JP3136609U - ラッシングベルトのフック固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スムーズに結束作業を行うことができるラッシングベルトのフックの固定装置を提供する。
【解決手段】ラッシングベルトのベルト10のフック本体11に近い位置に吸着ユニット20が設けられ、吸着ユニット20が対応するフック本体11が引っかかる側面の内縁面に強力な吸着力を有する吸着装置が設けられている。吸着ユニット20の内縁面の吸着装置は、金属の吸着ユニット20及び強力な磁石31が組み合わされて形成されている。フック本体11が車体の金属の荷台に引っ掛けられる時、吸着ユニット20を利用して、共に荷台に吸い付けられて固定される。したがって、フック本体11が荷台に引っ掛けられて固定され、その固定関係が維持されることで、フック本体11がベルト10を貨物に結束する過程において脱落するのを回避する。
【選択図】図1

Description

本考案は、ラッシングベルトのフック固定装置に関し、特に、ラッシングベルトで貨物を結束する過程において、ベルトとフックを車体の荷台の枠のフック部分に固定する際に、ベルトがフックから脱落することがなく、作業がスムーズに行えることを特徴とするラッシングベルトのフックの固定構造に関する。
一般に、トラックに貨物を積む時には、積荷の状態を維持し、輸送の過程で貨物が脱落するのを回避するため、適切な荷台を設置して、貨物の積載空間を制限するほか、結ぶことにより貨物を安定させる。このタイプのベルトは、結ぶ際フックを利用して先端を荷台に引っ掛け、ラッシングベルトによってしっかりと縛ることで、緩むのを回避する。
このタイプのベルトは、通常、ベルトの一端にフックを設置して、荷台の一側面に引っ掛けて固定する。さらに、他端を向こう側に回して他端を荷台に引っ掛けて固定するか、荷台に回したのちに再度元の側に戻してラッシングベルトのバックルを調節して締め、ベルトでしっかりと貨物を固定させる。この操作において、ベルトのフックは、単純に荷台に引っ掛かっているだけに過ぎないため、ベルトの他端を向こう側に投げて、作業員がそれに伴って荷台の向こう側に移った後、往々にして手前のフックが荷台から脱落して、作業がスムーズに行えないという状況が発生する。このため、荷積み作業は、通常、2人1組で行い作業を完成させるため、人力と時間の無駄使いになる。
このため、本考案は、貨物を結ぶ際に、フックの脱落を回避して、スムーズに結束作業が行えるラッシングベルトのフック固定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案のラッシングベルトのフックの固定装置は、ラッシングベルトのベルト先端部に設置され、車体の金属荷台に引っ掛けられた状態を維持するフック本体と、前記ラッシングベルトのベルトのフック本体に近い位置に設置される吸着ユニットと、
前記吸着ユニットの対応するフック本体が引っかかる側面の内縁面に強力な吸着力を有する吸着装置と、を設けることを特徴とする。
本考案のラッシングベルトのフック固定装置は、ベルトのフック本体に近い位置に吸着ユニットが設置され、この吸着ユニットの設置はフック本体の引っ掛ける機能には影響せず、この吸着ユニットはフック本体の内側に強力な磁石を有する。これらの磁石はフック本体の内側に露出することで、フック本体を車体の荷台に引っ掛ける時、これらの磁石と共に荷台に引き寄せられて固定されるため、フック本体が脱落するのを回避する。したがって、貨物の結束及び梱包作業が簡単かつスムーズに行え、産業上の利用価値及び実用性が高い。
(考案の効果)
本考案のラッシングベルトのフックの固定装置は、ベルトのフック本体に近い位置に吸着ユニットが設置され、フック本体が車体の金属の荷台に引っ掛けられる時、吸着ユニットを利用して、共に荷台に吸い付けられて固定される。したがって、フック本体が荷台に引っ掛けられて固定され、その固定関係が維持されることで、フック本体がベルトを貨物に結ぶ過程において脱落するのを回避する。
また、本考案のラッシングベルトのフック固定装置は、ベルトのフック本体に近い位置に設置された吸着ユニットがフック本体の引っ掛けるという正常な機能に何ら影響せず、ベルトが荷台に掛けられる際に、作業を簡単且つスムーズに行える。
さらに、本考案のラッシングベルトのフック固定装置は、吸着ユニットの吸着固定機能に影響することなく、ベルト及びフック本体の構造にデザイン的な変化をもたせることが可能である。
以下に本考案の好適な実施例について、図を参照しながら説明する。
(第1実施例)
