JP3136210B2 - 感光ドラムの製造方法 - Google Patents

感光ドラムの製造方法

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JP3136210B2 JP04319851A JP31985192A JP3136210B2 JP 3136210 B2 JP3136210 B2 JP 3136210B2 JP 04319851 A JP04319851 A JP 04319851A JP 31985192 A JP31985192 A JP 31985192A JP 3136210 B2 JP3136210 B2 JP 3136210B2
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雅章 大出
輝雄 舘
毅 後長
俊太 潮田
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム管の表面
に感光層として電荷発生層と電荷輸送層を塗工積層した
機能分離型の感光ドラムの製造方法に関し、特に引抜き
またはしごき工程を経た無切削アルミニウム管を用いる
感光ドラムの製造方法に関するものである。
【0002】なお、本明細書においてアルミニウムの語
はその合金を含む意味で用いる。
【0003】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電
子写真タイプの印刷装置に使用されるOPC感光ドラム
は、アルミニウム管の外周面に感光層として電荷発生層
(CGL)と電荷輸送層(CTL)を塗工積層した機能
分離型のものが主流になっている。このような感光ドラ
ムでは、通常、CGLは1μm以下に薄く塗工されてい
る。
【0004】ところで、低価格の各種印刷装置の普及に
伴い、感光ドラム用アルミニウム管も量産性があり製造
コストの低いものが求められるようになり、感光ドラム
素管として、表面切削を要することなく良好な表面平滑
性が得られるとともに、価格面でも有利な無切削アルミ
ニウム管が用いられるようになっている。無切削アルミ
ニウム管としては、例えば押出・しごき工程により製作
されるEI管と称されるアルミニウム管や、押出・引抜
工程により製作されるED管と称されるアルミニウム管
や、しぼり・しごき工程により製作されるDI管と称さ
れるアルミニウム管が多用されている。
【0005】ところが、このような無切削管はしごき加
工後または引抜後の表面を観察すると、押出素管のムシ
レや引抜ダイス等の焼付および潤滑油の汚れ等に起因す
ると推測される、太さ数μm以下で長さが10〜30μ
m程度のササクレ状の針状突起物や、深さ10〜15μ
mの穴または溝の凹凸両方の微細な欠陥が多数存在す
る。そして、これらの欠陥が厚さ1μm以下という非常
に薄いCGLの均一塗工の妨げとなり、ひいては印刷品
質を低下させることとなる。そこで、この凹凸状欠陥を
解消する方法の一例として、多本数のバニシングロール
で欠陥部を押さえ込む方法がある(特開平3−1491
80号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法においては、バニシング加工時にアルミニウム管表
面に付着している油や汚れが欠陥部に包含された状態で
残留してしまい、種々の脱脂処理をしても除去が困難で
ある。油や汚れが残留した状態でCGLおよびCTLを
塗工し画像を形成すると、残油分がフリーの電荷を生成
させ現像時にその部分にトナーが付着して小黒点ノイズ
として印刷されたり、時には残油分がCGLから滲み出
してCGLの塗工むらを生じて画像品質を低下させると
いう問題点がある。
【0007】本発明は、前記問題点を解決することを目
的として、感光層として電荷発生層と電荷輸送層を塗工
積層した機能分離型の感光ドラムの製造方法において、
無切削アルミニウム管の表面に存在する凹凸欠陥を除去
し、高品質の画像を形成できる感光ドラムの製造方法を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の感光ドラムの
造方法は、前記目的を達成するために、JIS 606
3アルミニウム合金からなり、引抜きまたはしごき工程
を経た無切削アルミニウム管を回転させながら、その無
切削アルミニウム管の表面に、砥粒としてグリーンカー
ボンランダムを含有するとともにこの砥粒の粒度が異な
る複数種の弾性砥石を、その粒度の粗いものから細かい
ものへと順にそれぞれ2kgf/cm2 以下の押付圧で押付け
ることにより、前記無切削アルミニウム管の表面を多段
階で研削し、その後電荷発生層および電荷輸送層を順次
積層塗工することを特徴とするものである。
【0009】前記弾性砥石の砥粒としてグリーンカーボ
ンランダムを使用するのは、研削中に砥粒が劈開して次
々と新しい刃ができるため、研削面の均一性が得られる
という理由からであり、粒度は#80〜#1500程度
が良い。なお、砥粒がアルミナやブラックカーボンラン
ダムの場合は、これらが劈開しにくいため、被研削材
(無切削アルミニウム管)が砥石に溶着して研削面が不
均一になる点で好ましくない。また、砥粒を固形化して
弾性砥石を形成する結合剤として、一般的にはレジノイ
ド系のものが良い。弾性砥石は砥粒の粒度が粗いものか
ら細かいものへと順に使用して多段階で無切削アルミニ
ウム管の表面を研削するが、弾性砥石で研削した後に、
さらに細かいナイロン製砥石で仕上げ研削を行っても良
い。また、必ずしも弾性砥石の粒度を1個ずつ段階的に
細かくする必要はなく、2個以上の同じ粒度の弾性砥石
を1ブロックとして、ブロック毎に段階的に細かくして
も良い。このとき、各ブロックを構成する弾性砥石の個
数は異なっても良い。さらには、1個の弾性砥石で一端
側から他端側へと段階的に粒度が細かくなるように形成
されたものを使用しても良い。
【0010】前記弾性砥石の無切削アルミニウム管に対
する押付圧は、2kgf/cm2を超えると該アルミニウム管
の真円度が低下するため、これを2kgf/cm2以下とする
必要がある。特に好ましい押付け圧は、1〜1.5kgf/
cm2である。
【0011】前述されたような研削は、回転駆動力のみ
