JP3133149B2 - チューブ付医療用容器 - Google Patents

チューブ付医療用容器

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JP3133149B2 JP04147823A JP14782392A JP3133149B2 JP 3133149 B2 JP3133149 B2 JP 3133149B2 JP 04147823 A JP04147823 A JP 04147823A JP 14782392 A JP14782392 A JP 14782392A JP 3133149 B2 JP3133149 B2 JP 3133149B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブが接続された
医療用容器に関するもので、特に透析液や輸液剤が封入
されてなる医療用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、透析液や輸液剤が封入された
医療用容器は、その安全性から液剤を容器に封入し、包
材で包装した後、滅菌処理が施される。滅菌処理の方法
としては一般的に高圧蒸気滅菌(オートクレーブ滅菌)
等の熱滅菌が行われている。
【0003】一方、透析液や輸液剤が封入された医療用
容器は、患者の安全性と操作性の面から容器単体で供給
されるだけではなく、容器にチューブを接続したものを
供給するような提案がなされている。(特願平4−10
2028号参照) 具体的には、図3に示されるような腹膜透析用透析液が
収納された容器本体(バッグ)10およびそれに一体的
に接続連通するチューブ20からなる。腹腔内に留置さ
れた腹腔カテーテルより注入された透析液は、所定時間
が経過すると新しい液と交換する必要があるが、この作
業をする際、今まで貯留していた透析液、いわゆる廃液
を体外に排出してから新しい透析液をカテーテルを通し
て注入する。従来、注入した透析液の透析液バッグを接
続した状態で携行し、次回の交換まで解離しない方式が
取られてきたが、患者の生活様式の改善の点でバッグ類
を携帯しない方法が考え出されている。
【0004】その方法としては、排出・注入の操作が終
了次第バッグ類を解離するものである。そのために収納
する容器(廃液バッグ)と透析液バッグを別々に接続し
ていると、その接続部分から菌などが腹腔に侵入して腹
膜炎を起こす原因となるので、1度の接続で廃液の排出
と新液の注入を行うために、途中で分岐したチューブを
使用する。さらに、その分岐チューブは廃液バッグに接
続されたものを使用するよりも、透析液バッグに接続さ
れているものの方が下記の点で優れている。
【0005】すなわち、透析液バッグに分岐チューブが
一体的に接続されて滅菌されたものを使用すると、腹腔
カテーテル側との接続部分が1カ所で済むのに対して、
廃液バッグに分岐チューブが接続されているものを使用
すると、その分岐チューブと透析液バッグとのコネクタ
を使用して接続が1カ所増えることとなり、菌汚染の可
能性も増加することとなる。
【0006】もう1点としては、透析液バッグと分岐チ
ューブをコネクターで接続する必要がないので、その接
続部分の洗浄の必要がなくなる。コネクター接続部分は
腹膜炎の汚染の原因となる最も大きい部分であるので、
その洗浄は入念で時間を費やし、その量も透析(新)液
を100ml程度流すことが必要最小限となる。一方、透
析液バッグと分岐チューブをコネクターで接続していな
いので、チューブ内の気泡抜きと洗浄のためのプライミ
ングは少量の透析(新)液を透析液バッグから廃液バッ
グに流すだけで足りる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、作りやすさお
よびコストの点からそのバッグやチューブの材質を塩化
ビニル樹脂にした場合、オートクレーブ滅菌をしたとき
にその熱でチューブがバッグに張り付いてしまう(ステ
ィッキング)という課題を有していた。このスティッキ
ング現象は、バッグとチューブの張り付きを無理に引き
はがしてチューブやバッグが万が一にも破損したりする
可能性もあり、また患者からは透析液交換の操作前の準
備に手間取るという課題を有していた。
【0008】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、高圧蒸気滅菌を施しても
医療用容器とチューブが張り付くことが無いチューブ付
医療用容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、包材により
全体を包装され、容器本体と容器本体に接続されたチュ
ーブからなるチューブ付医療用容器であって、該容器本
体と該チューブとの間に熱滅菌しても張り付くことがな
