JP3134685B2 - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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JP3134685B2
JP3134685B2 JP06289728A JP28972894A JP3134685B2 JP 3134685 B2 JP3134685 B2 JP 3134685B2 JP 06289728 A JP06289728 A JP 06289728A JP 28972894 A JP28972894 A JP 28972894A JP 3134685 B2 JP3134685 B2 JP 3134685B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ液圧制御装置に
関するものであり、特に、アンチロック制御および加速
スリップ制御を行うことができるブレーキ液圧制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両においてアンチロック制御および加
速スリップ制御を行うことは広く行われているが、最近
これら両方を行い得るブレーキ液圧制御装置のコスト低
減が強く求められるようになった。特開平1−2932
61号公報に記載されているブレーキ液圧制御装置はそ
のための一案を提案したものである。この公報に記載の
ブレーキ液圧制御装置においては、アンチロック制御用
の減圧通路が加速スリップ制御用の増圧通路としても機
能するようにされている。マスタシリンダとホイールシ
リンダとを接続する主液通路には、常開の第一電磁開閉
弁が設けられている。また、ホイールシリンダは戻り通
路によって主液通路に接続され、戻り通路には常閉の第
二電磁開閉弁およびポンプが設けられており、これら第
一,第二電磁開閉弁の開閉の組合わせと、ポンプの正,
逆転により、ホイールシリンダ圧が増大,保持,減少さ
せられる。アンチロック制御の減圧時には、第一電磁開
閉弁が閉じられるとともに第二電磁開閉弁が開かれ、ホ
イールシリンダからブレーキ液が流出させられる。この
流出させられたブレーキ液はポンプの正回転により主液
通路に戻される。
【0003】加速スリップ制御の増圧時には、第一電磁
開閉弁が閉じられるとともに、第二電磁開閉弁が開か
れ、ポンプの逆回転によりマスタシリンダに接続された
主リザーバ内のブレーキ液がマスタシリンダを経て汲み
出され、戻り通路を経てホイールシリンダに供給され
る。このようにすれば、ブレーキ液圧制御装置の構成を
簡略化することができ、コストの低減を図り得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
レーキ液圧制御装置においては、アンチロック制御時に
ホイールシリンダ圧を急激に減少させることが困難であ
る。急減圧のために戻り通路に急減圧用リザーバを接続
し、ホイールシリンダ内のブレーキ液が急速に流出可能
とすることが広く行われているが、これが困難なのであ
る。このブレーキ液圧制御装置に急減圧用リザーバを設
ければ、加速スリップ制御の増圧時に急減圧用リザーバ
にブレーキ液が吸収されてしまい、ホイールシリンダ圧
の増大が遅れる。戻り通路と急減圧用リザーバとの間に
電磁開閉弁を設ければ、加速スリップ制御の増圧時には
電磁開閉弁を閉じて急減圧用リザーバにブレーキ液が流
入しないようにすることができるが、構成が複雑になっ
てしまう。第一および第二の各発明は、上記の事情に鑑
み、簡単な構成でアンチロック制御と加速スリップ制御
との両方を行うことができ、しかも加速スリップ制御時
の増圧およびアンチロック制御時の減圧に遅れが生じな
いブレーキ液圧制御装置を提供することを課題として為
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一発明に係るブレーキ
液圧制御装置は、上記の課題を解決するために、(a)マ
スタシリンダと、(b) ホイールシリンダを備えて車輪の
回転を抑制するブレーキと、(c) マスタシリンダとホイ
ールシリンダとを接続する増圧通路と、(d) その増圧通
路と並列に設けられてマスタシリンダとホイールシリン
ダとを接続する減圧通路と、(e) 増圧通路に設けられ、
マスタシリンダとホイールシリンダとの連通を許容,遮
断する増圧用開閉弁を備え、アンチロック制御時に前記
マスタシリンダから前記ホイールシリンダへのブレーキ
液の流れを許容するアンチロック制御用増圧ユニット
と、(f) 減圧通路に設けられ、アンチロック制御時に前
記ホイールシリンダ内のブレーキ液を一旦急減圧用リザ
ーバに流出させた上で前記マスタシリンダ側へ戻すアン
チロック制御用減圧ユニットと、(g) 圧通路に設けら
れ、マスタシリンダからホイールシリンダへのブレーキ
液の流れは許容するが逆向きの流れは阻止する逆止弁お
よびその逆止弁と増圧用開閉弁との間に接続された液圧
源を備え、加速スリップ制御時に液圧源から増圧用開閉
弁を経てホイールシリンダにブレーキ液を供給する加速
スリップ制御用増圧ユニットと、(h) 減圧通路に設けら
れ、加速スリップ制御時にホイールシリンダ内のブレー
キ液を一旦急減圧用リザーバに流出させた上で液圧源側
へ戻す加速スリップ制御用減圧ユニットと、(i) 制動時
にアンチロック制御用増圧ユニットおよびアンチロック
制御用減圧ユニットを制御して車輪のスリップを適正範
囲に制御するアンチロック制御手段と、(j) 加速時に加
速スリップ制御用増圧ユニットおよび加速スリップ制御
用減圧ユニットを制御して車輪のスリップを適正範囲に
制御する加速スリップ制御手段とを含むように構成され
る。
【0006】第二発明に係るブレーキ液圧制御装置は
ンチロック制御用減圧ユニットが、減圧通路に接続さ
れた急減圧用リザーバと、減圧通路に設けられ、急減圧
用リザーバとホイールシリンダとの連通を許容,遮断す
る減圧用開閉弁と、減圧用ハウジング内に摺動可能に嵌
合された減圧用ピストンを備え、それら減圧用ハウジン
グと減圧用ピストンとにより形成された減圧用ポンプ室
が減圧通路に接続されるとともに、減圧通路の減圧用ポ
ンプ室が接続された部分より急減圧用リザーバ側に設け
られ、急減圧用リザーバ側から減圧用ポンプ室側へのブ
レーキ液の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する
吸入弁と、減圧通路の減圧用ポンプ室が接続された部分
よりマスタシリンダ側に設けられ、減圧用ポンプ室側か
らマスタシリンダ側へのブレーキ液の流れは許容する
が、逆向きの流れは阻止する吐出弁と、減圧用ピストン
を往復動させる減圧用ピストン駆動装置とを有する減圧
用ポンプ装置とを含み、前記液圧源が、増圧用ハウジン
グ内に摺動可能に嵌合された増圧用ピストンを備え、そ
れら増圧用ハウジングと増圧用ピストンとにより形成さ
れた増圧用ポンプ室が前記増圧通路に接続されるととも
に、吸入弁としての前記逆止弁と、増圧通路の増圧用ポ
ンプ室が接続された部分と増圧用開閉弁との間に設けら
れ、増圧用ポンプ室側からホイールシリンダ側へのブレ
ーキ液の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する吐
出弁と、前記ピストンを往復動させる増圧用ピストン駆
動装置とを有する増圧用ポンプ装置を含み、加速スリッ
プ制御用減圧ユニットが、減圧用開閉弁と、急減圧用リ
ザーバとを含み、かつ、アンチロック制御手段が、増圧
用開閉弁,減圧用開閉弁および減圧用ポンプ装置を制御
してアンチロック制御を行うものとされ、加速スリップ
制御手段が、増圧用開閉弁,減圧用開閉弁および増圧用
ポンプ装置を制御して加速スリップ制御を行うものとさ
れる。
【0007】
【作用】第一発明に係るブレーキ液圧制御装置において
制動時には、マスタシリンダの加圧室に発生した液圧が
増圧通路から逆止弁および開状態にある増圧用開閉弁を
経てホイールシリンダに伝達され、車輪の回転が抑制さ
れる。路面の摩擦係数に対してマスタシリンダの液圧が
過大であり、車輪のスリップが適正範囲を超えて増大す
るとき、アンチロック制御用増圧ユニットにおいて増圧
用開閉弁が閉じられてマスタシリンダからホイールシリ
ンダへのブレーキ液の流れが阻止されるとともに、アン
チロック制御用減圧ユニットによりホイールシリンダ内
のブレーキ液が急減圧用リザーバに急速に流出させられ
て液圧が急減させられる。それにより車輪のスリップが
減少すれば、アンチロック制御用減圧ユニットにおいて
ホイールシリンダからのブレーキ液の流出が止められる
とともに、アンチロック制御用増圧ユニットにおいて
圧用開閉弁が開かれてマスタシリンダからホイールシリ
ンダへのブレーキ液の流れが許容され、ホイールシリン
ダの液圧が増大させられる。このようにホイールシリン
ダの液圧が増大,減少させられることにより車輪のスリ
ップが適正範囲に保たれる。
【0008】加速時に駆動輪のスリップが過大な場合、
加速スリップ制御用増圧ユニットの液圧源から増圧通路
により駆動輪に設けられたブレーキのホイールシリンダ
に液圧が伝達され、駆動輪の回転が抑制されてスリップ
が減少させられる。この際、液圧源の液圧がマスタシリ
ンダ側へ抜けることが逆止弁により防止される。スリッ
プが減少すれば、加速スリップ制御用増圧ユニットにお
