JP3135315U - 棟用の基礎材 - Google Patents

棟用の基礎材 Download PDF

Info

Publication number
JP3135315U
JP3135315U JP2007004975U JP2007004975U JP3135315U JP 3135315 U JP3135315 U JP 3135315U JP 2007004975 U JP2007004975 U JP 2007004975U JP 2007004975 U JP2007004975 U JP 2007004975U JP 3135315 U JP3135315 U JP 3135315U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ridge
edge
roof
along
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007004975U
Other languages
English (en)
Inventor
秀美 田村
Original Assignee
秀美 田村
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 秀美 田村 filed Critical 秀美 田村
Priority to JP2007004975U priority Critical patent/JP3135315U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3135315U publication Critical patent/JP3135315U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

【課題】 棟用の基礎材の側面に塗られた塗布物が脱落することを防止又は減少させることができる棟用の基礎材を提供する。
【解決手段】建物の屋根の棟に沿って配設され棟を形成する基礎材であって、屋根に支持された支持部材に下面が支持され、棟に沿った方向である基準方向に沿った一縁を有する上面部と、上面部の該一縁に連なる上縁と、屋根上面に沿う下縁と、該上縁と該下縁との間に形成され凹部が形成された側面と、を有する側面部と、を備えてなるものである、棟用の基礎材である。
【選択図】 図9

