JP3134379B2 - 冗長系伝送路切替方式 - Google Patents

冗長系伝送路切替方式

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JP3134379B2
JP3134379B2 JP03211215A JP21121591A JP3134379B2 JP 3134379 B2 JP3134379 B2 JP 3134379B2 JP 03211215 A JP03211215 A JP 03211215A JP 21121591 A JP21121591 A JP 21121591A JP 3134379 B2 JP3134379 B2 JP 3134379B2
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transmission
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switching signal
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一乃至複数回線の現用
伝送路と、一回線の予備伝送路とを具備するディジタル
伝送システムにおける冗長系伝送路切替方式に関する。
【0002】大量の情報を高速に伝送するディジタル伝
送システムの信頼性を向上させる目的で、一乃至複数回
線の現用伝送路に対して一回線の予備伝送路を準備し、
現用伝送路に伝送不能、或いは伝送品質の劣化等の異常
が発生した場合に、該当する現用伝送路を予備伝送路に
切替えて通信を確保する冗長系伝送路切替方式が実用さ
れている。
【0003】
【従来の技術】図8は従来あるディジタル伝送システム
の一例を示す図であり、図9は図8における切替処理の
一例を示す図であり、図10は本発明の対象となる信号形
式の一例を示す図であり、図11は図8における切替過程
の一例を示す図であり、図12は図11における状態遷移過
程の前半を示す図であり、図13は図11における状態遷移
過程の後半を示す図であり、図14は図8における切替過
程の他の一例を示す図である。
【0004】図8において、1および2は終端装置、3
は終端装置1と終端装置2とを接続する4回線の伝送路
で、内3回線31 、32 、33 は通常現用として使用さ
れ、残る1回線3P は通常予備用として使用される。
【0005】各伝送路3は両方向伝送機能を具備してお
り、終端装置1から終端装置2への伝送機能に着目する
際には添字Lを付加し、終端装置2から終端装置1への
伝送機能に着目する際には添字Rを付加する。
【0006】終端装置1は、各伝送路3に情報を送信す
る4組の送信部12と、各伝送路3から情報を受信する
4組の受信部13と、3回線の入出力伝送路11から入
力される各伝送情報Dを4組の送信部12に分配する分
配部14と、4組の受信部13が受信した各伝送情報D
の中から3組を選択して3回線の入出力伝送路11に出
力する選択部15と、分配部14および選択部15の設
定を、図9に例示される手順で制御する切替制御部16
とを具備している。
【0007】終端装置2も同様に、4組の送信部22
と、4組の受信部23と、分配部24と、選択部25
と、切替制御部26とを具備している。なお切替制御部
16および26は、分配部14または24および選択部
15または25を設定する際に、4回線の伝送路3を経
由して互いに切替信号Kを送受信する。
【0008】各送信部12および22は、分配部14ま
たは24から伝達される各伝送情報Dと、切替制御部1
6または26から伝達される切替信号Kを含む制御情報
Cとを、図10に例示する如き所定長のフレームFに組立
て、所定周期毎に伝送路3に送出し、また各受信部13
および23は、伝送路3から所定周期毎に受信するフレ
ームFを制御情報Cと伝送情報Dとに分解し、制御情報
Cに含まれる切替信号Kは切替制御部16または26に
伝達し、伝送情報Dは選択部15または25に伝達す
る。
【0009】最初に、従来あるディジタル伝送システム
における切替過程の一例を、図8乃至図13を用いて説明
する。図8乃至図13において、伝送路3が4回線共正常
の場合には、切替制御部16は分配部14を制御し、入
出力伝送路111L、112Lおよび113Lから入力される
伝送情報D1L、D2LおよびD3Lをそれぞれ送信部1
1 、122 および123 に伝達すると共に、入出力伝
送路111Lから入力される伝送情報D1Lのみを送信部1
P にも伝達し、更に切替信号Kとして無切替信号NB
(0、1)を各送信部12に伝達し、また切替制御部2
6も分配部24を制御し、入出力伝送路21 1R、212R
および213Rから入力される伝送情報D1R、D2Rおよび
3Rをそれぞれ送信部221 、222 および223 に伝
達すると共に、入出力伝送路211Rから入力される伝送
情報D1Rのみを送信部22P にも伝達し、更に切替信号
Kとして無切替信号NB(0、1)を各送信部12に伝
達する。
【0010】ここで無切替信号NB(0、1)の括弧内
の第一数字は切替要求が発生している現用伝送路を示
し、第二数字は現在予備伝送路3P に接続されている
(即ち同一伝送情報を予備伝送路3P にも伝送してい
る)現用伝送路を示す。
【0011】送信部121 、122 、123 および12
P は、分配部14から伝達された伝送情報D1L、D2L
3LおよびD1Lと、切替制御部16から伝達された切替
信号K=NB(0、1)を含む制御情報Cとにより組立
てた各フレームFを、それぞれ伝送路31L、32L、33L
および3PLを経由して終端装置2に伝送し、また送信部