いて増圧用開閉弁が閉じられて液圧源からホイールシリ
ンダへブレーキ液が供給されないようにされるととも
に、加速スリップ制御用減圧ユニットによりホイールシ
リンダ内のブレーキ液が急減圧用リザーバへ急速に流出
させられて液圧が急減させられる。このようにホイール
シリンダの液圧が増大,減少させられることにより駆動
輪のスリップが適正範囲に保たれる。
【0009】第二発明に係るブレーキ液圧制御装置にお
いて制動時には、増圧用開閉弁が開かれており、マスタ
シリンダの液圧がホイールシリンダに伝達されて車輪の
回転が抑制される。車輪のスリップが過大な場合、増圧
用開閉弁が閉じられるとともに減圧用開閉弁が開かれ、
ホイールシリンダ内のブレーキ液が急減圧用リザーバに
急速に流出させられてホイールシリンダの液圧が急減さ
せられる。流出させられたブレーキ液は減圧用ポンプ装
置により汲み上げられて増圧通路に戻される。減圧用ポ
ンプ装置においては、減圧用ピストンが減圧用ピストン
駆動装置によって往復動させられることにより、急減圧
用リザーバ内のブレーキ液が吸入弁を経て汲み上げら
れ、吐出弁を経て増圧通路へ吐出される。車輪のスリッ
プが減少すれば、減圧用開閉弁が閉じられるとともに増
圧用開閉弁が開かれ、ホイールシリンダに液圧が伝達さ
れる。
【0010】加速スリップ制御時には、駆動輪のスリッ
プが適正範囲を超えて増大するとき、増圧用開閉弁が開
かれ、減圧用開閉弁が閉じられるとともに増圧用ポンプ
装置が作動させられ、マスタシリンダに接続された主リ
ザーバのブレーキ液が駆動輪のホイールシリンダに供給
されて駆動輪の回転が抑制され、スリップが減少させら
れる。駆動輪のスリップが減少すれば増圧用開閉弁が閉
じられるとともに減圧用開閉弁が開かれ、ホイールシリ
ンダ内のブレーキ液が急減圧用リザーバに急速に流出さ
せられて駆動輪の回転の抑制が緩和される。
【0011】
【発明の効果】このように第一発明によれば、アンチロ
ック制御用増圧ユニットおよび加速スリップ制御用増圧
ユニットがいずれも増圧通路に設けられ、アンチロック
制御用減圧ユニットおよび加速スリップ制御用減圧ユニ
ットがいずれも減圧通路に設けられているため、それぞ
れが別々の増圧通路および減圧通路に設けられる場合に
比較して構成が簡単なブレーキ液圧制御装置が得られ
る。また、アンチロック制御と加速スリップ制御との一
方の減圧や増圧のために設けられる機構が他方の増圧や
減圧を妨げることがなく、従来のように、アンチロック
制御時に急減圧を行うべく、急減圧用リザーバを設ける
ために、加速スリップ制御の増圧用の電磁開閉弁を設け
る必要がなく、この点においてもアンチロック制御およ
び加速スリップ制御の両方を行うことが可能であって簡
易な構成のブレーキ液圧制御装置が得られる。
【0012】第二発明によれば、第一発明の効果に加え
て、増圧通路と減圧通路とにそれぞれ、増圧用ポンプ装
置と減圧用ポンプ装置とが設けられていて、増圧通路お
よび減圧通路がポンプ通路として機能するため、増圧通
路,減圧通路にポンプ通路を接続してポンプ装置を設け
る場合に比較して装置を簡易に構成することができる。
また、電気的に開閉させられる開閉弁を増圧用と減圧用
との2つ設けるのみでアンチロック制御と加速スリップ
制御とを行うことができ、ブレーキ液圧制御装置を安価
に構成し得る効果が得られる。
【0013】
【発明の望ましい実施態様】以下、本発明の望ましい実
施態様を列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行
う。 (1) 前記増圧用ピストン駆動装置と前記減圧用ピストン
駆動装置との少なくとも駆動源が共通である請求項2に
記載のブレーキ液圧制御装置。この態様の装置によれ
ば、増圧用ピストン駆動装置および減圧用ピストン駆動
装置の構成部品点数が少なくて済み、小形かつ安価に構
成することができる。 (2) 前記増圧用ピストン駆動装置が前記増圧用ハウジン
グと前記増圧用ピストンとにより前記増圧用ポンプ室と
は反対側に形成された増圧用制御圧室を有し、前記減圧
用ピストン駆動装置が前記減圧用ハウジングと前記減圧
用ピストンとにより前記減圧用ポンプ室とは反対側に形
成された減圧用制御圧室を有し、かつ、それら増圧用ピ
ストン駆動装置および減圧用ピストン駆動装置が、駆動
用ハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合された駆動ピス
トンと、それら駆動用ハウジングと駆動ピストンとによ
り形成され、前記増圧用制御圧室および減圧用制御圧室
に接続された駆動室と、前記駆動ピストンを往復動させ
る駆動ピストン駆動装置とを共有する態様1のブレーキ
液圧制御装置。この態様の装置においては、駆動ピスト
ンが駆動ピストン駆動装置によって往復動させられるこ
とにより駆動室の容積が増大,減少させられ、それによ
り増圧用制御圧室,減圧用制御圧室の容積が増大,減少
させられて増圧用ピストン,減圧用ピストンが移動させ
られ、増圧用ポンプ室,減圧用ポンプ室にブレーキ液が
吸入,吐出される。増圧用ピストン駆動装置および減圧
用ピストン駆動装置が一部を共有しており、部品点数が
少なくて済み、小形かつ安価に構成することができる。
しかも、増圧用ピストンと減圧用ピストンとは両方同時
に作動することも、いずれか一方のみが作動することも
可能であり、特に作動切換装置を設けなくても必要なも
のが必要な時に作動する。 (3) 前記駆動ピストン駆動装置が、一軸線まわりに回転
可能に設けられた偏心カムと、その偏心カムを回転させ
る回転駆動モータと、前記駆動ピストンを前記偏心カム
に追従する向きに付勢する付勢手段とを含む態様2のブ
レーキ液圧制御装置。この態様の装置においては、駆動
ピストンは付勢手段により付勢される側とは反対側へ
は、偏心カムの回転により強制的に移動させられるが、
付勢手段により付勢される側への移動は強制されず、駆
動ピストンの作動ストロークが最大ストローク範囲内で
あれば必要に応じて任意に変化し得る。このとき、駆動
ピストンは偏心カムから離れて浮いた状態になる。した
がって、増圧用ピストンおよび減圧用ピストンの作動ス
トロークも必要に応じて任意に変化し得ることとなり、
極端な場合には、回転駆動モータは回転し続けている
が、増圧用ピストンも減圧用ピストンも停止していると
いう状態も生じ得るのである。
【0014】(4) マスタシリンダの1つの加圧室に発生
した液圧により回転が抑制される複数の駆動輪の各々に
ついて、前記増圧用開閉弁および前記減圧用開閉弁が設
けられるとともに、それら複数の駆動輪について前記増
圧通路,前記減圧通路,前記急減圧用リザーバ,前記増
圧用ポンプ装置および前記減圧用ポンプ装置が共通とさ
れた請求項2, 態様1〜3のいずれか1つに記載のブレ
ーキ液圧制御装置。この態様の装置によれば、複数の駆
動輪の各々について、増圧用開閉弁および減圧用開閉弁
が独立して開閉させられることにより、アンチロック制
御および加速スリップ制御がそれぞれ独立して行われ
る。増圧用開閉弁および減圧用開閉弁以外の部材が共通
であり、部品点数が少なくて済み、小形かつ安価なブレ
ーキ液圧制御装置が得られる。
【0015】(5) さらに、前記マスタシリンダと前記ホ
イールシリンダとを接続し、前記増圧用ポンプ装置をバ
イパスするバイパス通路と、そのバイパス通路に設けら
れたバイパス用開閉弁と、そのバイパス用開閉弁を、マ
スタシリンダの液圧が設定値を超えた場合に開き、マス
タシリンダの液圧の減少時には増大時より低い速度で閉
じさせる開閉制御装置とを含むパイロット式閉塞遅延弁
と、バイパス用開閉弁とホイールシリンダとの間に設け
られ、アンチロック制御時に前記マスタシリンダからバ
イパス用開閉弁を経てホイールシリンダにブレーキ液が
供給されることを防止するアンチロック制御時ブレーキ
液供給防止手段とを含む請求項2,態様1〜4のいずれ
か1つに記載のブレーキ液圧制御装置。
【0016】(6) 前記開閉制御装置が、制御用ハウジン
グと、制御用ハウジング内に液密かつ摺動可能に嵌合さ
れた制御ピストンと、制御ピストンの一方の側に設けら
れ、前記マスタシリンダに接続されたマスタシリンダ圧
室と、制御ピストンをマスタシリンダ圧室側へ付勢する
付勢手段と、前記制御ピストンの他方の側に設けられた
速度制御室と、その速度制御室から流体を流出させると
ともに、流出時より少ない流量で流体を流入させる流体
流出・流入手段とを含む態様5に記載のブレーキ液圧制
御装置。 (7) 前記バイパス用開閉弁が、前記制御ピストンの前記
マスタシリンダ圧室側に設けられた弁子および前記制御
用ハウジングの前記ホイールシリンダへの接続口に設け
られた弁座を含む態様6に記載のブレーキ液圧制御装
置。
【0017】(8) 前記流体流出・流入手段が、前記速度
制御室にリザーバ通路により接続された前記急減圧用リ
ザーバと、前記リザーバ通路に設けられ、速度制御室か
ら急減圧用リザーバへのブレーキ液の流れは許容する
が、逆向きの流れは阻止する逆止弁と、前記速度制御室
と前記マスタシリンダとを接続する接続通路と、その接
続通路に設けられた絞りとを含む態様6に記載のブレー
キ液圧制御装置。
【0018】(9) 前記流体流出・流入手段が、液体が封
入されるとともに、液体の流出により容積が減少し、流
入により容積が増大する可変容積室と、その可変容積室
と前記速度制御室とを接続し、互に並列に設けられた第
