JP3136861B2 - 中空ステアリングシャフトの製造方法 - Google Patents

中空ステアリングシャフトの製造方法

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JP3136861B2
JP3136861B2 JP05230740A JP23074093A JP3136861B2 JP 3136861 B2 JP3136861 B2 JP 3136861B2 JP 05230740 A JP05230740 A JP 05230740A JP 23074093 A JP23074093 A JP 23074093A JP 3136861 B2 JP3136861 B2 JP 3136861B2
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    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C1/00Manufacture of metal sheets, metal wire, metal rods, metal tubes by drawing
    • B21C1/16Metal drawing by machines or apparatus in which the drawing action is effected by other means than drums, e.g. by a longitudinally-moved carriage pulling or pushing the work or stock for making metal sheets, bars, or tubes
    • B21C1/22Metal drawing by machines or apparatus in which the drawing action is effected by other means than drums, e.g. by a longitudinally-moved carriage pulling or pushing the work or stock for making metal sheets, bars, or tubes specially adapted for making tubular articles
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    • B21K1/063Making machine elements axles or shafts hollow
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る中空ステアリング
シャフトの製造方法は、自動車用操舵装置を構成する、
安価で品質の良い中空ステアリングシャフトを造る為に
利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリング装置は従来から、
例えば図10に示す様に構成されている。ステアリング
シャフト1は、車体に支持されたステアリングコラム2
の内側に、回転のみ自在に支持されている。このステア
リングシャフト1の上端部にはステアリングホイール
(図示せず)が固定される。このステアリングホイール
の動きは、前記ステアリングシャフト1から自在継手
3、伝達軸4を介して、図示しないステアリングギヤに
伝達される。
【0003】前記ステアリングシャフト1並びにステア
リングコラム2は従来から、衝突時に運転者を保護する
事を目的として、衝撃に基づいて全長を縮める、所謂コ
ラプシブル構造としている。例えば、図10の構造に組
み込まれたステアリングシャフト1は、中空管状のロア
ーシャフト5と、充実軸状のアッパーシャフト6とを結
合して成る。これら両シャフト5、6同士の嵌合部は、
断面小判形に形成して、両シャフト5、6同士が相対回
転する事を防止している。又、前記アッパーシャフト6
の下部外周面に形成した凹溝7、7と前記ロアーシャフ
ト5の上部に形成した通孔8、8との内側には、合成樹