221 、222 、223 および22P も、分配部24か
ら伝達された伝送情報D1R、D2R、D3RおよびD1Rと、
切替制御部26から伝達された切替信号K=NB(0、
1)を含む制御情報Cとにより組立てた各フレームF
を、それぞれ伝送路31R、32R、33Rおよび3PRを経由
して終端装置1に伝送する。
【0012】また切替制御部16は、各受信部131
132 、133 および13P が受信した各フレームFか
ら抽出した制御情報Cに含まれる切替信号K=無切替信
号NB(0、1)を受信することにより選択部15を制
御し、各受信部131 、13 2 、133 および13P
受信した各フレームFから抽出した伝送情報D1R
2R、D3RおよびD1Rの内、受信部131 、132 およ
び133 が抽出した伝送情報D1R、D2RおよびD3Rをそ
れぞれ入出力伝送路111R、112Rおよび113Rに伝達
し、受信部13P が抽出した伝送情報D1Rは廃棄し、ま
た切替制御部26も、各受信部231 、232 、233
およひ23P が受信した各フレームFから抽出した制御
情報Cに含まれる切替信号K=無切替信号NB(0、
1)を受信することにより選択部25を制御し、各受信
部231 、232 、233 および23P が受信した各フ
レームFから抽出した伝送情報D1L、D2L、D3Lおよび
1Lの内、受信部231 、232 および233 が抽出し
た伝送情報D1L、D2LおよびD3Lをそれぞれ入出力伝送
路211L、212Lおよび213Lに伝達し、受信部23P
が抽出した伝送情報D1Lは廃棄する。
【0013】以上の状態は、図12における状態ST1に
示される。かかる状態で、受信部132 が伝送路32R
ら到着するフレームFの品質劣化(例えば符号誤り率の
低下)を検出して切替制御部16にその旨を通知する
と、切替制御部16は伝送路32 の品質劣化を通知され
てから予め定められた保護時間T1 が経過した後、伝送
路3の切替要因が発生したと判定し(図9ステップS1
1)、切替信号Kとして品質劣化切替信号SD(2、
1)を作成し、各送信部12に伝達する(図9ステップ
S12)。
【0014】但し分配部14および選択部15の制御状
態は、状態ST1と変わらない。各送信部12は、フレ
ームFを組立てる制御情報Cに含む切替信号Kを無切替
信号NB(0、1)から品質劣化切替信号SD(2、
1)に変更し、各伝送路3に送出する。
【0015】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、無切替信号NB(0、0)から品質劣化切
替信号SD(2、1)に3回連続して変更されたことを
確認すると、伝送路3の切替要因が発生したと判定し
(図9ステップS11)、分配部24を制御し、送信部
22P に伝達する伝送情報のみを、入出力伝送路211R
から入力される伝送情報D1Rから、入出力伝送路212R
から入力される伝送情報D2Rに変更し、更に切替信号K
として切替応答信号RR(2、2)を作成し、各送信部
22に伝達する(図9ステップS12)。
【0016】以上の状態は、図12における状態ST2に
示される。各送信部22は、フレームFを組立てる制御
情報Cに含む切替信号Kを無切替信号NB(0、1)か
ら切替応答信号RR(2、2)に変更し、各伝送路3に
送出する。
【0017】終端装置1においては、切替制御部16が
切替制御部26から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、無切替信号NB(0、1)から切替応答信
号RR(2、2)に3回連続して変更されたことを確認
すると、期待する切替信号Kを受信したと判定し(図9
ステップS13)、選択部15を制御し、入出力伝送路
112Rに伝達する伝送情報のみを、受信部132 が伝送
路32Rから受信する伝送情報D2Rから、受信部13P
伝送路3PRから受信する伝送情報D2Rに変更すると共
に、分配部14を制御し、送信部12P に伝達する伝送
情報のみを、入出力伝送路111Lから入力される伝送情
報D1Lから、入出力伝送路112Lから入力される伝送情
報D2Lに変更し、更に切替信号Kとして品質劣化切替信
号SD(2、2)を作成して各送信部12に伝達し、現
用伝送路32 の予備伝送路3P への切替処理を完了する
(図9ステップS14)。
【0018】以上の状態は、図12における状態ST3に
示される。各送信部12は、フレームFを組立てる制御
情報Cに含む切替信号Kを品質劣化切替信号SD(2、
1)から品質劣化切替信号SD(2、2)に変更し、各
伝送路3に送出する。
【0019】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、品質劣化切替信号SD(2、1)から品質
劣化切替信号SD(2、2)に3回連続して変更された
ことを確認すると、期待する切替信号Kを受信したと判
定し(図9ステップS13)、選択部25を制御し、入
出力伝送路212Lに伝達する伝送情報のみを、受信部2
2 が伝送路32Lから受信する伝送情報D2Lから、受信
部23P が伝送路3PLから受信する伝送情報D 2Lに変更
し、現用伝送路32 の予備伝送路3Pへの切替処理を完
了する(図9ステップS14)。
【0020】以上の状態は、図12における状態ST4に
示される。かかる状態で、終端装置2において、切替制
御部26が例えば保守者からの指示入力により、予備用
伝送路3P を現状から切替禁止したとする。
【0021】かかる状態で、更に終端装置1において、
受信部133 が伝送路33RからフレームFが到着しなく
