JP3133872U - 長尺品の段積み輸送用保定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長さの異なる長尺な段積み貨物を前端面が階段状になるように段々積みして輸送する場合であっても、段積み貨物を損壊させず安全な輸送を実現する長尺品の段積み輸送用保定装置を提供する。
【解決手段】段積み輸送用保定装置Aは、荷台部10の上に、その長さ方向と直交する向きに間隔をあけて長さ方向と平行に固設した一対のガイドレール15と、両ガイドレール15上を、それぞれが各段積み貨物G1〜G4の保定位置にストッパ45で固定可能にスライド移動する複数のスタンション20(20A〜20D)とからなり、各スタンションは、ガイドレール15にそれぞれ左右脚部35の下端をスライド移動自在に係合させて、両ガイドレール15を跨いだ状態で立設する門型の支柱25と、支柱25の左右脚部間に横架し、それら脚部の高さ方向上下に平行移動可能に支柱25で保持する保定バー30とで構成する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、トラックなど貨物輸送手段の荷台部上に、長さの異なる長尺品の段積み貨物を、長いサイズのものから順に上方に積み重ねると共に、輸送方向前端側を階段状にして段々積みするとき、各段毎に前端面を面一に揃えて保定するのに好適な段積み輸送用保定装置に関する。
従来、形鋼・鉄柱・鋼管など、長尺品の段積み輸送用保定装置の中には、図13に示すように、例えばトラック1の荷台部1aにおいて、運転席1b寄りの前部側にスタンション2を設置し、該スタンション2を、いずれも角パイプ材からなるコ形部材3とL型部材4とを伸縮自在に連結して長さ調整可能な構造とし、長尺品を段積みした貨物5の保定時は、それら長尺品の長さに合わせて、スタンション2を長さ調整してから、当て板6を介して段積み貨物5の前端面5aに当てて、その前端面5aを面一に揃えて位置決め保持するようにしたものがある(特許文献1参照)。従って、従来の図示保定装置では、例えばトラック輸送において、行きと帰りとで長尺品の段積み貨物の長さが違う場合でも、その都度、スタンション2を長さ調整することにより前端面を保定して段積み輸送できるようになっている。
特開平11−291812号公報
ところが、従来の段積み輸送用保定装置では、確かに、荷台部1a上の段積み貨物5が全て長さの同じ長尺品であれば、前端面5aを当て板6に当てて段積み貨物5を保定することができる。ところが、荷台部1aに段積みする貨物5が、長さの異なる長尺品で、長いサイズのものから順に重ねて積載する場合には、仮に、それら長尺貨物の前端面を全て当て板6に当てて段積みすると、重心が荷台部1aの前方に大きく偏り過ぎて積載バランスが非常に悪く、その結果、運転操作に支障をきたすなど、安全上などの問題がある。そこで、従来、長さの異なる長尺品の貨物を積載する場合は、荷台部1aでの積載バランスに配慮し、重心が荷台部1aの中心寄りに位置するように、図14に示す如く、前端面を揃えずに階段状にして段々積みし、それら段積み貨物5をワイヤー7で固縛して固持した状態で輸送している。
しかし、従来の図示保定装置において、そのように段々積みした長さの異なる長尺貨物5をワイヤーラッシングしただけでは、輸送途中に、貨物輸送手段が急停止すると、その反動で段積み貨物5が前ズレを起こし、その結果、段積み貨物5が損壊したり、運転上の安全が脅かされたりするという課題があった。
そこで、本考案の目的は、長さの異なる長尺な段積み貨物を前端面が階段状になるように段々積みして輸送する場合であっても、段積み貨物を損壊させずに安全な輸送を実現する長尺品の段積み輸送用保定装置を提供することにある。