脂9、9を充填固化している。この合成樹脂9、9は、
通常時には前記両シャフト5、6同士が軸方向に変位す
る事を阻止し、衝突時には裂断して、前記両シャフト
5、6同士の軸方向に亙る変位を許容し、前記ステアリ
ングシャフト1の全長が縮まる様にしている。
【0004】ところで、近年軽量化を目的に、上述の様
なステアリングシャフト1を構成するアッパーシャフト
として、図11〜12に示す様な中空のアッパーシャフ
ト6aを使用する事が増えている。この中空のアッパー
シャフト6aは、断面が円形の丸管を絞り加工する事で
造られる。即ち、このアッパーシャフト6aの上端部に
は、スプライン部10と、このスプライン部10に外嵌
したステアリングホイールを抑え付けるナットを螺合さ
せる為の雄ねじ部11とを形成している。
【0005】一方、前記アッパーシャフト6aの下半部
は、前記丸管に絞り加工を施す事により、図12に示す
様に、1対の円弧部12、12と1対の平坦部13、1
3とが交互に配置された、断面小判形の嵌合部14とし
ている。この嵌合部14が、前記ロアーシャフト5の上
半部に形成された嵌合部15(図10)に、軸方向に亙
る変位のみ自在に挿入される。前記凹溝7、7は、前記
嵌合部14の外周面に形成される。
【0006】上述の様なアッパーシャフト6aの下半部
に嵌合部14を形成するのに従来は、図13に示す様に
して行なっていた。先ず、(A)に示す様に、前記アッ
パーシャフト6aを形成する為の素管16(前記丸管)
を、保持ケース17内に保持固定された、絞り加工用の
ダイス18に対向させる。このダイス18は、図14〜
16に詳示する様に、ランド部19と、このランド部に
近づくに従って断面積が狭くなるテーパ部20とを有す
る。この内のランド部19の内周面形状は、図15に示
す様に小判形とし、前記嵌合部14の外周面形状と一致
させている。又、前記テーパ部20の内周面形状は、円
形から、前記ランド部19に近づくに従って次第に小判
形となるもので、例えば中間部は、図16に示す様な形
状としている。
【0007】図13(A)に示す様に、前記素管16の
端部を上述の様なダイス18に、テーパ部20の大径開
口側で対向させたならば、次いで同図(B)に示す様
に、前記ダイス18にマンドレル21を、前記素管16
とは逆側から挿通し、このマンドレル21の先端部22
を前記素管16内に挿入する。この先端部22の外周面
形状は、前記ランド部19の内周面形状と相似形、即ち
小判形としている。
【0008】この様にマンドレル21の先端部22を素
管16内に挿入した後、同図(C)に示す様に、この素
管16を前記ダイス18内に押し込む。この際前記マン
ドレル21は、素管16の押し込みに同期して、前記ダ
イス18から引き抜く。この作業により前記素管16
は、前記ランド部19の内周面とマンドレル21の外周
面との間で抑え付けられて塑性変形し、断面を小判形に
加工される。
【0009】前記素管16の先端部を十分に前記ダイス
18内に押し込む事により、十分な長さを有する断面小
判形部分を形成したならば、同図(D)に示す様にマン
ドレル21を素管16の内側より引き抜いてから、同図
(E)に示す様に、この素管16をダイス18より引き
抜く。この様に、一部を断面小判形に絞り加工された素
管16は、別工程に送られて、前記凹溝7、7等を形成
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
して、素管16の一部を断面小判形に絞り加工する、従
来の中空ステアリングシャフトの製造方法の場合には、
次の〜に示す様な、解決すべき問題点がある。
【0011】品質の良い中空ステアリングシャフトを
造る為には、素管16の寸法精度、特に板厚精度を厳密
に規制する必要がある。板厚が大き過ぎる場合には、図
13(C)に示す様にマンドレル21を使用している
為、素管16をダイス18に押し込む為に要する成形荷
重が著しく大きくなる。この結果、前記素材16がこの
成形荷重に耐えられず座屈変形する等により、成形作業
を行なえなくなってしまう。反対に、前記板厚が小さ過
ぎた場合には、図17に示す様に、素管16の小判形断