なったことを検出して切替制御部16にその旨を通知す
ると、切替制御部16は伝送路33 の信号断障害を通知
されてから予め定められた保護時間T1 が経過した後、
伝送路3の切替要因が発生したと判定し(図9ステップ
S11)、選択部15を制御し、入出力伝送路112R
伝達する伝送情報のみを、受信部13P が伝送路3PR
ら受信する伝送情報D2Rから、受信部132 が伝送路3
2Rから受信する伝送情報D2Rに戻すと共に、切替信号K
として伝送路障害切替信号SF(3、2)を作成し、各
送信部12に伝達する(図9ステップS12)。
【0022】以上の状態は、図12における状態ST5に
示される。各送信部12は、フレームFを組立てる制御
情報Cに含む切替信号Kを品質劣化切替信号SD(2、
2)から伝送路障害切替信号SF(3、2)に変更し、
各伝送路3に送出する。
【0023】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、品質劣化切替信号SD(2、2)から伝送
路障害切替信号SF(3、2)に3回連続して変更され
たことを確認するが、目下予備用伝送路3P が現状から
の切替禁止状態にあることから、分配部24および選択
部25を現状(状態ST5)の儘、維持する。
【0024】終端装置1においては、切替制御部16
が、切替制御部26に対して送信した伝送路障害切替信
号SF(3、2)に対し、期待する切替信号K〔例えば
切替応答信号RR(3、3)〕を受信する迄、伝送路障
害切替信号SF(3、2)の伝達を繰返し実行する(図
9ステップS11乃至S13)。
【0025】以上の状態は、図12および図13における状
態ST6に示される。やがて伝送路32 に発生した品質
劣化障害、並びに伝送路33 に発生した信号断障害に対
して診断および修復作業が行われ、伝送路32 および3
3 が正常状態に回復してから、予め定められた保護時間
2 が経過すると、終端装置1においては切替制御部1
6が、伝送路障害切替信号SF(3、2)を繰返し伝達
する過程で、伝送路32 の切替要因が存在しなくなった
ことを認識し(図9ステップS11)、伝送路障害切替
信号SF(3、2)を送出した以前の状態、即ち品質劣
化切替信号SD(2、2)を送出した後の状態(図12状
態ST4)に遷移する為に、選択部15を制御し、入出
力伝送路112Lに伝達する伝送情報のみを、受信部13
2 が伝送路32Rから受信する伝送情報D2Rから、受信部
13P が伝送路3 PRから受信する伝送情報DPRに変更し
た後、切替信号Kとして品質劣化切替信号SD(2、
2)を各送信部12に伝達し、前状態への遷移処理を完
了する(図9ステップS15)。
【0026】以上の状態は、図13における状態ST7に
示される。各送信部12は、フレームFを組立てる制御
情報Cに含む切替信号Kを伝送路障害切替信号SF
(3、2)から品質劣化切替信号SD(2、2)に変更
し、各伝送路3に送出する。
【0027】終端装置2においては、終端装置1から品
質劣化切替信号SD(2、2)が伝達された後、切替制
御部26が例えば保守者からの指示入力により、予備用
伝送路3P の切替禁止が解除されたとする。
【0028】一方終端装置1においては、伝送路32
よび33が正常状態に回復したことを認識した切替制御
部16が、前状態への遷移処理を完了した後、切替信号
Kとして回復待機信号WR(2、2)を作成し、各送信
部12に伝達する。
【0029】但し分配部14および選択部15の状態
は、状態ST7と変わらない。各送信部12は、フレー
ムFを組立てる制御情報Cに含む切替信号Kを品質劣化
切替信号SD(2、2)から回復待機信号WR(2、
2)に変更し、各伝送路3に送出する。
【0030】更に切替制御部16は、切替信号Kとして
回復待機信号WR(2、2)を伝達した後、予め定めら
れた保護時間T3 が経過すると、選択部15を制御し、
入出力伝送路112Rに伝達する伝送情報のみを、受信部
13P が伝送路3PRから受信する伝送情報D2Rから、受
信部132 が伝送路32Rから受信する伝送情報D2Rに戻
すと共に、切替信号Kとして無切替信号NB(0、2)
を作成し、各送信部12に伝達する。
【0031】以上の状態は、図13における状態ST8に
示される。各送信部12は、フレームFを組立てる制御
情報Cに含む切替信号Kを回復待機信号WR(2、2)
から無切替信号NB(0、2)に変更し、各伝送路3に
送出する。
【0032】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、回復待機信号WR(2、2)から無切替信
号NB(0、2)に3回連続して変更されたことを確認
すると、分配部24を制御し、送信部22P に伝達する
伝送情報のみを、入出力伝送路212Rから入力される伝
送情報D2Rから、入出力伝送路211Rから入力される伝
送情報D1Rに変更すると共に、選択部25を制御し、入
出力伝送路212Rに伝達する伝送情報のみを、受信部2
P が伝送路3PLから受信する伝送情報D2Lから、受信
部232 が伝送路32Lから受信する伝送情報D2Lに変更
し、更に切替信号Kとして無切替信号NB(0、1)を
作成し、各送信部22に伝達する。
【0033】以上の状態は、図13における状態ST9に
示される。各送信部22は、フレームFを組立てる制御
情報Cに含む切替信号Kを切替応答信号RR(2、2)
から無切替信号NB(0、1)に変更し、各伝送路3に
送出する。
【0034】終端装置1においては、切替制御部16が
