JP6832089B2 - 自動車用燃料用フィルター材 - Google Patents
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Description
このようなフィルター材として、例えば、以下の特許文献1には、スパンレース不織布とメルトブロー不織布とが一体接合させることにより、フィルター材の内部に粗密構造を形成させ、スパンレース不織布層で比較的大きな固形物を除去した後、メルトブロー層でより細かな固形物を除去する様にしたフィルター材が開示されている。
また、以下の特許文献2には、3層以上の異なる密度を有する織り組織からなるフィルター材が開示されている。
かかる問題を解決するためにフィルター材の粒子捕捉性を低下させる手段が採用されていたが、その手段としてメルトブロー法等により作製させた不織布に比して、繊維径の太い不織布となるスパンボンド不織布、スパンレース不織布をフィルター材に用いる、織物をフィルター材に用いる、等が挙げられる。
それぞれの手段においてフィルター材の寿命は、メルトブロー不織布を用いたフィルター材に比較して延びる効果は得られるものの、要求される粒子の捕捉性能を、スパンボンド不織布を用いることによって得るためには、スパンボンド不織布の作製が行われた後の工程で表面の平滑処理を施すなど、後工程での処理が必要となる。この場合、メルトブロー不織布等の合成長繊維不織布と同様に、高捕捉効率であるものの、その捕捉態様は表面濾過であり、濾材表面が粒子により早期に閉塞されて短寿命であるとの問題がある。
すなわち、本発明は、以下の通りのものである。
[2]異なる繊維径と通気度を有する不織布A、不織布B、不織布Cを3層以上積層させて、部分的に溶着し一体化させた自動車燃料用フィルター材であって、該不織布A、不織布B、不織布Cはいずれもスパンボンド不織布であり、該不織布A乃至Cの目付は、それぞれ、50〜100g/m2であり、該不織布A乃至Cの空隙率は、それぞれ、89.5%〜95%であり、該不織布A乃至Cの繊維径は、それぞれ、9μm〜16μmであるが、不織布A>不織布B>不織布Cの関係にあり、該不織布A乃至Cの通気度は、それぞれ、110cc/min・cm2以上300cc/min・cm2以下であるが、不織布A>不織布B>不織布Cの関係にあり、そして該自動車燃料用フィルター材の上流側から下流側に向かって不織布A、不織布B、不織布Cの順に積層されていることを特徴とする自動車燃料用フィルター材。
本実施形態の自動車燃料用フィルター材は、複数の不織布を積層させた自動車燃料用フィルター材であって、該積層不織布全体の通気度は10cc/min・cm2以上上であり、該積層不織布全体の空隙率は85%以上であり、そして該フィルター材は、粒子径30μm以上の粒子を90%以上捕捉することができ、かつ、JIS-B-8356-8に準拠した測定方法により測定したフィルター寿命が40分以上であることを特徴とする前記自動車燃料用フィルター材、及び/又は異なる繊維径と通気度を有する不織布A、不織布B、不織布Cを3層以上積層させて、部分的に溶着し一体化させた自動車燃料用フィルター材であって、該不織布A乃至Cの目付は、それぞれ、50〜100g/m2であり、該不織布A乃至Cの空隙率は、それぞれ、80〜95%であり、該不織布A乃至Cの繊維径は、それぞれ、5〜20μmであるが、不織布A>不織布B>不織布Cの関係にあり、該不織布A乃至Cの通気度は、それぞれ、110cc/min・cm2以上300cc/min・cm2以下であるが、不織布A>不織布B>不織布Cの関係にあり、そして該自動車燃料用フィルター材の上流側から下流側に向向かって不織布A、不織布B、不織布Cの順に積層されていることを特徴とする自動車燃料用フィルター材である。
また、繊維径が20μm以上の不織布をフィルター材として使用した場合、繊維の交絡によって形成される細孔径が大きく、粒子の捕捉性が低く要求される性能が未達となる。
これらの加工によって熱圧着結合が解除された該スパンボンド不織布は、繊維が三次元的に均一に配列され、不織布内部の空隙が増大することによって、繊維の交絡によって形成される細孔の径が均一になり、微粒子の高い捕捉性を維持しながら、内部の粒子捕捉量が増加するため寿命延長の効果が得られる。
