JP3133078B2 - 含フッ素樹脂及びこれを主成分とするフッ素系塗料 - Google Patents
含フッ素樹脂及びこれを主成分とするフッ素系塗料Info
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Description
びこれを主成分とするフッ素系塗料に関するものであ
る。
性、耐薬品性、耐候性などに極めて優れていることから
多くの分野において幅広く用いられている。その用途の
1つとして塗料の塗膜形成成分としての利用がある。例
えばテトラフルオロエチレン重合体やフッ化ビニリデン
重合体などを用いたフッ素樹脂塗料が知られており、こ
のものは優れた潤滑性、非粘着性、耐候性及び耐薬品性
などを有することから、コーティング材として化学工
業、食品、建築、機械などの分野に使用されている。
での焼付けが必要であり、利用範囲が制限されるのを免
れないという欠点を有し、このため、近年、有機溶剤に
可溶で、かつ室温で硬化可能な反応基をもつ含フッ素樹
脂を用いた溶剤型塗料の開発が試みられている。ところ
で、有機溶剤に可溶な含フッ素樹脂としては、例えば特
開昭58−34866号公報、特開昭58−34867
号公報、特開昭60−152585号公報等に見られる
パーフルオロアルキル基またはフルオロアルキル基含有
ビニル単量体と、これに共重合可能なビニル単量体との
共重合体が知られている。しかし、これらの含フッ素樹
脂は、撥水撥油性等の優れた特性を有する反面、耐候
性、耐薬品性が十分でないといった欠点がある。
しては、例えば特開昭57−34107号公報、特開昭
61−275311号公報、特開昭61−57609号
公報、特開昭62−174213号公報、特開昭63−
182312号公報等に見られるフルオロオレフィンと
これに共重合可能なビニル単量体との共重合体が知られ
ている。しかし、これらの含フッ素樹脂において、特に
塗料用として有用である水酸基を有するものは、重合時
にゲル化したり生成した共重合体も経時的に高分子量
化、あるいはゲル化する等、貯蔵安定性が悪いという問
題がある。この問題点を解決する方法として、例えば特
開平2−140210号公報等に見られるが如くアミノ
基含有ビニル単量体等のアミノ化合物の存在下における
水酸基含有フルオロオレフィン共重合体の製造方法が提
唱されているが、かかるアミノ化合物存在下の重合は、
重合時の着色が著しい上、塗膜にした場合、その経時的
着色も著しいといった大きな欠点を有してきる。また、
特開昭62−292814号公報には、2,2,6,6
−テトラ置換ピペリジニル基を含有する化合物の存在下
での水酸基含有フルオロオレフィン共重合体の製造方法
が提唱されているが、この場合、2,2,6,6−テト
ラ置換ピペリジニル基は含フッ素樹脂中には組み込まれ
ず、経時的に濁りを生じたり、塗膜にした際、長期間の
暴露で塗膜表面にブリードアウトしたりする等の欠点を
有している。
は、ウレタン結合を介して反応性の二重結合を有する含
フッ素樹脂に2,2,6,6−テトラ置換ピペリジニル
基含有アクリルモノマーを他のビニル単量体と共にグラ
フト共重合させる技術が記載されているが、上記公報記
載の技術は、製造法的に煩雑であるばかりか、生成する
含フッ素樹脂が分岐を有しており、製造時にゲル化する
恐れがある。
術の問題点を解消する含フッ素樹脂、すなわち有機溶剤
に対する溶解性や硬化剤との相溶性が良好な上、貯蔵安
定性に優れた含フッ素樹脂、及びこれを主成分とする耐
候性に優れた塗膜を与えるフッ素系塗料を提供すること
を目的としてなされたものである。
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、含フッ素共重合体の重合
単量体として特定の単量体を用いることにより上記課題
を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は;
ない含フッ素樹脂およびその製造方法。 (A)2,2,6,6−テトラ置換ピペリジニル基含有
ビニル単量体の共重合した単位 0.01〜20モル% (B)フルオロオレフィンの共重合した単位 10〜9
9.99モル% (C)官能基含有ビニル単量体の共重合した単位 0〜
50モル% (D)その他のビニル単量体の共重合した単位 0〜5
0モル%及び
素系塗料を提供するものである。
含フッ素樹脂において、(A)単位を形成する2,2,
6,6−テトラ置換ピペリジニル基含有ビニル単量体と
しては、一般式(I)
2,6,6−テトラ置換ピペリジニル基含有ビニル単量