切替制御部26から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、切替応答信号RR(2、2)から無切替信
号NB(0、1)に3回連続して変更されたことを確認
すると、切替制御部26が4回線の伝送路3が正常であ
ると認識したと判定し、分配部14を制御し、送信部1
P に伝達する伝送情報のみを、入出力伝送路112L
ら入力される伝送情報D2Lから、入出力伝送路111L
ら入力される伝送情報D1Lに変更し、また切替信号Kと
して無切替信号NB(0、1)を作成し、各送信部12
に伝達する。
【0035】以上の状態は、図12における状態ST10
に示される。各送信部12は、フレームFを組立てる制
御情報Cに含む切替信号Kを無切替信号NB(0、2)
から無切替信号NB(0、1)に変更し、各伝送路3に
送出する。
【0036】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、無切替信号NB(0、2)から無切替信号
NB(0、1)に3回連続して変更されたことを確認す
ると、切替制御部16が4回線の伝送路3が正常である
と認識したと判定する。
【0037】以上の過程において、切替制御部16は伝
送路33 の信号断障害を検出した際に、入出力伝送路1
2Rへ出力する伝送情報D2Rを伝送路3PRから伝送路3
2Rに変更して伝送路障害切替信号SF(3、2)を伝達
し(図12における状態ST5およびST6)、その後伝
送路32 および33 が回復すると、一旦前状態に遷移す
る為に、入出力伝送路112Rへ出力する伝送情報D2R
伝送路32Rから伝送路3PRに変更し(図13における状態
ST7)、更に無切替信号NB(0、2)を伝達する際
に、再度入出力伝送路112Rへ出力する伝送情報D2R
伝送路3PRから伝送路32Rに変更しており(図13におけ
る状態ST8)、選択部15に無効動作が多くなる。
【0038】次に、従来あるディジタル伝送システムに
おける切替過程の他の一例を、図8乃至図10および図14
を用いて説明する。図8乃至図10および図14において、
伝送路3が4回線共正常の場合には、前述と同様に、入
出力伝送路111L、112Lおよび113Lから入力される
伝送情報D 1L、D2LおよびD3Lが、伝送路31L、32L
3Lおよび3PLを経由して入出力伝送路211L、212L
および213Lに伝達され、また入出力伝送路211R、2
2Rおよび213Rから入力される伝送情報D1R、D2R
よびD3Rが、伝送路31R、3 2R、33Rおよび3PRを経由
して入出力伝送路111R、112Rおよび113Rに伝達さ
れると共に、切替制御部16と26との間で、切替信号
Kとして無切替信号NB(0、1)が送受信されてい
る。
【0039】かかる状態で、終端装置2において伝送路
2Lの品質劣化が検出されると、前述と同様の過程によ
り、切替制御部26が品質劣化切替信号SD(2、1)
を切替制御部16に伝達し、切替制御部16が分配部1
4を制御して伝送路3PLに送出する伝送情報のみを伝送
情報D1Lから伝送情報D2Lに変更すると共に、切替応答
信号RR(2、2)を切替制御部26に返送し、切替制
御部26が選択部25および分配部24を制御して入出
力伝送路212Lに出力する伝送情報D2Lを伝送路32L
ら伝送路3PLに変更し、また伝送路3PRに送出する伝送
情報を伝送情報D1Rから伝送情報D2Rに変更すると共
に、品質劣化切替信号SD(2、2)を切替制御部16
に送信する。
【0040】かかる状態で、終端装置2において予備用
伝送路3P を現状からの切替を禁止され、更に終端装置
1において、伝送路33Rの信号断障害が検出されると、
前述と同様に、切替制御部16が伝送路障害切替信号S
F(3、2)を切替制御部26に送信するが、予備用伝
送路3P を現状から切替禁止中の切替制御部26は、現
状を維持する。
【0041】やがて終端装置1において伝送路33 の回
復が検出されると、切替制御部16は前述と同様に、前
状態への遷移処理として、切替応答信号RR(2、2)
を切替制御部26に送信するが、終端装置2において略
同時に、予備用伝送路3P の切替禁止が解除されると、
切替制御部26は受信済の伝送路障害切替信号SF
(3、2)に対する切替処理を実行し、伝送路3PRに送
出する伝送情報を伝送情報D2Rから伝送情報D3Rに変更
して切替応答信号RR(3、3)を切替制御部16に送
信する。
【0042】かかる状態では、切替制御部16は切替応
答信号RR(2、2)に対して期待する切替信号K〔品
質劣化切替信号SD(2、2)〕では無く切替応答信号
RR(3、3)を受信した為、繰返し切替応答信号RR
(2、2)を切替制御部26に送信し、また切替制御部
26も切替応答信号RR(3、3)に対して期待する切
替信号K〔伝送路障害切替信号SF(3、3)〕では無
く切替応答信号RR(2、2)を受信した為、繰返し切
替応答信号RR(3、3)を切替制御部26に送信する
(図9ステップS11乃至S13)。
【0043】その結果切替制御部16および26は所謂
デッドロック状態となり、正常な切替えにより移行すべ
き状態に移行出来なくなる。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来あるディジタル伝送システムにおいては、
図11乃至図13に示される切替過程の一例において、切替
制御部16は伝送路33 の信号断障害を検出した際に、
入出力伝送路112Rへ出力する伝送情報D2Rを伝送路3
PRから伝送路32Rに変更して伝送路障害切替信号SF
(3、2)を送信し(図12における状態ST5およびS
T6)、その後伝送路32 および33 が回復すると、一