い材質からなる部材が介在してなることを特徴とするチ
ューブ付医療用容器により達成される。
【0010】前記部材は、チューブを収納可能な袋状で
あることが好ましい。前記袋状部材は、該容器側の外表
面と内表面にはエンボス処理が施されているいることが
好ましい。前記袋状部材は、包材側の外表面と内表面に
はエンボス処理が施されていないことが好ましい。前記
袋状部材は、複数の孔が設けられていることが好まし
い。
【0011】
【作用】本発明のチューブ付医療用容器の作用を図1お
よび図2を参照して説明する。本発明のチューブ付医療
用容器1は、包材70により全体を包装され、容器本体
10と容器10に接続されたチューブ20からなるチュ
ーブ付医療用容器1であって、容器本体10とチューブ
20との間に熱滅菌しても張り付くことがない材質から
なる部材100が介在してなる。従って、容器本体10
とチューブ20が熱滅菌で張り付くような材質で形成さ
れていても、容器本体10とチューブ20の間に熱滅菌
しても張り付くことがない材質からなる部材100が介
在しているので、張り付くことがない。本発明のチュー
ブ付医療用容器1の使用方法を簡単に記述すると、熱滅
菌されたチューブ付医療用容器1を包材10から取り出
し、さらにチューブ20を(袋状)部材100から取り
出す。この際、袋状部材100に設けられた後述するノ
ッチ130から引き裂き開封することでさらに簡単に取
り出すことができる。取り出したチューブ20の第1の
コネクター32を腹腔カテーテル側に、第2のコネクタ
ー34を廃液バッグ側に、キャップ42,44を各々取
り外して接続する。以後は所定の操作によって、腹腔内
の使用済み透析液を廃液バッグに移してから、第3の接
続チューブ26内の洗浄と気泡抜きのために容器本体内
の透析液を第3の接続チューブ26、分岐管60、第2
の接続チューブ24、第2のコネクター34を介して廃
液バッグは少量流し、次に容器本体10の透析液を第3
の接続チューブ26、分岐管60、第1の接続チューブ
22、第1のコネクター32を介して、腹腔内に注入す
る。最後に第1のコネクター32を解離する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3を参照して詳
細に説明する。図1は本発明のチューブ付医療用容器を
示す平面図および側面図である。図2は、図1のA−A
端面を模式的に表した図である。図3は、本発明のチュ
ーブ付医療用容器を包材から取り出したときの構成を示
す図である。
【0013】すなわち、本発明に係るチューブ付医療用
容器1は、容器本体10にチューブ20がコネクター等
の接続機構なしで接続されて、その全体を包材70で覆
って真空包装されている。
【0014】図3に示されているように、チューブ20
は、腹腔カテーテルに接続された延長チューブと接続す
るための第1のコネクター32と、該コネクター32と
連通する第1の接続チューブ22と、廃液バッグと接続
するための第2のコネクター34と該コネクター34と
連通する第2の接続チューブ24を備えている。第1の
接続チューブ22と第2の接続チューブ24は分岐管6
0で接続連通されて、該分岐管60はさらに、容器本体
10と連通する第3の接続チューブ26に接続連通して
いる。コネクター32と34は各々キャップ42と44
が予め備えられている。容器本体10には、内部の透析
液の流出を封止するために第3の接続チューブ26の基
端で容器本体10内部に封止部材12が設けられてい
る。また、チューブ20には透析液の排出・注入に使用
するためのクランプ50を備えている。
【0015】容器本体10とチューブ20との間に熱滅
菌しても張り付くことがない材質からなる部材100
は、本実施例では袋状であり、第1・第2のコネクター
32,34とそれに連通する接続チューブ22,24お
よび分岐管60と第3のチューブ26の半分程を収納し
ている。収納されていないチューブは適宜巻かれた状態
となっているが、容器本体10の端部に位置するために
スティッキングにはほとんど影響がない。
【0016】チューブ20を収納した袋状部材100
は、容器本体10の表面に重ねるように置かれて、包材
70の上部包材72と底部包材74によりその全体を包
装されている。
【0017】袋状部材100は、エンボス処理された部
材とエンボス処理されていない、所謂鏡面状態の部材を
重ねて三方シールし、シールしていない一辺を開口端と
して形成される。エンボス処理されていない部材を上部
包材72側にして、エンボス処理されている部材を容器
本体側に置かれている。図2に示すように、エンボス処
理されている部材を容器本体側にすることにより、袋状
部材100の容器本体側内表面114とチューブ20と
のスティッキングが防止され、容器本体側外表面112
と容器本体10のスティッキングも防止される。また、