体の具体例としては、例えば、4−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイル
−1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,
6,6−ペンタエチルピペリジン、4−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルオキシ−1,2,2,6,6−ペン
タメチルピペリジン等の(メタ)アクリル酸エステル誘
導体、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイ
ルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−1−アセチル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、等のアクリ
ルアミド誘導体、4−クロトノイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルオ
キシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン等
のクロトン酸エステル誘導体、、4−ビニルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ビニル
オキシー1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン、4−ビニルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタエ
チルピペリジン、4−(2−ビニルオキシエチルオキ
シ)−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン等
のビニルエーテル誘導体、4−アリルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−アリルオキシ−
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−ア
リル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
アリル−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン
等のアリル誘導体等を挙げることができる。これらは、
それぞれ単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて
用いても良い。
単位の含有量は0.01〜20モル%、好ましくは0.
5〜10モル%の範囲にあることが必要である。本発明
の含フッ素樹脂において、(B)単位を形成するフルオ
ロオレフィンは、分子中に少なくとも1個のフッ素原子
を有するオレフィンであって、好ましいものとしては、
オレフィンの水素原子がすべてフッ素原子及び他のハロ
ゲン原子に置換されているパーハロオレフィンが挙げら
れる。
しては、CH2 =CF2 、CHF=CF2 、CF2 =C
F2 、CH2 =CHF、CClF=CF2 、CHCl=
CF2、CCl2 =CF2 、CClF=CClF、CHF
=CCl2 、CH2 =CClF、CCl2 =CClFな
どのフルオロエチレン系;
F、CF3 CH=CF2 、CF3 CF=CH2 、CF3
CF=CHF、CHF2 CF=CHF、CF3 CH=C
H2 、CH3 CF=CF2 、CH3 CH=CF2 、CH
3 CF=CH2 、CF2 ClCF=CF2 、CF3 CC
l=CF2 、CF3 CF=CFCl、CF2 ClCCl
=CF2 、CF2 ClCF=CFCl、CFCl2 CF
=CF2 、CF3 CCl=CClF、CF3 CCl=C
Cl2 、CClF2 CF=CCl2 、CCl3 CF=C
F2 、CF2 ClCCl=CCl2 、CFCl2 CCl
=CCl2 、CF3CF=CHCl、CClF2 CF=C
HCl、CF3 CCl=CHCl、CHF2CCl=CC
l2 、CF2 ClCH=CCl2 、CF2 ClCCl=
CHCl、CCl3 CF=CHCl、CF2 ClCF=
CF2 、CF2 BrCH=CF2 、CF3 CBr=CH
Br、CF2 ClCBr=CH2 、CH2 BrCF=C
Cl2、CF3 CBr=CH2 、CF2 CH=CHBr、
CF2 BrCH=CHF、CF2 BrCF=CF2 など