旦前状態に遷移する為に、入出力伝送路112Rへ出力す
る伝送情報D 2Rを伝送路32Rから伝送路3PRに変更し
(図13における状態ST7)、更に無切替信号NB
(0、2)を送信する際に、再度入出力伝送路112R
出力する伝送情報D2Rを伝送路3PRから伝送路32Rに変
更しており(図13における状態ST8)、選択部15に
無効動作が多くなる問題があり、また図14に示される切
替過程の他の一例において、切替制御部16が切替応答
信号RR(2、2)を切替制御部26に送信した後に伝
送路33 の信号断障害を検出し、その後伝送路33 が回
復した際に、前状態に遷移する為に切替応答信号RR
(2、2)を再び切替制御部26に送信するのと並行し
て、予備用伝送路3P を現状からの切替禁止状態で切替
制御部16から伝送路障害切替信号SF(3、2)を受
信し、その後予備用伝送路3P の切替禁止が解除され、
切替制御部16が切替応答信号RR(2、2)を送信し
たのと略同時期に切替応答信号RR(3、3)を切替制
御部16に送信すると、両切替制御部16および26が
所謂デッドロック状態となり、正常な切替状態に移行出
来なくなる問題があった。
【0045】本発明は、伝送路の切替の際に無効な動作
を行うこと無く、且つデッドロック状態を発生させるこ
と無く、迅速且つ確実に切替後の状態に移行可能とする
ことを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を示
す図である。図1において、1および2は終端装置、3
は伝送路、11および21は入出力伝送路、101およ
び201は切替手段、102および202は切替制御手
段である。
【0047】本発明の対象となるディジタル伝送システ
ムは、一対の終端装置1および2間を一乃至複数回線の
現用伝送路31 乃至3N と、一回線の予備伝送路3P
により接続し、各終端装置1および2に、現用伝送路3
1 乃至3N と予備伝送路3P とを切替える切替手段10
1および201と、現用伝送路31 乃至3N に異常を検
出した場合に、各現用伝送路31 乃至3Nおよび予備伝
送路3P の少なくも何れかを経由して予め定められた切
替手順に基づき切替信号を互いに送受信し、それぞれ切
替手段101および201の切替動作を制御する切替制
御手段102および202とを各終端装置1および2に
具備する。
【0048】103および203は、本発明により切替
制御手段102および202に設けられた最適化手段で
ある。
【0049】
【作用】最適化手段103および203は、切替手段1
01および201の切替動作の制御過程において、対向
切替制御手段202および102から切替手順に基づき
期待される切替信号が返送されなかった場合に、各現用
伝送路31 乃至3N および予備伝送路3P の運用状態
と、前回送信済の切替信号の種別とを分析することによ
り、移行すべき最適の切替手順を決定する。
【0050】なお最適化手段103および203は、各
現用伝送路31 乃至3N および予備伝送路3P の運用状
態と、前回送信済の切替信号の種別とにより構成される
マトリックス表に基づき、最適の切替手順を決定するこ
とが考慮される。
【0051】従って、当該ディジタル伝送システムが切
替の際に無効動作を実行すること無く、またデッドロッ
ク状態となることが防止可能となり、迅速且つ安定な切
替動作が実現可能となる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図2は本発明の一実施例によるディジタル伝送シス
テムを示す図であり、図3は図2における切替処理の一
例を示す図であり、図4は図2における最適化部が使用
するマトリックス表の一例を示す図であり、図5は図2
における切替過程の一例を示す図であり、図6は図5に
おける状態遷移過程の一例を示す図であり、図7は図2
における切替過程の他の一例を示す図である。なお、全
図を通じて同一符号は同一対象物を示す。なお伝送路3
上を伝送される信号形式は図10に例示される通りとす
る。
【0053】図2においては、図1における最適化手段
103および203として最適化部161および261
が、それぞれ切替制御部16および26内に設けられて
いる。
【0054】また図5に対応する状態遷移の内、図12お
よび図13における状態ST1から状態ST6迄の遷移は
図12および図13におけると同様である為、図6において
は省略されており、状態ST6以降が示されている。
【0055】最初に、本発明による切替過程の一例を、
図2乃至図6を用いて説明する。図2乃至図6におい
て、伝送路3が4回線共正常な状態で、終端装置1にお
いて伝送路32 の品質劣化を検出した場合には、図12に
おけると同様の過程で、状態ST4(図12)に遷移す
る。
【0056】かかる状態で、終端装置2において、切替
制御部26が例えば保守者からの指示入力により、予備
用伝送路3P の使用状態を現状からの切替を禁止し、更
に終端装置1が伝送路33 の信号断障害を検出すると、
図12におけると同様の過程で、切替制御部16が伝送路
障害切替信号SF(3、2)を切替制御部26に送信す
ると共に、状態ST6(図12および図6)に遷移する。
【0057】状態ST6においては、前述と同様に、終
端装置1においては、切替制御部16が分配部14を制
御し、入出力伝送路111L、112Lおよび113Lから入
力される伝送情報D1L、D2LおよびD3Lをそれぞれ送信
部121 、122 および12 3 に伝達すると共に、入出
力伝送路112Lから入力される伝送情報D2Lのみを送信
部12P にも伝達し、また切替制御部16が選択部15
