JP3136005U - 組立式鉄筋コンクリート製建屋 - Google Patents

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Abstract

【課題】基礎台、床体等からなる基礎部分の剛性向上と、基礎台、床体等各構成体の軽量化の両立を図ることができる組立式鉄筋コンクリート製建屋の提供。
【解決手段】地盤上に設置され、建屋の基礎を形成する鉄筋コンクリート製の基礎台10と、前記基礎台に支持され、前記建屋の側壁を形成する鉄筋コンクリート製の壁体30と、前記壁体に支持され、前記建屋の上部を覆う鉄筋コンクリート製の屋根体40と、前記基礎台に載置され、前記建屋の床を形成する鉄筋コンクリート製の床体20とからなる組立式鉄筋コンクリート製建屋1である。前記基礎台10には、所定の位置に、ねじ穴が形成された埋設部材51が埋設され、前記床体は、前記埋設部材の前記ねじ穴にねじ込まれるねじ部材60を介して、前記基礎台10にねじ結合されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、組立式鉄筋コンクリート製建屋に関する。更に詳しくは、床体と基礎台等で構成される基礎部分の耐震性等剛性の向上と、基礎台、床体等構成体の軽量化とを図ることができる組立式鉄筋コンクリート製建屋に関する。
従来からプレキャスト鉄筋コンクリートからなる構造体を工場で製作、生産し、それを設置場所に搬送して組み立てて、いわゆる組立式建築物を建築する建築工法がよく採用されている。このような建築工法はプレキャスト工法などとも呼ばれている。プレキャスト工法の利点としては、工場で高品質、高強度のコンクリート部材を安定して製作、生産できることや、設置場所での工期が短縮できること等がある。
このような組立式建築物の一つとして、小型の組立式建屋があり、この小型の組立式建屋は、庭、遊園地、イベント会場、建設現場等に設置されることが多い。このような建屋は、例えば、簡易受付事務所、物置、移動トイレ等に使用されている。また、火山観測機器、地震計測機器などが配置される建屋としても使用されることがある。
さらに、特許文献に基づいて、従来技術の説明を行うと、プレキャスト製方形支持版の外周縁に沿って、欠截された切欠段部に、各筒状のプレキャスト鉄筋コンクリート上屋の各壁版を係合し連結して構成された組立建造物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、プレキャスト鉄筋コンクリート支持版、プレキャスト鉄筋コンクリート上屋、プレキャスト鉄筋コンクリート屋根とからなる組立建造物において、支持版と上屋とが、各隅各部をテーパ面に形成された係止突起、内側テーパ面に形成された下方突出部とを係止させるようにした組立構造物が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、鉄筋コンクリート製の筒状の基礎台と、基礎台に対して支持されるコンクリート製の筒状の壁と、壁に支持される屋根とからなり、屋根は、壁の上端面として形成される1平面に属する第1輪状面上で壁に載置され、壁は、壁の下端面であり1平面に属する第2輪状面を介して基礎台に対して載置され、基礎台と壁は工場で製作され建屋設置場所まで運搬車により運搬される組立式鉄筋コンクリート製建屋が知られている(例えば、特許文献3参照)。
実公昭62−003443号公報 実公平06−009141号公報 特開平11−286992号公報
前述したようなプレキャスト工法で建築された組立式鉄筋コンクリート製建屋は、全国各地で活用されており、高強度のものが得られるとされている。また、基礎台、壁、屋根等の各構成体は、搬送、組立の容易性を考慮すると、軽量化を図ることが好ましい。
一方、日本は、地震が多発する地域に属する国であり、これからも大きな地震の発生が予測されている。そして、大きな地震は、全国どの地域で発生してもおかしくないとされている。一般に、このようなプレキャスト工法で建築された建屋は、耐火性、耐震性等に優れているといわれているが、大きな地震発生時には耐震性に問題が生じ、建屋の一部又は全部が破壊してしまう可能性を否定することができない。
しかしながら、例えば地震の震度計測機器、火山観測用機器等が設置された建屋などは、厳しい状況の中でも破壊しないで観測、計測等を継続できることが求められる。
そこで、さらに耐震性に優れ、大きな地震発生時にも全壊、半壊等するおそれがなく、各構成体を搬送、組立の容易性のための軽量化を図ることができる組立式鉄筋コンクリート製建屋の開発が要望されていた。