面部分の一部で、平坦部13、13の中間部が内側に凹
んだり、或は平坦部13、13と円弧部12、12との
つなぎ部分に欠肉部23が生じたりする。
【0012】マンドレル21を使用する為、マンドレ
ル21並びにこのマンドレル21の挿入、引き抜きを行
なう為の装置が必要になり、成形装置の構造が複雑にな
って、設備費が嵩む。
【0013】ダイス18のランド部19とマンドレル
21との間で素管16を強く挟み、この素管16をしご
く様にその板厚を減少させつつ、この素管16の断面形
状を変化させる為、成形荷重が高い。この為、成形時に
は前記ランド部19が高い面圧を受けつつ、素材16の
外周面と摩擦し合い、このランド部19の摩耗が進む。
従って、ダイス18を頻繁に交換する必要が生じ、やは
り製作費を高くする原因となる。
【0014】上述の様に、素管16の板厚を減少させ
つつその断面形状を変化させる為、加工に伴って素管1
6の全長が伸びる。この伸び量を厳密に規制する事は難
しい為、加工後に素管16の全長を切り揃える後工程が
必要になり、やはり製作費を高くする原因となる。
【0015】中空ステアリングシャフトを造る為の方法
として、上述の様な問題を生じさせるマンドレル21を
省略する事も考えられるが、単にマンドレル21を省略
しただけの場合には、マンドレル21を使用して板厚が
薄すぎた場合と同様に、中間部が内側に凹んだり、或は
つなぎ部分に欠肉部が生じる等の問題が発生する。
【0016】更に、ロータリースエージングマシンを使
用して中空ステアリングシャフトを造る事も考えられ
る。この場合には、断面円形の素管の内側に断面小判形
のマンドレルを挿入し、この素管の外面を、断面の直径
を縮める方向に叩きながら、この素管の断面形状を小判
形に形成する。ところが、この様な方法による場合に
は、加工時間が長く、設備価格が高いだけでなく、加工
作業中に騒音が発生する等の欠点があり、実用的ではな
い。
【0017】本発明の中空ステアリングシャフトの製造
方法は、上述の様な不都合を何れも解消すべく考えたも
のである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の中空ステアリン
グシャフトの製造方法は、断面が円形の素管の一部を荒
成形ダイスを通過させてから仕上げ成形ダイスに押し込
み、1対の円弧部と1対の平坦部とが交互に配置され
た、断面小判形の中空ステアリングシャフトを造る。
【0019】前記荒成形ダイス及び仕上げ成形ダイスは
それぞれ、前記素管の押し込み方向後ろに向かうほど断
面積が次第に狭くなるテーパ部の奥端部に、前記素管を
しごいて所望形状に加工する為のランド部が形成された
ものである。
【0020】そして、前記荒成形ダイスのランド部は、
小さな曲率半径を有し、内周面側が凹んだ1対の第一凹
曲面部と、大きな曲率半径を有し、内周面側が凹んだ1
対の第二凹曲面部とが交互に配置されたものである。
【0021】更に、前記仕上げ成形ダイスのランド部
は、内周面側が凹んだ1対の凹曲面部と1対の平坦面と
が交互に配置されたものである。
【0022】
【作用】上述の様に構成される本発明の中空ステアリン
グシャフトの製造方法によれば、マンドレルを使用する
事なく、しかも素管の板厚を厳密に規制する事なく、こ
の素管の一部を断面小判形に絞り加工する事ができる。
【0023】即ち、荒成形ダイスを通過した素管の外周
面形状は、この荒成形ダイスのランド部の内周面形状に
合わせて、小さな曲率半径を有する1対の第一凸曲面部
と、大きな曲率半径を有する1対の第二凸曲面部とが交
互に配置された形状となる。この様に、荒成形時には素
管の外周面形状を、全周に亙って凸曲面部とする為、平
坦部13、13を内方に凹ませる様な方向の力に対して
強い。従って、特にマンドレルを使用しなくても、この
素管の外周面形状を荒成形ダイスのランド部の内周面形
状とを精度良く一致させる事が可能となる。
【0024】荒成形ダイスを通過した素管は、続いて仕
上げ成形ダイスに送り込まれ、前記第二凸曲面部を平坦
面に加工される。この様に、第二凸曲面部を平坦面に加
工する際の加工量は僅かであり、この加工に伴って平坦
