JP3135539U - レンズ非接触搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラスモールド工法におけるプレスにて成形された高温の柔軟なレンズを変形させることなく、また傷、損傷させることなく非接触にて取り出す。
【解決手段】円柱状の上板の中央に下方にのび先端が閉塞された流路を具えた突部に設けられた孔より高速気流を水平に噴出させ、椀状の基体の周壁内側に形成されたクッション室上面に形成された気体案内面に沿って流れ、噴出する高速気流が直接レンズに衝突しないように構成したレンズ非接触搬送装置による。
【選択図】図1
【解決手段】円柱状の上板の中央に下方にのび先端が閉塞された流路を具えた突部に設けられた孔より高速気流を水平に噴出させ、椀状の基体の周壁内側に形成されたクッション室上面に形成された気体案内面に沿って流れ、噴出する高速気流が直接レンズに衝突しないように構成したレンズ非接触搬送装置による。
【選択図】図1
Description
本考案は、レンズのガラスモールド製造工程において、プレスし完成したレンズを取り出すレンズ非接触搬送装置に関する。
レンズのガラスモールド製造工程は、レンズの形の金型に、完成形に近いガラス材料(プリフォーム)を入れ、加熱して軟化させた後、プレスをするという工法である。
ガラスモールドでつくれば、研磨では難しかった非球面レンズを容易に作ることができる。
しかしながらガラスモールドは非常に高い温度でなければガラスを軟化することができない。またプレスした高温の柔らかいレンズを取り出すには接触式の把持具あるいは落下方式を採っているため傷が付く。そのため冷却した後に取り出さねばならない。従って冷却に時間がかかり、生産性が上がらず非能率的であり、また傷の付着や損傷し生産歩留まりが低い。
ガラスモールドでつくれば、研磨では難しかった非球面レンズを容易に作ることができる。
しかしながらガラスモールドは非常に高い温度でなければガラスを軟化することができない。またプレスした高温の柔らかいレンズを取り出すには接触式の把持具あるいは落下方式を採っているため傷が付く。そのため冷却した後に取り出さねばならない。従って冷却に時間がかかり、生産性が上がらず非能率的であり、また傷の付着や損傷し生産歩留まりが低い。
そのため空気を噴出することにより吸引力を生じ、非接触にて吸引するベルヌーイチャックがあるが、高温の軟化したレンズに近接して高速気流を噴出し、直接当てるためレンズを変形させたり、損傷させたりする。
特開昭51−91458号公報
解決しようとする問題点は、レンズのガラスモールド製造工程において、プレスし完成した高温の軟化したレンズを変形させたり損傷させたりすることなく、容易に効率よく取り出すレンズ非接触搬送装置を提供することである。
本願に於いて開示される考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば以下の通りである。
円柱状の上板の中央に下方にのび先端が閉塞された流路を具えた突部を形成するとともに、前記流路は突部側面で開口する開口部を具え、かつ前記開口部は高速気流を吹き出す複数の孔からなるノズル部と、椀状の基体の周壁内側の気体案内面の内部に形成されたクッション室の上面中央に設けられた穴を有するクッション室部とを、前記穴に前記突部の開口部をクッション室上面より下方になるように挿着して形成されるレンズ非接触搬送装置により解決可能である。
本考案はこのような構成を具える結果、流路に供給された高圧空気Cは突部側面に設けられた開口部の孔4より高速気流Dとして噴出し、クッション室7の上面の気体案内面8に沿って流れ、気体案内面8の先端部とレンズLとの間隙を通り、レンズ非接触搬送装置外へ排出する。
レンズ非接触搬送装置外へ排出する際に、前記間隙が大なる場合、孔、クッション室7およびレンズLと気体案内面8の先端部との間隙は、それぞれエゼクタのノズル、真空室およびディフューザの機能を果たす。
そのためクッション室は負圧を発生しレンズを吸引するとともに、前記間隙が小なるに際して、前記高速気流Dによる圧力室型エアクッション効果によりクッション室は急激に昇圧し、前記レンズを離間させることを特徴とする。
本考案のレンズ非接触搬送装置は噴出した高速気流がレンズに垂直に当たることなく、レンズを非接触にて搬送する。
1.レンズ表面を非接触にて搬送可能である。
2.レンズ端部も非接触にて搬送可能である。
3.噴出した高速気流がレンズに垂直にが当たらない。
4.そのため高温の柔軟なレンズを変形させることない。
5.レンズを損傷させたり傷を付けることがない。
