JP3136112U - 水田用水位調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】落口枡の軽量化を図って作業性を向上し、草刈機による畦の草刈を円滑に行うことができ、また、きめ細かい水位調整を面倒な操作もなく簡単に行うことができ、しかも水位調整目盛により水位調整を速やかに、正確に行うことができる水田用水位調整装置を提供する。
【解決手段】水田の畦51に埋設する落口枡1に水位調整体8が設けてある。落口枡1は水平上面3Cが畦51の上面51Aと略同じ高さになるように水平上面3Cを截頭状に形成してあり、水平上面3Cに転落などの防止用の蓋体6が設けてある。落口枡1の嵌合段部3E、3Eに嵌合し、斜め上下方向に昇降可能に設けた水位調整体8は、先端側9Aを刃先状に形成して土中に差込み易くしてある。
【選択図】 図1

Description

本考案は、稲の生育時期に応じて水田の水位を調整するために水田の落口に設置する水田用水位調整装置に関する。
水田には稲の生育に応じた水量、水深などの管理が必要であり、従来から水田の落口に水位調整枡を設置することが行われている。従来の水位調整枡は、コンクリート製の枡本体に調整する水位に応じて選択した高さの異なる止水板を嵌合する構成からなっている。また、エルボパイプの端部を二重にして一方を水位調整側とし、この水位調整側流入口パイプ先端の少なくとも一辺を直線にして、起倒することにより水位調整する水田用排水ゲートが知られている。
実開平2−47232号公報
上述した従来の水位調整枡は、高さの異なる複数枚の止水板を用意し、調整する水位に応じて止水板を選択して設置するため、細かな水位調整ができないという欠点、止水板の持ち運びや管理が面倒であるし、紛失する場合もあるといった欠点がある。また、特許文献1に記載の水田用排水ゲートは、何らかの外力が加わると内側パイプが下がって目標の水位より実際の水位が下がってしまうという欠点がある。
本考案は上述した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、落口枡の軽量化により作業性を向上できるし、落口枡を設置してある畦でも草刈機を用いて畦草刈を支障なく行うことができ、また、きめ細かい水位調整を面倒な操作もなく簡単に行うことができ、しかも落口枡は畦に対して変位することがないので稲作期間を通じて正確な水位調整が可能な水田用水位調整装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために構成された本考案の手段は、水田の畦に埋設する落口枡と、該落口枡に設ける水位調整体とからなる水田用水位調整装置であって、前記落口枡は上端面が前記畦の上面と略同じ高さになるように該上端を截頭状に形成すると共に、該上端面に蓋体を設けた構成とし、前記水位調整体は、先端側を刃先状に形成し、該先端側を斜め下方に向けて前記落口枡に昇降可能に支持させたことにある。
そして、前記落口枡には、前記畦に対する変位を防止するための変位防止部を設けた構成にしてある。
また、前記蓋体は、前記落口枡の上端に嵌脱可能に設ける構成にするとよい。
更に、前記水位調整体は、前記落口枡に形成した溝に嵌合した状態で設けるとよい。
また、前記落口枡には、設定する水位に前記水位調整体を合わせるための水位調整目盛を設けるとよい。
本考案は上述の如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)落口枡は上端面が畦の上面と略同じ高さになるように截頭状に形成し、草刈機による畦の草刈作業時の障害にならないようにしたから、草刈作業を効率よく行うことができる。
(2)落口枡は截頭状に形成して軽量化を図ったから、運搬時や設置時の作業の負担を軽減できる。
(3)水位調整体は刃先状に形成した先端側から土中に差し込むことにより水位調整を行うようにしたから、簡単でかつきめ細かい水位調整を行うことができる。
(4)落口枡に畦に対する変位を防止するための変位防止部を設けたから、落口枡が畦から浮上ったり、横ずれすることがなく、稲作期間を通して正確な水位調整を行うことができるし、保守の手間も少なくできる。
(5)蓋体は落口枡の上端に嵌脱可能に設けたから、落口枡内に滞留する土砂、異物の除去を容易に行うことができる。
(6)水位調整体は落口枡に形成した溝に嵌合した状態で設けたから、斜めの上下方向に横ズレすることなく昇降させることができる。
(7)水位調整体は1枚以上の基板で構成することで、最小枚数で水位調整が可能である。
(8)落口枡に水位調整目盛を設けたから、設定する水位の位置に水位調整体を容易かつ正確に合わせることができ、正確な水位調整が可能である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、1は水田用水位調整装置を構成するコンクリート製の落口枡を示す。2は該落口枡1を構成する平面略長方形の底板で、該底板2の下面2Aの前後側には幅方向に膨出部2B、2Bを突出形成することにより、土圧や水圧による畦51からの落口枡1の浮上りや位置ずれ等の変位を防止している。