Description

本考案は、棟用の基礎材に関し、より詳細には、和風建築に於ける棟を構築する際に使用する基礎的な部材(棟用の基礎材)に関する。
従来の和風建築に於ける屋根の棟は、対向する最上段の桟瓦の間に粘土を載せて土台を形成し、その上にのし瓦と粘土とを交互に積み重ね、最後にがんぶり瓦を載せていた。簡単には、のし瓦を使用しないで、土台の上に直接がんぶり瓦を載せることもあった。
しかし、このような従来の棟構築は、粘土が次第に入手困難になってコスト高となるうえ、作業員にとっては衣服や体が汚れる重労働であり、しかも風雨、地震による粘土の劣化による雨漏りが生じたり、通気の悪さから桟瓦の下から湿気が棟内部にこもるなどの欠点があった。
そこで、本出願人は、これら従来の棟構築の問題を鑑み、棟構築を容易になしうる棟用の基礎材を種々発明してきた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。
例えば、特許文献3では、「屋根の棟構築に当り、粘土に替えて用いる断面がコ字状の基礎材の脚部下端を桟瓦の形状に合わせて切断する手間、切り屑の回収の手間を省く。」(要約の課題)ためになされたものであり、具体的には、「断面が下に開口するコ字状体を長手方向に2分割してなる、上部2と脚部8とからなる2個の構成体1A、1Bで構成される。スリット10群が設けられた脚部下端は、葺いた桟瓦の形状に合わせて形成されて、一の構成体の上部から一方の接合片5aが、他の構成体の上部から接合片5aを重ねる他方の接合片5bが突設されている。予め脚部下端が桟瓦の形状に合わせて形成されているため、切断の手間と切り屑の回収の手間が省ける。」(要約の解決手段)ことに加え、「スリット10には、図5で示すように、内側に向かって広くなるようにテーパが設けられており、後述するように、桟瓦と基礎材とを漆喰で固定するとき、漆喰がスリットから抜けて外側へ漏れないよう、又、漆喰が乾燥して固化したとき、基礎材と桟瓦を強固に固定できるようにしている。」(発明の詳細な説明の段落番号0010)ものが開示されている。なお、このような特許文献3に開示された棟用の基礎材は、「例えば図6で示すように・・・・突き合わせた野地板22に棟金具23を釘で固定する。この棟金具に棟垂木24を釘で固定して、・・・・構成体1Aの脚部8を、対向する一方の最上段の桟瓦21の波形凹凸形状に、構成体1Bの脚部8を他方の最上段の桟瓦の波形凹凸形状に、・・・・それぞれ合わせる。そして、前述の接合片を重ねたのち、ワッシャを介してビス25を両接合片の重なった部分に台座から通して両構成片1A、1Bを連結するとともに、銅線26を巻き付けたビスを棟垂木24にねじ込んで、基礎材1を棟垂木に固定して、対向する最上段の桟瓦に基礎材を跨座させる。・・・・棟垂木24に固定した基礎材1の両側の側面に漆喰27を塗る。漆喰が半乾きになると、基礎材の上に大のし瓦28を載せ、その上にのし瓦29を複数枚載せて、最上段ののし瓦の上にがんぶり瓦30を載せる。最後に、大のし瓦、のし瓦、がんぶり瓦の穴に順次通しておいた銅線26をがんぶり瓦の上で結べば棟が完成する。」(発明の詳細な説明の段落番号0013〜0015)というものである。なお、特許文献4は、特許文献3に係る特許出願に基づく特許公報である。
特開平11−293854号公報(要約、発明の詳細な説明の段落番号0008〜0013、第1図等) 特開2000−230298号公報(要約、発明の詳細な説明の段落番号0008〜0014、第1図等) 特開2002−47761号公報(要約、発明の詳細な説明の段落番号0008〜0015、第1図〜第5図等) 特許第3930679号明細書
上記した特許文献3に開示された棟用の基礎材は、棟垂木24に固定した基礎材1の両側の側面に漆喰27のような塗布物が塗られると、スリット10に漆喰27(塗布物)が進入し漆喰27(塗布物)が固化することで、桟瓦と基礎材とが漆喰(塗布物)で固定される。先述したように、このときスリット10には、内側に向かって広くなるようにテーパが設けられているので、漆喰(塗布物)がスリットから抜けて外側へ漏れにくくなっているが、基礎材1の側面から漆喰27(塗布物)が脱落することがあり、これにより棟構造が破壊されることがある。
そこで、本考案では、棟用の基礎材の側面に塗られた塗布物(特許文献3においては漆喰27)が脱落することを防止又は減少させることができる棟用の基礎材を提供することを目的とする。
本考案の棟用の基礎材(以下、「本基礎材」という。)は、建物の屋根の棟に沿って配設され棟を形成する基礎材であって、屋根に支持された支持部材に下面が支持され、棟に沿った方向である基準方向に沿った一縁を有する上面部と、上面部の該一縁に連なる上縁と、屋根上面に沿う下縁と、該上縁と該下縁との間に形成され凹部が形成された側面と、を有する側面部と、を備えてなるものである、棟用の基礎材である。
本基礎材は、上面部と側面部とを備える棟用の基礎材であり、特許文献3に開示された棟用の基礎材と同様、建物の屋根の棟に沿って配設され棟を形成する基礎材である。
上面部は、屋根に支持された支持部材(特許文献3においては、棟金具23に固定された棟垂木24が該当する。)に下面が支持され、棟に沿った方向である基準方向に沿った一縁を有する。
側面部は、上面部の該一縁に連なる上縁と、屋根上面に沿う下縁と、該上縁と該下縁との間に形成された側面と、を有している。そして、側面には、凹部が形成されている。
このため本基礎材によれば、本基礎材(棟用の基礎材)の側面に塗られた塗布物(特許文献3においては漆喰27)は、側面に形成された凹部に進入し固化することで、該固化した塗布物(特許文献3においては漆喰27)が凹部に係合し、塗布物(特許文献3においては漆喰27)が側面から脱落することを防止又は減少させることができる。
基準方向に対して垂直な鉛直平面によるいずれかの断面において、側面部の側面から凹部に入る下側の入り口縁部よりも、該いずれかの断面において凹部のいずれかの内部空間位置が、側面部の側面に沿った両方向のうち下方に位置するもの(以下、「下方位置本基礎材」という。)であってもよい。
こうすることで該いずれかの内部空間位置に塗布物(特許文献3においては漆喰27)が進入し固化すると、該固化した塗布物(特許文献3においては漆喰27)が、側面部の側面から凹部に入る下側の入り口縁部よりも側面部の側面に沿った両方向のうち下方に位置するので、該固化した塗布物(特許文献3においては漆喰27)を凹部から抜き取るためには重力に抗して抜き取る必要(通常起こりにくい)があることから、該固化した塗布物(特許文献3においては漆喰27)が凹部に確実に係合し、塗布物(特許文献3においては漆喰27)が側面から脱落することを確実に防止又は減少させることができる。