そこで、上記課題を解決すべく、請求項1に記載の考案は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、トラックTのような貨物輸送手段の荷台部10上に、長さの異なる長尺品の段積み貨物G(G1〜G4)を、長いサイズのものから順に積み重ねると共に、輸送方向前端側を階段状にして段々積みするとき、各段の保定位置で前端面を面一に揃えて位置決め保持する段積み輸送用保定装置Aであって、前記荷台部10上に、その長さ方向と直交する向きに間隔をあけて長さ方向と平行に固設する一対のガイドレール15と、両ガイドレール15上を、それぞれが各段積み貨物G1〜G4の保定位置にストッパ45で固定可能にスライド移動する複数のスタンション20(20A〜20D)とからなり、各スタンション20A〜20Dは、前記ガイドレール15にそれぞれ左右脚部35の下端をスライド移動自在に係合させた状態で両ガイドレール15上に立設する支柱25と、該支柱25の左右脚部35間に横架し、それら脚部35の高さ方向上下に平行移動可能に前記支柱25で保持する保定バー30とを備えてなることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の長尺品の段積み輸送用保定装置Aにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記ガイドレール15上にラック18を設ける一方、そのラック18と噛み合い可能なラックギヤ29を前記ストッパ45の下端に備え、該ストッパ45を、前記ラックギヤ29が前記ラック18に噛み合って前記スタンション20の移動をロックするロック高さ位置と、噛み合いが外れてロックを解除するロック解除高さ位置との間で上下動可能に前記支柱25の脚部35で保持してなることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の長尺品の段積み輸送用保定装置Aにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記各スタンション20には、前記支柱25に、前記保定バー30を前記脚部35の高さ方向上下に平行移動させる昇降手段50を付設し、該昇降手段50は、前記左右脚部35の上下両端にそれぞれラチェット36・37を回転自在に軸支し、それらラチェット36・37間にチェーン38を巻装すると共に、該チェーン38の直線部と平行に細長いガイド溝46aを有したガイドバー46を前記左右脚部35にそれぞれ固着する一方、前記保定バー30は、その左右両端を、係合部材54を介して前記チェーン38に係合させて連結すると共に、左右両端には、ガイドコロ55を回転自在に軸支し、これらガイドコロ55を前記ガイドバー46のガイド溝46aに係合させて前記支柱25で保持してなることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項1、2又は3に記載の長尺品の段積み輸送用保定装置Aにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記荷台部10に段積み貨物G(G1〜G4)を積載する前に前記スタンション20(20A〜20D)全体を前記荷台部10から、いったん退避させるスタンション退避手段60を前記荷台部10の輸送方向前端側に備え、該スタンション退避手段60は、延長レール体65と、該延長レール体にワイヤー66で連結したウィンチ70とで構成し、前記延長レール体65は、前記各スタンション20A〜20Dの左右脚部35の下端をスライド移動自在に係合するガイドレール部65aを、前記荷台部10上の前記ガイドレール15間と同一の間隔をあけて平行に立設すると共に、継手ピン69で前記荷台部10に回動可能に取り付けて、起立した待機位置と倒れた退避位置との間で起伏自在に組み付けてなることを特徴とする。
請求項1に記載の考案によれば、長さの異なる長尺な段積み貨物を端部が階段状になるように荷台部上に段々積みして輸送する場合に、それら段積み貨物を段積み輸送用保定装置で保定するときは、各スタンションを、順次に、ガイドレール上をスライドさせて、各段の段積み貨物の保定位置まで移動し、保定バーを段積み貨物の段積み高さに合わせて平行移動し、保定バーを段積み貨物の前端面に当てて面一に揃えてから、スタンションをストッパで保定位置に固定して段積み貨物を位置決め保持する構成であるため、たとえ輸送途中に貨物輸送手段が急停止することがあっても、スタンションの保定バーで各段の段積み貨物をそれぞれ受け支え、これによって、急停止時の段積み貨物の前ズレを確実に阻止し、その結果、段積み貨物を何ら損壊させずに安全に輸送することができる。