を与えて無切削アルミニウム管を固定し、これに各弾性
砥石を順次に押付けることによって行っても良く、ある
いは粒度の粗いものから細かいものへ一列に配置した弾
性砥石に、回転させた無切削アルミニウム管を進行移動
させながら順次に押付けることによって行っても良い。
さらに、研削目を整えるために、弾性砥石に振動を加え
たり研削油を供給しても良い。
【0012】研削したアルミニウム管は、電荷発生層お
よび電荷輸送層を順次積層塗工して感光層を形成する。
【0013】
【作用】本発明の感光ドラムの製造方法においては、
IS 6063アルミニウム合金からなり、引抜きまた
はしごき工程を経て製作された無切削アルミニウム管を
回転させながら、その無切削アルミニウム管の表面に弾
性砥石を押付けて研削する、所謂超仕上げ加工を行って
いる。この超仕上げ加工において、砥粒としてグリーン
カーボンランダムを含有する複数の弾性砥石を用い、粒
度の粗いものから細かいものへと段階的に弾性砥石を使
用して研削し、かつ弾性砥石の押付圧を各2kgf/cm2
下とすることにより、無切削アルミニウム管の製作時に
表面に生じた表面の微細な凹凸状欠陥が除去されて、表
面平滑性に優れた感光ドラム用アルミニウム管が得ら
れ、電荷発生層および電荷輸送層が薄く均一に塗工され
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明の感光ドラムの製造方法の具体
的実施例について説明する。
【0015】供試体として、A6063合金に熱間押出
と引抜を順次に実施して、外径30mm×長さ260.5
mmの押出・引抜アルミニウム管(ED管)を製作した。
これらの供試体の表面を拡大検査したところ、ササクレ
状の凸状欠陥および、穴または溝の凹状欠陥が多数存在
し、表面粗さはRmax=3〜5μmであった。
【0016】本発明の超仕上げ加工を実施する弾性砥石
として、ノリタケカンパニー製GC80〜1500M1
9P35Tのうち、粒度が#600および#1000の
ものを使用した。これらの弾性砥石は、砥粒がグリーン
カーボンランダムであり、レジノイド系の結合剤で形成
された、幅13mm×奥行50mm×高さ25mmの概略直方
体であり、供試体の表面形状に沿わせるように、被研削
体との接触面は15mmRに面取りされている。また、比
較例に使用する砥石として、前記弾性砥石と同寸法で、
砥粒がブラックカーボンランダムおよびホワイトアルミ
ナのもの、結合剤が硬質のビトリファイド系のものを用
意した。
【0017】各実施例および比較例において、前述され
た砥石6個および仕上げ用ナイロン製砥石1個の合計7
個を、砥石No.1〜No.7(ナイロン製砥石)とし
て一列に配置した。各実施例および比較例に使用したN
o.1〜6の砥石の砥粒の種類および粒度、結合剤につ
いて表1に示す。そして、前記供試体を回転させつつ送
り速度1.0m/minで進行移動させながら、表1に
示す押付圧にて前記のNo.1の砥石からNo.7の砥
石へと順に押付けて表面を研削し、超仕上げ加工を行っ
た。次いで、この超仕上げ加工を行った各供試体を灯油
で洗浄して研削かすを除去し、さらに塩化メチレンによ
る蒸気洗浄を行った。
【0018】このような一連の処理を実施した各供試体
の真円度、表面粗さを調べるとともに、供試体の表面
に、常法により膜厚0.5μmの電荷発生層(CGL
および膜厚20μmの電荷輸送層(CTLを積層塗工
して感光体層を形成して感光ドラムを製作し、LBPに
組み込み白ベタ画像を印刷し小黒点ノイズの有無を調べ
た。これらの結果を表1に併せ示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から明らかなように、本実施例
No.1〜3の供試体は、いずれも凹凸状欠陥が除去さ
れて、表面粗さRmaxが0.7以下で表面平滑性の高
いものとなり、白ベタ画像の小黒点ノイズも発生しなか
った。また、超仕上げ加工によっても感光ドラムの真円
度が損なわれることもなかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超仕上げ加工において、砥粒としてグリーンカーボンラ
ンダムを含有する弾性砥石を用いて、粒度の粗いものか
ら細かいものへと多段階でJIS 6063アルミニウ
ム合金からなる無切削アルミニウム管の表面に押付圧2
kgf/cm2以下で押付けて研削することにより、その無切
削アルミニウム管の製作時に生じた微細な凹凸状欠陥を
除去することができ、表面平滑性に優れた感光ドラム用
アルミニウム管が得られる。このような表面平滑性に優
れたアルミニウム管は、表面欠陥が殆どないことに加え
て、非常に薄い電荷発生層(CGLおよび電荷輸送層
CTLの均一塗工が可能であり、優れた感光用ドラ
ムに加工できる。その結果、電子写真タイプの印刷装置
の感光ドラムの材料として安価な無切削アルミニウム管
を用いても、画像品質の高い印刷が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潮田 俊太 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和ア ルミニウム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−13424(JP,A) 特開 昭56−150755(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JIS 6063アルミニウム合金から
    なり、引抜きまたはしごき工程を経た無切削アルミニウ
    ム管を回転させながら、その無切削アルミニウム管の表
    面に、砥粒としてグリーンカーボンランダムを含有する
    とともにこの砥粒の粒度が異なる複数種の弾性砥石を、
    その粒度の粗いものから細かいものへと順にそれぞれ2
    kgf/cm2 以下の押付圧で押付けることにより、前記無切
    削アルミニウム管の表面を多段階で研削し、その後電荷
    発生層および電荷輸送層を順次積層塗工することを特徴
    とする感光ドラムの製造方法。
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