JP4817159B1 - 水田用水位調整桝及び水田の水位調整方法 - Google Patents

水田用水位調整桝及び水田の水位調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水田の水位調整を容易に、ミリ単位の正確な設定を行うことができるので深水管理の負担が小さいし、構造が単純であるから故障や作動不良の問題も無い水田用水位調整桝を提供する。
【解決手段】桝本体1を構成する一対の側壁板3、3の内面3Fにガイド溝5が形成してあり、底板2の内面2Aに略半分の幅の受圧板支持溝6が形成してある。上端側に係止ストッパーを有する受圧板7は下端側を受圧板支持溝6に嵌合し、両幅側はガイド溝5に嵌合して傾転可能になっている。下端側に係合ストッパーを有する水位調整板8が受圧板7と対向してガイド溝5の上部側に昇降可能に挿装してある。水位調整板8は、受圧板6が水圧及び/又は土圧により受圧板支持溝6を支点に後方に傾斜して圧接することで所望の水位調整高さに保持され、係合ストッパーが係止ストッパーに当接することで受圧板7からの離間が防止される。
【選択図】図3

Description

本発明は、稲の生育時期に応じて水田の水位の調整を簡単な操作で、しかもミリ単位の高い精度で行うことができる水田用水位調整桝及び水田の水位調整方法に関する。
水田では、稲の生育過程と気温の変化に応じて水量をきめ細かく管理する作業が毎日必要である。例えば、気温が下がったときには、水田に水を導入して水深を深くすることにより稲を冷害から守り、ある程度成長した段階では水田から水を抜いて稲に強い生命力を持たせるといった管理を行うが、微妙な水位調整を行うため、作業に時間を要しているのが現状である。
この水位調整には、従来から水位調整桝(田区落ち口桝とも称する。)を用いているが、従来の水位調整桝として、給排水本体1に仕切溝7を設け、調整する水位に応じて複数枚の仕切板11を仕切溝7に縦方向に重ねて嵌合する構成の給排水具が提案されている(特許文献1)。また、板状材を蝶番により屈曲性を付与した水門扉2と、略U字形の切欠き開口部を有し、差込溝を設けた水門本体1と、該水門本体1に設け、水門扉2を巻き取る螺旋状円筒収容部3を設けた構成の水位調整装置が提案されている(特許文献2)。
実開昭58−180924号公報 特開2005−76437号公報
上述した特許文献1の給排水具は、複数枚の仕切板11を用意し、調整する水位に応じて仕切板11の枚数を選択して設置するため、センチ単位の水位調整は可能でもミリ単位の細かな水位調整はできないという欠点、複数枚の仕切板を組合わせて行う水位調整高さの設定に手数を要するという欠点がある。また、特許文献2の水位調整装置は、差込溝と水門扉2との間や水門扉2と螺旋状円筒収容部3との間に細かい粒子の土や粘土が次第に侵入するため、水門扉2を螺旋状円筒収容部3内に円滑に摺動させて出入することは困難であるし、作動不良になる欠点がある。
本発明は上述した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、簡単な操作でミリ単位の水位調整が可能であり、構成が簡単で土や泥土の侵入による作動不良が無いので保守が容易であるし、水位調整板が昇降操作の際に受圧板から外れる誤操作も確実に防止できるので深水管理を正確、容易、かつ効率良く行うことができる水田用水位調整桝及び水田の水位調整方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために構成した請求項1に係る本発明の手段は、底板の幅方向両端に一対の側壁板を起立し、該一対の側壁板に幅方向両端を連結して前記底板の後端に通水穴を有する後壁板