JP3134776B2 - ネジ機能付紙容器 - Google Patents

ネジ機能付紙容器

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JP3134776B2 JP08157990A JP15799096A JP3134776B2 JP 3134776 B2 JP3134776 B2 JP 3134776B2 JP 08157990 A JP08157990 A JP 08157990A JP 15799096 A JP15799096 A JP 15799096A JP 3134776 B2 JP3134776 B2 JP 3134776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーマ液等の非食
品分野の内容物を充填し、内容物の保存、流通可能とし
たバリア性を有する紙容器に関し、特に、粘度の高い内
容物が取り出しやすい広口の紙容器で、開口部の保護材
にネジ機能を付与し、蓋材により密封可能にしたネジ機
能付紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーマ液等の非食品分野の内
容物を充填し収納する容器については、内容物の強い浸
透性、或いは高い粘度を有する場合を考慮し、バリア性
を有するインジェクション製のポリプロピレン(PP)
広口容器が用いられているが、使用後の廃棄性が問題と
なっていた。すなわち、この容器は簡単に潰すことが不
可能であり、また焼却も紙製品のように簡単に取り扱う
ことができなかった。
【0003】これに対し、食品分野の飲料水、スナック
菓子等のワンウェイ容器として、紙カップ等の紙容器が
汎用されている。この紙容器に内容物を充填し、開口部
をアルミ箔等による蓋材で密封することが行われている
が、蓋材で密封する場合、紙容器の頂部には紙基材を重
ね合わせた継ぎ目部分で段差が生じるため、蓋材と紙容
器の頂部で完全な密着が得られず、密封性の良いシール
が困難であった。この密封性を改良するために、本出願
人による特公昭63−24464号公報に記載されてい
るように、予め成形されたプラスチックリングを紙容器
の開口部に超音波などの手段で接着した紙容器を提案
し、実用化している。
【0004】また、紙容器の胴部の内側の継ぎ目および
胴部と底部の結合部をプラスチックで保護することによ
り、紙端面や結合部が露出して内容物が浸透するのを防
止する方法を提案している(特願平7−16900号を
参照)。この方法は、詳しくは予め成形した紙カップを
射出成形機内に設置して型締めした後、溶融プラスチッ
クを射出し、その胴部の重合部、胴部と底板との結合
部、および胴部の頂部周囲にプラスチック保護材を同時
に形成するもので、製造工程が簡略でコスト的に有利な
方法である。
【0005】従って、これらの容器は紙を主体にした素
材を用いることで、ガラス瓶や金属缶、或いはプラスチ
ック製と比較して軽量で廃棄(焼却等を含む)しやすい
という環境適合性を持っている。しかしながら、これら
の紙容器は、前述したパーマ液等の非食品分野の内容物
を充填、収納した場合にバリア性や密封性で劣り、また
従来のインジェクション製のPP容器は廃棄の問題と、
プラスチック製のため表面のビジアル性にも乏しいとい
った問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
の問題に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、パーマ液等の非食品分野の内容物を充填、収納する
ため、紙を主体とするが高いバリア性を有する容器本体
と、その開口部にはシールによる密封だけでなく、プラ
スチック製蓋材を螺合可能にして密封性を得た広口の開
口部を有するネジ機能付紙容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、紙を主体とし、その両面にプラスチック
層とその片面にバリア層として珪素酸化物蒸着フィルム
と、この蒸着面にプラスチック層を設けてなる積層素材
を用いて、胴部および底板からなり、内面が蒸着面のプ
ラスチック層になるようにカップ状に成形し、その胴部
の頂部開口部周囲、胴部の重合部、胴部と底板との結合