なお、該いずれかの断面において「側面部の側面に沿った両方向のうち下方に位置する」とは、該断面において側面部の側面に沿った両方向に平行な直線(即ち、該側面に平行な直線)に下側の入り口縁部から下ろした垂線の足と、該直線にいずれかの内部空間位置から下ろした垂線の足と、を考え、下側の入り口縁部の該足よりも、いずれかの内部空間位置の該足が下方に存することをいう。
下方位置本基礎材の場合、前記下側の入り口縁部が、尖った突条を構成するもの(以下、「突条構成本基礎材」という。)であってもよい。
こうすることで凹部の内部空間にて固化した塗布物(特許文献3においては漆喰27)を凹部から抜き取るためには、前述のように重力に抗して抜き取る必要(通常起こりにくい)があることに加え、前記下側の入り口縁部の尖った突条に沿って固化した塗布物(特許文献3においては漆喰27)は、前記下側の入り口縁部の尖った突条と確実に係合し、固化した塗布物(特許文献3においては漆喰27)が側面から脱落することを一層確実に防止又は減少させることができる。
突条構成本基礎材の場合、前記いずれかの断面における凹部の内部空間が、開口を一辺とする平行四辺形を略構成するものであってもよい。
こうすることで凹部を形成しやすく、さらに本基礎材(棟用の基礎材)の側面に塗布物(特許文献3においては漆喰27)を塗布する際に塗布物(特許文献3においては漆喰27)が凹部に進入しやすくなるので、塗布物(特許文献3においては漆喰27)の塗布作業を容易ならしめると共に塗布物(特許文献3においては漆喰27)を凹部に充分係合させることで塗布物(特許文献3においては漆喰27)が側面から脱落することをうまく防止又は減少させることができる。
本基礎材では、側面部が、該側面から内側に向かって広くなるようにテーパが設けられた複数のスリットを有するものであってもよい。
かかる複数のスリットは、側面部の側面から該側面の裏面(内側に面する)まで貫通した貫通穴を形成するものであり、上記した特許文献3におけるスリット10と同様のものである。このためスリットに塗布物(特許文献3においては漆喰27)が進入し固化することで、桟瓦と本基礎材とが塗布物で固定される。そしてこのとき本基礎材における複数のスリットが該側面から内側に向かって広くなるようにテーパが設けられることで、塗布物(特許文献3においては漆喰27)がスリットから抜けて脱落することを防止又は減少させる。該テーパがつけられた複数のスリットを側面部が有することで、凹部に進入し固化することで側面から脱落することを防止等された塗布物(特許文献3においては漆喰27)の一部が、かかる複数のスリットに進入し固化することで桟瓦と本基礎材とが塗布物で確実に固定され維持される。
本考案の実施の形態を図面を参照して詳述するが、本考案はこれに限定されるものではない。
図1は、一例の本考案の棟用の基礎材(本基礎材)11の正面図であり、図2は本基礎材11の平面図(図1中、矢印D方向から見たところを示している。)であり、図3は図1のA−A断面図であり、図4は図1のB−B断面図であり、図5は図1のC−C断面図であり、そして図6は凹溝51の拡大断面図(図3及び図4中の点線にて描かれた円F中を拡大している。なお、ここでは凹溝51は長手方向(図1及び図2中、矢印Lにて示す。後述する基準方向と同じ方向である。)に対して垂直な平面によるいずれの断面(図3及び図4のいずれも該断面を示している。)においても略同じ形状及び寸法をしており、このため図3の円F及び図4の円F中に描かれた凹溝51の形状及び寸法は略同一である。)である。図1乃至図6を参照して、本基礎材11について説明する。
本基礎材11は、大まかには、長手方向(図1及び図2中、矢印Lにて示す。後述する基準方向と同じ方向である。)に長辺が沿った略長方形を両主表面がした板状部材(短冊状)によって構成された上面部21と、上面部21の長縁23(該両主表面が形成する略長方形が有する1の該長辺に沿って形成される縁)に上縁43が連なる側面部41と、を備え、樹脂材料によって一体に形成されている。
なお、「上」や「下」とは、本基礎材11が棟を形成するように配設された状態において、上(鉛直上方向の成分を有する。)と下(鉛直下方向の成分を有する。)とをそれぞれいい、図中、上方向を矢印Jにて示し、下方向を矢印Kにて示している。また、「鉛直」とは、本基礎材11が棟を形成するように配設された状態における鉛直をいう。
上面部21は、上述のように、両主表面が略同じ形状の長方形である板状の部材によって形成されており、該長方形の長辺25a、25bが長手方向Lに略平行になっている。
上面部21の上面27には、長手方向Lに略平行な長辺25a、25bと略平行になるよう、突条形状をした畝部29が長手方向Lに沿って連続して形成されている。畝部29は、本基礎材11が長手方向Lに連続して複数個配設される場合に該連続して配設される複数の本基礎材11がまっすぐになっているかどうかを確認するために用いられる(例えば、連続して配設される複数の本基礎材11の畝部29全てが、一直線上に沿っているかどうかを確認すればよい。)。
側面部41は、長手方向Lに対して垂直な平面による断面(図3及び図4)において、上底よりも下底が長い略台形をした側面上部P1と、側面上部P1の該下底に一辺が重なる三角形をした側面下部P2と、を有してなる。
側面上部P1の該上底部分は、上面部21の長縁23に連なる上縁43を形成している。
側面下部P2は、該断面において側面上部P1の該下底に一辺が連なる三角形形状を有しており、長手方向Lに沿って等間隔にて複数のスリット47が形成されている。複数のスリット47はいずれも同じ寸法及び形状を有しており、外側101から内側103に向かって広くなるようにテーパが設けられている(特に、図5を参照されたい。なお、テーパが理解されやすいよう、図5においてはテーパの度合いを誇張して示している。)。
なお、後述のように、側面下部P2の下縁49は、本基礎材11が棟を形成するように配設されるとき、屋根上面に沿う下縁を構成する。
側面部41は、上縁43と下縁49との間に形成された側面45(外側101に面する平面状の側面)を有する。そして、側面45には、長手方向Lに沿った凹条形状の凹部たる凹溝51が形成されている。