を起立して構成した桝本体と、前記一対の側壁板の内面に対向して縦方向に設けたガイド溝と、該ガイド溝の位置に対応して前記桝本体内の下端に設けた受圧板支持部と、上端側に後方に突出する係止ストッパーを有し、下端側を前記受圧板支持部に係止した状態で幅方向両端側を前記ガイド溝の略下半分に遊嵌することにより後方に傾転可能に設けた受圧板と、下端側に前記係止ストッパーに接離する係合ストッパーを有し、該下端側を前記受圧板の上端側に対面した状態で幅方向両端側を前記ガイド溝の略上半分に遊嵌することにより昇降可能に設けた水位調整板とから構成し、該水位調整板は、水圧及び/又は土圧により前記受圧板支持部を支点に後方に傾転する前記受圧板の上端側が圧接することにより、前記桝本体に押圧されて水位調整高さに保持され、かつ該受圧板の押圧力に抗して前記係合ストッパーが前記係止ストッパーに当接する高さまで昇降操作を可能としたものからなる。
そして、前記受圧板支持部は、前記ガイド溝の略半分の溝幅でガイド溝の前溝面に沿って設け、前記受圧板の下端側が嵌合する支持溝にするとよい。
また、前記受圧板支持部は、前記ガイド溝と略同一の溝幅の支持溝に形成し、前記受圧板は下端側に該支持溝に嵌合する突起部を設けるとよい。
更に、前記受圧板は、受圧面である前面に凸状又は凹状の浮上り防止部を設けるとよい。
また、前記水位調整板の上端側に昇降用操作部を設けるとよい。
また、前記昇降用操作部は、前記水位調整板の前面上端側に設けた凸状体にするとよい。
本願の請求項7に係る本発明の構成は、底板の幅方向両端に一対の側壁板を起立し、該一対の側壁板に幅方向両端を連結して前記底板の後端に通水穴を有する後壁板を起立することにより桝本体を構成し、前記一対の側壁板の内面に対向して縦方向にガイド溝を設け、該ガイド溝の位置に対応して前記桝本体内の下端に受圧板支持部を設け、前記一対のガイド溝に幅方向両端側を遊嵌し、下端側を前記受圧板支持部に係止して後方に傾動可能に受圧板を配設し、該受圧板の上端側に下端側を対面させた状態で前記ガイド溝に昇降可能に水位調整板を挿嵌し、該水位調整板は前記受圧板が水圧及び/又は土圧により傾動して圧接することにより水位調整高さを保持し、かつ該受圧板の上端に設けた係止ストッパーに水位調整板の下端に設けた係合ストッパーが当接することにより該水位調整板の引上げ高さを規制するようにしたことにある。
本発明は上述の如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)水圧及び/又は土圧により傾斜した受圧板は上端側が水位調整板を桝本体に常時押圧することにより、水位調整板は水位調整高さを保持し、水位調整板は受圧板を起立方向に押動することで昇降可能になり、ミリ単位で水位の微妙な調整を容易に行うことができるので、深水管理を容易に、正確にかつ確実に行うことができる。
(2)受圧板の上端側に係止ストッパーを設け、水位調整板の下端側に係止ストッパーに当接する係合ストッパーを設けたから、水位調整のために昇降操作する水位調整板を引上げ過ぎて受圧板から離間してしまう事態を確実に防止することができ、水位調整板の昇降操作を効率よく安心して行うことが出来る。
(3)底板の内面にガイド溝の略半分の溝幅の支持溝をガイド溝の前溝面に沿って設け、支持溝に受圧板の下端側を挿嵌する構成にしたから、簡単な構成であるが、支持溝を支点にして受圧板は確実に傾斜することができる。
(4)受圧板は、底板の支持溝に嵌合する突起部を後面の下端側に設けた構成にすることにより、支持溝をガイド溝と同一幅に形成してある既存の桝本体を用いも受圧板と水位調整板による水位調整が可能である。