また、本実施形態の不織布は繊維径の異なる不織布を3層以上積層させて使用することで、大きさの異なる粒子を順次捕捉する傾斜機能を持たせることが好ましい。
通気度:300cc/min・cm2>不織布A>不織布B>不織布C>110cc/min・cm2
繊維径:20μm>不織布A>不織布B>不織布C>5μm
V=60[2g(P1-P2)10000/(1000ρ)]0.5
{式中、V:ノズルから吐出される流体の流速[m/min]、g:重力加速度=9,8[m/s2]、P1:流体の水圧[kgf/cm2]、P2:大気圧=1.03[kgf/cm2]、ρ:流体の密度[g/cm3]である。}で表されるノズル1孔当たりの流体の仕事率Vは、0.5〜15W、好ましくは1〜13W、より好ましくは2〜10Wである。
F=100V(S/100)
{式中、F:ノズル1つの孔から吐出される流体の流量[cm3/min]、S:ノズル1つの孔から吐出される流体の面積[mm2]、V:ノズル1つの孔から吐出される流体の流速[m/min]である。}により求めたFを、下記式:
W=0.163P1(F/100)
{式中、W:ノズル1孔当たりの流体の仕事率[W]、P1:流体の水圧[kgf/cm2]、F:ノズル1つの孔から吐出される流体の流量[cm3/min]である。}に代入して求めた。
本実施形態のフィルター材は、熱圧着結合を解除したスパンボンド不織布を用いることにより、充分な微細粒子の捕捉効率を維持しながら、フィルター寿命を格段に上昇させることができる。
毛羽立ちを防止するために、粒子捕捉性に影響の与えない部材を前記スパンボンド層の上層及び下層、すなわちフィルター材の最表面に積層させてもよい。最表面に積層させる部材としては、織物、メッシュ、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、ケミカルボンド不織布、などが挙げられる。
また、最表面に積層させる部材の材質としては、ナイロン6、ナイロン66、共重合ポリアミドなどのポリアミド系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、共重合ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、共重合ポリエステルなどのポリエステル系繊維などが挙げられる。
また、コスト面、ポリマー性能に起因する燃料油中での寸法安定性を考慮すると、材質としては、ポリエステル系繊維又はポリアミド系繊維が特に好ましい。
(1)目付(g/m2):100mm×100mmの試料を幅方向に7点、長さ方向に4点採取し、重量を測定し、g/m2に換算し、その平均値を求めた。
JIS−L−1913−2010に規定される測定方法に準拠した方法により、測定子:φ16を用いて15.3g/cm2荷重時の厚みを5か所測定し、その平均値を求めた。
目付と、前記した厚みから、下記式:
(1−目付/1000÷比重÷厚み)×100
により算出した。尚、ポリエチレンテレフタレートの比重には1.38を用いた。単位面積当たりの空隙率を求め、3か所以上の平均値で示した。
不織布の表面を顕微鏡写真で拡大し、その繊維径(太さ)を10点実測し、その平均値を求めた。
JIS−L−1913−2010に規定されるフラジール形試験機で、3か所測定し、その平均値を求めた。
図2に示すように、JIS−B8356−8法に準拠した簡便法により測定した。すなわち、ダスト液タンク(6)に存在するJIS2号軽油中にJIS7種のダストを3mg/Lの割合で混合し、攪拌して均一に分散させた液を、ダストタンク内で攪拌機(5)を用いてプロペラ撹拌を行いながら、定量ポンプ(チューブポンプ)(7)を用いて流量12cc/min/cm2でフィルターホルダー試料(サンプルフィルター)(9)に通過させ、通過前後の液を採取管(採取瓶)(10)に採取し、各液の粒度分布を粒度分布計で測定し、30μm粒子径の捕捉(捕集)効率を求めた。
