JP2007144631A - プリフォームの取り出し治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型から十分には冷却されていない状態のプリフォームを取り出し、冷却して且つ変形を生じさせることなく、次の装置に受け渡すことの可能な取り出し治具を提供する。
【解決手段】 金型から成形後のプリフォーム1を受け取って次に送り出す取り出し治具12であって、プリフォーム1の胴部1cを、その胴部の周囲に空気の流れる通路18が形成される形態で挿入させて吸着保持する吸着保持穴14と、プリフォーム外周面のフランジ1bを当接させて支持するフランジ支持面15と、吸着保持穴の先端領域に設けられ、吸着保持穴を外気に連通させる外気導入通路16を備え、吸着保持穴14を真空吸引してプリフォーム1を吸着保持した際、外気導入通路18から外気を吸引し、胴部1cの周囲を高速で流すことでプリフォームを冷却する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペットボトル等のプラスチックボトルの製造工程において、射出成形装置等の金型からプラスチックボトル用のプリフォームを取り出し、次の装置に送り出すための取り出し治具に関する。
従来より、清涼飲料を始めとする各種飲料や、洗剤等の容器として、ペットボトル等のプラスチックボトルが広く使用されている。このプラスチックボトルは射出成形によってプリフォームを形成し、このプリフォームをブロー成形することよって製造されており、その一連の工程が特開2004−122636号公報に記載されている。このプラスチックボトルの製造工程において、射出成形装置によって形成されたプリフォームを、該装置の金型から取り出し、次の装置(例えば、受け取り治具等)に送り出すための取り出し治具が用いられている。
図4は従来の取り出し治具及び受け取り治具を示すものであり、1はプリフォーム、2はプリフォーム1を金型から取り出すための取り出し治具、3は複数個の取り出し治具2(1個のみ図示)を保持し、該取り出し治具2を、金型からプリフォームを取り出す位置と、受け取り治具に受け渡すための受け渡し位置に移動させる取り出しハンドである。取り出し治具2はプリフォーム1を、その口部1aを外側にして吸着保持する空間4を備えており、その空間4には、真空吸引装置(図示せず)に接続された真空吸引通路5が接続されている。7は取り出し治具2に保持されているプリフォーム1を受け取るための受け取り治具、8は複数個の受け取り治具7(1個のみ図示)を保持し、該受け取り治具7を、取り出し治具2からプリフォームを受け取る位置と、受け取ったプリフォームを次の装置に受け渡すための位置に移動させるトランスファーハンドである。この受け取り治具7は、プリフォーム1の口部の端部からプリフォーム1内に嵌合し、プリフォーム1内を真空吸引することで該プリフォーム1を吸着保持する吸着保持部7aと、トランスファーハンド8に取り付けるねじ部7bを有しており、その受け取り治具7には真空吸引通路9が接続されている。この構成の装置では、取り出し治具2が、プリフォームを成形する射出成形装置などの金型(図示せず)の前に移動し、その金型からプリフォーム1を、その胴部を空間4に吸着保持することで取り出し、プリフォーム1を吸着保持した状態で図4に示す受け渡し位置に移動してくる。次いで、受け取り治具7が取り出し治具2に対して相対的に前進して、吸着保持部7aをプリフォーム1の口部内に嵌合させ、プリフォーム1内を真空吸引することで吸着保持し、次いで、取り出し治具2の真空を切り、受け取り治具7がプリフォーム1を吸着保持した状態で、取り出し治具2に対して相対的に後退することで、プリフォーム1を取り出し治具2から引き出す。その後、プリフォーム1を吸着保持した受け取り治具7が次の装置(例えば、搬送装置のパレット)にプリフォームを受け渡すための位置に移動して、プリフォーム1を次の装置に受け渡すという動作を行っている。