6.1種類のノズル部に内径の異なったクッション室部を交換することにより、異なった種類のレンズの非接触搬送が可能である。
7.作業が容易である。
8.作業速度が速い。
9.製造の歩留まりが向上する。
10.製品がコストダウン可能になる。
考案を実施するための最良の形態を下記に示す。
図1はレンズ非接触搬送装置Aを示す側面断面図であり、図2はその下平面図を示す。
ノズル部Nは円形の板状体1の下面に、下方にのび先端が閉塞され、水平方向に開口する複数の孔4を具えた流路3を設けた突部2を設けている。突部2の側面にはネジ6が形成されている。
ノズル部Nは円形の板状体1の下面に、下方にのび先端が閉塞され、水平方向に開口する複数の孔4を具えた流路3を設けた突部2を設けている。突部2の側面にはネジ6が形成されている。
クッション室部Eは椀状の基体5の内部空間をクッション室7とし、クッション室7の上面中央部に貫通するネジ穴61を設け、ネジ穴61下端より周壁4の下面9のクッション室7の下端部まで流線形状に緩やかに結ぶ気体案内面8が湾曲して形成されている。
レンズ非接触搬送装置Aは、クッション室部Eのネジ穴61にノズル部Nの突部2の側部に形成されるネジ6をクッション室部Eの上面より挿入し、孔4がクッション室7の上面より下になるように螺着して構成されている。
上記の構成にて流路3に供給された高圧気体源(図示せず)により発生した高圧空気Cは、流路3より孔4を通り、高速気流Gとなりクッション室7に噴出する。
孔4よりクッション室7に噴出した高速気流Dは、球状に近いレンズLに衝突することなく水平方向に噴出し、気体案内面8に沿って流れ下面9とレンズLとの間隙を通り外部へ排出する。
高速気流Dがクッション室7、レンズLと下面9との間隙を通り外部へ排出する際に、
前記間隙が大なる場合、孔4、クッション室7およびレンズLと気体案内面8の先端部と下面9との間隙はそれぞれエゼクタのノズル、真空室およびディフューザの機能を果たす。
前記間隙が大なる場合、孔4、クッション室7およびレンズLと気体案内面8の先端部と下面9との間隙はそれぞれエゼクタのノズル、真空室およびディフューザの機能を果たす。
そのためエゼクタ効果によりクッション室7は負圧を発生し、レンズLを吸引するとともに、前記間隙が小なるに際して、前記高速気流Dによる圧力室型エアクッション効果によりクッション室は急激に昇圧し、前記レンズを離間させる。
上述の吸引および離間作用のバランスした間隙においてレンズLは非接触にて非接触搬送装置Aに懸垂保持される。
またレンズLと気体案内面6の先端部の下面9との間隙より排出する高速気流DによりレンズL端部にレンズLの中心方向に押す力が生じる。
この力がレンズL全周にわたり均一になるので非接触にて保持しているレンズLは横方向に移動することが無く、このためレンズ端面に押し当て横移動を規制する規制具は不要であり、レンズ表面および端面に接触することなく、完全非接触にてレンズLを保持することが可能になる。
この力がレンズL全周にわたり均一になるので非接触にて保持しているレンズLは横方向に移動することが無く、このためレンズ端面に押し当て横移動を規制する規制具は不要であり、レンズ表面および端面に接触することなく、完全非接触にてレンズLを保持することが可能になる。
図3は別の考案のレンズ非接触搬送装置Bを示す側面図、図4は下平面図を示す。
第3図のノズル部Nは、実施例1の非接触搬送装置Aのノズル部Nと同じである。
クッション室部E1は椀状の基体51の内部空間をクッション室71とし、クッション室71の上面中央部に貫通するネジ穴63を設け、ネジ穴63下端よりクッション室71を形成する周壁51内面の下端近部まで流線形状に緩やかに結ぶ気体案内面81が湾曲して形成し、その先端部に垂直の周壁10を形成している。
周壁10の内径は、搬送するレンズMの外径よりやや小に形成されている。
レンズMの断面形状はやや厚みのあるほぼ楕円形である。
レンズ非接触搬送装置Bは、クッション室部E1のネジ穴63にノズル部Nの突部2の側部に形成されるネジ6をクッション室部E1の上面より挿入し、孔4がクッション室71の上面より下になるように螺着して構成されている。
上記の構成にて流路3に供給された高圧気体源(図示せず)により発生した高圧空気Cは、流路3より孔4を通り、高速気流Gとなりクッション室71に噴出する。
噴出する高速気流Dは、孔4よりレンズMに衝突することなく水平方向に噴出し、気体案内面81に沿って流れ、気体案内面81の下端に設けられた垂直な周壁10により、高速気流Dは垂直下方に偏向されレンズMと周壁10の下端との間隙より外部へ排出する。