粒度分布測定に際しては、測定器としてPSS社 Accusizer MODEL780/SISを使用し、30μmの粒子個数を、サンプル通過前後の試験液について計測した。捕捉効率は下記式:
捕捉効率[%]=(1−出口側粒子個数/入口側粒子個数)×100
により求めた。
図3に示すように、JIS−B8356−8法に準拠した簡便法により測定した。すなわち、軽油タンク(13)中のJIS2号軽油にJIS8種のダストを20mg/Lの割合でチューブポンプ(7)を用いて添加し、当該軽油を流量150cc/minでサンプルフィルター(9)に通過させ、サンプルフィルターの前後に設置した圧力計(17)にて測定した差圧が10kPaに達するまでの時間(分)を測定し、フィルター寿命時間とした。
低温・低圧で圧着させたスパンボンド不織布を用いて、ウォータージェット加工を行うことによって熱圧着結合を加工によって解除させて嵩高にしたスパンボンド不織布を得た。ウォータージェット加工条件は、以下の表2に示すとおりであった。また、仕上げの条件として、ウォータージェット加工を行った後のサンプルは80℃で乾燥させた。
公知の方法で得られたスパンボンド不織布であり、溶融したポリマーを吐出量を調整することによって異なる繊維径のサンプルを得た。
公知の方法で得られたメルトブロー不織布であり、異なる繊維径のサンプルを得た。
ポリエチレンテレフタレート製長繊維不織布を公知のスパンボンド法により作製し、得られたスパンボンド不織布を中間層として、上流側の層が繊維径7.5μm、目付150g/m2、下流側の層が繊維径4μm、目付80g/m2となるように公知の方法によりスパンレース不織布を作製した。
以下の表3に示すように、ウォータージェット加工を施した繊維径の異なるスパンボンド不織布を3層以上積層させたサンプルのフィルター性能比較を行った。
実施例1〜4に示すように、不織布丸1〜丸3を、上流から下流に向かって第1層から第4層に、順に積層することによって、30μmの粒子を90%以上捕獲(捕集)し、JIS−B8356−8法に準拠した簡便法により測定したフィルター寿命が40分以上とすることができたことが分かる。
サクションフィルターとして市販されているモノフィラメント織物、100メッシュ品のフィルター性能評価を行った。
実施例1〜4と比較して、粒子捕捉性は低くフィルター後段へ多量の粒子が流出してしまうため、寿命は長いもののフィルターとしての効果は低いものであった。このことから、不織布をフィルター材として使用することで、微細粒子の充分な捕捉性を達成することができることが分かった。
実施例1で使用したスパンボンド不織布と同じ目付、繊維径を有するスパンボンド不織布を積層し、フィルター性能評価を行った。実施例1〜4と比較して、空隙率が低いため内部捕捉量が低下したため寿命が低下したものと思われる。このことから、充分な粒子捕捉性を維持しながら長い寿命を達成するためには高い空隙率が必要であることが分かった。
実施例4で使用したスパンボンド不織布のうち、繊維径12.5μm品と繊維径11.0μm品の2層を積層して、フィルター性能評価を行った。実施例1〜4と比較して、積層枚数が少ないため捕捉効率が低下し、また、内部捕捉量が低下したため寿命が低下したものと思われる。このことから、充分なフィルター性能を発現するためには繊維径14.5μm、12.5μm、11.0μmの不織布をそれぞれ1層ずつ積層させる必要があることが分かった。
実施例1で使用したスパンボンド不織布と同じ繊維径、半分の目付を有するスパンボンド不織布を積層し、フィルター性能評価を行った。実施例1〜4と比較して、目付が低いため内部捕捉量が低下したため寿命が低下したものと思われる。このことから、充分な粒子捕捉性を維持しながら長い寿命を達成するためには80g/m2以上の目付が必要であることが分かった。
実施例1で使用したスパンボンド不織布のうち、繊維径14.5μm品を4層積層して、フィルター性能評価を行った。実施例1〜4と比較して、微細な粒子を捕捉することができず、また、繊維径勾配を持っていないため、1層目付近で閉塞が発生してしまい、寿命が低下したものと思われる。このことから、粒子捕捉性と長寿命を発現させるためには上流から下流に向けて繊維径勾配を有していることが必要であることが分かった。