ところで、近年生産性の向上が図られており、それに伴い射出成形装置におけるサイクルタイムの短縮が図られている。このため、成形されたプリフォーム1が金型内で十分には冷却されない状態で取り出されることが必要となる。ところで、取り出し治具2が図示したように、単に吸着保持する機能のみを持った筒状のものでは、十分には冷却されていない状態のプリフォーム1を吸着保持した際、空間4内の高真空によってプリフォーム1を変形させる恐れがあり、また、次の受け取り治具7に受け渡した時点でも、プリフォーム1の温度があまり下がっておらず、このため受け取り治具7で吸着保持した際にもプリフォーム1を変形させる恐れがある。プリフォーム1に変形が生じると、ブロー成形後の容器の品質が低下する。そこで、このような問題を回避するため、従来は、取り出し治具2を水冷構造とすると共にその内周面形状をプリフォームの外周面形状に適合した形状とし、プリフォーム1を吸着保持した際に、その外周面に取り出し治具2の内周面を接触させて冷却する方法が採られている。しかしながら、このように、取り出し治具2の内周面をプリフォーム1に密着させて冷却するためには、取り出し治具2の内周面を、プリフォームの外周面に正確に倣った形状となるように、金型と同様な高精度で加工することが必要であり、しかも水冷構造とする必要もあるため、取り出し治具がきわめて高価となるという問題があった。また、このようにプリフォーム1に密着する内周面を持った取り出し治具で金型からプリフォームを取り出す際には、取り出し治具を金型のプリフォーム保持部分(コア)に対して正確に(例えば、±0.02〜0.05mmで)芯合わせしておく必要があり、しかも、金型では一度に数十個のプリフォームを成形するので、取り出しハンド3には数十個の取り出し治具2を取り付けており、装置の組み立て調整時に、それらの全部を正確に芯合わせしておくために、数時間といったきわめて時間のかかる調整作業が必要となるといった問題もあった。
特開2004−122636号公報
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、十分には冷却されていない状態のプリフォームを金型から受け取り、そのプリフォームを冷却して次の装置に受け渡すことができる、構造が簡単で安価に製造可能な、且つ金型に対する高精度の芯合わせを必要としない取り出し治具を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため、プリフォームを吸着保持した際に、そのプリフォームの周囲に空気を流して冷却するように構成したものである。すなわち、本発明の取り出し治具は、金型に口部を内側にして保持されたプラスチックボトル用プリフォームを金型から受け取って次の装置に送り出すための取り出し治具であって、前記プリフォームの胴部を挿入させて吸着保持するための、先端を開口し、後端を真空吸引通路に接続された吸着保持穴と、該吸着保持穴の先端の外側に設けられ、該吸着保持穴に吸着保持される前記プリフォームのフランジを当接させて支持するフランジ支持面と、前記吸着保持穴の先端領域に設けられ、該吸着保持穴を外気に連通させる外気導入通路を備え、前記吸着保持穴の内周面を、該吸着保持穴にプリフォームの胴部を吸着保持した状態で該胴部外周面との間に空気の流れる通路が形成される大きさとしたことを特徴とする。
ここで、取り出し治具で取り扱う対象のプリフォームが、その胴部のフランジに近接した領域に、フランジから遠ざかるにつれて径が小さくなるテーパ面を備えた構造のものである場合には、取り出し治具の吸着保持穴の内周面を、先端領域に形成され、先端側から後端側に向かって径が小さくなるテーパ面と、それに続く領域に形成された一定直径の円筒面を有する構造としておくことが好ましく、この構造とすることで、取り出し治具の吸着保持孔の内周面とプリフォームの胴部との間の隙間を胴部のほぼ全長に渡ってほぼ一定とし且つ小さくすることができる。
また、取り出し治具で取り扱う対象のプリフォームが、その胴部のフランジに近接した領域に、フランジから遠ざかるにつれて径が小さくなるテーパ面を備えた構造のものであっても、そのテーパが小さい場合、あるいは、テーパ面を備えていないか逆テーパ面を備えた構造のものである場合には、取り出し治具の吸着保持穴の内周面を、一定直径の円筒面で構成しておくことが好ましく、これによって、取り出し治具の構造を一層簡単とすることができる。
上記した本発明の取り出し治具において、前記外気導入通路は、前記吸着保持穴の軸線方向の同一位置で且つ円周方向に等間隔で離れた3箇所以上の場所に形成しておくことが好ましく、これによってプリフォームを吸着保持穴に対して同心状に安定して吸着保持することができ、プリフォームの胴部全周を良好に空冷できる。
また、その外気導入通路は前記フランジ支持面から離れた位置に形成された貫通孔で構成することが好ましく、この構成によってフランジ支持面には溝が存在せず、このフランジ支持面に当接するプリフォームのフランジに痕跡を残すことがない。