(5)受圧板は、受圧面である前面に凸状又は凹状の浮上り防止部を設けたから、水圧及び/又は土圧を確実に受承して水位調整板を押圧することができる。また、水位調整板を強く引上げたような場合でも摩擦力で共に浮上る事態を可及的に防止することができるし、水位調整板の係合ストッパーが受圧板の係合ストッパーに強く当たった場合にも受圧板が引き上げられる事態を防止することができる。
(6)水位調整板の上端側に昇降用操作部を突設することにより、先端が鉤状の操作棒で昇降用操作部を作動可能にしたから、作業者は屈むことなく略直立の姿勢で水位調整板の昇降操作を行うことができるので、高齢化している農作業者にとっても身体に負担を受けることなく水位調整作業を楽に、効率的に行うことができる、
(7)受圧板及び水位調整板とガイド溝及び支持部との隙間には浸入した泥水が泥土となって残留し、パッキンの役目を果して水漏れを防止するので、桝本体に対して受圧板を傾斜した状態で配設しても水漏れすることなく設定水位を維持することができる。
(8)桝本体から受圧板と水位調整板を抜き取るだけで、水田からの水抜きを一気に速やかに行うことができる。
(9)水田用水位調整桝は、桝本体と受圧板と水位調整板の3部材のみからなり、構成が簡単であることから故障や作動不良がないし、水位調整操作も容易であり、保管も面倒がなく、製作費も極めて安価である。
図1乃至図5は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は水田用水位調整桝の外観斜視図である。 水田用水位調整桝の正面図である。 図2中のIII−III矢示方向断面図である。 図3中の矢示A部拡大図である。 図3中の矢示B部拡大図である。 第2の実施の形態に係る水田用水位調整桝の部分拡大図である。 図7及び図8は第3の実施の形態に係り、図7は水田用水位調整枡の部分拡大図である。 水田用水位調整桝の横断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、1はコンクリート製の桝本体を示す。2は該桝本体1を構成する四角形の平板からなる底板、3、3は該底板2の幅方向両側端から対向して起立する一対の側壁板で、該各側壁板3は縦長長方形の平板の前縁3A及び後縁3Bを垂直縁に、上縁3Cから前縁3Aにかけて傾斜縁に形成した平板からなる。そして、各側壁板3の外面3Dは、縦長の2列の凹陥部3E、3Eを形成することによって凹凸面に形成してあり、畦に埋設した側壁板3に沿って鼠等の小動物が容易に水田に入り込まないように防止すると共に、畦に対して桝本体1の安定性を高めている。
4は桝本体1を構成し、底板2の後端から起立して両側端は一対の側壁板3、3に連結している後壁板で、該後壁板4は図示しない排水管を接続するための通水穴4Aが下部側に形成してあり、後面4B上部に畦に対する係合力を高めるための凹陥部4Cが形成してある。かくして、桝本体1は底板2と、一対の側壁板3、3と、後壁板4とによって正面視で略凵字状、平面視で略冂字状、縦断面視で略L字状をなし、前方と上方が開放した形状からなっている。
5、5は一対の側壁板3、3の内面3Fに縦方向に形成し、後述する受圧板7及び水位調整板8の幅方向両端側を支持するガイド溝を示す。該各ガイド溝5は、前溝面5Aと後溝面5B間の溝幅Lを受圧板7と水位調整板8を衝合した状態で嵌合可能な幅、実施の形態では約13mmに設定してある。6は底板2の内面2Aに横幅方向に設けた受圧板支持溝を示す。該受圧板支持溝6はガイド溝5の略半分の溝幅L、実施の形態では約5mmにしてあり、ガイド溝5の前溝面5Aに沿って形成してある。