部にプラスチックの保護材を設けた紙容器であって、前
記胴部の頂部開口部周囲の保護材外壁にネジ部を設けた
ことを特徴とするネジ機能付紙容器である。
【0008】前記プラスチックの保護材に、メルト.イ
ンディックス(M.I)が14〜30のブロックポリプ
ロピレン樹脂を用いたことを特徴とする。
【0009】また、前記内面のプラスチック層に、融点
が140℃以上のポリプロピレン樹脂を用いたことを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図に基づき実施の形態を説明す
る。図1は、本発明の一実施例における紙容器に用いる
積層材料の断面説明図であり、また図2は、本発明のネ
ジ機能付紙容器を示すもので、(A)は、ネジ機能付紙
容器の断面説明図で、(B)は、上記胴部の重合部のT
−T断面図である。さらに図3は、本発明のネジ機能付
紙容器の説明図である。本発明は、図1及び図2に示す
ように、紙24を主体とし、その両面にPP23やPE
25,26によるプラスチック層と、その片面にバリア
性を有する珪素酸化物蒸着フィルム27と、この蒸着面
にプラスチック層28を設けた積層素材30を用いて、
底板12および胴部11を構成し、内面が蒸着面のプラ
スチック層28になるようにカップ状に成形して、その
胴部11の頂部18開口部周囲、胴部の重合部11a、
胴部11と底板12との結合部17に溶融プラスチック
の射出成形により保護材14,15,16を設け、かつ
珪素酸化物蒸着フィルム27により高いバリア性を有す
る紙容器で、この胴部の頂部開口部周囲の保護材15外
壁にネジ部15nを設け、シール材や蓋材を螺合するこ
とにより密封可能としたネジ機能付紙容器10である。
【0011】また、前記プラスチックの保護材14,1
5,16には、メルト.インディックス(M.I)が1
4〜30のブロックポリプロピレン樹脂を用いた。ま
た、前記内面のプラスチック層28に、融点が140℃
以上のポリプロピレン樹脂を用いたものである。
【0012】このネジ機能付紙容器10は、前述した積
層素材30を用いて胴部11、底板12構成によるテー
パーを有するカップ状に成形し、このカップ状の紙容器
を射出成形機内に設置し型締めした後、溶融したブロッ
クポリプロピレン樹脂を射出し、その胴部の頂部開口部
周囲にネジ部15n付のリング状の保護材15、胴部の
重合部の保護材16、胴部と底板との結合部の周囲に保
護材14を同時に成形して、バリア性を有する紙容器と
したものである。
【0013】
【実施例】以下、具体的実施例により本発明を詳細に説
明する。
【0014】<実施例1>図1、図2に基づき実施例1
を説明する。図1に示すように、本発明の紙容器に用い
る積層素材30の構成は、外面側より、柄模様等の印刷
層22、厚さ30μmのPPフィルム、坪量310g/
2のカップ原紙24、厚さ20μmのPE25、厚さ
15μmのPE26、厚さ12μmの珪素酸化物蒸着フ
ィルム27と、内面のプラスチック層28として、前記
蒸着面に厚さ60μmの無延伸ポリプロピレン(CP
P)フィルムをドライラミネーション法により積層した
ものである。この積層素材30を用いて、図2に示すよ
うに、胴部11と底板12からなるカップ状の紙容器を
成形し、この紙容器を射出成形機内に設置し型締めした
後、溶融したメルト.インディックス(M.I)が14
〜30のブロックポリプロピレン樹脂を射出し、胴部1
1の頂部18の開口部周囲にネジ部15nを有する保護
材15と、胴部11の重合部11aに液漏れや浸透を防
止する保護材16と、胴部11と底板12との結合部1
7に液漏れ、浸透を防止する保護材14とを同時に成形
することにより、ネジ機能付紙容器10を得た。なお、
実施例1においては内面のプラスチック層28として、
融点が140℃のCPPフィルムを使用した。
【0015】<実施例2>また、内面のプラスチック層
28として、融点が160℃のCPPフィルムを使用し
た積層素材30によりカップ状の紙容器を成形した。そ
の他は、実施例1と同様にしてネジ機能付紙容器10を
得た。
【0016】<実施例3>また、内面のプラスチック層
28として、融点が130℃のCPPフィルムを使用し
た積層素材30によりカップ状の紙容器を成形した。そ
の他は、実施例1と同様にしてネジ機能付紙容器10を
得た。