一液通路および第二液通路と、第一液通路に設けられた
絞りと、第二液通路に設けられ、速度制御室から可変容
積室への液体の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止
する逆止弁とを含む態様6に記載のブレーキ液圧制御装
置。 (10)前記流体流出・流入手段が、気体が封入された気体
室と、その気体室と前記速度制御室とを接続し、互に並
列に設けられた第一気体通路および第二気体通路と、第
一気体通路に設けられた絞りと、第二気体通路に設けら
れ、速度制御室から気体室への気体の流れは許容する
が、逆向きの流れは阻止する逆止弁とを含む態様6に記
載のブレーキ液圧制御装置。
【0019】上記2態様の装置によれば、流体流出・流
入手段が、ブレーキ液とは別の流体の速度制御室に対す
る流入,流出により、制御ピストンの移動速度が制御さ
れるため、流体流出・流入手段における配管の損傷等に
よってブレーキ液に漏れが生じ、車輪の回転が抑制され
ないような事態を生ずることがない。流体流出・流入手
段の故障により制御ピストンが移動せず、バイパス用開
閉弁が開かず、あるいは閉じなくなっても、ホイールシ
リンダへは増圧通路によりブレーキ液が供給され、車輪
の回転は抑制されるのである。また、態様9のブレーキ
液圧制御装置においては、速度制御室や容積可変室が負
圧になることにより液体に気泡が発生することがあって
もこの気泡がブレーキ液に混入してブレーキの作動に悪
影響を与えることがない。
【0020】(11)前記バイパス通路が前記増圧用ポンプ
装置および前記増圧用開閉弁をバイパスするものとさ
れ、前記アンチロック制御時ブレーキ液供給防止手段
が、バイパス通路の前記バイパス用開閉弁と前記ホイー
ルシリンダとの間の部分に設けられ、ホイールシリンダ
からバイパス用開閉弁へのブレーキ液の流れは許容する
が、逆向きの流れは阻止する逆止弁を含む態様5ないし
10のいずれか1つに記載の記載のブレーキ液圧制御装
置。
【0021】(12)前記バイパス通路が前記増圧用ポンプ
装置をバイパスして前記マスタシリンダと前記増圧用開
閉弁とを接続するものとされ、増圧用開閉弁が前記アン
チロック制御時ブレーキ液供給防止手段として機能する
態様5ないし10のいずれか1つに記載のブレーキ液圧
制御装置。増圧用開閉弁はアンチロック制御の減圧時に
閉じられ、減圧時にマスタシリンダからバイパス用開閉
弁を通ってホイールシリンダへブレーキ液が供給される
ことを防止し、ホイールシリンダ圧の減少が妨げられる
ことがない。
【0022】
【実施例】以下、第一および第二の各発明に共通の実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。図1において10
はブレーキ操作部材としてのブレーキペダルである。ブ
レーキペダル10の踏込み操作に応じて、マスタシリン
ダ12のそれぞれ独立した2つの加圧室に同じ高さの液
圧が発生する。14は、マスタシリンダ12に取り付け
られ、これにブレーキ液を供給する主リザーバである。
【0023】マスタシリンダ12の一方の加圧室に発生
した液圧は、液通路16によって左前輪18のブレーキ
のフロントホイールシリンダ20に伝達され、液通路2
2によって図示しない右前輪のブレーキのフロントホイ
ールシリンダに伝達される。マスタシリンダ12の他方
の加圧室に発生した液圧は、液通路24によって左後輪
26のブレーキのリヤホイールシリンダ28に伝達さ
れ、液通路30によって図示しない右後輪のブレーキの
リヤホイールシリンダに伝達される。
【0024】左前輪18は非駆動輪、左後輪26は駆動
輪であり、左右の前輪はそれぞれ独立してアンチロック
制御され、左右の後輪はそれぞれ独立してアンチロック
制御されるとともに加速スリップ制御される。左前輪1
8と右前輪とについてそれぞれ設けられたアンチロック
制御機構の構成は同じであり、以下、左前輪18につい
て代表的に説明する。
【0025】液通路16には常開の第一電磁開閉弁34
が設けられている。液通路16の第一電磁開閉弁34と
フロントホイールシリンダ20との間の部分は、リザー
バ通路36によって急減圧用リザーバ38に接続される
とともに、常閉の第二電磁開閉弁40が設けられてい
る。これら第一,第二電磁開閉弁34,40の開閉の組
合わせにより、フロントホイールシリンダ20の液圧は
増大,減少させられ、あるいは保持される。
【0026】フロントホイールシリンダ20から急減圧
用リザーバ38に排出されたブレーキ液は、ポンプモー
タ42によって駆動されるポンプ44により汲み上げら
れ、ポンプ通路46によって液通路16の第一電磁開閉
弁34が設けられた部分よりマスタシリンダ12側の部
分に戻される。ポンプ44は2個の逆止弁48を備えて
いて、急減圧用リザーバ38へのブレーキ液の逆流が防
止されている。
【0027】また、液通路16には第一電磁開閉弁34
をバイパスするバイパス通路50が設けられるとともに
逆止弁52が設けられ、ブレーキ解除時にフロントホイ
ールシリンダ20内のブレーキ液が第一電磁開閉弁34
側とバイパス通路50側との両方から速やかにマスタシ
リンダ12に戻るようにされている。
【0028】左前輪16および右前輪の各回転速度は、
左前輪16について示すように回転速度センサ56によ
り検出され、検出結果が車速等演算ユニット58に供給
される。車速等演算ユニット58は、車輪速度,車輪加
速度,車体速度等を演算してアンチロック制御ユニット
60に供給する。アンチロック制御ユニット60はコン
ピュータを主体とするものであり、左前輪系統および右
前輪系統の各第一,第二電磁開閉弁34,40およびポ
ンプモータ42を制御してアンチロック制御を行う。ア
ンチロック制御ユニット60にはまた、ブレーキペダル
10の踏込みを検出するブレーキスイッチ62の検出信
号が供給される。
【0029】左後輪26と右後輪とにはそれぞれ同じ構
成のアンチロック制御機構と加速スリップ制御機構とが
設けられており、左後輪26について代表的に説明す
る。マスタシリンダ12の液圧をリヤホイールシリンダ
28に伝達する前記液通路24には、常開の増圧用電磁
開閉弁64が設けられている。マスタシリンダ12とリ
ヤホイールシリンダ28とは、液通路24と並列の液通
路68によっても接続されている。以下、液通路24を
増圧通路24,液通路68を減圧通路68と称する。減
圧通路68には常閉の減圧用電磁開閉弁70が設けられ
るとともに、減圧通路68の減圧用電磁開閉弁70より
マスタシリンダ12側の部分にはリザーバ通路72によ
って急減圧用リザーバ74が接続されている。
【0030】増圧通路24のマスタシリンダ12と増圧
用電磁開閉弁64が設けられた部分との間には、増圧用
ポンプ装置76が設けられている。増圧用ポンプ装置7
6は、増圧用ハウジング78内に液密かつ摺動可能に嵌
合された増圧用ピストン80を有し、それら増圧用ハウ
ジング78と増圧用ピストン80とにより形成された増
圧用ポンプ室82が増圧通路24に接続されている。増
圧通路24の増圧用ポンプ室82が接続された部分より
マスタシリンダ12側には、マスタシリンダ12側から
増圧用ポンプ室82側へのブレーキ液の流れは許容する
が、逆向きの流れは阻止する吸入弁84が設けられ、増
圧通路24の増圧用ポンプ室82が接続された部分と増
圧用電磁開閉弁64との間の部分には、増圧用ポンプ室
82側からリヤホイールシリンダ28側へのブレーキ液
の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する吐出弁8
6が設けられている。
【0031】また、増圧用ハウジング78と増圧用ピス
トン80とにより増圧用ポンプ室82とは反対側に増圧
用制御圧室90が形成され、駆動用ハウジング92と駆
動ピストン94とにより形成された駆動室96に接続さ
れている。駆動ピストン94は駆動用ハウジング92に
液密かつ摺動可能に嵌合されて駆動室96が形成されて
おり、駆動室96内に配設された図示しない付勢手段の
一種である弾性部材としてのスプリングにより、偏心カ
ム98に接触する向きに付勢されている。偏心カム98
は断面形状が円形を成し、軸100に偏心して取り付け
られている。
【0032】軸100が図示しない駆動モータにより回
転させられて偏心カム98が回転させられることによ
り、駆動ピストン94は偏心カム98によって押される
とともにスプリングにより付勢されて往復動させられ
る。駆動ピストン94が駆動室96の容積を減少させる
向きに移動させられれば、駆動室96内の液が増圧用制
御圧室90に流入し、増圧用ピストン80が増圧用ポン
プ室82側に移動させられ、増圧用ポンプ室82内のブ
レーキ液が吐出される。駆動ピストン94が駆動室96
の容積が増大する向きに移動させられれば、増圧用ポン
プ室82へブレーキ液が吸入され、増圧用ピストン80
が増圧用制御圧室90側へ移動させられ、駆動室96に
液が流入して駆動ピストン94が偏心カム98に追従し
て移動することが許容される。偏心カム98,図示しな
い駆動モータおよびスプリングにより駆動ピストン駆動
装置102が構成され、増圧用制御圧室90,駆動室9
6,駆動ピストン94および駆動用ハウジング92と共
に増圧用ピストン駆動装置104を構成しているのであ
る。
【0033】減圧通路68には、減圧用ポンプ装置10