請求項2に記載の考案によれば、段積み貨物を保定するとき、保定バーを段積み貨物の前端面に当てた保定位置で、ストッパをロック高さ位置まで押し下げ、ラックギヤをガイドレール上のラックに噛み合わせ、このギヤの噛み合いで、スタンションを段積み貨物の保定位置に固定してロックする構成によって、貨物輸送手段の急停止時にあっても、スタンションの保定バーで段積み貨物を確実に受け支えることができ、その結果、急停止時の段積み貨物の前ズレをより確実に阻止することができる。
請求項3に記載の考案によれば、保定時、昇降手段を作動して保定バーを段積み貨物の段積み高さ位置に合わせて平行移動させるときに、保定バーをガイドバーで案内し、ふら付くことなくスムーズに脚部の高さ方向上下に平行移動させることができ、その結果、保定バーを容易に且つ適確に段積み貨物の前端面に対向させて当接させることができる。
請求項4に記載の考案によれば、段積み貨物が例えば荷台部の長さ程もある長いH形鋼などであっても、必要に応じて、スタンション全体を、ガイドレール部上をスライドさせて、いったん荷台部から退避位置にある延長レール体上へ退避させることによって、スタンションが何ら邪魔にならずに、常に長尺品の段積み貨物を荷台部に段々積みして保定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本考案の最良の実施形態について説明する。
図1は、本考案の一例で、トラック(貨物輸送手段)の荷台部に設置した段積み輸送用保定装置を、長尺品の段積み荷物を保定した状態において示す側面図、図2は、本考案の段積み輸送用保定装置で長さの異なる長尺品の段積み貨物を保定した状態を示す斜視図である。図中符号Aで示す段積み輸送用保定装置は、トラックTに備えたトレーラtの荷台部10上において、運転席を有したヘッドh寄り前部側(図中左側)に設置し、一対のガイドレール15と、両ガイドレール15上に搭載した複数のスタンション20とで構成してなる。
ガイドレール15は、荷台部10上に、荷台長さ方向と直交する向きに間隔をあけて長さ方向と平行に固設する。両ガイドレール15は、それぞれ図3に示すように、鋼板を曲げて外形を略みぞ形に成形し、中間にはL板状のガイドフレーム15aを固着して図中上下にローラ係合部16・17を長さ方向に沿って設け、そのうちの上ローラ係合部16を下ローラ係合部17より一段幅広に形成すると共に、上ローラ係合部16の上面16aにラック18を固着している。そして、ガイドレール15は、ローラ係合部16・17の開口19側を互いに外向きにして荷台部10上に並設してなる。
一方、スタンション20は、図示例では4基(20A〜20D)備え、それぞれ図2および図4に示すように、ガイドレール15上を走行移動する支柱25と、支柱25で吊持する保定バー30とで構成されている。支柱25は、金属製で、左右一対の長手な板状フレームからなる脚部35と、その左右脚部35の上端間に横架した平行な一対の横杆40とで門型に形成してなる。
スタンション20において、この門型支柱25には、図3および図5に示すように、左右脚部35の下端外側にローラ支持体21を固着し、ローラ支持体21に、それぞれ複数のガイドローラ22と走行ローラ23を上下2列に並べて回転自在に支持している。ローラ支持体21は、本体プレート21aの内面に軸受部材21b・21cを上下2段に取り付け、上段の軸受部材21bで車軸22aを鉛直に立てて保持し、車軸22aでガイドローラ22を横向きに寝かせた状態で回転自在に枢支する一方、下段の軸受部材21cで車軸23aを水平な横向きに突出させて保持し、車軸23aで走行ローラ23を縦向きに立てて回転自在に枢支している。そこで、個々のスタンション20は、各々の門型支柱25をガイドレール15を跨いだ状態に立て、脚部35下端のガイドローラ22および走行ローラ23をガイドレール15の開口19から入れてそれぞれローラ係合部16・17に係合し、走行ローラ23を下ローラ係合部17のレール17a上に回転走行自在に載せて立設する。
また、支柱25は、左右脚部35の下端に、中心を雌ねじ穴が貫通する支持ブロック26を固着し、その雌ねじ穴にストッパ45のねじ軸部45aを螺合させて、該ストッパ45を捩じ込みに従って上下動可能に支持ブロック26で保持してなる。ストッパ45は、ねじ軸部45a上端の頭部45bを六角ナット型に形成する一方、下端には、ラックギヤ29を、ガイドレール15上のラック18と対向する平行な向きに固着している。そして、支柱25は、ストッパ45を、ラックギヤ29がガイドレール15上のラック18と噛み合うロック高さ位置と、ラック18から上方に離隔したロック解除高さ位置との間で上下動可能に保持してなる。