7は前面7Aの受圧面と後面7Bの圧接面が平坦で、ガイド溝5の略半分の高さの四角形の平板からなるコンクリート製又は合成樹脂製の受圧板を示す。該受圧板7は下端側7Cが支持溝6に嵌合する板厚Lに形成し(図4参照)、後面7Bの上端側7Dには後方に向けて係止ストッパー7Eを横方向に突設し、前面7Aの高さ方向略中間には棒体からなる浮上り防止部7Fを横方向に突設してある。かかる構成の受圧板7は下端側7Cを受圧板支持溝6に挿脱自在に嵌合し、幅方向両端側をガイド溝5に挿嵌して桝本体1に挿装することで、前面7Aは矢示イ方向から水圧及び/又は土圧を受ける受圧面となり、支持溝6を支点にして後方に傾転可能になっている。
8は前面8Aの当接面と後面8Bが平坦で、下端側8Cが前記受圧板7の上端側7Dと衝合する縦方向長さを有するコンクリート製又は合成樹脂製の水位調整板を示す。該水位調整板8はガイド溝5の溝幅Lの略半分以下の板厚L、実施の形態では約5mmの板体からなり(図4参照)、前面8Aには下端側8Cに位置して前方に突出する横長の係合ストッパー8D、上端側8Eには前方に突出する横長の昇降用操作部8Fが夫々設けてある。この昇降用操作部8Fは、水位調整板8の昇降操作を容易にすると共に、受圧板7の上端に当接することで、水位調整板8が受圧板7より下方に落ち込むのを防止している。
本実施の形態に係る水田用水位調整桝は上述の構成からなるもので、次にその作用について説明する。桝本体1は開放した前側を水田に向け、後壁板4を畦側にして、受圧板7が水田の田面より下になるようにして畦に埋設して設置する。そして、水田に水を張ると、受圧面である前面7Aに矢示イ方向からの水圧及び土圧を受けた受圧板7は受圧板支持溝6を支点にして後方に傾転し、上端側7Dが水位調整板8の前面8Aに圧接することにより、水位調整板8は桝本体1に押付けられて高さを保持した状態になる。水田の水位が上昇すると水は水位調整板8の上端を溢流して桝本体1内に流入し、通水穴4Aから排水管に流出することで、水田を設定した水位に保つことができる。
また、水位調整のために水位調整板8の高さを変える場合は、昇降用操作部8Fに鉤掛けて水位調整板8を矢示ロ方向の前方に押動し、桝本体1から離間させた状態にすると、受圧板7は受圧板支持溝6を支点にして略垂直状態に起立することで、水位調整板8は受圧板7を介して作用している水圧及び/又は土圧から開放される。そこで、水位調整板8を矢示ハ、ニ方向に昇降させることにより、水位調整高さをミリ単位で設定することができる。設定した後、水位調整板8の上端側に掛けていた矢示ロ方向の押動力を解除することで、受圧板7は水圧及び/又は土圧によって傾転し、水位調整板8に圧接することで水位調整板8は設定した水位調整高さを保持することができる。
また、水位調整操作において、水位調整板を受圧板より上方に引上げて離脱してしまうと、元の状態に戻すには水圧及び/又は土圧を受けている受圧板を引起すために相当の力と時間が必要である。しかし、本実施の形態では、受圧板7の上端側7Dに係止ストッパー7Eを設け、水位調整板8の下端側8Cに係止ストッパー7Eに当接する係合ストッパー8Dを設けることにより、昇降操作する水位調整板8を引上げ過ぎて受圧板7から離間してしまう事態を確実に防止するようにしたから、水位調整板8の昇降操作を安心して効率よく行うことが出来る。
このように、水位調整板8の傾動操作と昇降操作だけで所望の水位設定作業を簡単に、かつ正確に行うことができる。しかも、調整作業は、水位調整板8の上端側8Eに設けた昇降用操作部8Fに鉤状の棒を掛けて行うことで、作業者は屈むことなく略直立の姿勢で水位調整板の昇降操作を行うことができるので、高齢化している農作業者にとっても身体的負担を受けることなく水位調整作業を楽に、効率的に行うことができる、
