JP3136887B2 - 電気自動車のバッテリフレーム構造 - Google Patents

電気自動車のバッテリフレーム構造

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JP3136887B2
JP3136887B2 JP06028441A JP2844194A JP3136887B2 JP 3136887 B2 JP3136887 B2 JP 3136887B2 JP 06028441 A JP06028441 A JP 06028441A JP 2844194 A JP2844194 A JP 2844194A JP 3136887 B2 JP3136887 B2 JP 3136887B2
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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車のバッテリフ
レーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車にあっては車載バッテリが可
成りの重量および搭載スペースを占めるため、フロアパ
ネルの下側に専用の剛体構造のバッテリフレームを配設
し、このバッテリフレーム上に複数個のバッテリを搭載
して、該バッテリをフロアパネルとバッテリフレームと
の間に格納するようにしている。
【0003】バッテリはその充電時にH2 ガスを発生
し、またバッテリ使用時に発熱するため、例えば特開平
5−193376号公報に示されているように、バッテ
リフレームを、複数個のバッテリを収納する上部開放の
ボックス本体と、該ボックス本体の上部に嵌合配置され
るカバー部材とで、密閉ボックスタイプに構成し、そし
て、ボックス本体の前面に外気取入部を形成して、この
外気取入部から導入した外気でバッテリボックス内に発
生したH2 ガスを排出し、また、バッテリを冷却し得る
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バッテリボックスに
は、該バッテリボックスをフロアパネル下面のフロアメ
ンバに結合するための支持フレーム構造が不可欠となっ
て、バッテリボックスの構造が複雑となってしまうばか
りでなく、ボックス本体の前面に外気取入部を一体的に
形成するため、該外気取入部には外気と共に流入した水
がバッテリボックス内へ入り込まないように防水対策を
施す必要があって、益々構造が複雑となってしまう。
【0005】また、ボックス本体とカバー部材との合わ
せ面全周には水が入り込まないようにシール部材が介装
されるが、特に前側部分ではスプラッシュの直撃を受け
易いため、シール部材を介装してあってもシール反力の
不均一な部分があればこの部分から水がバッテリボック
ス内へ侵入するおそれがある。
【0006】そこで、本発明はバッテリ充電時に発生し
たH2 ガスの排出性能およびバッテリ冷却効果が得られ
ることは勿論、バッテリ収納部への水侵入防止を確実に
行うことができ、かつ、構造が簡単でコストダウンに大
きく寄与することができる電気自動車のバッテリフレー
ム構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、フ
ロントフレームとリヤフレームおよびこれらフロントフ
レームとリヤフレームとに接続した一対のサイドフレー
ムとを有し、これらフレームの上面をフロアパネル下面
に接合したフロアメンバの下面に結合して複数個のバッ
テリを搭載格納するバッテリフレームと、前壁に外気取
入口を有し、バッテリフレームの上面に止着されて複数
個のバッテリを全体的に覆って密閉するバッテリカバー
と、フロントフレームに対応するフロアメンバを前後方
向に貫通して装着されて前記バッテリカバーの外気取入
口に接続される外気導入部材とを備えた構造であって、
少くとも前記バッテリカバーの前壁の下縁に沿ってフラ
ンジを垂設する一方、バッテリフレーム上面の該フラン