凹溝51の内部空間53は、図6に示す断面(図3及び図4と同様、長手方向Lに対して垂直な断面)においては、凹溝51の内部空間53と外部空間71とを連絡する開口54を一辺55a(図6中、点線にて示す。)とする平行四辺形を略構成している。具体的には、開口54により形成される一辺55aと、一辺55aに略平行な一辺55bと、一辺55aと一辺55bとに交わる一辺55cと、一辺55cに略平行な一辺55dと、の4の辺によって該平行四辺形が構成されている。なお、図6に示す断面において、側面45が形成する線(ここでは線分)と一辺55dとがなす角度Mは、90度未満とされることが望ましいが、好ましくは80度以下、より好ましくは75度以下、最も好ましくは70度以下であり、逆に、好ましくは40度以上、より好ましくは50度以上、最も好ましくは60度以上である。
このような凹溝51は、図6に示す断面(図3及び図4と同様、長手方向Lに対して垂直な断面)においては、側面部41の側面45から凹溝51(凹部)に入る下側の入り口縁部Q1よりも、凹溝51(凹部)のいずれかの内部空間53の位置(例えば、位置Q2)が、側面部41の側面45に沿った両方向Rのうち下方に位置している。また、下側の入り口縁部Q1は尖った突条を構成している。
以上説明した本基礎材11は、前述した特許文献3の棟用の基礎材と同様に使用することができる。
まず、図7に示すように、突き合わせた野地板122に棟金具123を釘(不図示)で固定する。この棟金具123に棟垂木124を釘(不図示)で固定して、棟垂木124を野地板122の突き合わせ部分の上方に架設する。次いで、桟瓦121を屋根に葺き、そして図7の如く、本基礎材11を棟の両側に配設する(以下、理解を容易にするため、2の本基礎材11それぞれを本基礎材11Aと本基礎材11Bとして説明する。)。具体的には、本基礎材11Aの下縁49を、対向する一方の最上段の桟瓦121上面に、本基礎材11Bの下縁49を、他方の最上段の桟瓦121上面に、それぞれ沿わせて当接するよう配置する。そして、本基礎材11Aの上面部21の下面(上面27の反対面)は棟垂木124(支持部材)の上面に載置されると共に、本基礎材11Bの上面部21の下面(上面27の反対面)は棟垂木124(支持部材)の上面に載置される。
そして、本基礎材11Aの上面部21と本基礎材11Bの上面部21とは、図示しない釘等によって棟垂木124(支持部材)に固定される(この状態を図7に示している。なお、図7における本基礎材11(11A、11B)の断面は図4と同様の位置を示している。)。
次いで、図8に示すよう、棟垂木124に固定した本基礎材11(11A、11B)の両側の側面45に漆喰127を塗る。このとき漆喰127が凹溝51(内部空間53)に十分進入し凹溝51(内部空間53)を満たすようにすると共に、漆喰127が複数のスリット47を経由して桟瓦121上面に達する(漆喰127によって桟瓦121と本基礎材11(11A、11B)とが接着される。)ようにする。このように漆喰127が凹溝51(内部空間53)を満たし、漆喰127がスリット47から桟瓦121上面に達するよう、本基礎材11(11A、11B)の両側の側面45に漆喰127を塗ったところを図8(断面位置は図7に同じ。)に示している。
図8の後、漆喰127が所望程度乾いたところで、図9に示すように本基礎材11(11A、11B)の上にがんぶり瓦131(ここでは三角がんぶり瓦を用いている。)を載せ、がんぶり瓦131をビス141によって棟垂木124に固定する(具体的には、ビス141をがんぶり瓦131に貫通させ、ビス141先端を棟垂木124に打ち込む。)。
以上のようにして図9に示すような棟が完成する。
図9に示すような棟の構造においては、漆喰127が凹溝51(内部空間53)を満たし、漆喰127がスリット47を経由して桟瓦121上面に達しているので、スリット47が有する外側101から内側103に向かって広くなるテーパと相俟って、本基礎材11(11A、11B)と強固に結合した漆喰127が、桟瓦121と本基礎材11(11A、11B)とを頑丈に取り付けることで、堅牢及び長寿命の棟構造を形成することができる。
以上のように、本基礎材11(11A、11B)は、建物の屋根(野地板122と桟瓦121とを含んで構成される。)の棟に沿って配設され棟を形成する基礎材であって、屋根に支持された支持部材(ここでは棟垂木124)に下面(上面27の反対面)が支持され、棟に沿った方向である基準方向(ここでは長手方向L)に沿った一縁(長縁23が該当する)を有する上面部21と、上面部21の該一縁(長縁23)に連なる上縁43と、屋根上面(ここでは桟瓦121上面)に沿う下縁49と、該上縁43と該下縁49との間に形成され凹部(ここでは凹溝51が該当する。)が形成された側面45と、を有する側面部41と、を備えてなるものである、棟用の基礎材である。
そして、基準方向(ここでは長手方向L)に対して垂直な鉛直平面によるいずれかの断面(図3及び図4はいずれも該当する)において、側面部41の側面45から凹部(凹溝51)に入る下側の入り口縁部Q1よりも、該いずれかの断面(図3及び図4はいずれも該当する)において凹部(凹溝51)のいずれかの内部空間53位置(例えば、位置Q2)が、側面部41の側面45に沿った両方向Rのうち下方に位置する。また、前記下側の入り口縁部Q1は尖った突条を構成するものである。
加えて、前記いずれかの断面(図3及び図4はいずれも該当する)における凹部(凹溝51)の内部空間53が、開口54を一辺55aとする平行四辺形を略構成するものである。
また、側面部41が、該側面45から内側103(ここでは対向する構成体(本基礎材11Aにとっては本基礎材11Bであり、本基礎材11Bにとっては本基礎材11Aである。)に近い側である内側。また、支持部材(ここでは棟垂木124)が存する側。)に向かって広くなるようにテーパが設けられた複数のスリット47を有するものである(なお、ここでは複数のスリット47のいずれも下縁49から入り江状に連なっている。)。
一例の本考案の棟用の基礎材(本基礎材)の正面図である。 本基礎材の平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 凹溝の拡大断面図である。 本基礎材を用いて棟を形成する第1段階を示す図である。 本基礎材を用いて棟を形成する第2段階を示す図である。 本基礎材を用いて棟を形成する第3段階を示す図である。
符号の説明
11 本基礎材
21 上面部
23 長縁
25a、25b 長辺
27 上面
29 畝部
41 側面部
43 上縁
45 側面
47 スリット
49 下縁
51 凹溝
53 内部空間
54 開口
55a、55b、55c、55d 一辺
71 外部空間
101 外側
103 内側
121 桟瓦
122 野地板
123 棟金具
124 棟垂木
127 漆喰
131 がんぶり瓦
141 ビス
P1 側面上部
P2 側面下部
Q1 下側の入り口縁部