3、3は該底板2の幅方向両側端から起立した一対の平板からなる側板で、該各側板3は前端下部を垂直前面3Aに、前端上部を傾斜面3Bに、上端を水平上面3Cに、後端を垂直後面3Dとする縦長の截頭五角形の形状からなり、垂直前面3Aから傾斜面3Bを経て水平上面3Cにかけて内側に嵌合段部3Eが形成してある。また、側板3は外面3Fに縦長の凹部3G、3Gを2列形成して凹凸面にすることにより、側板3に沿って鼠などの小動物が水田に容易に侵入するのを防止すると共に、土圧や水圧による浮上り、前後方向へのずれを防止する効果を果している。
4は底板2から起立して一対の側板3、3に連結する後板を示し、該後板4は下部側に通水穴4Aを有し、背面には浮上り、横ずれ等の変位を防止すると共に、軽量化のための凹部4Bを形成したものからなっている。かくして、落口枡1は底板2と、一対の側板3、3と、後板4とにより、正面において略凵状、平面において略冂状、側面において截頭五角形の形状に成形したものからなるが、特に上部側を従来の落口枡とは異なって截頭状に形成してあり、水田の畦51に埋設した場合に落口枡1の水平上面3Cが畦51の上面51Aと略同じ高さになるようにしてある。
5、5は側板3、3の水平上面3Cに凹設した嵌合溝で、該嵌合溝5,5に落口枡1の上側を覆う蓋体6の両端側を嵌脱可能に嵌合するようにしてある。ここで、該蓋6は横長長方形の平板状に形成したものからなり、落口枡1の上側を施蓋することにより、作業者等の転倒や、落下の危険を防止するものである。
更に、7は底板2の上面2C略中央から両側板3、3の内面にかけて形成した差込溝で、該差込溝7は図示しない止水板を必要に応じて挿嵌するためのものである。
8は落口枡1に組付けた水位調整体を示す。9は該水位調整体8を構成する下側水位調整板で、該下側水位調整板9は落口枡1の嵌合段部3E、3E間に嵌合する横幅に形成した長方形の平板からなり、先端側9Aを土中52に差込み易いように刃先状に形成したものからなっている。10は上側水位調整板で、該上側水位調整板10は下側水位調整板9と同じ横幅の平板からなっている。そして、下側水位調整板9は先端側9Aを斜め下方に向けて落口枡1の嵌合段部3E、3Eに嵌合し、下側水位調整板9の上端9Bに下端10Aを当接させた状態で上側水位調整板10を嵌合段部3E、3Eに嵌合して配設することにより、上側水位調整板10の上端10Bが水位調整位置になっている。
11は落口枡1の嵌合段部3E、3Eの下側に嵌合した下側閉塞板、12は該下側閉塞板11の上に配列した上側閉塞板で、該両閉塞板11、12は落口枡1内に水田から土砂、水、雑物が浸入するのを防止するためのものである。そして、上側閉塞板12の上端面12Aは前記下側水位調整板9の傾斜角度と同じ角度の傾斜面に形成してあり、下側水位調整板9の下面9Cに上側閉塞板12の上端面12Aが面接触するようにして、水田からの水の漏出を可及的に防止し、また下側水位調整板9が円滑に昇降動作するようにしてある。
更に、13は落口枡1の側板3の嵌合段部3Eに沿って内面に形成した水位調整目盛である。該水位調整目盛13は設定する水位の位置に水位調整体8を速やか、かつ正確に設定するためのもので、これにより正確な水位調整を可能にしている。
本実施の形態に係る水田用水位調整装置は上述の構成からなり、落口枡1は水田の畦51に掘削した凹部に埋設して設置する。この場合、水平上面3Cが畦51の上面51Aと略同一面を形成することに注意を払って設置する。このように設置することにより、畦51を草刈機で草刈する作業の障害を無くし、作業性を高めることができる。そして、図示しない排水管を通水穴4Aに接続し、落口枡1の外面側に土を埋め戻して落口枡1を埋設する。そして、下側水位調整板9、上側水位調整板10を嵌合段部3E、3Eに嵌合し、下側水位調整板9を土中52に斜め方向に適宜の深さまで押し込むことにより、上側水位調整板10の上端10Bを設定する水位に位置させる。
図3は、下側水位調整板9を土中52に比較的浅く差込むことにより、水深を深く設定する水位調整を行う場合を示す。図4は、下側水位調整板9を土中52に深く差込むことにより、上側水位調整板10の上端10Bを低く設定して水深を浅く設定する水位調整を行う場合を示す。このようにして、水田の水深管理は、下側水位調整板9と上側水位調整板10からなる水位調整体8により容易に、かつきめ細かに行うことができる。
なお、設定する水位の深浅に応じて、上側水位調整板10は用いず、下側水位調整板9のみによって水位調整することも可能である。
また、本実施の形態では水位調整体8は下側と上側の2枚の水位調整板9、10で構成したが、1枚で構成してもよいし、2枚以上で構成してもよいものである。
更に、本実施の形態の変形例として、水位調整体8を縦幅の異なる下側水位調整板9と上側水位調整板10で構成し、下側水位調整板9の上端側9Bを刃先状に形成し、上側水位調整板10の先端側10Aも刃先状に形成し、該上端側9Bと先端側10Aを衝合させるようにしてもよい。このように構成することにより、両水位調整板9、10の接触面積を拡大して水の漏洩を可及的に少なくすることができるし、下側水位調整板9と上側水位調整板10は調整する水位に応じて選択的に使用することができる。
本考案の実施の形態に係る水田用水位調整装置の全体構成を示す斜視図である。 水田用水位調整装置の中央縦断面図である。 水田用水位調整装置により水位を深水調整する説明図である。 水田用水位調整装置により水位を浅く調整する説明図である。
符号の説明
1 落口枡
2B 膨出部(変位防止部)
3C 水平上面(上端面)
3E 嵌合段部
6 蓋体
8 水位調整体
9A 先端側
13 水位調整目盛
51 畦
51A 上面