ジに対応する部位に該フランジが前後方向の隙間を有し
て挿入されるフランジ挿入溝を形成すると共に、該フラ
ンジ挿入溝の溝底に、フレーム底面に開口する水抜孔を
形成してある。
【0008】
【0009】請求項2にあっては、外気導入部材の後端
縁と、バッテリカバーの外気導入口縁とに、バッテリカ
バーの下方からの組付けに対して相互に密接係合する組
付けシート面を形成してある。
【0010】請求項3にあっては、前記外気導入部材は
フロアメンバの後壁を貫通して装着されて外気をバッテ
リカバーの上側部内に車幅方向に拡散するディフユーザ
とフロアメンバの前壁を貫通して装着されて外気を取り
入れるエアボックスとを備え、かつ、ディフユーザの前
側部と、エアボックスの後側上部には、それぞれ前後方
向に突合わせて連接するダクト部を備えている。
【0011】請求項4にあっては、前記エアボックス内
には、その上壁に外気の流入線に対して直交方向に垂設
したバッフルプレートを備えている。
【0012】請求項5にあっては、エアボックスの底壁
および該エアボックス底壁に対応するフロアメンバの底
壁に水抜孔を形成してある。
【0013】
【作用】請求項1によれば、バッテリカバーはバッテリ
を搭載したバッテリフレーム上に被冠し、バッテリフレ
ームのフロントフレーム、リヤフレーム,サイドフレー
ムをフロアメンバに締結することによって、これらバッ
テリフレームとフロアメンバとの間に挾着固定される。
【0014】このバッテリカバーの装着時に、その前壁
下縁のフランジをバッテリフレーム上面のフランジ挿入
溝に挿入することによって、バッテリカバーの前後方向
および車幅方向の位置決めが行われ、組付け作業を容
易、かつ、迅速に行うことができる。
【0015】外気は外気導入部材から取入れられて、バ
ッテリケースとバッテリフレームとの間のバッテリ収容
部に導入され、バッテリ充電時に発生したH2 ガスの排
出と、バッテリの冷却が行われる。
【0016】また、走行時にバッテリカバーの前壁とフ
ロントフレームとの合わせ面間に水が浸透しても、この
水はフランジに至って水切りされてフランジ挿入溝に捕
捉されて、前記バッテリ収容部に水が侵入することはな
い。
【0017】前記フランジ挿入溝に捕捉された水は、底
部の水抜孔より外部へ排水されるが、特に走行時にはフ
ロントフレーム下方に廻り込んで後方へ流通する空気流
によって、フロントフレーム下側に負圧が生じるから、
この負圧によって前記水を積極的に外部へ排出すること
ができる。
【0018】請求項2によれば、バッテリケースをバッ
テリフレームに被冠した状態でフロアメンバに向けて下
側から組付け、もしくは、バッテリケースを被冠したバ
ッテリフレームに対してフロアパネルを下降させてフロ
アメンバをバッテリケースに対して組付ける場合、外気
導入部材の後端縁およびバッテリカバーの外気導入口縁
の組付けシート面が相互に密接係合して、外気導入部材
と外気取入口との連通接続を、フロアメンバへの組付け
と同時に行うことができる。
【0019】請求項3によれば、フロアメンバの後壁に
外気導入部材のディフユーザを貫通装着し、前壁にエア
ボックスを貫通装着すると、それらのダクト部が相互に
突合わせられて連通するから、フロアメンバへの外気導
入部材の組付けを容易に行うことができる。
【0020】請求項4によれば、エアボックス内に流入
した外気はバッフルプレートに吹き当って一旦下向きに
偏向されるから、外気と共に流入した水滴は重力により
エアボックス底部に落下して、外気のみがバッフルプレ
ートをくぐり抜けて上方のダクト部に指向してバッテリ
フレーム側へ導出され、水の侵入を確実に防止すること
ができる。
【0021】請求項5によれば、エアボックスの底部に
落下した水は、水抜孔を通してエアボックスおよびフロ
アメンバ外へ排出されるから、エアボックス底部に滞留
することはない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0023】図4において、1は複数個のバッテリBを
搭載する有底のバッテリフレームで、何れも中空に形成