また一般に、通常密接した状態の受圧板と水位調整板は水圧、水の表面張力、粒子の細かい土や粘土の粘着力、土圧等によって互いに密着した状態になって容易に離間できないといった事態になる。しかし、本実施の形態では、受圧板7は受圧板支持溝6を支点にして水位調整板8に対して傾転した状態で上端側7Dを水位調整板8に当接する構成にしてあるから、受圧板7と水位調整板8は密着状態にならないので容易に離間させることができる。
また、水田内で前方からの土圧はその殆どを受圧板7が受けており、水位調整板8は受圧板7の後方の畦側に位置していることから、水位調整板8の下方に土が溜って下降動作を妨げる事態にはならない。更に、水田での試験結果から、受圧板支持溝6と受圧板7及び水位調整板8との隙間に浸入する泥水が泥土となって残留することでパッキンとしての機能を有しており、当該隙間から水が漏洩するのを略完全に防止している。このため、受圧板支持溝6と受圧板7及び水位調整板8に求められる製作上の寸法はさほど厳密である必要はなく、製作コストも安価に抑えることができる。
なお、水位調整板が受圧板より縦長で、受圧板より下方に落ち込むことがない場合は、実施の形態で示す昇降用操作部8Fは水位調整板8の後面8B側に設けてもよいものである。
また、本実施の形態では受圧板7の受圧面である前面7Aに棒体からなる浮上り防止部7Fを突設したが、前面7Aを波型面や鋸歯状面に形成し、或いは複数の横方向の溝を形成することにより浮上りを防止するようにしてもよいものである。
図6は第2の実施の形態に係る水田用水位調整桝を示す。11は該水位調整桝を構成する桝本体で、桝本体11は底板12、一対の側壁板13、13及び後壁板(図示せず。)によって、第1の実施の形態の桝本体1と同様に構成してある。14は各側壁板13の内面13Aに縦方向に形成したガイド溝、15は底板12の内面12Aに形成した受圧板支持溝で、該受圧板支持溝15とガイド溝14は同じ溝幅に設定してある。16は受圧板で、該受圧板16の後面16Aの下端側16Bには、後方に向けて突起部16Cが設けてあり、受圧板16は該突起部16Cを後側にして受圧板支持溝15に傾転可能な状態で嵌合している。
本実施の形態によれば、受圧板16が受圧板支持溝15を支点に後方に傾転し、図示しない水位調整板8に圧接することで水位を調整する基本的作用は第1の実施の形態と同じであるが、ガイド溝14と受圧板支持溝15が同じ幅に形成してある既設の桝本体11にも受圧板16と水位調整板8による本発明の水位調整方法を用いることができる。
図7及び図8は第3の実施の形態を示す。21は該水位調整桝を構成する桝本体で、桝本体21は底板22、一対の側壁板23、23及び後壁板24から構成してある。25、25は側壁板23、23の各内面23Aに縦方向に形成した一対のガイド溝、26は該各ガイド溝25の前溝面25Aに対向する後溝面25Bの下端側に前方に向けて形成した受圧板支持突起で、該受圧板支持突起26とガイド溝25の前溝面25Aとの間は、第1の実施の形態の受圧板7が嵌合した状態で傾転可能な間隔に設定してある。
上述の構成からなる本実施の形態においては、一対の受圧板支持突起26、26をガイド溝25、25内に形成することにより受圧板7をガイド溝25内で支持するようにし、底板22は内面22Aを平坦面に形成してあるから、例えばガイド溝25等から土砂を除去する作業を効率良く行うことができる。
各実施の形態に示すように、本発明における受圧板支持部は、水圧及び/又は土圧を受ける受圧板が後方に傾転する場合の支点となる機能を有するものであればよく、特定の形成場所や形状に限定されるものではない。
