JP3135423B2 - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

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JP3135423B2
JP3135423B2 JP05182120A JP18212093A JP3135423B2 JP 3135423 B2 JP3135423 B2 JP 3135423B2 JP 05182120 A JP05182120 A JP 05182120A JP 18212093 A JP18212093 A JP 18212093A JP 3135423 B2 JP3135423 B2 JP 3135423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン制御装置に係
わり、調速運転と負荷制限運転の二つの運転制御に好適
なタービン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来のタービン制御系統図の一
例を示す。図において、蒸気発生器1で発生した蒸気
は、タービン運転中に全開となっている主蒸気止め弁2
を介して蒸気加減弁3に入る。この蒸気加減弁3の開度
により調整された蒸気量がタービン4に入り、仕事を終
えた蒸気は排気される。タービン4の軸端には、発電機
5が直結され、タービン4で得た機械出力を電気出力に
変換する。また、タービン4の回転速度は、速度検出器
6により検出される。
【0003】タービン制御装置50は、図示一点鎖線枠
で囲まれた部分で、速度検出器6によって検出されたタ
ービン速度信号S1が加算器7へ入力され、この加算器
7では、速度設定器8で設定された速度設定信号S2と
の差が速度偏差信号S3として速度調定率設定器9に入
力する。速度調定率設定器9は、速度偏差信号S3に対
して、どの程度の割合で蒸気加減弁3の開度を調整する
かを設定して信号S4を出力する。
【0004】一方、タービン出力の基準値として調速設
定積分器15から負荷設定信号S10が出力される。こ
の負荷設定信号S10は、二つの方法で設定することが
可能である。その一つは切替器(T1)14をb側に選
択したとき、運転員が調速手動設定器13を操作して、
手動増減バイアス信号S8を出力して行うものである。
さらに、もう一つの方法は、タービン出力設定器10で
設定された出力設定信号S5に基づくものである。この
出力設定信号S5は、発電プラントを統括する装置で設
定されるもので、例えば、発電のためには蒸気発生器1
側とタービン4側の協調制御が必須となるが、これらを
統括した装置や中央給電指令所等で設定されたものであ
る。
【0005】出力設定信号S5は、加算器11により負
荷設定信号S10との偏差が演算され、その出力信号S
6が制御器12に入力して、制御器12から適性な増幅
度と出力信号の制限を行って得られた信号S7を出力す
る。ここで、切替器(T1)14のa側に選択されてい
ると、信号S9が調速設定積分器15に入力されて閉ル
ープ回路が形成され、負荷設定信号S10が出力設定信
号S5に追従した信号となるようにしている。
【0006】次に、負荷設定信号S10は、加算器16
によって信号S4と加算され、調速信号S11が出力さ
れる。
【0007】一方、調速信号S11の他にタービン出力
を設定する設定器として、負荷制限信号L7を出力する
負荷制限設定積分器23が備えられている。この負荷制
限信号L7は、二つの方法で設定することが可能であ
る。その一つは切替器(T2)22をb側に選択したと
き、運転員が負荷制限手動設定器21を操作して、手動
増減バイアス信号L5を出力するものである。さらに、
もう一つの方法は、負荷制限余裕値設定器17で設定さ
れた負荷制限余裕値信号L1と調速信号S11とを加算
器18で加算して得られた負荷制限追従目標信号L2に
基づく信号である。
【0008】負荷制限追従目標信号L2は、加算器19
により負荷制限信号L7との偏差が演算され、その出力
信号L3が制御器20へ入力され、制御器20から適性
な増幅度と出力信号の制限を行って得られた信号L4が
切替器(T2)22のa側に入力される。
【0009】ここで、切替器(T2)22がa側のと
き、信号L6が負荷制限設定積分器23に入力されて閉
ループ回路が形成されるため負荷制限信号L7が負荷制
限追従目標信号L2に追従した信号となる。
【0010】次に、調速信号S11と負荷制限信号L7
とは低値選択器24に入力され、両者の小さい方の信号
が選択され蒸気加減弁開度指令信号V1が出力される。
そして、この蒸気加減弁開度指令信号V1が調節器25