エンボス処理されていない部材を上部包材72側にする
ことにより、容器本体10に印刷された表示を見やすく
している。
【0018】袋状部材100内にチューブ20を収納す
ることにより、製造しやすくなる。すなわち、コネクタ
ー32,34と接続チューブ22,24,26と分岐管
60からなるチューブ20は、袋状部材100に収納さ
れた状態で、透析液が充填された容器本体と接続できる
ので、分岐したチューブを一塊に処理ができて製造の自
動化ラインに適合しやすくなる。さらに、搬送時などチ
ューブが移動してもスティッキング防止効果はかわらな
い。また、開封時には長いチューブがコンパクトに収納
されているので取り扱いに便利である。
【0019】三方シールされた袋状部材100の開口端
には、袋状部材100の上部材と下部材をシールしたシ
ール部120を設けてなる。これは、シール部120と
側面との間に丁度第1のコネクター32が固定できる空
間が形成できて、製造時および搬送時に第1のコネクタ
ー32がむやみに移動しないようにするためのものであ
る。
【0020】三方シールされた袋状部材100の開口端
は、容器本体10の第3の接続チューブ26との連通部
分の方向に向くように容器本体10に重ねられている。
また、開口端と反対側のシール面には、袋状部材100
内のチューブ20を取り出しやすいようにノッチ130
が設けられている。
【0021】さらに、袋状部材100には、オートクレ
ーブ滅菌の熱が伝わりやすいように、複数の孔が設けら
れていることが好ましい。孔は袋状部材100の上部材
と下部材の両方に設けられていることが好ましい。
【0022】本実施例のチューブ付医療用容器1に用い
られる材料について、容器本体10とチューブ20は塩
化ビニル樹脂であり、袋状部材100はポリプロピレン
であるが、袋状部材100としてはポリプロピレンの他
に、ポリエチレン等のポリオレフィン単体やポリエチレ
ンテレフタレート、エバール、ナイロン、PVDC等と
の複合フィルムが選択可能である。袋状部材100は、
製袋加工性を上げるために、延伸ポリプロピレンと非延
伸ポリプロピレンの積層したものを使用している。
【0023】また、容器本体10とチューブ20が塩化
ビニル樹脂以外のポリオレフィンである場合でも袋状部
材100は、前述したものが用いることができる。
【0024】包材70の材料としては、ポリプロピレ
ン、ナイロンの複合フィルムであるが、HDPE、LL
EPE等のポリオレフィンやナイロン、エバールとの複
合フィルムが使用可能である。
【0025】なお、本発明のチューブ付医療用容器を、
透析液入り容器について説明したが、内部に充填されて
いる液体としては透析液に限定されるものではなく、輸
液剤や抗血液凝固剤でも良く、さらに内部に何も充填さ
れていなくてもかまわない。また、容器本体とチューブ
との間に熱滅菌しても張り付くことがない材質からなる
部材は、袋状部材にチューブが収納されているものとし
て説明したが、チューブと容器本体の間に当該材質から
なるシート状部材が介在しているものでも十分に作用効
果は達成できる。
【0026】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のチュー
ブ付医療用容器は、包材により全体を包装され、容器本
体と容器本体に接続されたチューブからなるチューブ付
医療用容器であって、該容器本体と該チューブとの間に
熱滅菌しても張り付くことがない材質からなる部材が介
在してなるので、容器本体とチューブが熱滅菌しても張
り付くことがない材質からなる部材が介在しているの
で、張り付くことがなく、開封作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のチューブ付医療用容器を示す平
面図および側面図である。
【図2】図2は、図1のA−A端面を模式的に表した図
である。
【図3】図3は、本発明のチューブ付医療用容器を包材
から取り出したときの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 チューブ付医療用容器 10 容器本体 20 チューブ 70 包材 100 (袋状)部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体と該容器本体に接続されたチュー
    ブ付き医療用容器であって、 該チューブを該容器本体の表面に重ねるように置いて、
    包材により全体を包装され、 該容器本体と該チューブとの間に、該容器本体と該チュ
    ーブが熱滅菌しても張り付くことがない材質からなる部
    材が介在してなることを特徴とするチューブ付き医療用
    容器。
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