上記した構成の取り出し治具は、吸着保持穴にプリフォームの胴部を挿入させ、フランジをフランジ支持面に当接させた状態でプリフォームを吸着保持でき、その際、外気導入通路から外気が引き込まれてプリフォーム胴部の周囲を流れることでプリフォームを冷却できる。このため、金型から十分には冷却されていないプリフォームを受け取っても、そのプリフォームをかなり冷却して次の装置に受け渡すことができる。しかも、吸着保持穴に外気が引き込まれるため、吸着保持穴内が高真空になることはなく、このため、プリフォームを変形させることもない。かくして、本発明の取り出し治具を用いることで、プリフォームの製造において、或いはプリフォーム成形及びブロー成形を一連の工程として行うボトル製造において、生産のサイクルタイムを短縮して生産性を上げることができる。更に、この取り出し治具は、プリフォームを、その胴部との間に空気が流れる隙間をあけた形態で保持する構造であるため、金型からプリフォームを取り出す際に金型のプリフォーム成形部分に対して高精度での芯合わせを必要とせず、このため、装置の組み立て調整時において、芯合わせ調整作業を容易に且つ短時間で実施できる。
図1(a)は本発明の好適な実施の形態に係る取り出し治具を、プリフォームを吸着保持した状態で示す概略断面図、(b)は取り出し治具とプリフォームを離した状態で示す概略断面図、図2は金型からプリフォームを取り出し治具によって取り出す途中の状態を示す概略断面図である。1は、射出成形装置で成形されたプリフォームであり、先端を開口した口部1aと、外周に形成されたフランジ1bと、末端を閉じた胴部1cと、胴部末端に残ったゲート部1d等を備えている。ここで取り扱っているプリフォーム1は、その胴部1cのフランジ1bに近接した領域にフランジから遠ざかるにつれて径が小さくなるテーパ面1caとそれに続くほぼ一定直径の円筒面1cbを備えている。
12はプリフォーム1を金型から取り出すための取り出し治具、13は複数個の取り出し治具12(1個のみ図示)を保持し、該取り出し治具12を、金型からプリフォームを取り出す位置と、プリフォームを次に搬送するための受け取り治具に受け渡すための受け渡し位置に移動させる取り出しハンドである。取り出し治具12は、プリフォーム1を、その口部1aを外側にして吸着保持するための、先端を開口した吸着保持穴14と、その吸着保持穴14の先端の外側に設けられ、吸着保持穴14に吸着保持されるプリフォーム1のフランジ1bを当接させて支持するフランジ支持面15と、吸着保持穴14の先端領域に設けられ、吸着保持穴14を外気に連通させる外気導入通路16を備えており、吸着保持穴14を吸引してプリフォーム1を吸着保持した時に外気導入通路16から外気を導入してプリフォーム1の胴部1cを空冷する構造となっている。
吸着保持穴14の内周面は、図1(a)に示すように、プリフォーム1をフランジ1bが取り出し治具12の先端のフランジ支持面15に当接する状態に吸着保持した際にプリフォーム1の胴部1cの外周面との間に、空気が高速で流れる微小なギャップの環状の通路18が形成される大きさに作られている。更に具体的には、吸着保持穴14の内周面は、吸着保持穴14の先端領域にプリフォーム1のテーパ面1caに対応して形成され、先端側から後端側に向かって径が小さくなるテーパ面19aと、それに続く領域に形成された一定直径の円筒面19bを有している。通路18のギャップ寸法(吸着保持穴14の内周面とプリフォーム1の胴部1cの外周面との間の寸法)は、全長に渡ってほぼ等しくしておくことが好ましく、そのようになるようにテーパ面19aの内径及び傾斜と、円筒面19bの内径が定められている。このギャップ寸法は、あまり大きくなると空気流量が多くなってプリフォーム1の吸着保持が困難となり、あまり小さくなると空気流量が少な過ぎ、流速が小さくなって冷却効果が低下するので、これらを考慮して定めればよく、例えば、0.1〜1.0mm程度とすることが好ましい。通路18は空気が流れれば良いので、正確なギャップ寸法とする必要はなく、このため、吸着保持穴14の内周面は、プリフォーム1の外周面に正確に倣った形状とする必要はなく、単純なテーパ面19a及び円筒面19bで形成でき、しかもその加工精度はあまり高精度にしなくてもよい。このため、従来用いていた水冷式の取り出し治具では、内周面をプリフォームの外周面にぴったりと接触させて冷却する構成であるため、内周面をプリフォームの外周面に正確に一致した形状に高精度で加工する必要があり、きわめてコスト高となっていたが、図1に示す構造の取り出し治具12は、これに比べはるかに低コストで製造できる。
取り出し治具12の吸着保持穴14の先端領域に設ける外気導入通路16は、吸着保持穴14を真空吸引して吸着保持穴14にプリフォーム1を吸着保持した際に、外気導入通路16から外気を導入してプリフォーム1の胴部1cの周囲に高速で流し、胴部1cを空冷するためのものである。外気導入通路16の形成位置は、プリフォーム1のなるべく長い領域を冷却することができるよう、吸着保持穴14の先端に極力近接した位置に設けることが好ましい。外気導入通路16の形態としては、図示したように、フランジ支持面15から離れた位置に形成された貫通孔を用いることが好ましいが、場合によっては、フランジ支持面15に開口した溝の形態としてもよい。ただし、溝の形態を用いた場合、吸着保持したプリフォーム1のフランジ1bが、その溝に押し付けられることとなるため、フランジ1bの冷却が不十分であった場合には、フランジ1bに溝の痕が残ることがあるので、その場合には、図示したように、フランジ支持面15から離れた位置に形成した貫通孔を用いることが好ましい。外気導入通路16は、取り出し治具12の円周方向には3個以上を、好ましくは6個以上を等ピッチで形成することが好ましく、これにより、プリフォーム1の全周を冷却できると共にプリフォーム1を吸着保持穴14の中心に位置決めして吸着保持することができる。なお、外気導入通路16として貫通孔を用いる場合、通常は円形断面の孔を用いるが、円形断面に代えて、取り出し治具12の円周方向に長い形状の孔を用いても良い。外気導入通路16の形状、大きさ及び個数は、プリフォーム1の全周を、所望のように冷却できるように定めれば良い。
取り出しハンド13には、取り出し治具12内の吸着保持穴14にプリフォーム1の吸着保持用の真空を作用させるための真空吸引通路22が形成されており、その真空吸引通路22には、ブロワー等の真空吸引装置(図示せず)が接続されている。ここで用いられる真空吸引装置は、到達真空度はあまり高くなくてもよいが(例えば、−250mmHg程度)、吸引風量の大きいものが使用される。真空吸引通路22には更に、吸着保持穴14に加圧した空気を送ってプリフォーム1を押し出すための送風装置(図示せず)も接続されており、これにより、吸着保持したプリフォームを次の装置に安定して且つ確実に受け渡すことができるようにしている。
次に、上記した構成の取り出し治具12によるプリフォームの取り出し及び受け渡し動作を説明する。射出成形装置における射出成形が終わり、金型を開いた後、取り出しハンド13が取り出し治具12を、金型に保持されているプリフォーム1に面する位置に移動させ、次いで、図2に示すように、取り出し治具12を前進させて、金型24のコア24aに口部1aを内側にして保持されているプリフォーム1の胴部1aを吸着保持穴14内に挿入させ、次いで、金型24からプリフォーム1が突き出される。これにより、プリフォーム1の胴部1cのかなりの領域が取り出し治具12の吸着保持穴14内に挿入される。この際、プリフォーム1は十分に冷却されている必要はなく、例えば、胴部1cが100〜110℃程度の高温状態であってもよい。図示したようにプリフォーム1の胴部1cのかなりの領域が外気導入通路16を通り過ぎ、外気導入通路16よりも真空吸引通路22に近い側における胴部1cと治具内周面12aとの間に適当な長さの通路18が形成された時点で、真空吸引装置(図示せず)が作動して吸着保持穴14内を吸引して、吸着保持穴14内を負圧とする。これにより、プリフォーム1の胴部1cが吸着保持穴14内に引き込まれ、図1(a)に示すように吸着保持される。真空吸引装置による吸引はその後も継続され、外気導入通路16から空気が引き込まれ、プリフォーム1の周囲を高速で流れてプリフォーム1を冷却する。この際、吸着保持穴14内は真空吸引されているが、外気導入通路16から空気が導入されているため、吸着保持穴14内の負圧はあまり高くはならない。このため、プリフォーム1の温度が高く、変形しやすい状態であっても、プリフォーム1に変形は生じない。なお、プリフォーム1を吸着保持した状態での吸着保持穴14内の負圧は、真空吸引装置による吸引能力及び外気導入孔15からの導入空気量によって決まるので、吸着保持穴14内がプリフォーム1の吸着保持は可能とするがプリフォーム1の変形は生じさせないような負圧で且つ必要な冷却空気を引き込むことができる負圧となるように、真空吸引装置による吸引能力や外気導入通路16及び環状の通路18の大きさを定めれば良い。吸着保持穴14内の負圧の1例としては、200mmHg程度を例示できる。
射出成形装置の金型24からプリフォーム1を取り出し、吸着保持した取り出し治具12は、外気導入通路16からの空気流による冷却を行いながら、次の装置、例えば、図4に示す受け取り治具7に対してプリフォーム1を受け渡す位置に移動し、その受け取り治具7にプリフォーム1を受け渡す。この際、プリフォーム1は取り出し治具12内でかなり冷却されているので、トラブルなく受け取り治具7に受け渡すことができる。その後、プリフォームは後工程に送られ、プリフォーム1の端部に残っているゲート部1dを切断、除去され、次いで、ブロー成形装置ににおいてブロー成形することでプラスチックボトルが製造される。