更に、支柱25には、図3および図4に示すように、左右脚部35において、互いに向かい合う内側板面に保定バー30の昇降手段50を付設している。昇降手段50は、左右脚部35の内側板面における上下両端寄りに、それぞれラチェット36・37を回転自在に軸支し、それら上下のラチェット36・37間にチェーン38を掛け渡して巻装すると共に、向かい合う左右の上部ラチェット36・36間を、支柱25の横杆40と平行に横架した伝達軸39で同軸に連結した構成になっている。そして、左右脚部35の内側板面には、保定バー30を保持する側の側縁に、チェーン38の直線部と平行に細長い断面U型のガイド溝46aを有したガイドバー46を固着している。また、昇降手段50では、下部ラチェット37・37には、各々の回転中心穴に頭部47aが六角ナット型の調整ボルト47を一体回転可能に立設している。そして、調整ボルト47は、頭部47aを、脚部35の外側内面から外側へ臨ませて外部操作可能に突設してなる。
保定バー30は、図4、図6および図7に示すように、支柱25の横杆40の長さに合わせて横長な板材で、鋼製のベース板51に樹脂製の緩衝板52を張り合わせ、ベース板51には、その背面の長さ方向両端にそれぞれ取付台53を固着し、それら取付台53上に柵状の係合部材54をねじ止めする構成になっている。また、ベース板51には、その背面に取付台53と隣接して車軸55aを鉛直に立て、それら車軸55aでガイドコロ55を横向きに寝かせた状態で回転自在に軸支している。そこで、保定バー30は、チェーン38に係合部材54を係合させてから取付台53にねじ止めすることによりチェーン38に連結する一方、図7および図8に示すように、ガイドコロ55をガイドバー46のガイド溝46aに係合させることにより、ガイドバー46の案内でふら付くことなく左右脚部35の高さ方向上下に平行移動可能に支柱25で保持する構成になっている。
さて、図1に示すように、本考案の保定装置Aを搭載したトラックTのトレーラtに、長さの異なる長尺品、例えばH形鋼の段積み貨物G(G1〜G4)を、長いサイズのものから順に四段に積載して輸送する場合は、前述のごとく荷台部10での積載バランスに配慮し、重心が荷台部10の中心寄りに位置するように、端部が階段状になる段々積みにする必要がある。そこで、図示保定装置Aでは、そのように段々積みした長尺貨物Gを各段毎に前端面を揃えて位置決め保持し、即ち保定する場合は、予め4基のスタンション20(20A〜20D)をガイドレール15上で前後に重ねて、荷台部10上のヘッドh寄り前端側に片寄せして待機させておく。
そこで、図示保定装置Aで段積み貨物Gを保定するときは、図5に示すように、ラックギヤ29とガイドレール15上のラック18との噛み合いを外し、ストッパ45をロック解除高さ位置に保持して各スタンション20A〜20Dを可動な状態にしてから、図1および図2に示すように、最も後方のスタンション20Dを手押ししてガイドレール15上をスライドさせて、段積み貨物G1〜G3上を跨いだ状態で最上段の段積み貨物G4の手前の保定位置まで移動させる。このとき、スタンション20Dは、縦向きの走行ローラ23がレール17a上に乗って回転しながら、ガイドレール15上を走行し、同時に横向きのガイドローラ22がレール係合部16と係合しながら回転し、これによって支柱25が横揺れしないように案内してスムーズに直進することができる。
次いで、スタンション20Dでは、図3に示す昇降手段50において、左右いずれか片方の調整ボルト47の頭部47aに、例えば六角レンチを嵌着し、その六角レンチで調整ボルト47を下部ラチェット37と一体に回して左右片側のチェーン38を回動させると、その回動が伝達軸39を介して伝達されて他側のチェーン38を回動し、これによって、保定バー30をガイドバー46の案内で最上段の段積み貨物G4の高さ位置に合わせて平行移動し、保定バー30の緩衝板52を前端面に対向させて当接させる。それから、スタンション20Dは、保定バー30を段積み貨物G4の前端面に当てた保定位置で、図3および図5に示すストッパ45の頭部45bに、例えば六角レンチを嵌着し、その六角レンチでストッパ45をねじ回しながらロック高さ位置まで押し下げ、ラックギヤ29をガイドレール15上のラック18に噛み合わせてスタンション20Dを段積み貨物G4の保定位置に固定する、即ち、動かないようにロックする。そして、図2に示すように、スタンション20Dの保定バー30で前端面を面一に揃えて、最上段の段積み貨物G4を保定位置に位置決め保持する、即ち保定する。