に入力されて蒸気加減弁3の開度を調整するための調節
信号V2を出力する。
【0011】以上の構成により、タービン出力、すなわ
ち、蒸気加減弁3の弁開度を調節する信号は、調速信号
S11と負荷制限信号L7のいずれか一方の信号とする
ようになっている。この内で調速信号S11によりター
ビン出力を調整する運転モードを一般に、調速運転と称
しており、この運転を行う場合は、負荷制限信号L7を
調速信号S11よりも高めになるように設定することで
可能となる。
【0012】負荷制限信号L7を調速信号S11より高
めに設定するためには、切替器(T2)22をb側に選
択して運転員が手動操作するか、または、切替器(T
2)22をa側に選択して負荷制限追従目標信号L2に
基づく自動追従とするようにする。一般に、後者の場
合、負荷制限自動追従と称して、調速信号S11に対し
て、或る幅分だけ高くなるように、負荷制限余裕値信号
L1を加算することで行い、自動追従は、タービン出力
増加方向の最大変化率制限の役目も持っていて、制御器
20の出力値を或る値以上制限することで実現してい
る。
【0013】一方、負荷制限信号L7によりタービン出
力を調整する運転モードを一般に、負荷制限運転と称
し、この運転を行う場合は、調速信号S11を負荷制限
信号L7よりも高めに設定するためには、切替器(T
1)14をb側に選択して運転員が手動操作することで
実現され、負荷制限運転では、タービン出力設定器10
からの出力設定信号S5によってはタービン出力制御を
することができない。
【0014】ここで、上記した調速運転と負荷制限運転
との切替えを図6に示す動作によって説明すると、ま
ず、時刻t1〜時刻t5の期間は切替器(T1)14が
a側、切替器(T2)22がa側を選択して調速運転が
されているとする。調速運転から負荷制限運転に切替え
るためには、時刻t3に切替器(T1)14をb側に選
択し、切替器(T2)22をb側に選択して手動設定器
からの手動増減バイアス信号を入力できるようにする。
【0015】その後の時刻t4〜時刻t5の間になる
と、運転員が負荷制限手動設定器21を減操作して、負
荷制限信号L7を調速信号S11と等しくなるまで減少
する。そして、時刻t5〜時刻t6の間で運転員が調速
手動設定器13を増操作して、調速信号S11が負荷制
限信号L7よりも高くなるようにすることで負荷制限運
転への切替えが終了する。逆に、負荷制限運転から調速
運転に切替えるのも前述と同様な方法で行われる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電力需
要に応じて上記調速運転と負荷制限運転とを切替える手
動による作業が運転員にとって大変な負担となるという
問題がある。
【0017】近年、電力需要が増大し、夏期に限らず原
子力プラントはベースロード運転による定格出力一定運
転を行い、火力プラントはミドルロード運転により、低
出力から定格出力までの運転が行われている。調速運転
は、系統周波数の変動、すなわち、タービン速度の変動
に応動してタービン出力を変化させ電力系統内の発電出
力と需要負荷のアンバランスを吸収することに貢献でき
る。
【0018】ところが、タービン出力を定格出力付近で
運用する場合に、負荷設定信号S10を定格出力値に設
定しておくと、タービン速度信号S1が低下したときに
信号S4が増加して、調速信号S11がタービンの定格
最大出力を越えてしまう不都合がある。このため、定格
出力付近での運転では、タービン速度変動量を加味した
分だけ負荷設定信号S10を低く設定するか、または、
運転モードを負荷制限運転として、タービン速度変動の
影響を受けないようにすることが一般である。
【0019】電力需要が逼迫した状況下で負荷設定信号
S10を低く設定することは発電設備の有効運用にはな
らないので、負荷制限運転への運転モードの切替えを行
うが、運転モードの切替えのために、運転員による手動
操作が必要となり、特に、タービン出力要求値が刻々と
変化する場合には、この切替操作を頻繁に行うこととな
り運転員の負担が増える問題がある。さらに、負荷制限
運転ではタービン出力設定器10からの設定信号による
タービン出力調整ができる構成となっていないので、運
転員の手動による出力調整となる。
【0020】そこで、本発明は調速運転と負荷制限運転
の二つの運転モードの切替に係わり、運転員への作業負
担を軽減すると共に、いずれの運転モードでもタービン
出力要求値に応じた自動制御を可能とするタービン制御
装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、調速
運転モードのとき、調速信号を低値選択器が選択して蒸