以上のように、上記構成の取り出し治具12を用いることで、射出成形装置等の金型24から、十分には冷却していないプリフォーム1を取り出し、冷却した後、次の装置に受け渡すことができ、このため、製造するプラスチックボトルの品質を落とすことなく、生産のサイクルタイムを短縮して生産性を上げることができる。また、取り出し治具12はプリフォーム1を、その胴部1cとの間に空気が流れる隙間をあけた形態で(通路18の形成した形態で)保持する構造であるため、図2に示すように金型24からプリフォームを取り出す際に金型のプリフォーム保持部分(コア24a)に対する取り出し治具12の芯合わせは、高精度とする必要はなく、例えば、±0.7mm程度でよい。このため、取り出しハンド13に取り付けている数十個の取り出し治具12の金型に対する芯合わせ調整作業はきわめて容易で、短時間(例えば、15分程度)で実施できる。
なお、上記した実施の形態では、取り出し治具12の吸着保持穴14の内周面を、テーパ面19aと円筒面19bで形成しているが、プリフォーム1のテーパ面の傾斜がきわめて小さい場合、或いはテーパ面がない場合に、或いは図3に示すように、逆方向のテーパ面1ccが形成されている場合には、吸着保持穴14の全長を円筒面19bで形成してもよい。このように、吸着保持穴14の全長を円筒面19bで形成すると、取り出し治具12の製造が一層容易となり、一層低コストで製造できる利点が得られる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更可能であることはいうまでもない。
(a)は本発明の好適な実施の形態に係る取り出し治具を、プリフォームを吸着保持した状態で示す概略断面図、(b)は取り出し治具とプリフォームを離した状態で示す概略断面図 金型に保持されているプリフォームを取り出し治具で取り出す途中の状態を示す概略断面図 (a)は本発明の他の実施の形態に係る取り出し治具を、プリフォームを吸着保持した状態で示す概略断面図、(b)は取り出し治具とプリフォームを離した状態で示す概略断面図 従来の取り出し治具を受け取り治具と共に示す概略断面図
符号の説明
1 プリフォーム
1a 口部
1b フランジ
1c 胴部
1ca、1cc テーパ面
1cb 円筒面
1d ゲート部
12 取り出し治具
13 取り出しハンド
14 吸着保持穴
15 フランジ支持面
16 外気導入通路
18 通路
19a テーパ面
19b 円筒面
22 真空吸引通路
24 金型
24a コア

Claims (5)

  1. 金型に口部を内側にして保持されたプラスチックボトル用プリフォームを金型から受け取って次の装置に送り出すための取り出し治具であって、前記プリフォームの胴部を挿入させて吸着保持するための、先端を開口し、後端を真空吸引通路に接続された吸着保持穴と、該吸着保持穴の先端の外側に設けられ、該吸着保持穴に吸着保持される前記プリフォームのフランジを当接させて支持するフランジ支持面と、前記吸着保持穴の先端領域に設けられ、該吸着保持穴を外気に連通させる外気導入通路を備え、前記吸着保持穴の内周面を、該吸着保持穴にプリフォームの胴部を吸着保持した状態で該胴部外周面との間に空気の流れる通路が形成される大きさとしたことを特徴とする、プリフォームの取り出し治具。
  2. 前記吸着保持穴の内周面が、先端領域に形成され、先端側から後端側に向かって径が小さくなるテーパ面と、それに続く領域に形成された一定直径の円筒面を有していることを特徴とする請求項1記載のプリフォームの取り出し治具。
  3. 前記吸着保持穴の内周面が、一定直径の円筒面で構成されていることを特徴とする請求項1記載のプリフォームの取り出し治具。
  4. 前記外気導入通路が、前記吸着保持穴の軸線方向の同一位置で且つ円周方向に等間隔で離れた3箇所以上の場所に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のプリフォームの取り出し治具。
  5. 前記外気導入通路が、前記フランジ支持面から離れた位置に形成された貫通孔で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のプリフォームの取り出し治具。
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