【0017】<比較例1>積層素材30の内面プラスチ
ック層28として、厚さ60μmのポリエチレンフィル
ム(PE)を、珪素酸化物蒸着フィルム27の蒸着層面
にドライラミネーションにより積層した積層素材を構成
し、カップ状の紙容器を成形した。その他は実施例1と
同様にしてネジ機能付紙容器を得た。
【0018】<紙容器の耐内容物テスト>実施例1、
2、3及び比較例1で得られたネジ機能付紙容器に、パ
ーマ液の内容物を充填し、内面のプラスチック層のラ
ミネート強度、内容物による内面プラスチック層への
色移り度合い、従来のPPインジェクション容器との
ガスバリア性の比較を行った。この結果を表1、表2,
表3に示す。
【0019】
【表1】 結果、ラミネート強度においては、実施例3の融点13
0℃のCPPを用いた紙容器と、比較例1のPEによる
内面プラスチック層の紙容器は、経時によりラミネート
強度の低下が見られた。
【0020】
【表2】 結果、内面にPEを用いた比較例1の紙容器は、色移り
によりPE層に着色が見られた。
【0021】
【表3】 結果、本発明のネジ機能付紙容器は、ガスバリア性にお
いて酸素、水蒸気共に従来のPPインジェクション容器
より優れていた。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、本発明のネジ機能付紙
容器は、表面が紙のため適宜な印刷模様を施すことがで
きると共に、印刷適性に優れている。また、この紙容器
は高いバリア性を有するので、内容物の長期保存が可能
となる。さらに、紙容器はカップ状にテーパーが施され
ているのでスタッキングが可能で、内容物の充填前は保
管スペース、流通コストの低減が図れる。さらに加え
て、ネジ機能付紙容器は、プラスチックの重量比(フィ
ルムも含む)は50%以内であり、東京都の行政指導で
は紙容器として扱うことができる。これはプラスチック
量の削減により、使用後は一般廃棄物のゴミとして扱う
ことができると共に、紙製のため簡単に潰すことができ
るのて、ゴミの減量化が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における紙容器に用いる積層
材料の断面説明図である。
【図2】本発明のネジ機能付紙容器を示すもので、
(A)は、ネジ機能付紙容器の断面説明図で、(B)
は、上記胴部の重合部のT−T断面図である。
【図3】本発明の成形されたネジ機能付紙容器の説明図
である。
【符号の説明】
10 …ネジ機能付紙容器 11 …胴部 11a…胴部の重合部 12 …底板 14 …胴部と底板との結合部の保護材 15 …胴部の頂部開口部の保護材 15n…ネジ部 16 …胴部の重合部の保護材 17 …胴部と底板との結合部 18 …胴部の頂部開口部 22 …印刷層 23 …ポリプロピレン層 24 …カップ原紙 25 …SPE層 26 …EXPE層 27 …珪素酸化物蒸着フィルム層 28 …CPP層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 3/06 B65D 3/00 B65D 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を主体とし、その両面にプラスチック層
    とその片面にバリア層として珪素酸化物蒸着フィルム
    と、この蒸着面にプラスチック層を設けてなる積層素材
    を用いて、胴部および底板からなり、内面が蒸着面のプ
    ラスチック層になるようにカップ状に成形し、その胴部
    の頂部開口部周囲、胴部の重合部、胴部と底板との結合
    部にプラスチックの保護材を設けた紙容器であって、前
    記胴部の頂部開口部周囲の保護材外壁にネジ部を設けた
    ことを特徴とするネジ機能付紙容器。
  2. 【請求項2】前記プラスチックの保護材に、メルト.イ
    ンディックス(M.I)14〜30のブロックポリプロ
    ピレン樹脂を用いたことを特徴とする請求項1に記載の
    ネジ機能付紙容器。
  3. 【請求項3】前記内面のプラスチック層に、融点が14
    0℃以上のポリプロピレン樹脂を用いたことを特徴とす
    る請求項1、請求項2に記載のネジ機能付紙容器。
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