Claims (5)

  1. 水田の畦に埋設する落口枡と、該落口枡に設ける水位調整体とからなる水田用水位調整装置であって、前記落口枡は上端面が前記畦の上面と略同じ高さになるように該上端面を截頭状に形成すると共に、該上端面に蓋体を設けた構成とし、前記水位調整体は、先端側を刃先状に形成し、該先端側を斜め下方に向けて前記落口枡に昇降可能に支持させてあることを特徴とする水田用水位調整装置。
  2. 前記落口枡には、前記畦に対する変位を防止するための変位防止部を設けてあることを特徴とする請求項1記載の水田用水位調整装置。
  3. 前記蓋体は、前記落口枡の上端に嵌脱可能に設けてあることを特徴とする請求項1記載の水田用水位調整装置。
  4. 前記水位調整体は、前記落口枡に形成した溝に嵌合した状態で設けてあることを特徴とする請求項1記載の水田用水位調整装置。
  5. 前記落口枡には、設定する水位に前記水位調整体を合わせるための水位調整目盛を設けてあることを特徴とする請求項1記載の水田用水位調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012120510A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Fujimura Fume Kan Kk 水田用貯水量調整装置
JP5914744B1 (ja) * 2015-12-21 2016-05-11 アゼックス株式会社 水田用水位調整装置、ダム機構および田んぼのダム化方法
JP5939526B1 (ja) * 2015-09-10 2016-06-22 アゼックス株式会社 田んぼダム機能を有する水田用水位調整装置及び田んぼのダム化法

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