6が接続されている。減圧用ポンプ装置106は、減圧
用ハウジング108内に液密かつ摺動可能に嵌合された
減圧用ピストン110を有し、それら減圧用ハウジング
108と減圧用ピストン110とにより形成された減圧
用ポンプ室114が減圧通路68に接続されている。減
圧通路68の減圧用ポンプ室114が接続された部分よ
り急減圧用リザーバ74側には、急減圧用リザーバ74
側から減圧用ポンプ室114側へのブレーキ液の流れは
許容するが、逆向きの流れは阻止する吸入弁116が設
けられ、減圧通路68の減圧用ポンプ室114が接続さ
れた部分よりマスタシリンダ側の部分には、減圧用ポン
プ室114側からマスタシリンダ12側へのブレーキ液
の流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する吐出弁1
18が設けられている。また、減圧通路68のリザーバ
通路72が接続された部分と減圧用電磁開閉弁70との
間には、減圧用電磁開閉弁70から急減圧用リザーバ7
4へのブレーキ液の流れは許容するが、逆向きの流れは
阻止する逆止弁120が設けられている。なお、増圧用
ハウジング78,駆動用ハウジング92および減圧用ハ
ウジング108は図1においては別体として描かれてい
るが、これらが一体的に構成され、増圧用制御圧室9
0,駆動室96および後述する減圧用制御圧室122が
互に連通していても、増圧用ピストン80および減圧用
ピストン110のストロークエンドが規定できれば差し
支えない。
【0034】減圧用ハウジング108と減圧用ピストン
110とにより減圧用ポンプ室114とは反対側に減圧
用制御圧室122が形成され、前記駆動室96に接続さ
れている。したがって、前記駆動ピストン94が往復動
させられるとき、前記増圧用ピストン80と同様に減圧
用ピストン110が移動させられ、減圧用ポンプ室11
4に急減圧用リザーバ74からブレーキ液が吸入され、
マスタシリンダ12側へ吐出される。前記駆動ピストン
駆動装置102,駆動ピストン94,駆動室96,駆動
用ハウジング92が増圧用ピストン駆動装置104と共
有であり、それら共有の部材が減圧用制御圧室122と
共に減圧用ピストン駆動装置124を構成している。
【0035】増圧通路24には、吸入弁84をバイパス
するバイパス通路130が設けられるとともに、リリー
フ弁132が設けられている。マスタシリンダ12とリ
ヤホイールシリンダ28とはまた、増圧用ポンプ装置7
6および増圧用電磁開閉弁64をバイパスするバイパス
通路136により接続されている。このバイパス通路1
36の途中には、バイパス用開閉弁138(図2参照)
およびそのバイパス用開閉弁138の開閉を制御する開
閉制御装置140を含むパイロット式閉塞遅延弁142
が設けられ、バイパス通路136はマスタシリンダ側通
路144とホイールシリンダ側通路146とに分けられ
ている。
【0036】開閉制御装置140は、図2に示すよう
に、制御用ハウジング150内に液密かつ摺動可能に嵌
合された制御ピストン152を有する。制御ピストン1
52の一方の側にはマスタシリンダ圧室154が形成さ
れ、ポート156および前記マスタシリンダ側通路14
4によってマスタシリンダ12に接続されるとともに、
ポート158および前記ホイールシリンダ側通路146
によってリヤホイールシリンダ28に接続されている。
ホイールシリンダ側通路146には、図1に示すよう
に、リヤホイールシリンダ28からマスタシリンダ圧室
154へのブレーキ液の流れは許容するが、逆向きの流
れは阻止する逆止弁160が設けられている。
【0037】制御ピストン152のマスタシリンダ圧室
154側の端面には、弁子164が突設されている。弁
子164は、制御ピストン152に突設された突部16
6にゴムシート168が取り付けられて成り、ポート1
58の開口端により構成される弁座170と共にバイパ
ス用開閉弁138を構成している。バイパス用開閉弁1
38は、ゴムシート168がポート158の開口周縁に
密着させられることにより閉じられるため、弁子164
と制御ピストン152との軸心にずれがあってもバイパ
ス用開閉弁138は閉じられる。
【0038】制御ピストン152の他方の側には速度制
御室172が形成され、制御用ハウジング150に形成
されたポート174,リザーバ通路176によって前記
急減圧用リザーバ74に接続されている。リザーバ通路
176には、速度制御室172から急減圧用リザーバ7
4へのブレーキ液の流れは許容するが、逆向きの流れは
阻止する逆止弁178(図1参照)が設けられている。
速度制御室172はまた、制御用ハウジング150に形
成されたポート180および接続通路182によってマ
スタシリンダ側通路144に接続されるとともに、接続
通路182には絞り184が設けられている。
【0039】速度制御室172には付勢手段の一種であ
る弾性部材としてのスプリング188が配設され、制御
ピストン152をマスタシリンダ圧室154側に付勢し
ている。それにより非制動時には弁子164が弁座17
0に着座させられ、バイパス用開閉弁138が閉じられ
ている。バイパス用開閉弁138は、マスタシリンダ圧
室154にブレーキ液が供給され、制御ピストン152
にマスタシリンダ圧が作用することにより開かれるが、
この開弁圧は0.1MPaに設定されている。バイパス
用開閉弁138はまた、ホイールシリンダ圧がホイール
シリンダ側通路146側から弁子164に弁座170か
ら離間する向きに作用することによっても開かれるが、
この開弁圧は4MPaに設定されている。
【0040】左後輪26および右後輪の各回転速度は、
左後輪26について示すように回転速度センサ200に
より検出され、前記車速等演算ユニット58に供給され
る。車速等演算ユニット58には、アンチロック制御ユ
ニット60の他、加速スリップ制御ユニット202が接
続されている。加速スリップ制御ユニット202はコン
ピュータを主体とするものであり、アンチロック制御ユ
ニット60,加速スリップ制御ユニット202は、増圧
用電磁開閉弁64,減圧用電磁開閉弁70および偏心カ
ム98を回転させるモータをそれぞれ制御し、アンチロ
ック制御,加速スリップ制御を行う。
【0041】次に作動を説明する。まず、左右前輪系統
について左前輪18を例にとって説明する。ブレーキペ
ダル10が踏み込まれていない状態では、第一電磁開閉
弁34および第二電磁開閉弁40は図1に示す状態にあ
り、フロントホイールシリンダ20がマスタシリンダ1
2に接続されている。ブレーキペダル10が踏み込まれ
れば、マスタシリンダ12の加圧室に発生した液圧がフ
ロントホイールシリンダ20に伝達され、車輪の回転が
抑制される。
【0042】ブレーキペダル10の踏込力が路面の摩擦
係数に対して過大であり、左前輪18のスリップが適正
範囲を超えて増大する場合には、第一電磁開閉弁34が
閉じられるとともに第二電磁開閉弁40が開かれてホイ
ールシリンダ圧が減少させられる。それによりスリップ
が減少すれば第二電磁開閉弁40が閉じられてホイール
シリンダ圧が保持され、更にスリップが回復すれば第一
電磁開閉34が開かれてホイールシリンダ圧が増大させ
られる。ホイールシリンダ圧が増大,減少させられ、あ
るいは保持されて左前輪18のスリップが適正範囲に保
たれるのである。
【0043】左右後輪系統について、左後輪26を例に
とって説明する。ブレーキペダル10が踏み込まれてお
らず、加速スリップ制御が行われていない状態では、増
圧用電磁開閉弁64は開かれ、減圧用電磁開閉弁70は
閉じられており、バイパス用開閉弁138も閉じられて
いる。
【0044】ブレーキペダル10が踏み込まれれば、マ
スタシリンダ12の加圧室に発生した液圧は、増圧通路
24により吸入弁84,吐出弁86,増圧用電磁開閉弁
64を経てリヤホイールシリンダ28に伝達され、左後
輪26の回転が抑制される。このとき、バイパス用開閉
弁138のマスタシリンダ圧室154にブレーキ液が供
給され、制御ピストン152がスプリング188の付勢
力に抗して後退させられる。この後退は、速度制御室1
72内のブレーキ液が急減圧用リザーバ74に排出され
ることにより許容され、弁子164が弁座170から速
やかに離間させられてバイパス用開閉弁138が開かれ
る。この場合、マスタシリンダ圧室154の液圧が高い
ため、ホイールシリンダ側通路146の逆止弁160が
開かれてリヤホイールシリンダ28からブレーキ液が流
出することはなく、ホイールシリンダ圧はブレーキペダ
ル10の踏込み力に応じた高さに上昇し、左後輪26の
回転が抑制される。
【0045】ブレーキペダル10の踏込みが緩められれ
ばマスタシリンダ圧が低下し、開閉制御装置140のマ
スタシリンダ圧室154の液圧が低下する。そのため、
ホイールシリンダ圧の方が高くなり、リヤホイールシリ
ンダ28内のブレーキ液が逆止弁160,マスタシリン
ダ圧室154を通ってマスタシリンダ12へ戻り、ホイ
ールシリンダ圧がブレーキペダル10の踏込力に応じた
高さに低下させられる。
【0046】マスタシリンダ圧室154の液圧が低下す
れば、制御ピストン152はスプリング188により付
勢されて前進する。この前進は、絞り184を経てマス
タシリンダ12から速度制御室172にブレーキ液が供
給されることにより許容されるのであるが、ブレーキペ
ダル10の踏込みが緩められたのみで解除されていなけ