しかる後、図示保定装置Aでは、残りのスタンション20C〜20Aを、順に、手押しでガイドレール15上をスライドさせて各段の段積み貨物G3〜G1の手前の保定位置まで移動させ、次いで、前記昇降手段50を作動して保定バー30を段積み貨物G3〜G1の段積み高さ位置に合わせて平行移動し、各保定バー30の緩衝板52を各々の前端面に対向させて当接させてから、前記ストッパ45をロック高さ位置まで押し下げてラックギヤ29をガイドレール15上のラック18に噛み合わせて、スタンション20C〜20Aをそれぞれ保定位置に固定する。そして、各段毎にスタンション20C〜20Aの各保定バー30で前端面を面一に揃えて段積み貨物G3〜G1もそれぞれ同様に保定する。
図示保定装置Aでは、こうしてスタンション20D〜20Aの保定バー30をそれぞれ段積み貨物G4〜G1の前端面に当てて、各段毎に段積み貨物G4〜G1を保定した状態で段々積みし、それら段積み貨物Gをワイヤー59で固縛する。従って、図示保定装置Aでは、輸送途中に、たとえ前記トラックTが急停車することがあっても、スタンション20D〜20Aの保定バー30で各段の段積み貨物G4〜G1をそれぞれ受け支え、これによって、急停車時の段積み貨物の前ズレを阻止し、その結果、段積み貨物を損壊させず、運転上も安全に輸送することができる。
ところで、図示保定装置Aで段積み貨物Gを保定する場合は、前述のように予め4基のスタンション20(20A〜20D)をガイドレール15上で前後に重ねて、荷台部10のヘッド寄り前端側に片寄せして待機させるが、そのとき、例えばH形鋼の段積み貨物G(G1〜G4)が長すぎて、スタンション20を片寄せしても、それらが邪魔になって荷台部10に段積み貨物Gを積載できない場合がある。そこで、本考案の保定装置Aは、荷台部10に段積み貨物Gを積載する前に、図9および図10に示すように、スタンション20全体をいったん荷台部10から退避させるスタンション退避手段60を備えた構成にすることもできる。
図示他例において、スタンション退避手段60は、荷台部10のヘッド寄り前端側に、延長レール体65と、延長レール体65とワイヤー66で連結したウィンチ70とを備える。
延長レール体65は、金属製のフレーム材で全体に円型に組み立て、外枠部を、左右一対の縦向きガイドレール部65aと、左右ガイドレール部65aの上端間に横架した板状フレームからなる橋架部65bとで構成してなる。ガイドレール部65aは、前記スタンション20の支柱25の脚部35長さより一段短い(低い)が、荷台部10上のガイドレール15と同様な構造からなっている(図3・図5参照)。即ち、鋼板を曲げて外形を略みぞ形に成形し、中間にはL板状のガイドフレーム15aを固着して上下にローラ係合部16・17を長さ方向に沿って設け、そのうちの上ローラ係合部16を下ローラ係合部17より一段幅広に形成すると共に、上ローラ係合部16の上面16aにラック18を固着している。更に、左右のガイドレール部65aは、それぞれ下端のスタンション20とは反対の前側に、三角形状の突当て板68を固着している。突当て板68は、下端面68aをガイドレール部65aの下端面に合わせて面一になるように固定している。
そこで、延長レール体65は、左右のガイドレール部65aを、ローラ係合部16・17の開口19側を互いに外向きにして配置し、本体のガイドレール15間と同一の間隔をあけて平行に立設すると共に、継手ピン69で荷台部10に回動可能に取り付けて垂直に起立した待機位置と水平に倒れた退避位置との間で起伏自在に組み付けてなる。
図示ウィンチ70は、電動式で、荷台部10上に設置し、巻胴70aに巻き付けたワイヤー66の先端を、橋架部65bの長さ方向中間に設けたフック71に繋いで延長レール体65に連結してなる。そして、荷台部10の側面に付設したボタンスイッチ72のプッシュ操作に従って巻胴70aを正逆駆動回転させて、ワイヤー66を巻き取り又は繰り出すことにより、延長レール体65を待機位置と退避位置との間で90度の回動範囲を起伏動作させるようになっている。