面部の形状が崩れる事はない。
【0025】
【実施例】図1〜9は本発明の実施例を示している。本
発明の中空ステアリングシャフトの製造方法を実施する
為の製造装置は、図1に示す様に構成している。固定の
保持ケース24内には、素管16の押し込み方向(図1
左方向)前側(同図右側)から後側(同じく左側)に向
かって、荒成形ダイス25と、仕上げ成形ダイス26
と、矯正ダイス27とを、互いに直列に且つ同心に配置
し、保持固定している。これら各ダイス25〜27の
内、荒成形ダイス25と仕上げ成形ダイス26とは隣接
させ、仕上げ成形ダイス26と矯正ダイス27とはスペ
ーサ28を介して突き合わせている。
【0026】前記荒成形ダイス25の内周面は、図2〜
4に示す様な形状を有する。即ち、この荒成形ダイス2
5の内周面は、前記押し込み方向後側に向かうに従って
断面積が次第に狭くなる絞りテーパ部29と、この絞り
テーパ部29の奥端部に形成されたランド部30と、こ
のランド部30の後側に形成された、ランド部30から
離れるに従って断面積が広くなる、逃げテーパ部31と
から成る。
【0027】この内のランド部30は、前記素管16を
しごいて所望形状に加工する為のもので、図3の様な内
周面形状を有する。即ち、前記ランド部30の内周面形
状は、小さな曲率半径を有し、内周面側が凹んだ1対の
第一凹曲面部32、32と、大きな曲率半径を有し、内
周面側が凹んだ1対の第二凹曲面部33、33とを交互
に配置した、略小判形としている。又、前記絞りテーパ
部29の内周面形状は、円形から前記ランド部30に近
づくに従って次第に略小判形となるもので、例えば中間
部の形状は、図4に示す様に、前記第二凹曲面部33、
33に対応する部分33a、33aの曲率半径を各第二
凹曲面部33、33の曲率半径よりも小さくした形状と
している。
【0028】一方、前記仕上げ成形ダイス26の内周面
は、図5〜7に示す様な形状を有する。即ち、この仕上
げ成形ダイス26の内周面は、前記押し込み方向後側に
向かうに従って断面積が次第に狭くなる絞りテーパ部3
4と、この絞りテーパ部34の奥端部に形成されたラン
ド部35と、このランド部35の後側に形成された、ラ
ンド部35から離れるに従って断面積が広くなる、逃げ
テーパ部36とから成る。
【0029】この内のランド部35は、前記素管16を
しごいて所望形状に加工する為のもので、図6の様に、
内周面側が凹んだ1対の凹曲面部37、37と平坦面部
38、38とを交互に配置した、小判形としている。
又、前記絞りテーパ部34の断面形状は、図7に示す様
に、前記ランド部35と相似形の小判形としている。そ
して、前記絞りテーパ部34の内周面は、形状を小判形
としたまま、前記ランド部35に近づくに従って次第に
断面積が小さくなる様に、漏斗状に傾斜している。但
し、前記開口部の開口面積は、前記荒成形ダイス25の
ランド部30の断面積以上として、このランド部を通過
した素管16が、前記テーパ部34に受け入れられる様
にしている。
【0030】更に、前記矯正ダイス27は、上述した仕
上げ成形ダイス26を通過した素管16の外周面を抑え
付ける事で、この素管16の外周面形状を矯正する為の
もので、前記仕上げ成形ダイス26と同じ形状を有す
る。
【0031】上述の様な製造装置を使用して中空ステア
リングシャフトを製造する場合には、図1(A)に示す
様に、断面が円形の素管16の先端部を前記荒成形ダイ
ス25に対向させ、次いで同図(B)に示す様に、この
素管16を前記荒成形ダイス25に押し込む。この押し
込み作業に伴って前記素管16は、前記荒成形ダイス2
5を通過してから仕上げ成形ダイス26に押し込まれ、
更に矯正ダイス27を通過する事で、断面小判形の中空
ステアリングシャフトとなる。
【0032】先ず、前記荒成形ダイス25を通過した素
管16の外周面形状は、この荒成形ダイス25のランド
部30の内周面形状に合わせて、図8に示す様な形状と
なる。即ち、前記ランド部30を通過する事で前記素管
16の外周面形状は、小さな曲率半径を有する1対の第
一凸曲面部39、39と、大きな曲率半径を有する1対
の第二凸曲面部40、40とが交互に配置された、略小