のフルオロプロペン系;CF3 CF2 CF=CF2 、CF
3 CF=CFCF3 、CF3 CH=CFCF3 、CF2
=CFCF2 CHF2、CF3 CF2 CF=CH2 、C
F3 CH=CHCF3 、CF2 =CFCF2 CH3 、C
F2 =CFCH2 CH3 、CF3 CH2 CH=CH2 、
CF3 CH=CHCH3 、CF2 =CHCH2 CH3 、
CH3 CF2 CH=CH2 、CFH2 CH=CHCFH
2 、CH3 CF2 CH=CH3 、CH2 =CFCH2 C
H3 、CF3 (CF2 )2 CF=CF2 、CF3 (CF
2 )3 CF=CF2 、などの炭素数4以上のフルオロオ
レフィン化合物を挙げることができるが、これらの中
で、式(II)
ルオロプロペン化合物が好ましく、特にテトラフルオロ
エチレン(CF2 =CF2 )、クロロトリフルオロエチ
レン(CF2 =CFCl)及びヘキサフルオロプロペン
(CF2 =CFCF3 )が好適である。これらのフルオ
ロオレフィンはそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。本発明のフッ素樹脂に
おいては、前記フルオロオレフィンから形成される単位
の含有量は10〜99.99モル%である。
(A)、及び(B)単位以外に、各々50モル%を超え
ない範囲で(C)官能基含有ビニル単量体の共重合した
単位及び/又は(D)その他のビニル単量体の共重合し
た単位を含むことが好ましい。(C)単位を形成する官
能基含有ビニル単量体としては、例えば一般式(i)で
表されるヒドロキシ基含有ビニル単量体、一般式(ii)
で表されるエポキシ基含有ビニル単量体、一般式(iii)
で表される加水分解性シリル基含有ビニル単量体等が挙
げられる。
(i)〕の具体例としては、例えばヒドロキシメチルビ
ニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−
ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシプ
ロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロピルビニルエーテル、5−ヒ
ドロキシペンチルビニルーエーテル、6−ヒドロキシヘ
キシルビニルエーテル、エチレングリコールモノアリル
エーテル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタアクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタアクリレー
ト等が挙げられる。エポキシ基含有ビニル単量体〔式
(ii) 〕の具体例としては、例えば
ビニル単量体〔式(iii)〕の具体例としては、例えば、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルジメトキシメチルシラン、アリルトリメトキ
シシラン、アリルトリエトキシシラン、アリルジメトキ
シメチルシラン、ビニロキシプロピルトリメチルシロキ
シシラン、ビニロキシエトキシプロピルトリメチルシロ
キシシラン、3−トリメトキシシリルプロピルアクリレ
ート、3−トリメトキシシリルプロピルメタアクリレー
ト等が挙げられる。上記(C)単位を形成する官能基含
有ビニル単量体は、それぞれ単独で用いても良いし、2
種以上組み合わせて用いても良い。
能なその他のビニル単量体としては、例えばエチレン、
プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビ
ニル、塩化ビニリデンなどのハロオレフィン類;酢酸ビ
ニル、n−酪酸ビニル、安息香酸ビニル、p−t−ブチ
ル安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、2−エチルヘキ
サン酸ビニル、パーサチック酸ビニルなどのカルボン酸
ビニルエステル類;酢酸イソプロペニル、プロピオン類
イソプロペニルなどのカルボン酸イソプロペニルエステ
ル類;エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテ
ル、イソプロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、tert−ブチルビニルエーテル、ペンチルビニル
エーテル、ヘキシルビニルエーテル、イソヘキシルビニ
ルエーテル、オクチルビニルエーテル、4−メチル−1
−ペンチルビニルエーテルなどの鎖状アルキルビニルエ
