JP3135002U - 化粧料を含浸した顔用マスク - Google Patents

Abstract

【課題】 本考案は、化粧料を含浸した顔用マスクに係り、さらに詳しくはマスクのあご部に折り曲げ線を形成して、あご部にボリュームを持つ使用者のあご部付近のフィット感を向上させた化粧料を含浸した顔用マスクを提供せんとするものである。
【解決手段】 不織布で構成されるシート片を顔面を覆うことができる程度の大きさのマスク状に成形し、このシート片に化粧料を含浸させ、このシート片のあご部相当位置にあご折り曲げ用の切込みを形成したことを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

本考案は、化粧料を含浸した顔用マスクに係り、さらに詳しくはマスクのあご部に折り曲げ線を形成して、あご部付近のフィット感を向上させた化粧料を含浸した顔用マスクに関するものである。

従来、例えば化粧水、乳液、美容液などの化粧料を顔に簡単かつ長時間に亘り塗布する目的で、不織布等からなるシート状物に化粧料を含浸させ、それを封入袋で個別包装してなる顔用マスク(フェイスマスクとも称される)が市販されている。

この顔用マスクは、顔部の立体面に即してマスクが馴染んで密着するように、顔用マスクの周縁部の適所に複数の切込みを入れ、さらには顔用マスクにおける、目、鼻、口に対応する各部位に、孔を開けたり切込みを入れたりする等の工夫が施され、これにより顔用マスクの使用性を向上させていた。

実用新案登録第３００７２２８号公報 特開２００６−１５０４９号公報

上記特許文献１及び２に記載された化粧料を含浸した顔用マスクは、顔面の周縁部、特にあご部に折り曲げ用の切り込み破線が設けられていなかったため、あご部がボリューム感を持つようになる年代（平均的には４０代以降）の使用者にとって、あご部付近のフィット感が不満足となって使いにくいという問題点があった。

本考案は、上記の問題点を解消して、あご部にボリューム感を持つようになった４０代以降の年代の使用者にとって、使い易い特徴を持つ化粧料を含浸した顔用マスクを提供せんとするものである。

上記目的を達成するために、請求項１記載の考案は、不織布で構成されるシート片を顔面を覆うことができる程度の大きさのマスク状に成形し、このシート片に化粧料を含浸させ、このシート片のあご部相当位置にあご折り曲げ用の切込みを形成したことを特徴とする化粧料を含浸した顔用マスクである。

請求項２記載の考案は、前記あご折り曲げ用の切込みが、あご部の形状に沿うように形成されていることを特徴とする請求項1記載の化粧料を含浸した顔用マスクである。

請求項３記載の考案は、前記あご折り曲げ用の切込みが、2本の並行破線で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料を含浸した顔用マスクである。

以上述べたように、請求項１の化粧料を含浸した顔用マスクによれば、あご部にボリューム感を持つようになった特に４０代以降の年代の使用者にとって、使用者の顔面中、あご部付近のフィット感が向上するという効果がある。

また請求項２及び３の化粧料を含浸した顔用マスクによれば、あご折り曲げ用の切込みが適切な状態で体裁よく形成されているので、使用時に違和感を感じさせずにあご部付近のフィット感を向上させることができるという効果がある。

以下添付図面に基づいて、本考案に係る化粧料を含浸した顔用マスクの実施例を詳説する。
図１は本考案の化粧料を含浸した顔用マスクの正面図、図２は目相当部の折り返し片を下側に折り返し、鼻相当部に孔を確保した状態の正面図である。

本考案の化粧料を含浸した顔用マスクは、図１及び図2に示すように、シート片１は不織布で構成され、その大きさや形状は顔部を覆うことができる程度のマスク状を呈している。
このシート片１には、保湿成分や美白有効成分等を含む化粧料が含浸されている。

ついで、このシート片１の額2付近の上部や、目3、鼻4、口5の各周囲には切り込み線６が形成されている。
この切り込み線６のうち、額2の上部にあるものはシート片1の周縁7と接する状態で形成され、目3、鼻4、口5のものはシート片1の周縁7と接しない状態で形成されている。
またシート片1の周縁７の適所には、切り込み線６以外に、三角状のカット部8が複数個所形成されている。

上記の切り込み線6やカット部8は、シート片１の周縁７が顔面に密着できるようにする目的で形成されているもので、個人差に対応して切り込み線6やカット部8の開き具合が調整できるようになっている。この切り込み線６やカット部８の設置位置や設置本数は自由に選択できることは言うまでもない。

ついでシート片１の目3、鼻４、又は口５には孔９を形成しておくことが好ましく、この孔９が通気や視界を確保するのに役立ち、さらに必要に応じて目3の折り返し片１０等を、一部でシート片１と接続させておくと、これにより折り返し片１０（目部）を容易にかつ好みの方向に折り返せるようになる。

次に本考案のあご１１には、あご折り曲げ用の切り込み１２が形成され、このあご折り曲げ用の切り込み１２は、あご部にボリューム感を持つようになった、特に４０代以降の年代の使用者にフィットするように形成されている。

このあご折り曲げ用の切り込み１２は、各種形態のものが考えられるが、もっとも好ましい形態は、図１及び図２に示すようにあご部のカーブにあうように形成されている、２本の平行破線からなるものである。
この２本の平行破線の存在により、適切な位置であご部のカーブに沿ってマスクを折り曲げることができ、上記のフィット感の確保が達成できる。

本発明に係る化粧料を含浸した顔用マスクは、特に化粧用具として利用価値が高いので化粧品産業界において利用可能である。

本本考案の化粧料を含浸した顔用マスクの正面図である。 本本考案の化粧料を含浸した顔用マスクの、目相当部の折り返し片を下側に折り返し、鼻相当部に孔を確保した状態の正面図である。

符号の説明

１…シート片
２…額
３…目
４…鼻
５…口
６…切り込み線
７…シート片の周縁
８…カット部
９…孔
１０…折り返し片（目部）
１１…あご
１２…あご折り曲げ用の切り込み

Claims (3)

1. 不織布で構成されるシート片を顔面を覆うことができる程度の大きさのマスク状に成形し、このシート片に化粧料を含浸させ、このシート片のあご部相当位置にあご折り曲げ用の切込みを形成したことを特徴とする化粧料を含浸した顔用マスク。
2. 前記あご折り曲げ用の切込みが、あご部の形状に沿うように形成されていることを特徴とする請求項1記載の化粧料を含浸した顔用マスク。
3. 前記あご折り曲げ用の切込みが、2本の並行破線で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料を含浸した顔用マスク。
   

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