を制御し、各受信部131 、132 、133 および13
P が受信した各フレームFから抽出した伝送情報D1R
2R、D3RおよびD2Rの内、受信部131 、132 およ
び133 が抽出した伝送情報D1R、D2RおよびD3Rをそ
れぞれ入出力伝送路111R、112Rおよび113Rに伝達
し、受信部13P が抽出した伝送情報D2Rは廃棄し、ま
た終端装置2においては、切替制御部26が分配部24
を制御し、入出力伝送路211R、212Rおよび213R
ら入力される伝送情報D1R、D2RおよびD3Rをそれぞれ
送信部221 、222 および223 に伝達すると共に、
入出力伝送路212Rから入力される伝送情報D2Rのみを
送信部22P にも伝達し、また切替制御部26が選択部
25を制御し、各受信部231 、232 、233 および
23P が受信した各フレームFから抽出した伝送情報D
1L、D2L、D3LおよびD2Lの内、受信部23 1 、23P
および233 が抽出した伝送情報D1L、D2LおよびD3L
をそれぞれ入出力伝送路211L、212Lおよび213L
伝達し、受信部232 が抽出した伝送情報D2Lは廃棄し
ている。
【0058】終端装置1においては、切替制御部16
が、切替制御部26に対して送信した伝送路障害切替信
号SF(3、2)に対し、期待する切替信号K〔例えば
切替応答信号RR(3、3)〕を受信する迄、伝送路障
害切替信号SF(3、2)の伝達を繰返し実行する(図
3ステップS11乃至S13)。
【0059】やがて伝送路32 に発生した品質劣化障
害、並びに伝送路33 に発生した信号断障害に対して診
断および修復作業が行われ、伝送路32 および33 が正
常状態に回復してから、予め定められた保護時間T2
経過すると、終端装置1においては切替制御部16が、
伝送路障害切替信号SF(3、2)を繰返し伝達する過
程で、伝送路32 の切替要因が存在しなくなったことを
認識すると(図3ステップS11)、最適化部161を
起動する。
【0060】起動された最適化部161は、各伝送路3
が正常状態にあるか否か、前回切替制御部26に対して
送信した切替信号Kの種別、並びに切替制御部26から
受信している切替信号Kの種別等、自終端装置1の状態
を収集する(図3ステップS22)。
【0061】次に最適化部161は、最適化部161内
に設けられている図4に例示される如きマトリックス表
を参照し、切替状態の最適化を図る。即ち図2乃至図6
および図12においては、現用の伝送路31 、32 、33
および予備用の伝送路3P が総て正常であり、また前回
切替制御部26に対して送信した切替信号Kが品質劣化
切替信号SD(2、2)であり、更に切替制御部26か
ら受信している切替信号Kが切替応答信号RR(2、
2)であることに該当する最適化切替状態として、無切
替信号NBの送受信処理を実行することに決定する(図
3ステップS23)。
【0062】なお切替制御部16が前回切替制御部26
に対して送信した伝送路障害切替信号SF(3、2)
は、切替制御部26から期待する切替信号K〔例えば切
替応答信号RR(3、3)〕が返送されなかったことか
ら無視され、その前に送信した品質劣化切替信号SD
(2、2)が前回送信した切替信号Kとして収集される
ものである。
【0063】以上の決定に基づき切替制御部16は、分
配部14および選択部15の設定状態を変更すること無
く、伝送路32 および33 が正常状態に回復したことを
認識してから予め定められた保護時間T2 が経過した後
に、無切替信号NB(0、2)を作成し、各送信部12
に伝達する。
【0064】以上の状態は、図6における状態ST8A
に示される。各送信部12は、フレームFを組立てる制
御情報Cに含む切替信号Kを伝送路障害切替信号SF
(3、2)から無切替信号NB(0、2)に変更し、各
伝送路3に送出する。
【0065】終端装置2においては、終端装置1から無
切替信号NB(0、2)を受信した後、切替制御部26
が例えば保守者からの指示入力により、予備用伝送路3
P の切替禁止が解除されたとすると、切替制御部26は
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、品質劣化切替信号SD(2、2)から無切
替信号NB(0、2)に3回連続して変更されたことを
確認すると、分配部24を制御し、送信部22P に伝達
する伝送情報のみを、入出力伝送路212Rから入力され
る伝送情報D2Rから、入出力伝送路211Rから入力され
る伝送情報D1Rに変更すると共に、選択部25を制御
し、入出力伝送路212Rに伝達する伝送情報のみを、受
信部23P が伝送路3PLから受信する伝送情報D2L
ら、受信部232 が伝送路32Lから受信する伝送情報D
2Lに変更し、更に切替信号Kとして無切替信号NB
(0、1)を作成し、各送信部12に送信する。
【0066】以上の状態は、図6における状態ST9A
に示される。各送信部22は、フレームFを組立てる制
御情報Cに含む切替信号Kを切替応答信号RR(2、
2)から無切替信号NB(0、1)に変更し、各伝送路
3に送出する。
【0067】終端装置1においては、切替制御部16が
切替制御部26から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、切替応答信号RR(2、2)から無切替信
号NB(0、1)に3回連続して変更されたことを確認
すると、分配部14を制御し、送信部12P に伝達する
伝送情報のみを、入出力伝送路112Lから入力される伝
送情報D2Lから、入出力伝送路111Lから入力される伝