ーテル類;ペンタフルオロビニルエーテル等のフルオロ
ビニルエーテル類;シクロペンチルビニルエーテル、シ
クロヘキシルビニルエーテルなどのシクロアルキルビニ
ルエーテル類;フェニルビニルエーテル、o−、m−、
p−トリルビニルエーテルなどのアリールビニルエーテ
ル類;ベンジルビニルエーテル、フエネチルビニルエー
テルなどのアラルキルビニルエーテル類;スチレン、ビ
ニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物;ギ酸アリル、
酢酸アリル、プロピオン酸アリル、酪酸アリル、カプロ
ン酸アリル、安息香酸アリル、シクロヘキサンカルボン
酸アリル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル等のカル
ボン酸アリル類;アリルエチルエーテル、アリルフェニ
ルエーテル等のアリルエーテル類;フマル酸、マレイン
酸などの不飽和結合含有多塩基酸のジ又はモノエステル
類や酸無水物類;ブチル(メタ)アクリレート、メチル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロキシエ
トキシ)ベンゾフェノン等のアクリル酸やメタクリル酸
のエステル類;アクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミドなどのアクリルアミド類、及び特願平2−10
1695に示されているが如き環内ビニルエーテル類等
が挙げられる。これらの単量体は1種用いても良いし、
2種以上組み合わせて用いてもよい。
は不存在下に、所定割合の単量体混合物を、重合開始源
として重合開始剤や電離性放射線などを用い共重合させ
ることにより製造することができる。該重合開始剤とし
ては、重合形式や所望に応じて用いられる溶媒の種類に
応じて、水溶性のものあるいは油溶性のものが適宜用い
られる。油溶性開始剤としては、例えばアゾビスイソブ
チロニトリル、2,2´−アゾビス−(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)等のアゾ化合物;t−ブチルパーオ
キシイソブチレート、t−ブチルパーオキシアセテート
などのパーオキシエステル型過酸化物;ジイソプロピル
パーオキシジカーボネートなどのジアルキルパーオキシ
ジカーボネート;ベンゾイルパーオキシドなどが挙げら
れる。
カリウムどの過硫酸塩、過酸化水素、あるいはこれらと
亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどの還元
剤との組合せから成るレドックス開始剤;さらには、こ
れらに少量の鉄、第一鉄塩、硝酸銀などを共存させた系
などの無機系開始剤、ジコハク酸パーオキシド、ジグル
タール酸パーオキシド、モノコハク酸パーオキシドなど
の二塩基酸過酸化物、アゾビスイソブチルアミジン二塩
基酸塩などの有機系開始剤が挙げられる。
類、共重合反応条件などに応じて適宜選ばれるが、通常
使用する単量体全量に対して、0.005〜5重量%、
好ましくは0.05〜0.5重量%の範囲で選ばれる。
また、重合方法については特に制限はなく、例えば塊状
重合法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法などを用
いることができるが、重合反応操作の安定性等の点か
ら、キシレン、トルエン等の低級アルキル置換ベンゼ
ン;メチルイソブチルケトン等のケトン類;t−ブタノ
ール等のアルコール類;酢酸ブチル等のエステル類;フ
ッ素原子1個以上を有する飽和ハロゲン化炭化水素類な
どを溶媒とする溶液重合法、水性媒体中での乳化重合
法、溶媒との分離を不用とする塊状重合法などが好まし
く用いられる。
く、回分式、半連続式、連続式のいずれも用いることが
できる。該共重合反応における反応温度は、通常−30
〜+150℃の範囲内で、重合開始源や重合媒体の種類
に応じて適宜選ばれ、通常0〜100℃、好ましくは1
0〜90℃の範囲で選ばれる。さらに、該共重合反応
は、適当な連鎖移動剤を添加して行うことができる。か
くして得られた生成物は、主鎖中に一般式(a)
ペリジニル基を含有しており、かつ、下記一般式(b)
を必須成分として有する含フッ素樹脂である。
(ハ)で示す構造の少なくとも1種の官能基をも有する
含フッ素樹脂である。
ヒドロフランを溶媒にし、分子量既知の単分散ポリスチ
レンを標準物質として用い、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフ(GPC)法により測定して求めた数平均分