ればマスタシリンダ圧室154内には開弁圧以上のマス
タシリンダ圧があり、バイパス用開閉弁138が閉じる
には至らない。
【0047】ブレーキペダル10の踏込みが解除されれ
ば、同様に、リヤホイールシリンダ28内のブレーキ液
が逆止弁160,マスタシリンダ圧室154を通ってマ
スタシリンダ12に戻り、制動が解除される。マスタシ
リンダ圧室154の液圧の低下により制御ピストン15
2がスプリング188により付勢され、弁子164が弁
座170に着座する向きに前進させられるが、速度制御
室172には絞り184を経て少ない流量でブレーキ液
が供給されるため、制御ピストン152の前進速度は後
退速度より遅く、リヤホイールシリンダ28内のブレー
キ液は、弁子164が弁座170に着座してバイパス用
開閉弁138が閉じる前にマスタシリンダ12に戻るこ
とができる。
【0048】路面の摩擦係数に対してブレーキペダル1
0の踏込力が過大であり、左後輪26のスリップが増大
すれば、増圧用電磁開閉弁64が閉じられるとともに減
圧用電磁開閉弁70が開かれ、リヤホイールシリンダ2
8内のブレーキ液が急減圧用リザーバ74に多い流量で
急速に流出する。また、アンチロック制御の開始と同時
に偏心カム98が回転させられ、駆動ピストン94が往
復動させられる。
【0049】そのため、急減圧用リザーバ74に流出し
たブレーキ液は、減圧用ポンプ装置106により汲み上
げられ、増圧通路24に戻される。偏心カム98が共有
であるため、減圧用ピストン110が移動させられると
き、増圧用ピストン80も移動させられ、増圧用ポンプ
室82にブレーキ液が供給される。しかし、増圧用電磁
開閉弁64が閉じられていてリヤホイールシリンダ28
にブレーキ液を吐出することができないため、増圧用ピ
ストン80は増圧用ポンプ室82内に吸入したブレーキ
液を吐出することができず、増圧用制御圧室90側に移
動させられたまま停止する。減圧用ポンプ装置106の
みが作動して急減圧用リザーバ74からブレーキ液を汲
み上げるのである。このとき、バイパス用開閉弁138
は開いているが、ホイールシリンダ側通路146には逆
止弁160が設けられているため、マスタシリンダ12
からバイパス用開閉弁138を通ってリヤホイールシリ
ンダ28にブレーキ液が供給されることはなく、ホイー
ルシリンダ圧が減少させられる。
【0050】ホイールシリンダ圧の減少により左後輪2
6のスリップが減少すれば、減圧用電磁開閉弁70が閉
じられてホイールシリンダ圧が保持される。この場合、
急減圧用リザーバ74内にブレーキ液がある間は、減圧
用ポンプ装置106により急減圧用リザーバ74からブ
レーキ液が汲み上げられて増圧通路24に戻される。急
減圧用リザーバ74内にブレーキ液がなくなれば、減圧
用ピストン110は減圧用ポンプ室114側へ移動した
まま停止し、増圧用ピストン80のみが往復動して増圧
用ポンプ室82へブレーキ液を吸い込んでは吐出する
が、増圧用電磁開閉弁64が閉じられているため、吐出
されたブレーキ液はリリーフ弁132からマスタシリン
ダ12側へ戻される。ブレーキ液は、吸入弁84,増圧
用ポンプ室82,リリーフ弁132を循環させられるの
である。
【0051】ホイールシリンダ圧の減少,保持により左
後輪26のスリップが低下すれば、減圧用電磁開閉弁7
0が閉じられるとともに増圧用電磁開閉弁64が開かれ
てリヤホイールシリンダ28にブレーキ液が供給され、
ホイールシリンダ圧が増大させられる。増圧時には、急
減圧用リザーバ74内にブレーキ液が残っていても減圧
用ポンプ装置106による汲上げは行われない。増圧時
に駆動ピストン94が後退させられる際には、増圧通路
24の増圧用ポンプ室82と接続されている部分の液圧
の方が、減圧通路68の減圧用ポンプ室114と接続さ
れている部分の液圧より高いため、増圧用ピストン80
が後退可能である間は減圧用ピストン110は後退せ
ず、増圧用ポンプ室82へのブレーキ液の吸入が減圧用
ポンプ室114への吸入に優先して行われるのである
が、本実施例においては、増圧用ポンプ室82の最大容
積が駆動室96の最大容積よりやや大きくされているた
め、減圧用ピストン110が後退することはないからで
ある。ただし、駆動室96の最大容積を増圧用ポンプ室
82の最大容積より大きくして、増圧時にも急減圧用リ
ザーバ74内にブレーキ液が残っている限り減圧用ポン
プ装置106による汲上げが行われるようにすることも
可能である。
【0052】アンチロック制御中、ホイールシリンダ圧
が増大させられている間にブレーキペダル10の踏込み
が緩められれば、マスタシリンダ圧が低下し、ホイール
シリンダ圧の方がマスタシリンダ圧より高くなる。その
ため、リヤホイールシリンダ28内のブレーキ液は、逆
止弁160およびバイパス用開閉弁138を通ってマス
タシリンダ12に戻り、ホイールシリンダ圧が低下させ
られる。
【0053】ブレーキペダル10の踏込みが解除され、
あるいは車体速度が設定速度以下になる等、アンチロッ
ク制御の終了条件が成立すれば、増圧用電磁開閉弁64
が開かれるとともに、減圧用電磁開閉弁70が閉じられ
る。アンチロック制御の終了時には、ホイールシリンダ
圧は保持されているのが普通であり、リヤホイールシリ
ンダ28から急減圧用リザーバ74に排出されたブレー
キ液はすべて減圧用ポンプ装置106により汲み上げら
れてマスタシリンダ12に戻されており、マスタシリン
ダ12のブレーキ液が不足することはない。
【0054】ブレーキペダル10の踏込み解除によりア
ンチロック制御が解除されれば、リヤホイールシリンダ
28内のブレーキ液はバイパス用開閉弁138が閉じる
前にマスタシリンダ12に戻る。また、ブレーキペダル
10の踏込みは解除されていないが、車体速度の低下に
よりアンチロック制御が終了させられた場合、増圧用電
磁開閉弁64が開かれてマスタシリンダ12からリヤホ
イールシリンダ26にブレーキ液が供給される状態とさ
れることにより、ブレーキペダル10の踏込み力に応じ
たホイールシリンダ圧が得られる。
【0055】加速スリップ制御を説明する。車両発進
時,加速時等に駆動輪である左後輪26のスリップが増
大すれば、加速スリップ制御ユニット202は、増圧用
ポンプ装置76を作動させてリヤホイールシリンダ28
にブレーキ液を供給させ、左後輪26の回転を抑制す
る。加速スリップ制御の開始時にモータが起動され、偏
心カム98が回転させられるのであり、それにより増圧
用ピストン80がマスタシリンダ12を経て主リザーバ
14からブレーキ液を汲み出し、リヤホイールシリンダ
28に供給する。急減圧用リザーバ74内にはブレーキ
液がないため、減圧用ピストン110は減圧用ポンプ室
114側に移動したまま停止し、増圧用ピストン80の
みが往復動してリヤホイールシリンダ28にブレーキ液
を供給する。
【0056】ブレーキペダル10が踏み込まれておら
ず、マスタシリンダ圧が発生していないため、開閉制御
装置140において制御ピストン152がスプリング1
88に付勢され、バイパス用開閉弁138が閉じたまま
である。リヤホイールシリンダ28へのブレーキ液の供
給によりホイールシリンダ圧が上昇すれば、弁子164
を弁座170から離間させる向きの液圧が増大する。も
し、ホイールシリンダ圧がバイパス用開閉弁138の開
弁圧に達すれば、制御ピストン152がスプリング18
8の付勢力に抗して後退させられ、バイパス用開閉弁1
38が開かれる。バイパス用開閉弁138がリリーフ弁
として作用するのであり、本実施例においてはこの開弁
圧が4MPaに設定されており、加速スリップ制御のた
めに十分なホイールシリンダ圧が得られる。
【0057】左後輪26のスリップが減少すれば、増圧
用電磁開閉弁64が閉じられてホイールシリンダ圧は保
持状態とされる。この場合、アンチロック制御時と同様
に、急減圧用リザーバ74内にブレーキ液があれば減圧
用ポンプ装置106がブレーキ液を汲み出して増圧通路
24に戻す。このとき増圧用ポンプ装置76の増圧用ピ
ストン80は増圧用制御圧室90側に停止しているが、
急減圧用リザーバ74内にブレーキ液がなければ、増圧
用ピストン80が往復動し、ブレーキ液は吸入弁84,
増圧用ポンプ室82およびリリーフ弁132を循環させ
られる。
【0058】左後輪26のスリップが更に減少すれば減
圧用電磁開閉弁70が開かれてリヤホイールシリンダ2
8内のブレーキ液が急減圧用リザーバ74に多くの流量
で流出させられる。急減圧用リザーバ74に流出したブ
レーキ液は減圧用ピストン110の往復動により汲み出
され、主リザーバ14に戻される。このとき、増圧用電
磁開閉弁64が閉じられているため、増圧用ピストン8
0は、アンチロック制御時と同様に、増圧用制御圧室9
0側に停止したままとなる。
【0059】車体速度が設定値以上になり、あるいはア
クセルペダルの踏込みが解除される等、加速スリップ制
御の終了条件が成立すれば、設定時間の間、増圧用電磁
開閉弁64が閉じられるとともに減圧用電磁開閉弁70
が開かれ、リヤホイールシリンダ28内のブレーキ液が
急減圧用リザーバ74に流出させられるとともに、減圧
用ポンプ装置106により汲み出されて主リザーバ14
に戻される。ホイールシリンダ28内のブレーキ液が急
減圧用リザーバ74に排出されるとともに主リザーバ1
4に戻されるのに十分な時間の経過後、減圧用ポンプ装
置106および増圧用ポンプ装置76が停止させられ、