判形となる。
【0033】この様に、荒成形時には素管16の外周面
形状を、全周に亙って凸曲面部とする為、マンドレル2
1(図13参照)を省略しても、前記図17に示す様
に、平坦部13、13が内方に凹んだ断面形状とはなら
ない。従って、特にマンドレル21を使用しなくても、
この素管16の外周面形状を前記荒成形ダイス25のラ
ンド部30の内周面形状とを精度良く一致させる事が可
能となる。
【0034】荒成形ダイス25を通過した素管16は、
続いてそのまま仕上げ成形ダイス26の絞りテーパ部3
4に案内されて、この仕上げ成形ダイス26のランド部
35に押し込まれる。この結果、前記素管16に形成さ
れた、前記1対の第二凸曲面部40、40が、図9に示
す様に、平坦面部41、41に加工される。この様に、
第二凸曲面部40、40を平坦面に加工する際の加工量
は僅かであり、この加工に伴って平坦面部41、41の
形状が崩れる事はない。
【0035】仕上げ成形ダイス26のランド部35を通
過して図9に示す様な断面小判形に形成された素管16
は、更に矯正ダイス27に送り込まれる事により、特に
真直度等の精度を要求される先端部の形状を整える。こ
の結果、各部が所望の形状と寸法とに加工されたなら
ば、図1(C)に示す様に、素管16を前記各ダイス2
5〜27より引き抜く。この様に、一部を断面小判形に
絞り加工された素管16は、別工程に送られ、前記凹溝
7、7等を形成されて、ステアリングシャフト1(図1
1〜12)を構成するアッパーシャフト6aとなる。
【0036】上述の様に実施される本発明の中空ステア
リングシャフトの製造方法の場合、特に素管の寸法精度
を高くする事なく、しかもマンドレルを使用せずに良質
の中空ステアリングシャフトを造れる。以下、本発明の
効果を確認する為に本発明者が行なった実験に就いて説
明する。尚、実験条件は次の通りである。 素管 材質 : STKM15A 外径 : 21.7mm 厚さ : 2.6mm 長さ : 380mm 加工状態: 電縫原管(電縫後、引き抜き加工を施して
いない管) 加工形状 21.5mm×16mmの小判形
【0037】前記素管を前記加工形状に、下記のA、
B、Cの3種類の加工方法により加工した。 A.従来方法 前記図13に示した様に、マンドレル21を使用する加
工方法。 B.比較方法 前記図13に示した従来方法から、単にマンドレル21
を省略して行なう加工方法。 C.本発明方法 前述した様に、荒成形ダイス25と仕上げ成形ダイス2
6と矯正ダイス27とを使用する加工方法。
【0038】上記3種類の加工方法により素管の一部を
加工した結果を、下表に示す。
【0039】
【表1】
【0040】上記表中、成形荷重Pとは、素管をダイス
に押し込む為に要した力を言い、小さいほど好ましい。
尚、A方法で成形荷重が7000kgf に達した例では、
素管が座屈して、加工を行なえなかった。又、平面部凹
みδとは、前記図17に示す様に、平坦面部41、41
の中間部が凹んだ量を示す。この様に平坦部41、4
1が凹むと、アッパーシャフト6aとロアーシャフト5
とを組み合わせてステアリングシャフト1を構成した場
合に、このステアリングシャフト1を収縮させる為に要
する荷重(衝突時の収縮荷重W)がばらつき、しかもこ
の荷重が大きくなる。この荷重の増大は、衝突時の運転
者保護に影響を及ぼす為、安定させる必要がある。又、
軸方向の伸び量eとは、加工に伴って素管の全長が伸び
た量を表している。加工後にアッパーシャフト6aの全
長を切り揃える作業を省略する為に、この伸び量のばら
つきは、できるだけ小さい事が好ましい。
【0041】前記実験の結果を表した前記表の記載から
明らかな通り、本発明の方法によれば、 板厚精度を含み、素管16の寸法精度を厳密に規制し
なくても、品質の良い中空ステアリングシャフトを造れ
る。 マンドレルを使用しない為、成形装置の構造が簡単
で、設備費が安く済む。 マンドレルを使用せず、従って素管16の板厚を減少
させずにこの素管16の断面形状を変化させる為、成形
荷重が低い。この為、各成形ダイス25〜27のランド
部が摩耗しにくく、前記各成形ダイス25〜27の交換