本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、次の目的を達成する。
本考案の目的は、基礎台、床体等からなる基礎部分の剛性向上と、基礎台、床体等各構成体の軽量化の両立を図ることができる組立式鉄筋コンクリート製建屋を提供することにある。
本考案は、上述した目的を達成するために次の手段をとる。
本考案1の組立式鉄筋コンクリート製建屋は、地盤上に設置され、建屋の基礎を形成する鉄筋コンクリート製の基礎台と、前記基礎台に支持され、前記建屋の側壁を形成する鉄筋コンクリート製の壁体と、前記壁体に支持され、前記建屋の上部を覆う鉄筋コンクリート製の屋根体と、前記基礎台に載置され、前記建屋の床を形成する鉄筋コンクリート製の床体とからなる組立式鉄筋コンクリート製建屋において、前記基礎台には、所定の位置に、ねじ穴が形成された埋設部材が埋設され、前記床体は、前記埋設部材の前記ねじ穴にねじ込まれるねじ部材を介して、前記基礎台にねじ結合されていることを特徴とする。
本考案2の組立式鉄筋コンクリート製建屋は、本考案1において、前記床体は、前記埋設部材の埋設位置と対応する位置に、前記ねじ部材の軸部が挿通するボルト穴、及び、前記ねじ部材の頭部が、前記床体の上部側平面から突き出ないように挿入される頭部用窪み穴が形成されているものであることを特徴とする。
本考案3の組立式鉄筋コンクリート製建屋は、本考案2において、前記頭部用窪み穴は、前記床体が、前記基礎台に前記ねじ部材でねじ結合された後、窪み穴用充填材が充填されるものであり、充填された後、前記床体は床面の上面が平坦な状態となることを特徴とする。
本考案4の組立式鉄筋コンクリート製建屋は、本考案3において、前記窪み穴用充填材は、セメントモルタル、セメント系コンクリート補修材、樹脂系コンクリート補修材、コーキング材、ゴムから選択される1種であることを特徴とする。
本考案5の組立式鉄筋コンクリート製建屋は、本考案4において、前記埋設部材は、前記基礎台の上部に形成された膨らみ部分に埋設されていることを特徴とする。
以上、説明したように、本考案の組立式鉄筋コンクリート製建屋は、床体を基礎台に、ねじ結合で固定しているため、組立式鉄筋コンクリート製建屋の基礎台と床体とからなる建屋の基礎部分の剛性が向上し、大きな地震発生時にも、組立式鉄筋コンクリート製建屋が破壊することが生じない。すなわち、基礎台、床体等の軽量化と、剛性向上の両立を図ることができる。
床体をねじ部材でねじ結合する構成のものであっても、ねじ部材の頭部は、頭部用窪み穴に挿入された後、窪み穴用充填材で埋められ、床体の上面は平坦な状態となっている。そのため、組立式鉄筋コンクリート製建屋を使用する人が、生活するのに不便さを感じることはなく、ねじ結合部近傍で引っかっるようなことによる安全性を損なうことが生じない。また、ねじ部材は、窪み穴用充填材で埋められ露出していないので、ねじ部材の耐蝕性がよい。
以下、本考案の組立式鉄筋コンクリート製建屋1について、図面に基づいて、その実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本考案の組立式鉄筋コンクリート製建屋の断面図、図2は、図1におけるA部を拡大した断面図である。図3は、基礎台を連結した組立式鉄筋コンクリート製建屋の他の実施の形態を示す断面図である。
図1、2に従って、本考案の組立式鉄筋コンクリート製建屋1について説明を行う。
図1に示すように、組立式鉄筋コンクリート製建屋(以下、コンクリート製建屋という。)1は、基礎台10、床体20、壁体30、天井体40とから構成されている。
基礎台10は、コンクリート製建屋1の基礎部分であり、地盤上、例えば、地面に形成された地盤上、地面Gより所定の深さ掘り下げた穴内の地盤上に設置される。基礎台10は、地盤に敷設された敷石5上に設置されていてもよい。
基礎台10は、下部側の底部分11、周囲に形成される角筒状の基礎本体部分12、後述する膨らみ部分等とから構成されている。基礎台10は、鉄筋が縦横に配筋された鉄筋コンクリート製であり、工場において一体成形で製作(生産)されている。底部分11は、基礎本体部分12の下端部分から一体に中心方向に延びる板状の部分である。底部分11を設けることにより、基礎台10の設置面積を増大させるとともに基礎台10の下端部分の剛性を向上させる。底部分11の中央には穴11aが形成されている。
基礎本体部分12の上部側には、第1膨らみ部分13が形成されている。第1膨らみ部分13は、上方に進むほど水平面内の断面積が広くなるように形成されている。すなわち、第1膨らみ部分13は、内周面13a(図2参照)が中心方向に傾斜している。この第1膨らみ部分13は、後述する床体20等との接触面積を増大させるためと、基礎台10の上端部分の強度を高くするために設けられている。
その第1膨らみ部分13の上部側端面は、外周側に形成されている第1の面13bと、第1の面13bより高い位置にある第2の面13cより形成されている。第2の面13cは、第1の面13bより内側に位置している。第1膨らみ部分13の内側の中央部は空間になっており、基礎台10の軽量化が図られている。
基礎台10は、鉄筋15a、15b等が配筋された鉄筋コンクリート製である。第1膨らみ部分13には、所定の間隔の位置に、第1埋設部材である第1インサート51が、コンクリートに埋設されている。すなわち、工場において基礎台10を製作する際、第1インサート51は、コンクリート打設前に、例えば鉄筋15bに固定され、その後、コンクリートが打設されて埋め込まれている。第1インサート51には、ねじ穴52が形成されている。なお、コンクリートは、一般のコンクリートより強度が高いいわゆる高強度コンクリートであってもよい。
基礎本体部分12の上部には、床体20が載置され、後述するようにねじ部材であるボルト60でねじ結合され固定されている。すなわち、第1インサート51のねじ穴52にボルト60のねじ部がねじ込まれ、ねじ結合される。
基礎台10の上面に載置される床体20は、床本体部分21と外周縁部分22とから形成されている。床体20は、平面視で、略長方形、略正方形等に形成されている。図1に示すように、外周縁部分22の下面24が第1の面13bに当接している。また、床本体部分21の凹んだ下面25が第2の面13cに当接している。
基礎台10は、鉄筋コンクリート製で、基礎本体部分12が筒状に形成されており、単体でも剛性が高いものである。この実施の形態では、床体20を基礎台10に、ボルト60によるねじ結合で固定しているため、コンクリート製建屋1の基礎台10と床体20とからなる建屋の基礎部分の剛性がさらに向上する。例えば、大きな地震が発生した時、縦揺れ、あらゆる方向の横揺れに対して剛性が向上し、コンクリート製建屋1が破壊することが生じない。
床体20には、第1インサート51の埋設位置と一致する所定の間隔の位置に、ボルト60の頭部が挿入される頭部用窪み穴26、ボルト60の軸部が挿通するボルト穴27が形成されている。ボルト60の頭部下部には、ワッシャ61が設けられている。頭部用窪み穴26は、挿入されたボルト60の頭部が、床体20の上部側平面から突き出ないように形成されている。
また、床体20と基礎台10とが、ボルト60によるねじ結合で固定された後、頭部用窪み穴26には、窪み穴用充填材62が充填または注入されている。窪み穴用充填材62としては、例えば、コンクリート補修用の補修材が好ましい。言い換えると、窪み穴用充填材62は、水と混練りされた充填材等であり、例えば、セメントモルタル、ペースト状、パテ状などのセメント系コンクリート補修材、樹脂系コンクリート補修材、コーキング材、ゴム等から選択される1種であるとよい。また、窪み穴用充填材62は、コテ塗り、刷毛塗り等することでコンクリートや鉄筋に容易に接合できるものであることが好ましい。なお、窪み穴用充填材は、頭部用窪み穴26内に充填された後、固化し、床体と一体化するものであれば他の種類のものであってもよい。
窪み穴用充填材62は、所定時間経過後、固化し、床体20の他の面とともに平坦な面を形成する。このようにすることで、ボルトを露出させることがないため、ボルトの耐蝕性が向上する。また、窪み穴用充填材62は、解体するときには、はつるなどすることで、容易に取り除けるようなものであることが好ましい。
さらに、床体20の外周縁部分22の側面には、所定の間隔の位置に、第2埋設部材である第2インサート55が埋設されている。すなわち、第2インサート55は、所定の位置に埋め込まれている。言い換えると、第2インサート55は、コンクリート打設前に、例えば鉄筋に固定され、その後、コンクリートが打設される。第2インサート55は、工場で、床体20を製作する際に、コンクリートに埋め込まれている。第2インサート55には、ねじ穴56が形成されている。
基礎台10の上面に載置される壁体30は、側壁部分31と、側壁部分31の上部側端部の第2膨らみ部分32とから形成されている。壁体30は、基礎台10と概ね同様に、平面視略長方形または略正方形の角筒体である。側壁部分31の下端面33は、第1の面13bに当接している。
