3を覆うようにコンクリート壁1に粘着テープ4を貼着し、前記粘着テープ4に設けられた隙間5からコロイダルシリカ水性分散液8を前記Pコン跡または木コン跡3に注入し、浸透させることができる。これにより、補修作業を簡易かつ迅速に行うことができるコンクリート壁の補修構造Sを提供することができる。また、前記コロイダルシリカ水性分散液8は前記Pコン跡または木コン跡3外に漏出しないため、無駄がなく効率的な補修作業を行うことができる。さらに、前記コロイダルシリカ水性分散液8は、コンクリート壁中に浸透する無色の液体であるため、補修部分が目立たず、環境や人体に無害である。
本考案のコンクリート壁の補修構造の正面図である。 本考案の実施の形態におけるコロイダルシリカ水性分散液注入時の断面図である。
符号の説明
S コンクリート壁の補修構造
1 コンクリート壁
2 セパレーター
3 Pコン跡または木コン跡
X 空隙
M 充填材
4 粘着テープ
5 隙間
6 接着面
7 非接着面
8 コロイダルシリカ水性分散液
9 注入器具

Claims (2)

  1. Pコンないし木コンを撤去した後の凹部にモルタルまたは無収縮モルタルを埋め戻したPコン跡または木コン跡を有するコンクリート壁と、
    前記Pコン跡または木コン跡を覆うようにコンクリート壁面に貼着された粘着テープと、
    前記コンクリート壁面に貼着された粘着テープの前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、コロイダルシリカ水性分散液を前記Pコン跡または木コン跡に注入するために、前記Pコン跡または木コン跡と粘着テープとの間が離間した隙間とからなるコンクリート壁の補修構造。
  2. 前記Pコン跡または木コン跡と粘着テープとの間の離間した隙間には、前記コンクリート壁面に貼着された粘着テープの接着面の前記Pコン跡または木コン跡と対向する面に、別のテープを貼着することにより、非接着面が設けられてなる請求項1記載のコンクリート壁の補修構造。
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