高速気流Dがクッション室71、レンズMと周壁10との間隙を通り外部へ排出する際に、前記間隙が大なる場合、孔4、クッション室7およびレンズMと周壁10との間隙はそれぞれエゼクタのノズル、真空室およびディフューザの機能を果たす。
そのためエゼクタ効果によりクッション室は負圧を発生し、レンズを吸引するとともに、前記間隙が小なるに際して、前記高速気流Dによる圧力室型エアクッション効果によりクッション室は急激に昇圧し、前記レンズを離間させる。
上述の吸引および離間作用のバランスした間隙においてレンズは非接触にて非接触搬送装置Bに懸垂保持される。
非接触搬送装置Bにて非接触にて懸垂保持されているレンズMは、垂直壁10により垂直方向に偏向した高速気流Dにより、高速気流DがレンズMと周壁10の下端との間隙より外部へ排出する際にレンズM端部にレンズ中心方向に押す力が生じ、レンズMの横移動することを防止し、このためレンズ端面に押し当て横移動を防止する規制具は不要であり、完全非接触にてレンズMを保持することを可能にする。
図5はノズル部Nの流路3下面に下方に向けて開口する孔4を具えたレンズ非接触搬送装置Jの好例の側面図、図6は下平面図を示す。
上述のように本考案は、ノズル部あるいはクッション部を交換することにより異なる形状のレンズのレンズ非接触搬送装置が可能である。
1 板状体
2、 突部
3 流路
4 孔
5、51 基体
6、 ネジ
61,63 ネジ穴
7、71 クッション室
8、81 気体案内面
9、91 下面
10 周壁
A,B、J レンズ非接触搬送装置
E,E1,クッション部
C 高圧空気
D 高速気流
L、M レンズ
N ノズル部
2、 突部
3 流路
4 孔
5、51 基体
6、 ネジ
61,63 ネジ穴
7、71 クッション室
8、81 気体案内面
9、91 下面
10 周壁
A,B、J レンズ非接触搬送装置
E,E1,クッション部
C 高圧空気
D 高速気流
L、M レンズ
N ノズル部
Claims (2)
- 円柱状の上板の中央に下方にのび先端が閉塞された流路を具えた突部を形成するとともに、前記流路は突部側面で開口する開口部を具え、かつ前記開口部は高速気流を吹き出す複数の孔からなるノズル部と、椀状の基体の周壁内側の気体案内面の内部に形成されたクッション室の上面中央に設けられた穴を有するクッション室部とを、前記穴に前記突部の開口部をクッション室上面より下方になるように挿着して形成されるレンズ非接触搬送装置。
- 前記気体案内面の先端部に垂直壁を設けた請求項1記載のレンズ非接触搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005233U JP3135539U (ja) | 2007-07-09 | 2007-07-09 | レンズ非接触搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005233U JP3135539U (ja) | 2007-07-09 | 2007-07-09 | レンズ非接触搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3135539U true JP3135539U (ja) | 2007-09-20 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007005233U Expired - Fee Related JP3135539U (ja) | 2007-07-09 | 2007-07-09 | レンズ非接触搬送装置 |
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JP (1) | JP3135539U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009190365A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Toshin Seiko:Kk | 成形品取出方法および射出成形装置。 |
KR101289973B1 (ko) | 2012-01-26 | 2013-07-26 | 금오공과대학교 산학협력단 | 공압을 이용한 이송용 부상장치 |
-
2007
- 2007-07-09 JP JP2007005233U patent/JP3135539U/ja not_active Expired - Fee Related
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