頻度を低くして、製作費の低廉化を図れる。 加工に伴う素管16の伸び量が少なく、しかも伸び量
のばらつきが極く少ない為、加工後に素管16の全長を
切り揃える後工程が不要となり、やはり製作費の低廉化
を図れる。
【0042】尚、前述の条件で本発明を実施する場合
に、前記荒成形ダイス25の第二曲面部33の中央部が
その両端部に対して突出する量は、0.4mm程度が適当
であった。更に、図示は省略したが、荒成形ダイス25
と仕上成形ダイス26とを、放電加工等により一体に造
る事もできる。
【0043】
【発明の効果】本発明の中空ステアリングシャフトの製
造方法は、以上に述べた通り構成され実施される為、品
質の良いステアリングシャフトを安価に得る事ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を、工程順に示す断面図。
【図2】荒成形ダイスの、素管の送り方向に亙る断面形
状を示す図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】同B−B断面図。
【図5】仕上げ成形ダイスの、素管の送り方向に亙る断
面形状を示す図。
【図6】図5のC−C断面図。
【図7】同D−D断面図。
【図8】荒成形ダイス通過後の素管の断面形状を示す
図。
【図9】仕上げ成形ダイス通過後の素管の断面形状を示
す図。
【図10】ステアリングシャフトを組み込んだステアリ
ング装置の1例を示す部分縦断側面図。
【図11】本発明の対象となる中空ステアリングシャフ
トの1例を示す側面図。
【図12】図11のE−E断面図。
【図13】従来の製造方法を工程順に示す断面図。
【図14】成形ダイスの、素管の送り方向に亙る断面形
状を示す図。
【図15】図14のF−F断面図。
【図16】同G−G断面図。
【図17】成形後の素管の断面形状が歪んだ状態を示す
図。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト 2 ステアリングコラム 3 自在継手 4 伝達軸 5 ロアーシャフト 6、6a アッパーシャフト 7 凹溝 8 通孔 9 合成樹脂 10 スプライン部 11 雄ねじ部 12 円弧部 13 平坦部 14、15 嵌合部 16 素管 17 保持ケース 18 ダイス 19 ランド部 20 テーパ部 21 マンドレル 22 先端部 23 欠肉部 24 保持ケース 25 荒成形ダイス 26 仕上げ成形ダイス 27 矯正ダイス 28 スぺーサ 29 絞りテーパ部 30 ランド部 31 逃げテーパ部 32 第一凹曲面部 33 第二凹曲面部 34 絞りテーパ部 35 ランド部 36 逃げテーパ部 37 凹曲面部 38 平坦面部 39 第一凸曲面部 40 第二凸曲面部 41 平坦面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 1/00 - 3/02 B21D 41/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が円形の素管の一部を、荒成形ダイ
    スを通過させてから仕上げ成形ダイスに押し込み、1対
    の円弧部と1対の平坦部とが交互に配置された、断面小
    判形の中空ステアリングシャフトを造る、中空ステアリ
    ングシャフトの製造方法であって、 前記荒成形ダイス及び仕上げ成形ダイスはそれぞれ、前
    記素管の押し込み方向後ろに向かうほど断面積が次第に
    狭くなる絞りテーパ部の奥端部に、前記素管をしごいて
    所望形状に加工する為のランド部が形成されたものであ
    り、 前記荒成形ダイスのランド部は、小さな曲率半径を有
    し、内周面側が凹んだ1対の第一凹曲面部と、大きな曲
    率半径を有し、内周面側が凹んだ1対の第二凹曲面部と
    が交互に配置されたものであり、 前記仕上げ成形ダイスのランド部は、内周面側が凹んだ
    1対の凹曲面部と1対の平坦面とが交互に配置されたも
    のである、 中空ステアリングシャフトの製造方法。
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