気加減弁を制御し、負荷制限運転モードのとき負荷制限
信号を前記低値選択器が選択して前記蒸気加減弁を制御
するタービン制御装置において、調速余裕値を設定する
ための調速余裕値設定器からの調速余裕値信号と前記負
荷制限信号とを加算する第1加算器と、この第1加算器
が出力する調速追従目標信号とタービン出力を設定する
ためのタービン出力設定器からの出力設定信号とを入力
して、前記調速運転モードのとき前記出力設定信号を選
択出力し、前記負荷制限運転モードのとき前記調速追従
目標信号を選択出力する第1選択切替手段と、負荷制限
余裕値を設定するための負荷制限余裕値設定器からの負
荷制限余裕値信号と前記調速信号とを加算する第2加算
器と、この第2加算器が出力する負荷制限追従目標信号
と前記出力設定信号とを入力して、前記負荷運転モード
のとき前記出力設定信号を選択出力し、前記調速運転モ
ードのとき前記負荷制限追従目標信号を選択出力する第
2選択切替手段と、前記第1選択切替手段の出力に所定
の制御演算を施して得られる前記調速信号を前記低値選
択器へ出力する第1信号制御手段と、前記第2選択切替
手段の出力に所定の制御演算を施して得られる前記負荷
制限信号を前記低値選択器へ出力する第2信号制御手段
とを設けるようにしたものである。
【0022】請求項2の発明は、調速運転モードのと
き、調速信号を低値選択器が選択して蒸気加減弁を制御
し、負荷制限運転モードのとき負荷制限信号を前記低値
選択器が選択して前記蒸気加減弁を制御するタービン制
御装置において、調速余裕値を設定するための調速余裕
値設定器からの調速余裕値信号と前記負荷制限信号とを
加算する第1加算器と、この第1加算器の出力する調速
追従目標信号とタービン出力を設定するためのタービン
出力設定器からの出力設定信号とを入力して、いずれか
一方の信号を出力する第1切替器と、負荷制限余裕値を
設定するための負荷制限余裕値設定器からの負荷制限余
裕値信号と前記調速信号とを加算する第2加算器と、こ
の第2加算器の出力する負荷制限追従目標信号と前記出
力設定信号とを入力して、いずれか一方の信号を出力す
る第2切替器と、前記調速信号と前記負荷制限信号とが
等しい値となったとき一致信号を出力する信号一致検出
器と、調速運転モードのときに負荷制限運転モードへの
外部切替要求があったとき、前記負荷制限追従目標信号
から前記出力設定信号を選択出力するように前記第2切
替器を切替える一方、前記信号一致検出器が一致信号を
出力したとき、前記出力設定信号から前記調速追従目標
信号を選択出力するように前記第1切替器を切替える第
1切替手段と、負荷制限運転モードのときに調速運転モ
ードへの外部切替要求があったとき、前記調速追従目標
信号から前記出力設定信号を選択出力するように前記第
1切替器を切替える一方、前記信号一致検出器が一致信
号を出力したとき、前記出力設定信号から前記負荷制限
追従目標信号を選択出力するように前記第2切替器を切
替える第2切替手段と、前記第1切替器の出力に所定の
制御演算を施して得られる前記調速信号を前記低値選択
器へ出力する第1信号制御手段と、前記第2切替器の出
力に所定の制御演算を施して得られる前記負荷制限信号
を前記低値選択器へ出力する第2信号制御手段とを設け
るようにしたものである。
【0023】
【作用】請求項1の発明は、調速運転モードのときには
出力設定信号に基づく調速信号によって蒸気加減弁を制
御する。このとき、調速信号に対して負荷制限余裕値信
号分だけ高い値に追従される。負荷制限運転モードのと
き出力設定信号に基づく負荷制限信号によって蒸気加減
弁を制御する。そして、負荷制限信号に対して調速余裕
値信号分だけ高い値に追従される。従って、調速運転モ
ードと負荷制限運転モードの任意の切替えによって安定
して自動運転ができる。
【0024】請求項2の発明は、請求項1の発明に付加
して調速運転モードから負荷制限運転モードに切替える
とき、第2切替器を切り替え出力設定信号に基づく信号
を負荷制限信号として調速信号に追従させる。その後、
負荷制限信号と調速信号が等しくなったことを信号一致
検出器によって検出すると、第1切替器を切り替え、調
速追従目標信号が負荷制限信号に追従する。また、負荷
制限運転モードから調速運転モードに切替るときには、
第1切替器を切替えて、出力設定信号に基づく調速信号
を負荷制限信号に追従させる。その後、負荷制限信号と
調速信号が等しくなったことを信号一致検出器が検出す
ると、第2切替器を切替えて、調速追従目標信号が調速
信号に追従される。従って、負荷制限信号と調速信号と
がほぼ一致したとき切替えがされるため急激な変動がな
く、円滑に切替えができ、しかも、運転員の煩雑な操作