Claims (5)

  1. 建物の屋根の棟に沿って配設され棟を形成する基礎材であって、
    屋根に支持された支持部材に下面が支持され、棟に沿った方向である基準方向に沿った一縁を有する上面部と、
    上面部の該一縁に連なる上縁と、屋根上面に沿う下縁と、該上縁と該下縁との間に形成され凹部が形成された側面と、を有する側面部と、
    を備えてなるものである、棟用の基礎材。
  2. 基準方向に対して垂直な鉛直平面によるいずれかの断面において、側面部の側面から凹部に入る下側の入り口縁部よりも、該いずれかの断面において凹部のいずれかの内部空間位置が、側面部の側面に沿った両方向のうち下方に位置するものである、請求項1に記載の棟用の基礎材。
  3. 前記下側の入り口縁部が、尖った突条を構成するものである、請求項2に記載の棟用の基礎材。
  4. 前記いずれかの断面における凹部の内部空間が、開口を一辺とする平行四辺形を略構成するものである、請求項3に記載の棟用の基礎材。
  5. 側面部が、該側面から内側に向かって広くなるようにテーパが設けられた複数のスリットを有するものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載の棟用の基礎材。
JP2007004975U 2007-06-29 2007-06-29 棟用の基礎材 Expired - Fee Related JP3135315U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004975U JP3135315U (ja) 2007-06-29 2007-06-29 棟用の基礎材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004975U JP3135315U (ja) 2007-06-29 2007-06-29 棟用の基礎材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3135315U true JP3135315U (ja) 2007-09-13

