JP3135595U - 布基礎部用残存型枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来の布基礎部用残存型枠の構造では、解体撤去しなくてはならない部材が有り、残存型枠としての魅力が半減してしまう欠点が有るので、本考案は解体作業が一切無い布基礎部用残存型枠を提供する事を課題としている。
【解決手段】
対向する型枠同士の幅の保持及び連結にシャフトを用い、そのシャフトによる連結部を型枠中央部や周辺部に程好く配置し、バタ角及びバタ角受け金具を用いなくても、コンクリート圧による型枠の孕みや型枠のねじれが生じにくい構造とした。また、アンカーボルト設置金具や型枠上端部に設置されるセパレーターを解体撤去する手間を省く為、セパレーターの機能をアンカーボルト設置金具に統合し、更にアンカーボルト設置金具はコンクリート内に埋め込まれる様にすることで、解体作業が一切無い布基礎部用残存型枠を提供する事が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本考案は住宅の布基礎部の施工に用いられ、施工後も撤去される事の無い残存型枠に関する。
図3は従来の布基礎部用残存型枠を組んだ状態を示した斜視図である。セパレーター12の両端には各々2本の立ち上がりが形成されており、その立ち上がりに型枠本体11を嵌め込む事により、対向して設置される型枠本体11同士の間隔を保持する部材である。また、セパレーター12は布基礎位置の案内となる部品でもある為、布基礎位置を墨出しして設置位置を正確に割出し動く事の無い様に釘にてベタ基礎上面に固定される。
クリップ18は型枠本体11の裏側にあるリブに開けられた穴を利用し、横に連結される型枠本体11同士を結合する部材である。
セパレーター13はセパレーター12と同じ構造になっており、型枠本体11の上部に嵌められ、対向して設置される型枠本体11同士の間隔を保持する部材である。
バタ角15は型枠本体11を補強する為の角パイプであり、バタ角受け金具14にて型枠本体11の側面に配置される。
アンカーボルト設置金具16はアンカーボルト17の位置を保持する部材であり、型枠本体11の上部に嵌められ、動かない様にネジ等により仮止めされる。
布基礎部用残存型枠は図3の様に組まれた後、コンクリートを打設され、養生してコンクリートの硬化を待つ。コンクリートの硬化後、アンカーボルト設置金具16、バタ角15、バタ角受け金具14、セパレーター13は解体撤去され、解体されずに残った部材は残存型枠となりコンクリートと共に基礎の一部となる。
特開2007−63823号公報
残存型枠としては型枠の解体撤去作業が全く無い事を売り文句にしたいところであるが、上記した従来の布基礎部用残存型枠の構造では、解体撤去しなくてはならない部材が有り、残存型枠としての魅力が半減してしまう欠点が有った。
そこで本考案は、解体撤去作業が一切無い布基礎部用残存型枠を提供する事を課題としている。
バタ角及びバタ角受け金具を用いなくても、コンクリート圧による型枠の孕みや、型枠のねじれが生じにくい構造とする為、対向する型枠同士の幅の保持及び連結にシャフトを用い、そのシャフトによる連結部を型枠中央部や周辺部に程好く配置する。
アンカーボルト設置金具を解体撤去する手間を省く為、アンカーボルト設置金具はコンクリート内に埋め込まれる位置に設置する様にする。
更に、型枠上端部に設置されるセパレーターを解体撤去する手間を省く為、アンカーボルト設置金具にセパレーターの機能を併用させ、セパレーターを不用とした。
対向する型枠同士の幅の保持及び連結にシャフトを用い、そのシャフトによる連結部を型枠中央部や周辺部に程好く配置する事により、バタ角で補強しなくても、コンクリート圧による型枠の孕みや型枠のねじれが生じにくい構造となり、バタ角及びバタ角受け金具を用いなくて済み、解体の手間は勿論の事であるが、組立や運搬の手間も省ける。
また、アンカーボルト設置金具やセパレーターの撤去も不要となる為、撤去する部材が一切無くなり、基礎工事に係る作業はコンクリート打設までとなり、コンクリートの養生期間を経た後、そのまま木工時に入れるようになり工期が短縮出来る。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示す様に型枠本体1の裏面にはネジ穴が加工された突起3がある。この突起3は型枠本体1の裏面の中央部や周辺部にバランス良く配置される。突起3の個数は型枠本体1のサイズにより適量に加減するものとする。
型枠本体2は型枠本体1と対向して設置され、型枠本体1の突起3と同じ位置にシャフト4が通る穴が開けてある。
シャフト4は両端にネジが加工してあり、パイプ6の中穴を通して、片方のネジを型枠本体1の突起3内のネジ部にねじ込み、型枠本体1に締結される。シャフト4は全体がネジでもかまわない。
パイプ6は型枠本体1と型枠本体2の間隔を固定する役割があり、布基礎の幅により長さが決められる。
型枠本体2の穴を通して出てきたシャフト4のネジ部にナット5を締結して、型枠本体1と型枠本体2はしっかりと固定される。
図2に示す様に、アンカーボルト設置具7は、コンクリートに完全に埋まるように、型枠本体1と型枠本体2の上端より5mmから数cm下がった位置にビス10等にて固定され、型枠の間隔を保持する作用も働く為、従来の型枠のセパレーターの役目も果たす。
アンカーボルト設置具7の中央の穴にアンカーボルト8を挿し、アンカーボルト8の高さを調節し、ボルト9を締め込み、アンカーボルト8を固定する。
本考案に係る布基礎部用残存型枠において、対向して設置される型枠同士を、シャフトを用いて固定した状態を示した斜視図ある。 本考案に係る布基礎部用残存型枠に使用するアンカーボルト設置具の組立状態を示した斜視図である。 従来の布基礎部用残存型枠を組んだ状態を示した斜視図である。
符号の説明
1 型枠本体
2 型枠本体
3 突起
4 シャフト
5 ナット
6 パイプ
7 アンカーボルト設置具
8 アンカーボルト
9 ボルト
10 ビス
11 型枠本体
12 セパレーター
13 セパレーター
14 バタ角受け金具
15 バタ角
16 アンカーボルト設置金具
17 アンカーボルト

Claims (2)

  1. 対向する型枠同士の固定にシャフトを用い、型枠の中央付近や周囲に配す事により、強固な構造体を造り、バタ角による型枠の補強を不要とし、バタ角及びバタ角受け金具の解体撤去の手間を省ける事を特徴とする布基礎部用残存型枠。
  2. アンカーボルト設置金具をコンクリート内に埋め込む構造にすることで、アンカーボルト設置金具の解体撤去の手間を省ける事を特徴とする請求項1に記載の布基礎部用残存型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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