さて、図示他例の保定装置Aでは、前記段積み貨物Gを荷台部10に積載して保定する際に、スタンション20全体をガイドレール15上で前後に重ねて荷台部10上のヘッド寄り前端側に片寄するが、それでも前記段積み貨物Gが長すぎてスタンション20が邪魔になるときは、ウィンチ70のボタンスイッチ72をプッシュ操作し、巻胴70aを駆動回転してワイヤー66を繰り出し、図10および図11に示すように、延長レール体65を、継手ピン69を支点として90度回動させて待機位置から退避位置に倒し、突当て板68の下端面68aを荷台部10に突き当てて退避位置に位置決め保持し、左右のガイドレール部65a・65aを、それぞれ荷台部10上のガイドレール15・15と同一直線上に配置する。しかる後、ボタンスイッチ72を再びプッシュ操作してウィンチ70の作動を止める。
次いで、図示他例の保定装置Aでは、荷台部10のヘッド寄り前側に片寄せしたスタンション20(20A〜20D)を手押し、ガイドレール15上をスライドさせてから、前記図3および図4を参照のとおり、そのまま縦向きの走行ローラ23を延長レール体65のガイドレール部65aのレール17a上に乗せて回転しながら走行し、同時に横向きのガイドローラ22をレール係合部16に係合しながら回転し、支柱25が横揺れしないように案内しながら、スタンション20を、図12に示すように、延長レール体65のガイドレール部65a上をスライドさせて直進させる。そして、最も前方のスタンション20Aを橋架部65b側の適宜ストッパ部に当てて停止し、スタンション20全体を延長レール体65のガイドレール部65a上に乗せて、いったん荷台部10から延長レール体65へ退避させる。このとき、スタンション20は、最後方のスタンション20Dにおいて、前記図3および図5に示したと同様に、例えば六角レンチでストッパ45をねじ回してロック高さ位置まで押し下げ、ラックギヤ29をガイドレール部65a上のラック18に噛み合わせてスタンション20Dを固定し、延長レール体65上で動かないようにロックするとよい。これによって、スタンション20が退避位置にある延長レール体65上から荷台部10へとスライドして戻るのを確実に防止することができる。
そこで、図示他例の保定装置Aでは、このようにスタンション20全体を、それらが荷台部10に戻って邪魔にならないように延長レール体65上に退避させてから、段積み貨物Gを長いサイズのものから順に、端部が階段状になるように荷台部10上に段々積みする。その後は、前述したと同様に、スタンション20D〜20Aを順に、手押しで延長レール体65のガイドレール部65a上をスライドさせてから、そのまま荷台部10のガイドレール15へとスライドさせ、各段の段積み貨物G4〜G1の手前の保定位置まで移動させてから、各段毎にスタンション20D〜20Aの各保定バー30で前端面を面一に揃えて段積み貨物G4〜G1を保定する。
なお、以上の図示実施の形態では、保定装置Aを搭載した貨物輸送手段がトラックTであったが、本考案では、それに限らず、その他の船舶や航空機など、各種の貨物輸送手段に設置して適用することができるのは、勿論である。
貨物輸送手段であるトラックの荷台部に設置した本考案の段積み輸送用保定装置を、長尺品の段積み荷物を保定した状態において示す側面図である。 段積み輸送用保定装置によって長さの異なる長尺品の段積み貨物を保定した状態を示す斜視図である。 段積み輸送用保定装置において、ガイドレールとスタンションにおける支柱下端の係合構造を示す一部拡大正面図である。 段積み輸送用保定装置のスタンションを示す斜視図である。 スタンションの支柱下端側において、ストッパのラックギヤとガイドレール上のラックとの噛み合い構造を示す一部拡大側面図である。 保定バーの構造を示す側面図である。 スタンションの支柱上端側において、昇降手段を使った保定バーの吊持構造を示す側面図である。 スタンションの支柱の脚部上端側において、保定バーの平行移動を案内するガイド構造を示す部分平面図である。 スタンション退避手段を備えた段積み輸送用保定装置を、スタンション全体を荷台部上の前側に片寄せした状態において示す斜視図である。 