実施例1で使用したスパンボンド不織布のうち、繊維径11.0μm品を4層積層して、フィルター性能評価を行った。実施例1〜4と比較して、微細な粒子を捕捉することができているが、繊維径勾配を持っていないため、比較例5と同様に1層目付近で閉塞が発生してしまい、寿命が低下したものと思われる。このことから、粒子捕捉性と長寿命を発現させるためには上流から下流に向けて繊維径勾配を有していることが必要であることが分かった。
繊維径4.0μm、繊維径3.0μm、繊維径2.0μ、目付80g/m2からなるメルトブロー不織布を積層して、フィルター性能評価を行った。実施例1〜4と比較して、繊維径が細過ぎるため、粒子捕捉性が極めて高くなり、早期に閉塞が発生したため寿命が低下した。このことから、粒子捕捉性と長寿命を発現させるためには繊維径が5μ以上であることが必要であると分かった。
繊維径30.0μm、繊維径25.0μm、繊維径22.0μ、目付80g/m2からなるウォータージェット加工を施したスパンボンド不織布を積層して、フィルター性能評価を行った。実施例1〜4と比較して、繊維径が太過ぎるため、粒子捕捉性が低くなり、充分な粒子捕捉性を実現させることができなかった。このことから、充分な粒子捕捉性を発現させるためには繊維径が20μ以下であることが必要であると分かった。
繊維径13μのスパンボンドを中間層に有し、一次側に繊維径10μの繊維、二次側に繊維径7.5μの繊維からなるスパンレース不織布を用いて、フィルター性能評価を行った。
実施例1〜4と比較して、繊維径が細く厚みも薄いため、粒子捕捉性が高いものの、早期に閉塞が発生したため、寿命が短くなった。このことから、充分な粒子捕捉性と長寿命を実現させるためには、積層構造が必要であると分かった。
尚、積層に際しては、各フィルター材を重ね合せ、超音波ウェルダーを用いて部分的に溶融接合を行った。この部分接合は、1点あたりの溶融面積を3mm2とし、19〜21mm間隔の正三角形配列とした。
2 乾燥工程
3 巻出工程
4 巻取工程
5 攪拌機
6 ダスト液タンク
7 チューブポンプ
8 チューブ
9 サンプルフィルター
10 採取瓶
11 マグネットギヤポンプ
12 クリンアップフィルター
13 軽油タンク
14 流量計
15 ダスト液タンク
16 撹拌ポンプ
17 圧力計
Claims (2)
- 上流から下流に向かって繊維径が細くなるように、繊維径9μm〜16μmの複数の不織布を積層させた自動車燃料用フィルター材であって、該複数の不織布はいずれもスパンボンド不織布であり、該積層不織布全体の通気度は10cc/min・cm2以上25cc/min・cm2以下であり、該積層不織布全体の空隙率は85%以上であり、該積層不織布の目付は240g/m2以上であり、そして該フィルター材は、粒子径30μm以上の粒子を90%以上捕捉することができ、かつ、JIS-B-8356-8に準拠した測定方法により測定したフィルター寿命が40分以上であることを特徴とする前記自動車燃料用フィルター材。
- 異なる繊維径と通気度を有する不織布A、不織布B、不織布Cを3層以上積層させて、部分的に溶着し一体化させた自動車燃料用フィルター材であって、該不織布A、不織布B、不織布Cはいずれもスパンボンド不織布であり、該不織布A乃至Cの目付は、それぞれ、50〜100g/m2であり、該不織布A乃至Cの空隙率は、それぞれ、89.5%〜95%であり、該不織布A乃至Cの繊維径は、それぞれ、9μm〜16μmであるが、不織布A>不織布B>不織布Cの関係にあり、該不織布A乃至Cの通気度は、それぞれ、110cc/min・cm2以上300cc/min・cm2以下であるが、不織布A>不織布B>不織布Cの関係にあり、そして該自動車燃料用フィルター材の上流側から下流側に向かって不織布A、不織布B、不織布Cの順に積層されていることを特徴とする自動車燃料用フィルター材。
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