増圧用電磁開閉弁64が開かれるとともに減圧用電磁開
閉弁70が閉じられて加速スリップ制御が終了する。こ
の際、増圧用ピストン80は増圧用ポンプ室82にブレ
ーキ液を吸い込んだ状態で停止しており、減圧用ピスト
ン110は減圧用ポンプ室114からブレーキ液を押し
出した状態で停止していて、次に駆動ピストン駆動装置
102が作動させられるまでその状態を維持する。な
お、上記設定時間が経過する前にブレーキペダル10が
踏み込まれれば、減圧用電磁開閉弁70が閉じられると
ともに増圧用電磁開閉弁64が開かれ、リヤホイールシ
リンダ28にブレーキ液が供給される。
【0060】このように本実施例においては、増圧用ピ
ストン駆動装置104および減圧用ピストン駆動装置1
24は、偏心カム98と付勢手段とにより駆動ピストン
94を移動させ、駆動室96,増圧用制御圧室90,減
圧用制御圧室122の容積を増大,減少させることによ
り、増圧用ピストン80,減圧用ピストン110が流体
を介して間接的に駆動ピストン94により駆動されるよ
うになっている。そのため、駆動ピストン94は、付勢
手段により付勢されて偏心カム98に追従する向きには
移動しないことが可能であり、増圧用ピストン80,減
圧用ピストン110が移動しなくても、駆動ピストン9
4が無理に移動させられて損傷することはない。また、
増圧用ピストン80,減圧用ピストン110は流体を介
して間接的に駆動ピストン94により駆動されるため、
増圧ピストン80と減圧用ピストン110とのいずれか
一方が移動しなくても、他方は移動可能である。移動し
易い方が移動するのである。なお、この利点は増圧用ピ
ストン80と減圧用ピストン110とが流体を介して駆
動ピストン94に駆動される限り得られ、駆動ピストン
94がクランクを含む機械的な駆動装置により強制的に
往復動させられる場合でも変わらない。
【0061】図3に別のポンプ装置を示す。このポンプ
装置においては、増圧用ポンプ装置206の増圧用ピス
トン駆動装置208および減圧用ポンプ装置210の減
圧用ピストン駆動装置212が、偏心カム214を増圧
用ピストン216,減圧用ピストン218に接触させて
直接移動させるように構成されている。
【0062】増圧用ピストン216は増圧用ハウジング
220内に液密かつ摺動可能に嵌合され、増圧用ピスト
ン216と増圧用ハウジング220とにより形成された
増圧用ポンプ室222は増圧通路24に接続されてい
る。また、増圧用ピストン216は増圧用ポンプ室22
2内に配設された付勢手段の一種である弾性部材として
のスプリング224により、偏心カム214に接触する
向きに付勢されている。偏心カム214は軸226に偏
心して取り付けられており、軸226が図示しない駆動
モータによって回転させられるとき、増圧用ピストン2
16は偏心カム214に追従して移動させられ、増圧用
ポンプ室222にブレーキ液が吸入され、吐出される。
【0063】同様に、減圧用ピストン218は減圧用ハ
ウジング230内に液密かつ摺動可能に嵌合され、減圧
用ポンプ室232が減圧通路68に接続されるととも
に、減圧用ポンプ室232内に配設された付勢手段の一
種である弾性部材としてのスプリング234が減圧用ピ
ストン218を偏心カム214に接触する向きに付勢し
ている。本実施例においては、増圧用ピストン駆動装置
208と減圧用ピストン駆動装置212とが、偏心カム
214および偏心カム214を回転させる回転駆動モー
タを共有し、それら共有の部材およびスプリング224
が増圧用ピストン駆動装置208を構成し、共有の部材
およびスプリング234が減圧用ピストン駆動装置21
2を構成している。
【0064】通常制動時の作動は前記実施例と同じであ
り、説明を省略する。アンチロック制御時には、制御の
開始と同時に偏心カム214が回転させられ、ホイール
シリンダ圧の減圧時には、増圧用電磁開閉弁64が閉じ
られるとともに減圧用電磁開閉弁70が開かれ、ブレー
キ液がリヤホイールシリンダ28から急減圧用リザーバ
74に流出させられるとともに汲み上げられて増圧通路
24に戻される。このとき増圧用ピストン216は、偏
心カム214に追従して往復動させられ、増圧用ポンプ
室222にブレーキ液が吸入されるが、増圧用電磁開閉
弁64が閉じられているため、リヤホイールシリンダ2
8に吐出することができず、リリーフ弁132から増圧
通路24へ吐出される。ホイールシリンダ圧の保持時に
は、増圧用電磁開閉弁64および減圧用電磁開閉弁70
が閉じられ、急減圧用リザーバ74にブレーキ液がある
間は減圧用ポンプ装置210により汲み上げられて増圧
通路24に戻され、なくなれば減圧用ピストン218が
減圧用ポンプ室232側へ移動して停止した状態となる
一方、増圧用ピストン216は偏心カム214により強
制的に移動させられ、増圧用ポンプ室222にブレーキ
液を吸入してリリーフ弁132から増圧通路24へ吐出
する。ホイールシリンダ圧の増圧時には、増圧用電磁開
閉弁64が開かれるとともに減圧用電磁開閉弁70が閉
じられ、減圧用ピストン218は急減圧用リザーバ74
にブレーキ液がある場合は、往復動させられてブレーキ
液を汲み上げるとともに増圧通路24に戻す。増圧用ピ
ストン216は、増圧用ポンプ室222にブレーキ液を
吸入してはリヤホイールシリンダ28に吐出する。
【0065】加速スリップ制御時には、制御の開始と同
時に偏心カム214が回転させられ、増圧用ピストン2
16が移動させられてリヤホイールシリンダ28にブレ
ーキ液を供給する。このとき、減圧用ピストン218
は、急減圧用リザーバ74にブレーキ液があれば汲み上
げて増圧通路24に戻し、なければ減圧用ポンプ室23
2側に移動したまま停止する。ホイールシリンダ圧の保
持,減圧時の作動はアンチロック制御時と同じであり、
説明を省略する。
【0066】上記各実施例においては、駆動輪である左
右の後輪のそれぞれについて、増圧用開閉弁,減圧用開
閉弁,増圧通路,減圧通路,増圧用ポンプ装置,減圧用
ポンプ装置,急減圧用リザーバ,バイパス用開閉弁,開
閉制御装置が設けられていたが、図4に示すように、駆
動輪である左右の後輪240,242について、増圧通
路244,減圧通路246,増圧用ポンプ装置248,
減圧用ポンプ装置250,急減圧用リザーバ252,パ
イロット式閉塞遅延弁254を共通にしてもよい。な
お、増圧用ポンプ装置248,減圧用ポンプ装置250
およびパイロット式閉塞遅延弁254はそれぞれ、図1
および図2に示す実施例と同様に構成されている。
【0067】マスタシリンダ12の一方の加圧室に発生
した液圧は、増圧通路244から分岐させられた2本の
分岐増圧通路262,264により、左右後輪240,
242の各ブレーキのリヤホイールシリンダ266,2
68に伝達される。分岐増圧通路262,264にはそ
れぞれ増圧用電磁開閉弁270,272が設けられてい
る。マスタシリンダ12はまた、減圧通路246と、そ
の減圧通路246から分岐させられた2本の分岐減圧通
路276,278とによってリヤホイールシリンダ26
6,268に接続され、分岐減圧通路276,278に
はそれぞれ減圧用電磁開閉弁280,282が設けられ
ている。さらに、リヤホイールシリンダ266,268
はそれぞれ、逆止弁284,286を備えたホイールシ
リンダ側通路288,290によってパイロット式閉塞
遅延弁254の開閉制御装置のマスタシリンダ圧室に接
続されている。
【0068】増圧用ポンプ装置248,減圧用ポンプ装
置250は左右後輪240,242について共通であ
り、一方の後輪についてアンチロック制御が開始されれ
ば作動させられるが、左後輪240について設けられた
増圧用電磁開閉弁270,減圧用電磁開閉弁280と、
右後輪242について設けられた増圧用電磁開閉弁27
2,減圧用電磁開閉弁282とが互に独立して開閉させ
られるため、左右後輪240,242は互に独立してア
ンチロック制御,加速スリップ制御される。
【0069】なお、加速スリップ制御時において、例え
ば、一方の後輪はスリップが大きくなく、加速スリップ
制御の必要がない場合には、他方の後輪について加速ス
リップ制御が開始されるのと同時に一方の後輪について
設けられた増圧用電磁開閉弁が閉じられ、スリップが過
大でない後輪の回転が抑制されることが回避される。
【0070】上記各実施例において開閉制御装置の制御
ピストンは、速度制御室へのブレーキ液の流入,流出に
よって移動が許容されるようになっていたが、ブレーキ
液とは別の流体を利用してもよい。例えば、図5および
図6に示すパイロット式閉塞遅延弁298の開閉制御装
置300においては、空気が利用されている。制御ピス
トン302は段付状を成し、開閉制御装置300の制御
用ハウジング304内に形成された段付のシリンダボア
306に、シール部材308により液密を保たれ、シー
ル部材310により気密を保たれて摺動可能に嵌合され
ている。それにより、制御ピストン302の大径部31
2とハウジング304とによってマスタシリンダ圧室3
14および大気圧室316が形成され、小径部318と
ハウジング304とによって速度制御室320が形成さ
れている。
【0071】マスタシリンダ圧室314は、ポート32
2と、バイパス通路324を構成するマスタシリンダ側
通路326とによってマスタシリンダ12に接続される
とともに、ポート328と、ホイールシリンダ側通路3
