JP3137620B2 - マスク保護部材装着治具 - Google Patents

マスク保護部材装着治具

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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜を用いたマスク
保護部材をフォトレジスト用のフォトマスクに装着する
マスク保護部材装着治具に関し、特に投影露光用のフォ
トマスク材に装着するマスク保護部材装着治具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、投影露光を行う場合には、フォト
マスク(マスク部材)のマスクパターン面に、一般にペ
リクルと呼ばれる防塵用のマスク保護部材が装着され
る。
【0003】図14はマスク保護部材を使用した投影露
光処理の概念図である。マスク部材81のパターン面8
1aには、パターン81bが形成されている。パターン
面81aには、マスク保護部材82が接着されている。
マスク保護部材82は、フレーム82aおよび薄膜82
bとから構成されている。薄膜82bは、透明の膜であ
り、フレーム82aの厚み分(数mm程度)だけパター
ン81bから離れて位置し、パターン面81aを保護す
る。
【0004】このようにマスク保護部材82がマスク部
材81に装着されると、マスク部材81の上方から光L
10を照射して露光を行う。このとき、パターン面81a
上のパターン81bは、光線L11で示すようにレンズ8
3で集光され、ウェーハ84の面上に転写される。ま
た、薄膜82bの表面にゴミ85が付着している場合、
ゴミ85はレンズ83の焦点とずれているため、光線L
12で示すようにウェーハ84の面上ではピントが合わ
ず、転写されない。すなわち、マスク保護部材82を装
着することにより、パターン81bのみを転写すること
ができる。
【0005】図15はマスク保護部材82をマスク部材
81に装着する従来の方法を示す図である。マスク保護
部材82をマスク部材81に装着する場合、まず、マス
ク保護部材装着治具86の段部86a上に、マスク保護
部材82を薄膜82bを下にして載置する。段部86a
は、フレーム82aとほぼ同じ形状であり、両者は密着
している。また、マスク保護部材装着治具86の中央部
には、薄膜82bへの接触を避けるために、貫通孔86
bが形成されている。
【0006】このようにマスク保護部材82を段部86
aに載置すると、次に、パターン面81aを下に向けて
マスク部材81を上方からフレーム82aに押しつけ
る。この押しつける作業は、手動によって行われる。フ
レーム82aの上面には、接着剤82cが塗布されてい
るので、パターン面81aにフレーム82aが接着され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マスク部材8
1とフレーム82aとを接着するとき、薄膜82bに
は、マスク部材81から空気圧を受け、薄膜82bは下
方に膨らもうとする。
【0008】図16は薄膜82bの膨らみの原理を示す
図である。マスク部材81をマスク保護部材82に上方
から接近させると、空気87の圧力が薄膜82bに加わ
る。この空気圧は、当然、マスク部材81の移動速度が
速いほど高くなる。この空気圧によって、薄膜82bは
下方に膨らむことになる。
【0009】ところが、マスク保護部材82内部の空気
はフレーム82aと薄膜82bに囲まれているために、
マスク部材による空気圧を逃すことができず、その空気
圧は薄膜82bを押し下げようとする。このとき、マス
ク保護部材装着治具86の中心には前述したように貫通
孔86bが形成されているため、薄膜82bは容易に膨
らんでしまう。このためマスク保護部材82は、薄膜8
2bは膨らんだ状態でマスク部材81に装着されてしま
う。薄膜82bの中心点P0 の膨らみは、平らな状態よ
りも数百μm程度、大きいときには1000μm程度に
もなる。
【0010】このように薄膜82bが膨らんだ状態で
は、マスク保護部材82の装着後の欠陥検査のときに、
検査装置の検出部と薄膜82bが接触して、薄膜82b
に傷が付き、薄膜82自体の透過率を低下させてしまっ
たり、検査装置の検出部を汚染してしまうという問題が
あった。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、マスク保護部材をフォトマスク(マスク部
材)に装着するときの薄膜の膨らみを防止することので
きるマスク保護部材装着治具を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、薄膜を用いたマスク保護部材をフォトレ