送情報D1Lに変更し、また切替信号Kとして無切替信号
NB(0、1)を作成し、各送信部12に伝達する。
【0068】以上の状態は、図12における状態ST10
Aに示される。各送信部12は、フレームFを組立てる
制御情報Cに含む切替信号Kを無切替信号NB(0、
2)から無切替信号NB(0、1)に変更し、各伝送路
3に送出する。
【0069】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、無切替信号NB(0、2)から無切替信号
NB(0、1)に3回連続して変更されたことを確認す
る。
【0070】以上の説明から明らかな如く、本実施例に
よれば、切替制御部16は罹障中の伝送路32 および3
3 が回復したことを検出すると、最適化部161により
切替状態の最適化を図る為、選択部15を従来あるディ
ジタル伝送システムにおける如く無効動作(図13におけ
る状態ST7)を行わせること無く切替が可能となる。
【0071】次に、本発明による切替過程の他の一例
を、図2乃至図4および図7を用いて説明する。図2乃
至図4および図7において、伝送路3が4回線共正常な
状態で、終端装置2において伝送路32 の品質劣化が検
出され、切替制御部26および16が品質劣化切替信号
SD(2、1)、切替応答信号RR(2、2)および品
質劣化切替信号SD(2、2)を順次送受信することに
より、伝送路32 と伝送路3P との切替処理が行われた
後、終端装置2において予備用伝送路3P を現状からの
切替を禁止され、更に終端装置1において、伝送路33R
の信号断が検出されると、図14におけると同様の過程
で、切替制御部16が伝送路障害切替信号SF(3、
2)を切替制御部26に送信するが、予備用伝送路3P
を現状から切替禁止中の切替制御部26は、現状を維持
する。
【0072】やがて終端装置1において伝送路33 の回
復が検出されると、切替制御部16は図14におけると同
様の過程で、前状態への遷移処理として、切替応答信号
RR(2、2)を切替制御部26に伝達するが、終端装
置2において略同時に、予備用伝送路3P の切替禁止が
解除されると、切替制御部26は受信済の伝送路障害切
替信号SF(3、2)に対する切替処理を実行し、伝送
路3PRに送出する伝送情報のみを伝送情報D2Rから伝送
情報D3Rに変更して切替応答信号RR(3、3)を切替
制御部16に伝達する。
【0073】かかる状態では、切替制御部16は切替応
答信号RR(2、2)に対して期待する切替信号K〔品
質劣化切替信号SD(2、2)〕では無く切替応答信号
RR(3、3)を受信した為、繰返し切替応答信号RR
(2、2)を切替制御部26に送信し、また切替制御部
26も切替応答信号RR(3、3)に対して所定の手順
に基づく切替信号K〔伝送路障害切替信号SF(3、
3)〕では無く切替応答信号RR(2、2)を受信した
こととなる(図3ステップS11乃至S13)。
【0074】かかる場合に限り、切替制御部16はステ
ップS21に移行し、切替完了状態であることから最適
化部161を起動する。起動された最適化部161は、
前述と同様に自終端装置1の状態を収集する(図3ステ
ップS22)。
【0075】次に最適化部161は、最適化部161内
に設けられている図4に例示される如きマトリックス表
を参照し、切替状態の最適化を図る。即ち図2乃至図4
および図7においては、現用の伝送路31 、32 、33
および予備用の伝送路3P が総て正常であり、また前回
切替制御部26に対して送信した切替信号Kが切替応答
信号RR(2、2)であり、更に切替制御部26から受
信している切替信号Kが切替応答信号RR(3、3)で
あることに該当する最適化切替状態として、無切替信号
NBの送信処理を実行することに決定する(図3ステッ
プS23)。
【0076】以上の決定に基づき切替制御部16は、無
切替信号NB(0、2)を作成し、各送信部12に伝達
する。各送信部12は、フレームFを組立てる制御情報
Cに含む切替信号Kを切替応答信号RR(2、2)から
無切替信号NB(0、2)に変更し、各伝送路3に送出
する。
【0077】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、切替応答信号RR(2、2)から無切替信
号NB(0、2)に3回連続して変更されたことを確認
すると、分配部24を、入出力伝送路211R、212R
213Rおよび211Rから入力される伝送情報D1R
2R、D3RおよびD1Rを各送信部221 、222 、22
3 および22P に伝達する如く設定し、また選択部25
を、受信部231L、232Lおよび233Lが受信する伝送
情報D1L、D2LおよびD3Lを各入出力伝送路211L、2
2Lおよび213Lに伝達する如く設定すると共に、切替
信号Kとして無切替信号NB(0、1)を作成し、各送
信部12に伝達する。
【0078】各送信部22は、フレームFを組立てる制
御情報Cに含む切替信号Kを切替応答信号RR(3、
3)から無切替信号NB(0、1)に変更し、各伝送路
3に送出する。
【0079】終端装置1においては、切替制御部16が
切替制御部26から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、切替応答信号RR(3、3)から無切替信
号NB(0、1)に3回連続して変更されたことを確認
すると、分配部14を、入出力伝送路111L、112L
113Lおよび111Lから入力される伝送情報D1L
2L、D3LおよびD1Lを各送信部121 、122 、12
3 および12P に伝達する如く設定し、また選択部15