本発明は桝本体1(11、21)、受圧板支持部6(15、26)、受圧板7(16)、水位調整板8の比較的簡単な構成からなるが、複数枚の水田の深水管理を短時間に行わなければならない作業量、各水田の水位調整作業の手数を考慮すると、本発明は作業容易性、保守管理の容易性、安価な製作コスト等、幾多の面で極めて優れた作用効果を奏する水位調整桝である。かつ、水田という水、土、泥土が混在した特殊な環境における実証実験により、例えば泥土のパッキンとしての機能等その作用効果を確認することによって発明することができた水田用水位調整枡であり、水田の水位調整方法である。
1、11、21 桝本体
2、12、22 底板
2A、12A、22A 内面
3、13、23 側壁板
3A、13A、23A 内面
4、24 後壁板
4A 通水穴
5、14、25 ガイド溝
6、15 受圧板支持溝(受圧板支持部)
7、16 受圧板
7A 前面
7E 係止ストッパー
8 水位調整板
8D 係合ストッパー
8F 昇降用操作部
16C 突起部
26 受圧板支持突起(受圧板支持部)

Claims (7)

  1. 底板の幅方向両端に一対の側壁板を起立し、該一対の側壁板に幅方向両端を連結して前記底板の後端に通水穴を有する後壁板を起立して構成した桝本体と、前記一対の側壁板の内面に対向して縦方向に設けたガイド溝と、該ガイド溝の位置に対応して前記桝本体内の下端に設けた受圧板支持部と、上端側に後方に突出する係止ストッパーを有し、下端側を前記受圧板支持部に係止した状態で幅方向両端側を前記ガイド溝の略下半分に遊嵌することにより後方に傾転可能に設けた受圧板と、下端側に前記係止ストッパーに接離する係合ストッパーを有し、該下端側を前記受圧板の上端側に対面した状態で幅方向両端側を前記ガイド溝の略上半分に遊嵌することにより昇降可能に設けた水位調整板とから構成し、該水位調整板は、水圧及び/又は土圧により前記受圧板支持部を支点に後方に傾転する前記受圧板の上端側が圧接することにより、前記桝本体に押圧されて水位調整高さに保持され、かつ該受圧板の押圧力に抗して前記係合ストッパーが前記係止ストッパーに当接する高さまで昇降操作を可能とした水田用水位調整桝。
  2. 前記受圧板支持部は、前記ガイド溝の略半分の溝幅でガイド溝の前溝面に沿って設け、前記受圧板の下端側が嵌合する支持溝である請求項1記載の水田用水位調整桝。
  3. 前記受圧板支持部は、前記ガイド溝と略同一の溝幅の支持溝に形成し、前記受圧板は下端側に該支持溝に嵌合する突起部を設けた構成にしてあることを特徴とする請求項1記載の水田用水位調整桝。
  4. 前記受圧板は、受圧面である前面に凸状又は凹状の浮上り防止部を設けてあることを特徴とする請求項1記載の水田用水位調整桝。
  5. 前記水位調整板の上端側に昇降用操作部を設けてあることを特徴とする請求項1記載の水田用水位調整桝。
  6. 前記昇降用操作部は、前記水位調整板の前面上端側に設けた凸状体からなることを特徴とする請求項記載の水田用水位調整桝。
  7. 底板の幅方向両端に一対の側壁板を起立し、該一対の側壁板に幅方向両端を連結して前記底板の後端に通水穴を有する後壁板を起立することにより桝本体を構成し、前記一対の側壁板の内面に対向して縦方向にガイド溝を設け、該ガイド溝の位置に対応して前記桝本体内の下端に受圧板支持部を設け、前記一対のガイド溝に幅方向両端側を遊嵌し、下端側を前記受圧板支持部に係止して後方に傾動可能に受圧板を配設し、該受圧板の上端側に下端側を対面させた状態で前記ガイド溝に昇降可能に水位調整板を挿嵌し、該水位調整板は前記受圧板が水圧及び/又は土圧により傾動して圧接することにより水位調整高さを保持し、かつ該受圧板の上端に設けた係止ストッパーに水位調整板の下端に設けた係合ストッパーが当接することにより該水位調整板の引上げ高さを規制するようにしてなる水田の水位調整方法。
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