本考案の第1実施例によるラッシングベルトのフックの固定装置は、図1から図6に示すように、ベルト10と、それを貫通して設置されたフック本体11に近い位置に別に吸着ユニット20が設置される。吸着ユニット20は、一体形成されるか、あるいは、図のように内側ケース21と外側ケース22を組み合わせて形成される。内側ケース21と外側ケース22を組み合わせて形成される場合のメリットは、直接吸着ユニット20をベルト10に設置でき、貫通はめ込み作業の必要がないという点にある。そして、組み合わせ式の吸着ユニット20は、ベルト10にかぶせる形で設置できる。
本実施例において、内側ケース21と外側ケース22は、逆三角形の形態で設置される。その底部には相対するようにフレーム槽23とフレーム槽24が設置される。このフレーム槽23とフレーム槽24の両端は、それぞれ差し込み槽26と鉤状の差し込み部分25が対応する。内側ケース21と外側ケース22の下端の角の部分には互いにはまり込む管状柱部分27、管状柱部分28が設置されている。この管状柱部分27と管状柱部分28中にはそれぞれ円柱部分271、円柱部分281を有する。この内側ケース21の円柱部分271は、管状柱部分27内端に設置された収納槽272後端から延びており、その中心にはねじ穴273を有する。
円柱部分271外径の外端にはさらに固定突起274が設置される。外側ケース22の円柱部分281には内側ケース21の円柱部分271と外径がぴったり合う内径穴282を有し、外端には固定槽283が設置される。内側ケース21と外側ケース22が組み合わされると、両者の管状柱部分27、管状柱部分28がフック本体11底部の通し空間12を通過して設置が行なわれて、内側ケース21の円柱部分271が外側ケース22の円柱部分281内に差し込まれて設置されて固定されることにより、直接吸着ユニット20をベルト10に固定する。
また、内側ケース21の内端の収納槽272内には磁石収納部分30がはめ込まれて、ねじ302が磁石収納部分30中心のねじ穴301を通過することにより、しっかりと固定される。さらに、強力な磁石31が磁石収納部分30内に埋設されて、その吸着装置を構成する。磁石収納部分30及び磁石31は、フック本体11内側に露出する。このように、ベルト10は、フック本体11のフック先端部13によって車体の荷台の枠40に引っ掛けられる時、吸着ユニット20の磁石31によって荷台の枠40に吸着されて固定される。
さらに、この磁石収納部分30と磁石31が組み合わされて効果が倍増することで、安定した吸着効果が得られて、効果的にフック本体11を荷台の枠40に引っ掛けて留める状態を維持して、外的な力を受けてフック本体11が脱落するのを回避する。したがって、ベルト10の結束梱包作業が簡単でスムーズに行えるため、一人でも楽に梱包結束作業が行える。また、外側ケース22の外縁面にはさらに凹んだ部分221を有することで、同形の反射シール29が張られる。これは、美観を増す効果を有すると共に、反射することで、夜間に注意を促して、夜間運行が安全に行えるという効果を有する。したがって、産業上の利用価値及び実用性が高い。
(第2実施例)
次に、図7及び図8を参照しながら、本考案の第2実施例を説明する。本考案の第2実施例において、本実施例の組み合わせ式の吸着ユニット50は、前述の一般のフック本体11以外に別に特殊な板式のフック本体14に対応させる時でも、前述の内側ケース51と外側ケース52の組み合わせ式の構造を基にして、内側ケース51と外側ケース52は内側を長くして外側を短くする。同時にその下端の幅を広くすることにより、その上端底部が対応して設置されたフレーム槽53、フレーム槽54、対応する差し込み槽(図示されない)及び差し込み部分(図示されない)によって構成される組み合わせ式の構造の外、別に内側ケース51と外側ケース52に対応して板式のフック本体14の通し空間15の位置に互いに挿入する形式で結合される差し込み部分55及び差し込み槽56が設置されることで、吸着ユニット50によりベルト10にしっかりと固定される。
内側ケース52の下部内縁面には少なくとも1個の柱型収納層57(図には2個示されている)が設置される。そして、その内部には磁石収納部分60及び磁石61(その組み合わせ方法は前述のとおりである)が埋設される。吸着ユニット50が対応する板式のフック本体14の内側面も同様に露出する磁石61を有する構造であることにより、板式のフック本体14が荷台の枠40に引っ掛けられる時、同様に吸着効果が得られる。