を、受信部131R、132Rおよび133Rが受信する伝送
情報D1R、D2RおよびD3Rを各入出力伝送路111R、1
2Rおよび113Rに伝達する如く設定すると共に、切替
信号Kとして無切替信号NB(0、1)を作成し、各送
信部12に伝達する。
【0080】各送信部12は、フレームFを組立てる制
御情報Cに含む切替信号Kを無切替信号NB(0、2)
から無切替信号NB(0、1)に変更し、各伝送路3に
送出する。
【0081】終端装置2においては、切替制御部26が
切替制御部16から各伝送路3を経由して伝達される切
替信号Kが、無切替信号NB(0、2)から無切替信号
NB(0、1)に3回連続して変更されたことを確認す
る。
【0082】以上の説明から明らかな如く、本実施例に
よれば、切替制御部16および26が互いに切替応答信
号RR(2、2)および切替応答信号RR(3、3)を
送信した状態でも、切替状態の最適化が図られて迅速、
且つ確実に所定の状態に遷移可能となり、終端装置1お
よび2が所謂デットロック状態に陥ることが防止可能と
なる。
【0083】なお、図2乃至図7はあく迄本発明の一実
施例に過ぎず、例えば最適化部161および261は図
示されるマトリックス表を用いるものに限定されること
は無く、他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合に
も本発明の効果は変わらない。また本発明の対象とする
切替過程は図示されるものに限定されることは無く、他
に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の
効果は変わらない。更に本発明の対象となるディジタル
伝送システムは、図示されるものに限定されぬことは言
う迄も無い。
【0084】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記ディジタル
伝送システムにおいて、切替の際に無効動作を実行する
こと無く、またデッドロック状態となることが防止可能
となり、迅速且つ安定な切替動作が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示す図
【図2】 本発明の一実施例によるディジタル伝送シス
テムを示す図
【図3】 図2における切替処理の一例を示す図
【図4】 図2における最適化部が使用するマトリック
ス表の一例を示す図
【図5】 図2における切替過程の一例を示す図
【図6】 図5における状態遷移過程の一例を示す図
【図7】 図2における切替過程の他の一例を示す図
【図8】 従来あるディジタル伝送システムの一例を示
す図
【図9】 図8における切替処理の一例を示す図
【図10】 本発明の対象となる信号形式の一例を示す図
【図11】 図8における切替過程の一例を示す図
【図12】 図11における状態遷移過程の前半を示す図
【図13】 図11における状態遷移過程の後半を示す図
【図14】 図8における切替過程の他の一例を示す図
【符号の説明】
1、2 終端装置 3 伝送路 11、21 入出力伝送路 12、22 送信部 13、23 受信部 14、24 分配部 15、25 選択部 16、26 切替制御部 101、201 切替手段 102、202 切替制御手段 103、203 最適化手段 161、261 最適化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−197041(JP,A) 特開 昭62−216431(JP,A) 特開 昭63−56035(JP,A) 特開 平3−283722(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の終端装置(1、2)間を一乃至複
    数回線の現用伝送路(31 乃至3N )と、一回線の予備
    伝送路(3P )とにより接続し、前記各終端装置(1、
    2)に、前記現用伝送路(31 乃至3N )と予備伝送路
    (3P )とを切替える切替手段(101、201)と、
    前記現用伝送路(31 乃至3N )に異常を検出した場合
    に、前記各現用伝送路(31 乃至3N )および予備伝送
    路(3 P )の少なくも何れかを経由して予め定められた
    切替手順に基づき切替信号を互いに送受信し、それぞれ
    前記切替手段(101、201)の前記切替動作を制御
    する切替制御手段(102、202)とを前記各終端装
    置(1、2)に具備するディジタル伝送システムにおい
    て、 前記各切替制御手段(102、202)に、前記切替手
    段(101、201)の切替動作の制御過程において、
    対向切替制御手段(202、102)から前記切替手順
    に基づき期待される切替信号が返送されなかった場合
    に、前記各現用伝送路(31 乃至3N )および予備伝送
    路(3P )の運用状態と、前回送信済の切替信号の種別
    とを分析することにより、移行すべき最適の切替手順を
    決定する最適化手段(103、203)を設けることを
    特徴とする冗長系伝送路切替方式。
  2. 【請求項2】 前記最適化手段(103、203)は、
    前記各現用伝送路(31 乃至3N )および予備伝送路
    (3P )の運用状態と、前回送信済の切替信号の種別と
    により構成されるマトリックス表に基づき、前記最適の
    切替手順を決定することを特徴とする請求項1記載の冗
    長系伝送路切替方式。
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