子量(Mn)が、1,000〜200,000、好まし
くは2,000〜100,000の範囲であり、ガラス
転移温度(Tg)は通常−50〜120℃、好ましくは
−10〜100℃である。
度を有する本発明の含フッ素樹脂は、有機溶剤に可溶
で、かつ硬化剤との相溶性に優れる上、該含フッ素樹脂
を主成分とする塗料の硬化塗膜は光沢があり、かつ硬度
で耐候性に優れたものとなる。本発明の含フッ素樹脂に
おいて、(D)単位を形成する官能性基含有単量体とし
て、ヒドロキシ基含有ビニル単量体を使用する場合は、
得られた含フッ素共重合体は、硬化部位としてヒドロキ
シル基を含有するものとなり、通常の熱硬化アクリル塗
料に用いられている硬化剤、例えば多価イソシアネート
類、ブロック化多価イソシアネート類、メラミン硬化
剤、尿素樹脂硬化剤、多塩基酸硬化剤などを用いて加熱
硬化させることができる。
脂は、多価イソシアネート類を用いることによって常温
で硬化させることもできる。該多価イソシアネート類と
しては、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネートなどの無黄変性ジイソシアネー
トやその付加物、イソシアヌレート環を有する多価イソ
シアネートなどが好ましく挙げられるが、これらの中で
特に含フッ素樹脂と相溶性の良好なイソシアヌレート環
を有する多価イソシアネートが好適である。これらの多
価イソシアネート類を用いて常温硬化させる場合、ジブ
チルチンジラウレート等の公知の触媒を添加して、硬化
を促進させることもできる。
位を形成する官能性基含有単量体としてエポキシ基含有
ビニル単量体を使用する場合は、得られた含フッ素樹脂
は、硬化部位としてエポキシ基を含有するものであり、
硬化剤としてポリアミン類、酸無水物類、ポリフェノー
ル類、ポリメルカブタン類等の重付加型硬化剤;イミダ
ゾール類、BF3 等の触媒型硬化剤を用いることによ
り、加熱硬化、あるいは常温硬化をさせることができ
る。
(D)単位を形成する官能性基含有単量体として、加水
分解性シリル基含有ビニル単量体を使用する場合は、得
られた含フッ素樹脂は、硬化部位として加水分解性シリ
ル基を含有するものであり、ブチルアミン等のアミン化
合物やジブチルチンジラウレート等の硬化触媒を用い
て、湿気硬化させることができる。また、本発明の含フ
ッ素樹脂は、前記(D)単位を含まない場合も、ラッカ
ー型コーティング材料として使用することができる。
に、このものを主成分とするフッ素系塗料を提供するも
のであり、該含フッ素樹脂を溶液型塗料とするにあたっ
ては、種々の溶剤を用いることができる。該溶剤として
は、例えばトルエンやキシレンなどの芳香族炭化水素
類;n−ブタノールなどのアルコール類;メチルイソブ
チルケトンなどのケトン類;エチルセロソルブなどのグ
リコールエーテル類;さらには市販の各種シンナーなど
が挙げられる。これらの溶剤に該含フッ素樹脂を溶解さ
せて得られる溶液は、いずれも無色透明である。
と溶剤とを、例えばボールミル、ペイトンシェーカー、
サンドミル、ジェットミル、三本ロール、ニーダーな
ど、通常塗料の調製に用いられている混合機を用いて均
質に混合することにより行うことができる。この際、所
望に応じ、顔料、分散安定剤、粘度調節剤、レベリング
剤、ゲル化防止剤、紫外線吸収剤などを添加することも
できる。
本発明はかかる実施例により何ら限定されるものではな
い。なお、実施例中の%はすべて重量%を示すものとす
る。 各種樹脂の分子量; ゲルパーミエイションクロマトグラフィを用いて、ポリ
スチレン標品検量線より求めた。 (使用機器)・装置:島津製作所 LC−3A ・カラム:東ソー(株) TSKgel G─5000 HXL 〃 G─4000 HXL 〃 G─2000 HXL ・検出器:島津製作所 RID−6A ・データ処理:島津製作所 C−R4A ・キャリヤー:テトラヒドロフラン
製) SSC 5000DSC 200 (測定条件)−80→90℃昇温(5℃/分) 水酸基価: JIS K−0070に準じて行った。 光沢・屈曲性: JIS K−5400に準じて測定した。
ル)日本分光(株)製FT/IR−5M型を使用して測
定した。
オートクレーブ内を窒素ガスで3回置換し、ついで4ー
メタアクリロイルオキシー1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン2.1g、4−ヒドロキシブチルビニ
ルエーテル23.2g、2,3−ジヒドロフラン21.