ジスト用のフォトマスクに装着するためのマスク保護部
材装着治具において、前記薄膜がほぼ水平な状態で前記
マスク保護部材が嵌合され、前記マスク保護部材のフレ
ームをフォトマスクに圧接させるとき、前記フォトマス
ク側から受ける空気圧に抗する圧力を前記薄膜に付与す
るために、前記薄膜と底面との間がほぼ密閉状態となる
形状の凹部が形成され、前記凹部の底面と外部とを連通
する小径の連通孔が形成されていることを特徴とするマ
スク保護部材装着治具が、提供される。
【0013】このようなマスク保護部材装着治具では、
マスク保護部材のフレームをフォトマスクに圧接させる
とき、ほぼ密閉状態の凹部からの圧力が、フォトマスク
側から受ける空気圧に抗する圧力を薄膜の湾曲を制御す
るように薄膜に付与するので、薄膜の膨らみが防止され
る。また、小径の連通孔は、マスク保護部材をマスク保
護部材装着治具にセットするときの余分な空気を抜くこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態を図面に基
づいて説明する。図2は本形態のマスク保護部材装着治
具の外観を示す斜視図である。また、図3はマスク保護
部材装着治具の平面図である。さらに、図4は図3のX
−X線に沿う断面図である。マスク保護部材装着治具1
は、アルミニウム合金に黒色アルマイト処理を施したも
のを材料とする基台10を中心に構成されている。基台
10の上面には、マスク保護部材に合わせた形状(ここ
では4角形)の凹部11が形成されている。この凹部1
1の開口面と底面11bとの中間には、段部11aが形
成されている。この段部11aには、後述のマスク保護
部材2のフレーム21が載置される。また、図4に示す
ように、底面11bの角部11cは、曲面形成されてお
り、埃が溜まりにくいようになっている。
【0015】基台10には、凹部11と連通する3個の
孔12a,12b,12cが形成されている。これらの
孔12a,12b,12cは、後述のマスク保護部材2
を凹部11にセットしたり取り外したりするときに、手
を挿入するために形成されている。孔12a,12b,
12cは、基台10の底面まで貫通している。
【0016】基台10の上面には、4本のマスク位置決
めピン13a,13b,13c,13dが設けられてい
る。各マスク位置決めピン13a,13b,13c,1
3dは、図3に示すように、マスク位置決めピン13
a,13bの軸芯を結ぶ直線L1 と、マスク位置決めピ
ン13c,13dの軸芯を結ぶ直線L2 が、互いにほぼ
直交するように設けられている。
【0017】また、基台10の上面には、4本の伸縮ピ
ン14a,14b,14c,14dが設けられている。
伸縮ピン14a,14b,14c,14dは、図示され
ていないバネ機構によって、上下方向に伸縮可能に取り
付けられている。また、伸縮ピン14a,14bは、図
3に示すように、直線L1 よりも凹部11側に位置する
ように設けられている。一方、伸縮ピン14b,14c
は、直線L2 よりも凹部11側に位置するように設けら
れている。
【0018】凹部11の底面11bには、4個の小径の
孔15a,15b,15c,15dが形成されている。
各孔15a,15b,15c,15dは、図4に示すよ
うに、基台10の底面まで貫通している。
【0019】次に、このような構成のマスク保護部材装
着治具1を使用して、マスク部材にマスク保護部材を装
着する手順を説明する。図5はマスク保護部材装着治具
1にマスク保護部材をセットする状態を示す斜視図であ
る。マスク保護部材装着治具1の凹部11には、ほぼ同
形状のマスク保護部材2を載置する。マスク保護部材2
は、フレーム21および薄膜22から構成されている。
フレーム21は、金属製であり、このフレーム21の一
方の枠面にニトロセルロース等で形成された薄膜22が
貼られている。また、フレーム21の薄膜22と反対側
の枠面21aには、接着剤が塗布されている。
【0020】このマスク保護部材2は、図に示すよう
に、薄膜22を下側にして凹部11に嵌め込むようにし
て、段部11a上に載置する。これにより、マスク保護
部材2は、マスク保護部材装着治具1にセットされる。
また、このとき、伸縮ピン14a,14b,14c,1
4dの頂点は、マスク保護部材2の上面21aよりも多
少高い位置にある。
【0021】図6はマスク保護部材装着治具1にマスク
保護部材2をセットした状態を示す斜視図である。この
状態では、マスク保護部材2を図面左上方向に押して、
凹部11の左上方向の側面に密着するように位置決めす
る。こうして位置決めしたマスク保護部材2の上から
は、図7に示すように、露光用のパターン面31を下に
向けてマスク部材(フォトマスク)3を載置する。ここ
で、マスク部材3としては、レチクル部材等も含まれ
る。
【0022】図8はマスク部材3をマスク保護部材2上
に載置した状態を示す斜視図である。ただし、この状態
ではマスク部材3は、伸縮ピン14a,14b,14
c,14dに支持されており、マスク保護部材2とはま
だ接していない。ここで、マスク部材3を左上方向に押
して、マスク位置決めピン13a,13b,13c,1
3dに当接させて位置決めを行う。
【0023】この位置決めが完了すると、マスク部材3
の四隅を上方から押す。この押す力によって、マスク部
材3は、伸縮ピン14a,14b,14c,14dの力
に抗して下降し、そのパターン面がマスク保護部材2の
上面21aと接触する。こうして、マスク保護部材2の
上面21aに塗布された接着剤の接着力により、マスク
部材3のパターン面にマスク保護部材2が装着される。
【0024】図9はマスク部材3のパターン面にマスク
保護部材が装着された状態を示す斜視図である。マスク
部材3のパターン面31には、薄膜22がほとんど膨ら
むことなくマスク保護部材2が装着されている。これ
は、マスク部材3とマスク保護部材2の装着作業時の空
気圧の作用のためである。
【0025】図1はマスク部材3とマスク保護部材2の
装着作業時の空気圧の作用を説明する概念図である。マ
スク保護部材装着治具1にマスク保護部材2をセットし
た状態で、その上方からパターン32を有するパターン
面31を下に向けてマスク部材3を接近させると、空気
圧4が薄膜22に加わる。しかし、凹部11は、薄膜2
2との間でほぼ密閉されているので、凹部11の底面1
1b側からは、空気圧4に対抗する空気圧5が薄膜22
に加わる。このため、マスク保護部材2がマスク部材3
に装着されるときに、薄膜22は下方にほとんど膨らむ
ことがない。
【0026】また、凹部11の底面11bには、外部と
連通する小径の孔15a,15b,15c,15dが形
成されているので、マスク保護部材2をマスク保護部材
装着治具にセットするときの余分な空気は孔15a,1
5b,15c,15dから抜くことができる。
【0027】次に、本形態のマスク保護部材装着治具1
を使用してマスク保護部材2を装着した場合の薄膜22
の膨らみ状態を、従来のマスク保護部材装着治具を使用
した場合と比較する。
【0028】図10は本形態のマスク保護部材装着治具
1を使用してマスク保護部材2を装着した場合の薄膜2
2の膨らみ状態と、従来のマスク保護部材装着治具を使
用した場合とを比較した図である。ここでは、従来のマ
スク保護部材装着治具として、図15で示した貫通孔8
6bを有するタイプのものを使用した。また、マスク部
材3の装着は手動によりなるべく動作速度が低速で、か
つ一定となるように行った。そして、この作業を、従来
のマスク保護部材装着治具および本形態のマスク保護部
材装着治具1ともに4個のサンプルについて行い、それ
ぞれ薄膜の頂点の膨らみ高さを測定した。
【0029】その結果、図に示すような測定データが得
られた。ここで、特性M1は従来のマスク保護部材装着
治具によるものであり、特性M2は本形態のマスク保護
部材装着治具1によるものである。図からも分かるよう
に、従来のマスク保護部材装着治具では、膨らみ高さの
値が大きくかつサンプルによってばらつきがあるのに対
し、本形態のマスク保護部材装着治具1では、膨らみ高
さは250μm程度と小さく、サンプル毎のばらつきも
ない。
【0030】また、この実験とは別に、マスク部材3の
装着の速度を速くしたときには、従来のマスク保護部材
装着治具では、膨らみ高さが1235μmとなるのに対
し、本形態のマスク保護部材装着治具1では、膨らみ高
さは272μmと、非常に小さかった。
【0031】次に、本発明の他の形態について説明す
る。図11は本発明の第2の形態を説明する概略図であ
る。本形態のマスク保護部材装着治具40では、図2で
示したマスク保護部材装着治具1を基本構成としてお
り、これと同一の構成については、同一符号を付して説
明を省略する。マスク保護部材装着治具40には、凹部
11の底面11bを外部と連通させる空気孔41が形成
されている。この空気孔41の入口41aからは、例え
ば30hPaの清浄な空気42を送り込み、噴き出し口
41bから凹部11内に供給する。空気42を送り込む
機構としては、図示されていない圧力コンプレッサ、エ
アドライヤ、レギュレータ、電磁弁、フィルタ等を外部
に設けておく。
【0032】また、伸縮ピン14a,14b,14c,
14dには、それぞれ所定量の圧縮によってオン、オフ
するスイッチを設けておく。これらのスイッチは、空気
42を送り込む電磁弁と連結しておき、スイッチがオン
になったときには電磁弁が開いて空気孔41の入口41
aから空気42が送り込まれるようにする。
【0033】このような構成のマスク保護部材装着治具
40では、図5〜図8で示した手順と同じ手順でマスク
保護部材2をセットする。そして、マスク保護部材2を
図8と同様に上方から押すと、伸縮ピン14a,14
b,14c,14dが縮んでスイッチがオンになる。こ
れにより、電磁弁が開いて圧力コンプレッサからの空気
42が空気孔41の入口41aから送り込まれ、凹部1
1内に供給される。この供給された空気42の圧力が、
図1で示した空気圧5と同じ作用を行い、マスク保護部
材2の薄膜22の膨らみを防止する。
【0034】なお、図11のように空気孔41を形成す
る手段以外にも、図15に示した従来のマスク保護部材
装着治具86の貫通孔86bにステンレス配管等を取り
付けて、このステンレス配管によって、マスク保護部材
82の薄膜82bの下方から空気を送り込むようにして
もよい。
【0035】また、電磁弁の作動用のスイッチは、伸縮
ピン14a,14b,14c,14dと連動させなくて
も、マスク部材の位置を検出できるものであれば、他の
センサ等でもよい。
【0036】図12は自動装着装置でのマスク保護部材
の装着を説明する概略図である。ここでは、オートペリ
クルマウンタと呼ばれる自動装着装置への応用例を示
す。この装置では、ロボットハンド50の爪51,52
によって、薄膜22を上側にした状態でマーク保護部材
2を掴んで搬送し、パターン面31が上向きにされたマ
スク部材3の上に載置する。ロボットハンド50には、
エア配管53が固定されている。このエア配管53に
は、図示されていないエア供給機構部からの空気54が
供給される。この空気54は、マスク保護部材2をマス
ク部材3に圧接させるときに、エア配管53のノズル5
3aを介して薄膜22上に噴射される。これにより、第
2の形態と同様に、装着時の薄膜22の膨らみが防止さ
れる。
【0037】なお、エア配管53としては、ステンレス
以外にも、ビニルチューブ等の他のものでもよい。図1
3はマニュアル装着装置でのマスク保護部材の装着を説
明する概略図である。本形態では、マニュアルマウンタ
と呼ばれるマニュアル装着装置への応用例を示す。マニ
ュアル装着装置60の基台61上には、押し上げ部材6
2が設けられている。この押し上げ部材62は、基台6
1下方のシリンダ機構部63によって上下動制御され
る。
【0038】押し上げ部材62の上方には、支持部材6
4,65によってマスク部材66が支持されている。マ
スク部材66は、手動で支持部材64,65間に載置さ
れている。マスク部材66の上方には、支持部材67に
よってマスク保護部材68が支持されている。
【0039】基台61上の機構は、カバー69によって
密閉されている。このカバー69は、作業状態が確認で
きるように、透明のアクリル板や塩化ビニール板等を材
料としている。また、カバー69の前面部には、図示さ
れていない扉が形成されており、この扉を介して、マス
ク部材66およびマスク保護部材68のセット作業が行
われる。さらに、このカバー69は、帯電防止処理が施
されていることが好ましい。
【0040】カバー69には、配管70を介して排気ポ
ンプ71が取り付けられている。排気ポンプ71は、図
示されていない手動スイッチによって動作開始し、カバ
ー69内部に設けられた圧力スイッチによって動作停止
が行われる。圧力スイッチは、カバー69内の圧力が所
定値以下のときにオンとなる。
【0041】このような構成のマニュアル装着装置60
では、まず、カバー69の図示されていない扉を開け
て、マスク部材66およびマスク保護部材68を作業者
が図のようにセットし、扉を閉じる。次いで、手動スイ
ッチをオンにすることにより、排気ポンプ71を動作さ
せる。これにより、カバー69内部の空気が配管70を
介して排気される。
【0042】カバー69内部の気圧が所定値まで下がる
と、圧力スイッチがオンとなり、排気ポンプ71の動作
が停止する。こうして、カバー69内部の気圧は常時一
定に保持される。カバー69内部の気圧としては、カバ
ー69外部の気圧よりも例えば30hPa低くなるよう
に設定する。
【0043】カバー69内部の気圧が安定したところ
で、シリンダ機構部63を駆動させる。このシリンダ機
構部63の駆動により、押し上げ部材62が上昇し、マ
スク部材66を持ち上げ、上方のマスク保護部材68に
圧接させる。これにより、マスク部材66へのマスク保