を要すことがなく、自動操作できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0026】図1が従来技術を示す図5と異なる点は、
図示鎖線部分の切替器(T3)26と調速余裕値設定器
27と加算器28と切替器(T4)29と信号一致検出
器30と制御ロジック回路40とを追設したことであ
る。
【0027】ここで、切替器(T3)26は、出力設定
信号S5と調速追従目標信号S13とを入力して調速運
転時に出力設定信号S5を選択して出力する一方、負荷
制限運転時に調速追従目標信号S13を選択して出力す
るものである。調速余裕値設定器27は、負荷制限信号
L7に対して調速余裕分だけ高い値とするための調速余
裕値信号S12を加算器28へ出力するものである。加
算器28は、調速余裕値信号S12と負荷制限信号L7
とを加算して切替器(T3)26へ出力するものであ
る。
【0028】切替器(T4)29は、出力設定信号S5
と負荷制限追従目標信号L2とを入力して、負荷制限運
転時に出力設定信号S5を選択して出力する一方、調速
運転時に負荷制限追従目標信号L2を選択して出力する
ものである。信号一致検出器30は、調速信号S11と
負荷制限信号L7とを入力して両者の値が等しくなった
ことを表す一致信号V3を出力するものである。
【0029】制御ロジック回路40は、切替器(T3)
26と切替器(T4)29へ切替信号を出力してそれぞ
れa側またはb側へ切り替えるものである。
【0030】以上の構成で、まず、調速運転時には、切
替器(T3)26がa側を選択し、切替器(T4)29
がb側を選択し、切替器(T1)14がa側を選択して
いる。
【0031】すなわち、制御ロジック回路40は、図2
に示す制御ロジックを有し、調速運転に切替えるための
選択信号D1が瞬時ONとなると、論理和31a、論理
積32aを経由し信号D4がONとなり、論理和33a
から論理積34aを経由して信号D6がONとなる。さ
らに、タービン出力設定器10による運転のときに、O
Nする信号D3が出力されていることを条件に論理積3
5aがONとなり、T3ーa側がONとなり選択され
る。このとき、信号D9がOFFであり、論理積35b
がOFFとなってT4ーb側が選択される。
【0032】この結果、出力設定信号S5が切替器(T
3)26により選択され加算器11に入力される。さら
に、切替器(T1)14がa側に選択されているために
負荷設定信号S10が出力設定信号S5に追従される。
また、負荷制限追従目標信号L2が切替器(T4)29
によって選択され加算器19に入力される。そして、切
替器(T2)22がa側を選択しているため負荷制限信
号L7が負荷制限追従目標信号L2に追従される。これ
によって、負荷制限信号L7が調速信号S11より負荷
制限余裕値信号L1分だけ高いため、低値選択器24で
は、調速信号S11が選択され調速運転がされる。
【0033】一方、負荷制限運転に切替えるときは、図
2に示すように、選択信号D2を瞬時ONすると、論理
積32aの条件が不成立となり、信号D4はOFFとな
ると共に、論理積32bの条件が成立し、負荷制限運転
時選択信号D7がONとなる。そして、信号一致検出器
30の信号V3がONとなると、論理積37aの信号D
5がONとなり、論理否定38aを経由し論理積34a
が不成立となって信号D6がOFF、さらに論理積35
aも不成立となり、論理否定39aを経由し切替器(T
3)26のb側に切り替わる。
【0034】このとき、ONの信号D7が論理和33b
を経由して入力し、さらに、信号D8のOFFが論理否
定38bでONとなるため論理積34bで条件が成立し
て信号D9がONとなる。これによって、論理積35b
の条件が成立してONとなり、切替器(T4)29ーa
側に切替える。
【0035】この結果、出力設定信号S5が切替器(T
4)29によって選択され加算器19へ入力される。さ
らに、切替器(T2)22がa側に選択されているため
負荷制限信号L7が出力設定信号S5に追従される。ま
た、調速追従目標信号S13が切替器(T3)26によ
って選択され加算器11へ入力される。さらに、切替器
(T1)14がa側に選択されているため負荷設定信号
S10が調速追従目標信号S13に追従される。これに
よって、負荷設定信号S10が負荷制限信号L7よりも
調速余裕値信号S12分だけ高い値のため低値選択器2
4では、低値の負荷制限信号L7が選択され、蒸気加減
弁開度指令信号V1として負荷制限運転がされる。
【0036】次に、以上の調速運転と負荷制限運転との
切替えを図3を参照して説明する。
【0037】まず、調速運転から負荷制限運転に切替え