0g、イソブチルビニルエーテル50.0g、クロロト
リフルオロエチレン116.5g、t−ブチルパーオキ
シピバレート1.7g、及び酢酸n−ブチル211.0
gを仕込み、内温を65℃まで徐々に昇温した。8時間
重合を行った後、オートクレーブを開放して生成した共
重合体溶液を取り出した。
し、乾燥を行った。共重合体の収量は197.6gであ
った。得られた共重合体の数平均分子量は9,500で
あり、フッ素含量は26.7重量%、水酸基価は55m
gKOH/gであった。又、未反応の4−メタアクリロ
イルオキシ−1,2,2,6,6ペンタメチルピペリジ
ンはガスクロマトグラフィーにて存在しないことを確認
した。得られた含フッ素樹脂のIRスペクトルを図1に
示す。
オートクレーブ内を窒素ガスで3回置換し、ついで4−
メタアクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン2.0g、4−ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル23.2g、ピバリン酸ビニル38.5g、イソ
ブチルビニルエーテル50.0g、クロロトリフルオロ
エチレン116.5g、t−ブチルパーオキシピバレー
ト1.7g及びキシレン231.0gを仕込み、内温を
65℃まで徐々に昇温した。8時間重合を行った後、オ
ートクレーブを開放して生成した共重合体溶液を取り出
した。
し、乾燥を行った。共重合体の収量は210.2gであ
った。得られた共重合体の数平均分子量は8,800で
あり、フッ素含量は24.6重量%、水酸基価は、50
mgKOH/gであった。又、未反応の4−メタアクリ
ロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ンは、ガスクロマトグラフィーにて存在しないことを確
認した。
素樹脂10gをキシレン10gに溶解させ、硬化剤とし
て「デュラネートTPA」(旭化成工業(株)製)をN
CO/OH=1/1となるように、各々に配合した後、
キシレンをシンナーとしてフォードカップ♯4で15秒
に調整後、塗装した。得られた塗膜を120℃にて1時
間焼付後、塗膜物性の測定を行った。又、実施例1〜2
で得られた含フッ素樹脂10gをキシレン10gに溶解
させ、ガラス瓶に入れて密封した後、50℃に30日間
保ち粘度変化を追跡した。その結果を表1に示す。
2,6,6−ペンタメチルピペリジンを仕込まない他は
実施例1と同様の方法で、数平均分子量10,000、
水酸基価56mgKOH/gの含フッ素樹脂を得た。
5と同様の方法で焼付成膜し、塗膜物性の測定を行うと
共に50℃に30日間保ち、粘度変化を追跡した。その
結果を表1に示す。
よると、使用するフルオロオレフィンの種類の制限を受
けることなく、有機溶剤に対する溶解性及び貯蔵安定性
が良好な上、硬化剤との相溶性が良好で、かつ常温で硬
化が可能な含フッ素樹脂を容易に与えることができる。
また、該含フッ素樹脂を主成分とする本発明のフッ素系
塗料は、光沢があり、かつ硬質で耐候性に優れた塗膜を
温和な条件で与えることができ、例えばカラー剛板、カ
ラーアルミニウム板、アルミニウムサッシ用の焼付け塗
料として、あるいは現場施工可能な常乾型塗料として有
用である。
をはじめ、ガラス、コンクリートなどの無機材料、FR
P、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ナイロン、アクリル樹脂、ポリエステ
ル、エチレン−ポリビニルアルコール共重合体、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのプラスチックや木
材などの有機材料の塗装に好適に用いられる。また、該
フッ素系塗料はアルミプール、外装用色ガラス、セメン
トガワラなどの特定の用途においても有用である。
