JP3134943U - 、燃料フィルター本考案は主として内燃機関等に設けられた燃料タンクからナノ燃料噴射装置へ燃料を供給する過程で濾過材として用いられる燃料フィルターに関するものである。 - Google Patents
、燃料フィルター本考案は主として内燃機関等に設けられた燃料タンクからナノ燃料噴射装置へ燃料を供給する過程で濾過材として用いられる燃料フィルターに関するものである。 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】目付質量10〜50g/m2の濾紙あるいは短繊維層にバインダーを付与し、接着した短繊維不織布から選ばれた基材1の一面に平均繊維径が50〜900nmφで目付質量0.01〜1.0g/m2のナノ繊維層2を形成し、その通気度を1.0〜50cc/cm2/secとなした不織布であって、濾過流入表面にナノ繊維層,濾過流出面に上記濾紙あるいは短繊維不織布を配した構成を特徴とする。
【選択図】 図1
Description
セルローズ繊維を主体とし、ガラス繊維,ポリエステル繊維が混繊してフェノール樹脂で接着された濾紙に繊径220nmφ、目付質量が0.30g/m2のナイロンのナノ繊維をエレクトロスピニング法で加工し積層構造体とした燃料フィルターを得た。燃料フィルターの目付量は72.0g/m2で、通気度は10.1cc/cm2/secであった。
実施例2
セルローズ繊維を主体とし、ガラス繊維,ポリエステル繊維が混繊してフェノール樹脂で接着された濾紙に繊径290nmφ、目付質量が0.05g/m2のナイロンのナノ繊維をエレクトロスピニング法で加工し積層構造体とした燃料フィルターを得た、燃料フィルターの目付量は145.0g/m2で通気度は7.9cc/cm2/secであった。
実施例3
繊度2.2デシテックス、繊維長52mmのポリエステル繊維70重量%と、繊度1.4デシテックス、繊維長52mmのレーヨン繊維30重量%を均一混繊してカーディング後、ニードルパンチ加工し、更にアクリル樹脂加工して短繊維不織布を得た。この短繊維不織布に繊径320nmφ、目付質量が0.40g/m2のナイロンのナノ繊維をエレクトロスピニング法で加工し、積層構造体とした燃料フィルターを得た。燃料フィルターの目付量は38.0g/m2で通気度は12.8cc/cm2/secであった。
比較例1
セルロース繊維を主体とし、ガラス繊維、ポリエステル繊維が混繊しフェノール樹脂で接着された濾紙を得た。濾紙の目付量は67.0g/m2で通気度は16.8cc/cm2/secであった。
比較例2
スパンボンド法で作られたポリエステル長繊維の繊維層からなる基材が繊径14.2μm、目付が60g/m2に繊径500nm、目付量が0.4g/m2のナイロンのナノ繊維をエレクトロスピニング法で加工し積層構造体とした燃料フィルターを得た。燃料フィルターの目付量は69.0g/m2で通気度は10.2cc/cm2/secであった。
目付量; g/m2
50cm×50cmの大きさを切り出し、そのときの重さを測定し、1m2当たりの重量に換算する。
厚さ; mm
15cm×15cmの大きさを切り出し、初荷重15g/cm2を掛けて、4隅の高さを測定し、その平均値で示す。
繊維径; nmφ
不織布の部位を走査型電子顕微鏡(日立製作所製S−510)によって所定の倍率に拡大し、100ヶ所の繊維径を算出しその平均で示す。
通気度; cc/cm2/sec
JIS L1096−1999の827.1のA法により測定した。
濾過性能評価
ダストが一定濃度で混ざった水を流し、濁度計にて濁度を測定する濾過前濁度に対する濾過後の濁度の差を求め、濁度効率で評価した。
評価条件
ダスト:JIS 8種粉体/JIS 11種粉体=50/50(重量%)
ダスト投入量:0.25g/1L(ダスト濃度0.025重量%)
試験液:蒸留水
テスト液量:所定圧損に達するまで継続
テスト液流量:200cc/min
評価
初期濾過効率は30sec後の濁度で評価(%)
捕集量は圧力損失2.0kPa到達までの捕捉量
2:ナノ繊維
Claims (1)
- 目付質量10〜50g/m2の濾紙あるいは短繊維層にバインダーを付与し、接着した短繊維不織布から選ばれた基材の一面に平均繊維径が50〜900nmφで目付質量0.01〜1.0g/m2のナノ繊維層を形成し、その通気度を1.0〜50cc/cm2/secとなした不織布であって、濾過流入表面にナノ繊維層,濾過流出面に上記濾紙あるいは短繊維不織布を配してなることを特徴とする燃料フィルター。
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