る場合には、時刻t3で切替器(T4)29をb側から
a側選択にするため負荷制限運転の選択信号D2をON
とする。これによって、切替器(T4)29がa側を選
択し、負荷制限信号L7が出力設定信号S5に追従する
動作となるため、それまでは調速信号S11より、高め
であったものから、出力設定信号S5に向けて減少して
くる。そして、時刻t4で調速信号S11と負荷制限信
号L7とが等しくなって、信号一致信号V3が出力され
ると、切替器(T3)26がa側からb側選択にする。
【0038】この結果、負荷設定信号S10が調速追従
目標信号S13に追従する動作となるので、負荷設定信
号S10が負荷制限信号L7よりも調速余裕値信号S1
2分だけ高い値となるように増加して行く。
【0039】一方、負荷制限運転から調速運転に切替え
る場合には、時刻t6で切替器(T3)26をb側から
a側選択するため調速運転選択信号D2ONとする。こ
れによって、切替器(T3)26がa側を選択し、負荷
設定信号S10が出力設定信号S5に追従する動作とな
るので、それまでは負荷制限信号L7よりも高めであっ
たものから、出力設定信号S5に向けて減少してくる。
そのごに、時刻t7で調速信号S11と負荷制限信号L
7が等しくなって、信号一致信号V3が出力されると、
切替器(T4)29をa側からb側選択する。
【0040】この結果、負荷制限信号L7が負荷制限追
従目標信号L2に追従する動作となるので、負荷制限信
号L7が調速信号S11よりも負荷制限余裕値信号L1
分だけ高い値となるように増加して行く。
【0041】このように、調速運転と負荷制限運転の二
つの運転モードを切替器の選択により任意に自動切替え
が可能となり、運転員の負担が軽減される。
【0042】また、いずれの運転モードにおいても、発
電所を統括する装置等からのタービン出力要求値による
タービン出力の自動制御が可能となり、さらに、タービ
ン出力調整を行っていない方の運転モード側はタービン
出力調整値に或る幅分だけ高い値に自動追従すること
で、タービン出力調整側の異常な信号急増を防ぐことも
可能となる、また、負荷制限運転モード時に負荷設定信
号を大きく高い値に設定する必要が無いので、負荷遮断
等のタービン速度が異常に加速したとき調速信号により
タービン出力の絞り込みが速やかに可能となる。
【0043】次に、本発明の第2実施例を図4を参照し
て説明する。
【0044】第1実施例では、タービン出力調整と自動
追従の切替えを加算器11の上流で行っているが、図4
に示すように、切替器(T1)14を三つの信号の切替
えを可能として、加算器11の上流に設けていた切替器
を削除し、また、自動追従用の信号は、調速余裕値信号
S12と負荷制限信号L7と負荷設定信号S10とを加
算器42で加算して、得られた偏差を制御器41を通し
た信号として、前述の切替器14に入力することでも同
様の結果を得ることができる。また、図4は調速制御回
路の例で説明したが、負荷制限制御回路も同様に適用可
能である。
【0045】なお、本発明は、運転モードに応じて、制
御器12,20の増幅度や出力信号の制限値を切り替え
る回路を設けて、タービン出力制御や自動追従の制御状
態に適用した設定として実施することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、調速運転モードのと
き、調速信号に対して負荷制限余裕値信号分だけ高い値
に追従され、負荷制限運転モードのとき、負荷制限信号
に対して調速余裕値信号分だけ高い値に追従され、調速
運転モードと負荷制限運転モードを任意に安定して自動
切替えができる。
【0047】請求項2の発明は、請求項1の発明に付加
して調速運転モードと負荷制限運転モードとの切替えの
とき、負荷制限信号と調速信号が等しくなったことを検
出する信号一致検出器の出力条件のもとに、負荷制限信
号と調速信号との切替えがされるため急激な変動がな
く、円滑に切替えができ、しかも、運転員の煩雑な操作
を要すことがなく、自動操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すタービン制御装置の
ブロック構成図である。
【図2】図1の切替器に備える制御ロジック図である。
【図3】図1のタービン制御装置の動作を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例を示すタービン制御装置の
ブロック構成図である。
【図5】従来のタービン制御装置を示すブロック構成図
である。
【図6】図5のタービン制御装置の動作を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