したフロントフレーム2、リヤフレーム3、およびこれ
らフロントフレーム2とリヤフレーム3とに接合した一
対のサイドフレーム4とを備え、底部に底板5を接合配
置してある。
【0024】6はバッテリフレーム1と平面略同一の形
状と大きさに形成した樹脂製のバッテリカバーで、下端
周縁に取付フランジ6aを形成してあり、この取付フラ
ンジ6aをシール部材18を介してフロントフレーム
2、リヤフレーム3、サイドフレーム4の上面に重合し
て、複数ケ所において図外のクリップにより止着するよ
うにしてある。
【0025】バッテリカバー6の前壁の上半部にはその
略全幅に亘って外気取入口7を形成してあると共に、該
前壁の下縁には若干両側壁の下縁に廻り込んでフランジ
8を垂設してある。
【0026】一方、バッテリフレーム1の上面の前記フ
ランジ8に対応する部位、即ち、フロントフレーム2の
上面から両側のサイドフレーム4の上面に若干廻り込ん
だ部位には、図1〜3にも示すように前記フランジ8を
前後方向の隙間を有して挿入係合するフランジ挿入溝9
を形成してある。
【0027】また、フランジ挿入溝9の溝底、具体的に
は本実施例にあってはフロントフレーム1内に設けた横
リブと底壁に、それぞれ複数個の水抜孔10を形成して
ある。
【0028】このバッテリフレーム1は前述のようにバ
ッテリBを搭載してバッテリカバー6を被冠止着した状
態で、図1〜3に示すようにフロアパネル11の下面に
接合した逆ハット形断面のフロアメンバ12の底壁面に
重合して、複数ケ所において図外のボルト・ナットによ
り締結固定される。
【0029】フロアメンバ12のうち、フロントフレー
ム2が締結固定されるフロント側の車幅方向のフロアメ
ンバ12は、該フロアメンバ12を貫通して外気導入部
材13を装着してあり、該外気導入部材13を前記バッ
テリカバー6の外気取入口7に接続するようにしてあ
る。
【0030】外気導入部材13は、図5にも示すように
フロアメンバ12の後壁に形成した取付孔12aに後方
より挿入係着して取付けられて、外気をバッテリカバー
6の上側部内に車幅方向に拡散するディフユーザ14
と、フロアメンバ12の前壁に形成した取付孔12bに
前方より挿入して、その周縁部に図外のクリップもしく
はボルト・ナットにより取付けられて、外気を取り入れ
る複数個のエアボックス15とを備えている(図5では
一方のエアボックス15を省略して示している)。
【0031】外気導入部材13の後端縁、つまり、前記
ディフユーザ14の後端縁と、バッテリカバー6の外気
取入口7の縁部とに、バッテリカバー6の下方からの組
付けに対して相互に密接係合する組付けシート面14a
および7aを形成してある。
【0032】本実施例では組付けシート面14aはディ
フユーザ14の上縁に後方に向けて有段成形した係合フ
ランジとして形成してある一方、組付けシート面7a
は、この係合フランジとディフユーザ14の下縁および
両側縁に摺接係合する段部として形成してある。
【0033】また、ディフユーザ14はその下縁に形成
した溝14bを、フロアメンバ12の後壁の取付孔12
aの下縁に係着して取付けられ、後端部周縁がバッテリ
カバー6に押えられることによって定着されるようにな
っている。
【0034】ディフユーザ14の前側部には、複数個の
接続用のダクト16を形成してある一方、各エアボック
ス15の後側上部には、対応する前記ダクト16に接続
する接続用のダクト17を形成してある。
【0035】これらダクト16,17は、前後方向から
突合わせた場合に自然にセンタリングされて密接係合し
得るように、例えばダクト17の端部をフレア状に拡径
し、ダクト16の端部はダクト17のフレアのテーパと
同一のテーパで縮径して形成してあって、これらダクト
16,17の接続部分にシール部材18を介装してシー
ル性を確保するようにしている。
【0036】また、各エアボックス15の内部には、そ
の上壁にインレット19から流入してくる外気の流入線
に対して直交方向に垂設したバッフルプレート20を設
けてあり、外気をエアボックス15内で一旦、下向きに
変更、蛇行させてダクト17に導出するようにしてあ
る。
【0037】また、エアボックス15の底壁、および該
エアボックス15の底壁に対応するフロアメンバ12の
底壁には、それぞれ水抜孔21,22を形成してある。
【0038】フロアメンバ12の底壁の前縁部分には、
水抜孔21から流下した水を補集し得るように樋部23
を形成してあって、水抜孔22はこの樋部23に設け
て、流入した水をフロアメンバ12の前方部分で外部へ
排水するようにしてある。
【0039】また、本実施例ではこのフロアメンバ12
の前壁およびエアボックス15の前壁を前傾状態に傾斜
成形して、フロアパネル11の下面に沿って流通する空
気流をスムーズにバッテリフレーム1の下側へ廻り込ま
せるようにして、極力空気抵抗が小さくなるようにして
ある。
【0040】以上の実施例構造によれば、バッテリカバ
ー6は予め取付フランジ6aをシール部材18を介して
フロントフレーム2、リヤフレーム3、サイドフレーム
4の上面に図外のクリップにより止着して、複数個のバ
ッテリBを全体的に覆ってバッテリフレーム1に被冠装
着し、他方、外気導入部材13はフロアメンバ12に予
め装着しておき、バッテリフレーム1をフロアメンバ1
2の下面に図外のボルト・ナットにより締結固定するこ
とによって、該バッテリカバー6はバッテリフレーム1
とフロアメンバ12との間に挾着固定される。
【0041】このようにバッテリフレーム1を直接フロ
アメンバ12にボルト・ナット固定して、これら両者間
にバッテリカバー6を挾着するようにしてあるため、特
別にバッテリフレーム取付けのための支持フレーム構造
は不要であり、従って、フレーム構造を簡単にすること
ができる。
【0042】ここで、前述のようにバッテリカバー6を
バッテリフレーム1にサブアセンブリする場合、バッテ
リカバー6の前側下縁のフランジ8をバッテリフレーム
1のフランジ挿入溝9に挿入係合することによって、該
バッテリカバー6の前後方向および車幅方向の位置決め
が行われるから、該バッテリカバー6が可成りの大型で
あるにも拘らず、その位置合わせおよび止着作業を容
易、かつ、迅速に行うことができる。
【0043】そして、バッテリフレーム1を、フロアメ
ンバ12に締結固定する場合、該バッテリフレーム1を
フロアメンバ12に対して下方から突合わせるか、ある
いはフロアパネル11をバッテリフレーム1の上方から
吊り降してフロアメンバ12をバッテリフレーム1に突
合わせて締結するが、この際、バッテリカバー前壁の外
気取入口7の口縁の組付けシート面7aが、外気導入部
材13の後端縁の組付けシート面14aに相互に密接係
合して、外気導入部材13と外気取入口7との連通接続
を、バッテリフレーム1のフロアメンバ12への組付け
と同時に行うことができる。
【0044】また、外気導入部材13はそのディフユー
ザ14をフロアメンバ後壁の取付孔12aに後方より挿
入係着し、エアボックス15をフロアメンバ前壁の取付
孔12bに前方より挿入して孔縁に固定すると、それら
のダクト部16,17が相互に突合わせられて連通する
から、フロアメンバ12への外気導入部材13の組付け
も、容易かつ迅速に行うことができる。
【0045】このようにしてバッテリフレーム1をバッ
テリカバー6と共にフロアメンバ12に組付けた状態で
は、外気導入部材13のエアボックス15に流入した外
気はディフユーザ14によりバッテリカバー6の上側部
内に車幅方向に拡散されて、バッテリBの収容部空間に
全体的に供給され、バッテリカバー6後部の図外の排出
部より排出されるようになる。
【0046】この結果、バッテリ充電時に発生するH2
ガスの排出と、バッテリBの冷却を積極的に行わせるこ
とができる。
【0047】雨天走行時などには、エアボックス15内
に外気と共に水がスプラッシュとして流入することもあ
るが、インレット19より流入した水滴を含んだ外気は
バッフルプレート20に吹き当って一旦下向きに変更さ
れるから、外気と共に流入した水滴は重力によりエアボ
ックス15の底部に落下して、外気のみがバッフルプレ
ート20をくぐり抜けてダクト17に指向して、前述の
ようにディフユーザ14を経由してバッテリフレーム1
内へ導出されるから、水の侵入を確実に防止することが
できる。
【0048】このエアボックス15の底部に落下した水
は、水抜孔21,22を通してエアボックス15および
フロアメンバ12外へ排水されるから、エアボックス底
部に滞留することはない。
【0049】また、バッテリカバー6の取付フランジ6
aとバッテリフレーム1の上面との間にもシール部材1
8が介装されているが、シール部材18の反力が不均一
な部分、即ち、ボルト・ナット締結部間ではシール反力
がボルト・ナット締結局部に較べて小さくなる傾向があ
り、特に、フロント側では走行時にスプラッシュの直撃
を受けるため、取付フランジ6aとフロントフレーム2
上面との合わせ面に水が浸透することがあるが、この水
はフランジ8に至って水切りされてフランジ挿入溝9に
捕捉され、従って、バッテリフレーム1内部への水侵入
のおそれは全くない。
【0050】また、このフランジ挿入溝9に捕捉された
水は、底部の水抜孔10より外部へ排水されるが、この
水抜孔10はフロントフレーム1の底面に開口している
ため、特に走行時にはフロントフレーム2の下方に廻り
込んで後方へ流通する空気流によって、フロントフレー
ム2の下側に負圧が生じるから、この負圧によって前記
排水作用を積極的に行わせることができる。
【0051】更に、本実施例のようにフロント側のフロ
アメンバ12の前壁およびエアボックス15の前壁を前
傾状態に傾斜成形してあれば、フロアパネル11の下方
に流れる空気流をスムーズにバッテリフレーム1の下側
へガイドできて空気抵抗を減少でき、空力特性を向上す
ることもできる。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
【0053】(1) バッテリフレームをフロアメンバ
に直接結合して、これら両者間にバッテリカバーを挾着
してあるため、バッテリフレーム取付けのための専用の
支持フレーム構造を不要としたフレーム構造を簡単にで
き、バッテリ冷却機能を有するバッテリフレーム構造を
コスト的に有利に得ることができる。
【0054】(2) バッテリカバー装着時にその前壁
下縁のフランジをバッテリフレームのフロントフレーム
上面のフランジ挿入溝に挿入することによって、バッテ
リカバーの前後方向および車幅方向の位置決めが行わ
れ、バッテリカバーの組付けを容易に行うことができ
る。
【0055】(3)バッテリカバーの前壁と前記フロン
トフレームとの合わせ面間を浸透する水は、前記フラン
ジに至って水切りされてフランジ挿入溝に捕捉されるた
め、バッテリフレーム内への水の侵入を確実に防止する
ことができる。
【0056】(4) バッテリカバー前壁に外気取入口
を形成して、該外気取入口をフロアメンバに装着した外
気導入部材に接続して、バッテリフレーム内への外気導
入を行わせるようにしてあるので、バッテリカバーの構
造を簡単にしてコスト的に有利に得ることができる。
【0057】(5) フランジ挿入溝の溝底にはバッテ
リフレーム底面に開口する水抜孔を形成してあるので、
走行時にバッテリフレーム下方に廻り込んで後方へ流通
する空気流により水抜孔周辺に発生する負圧によって、
フランジ挿入溝に捕捉された水を積極的に外部へ排水す
ることができる。
【0058】(6) バッテリフレームのフロアメンバ
への組付け時に、バッテリカバーの外気取入口縁の組付
けシート面と外気導入部材後端縁の組付けシート面の相
互が密接係合して、外気導入部材と外気取入口との連通
接続を容易に行うこができる。
【0059】(7) 外気導入部材は、そのディフユー
ザのダクト部とエアボックスのダクト部とが、フロアメ
ンバへの貫通装着時に前後方向に突合わされて連通接続
されるから、外気導入部材の組付けを容易に行うことが
できる。
【0060】(8) エアボックス内に流入した外気
は、バッフルプレートに吹き当って一旦、下向きに偏向
され、外気と共に流入した水滴を重力によりエアボック
ス底部に落下させて水切りを行えるから、外気のみをバ
ッテリフレーム内へ導入させることができ、水侵入防止
を確実に行うことができる。
【0061】(9) エアボックスの底部に落下した水
は、水抜孔を通してエアボックスおよびフロアメンバ外
へ排水することができて、防水対策を徹底することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す図4のA−A線
に沿う断面図。
【図2】図4のB−B線に沿う断面図。
【図3】バッテリフレームの組付け途上を示す図2と同
様の断面図。
【図4】バッテリフレームとバッテリカバーとの関係を
示す分解斜視図。
【図5】外気導入部材とフロアメンバとの関係を示す分
解斜視図。
【符号の説明】
1 バッテリフレーム 2 フロントフレーム 3 リヤフレーム 4 サイドフレーム 6 バッテリカバー 7 外気取入口 8 フランジ 9 フランジ挿入溝 11 フロアパネル 12 フロアメンバ 13 外気導入部材 B バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 1/04 B60K 11/04 B62D 25/20 H01M 2/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントフレームとリヤフレームおよび
    これらフロントフレームとリヤフレームとに接続した一
    対のサイドフレームとを有し、これらフレームの上面を
    フロアパネル下面に接合したフロアメンバの下面に結合
    して複数個のバッテリを搭載格納するバッテリフレーム
    と、前壁に外気取入口を有し、バッテリフレームの上面
    に止着されて複数個のバッテリを全体的に覆って密閉す
    るバッテリカバーと、フロントフレームに対応するフロ
    アメンバを前後方向に貫通して装着されて前記バッテリ
    カバーの外気取入口に接続される外気導入部材とを備え
    た構造であって、少くとも前記バッテリカバーの前壁の
    下縁に沿ってフランジを垂設する一方、バッテリフレー
    ム上面の該フランジに対応する部位に該フランジが前後
    方向の隙間を有して挿入されるフランジ挿入溝を形成す
    ると共に、該フランジ挿入溝の溝底にフレーム底面に開
    口する水抜孔を形成したことを特徴とする電気自動車の
    バッテリフレーム構造。
  2. 【請求項2】 外気導入部材の後端縁と、バッテリカバ
    ーの外気取入口縁とに、バッテリカバーの下方からの組
    付けに対して相互に密接係合する組付けシート面を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の電気自動車のバッ
    テリフレーム構造。
  3. 【請求項3】 外気導入部材が、フロアメンバの後壁を
    貫通して装着されて外気をバッテリカバーの上側部内に
    車幅方向に拡散するディフユーザとフロアメンバの前壁
    を貫通して装着されて外気を取り入れるエアボックスと
    を備え、かつ、ディフユーザの前側部と、エアボックス
    の後側上部には、それぞれ前後方向に突合わせて連接す
    るダクト部を備えていることを特徴とする請求項1,2
    記載の電気自動車のバッテリフレーム構造。
  4. 【請求項4】 エアボックス内には、その上壁に外気の
    流入線に対して直交方向に垂設したバッフルプレートを
    備えていることを特徴とする請求項3記載の電気自動車
    のバッテリフレーム構造。
  5. 【請求項5】 エアボックスの底壁および該エアボック
    ス底壁に対応するフロアメンバの底壁に水抜孔を形成し
    たことを特徴とする請求項3,4記載の電気自動車のバ
    ッテリフレーム構造。
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