護部材68の装着が完了する。装着が完了したら、カバ
ー69の扉を開けて、マスク部材66を作業者が取り出
す。
【0044】このように、カバー69内部の気圧を低く
して装着作業を行うことにより、装着作業時にマスク保
護部材68の薄膜に膨らみが生じても、薄膜内部の圧力
より外気圧の方が若干高いため、マスク保護部材の装着
されたマスク部材66をカバー69から取り出したとき
には、外気圧とのバランスをとるために、薄膜の膨らみ
は消滅する。
【0045】なお、このカバー69で密閉する技術は、
図12で示した自動装着装置においても、ロボットハン
ド50がマスク保護部材を掴んだままで密閉できるよう
にすれば、同様の効果が得られる。
【0046】また、本形態では、フォトマスク用のマス
ク保護部材装着治具について述べたが、X線用等のマス
ク保護部材装着治具にも本発明を適用することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、マスク
保護部材のフレームをフォトマスクに圧接させるとき、
ほぼ密閉状態の凹部からの圧力を、フォトマスク側から
受ける空気圧に抗する圧力を薄膜の湾曲を制御するよう
に薄膜に付与するので、薄膜の膨らみおよび膨らみ量の
バラツキが防止される。よって、欠陥検査のときの薄膜
と検査装置との接触をなくし、薄膜が傷付くことを防止
できる。また、凹部の底面と外部とを連通する小径の連
通孔を形成したので、マスク保護部材をマスク保護部材
装着治具にセットするときの余分な空気を抜くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスク部材とマスク保護部材の装着作業時の空
気圧の作用を説明する概念図である。
【図2】本形態のマスク保護部材装着治具の外観を示す
斜視図である。
【図3】マスク保護部材装着治具の平面図である。
【図4】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】マスク保護部材装着治具にマスク保護部材をセ
ットする状態を示す斜視図である。
【図6】マスク保護部材装着治具にマスク保護部材をセ
ットした状態を示す斜視図である。
【図7】マスク保護部材の上からマスク部材を載置する
方法を示す斜視図である。
【図8】マスク部材をマスク保護部材上に載置した状態
を示す斜視図である。
【図9】マスク部材のパターン面にマスク保護部材が装
着された状態を示す斜視図である。
【図10】本形態のマスク保護部材装着治具を使用して
マスク保護部材を装着した場合の薄膜の膨らみ状態と、
従来のマスク保護部材装着治具を使用した場合とを比較
した図である。
【図11】本発明の第2の形態を説明する概略図であ
る。
【図12】自動装着装置でのマスク保護部材の装着を説
明する概略図である。
【図13】マニュアル装着装置でのマスク保護部材の装
着を説明する概略図である。
【図14】マスク保護部材を使用した投影露光処理の概
念図である。
【図15】マスク保護部材をマスク部材に装着する従来
の方法を示す図である。
【図16】薄膜の膨らみの原理を示す図である。
【符号の説明】
1 マスク保護部材装着治具 2 マスク保護部材 3 マスク部材 10 基台 11 凹部 11a 段部 11b 底面 13a,13b,13c,13d マスク位置決めピン 14a,14b,14c,14d 伸縮ピン 15a,15b,15c,15d 孔 21 フレーム 22 薄膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜を用いたマスク保護部材をフォトレ
    ジスト用のフォトマスクに装着するためのマスク保護部
    材装着治具において、 前記薄膜がほぼ水平な状態で前記マスク保護部材が嵌合
    され、前記マスク保護部材のフレームをフォトマスクに
    圧接させるとき、前記フォトマスク側から受ける空気圧
    に抗する圧力を前記薄膜に付与するために、前記薄膜と
    底面との間がほぼ密閉状態となる形状の凹部が形成さ
    れ、前記凹部の底面と外部とを連通する小径の連通孔が
    形成されていることを特徴とするマスク保護部材装着治
    具。
  2. 【請求項2】 前記小径の連通孔に替えて、外部の空気
    供給機構部からの空気を前記凹部の底面から供給するた
    めの空気供給孔が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のマスク保護部材装着治具。
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