30によって増圧用電磁開閉弁64に接続されている。
制御ピストン302の大径部312は、バイパス用開閉
弁332の弁子334を保持している。弁子334は、
円形断面の軸部336の両端部にそれぞれ、軸部336
より大径の係合部338と、ボール340とが設けられ
たものであり、係合部338および軸部336において
大径部312に形成された段付状の嵌合穴342に半径
方向に隙間を残して嵌合され、半径方向に僅かに移動可
能である。また、ボール340は大径部312との間に
配設されたスプリング344により、大径部312から
離れる向きに付勢されている。
【0072】ポート328の開口端には弁座346が形
成され、弁子334と共にバイパス用開閉弁332を構
成している。なお、弁座346には細い溝348が形成
され、バイパス用開閉弁332が閉じた状態でも、ホイ
ールシリンダ側通路330からマスタシリンダ圧室31
4にブレーキ液が絞られつつ流入し得るようにされてい
る。さらに、制御ピストン302は、大気圧室316内
に配設された付勢手段の一種である弾性部材としてのス
プリング350により、弁子334が弁座346に着座
する向きに付勢されている。
【0073】制御ピストン302の大径部312内には
気体室354が形成され、互に並列な第一気体通路35
6,第二気体通路358によって速度制御室320に接
続されている。第一気体気通路356には絞り360が
設けられ、第二気体通路358には逆止弁362が設け
られ、速度制御室320から気体室354への空気の流
れは許容するが、逆向きの流れは阻止するようにされて
いる。
【0074】本実施例においては、ブレーキペダル10
が踏み込まれ、マスタシリンダ12の加圧室に液圧が発
生すれば、マスタシリンダ圧室314にブレーキ液が供
給され、制御ピストン302がスプリング350の付勢
力に抗して後退させられる。制御ピストン302の後退
は、速度制御室320内の空気が絞り360側と逆止弁
362側との両方から気体室354内の空気を圧縮しつ
つ気体室354内に流入することにより許容される。ま
た、制御ピストン302が後退するとき、大径部312
が弁子334の係合部338に係合して弁子334を弁
座346から離間させ、バイパス用開閉弁332が開か
れる。
【0075】通常ブレーキ時にブレーキペダル10の踏
込みが緩められれば、マスタシリンダ圧室314の液圧
が低下し、リヤホイールシリンダ28内のブレーキ液
は、開状態にある増圧用電磁開閉弁64,バイパス用開
閉弁332,マスタシリンダ圧室314を通ってマスタ
シリンダ12に戻り、ホイールシリンダ圧がブレーキペ
ダル10の踏込力に見合った高さに低下させられる。
【0076】ブレーキペダル10の踏込みが解除されれ
ば、マスタシリンダ圧室314の液圧が低下するため、
制御ピストン302はスプリング350により付勢され
て前進する。この前進は、気体室354内の空気が絞り
360を通って速度制御室320へ流出することにより
許容されるのであるが、流出量が絞り360によって絞
られているため、制御ピストン302は後退時より遅い
速度で前進させられ、弁子334が弁座346に着座す
るまでの間にリヤホイールシリンダ28内のブレーキ液
は殆どマスタシリンダ12に戻る。バイパス用開閉弁3
32が閉じた状態でリヤホイールシリンダ28内にブレ
ーキ液が残っていても、そのブレーキ液は、弁座346
に形成された溝348を通ってマスタシリンダ圧室31
4に流入し、マスタシリンダ12に戻ることができ、リ
ヤホイールシリンダ28内の残圧により引き摺りが生ず
ることがない。
【0077】ブレーキペダル10の踏込み力が路面の摩
擦係数に対して過大であり、アンチロック制御が行われ
るとき、偏心カム98が回転させられるとともに、増圧
用電磁開閉弁64が閉じられる一方、減圧用電磁開閉弁
70が開かれ、リヤホイールシリンダ28内のブレーキ
液が急減圧用リザーバ74に流出してホイールシリンダ
圧が低下させられる。バイパス用開閉弁332は開いて
いるが、増圧用電磁開閉弁64が閉じられているため、
減圧時にリヤホイールシリンダ28にブレーキ液が供給
されてホイールシリンダ圧の減少が妨げられることはな
い。急減圧用リザーバ74に流出したブレーキ液は減圧
用ポンプ装置106により汲み上げられ、マスタシリン
ダ12に戻される。
【0078】アンチロック制御の増圧時にブレーキペダ
ル10の踏込みが緩められれば、リヤホイールシリンダ
28内のブレーキ液は増圧用電磁開閉弁64,バイパス
用開閉弁332,マスタシリンダ圧室314を通ってマ
スタシリンダ12に戻る。ブレーキペダル10の踏込み
解除によるアンチロック制御の終了時に、バイパス用開
閉弁332が閉じた後、リヤホイールシリンダ28内の
ブレーキ液が溝348を通ってマスタシリンダ12に戻
ることは通常ブレーキ時と同じである。
【0079】加速スリップ制御時には、偏心カム98が
回転させられ、増圧用電磁開閉弁64が開かれるととも
に減圧用電磁開閉弁70が閉じられてリヤホイールシリ
ンダ28にブレーキ液が供給される。増圧用電磁開閉弁
64が開いているため、リヤホイールシリンダ28内の
ブレーキ液は、バイパス用開閉弁332の溝348を通
って僅かにマスタシリンダ12側へ漏れるが、その分の
ブレーキ液は増圧用ポンプ装置76により補充され、液
圧が不足することはなく、左後輪26の回転が抑制され
てスリップが減少させられる。加速スリップ制御時のホ
イールシリンダ圧の減少,保持は図1および図2に示す
実施例と同様に行われるため、説明を省略する。
【0080】図5および図6に示す実施例において、空
気に代えて液体を用いて制御ピストンの移動が許容され
るようにしてもよい。例えば、図7に示すパイロット式
閉塞遅延弁368の開閉制御装置370は、制御用ハウ
ジング372への制御ピストン374の嵌合により速度
制御室376が形成されるとともに、制御ピストン37
4内に可変容積室378が形成されている。これら速度
制御室376および可変容積室378内には液体が封入
されているが、可変容積室378内にはゴム製の気体袋
380が配設されており、気体袋380の圧縮,膨張に
よりに可変容積室378の容積が可変なのである。
【0081】速度制御室376および可変容積室378
は、互に並列な第一液通路382,第二液通路384に
より接続されている。第一液通路382には絞り386
が設けられ、第二液通路384には速度制御室376か
ら可変容積室378への液体の流れは許容するが、逆向
きの流れは阻止する逆止弁388が設けられている。本
開閉制御装置370において制御ピストン374の後退
は、速度制御室376内の液体が逆止弁388側と絞り
386側との両方から気体袋380を圧縮しつつ可変容
積室378内に流入することにより許容され、前進は、
可変容積室378内の液体が絞り386を経て速度制御
室376に流出することにより許容され、制御ピストン
374は後退時より遅い速度で前進する。
【0082】なお、上記各実施例においてはバイパス用
開閉弁138,332が設けられてリヤホイールシリン
ダ28内のブレーキ液がマスタシリンダ12に戻るよう
にされていたが、バイパス用開閉弁を設けることは不可
欠ではなく、図8に示すように省略してもよい。この場
合、例えば、通常ブレーキ時においてブレーキペダル1
0の踏込みが解除されたことをブレーキスイッチ62の
検出信号に基づいて検出し、増圧用電磁開閉弁64を閉
じ、減圧用電磁開閉弁70を開くとともに減圧用ポンプ
装置106を作動させ、リヤホイールシリンダ28内の
ブレーキ液を急減圧用リザーバ74に流出させるととも
に、急減圧用リザーバ74から汲み上げてマスタシリン
ダ12に戻す。アンチロック制御および加速スリップ制
御の終了時も同じである。
【0083】また、ブレーキペダル10の踏込力を検出
する踏力センサ400と、リヤホイールシリンダ28の
液圧を検出するホイールシリンダ圧センサ402とを設
けてアンチロック制御ユニットへ検出信号を出力させ、
通常ブレーキ時やアンチロック制御の増圧時にブレーキ
ペダル10の踏込みが緩められたとき、増圧用電磁開閉
弁64を閉じるとともに減圧用電磁開閉弁70を開いて
ブレーキ液をリヤホイールシリンダ28から流出させ
る。ホイールシリンダ圧がブレーキペダル10の踏込力
に応じた高さになったとき、増圧用電磁開閉弁64を開
くとともに減圧用電磁開閉弁70を閉じることにより、
ブレーキペダル10の踏込力に応じた高さのホイールシ
リンダ圧を得ることができる。
【0084】なお、増圧用ピストン駆動装置と減圧用ピ
ストン駆動装置との一部を共有にすることは不可欠では
なく、それぞれ独立して設けてもよい。このようにすれ
ば増圧用ポンプ装置と減圧用ポンプ装置とを独立して作
動させることができ、例えば、アンチロック制御時に減
圧用ポンプ装置のみを作動させ、加速スリップ制御時に
増圧用ポンプ装置のみを作動させることができる。急減
圧用リザーバ内にスプリング等の弾性部材の一種である
付勢手段を設け、急減圧用リザーバに排出されたブレー
キ液が付勢手段により急減圧用リザーバから増圧通路側
へ戻されるようにすれば、ポンプ装置により汲み上げて
戻すことは不可欠ではないからである。
【0085】また、アンチロック制御および加速スリッ
プ制御においてホイールシリンダ圧を保持状態にするこ
とは不可欠ではなく、増圧と減圧とによって車輪のスリ
ップを適正範囲に保つようにしてもよい。この場合に
は、リリーフ弁を備えたバイパス通路を省略することも
可能となる。
【0086】さらに、バイパス用開閉弁および開閉制御
装置に代えて電磁開閉弁を設け、ブレーキ解除時やブレ
ーキペダルの踏込みが緩められた場合に開いてホイール
シリンダ内のブレーキ液をマスタシリンダに戻すように
してもよい。ブレーキペダル等ブレーキ操作部材の操作
を検出するブレーキ操作部材検出手段、ホイールシリン
ダ圧を検出するホイールシリンダ圧検出手段、およびブ
レーキ操作部材の操作力を検出する操作力検出手段を設
け、ブレーキ操作部材の操作が解除されたときや加速ス
リップ制御の終了時に電磁開閉弁を開いてホイールシリ
ンダ内のブレーキ液をマスタシリンダに戻し、ブレーキ
操作部材の操作が緩められたとき、操作力に見合った高
さのホイールシリンダ圧が得られるまで電磁開閉弁を開
くのである。
【0087】さらに、本発明は、前輪駆動車や四輪駆動
車のブレーキ液圧制御装置にも適用することができ、左
前輪と右後輪、右前輪と左後輪がそれぞれマスタシリン
ダの1つの加圧室に接続されるX配管式の液圧ブレーキ
装置のブレーキ液圧制御装置にも適用することができ
る。また、本発明は、上記各実施例の構成要素の組合わ
せを変えた態様で実施することができる。その他、特許
請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づい
て種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一および第二の各発明に共通の一実施例であ
るブレーキ液圧制御装置を備えた液圧ブレーキ装置を示
す系統図である。
【図2】上記ブレーキ液圧制御装置のパイロット式閉塞
遅延弁を構成するバイパス用開閉弁および開閉制御装置
を示す正面断面図である。
【図3】第一および第二の各発明に共通の別の実施例で
あるブレーキ液圧制御装置を備えた液圧ブレーキ装置を
示す系統図である。
【図4】第一および第二の各発明に共通の更に別の実施
例であるブレーキ液圧制御装置を備えた液圧ブレーキ装
置を示す系統図である。
【図5】第一および第二の各発明に共通の更に別の実施
例であるブレーキ液圧制御装置を備えた液圧ブレーキ装
置を示す系統図である。
【図6】図5に示すブレーキ液圧制御装置のパイロット
式閉塞遅延弁を構成するバイパス用開閉弁および開閉制
御装置を示す正面断面図である。
【図7】パイロット式閉塞遅延弁を構成するバイパス用
開閉弁および開閉制御装置の別の態様を示す正面断面図
である。
【図8】第一および第二の各発明に共通の更に別の実施
例であるブレーキ液圧制御装置を備えた液圧ブレーキ装
置を示す系統図である。
【符号の説明】
12 マスタシリンダ 18 左前輪 20 フロントホイールシリンダ 24 液通路(増圧通路) 26 左後輪 28 リヤホイールシリンダ 60 アンチロック制御ユニット 64 増圧用電磁開閉弁 68 液通路(減圧通路) 74 急減圧用リザーバ 76 増圧用ポンプ装置 80 増圧用ピストン 82 増圧用ポンプ室 84 吸入弁 86 吐出弁 90 増圧用制御圧室 94 駆動ピストン 98 偏心カム 102 駆動ピストン駆動装置 104 増圧用ピストン駆動装置 106 減圧用ポンプ装置 110 減圧用ピストン 114 減圧用ポンプ室 116 吸入弁 118 吐出弁 122 減圧用制御圧室 124 減圧用ピストン駆動装置 138 バイパス用開閉弁 140 開閉制御装置 142 パイロット式閉塞遅延弁 152 制御ピストン 154 マスタシリンダ圧室 172 速度制御室 178 逆止弁 182 接続通路 184 絞り 188 スプリング 202 加速スリップ制御ユニット 206 増圧用ポンプ装置 208 増圧用ピストン駆動装置 210 減圧用ポンプ装置 212 減圧用ピストン駆動装置 214 偏心カム 216 増圧用ピストン 218 減圧用ピストン 222 増圧用ポンプ室 232 減圧用ポンプ室 240 左後輪 242 右後輪 244 増圧通路 246 減圧通路 248 増圧用ポンプ装置 250 減圧用ポンプ装置 252 急減圧用リザーバ 254 パイロット式閉塞遅延弁 266,268 リヤホイールシリンダ 270,272 増圧用電磁開閉弁 280,282 減圧用電磁開閉弁 298 パイロット式閉塞遅延弁 300 閉塞制御装置 302 制御ピストン 314 マスタシリンダ圧室 320 速度制御室 332 バイパス用開閉弁 354 気体室 360 絞り 362 逆止弁 368 パイロット式閉塞遅延弁 370 開閉制御装置 374 制御ピストン 376 速度制御室 378 可変容積室 386 絞り 388 逆止弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダと、 ホイールシリンダを備えて車輪の回転を抑制するブレー
    キと、 前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続す
    る増圧通路と、 その増圧通路と並列に設けられて前記マスタシリンダと
    前記ホイールシリンダとを接続する減圧通路と、 前記増圧通路に設けられ、前記マスタシリンダと前記ホ
    イールシリンダとの連通を許容,遮断する増圧用開閉弁
    を備え、アンチロック制御時に前記マスタシリンダから
    前記ホイールシリンダへのブレーキ液の流れを許容する
    アンチロック制御用増圧ユニットと、 前記減圧通路に設けられ、アンチロック制御時に前記ホ
    イールシリンダ内のブレーキ液を一旦急減圧用リザーバ
    に流出させた上で前記マスタシリンダ側へ戻すアンチロ
    ック制御用減圧ユニットと、前記増圧通路 に設けられ、前記マスタシリンダから前記
    ホイールシリンダへのブレーキ液の流れは許容するが逆
    向きの流れは阻止する逆止弁およびその逆止弁と前記増
    圧用開閉弁との間に接続された液圧源を備え、加速スリ
    ップ制御時に液圧源から増圧用開閉弁を経て前記ホイー
    ルシリンダにブレーキ液を供給する加速スリップ制御用
    増圧ユニットと、 前記減圧通路に設けられ、加速スリップ制御時に前記ホ
    イールシリンダ内のブレーキ液を一旦急減圧用リザーバ
    に流出させた上で前記液圧源側へ戻す加速スリップ制御
    用減圧ユニットと、 制動時に前記アンチロック制御用増圧ユニットおよびア
    ンチロック制御用減圧ユニットを制御して車輪のスリッ
    プを適正範囲に制御するアンチロック制御手段と、 加速時に前記加速スリップ制御用増圧ユニットおよび加
    速スリップ制御用減圧ユニットを制御して車輪のスリッ
    プを適正範囲に制御する加速スリップ制御手段とを含む
    ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  2. 【請求項2】記アンチロック制御用減圧ユニット
    が、 前記減圧通路に接続された前記急減圧用リザーバと、 前記減圧通路に設けられ、前記急減圧用リザーバと前記
    ホイールシリンダとの連通を許容,遮断する減圧用開閉
    弁と、 減圧用ハウジング内に摺動可能に嵌合された減圧用ピス
    トンを備え、それら減圧用ハウジングと減圧用ピストン
    とにより形成された減圧用ポンプ室が前記減圧通路に接
    続されるとともに、減圧通路の減圧用ポンプ室が接続さ
    れた部分より前記急減圧用リザーバ側に設けられ、急減
    圧用リザーバ側から減圧用ポンプ室側へのブレーキ液の
    流れは許容するが、逆向きの流れは阻止する吸入弁と、
    減圧通路の減圧用ポンプ室が接続された部分よりマスタ
    シリンダ側に設けられ、減圧用ポンプ室側からマスタシ
    リンダ側へのブレーキ液の流れは許容するが、逆向きの
    流れは阻止する吐出弁と、前記減圧用ピストンを往復動
    させる減圧用ピストン駆動装置とを有する減圧用ポンプ
    装置とを含み、前記液圧源が、 増圧用ハウジング内に摺動可能に嵌合された増圧用ピス
    トンを備え、それら増圧用ハウジングと増圧用ピストン
    とにより形成された増圧用ポンプ室が前記増圧通路に接
    続されるとともに、吸入弁としての前記逆止弁と、増圧
    通路の増圧用ポンプ室が接続された部分と前記増圧用開
    閉弁との間に設けられ、増圧用ポンプ室側からホイール
    シリンダ側へのブレーキ液の流れは許容するが、逆向き
    の流れは阻止する吐出弁と、前記ピストンを往復動させ
    る増圧用ピストン駆動装置とを有する増圧用ポンプ装
    を含み、 前記加速スリップ制御用減圧ユニットが、 前記減圧用開閉弁と、 前記急減圧用リザーバとを含み、 かつ、前記アンチロック制御手段が、前記増圧用開閉
    弁,前記減圧用開閉弁および前記減圧用ポンプ装置を制
    御してアンチロック制御を行うものであり、前記加速ス
    リップ制御手段が、前記増圧用開閉弁,前記減圧用開閉
    弁および前記増圧用ポンプ装置を制御して加速スリップ
    制御を行うものであることを特徴とする請求項1に記載
    のブレーキ液圧制御装置。
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