壁体30には、第2インサート55の埋設位置と一致する所定の間隔の位置に、ボルト65の軸部が挿通するボルト穴35が形成されている。ボルト穴35に軸部を挿通されたボルト65が、第2インサート55のねじ穴56にねじ込まれ、床体20と壁体30とをボルト65によるねじ結合で固定している。ボルト65の頭部下部には、ワッシャ66が設けられている。壁体30は、内部構造として、配筋構造を有する鉄筋コンクリート製であることが好ましい。第2膨らみ部分32は、後述する屋根体40との接触面積を増大させるためと、壁体30の上端部分の強度を高くするために設けられている。
床体20、壁体30の上部に載置される屋根体40は、屋根本体部分41と下方縁部分42とから形成されている。下方縁部分42の内周面は、概ね、壁体30の外周面に当接している。屋根体40と壁体30は、上下方向に離脱可能に嵌合している。また、屋根体40と壁体30は水平方向には離脱不可能になっている。屋根体40は、内部構造として、配筋構造を有する鉄筋コンクリート製であることが好ましい。屋根体40と壁体30とは、ボルト67によるねじ結合で固定されている。すなわち、屋根体40の所定の間隔の位置には、インサート(図示せず)が埋め込まれており、このインサートのねじ穴にボルト67のねじ部がねじ込まれている。
コンクリート製建屋1の組立方法について説明を行う。
基礎台10、床体20、壁体30、及び、屋根体40は、各々、工場で製作され、設置現場で組立が可能である。建屋設置場所に小型の油圧ショベル等掘削機械で所定の大きさの穴を掘り、掘った穴内の土を基礎となるように固め地盤を形成し、敷石5等を設置する。トラッククレーン等でワイヤロープ等を介して基礎台10は吊り上げられ、掘った穴の上方に基礎台10を移動させる。移動後、基礎台10を降下させ、穴内の敷石5上に載置する。載置後、掘り出した土、土と砕石等の混合物は、基礎台10の外部に所定量埋め戻すとよい。なお、基礎台10の内部にも、砕石、砕石と土、セメント等を投入してもよい。また、投入した砕石、砕石と土等を固めて基礎を安定させてもよい。この時、基礎台10の第1膨らみ部分13の内側の中央部は空間になっており、砕石、砕石と土等を投入作業等は容易に行うことができる。
床体20を吊り上げ、基礎台10の上方に移動後、床体20を降下させ、基礎台10に床体20を載置する。床体20と基礎台10とを、ボルト60でねじ結合して固定する。頭部用窪み穴26に窪み穴用充填材62を充填し、床体20の上面を平坦な状態とする。
トラッククレーン等でワイヤロープ等を介して壁体30を吊り上げ、基礎台10の上方に移動後、降下させ、基礎台10に壁体30を載置する。壁体30と床体20とを、ボルト65でねじ結合して固定する。トラッククレーン等でワイヤロープ等を介して屋根体40を吊り上げ、壁体30の上方に移動後、降下させ、壁体30に屋根体40を載置する。屋根体40と壁体30とをボルト67でねじ結合して固定する。
工場で製作された基礎台10、床体20、壁体30、屋根体40は、それぞれ、トラック等で設置場所まで搬送後、トラッククレーン等を利用して、下部の基礎台10から上部の屋根体40の順に積み上げ組み立てることができる。
クレーンの吊上げ用フックを用いる吊上げ方法の場合には、基礎台10、床体20、壁体30、屋根体40にそれぞれに設けられるボルト穴(図示せず)、ねじ穴等を利用することができる。なお、基礎台10、床体20、壁体30、屋根体40は、吊り上げ作業用のねじ穴等が形成されていてももよい。また、建屋を解体する時にも、同様に、トラッククレーン等を利用して、吊り上げ、移動することができる。さらに、解体時、窪み用充填材62は、はつるなどすることで容易に取り除くことができる。そして、取り除いた状態では、頭部用窪み穴26内のボルト60の頭部が露出するのでボルト60を緩めることができる。
図3に従って、コンクリート製建屋の他の実施の形態の説明を行う。
図3に示すコンクリート製建屋101は、鉄筋コンクリート製の基礎台110が、第1基礎台110a、第2基礎台110bとに分割されて製作されている。そして、設置場所に設置後、ボルト170、ナット171でねじ結合したものである。第1基礎台110a、第2基礎台110bは、底部分111、111、基礎本体部分112、112、膨らみ部分113、113等で構成されている。このような構成とすると、建屋の基礎部分の剛性を向上させた状態で、より大型化された建屋を組み立てることができる。
床体120は、第1床体120a、第2床体120bとに分割されて製作されている。第1基礎台110aには、鉄筋コンクリート製の第1床体120aがボルト160でねじ結合され固定されている。第2基礎台110bには、鉄筋コンクリート製の第2床体120bがボルト160でねじ結合され固定されている。これらボルト160、インサートによるねじ結合、及び、ボルト165、インサートによるねじ結合で固定する構成は、図2に示したものと同様のものであり詳細な説明は省略する。
