JP3134438U - 保存袋内空気の吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍食品等を収納した購入時の真空保存袋は使用時内容物を全て使い切らずに一部が残存しこれを再保存する場合がある。この際、保存袋内空気を抜くための装置が各種提案されているが、更に手軽に使えるなどの利便性の向上を図る。
【解決手段】小型、軽量のモーター並びに吸引扇を内蔵する吸引ボックスをストローなどの管を介して保存袋に接続することによって、手軽に且つ作業性良く空気を吸引することができる装置とする。
【選択図】図1

Description

本考案は空気吸引装置に関するもので、詳しくは一般家庭などに於ける調理用として冷凍保存袋の空気抜きを衛生的、健康的且つ安全に行うために、機械的にその操作を簡素化した吸引装置に関する。
一般家庭用或いは業務用において冷凍食品等を収納した購入時の真空保存袋は使用時内容物を全て使い切らずに一部が残存しこれを再保存する場合がある。この際保存袋内空気を予め十分に抜いてから冷凍或いは冷蔵する必要がある。これまで保存袋内空気を抜くためには保存袋内にパイプなどを挿入し、使用者がこれを口にくわえて吸い込む方法或いは水道の流水圧により発生する負圧利用や電気掃除機を用いた吸引装置などが提案されている(特許文献1、2、3参照)。
特開平11−157506号公報 特開平6−345044号公報 特開平5−112320号公報
上記した方法或いは装置にて保存袋内空気を抜くに当たっては次のような問題点が存する。口にくわえて吸い込む方法では使われる食品保存用ガス或いは食品から発生する雑菌も一緒に体内に取り込んでしまい、不衛生で健康的とは言えない。また人間が吸い込むため吸い込み力に限界があり、十分に空気を抜くことができない問題もある。次に水道の流水圧利用では装置が大掛かりとなると共に空気抜き操作のあいだ水は出しっぱなしで不経済となりまた水圧が弱くなれば十分な空気抜きができなくなり更に装置の準備や後片付けに手間を要する。また電気掃除機利用でも装置の準備や後片付けに手間を要すると共に掃除機を必ずしも食品専用として使用するとは限らないため不衛生の感情が先立つ。
上記課題を解決するため、本考案の保存袋内空気吸引装置は、吸引扇を内蔵した吸引ボックスにおいてその前面側に吸引口を設け、これに先端部が食品等を収納した保存袋内に挿入された管の後端部を接続し、そして前記吸引ボックス後面側には排気口を設け、モーターに接続された吸引扇の回転によって前記保存袋内の空気を前記管にて吸引ボックスに導き、更にこれを排気口より大気へ放出して保存袋内の空気を排出することを特徴としている。
ここで使用する吸引扇並びにこれを内蔵する吸引ボックスは小型で手のひらに乗るようなサイズが好適でありまた吸引扇の回転には電池を使うことができるため吸引作業を手軽に行うことができる。なお、保存袋とは食料品以外にも防虫を要する衣服、防錆を要する装飾品などの収納にも適合できる。
また前記の管として飲料用ストローを用いることができる。ストローは手軽で且つ安価に入手することができると共に蛇腹部を持つストローは曲げ箇所が生じても柔軟に対応して折れ曲がることがないため吸引力を低下させることがない。
更に前記の吸引ボックスの外面に磁石を取り付けることができる。これにより例えば冷蔵庫の扉に吸引ボックスを磁力でくっ付けると、これを使用者の手で支持する必要がない。このため、吸引開始から終了直前までの吸引作業中、両手で保存袋やストロー等の管を確実に保持して吸引作業を行うことができる。そして吸引終了後は保存袋内のストロー等の管を保存袋から抜いて直ちに保持袋付属のファスナーで閉める作業を迅速に行うことができる。以上のように吸引の作業性が向上すると共にストロー等の管を抜き取る際の保存袋内への空気の侵入を極力抑えることができる。
これまで述べたように本考案の保存袋内空気の吸引装置は吸引扇を用いるため食品から発生する雑菌等を人の体内に取り込むことはなく、また小型で軽量のため空気抜きの作業性が優れると共に装置の準備、後片付けに特別な労力を必要としないなどの効果を発揮するものである。
本考案の実施形態を図1、2にて説明する。
図1は本装置の分解構成図を示す。吸引扇1を内蔵した吸引ボックス2の前面側に吸引口3を設け、吸引扇1の後方には吸引扇運転用モーター4を配置し、更にそ
の後部に排気口5を取り付ける。吸引扇の回転により吸引口3から取り込まれた空気は吸引ボックス2内を移動して、排気口5から排出される。なお付属部品として、磁石6は吸引ボックス2の底部に、電池箱7及びスイッチ8は吸引ボックス2の上部に取り付けられている。
図2は本装置の使用状態を示す。冷蔵庫の扉(図示せず)などに取り付けられた吸引ボックス2の前面に設けられた吸引口3にストロー9を取り付けその先端部は食品等を収納した保存袋10内に挿入される。ここで保存袋上部にはファスナー11が取り付けられ、その取っ手12を右端から左方向にストロー9の近辺まで動かし、その移動部分にてファスナーを閉じ、使用者が手でファスナー10をストロー9外周に押さえつけて両者の密着を保ちながら吸引作業を行う。吸引が終われば保存袋を下げると共に取っ手11を左端に動かし、吸引作業は終了する。
本装置の分解構成図である。 本装置の使用状態を示す図である。
符号の説明
1 吸引扇
2 吸引ボックス
3 吸引口
4 モーター
5 排気口
6 磁石
9 ストロー等の管
10 保存袋

Claims (3)

  1. 吸引扇を内蔵した吸引ボックスにおいてその前面側に吸引口を設け、これに先端部が食品等を収納した保存袋内に挿入された管(くだ)の後端部を接続し、そして前記吸引ボックス後面側には排気口を設け、モーターに接続された吸引扇の回転によって前記保存袋内の空気を前記管にて吸引ボックスに導き、更にこれを排気口より大気へ放出して保存袋内の空気を排出することを特徴とする保存袋内空気の吸引装置
  2. 前記の管として飲料用ストローを用いることを特徴とする請求項1記載の保存袋内空気の吸引装置
  3. 前記の吸引ボックスの外面に磁石を取り付けたことを特徴とする請求項1および2記載の保存袋内空気の吸引装置

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