Family

ID=43285833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007004975U Expired - Fee Related JP3135315U (ja) 2007-06-29 2007-06-29 棟用の基礎材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3135315U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2829410C (en) Clips for thin brick wall system
JP6836609B2 (ja) 通気式屋根棟用のせん断タイシステム
EP3130721A1 (en) Multilayered renovation building element
JP3135315U (ja) 棟用の基礎材
JP2008231665A (ja) 屋根構造
US9157243B2 (en) Construction device for releasing moisture from a building
KR101350307B1 (ko) 지붕 기와의 낙하 방지용 연암
JP5775035B2 (ja) 屋根構造
JP2013238008A (ja) 瓦葺き屋根の棟構造
JP6265677B2 (ja) 外部張出し構造
JP3100266B2 (ja) 軒天井構造
JP6963985B2 (ja) 外壁見切り部の防水構造とその形成方法
JP3369516B2 (ja) 床・屋根排水構造および谷溝部材
WO2020195803A1 (ja) 屋根構造及びケラバ水切役物
CN210797621U (zh) 土钉墙面板结构
WO2022130540A1 (ja) 水切り部材
JP7174944B2 (ja) 屋根用断熱板
JP3209664U (ja) 屋根用部材
JP6581354B2 (ja) 建物
JP2022117883A (ja) 屋根構造及びカバー
JP2015155621A (ja) 屋根部の防水構造
JP6433285B2 (ja) 屋根パネルの取付構造
JP2007120082A (ja) 土台用スペーサ及びこれを用いた基礎の施工方法
JP2022149398A (ja) 屋根構造及び屋根構造の製造方法
JP2022117879A (ja) カバー及び屋根構造

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees