JP3132778U - 回転工具のカバー安全取付構造 - Google Patents

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達治郎 友定
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株式会社友定建機
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Abstract

【課題】回転刃を後退可能にカバーで覆うにあたり、カバーが誤って後退しすぎて回転刃が露出し過ぎない回転工具のカバー安全取付構造を提供する。
【解決手段】工具本体1の回転駆動部2により回転駆動される回転刄3の外周をカバー5で覆うに当たり、ばね8を介してカバー5を前後移動可能に装着するようにしたものであって、ストッパ30をカバー5の可動範囲に介在させたものであって、カバー5に誤って外力が加わっても後退し過ぎて回転刃3が露出し過ぎることを防止し、安全性を確保できるようにする。
【選択図】図1

Description

本考案は回転刃の外周を覆うカバーをばねにより弾性的に支持してあり、作業時にカバーがばねに抗して後退することにより回転刃が作業部位にスムーズに当接し、作業性を高めた回転工具であって、カバーに異常な力が作用してカバーより回転刃が露出し過ぎて安全性を損なわないことを目的とした回転工具のカバー安全取付構造に関するものである。
従来より、手持ち型のグラインダやサンダ等の回転工具は、円盤状の回転刃(研磨材)と、その回転刃を被覆するためのカバーとを有しており、例えば労働安全衛生法第117条において、上記カバーを作業中に使用することが義務付けられていて、このカバーにより使用時における安全性の向上を図っている。
ところがこのカバーは研削作業時には邪魔になるので、一般にこの種のサンダ、グラインダ等の回転工具では作業性の点から、バネによりカバーが後退可能に構成されている。
通常の場合、カバーは回転場が切削部位に当接して場合にそれまで転刃を覆っていたカバーがその動きに連動し、ばねに抗して後退する。その状態で回転刃が切削部位に当接して研磨や切削等が行われるようになっていて、回転する回転刃に手などが接触しないような安全装置として作用することになる。しかしながら切削部位周辺に突起物などがあってその突起物に乗り上げたりすると、カバーは回転刃に連動せず、独立して後退し、その結果、高速回転状態の回転刃がカバーから大きく露出する場合があり、その回転刃に手指や衣服の一部が触れると思わぬ怪我などに繋がる可能性があり、安全性が低下する惧れがあった。
実開昭59−82646号公報
本考案は回転刃を覆うカバーが後退可能なものにおいて、カバーの後退の巾を制限して安全性を確保できる回転工具のカバー安全取付構造を提供するものである。
本考案の主たる特徴は、工具本体1の回転駆動部2により回転駆動される回転刄3の外周をカバー5で覆うに当たり、ばね8を介してそのカバー4を前後移動可能に装着するようにしたものであって、カバー5の稼動範囲にストッパ30を設けてカバー5の可動巾を制限するようにしたことである。
本考案にあっては上述のように、工具本体1の回転駆動部2により回転駆動される回転刄3の外周をカバー5で覆うに当たり、カバー4を前後移動可能に装着するようにしたものであって、カバー5の稼動範囲にストッパ30を装着してあるので、カバー5のストロークを制限し、高速回転する回転刃3が誤ってカバー5より露出することを抑制し、安全性を確保できるものである。
以下本考案を添付図面に基づき詳細に説明する。 図1に示すように、本考案は、工具本体1のモータのような回転駆動部2により周知の直結又は伝動により回転刃3が回転駆動されるもので、筒状ブッシュ6より突出した駆動軸4に回転刄3がチャックなどで装着される。カバー5はその筒状ブッシュ6に装着される。そしてこのカバー5は回転刃3の駆動軸4と同軸のバネ8にて外方に弾発されていて、常時は回転刃3が露出しないように覆っている。このバネ8はコイルバネ、渦巻きバネのいずれでも良い。
回転刃3は、グラインダやサンダのようなディスク状のもの、円鋸等であり、その外周がカバー5で覆われるものであるが、一部は欠如され、その欠如部分から回転刃3の一部が外部に突出し、研削に供される。勿論このカバー5は、使用時のみ欠如部分が生ずるように図外開閉扉で覆っても良い。
ブラケット7は、中央に挿通口9が開口していて、その挿通口9の縁半分ほどに半円筒状の保持部10が突設されていて、挿通口9より上から垂下する筒状ブッシュ6を保持部10に押し当て、それを半弧状のバンド11で固定する。ここで19は保持部10の取付片、20はバンド11の取付片で、それぞれの取付孔21、22を用い、ネジ23とナット24で締結される。
カバー5には適所に立設されたボルト14に被せられたガイドピン13がブラケット7にスライド自在に連結され、バネ8がカバー5上面とブラケット7下面との間に挟持されて、カバー5はバネ8に抗して上方に逃げることができるようになっている。15はボルトに14に螺着されるナットである。16はストッパリング、17はグリップである。18はガイドピン13のスライド自在に挿通されるガイド孔である。また、必要に応じてカバー5の中心部からダクトを介してダストを吸引除去できるようにしておくこともできる。
このカバー5のブラケット7と対向する部位にストッパ30が装着される。図示例では金属片を折曲して形成され、溶接或いはビスで装着するようにしてある。ストッパ30はカバー5のストロークに対応して高さを適宜調整することができる。尚、ストッパ30は逆に工具本体1のハウジング又はブラケット7の応答個所に設けても構わない。また、ストッパ30はブロック状、突起、ねじ式の物等任意に設定できる。また、ストッパ30の高さもカバー3のストロークに応じて適宜の寸法に種々変更できる。
(作用の説明)
通常、カバー5は回転刃3が切削部位に当接することに追随して後退するだけで、カバー5は回転刃3以上には単独では後退せず、問題なく安全に使用できるが、カバー5に周辺の突起物などの何らかの障害物に引っ掛かるなどして直接力が加わった場合、ストッパ30がないと図3のようにカバー5が大きく後退して、高速回転する回転刃3の外周刃部位が大きく露出して安全性の点で問題があった。
本考案は、図4のようにカバー5に回転刃3を作業者が押し付ける力以外の別の要因で別途力が加わって後退しようとしても、ストッパ30でその動きが制限されて回転刃3はカバー5より露出することがない。
本考案にあっては、カバー5をばね8で弾性的に保持して後退可能とし、作業性を高めたものであって、通常は必要に応じてカバー5が後退し、高速回転する回転刃3により所定の部分をスムーズに切削したり研磨したりすることができ、しかも回転刃3の押し付ける力以外の突発的な要因でカバー5に後退しようとする力が加わっても、その可動範囲を制限し、誤って回転刃3がカバー5より露出することを防止し、高速回転する回転刃3による事故発生を防止し、安全性を向上させたものである。
本考案の一実施例の概略分解斜視図。 同上の概略縦断面図。 従来例の作用説明図。 本発明の作用説明図。
符号の説明
1 工具本体
2 駆動部
3 回転刃
4 回転軸
5 カバー
30 ストッパ


Claims (1)

  1. 工具本体1の回転駆動部2により回転駆動される回転刄3の外周をカバー5で覆うに当たり、ばね8を介してカバー5を前後移動可能に装着するようにしたものであって、ストッパ30をカバー5の可動範囲に介在させたことを特徴とする回転工具のカバー安全取付構造。
JP2007002252U 2007-03-30 2007-03-30 回転工具のカバー安全取付構造 Expired - Fee Related JP3132778U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9278427B2 (en) 2009-09-14 2016-03-08 Makita Corporation Dust collection cover of disk grinder
CN112543694A (zh) * 2018-08-06 2021-03-23 株式会社牧田 罩和工具

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