トルである。
Claims (3)
- 【請求項1】(A)一般式[1]で示される2,2,6,6-テト
ラ置換ピペリジニル基含有ビニル単量体:0.01〜2
0モル% 【化1】 (B)一般式[2]で示されるフルオロオレフィン:10
〜99.99モル% V Y | | C=C 一般式[2] | | X Z (式中、V,X,Y,及びZは同一でも異なっていてもよく、そ
れぞれH,F,Cl,炭素数1〜6のアルキル基、及び炭素数
1〜6のハロ置換アルキル基から選ばれる1種を示し、
かつ、そのうちの少なくとも1つはFである。)(C)一般式(i)で表されるヒドロキシ基含有ビニル
単量体、一般式(ii)で表されるエポキシ基含有ビニ
ル単量体、一般式(iii)で表される加水分解 性シリ
ル基含有ビニル単量体から選ばれる少なくとも1種であ
る 官能基含有ビニル単量体:0〜50モル% 【化2】 (D)その他のビニル単量体:0〜50モル%を共重合
することを特徴とする、実質的に分岐のない含フッ素樹
脂の製造方法。 - 【請求項2】(A)一般式[1]で示される2,2,6,6-テト
ラ置換ピペリジニル基含有ビニル単量体の共重合した単
位:0.01〜20モル% 【化3】 (B)一般式[2]で示されるフルオロオレフィンの共重
合した単位:10〜99.99モル% V Y | | C=C 一般式[2] | | X Z (式中、V,X,Y,及びZは同一でも異なっていてもよく、そ
れぞれH,F,Cl,炭素数1〜6のアルキル基、及び炭素数
1〜6のハロ置換アルキル基から選ばれる1種を示し、
かつ、そのうちの少なくとも1つはFである。)(C)一般式(i)で表されるヒドロキシ基含有ビニル
単量体、一般式(ii)で表されるエポキシ基含有ビニ
ル単量体、一般式(iii)で表される加水分解性シリ
ル基含有ビニル単量体から選ばれる少なくとも1種であ
る 官能基含有ビニル単量体の共重合した単位:0〜50
モル% 【化4】 (D)その他のビニル単量体:0〜50モル%を構成成
分とし,かつ実質的に分岐のない含フッ素樹脂。 - 【請求項3】(A)一般式[1]で示される2,2,6,6-テト
ラ置換ピペリジニル基含有ビニル単量体の共重合した単
位:0.01〜20モル% 【化5】 (B)一般式[2]で示されるフルオロオレフィンの共重
合した単位:10〜99.99モル% V Y | | C=C 一般式[2] | | X Z (式中、V,X,Y,及びZは同一でも異なっていてもよく、そ
れぞれH,F,Cl,炭素数1〜6のアルキル基、及び炭素数
1〜6のハロ置換アルキル基から選ばれる1種を示し、
かつ、そのうちの少なくとも1つはFである。)(C)一般式(i)で表されるヒドロキシ基含有ビニル
単量体、一般式(ii)で表されるエポキシ基含有ビニ
ル単量体、一般式(iii)で表される加水分解性シリ
ル基含有ビニル単量体から選ばれる少なくとも1種であ
る 官能基含有ビニル単量体の共重合した単位:0〜50
モル% 【化6】 (D)その他のビニル単量体:0〜50モル%を構成成
分とし,かつ実質的に分岐のない含フッ素樹脂を主成分
とする塗料組成物。
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JP02403204A JP3133078B2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 含フッ素樹脂及びこれを主成分とするフッ素系塗料 |
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- 1990-12-18 JP JP02403204A patent/JP3133078B2/ja not_active Expired - Lifetime
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