鉄筋コンクリート製の壁体130は、側部壁体130aと、中央壁体130bとから構成されている。壁体130は、床体120にボルト165、165でねじ結合され固定されている。
この他の実施の形態の鉄筋コンクリート製の屋根体140は、切妻タイプ、方形タイプなどと呼ばれているものとなっている。なお、屋根体は前述したような平屋根タイプのもの等であってもよい。屋根体140は、側部壁体130aにボルト167、167でねじ結合され固定されている。
この他の実施の形態のような構成にしても、基礎台110、床体120、壁体130、屋根体140は、組立、解体が容易であり、コンクリート製建屋として好適なものとすることができる。また、この他の実施の形態でも、建屋の基礎部分の剛性向上と、基礎台、床体の軽量化の両立を図ることができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は、この実施の形態に限定されることはない。本考案の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で変更が可能であることはいうまでもない。例えば、基礎台、壁体等が、角筒状のものとして説明を行っているが、円筒状、楕円状、多角形状のもの等であってもよい。
図1は、本考案の組立式鉄筋コンクリート製建屋を示す断面図である。 図2は、図1におけるA部を拡大して示した断面図である。 図3は、本考案の組立式鉄筋コンクリート製建屋の他の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1、101 … 組立式鉄筋コンクリート製建屋
10、110 … 基礎台
13、113 … 膨らみ部分
20、120 … 床体
30、130 … 壁体
40、140 … 天井体
51 … 第1埋設部材
55 … 第2埋設部材
60、160 … ねじ部材(ボルト)
62 … 窪み穴用充填材
65、165 … ねじ部材(ボルト)

Claims (5)

  1. 地盤上に設置され、建屋の基礎を形成する鉄筋コンクリート製の基礎台と、
    前記基礎台に支持され、前記建屋の側壁を形成する鉄筋コンクリート製の壁体と、
    前記壁体に支持され、前記建屋の上部を覆う鉄筋コンクリート製の屋根体と、
    前記基礎台に載置され、前記建屋の床を形成する鉄筋コンクリート製の床体とからなる組立式鉄筋コンクリート製建屋において、
    前記基礎台には、所定の位置に、ねじ穴が形成された埋設部材が埋設され、
    前記床体は、前記埋設部材の前記ねじ穴にねじ込まれるねじ部材を介して、前記基礎台にねじ結合されている
    ことを特徴とする組立式鉄筋コンクリート製建屋。
  2. 請求項1に記載された組立式鉄筋コンクリート製建屋において、
    前記床体は、前記埋設部材の埋設位置と対応する位置に、前記ねじ部材の軸部が挿通するボルト穴、及び、前記ねじ部材の頭部が、前記床体の上部側平面から突き出ないように挿入される頭部用窪み穴が形成されているものである
    ことを特徴とする組立式鉄筋コンクリート製建屋。
  3. 請求項2に記載された組立式鉄筋コンクリート製建屋において、
    前記頭部用窪み穴は、前記床体が、前記基礎台に前記ねじ部材でねじ結合された後、窪み穴用充填材が充填されるものであり、
    充填された後、前記床体は床面の上面が平坦な状態となる
    ことを特徴とする組立式鉄筋コンクリート製建屋。
  4. 請求項3に記載された組立式鉄筋コンクリート製建屋において、
    前記窪み穴用充填材は、セメントモルタル、セメント系コンクリート補修材、樹脂系コンクリート補修材、コーキング材、ゴムから選択される1種である
    ことを特徴とする組立式鉄筋コンクリート製建屋。
  5. 請求項4に記載された組立式鉄筋コンクリート製建屋において、
    前記埋設部材は、前記基礎台の上部に形成された膨らみ部分に埋設されている
    ことを特徴とする組立式鉄筋コンクリート製建屋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013174074A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Maruei Concrete Industries Co Ltd 高所避難施設の躯体
JP2015071884A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 清水建設株式会社 地下ピット構造

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