11,16,18,19,28 加算器 10 タービン出力設定器 12,20 制御器 13 調速手動設定器 (T1)14,(T2)22,(T3)26,(T4)
29 切替器 15 調速設定積分器 17 負荷制限余裕値設定器 21 負荷制限手動設定器 23 負荷制限設定積分器 24 低値選択器 27 調速余裕値設定器 30 信号一致検出器 40 制御ロジック回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 21/14 F01D 17/24 F01D 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調速運転モードのとき、調速信号を低値
    選択器が選択して蒸気加減弁を制御し、負荷制限運転モ
    ードのとき負荷制限信号を前記低値選択器が選択して前
    記蒸気加減弁を制御するタービン制御装置において、 調速余裕値を設定するための調速余裕値設定器からの調
    速余裕値信号と前記負荷制限信号とを加算する第1加算
    器と、 この第1加算器が出力する調速追従目標信号とタービン
    出力を設定するためのタービン出力設定器からの出力設
    定信号とを入力して、前記調速運転モードのとき前記出
    力設定信号を選択出力し、前記負荷制限運転モードのと
    き前記調速追従目標信号を選択出力する第1選択切替手
    段と、 負荷制限余裕値を設定するための負荷制限余裕値設定器
    からの負荷制限余裕値信号と前記調速信号とを加算する
    第2加算器と、 この第2加算器が出力する負荷制限追従目標信号と前記
    出力設定信号とを入力して、前記負荷運転モードのとき
    前記出力設定信号を選択出力し、前記調速運転モードの
    とき前記負荷制限追従目標信号を選択出力する第2選択
    切替手段と、 前記第1選択切替手段の出力に所定の制御演算を施して
    得られる前記調速信号を前記低値選択器へ出力する第1
    信号制御手段と、 前記第2選択切替手段の出力に所定の制御演算を施して
    得られる前記負荷制限信号を前記低値選択器へ出力する
    第2信号制御手段とを備えたことを特徴とするタービン
    制御装置。
  2. 【請求項2】 調速運転モードのとき、調速信号を低値
    選択器が選択して蒸気加減弁を制御し、負荷制限運転モ
    ードのとき負荷制限信号を前記低値選択器が選択して前
    記蒸気加減弁を制御するタービン制御装置において、 調速余裕値を設定するための調速余裕値設定器からの調
    速余裕値信号と前記負荷制限信号とを加算する第1加算
    器と、 この第1加算器の出力する調速追従目標信号とタービン
    出力を設定するためのタービン出力設定器からの出力設
    定信号とを入力して、いずれか一方の信号を出力する第
    1切替器と、 負荷制限余裕値を設定するための負荷制限余裕値設定器
    からの負荷制限余裕値信号と前記調速信号とを加算する
    第2加算器と、 この第2加算器の出力する負荷制限追従目標信号と前記
    出力設定信号とを入力して、いずれか一方の信号を出力
    する第2切替器と、 前記調速信号と前記負荷制限信号とが等しい値となった
    とき一致信号を出力する信号一致検出器と、 調速運転モードのときに負荷制限運転モードへの外部切
    替要求があったとき、前記負荷制限追従目標信号から前
    記出力設定信号を選択出力するように前記第2切替器を
    切替える一方、前記信号一致検出器が一致信号を出力し
    たとき、前記出力設定信号から前記調速追従目標信号を
    選択出力するように前記第1切替器を切替える第1切替
    手段と、 負荷制限運転モードのときに調速運転モードへの外部切
    替要求があったとき、前記調速追従目標信号から前記出
    力設定信号を選択出力するように前記第1切替器を切替
    える一方、前記信号一致検出器が一致信号を出力したと
    き、前記出力設定信号から前記負荷制限追従目標信号を
    選択出力するように前記第2切替器を切替える第2切替
    手段と、 前記第1切替器の出力に所定の制御演算を施して得られ
    る前記調速信号を前記低値選択器へ出力する第1信号制
    御手段と、 前記第2切替器の出力に所定の制御演算を施して得られ
    る前記負荷制限信号を前記低値選択器へ出力する第2信
    号制御手段とを備えたことを特徴とするタービン制御装
    置。
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