荷台部に付設したスタンション退避手段の構造を示す側面図である。 スタンション退避手段を備えた段積み輸送用保定装置を、延長レール体を退避位置に倒した状態において示す斜視図である。 スタンション退避手段を備えた段積み輸送用保定装置を、延長レール体のガイドレール部上にスタンションを乗せて退避させた状態において示す斜視図である。 トラックの荷台部に設置した従来の段積み輸送用保定装置を、長尺品の段積み荷物を保定した状態において示す平面図である。 従来の段積み輸送用保定装置において、長さの異なる長尺品の段積み貨物を前端面を揃えず階段状になるように段々積みして固縛した状態を示す斜視図である。
符号の説明
A 段積み輸送用保定装置
G(G1〜G4) 段積み貨物
T トラック(貨物輸送手段)
10 荷台部
15 ガイドレール
18 ラック
20 スタンション
22 ガイドローラ
23 走行ローラ
25 支柱
29 ラックギヤ
30 保定バー
35 脚部
36・37 ラチェット
38 チェーン
45 ストッパ
46 ガイドバー
50 昇降手段
55 ガイドコロ
60 スタンション退避手段
65 延長レール体
65a ガイドレール部
69 継手ピン
70 ウィンチ

Claims (4)

  1. 貨物輸送手段の荷台部上に、長さの異なる長尺品の段積み貨物を、長いサイズのものから順に積み重ねると共に、輸送方向前端側を階段状にして段々積みするとき、各段の保定位置で前端面を面一に揃えて位置決め保持する段積み輸送用保定装置であって、
    前記荷台部上に、その長さ方向と直交する向きに間隔をあけて長さ方向と平行に固設する一対のガイドレールと、両ガイドレール上を、それぞれが各段積み貨物の保定位置にストッパで固定可能にスライド移動する複数のスタンションと、からなり、
    各スタンションは、
    前記ガイドレールにそれぞれ左右脚部の下端をスライド移動自在に係合させた状態で両ガイドレール上に立設する支柱と、
    該支柱の左右脚部間に横架し、それら脚部の高さ方向上下に平行移動可能に前記支柱で保持する保定バーと、
    を備えてなることを特徴とする、長尺品の段積み輸送用保定装置。
  2. 前記ガイドレール上にラックを設ける一方、そのラックと噛み合い可能なラックギヤを前記ストッパの下端に備え、該ストッパを、前記ラックギヤが前記ラックに噛み合って前記スタンションの移動をロックするロック高さ位置と、噛み合いが外れてロックを解除するロック解除高さ位置との間で上下動可能に前記支柱の左右脚部で保持してなることを特徴とする、請求項1に記載の長尺品の段積み輸送用保定装置。
  3. 前記各スタンションには、前記支柱に、前記保定バーを前記左右脚部の高さ方向上下に平行移動させる昇降手段を付設し、該昇降手段は、前記左右脚部の上下両端にそれぞれラチェットを回転自在に軸支し、それらラチェット間にチェーンを巻装すると共に、該チェーンの直線部と平行に細長いガイド溝を有したガイドバーを前記左右脚部にそれぞれ固着する一方、
    前記保定バーは、その左右両端を、係合部材を介して前記チェーンに係合させて連結すると共に、左右両端にガイドコロを回転自在に軸支し、これらガイドコロを前記ガイドバーのガイド溝に係合させて前記支柱で保持してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の長尺品の段積み輸送用保定装置。
  4. 前記荷台部に段積み貨物を積載する前に前記スタンション全体を前記荷台部から、いったん退避させるスタンション退避手段を前記荷台部の輸送方向前端側に備え、
    該スタンション退避手段は、延長レール体と、該延長レール体にワイヤーで連結したウィンチとで構成し、
    前記延長レール体は、
    前記各スタンションの左右脚部の下端をスライド移動自在に係合するガイドレール部を、前記荷台部上の前記ガイドレール間と同一の間隔をあけて平行に立設すると共に、継手ピンで前記荷台部に回動可能に取り付けて、起立した待機位置と倒れた退避位置との間で起伏自在に組み付けてなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の長尺品の段積み輸送用保定装置。
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