このように、本考案は、ラッシングベルトの吸着ユニットに磁石を設置する構造により、ベルトのフック本体が車体の荷台に引っ掛けられた状態を安定して維持し、吸着ユニットの形態を特に制限することなく、フック本体の形態に適切な変化をもたせることが可能である。しかしながら、その先決条件は、吸着ユニットが対応するフック本体の内側側面に磁石構造を有することにある。フック本体が金属の荷台枠に引っ掛けられる時、吸着ユニットの磁石の吸着を利用することで、共に所定の固定効果が得られる。したがって、従来のラッシングベルトのフックの固定装置における結束作業の際に発生する脱落や緩みが回避される。したがって、本考案は、産業上の利用価値及び実用性が高いと同時に斬新である。
本考案の第1実施例によるラッシングベルトのフック固定装置を示す斜視図である。 本考案の第1実施例によるラッシングベルトのフック固定装置を示す斜視図である。 本考案の第1実施例によるラッシングベルトのフック固定装置の構造関係を示す模式図である。 本考案の第1実施例によるラッシングベルトのフック固定装置の他の方向から見た構造関係を示す模式図である。 本考案の第1実施例によるラッシングベルトのフック固定装置の実施状態を示す斜視図である。 本考案の第1実施例によるラッシングベルトのフック固定装置の実施した際の構造関係を示す模式図である。 本考案の第2実施例によるラッシングベルトのフック固定装置を示す斜視図である。 本考案の第2実施例によるラッシングベルトのフック固定装置の構造関係を示す模式図である。
符号の説明
10:ベルト、11:フック本体、12:通し空間、13:フック先端部、14:フック本体、15:通し空間、20:吸着ユニット、21:内側ケース、22:外側ケース、23:フレーム槽、24:フレーム槽、25:差し込み部分、26:差し込み槽、27:管状柱部分、28:管状柱部分、29:反射シール、30:磁石収納部分、31:磁石、40:荷台の枠、50:吸着ユニット、51:内側ケース、52:外側ケース、53:フレーム槽、54:フレーム槽、55:差し込み部分、56:差し込み槽、57:柱型収納層、60:磁石収納部分、61:磁石、211:凹んだ部分、271:円柱部分、272:収納槽、273:ねじ穴、274:固定突起、281:円柱部分、282:内径穴、283:固定槽、301:ねじ穴、302:ねじ

Claims (8)

  1. ラッシングベルトのベルト先端部に設置され、車体の金属荷台に引っ掛けられた状態を維持するフック本体と、
    前記ラッシングベルトのベルトのフック本体に近い位置に設置される吸着ユニットと、
    前記吸着ユニットの対応するフック本体が引っかかる側面の内縁面に強力な吸着力を有する吸着装置と、を設けることを特徴とするラッシングベルトのフック固定装置。
  2. 前記吸着ユニットの内縁面の吸着装置は、金属の吸着ユニット及び強力な磁石が複合して組み合わされて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラッシングベルトのフック固定装置。
  3. 前記吸着ユニットの内縁面の吸着装置は、少なくとも1個あるいは1個以上設置されていることを特徴とする請求項1に記載のラッシングベルトのフック固定装置。
  4. 前記吸着ユニットは、一体成形により形成され、ベルトにかぶせる形式で結合されていることを特徴とする請求項1に記載のラッシングベルトのフック固定装置。
  5. 前記吸着ユニットは、組み合わせ式の構造で、吸着ユニットが組み合わされる際は、共にベルトも結合されることを特徴とする請求項1に記載のラッシングベルトのフック固定装置。
  6. 前記吸着ユニットの内縁面の吸着装置は、吸着ユニットの内縁面に所定の柱型収納層が成形されており、収納層の中心にはねじが設置され、収納槽内には金属の磁石収納部分が設置され、ねじで固定された後、さらに強力な磁石が金属の磁石収納部分に埋設されることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラッシングベルトのフック固定装置。
  7. 前記吸着ユニットの外縁面には凹んだ部分が設置され、反射シールが張られていることを特徴とする請求項1に記載のラッシングベルトのフック固定装置。
  8. 前記吸着ユニットは、内側ケースと外側ケースが組み合わされて形成され、内側ケースと外側ケースの底部には相対するようにフレーム槽が設置され、フレーム槽の両端はそれぞれ差し込み槽と鉤状の差し込み部分が対応することで、直接吸着ユニットをベルトに組み合わせて、吸着ユニットに相対するフック本体の内縁面の下端部分には収納層を有し、金属の磁石収納部分が設置され、金属の磁石収納部分内には強力な磁石が埋設され、吸着装置を構成することを特徴とする請求項1に記載のラッシングベルトのフック固定装置。
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