JP3132373U - 経編両面パイル布帛 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベロア調の風合いの良い均一立毛性と軽く耐洗濯に優れた経編両面パイル布帛を提供する。
【解決手段】経編両面パイル布は、鎖編糸及びこの鎖編糸を繋ぐ挿入糸よりなる経編地組織1と、地組織1の表面側に形成されたフロントループパイル2と、地組織1の裏面側に形成されたバックループパイル3とで構成されるものである。地組織1の両面に形成されるパイル2,3が、いずれもループとなっているため、空気の保持性に優れている。このため、経編両面パイル布帛は、パイルの立毛に優れている。
【選択図】図2

Description

本考案は、経編で編成された立毛風布帛に関し、特に均一立毛性と軽く耐洗濯に優れた経編両面パイル布帛に関するものである。
従来より、寝具などとして使用する毛布として、以下のようなものが知られている。(i)綿糸で織成されてなる平織地に起毛加工を施してなる綿毛布、(ii)羊毛糸で織成されてなる平織地に起毛加工を施してなる毛布、(iii )片面にシャーリングされたカットパイルを設けたラッセル編地二枚を、ラッセル編地同士が当接するようにして貼合してなる、いわゆるマイヤー毛布、(iv)ラッセル編地の両面にカットパイルを設け、このカットパイルをシャーリングしてなる、いわゆるニューマイヤー毛布、などが知られている。しかしながら、後述する例からも明らかなように、これらの毛布はいずれも表面のベロア調風合いの点で、更なる改善が求められていた。
本考案者などは、保温力に優れた毛布を開発すべく、種々検討していたところ、基本的に経編組織の毛布であって、ループパイルを両面に形成させた後、片面のフロントパイルのみを開繊、起毛し、均一に先端を切削するこの新式の寝装布帛は、従来の毛布に比べて、保温性とベロア風の触感点で優れていることを見出した。本考案は、このような知見に基づくものである。
特開2002−369739号公報
本考案は、鎖編糸及び該鎖編糸を繋ぐ挿入糸よりなる経編地組織と、合成繊維紡糸よりなるフロント編糸と、合成繊維フィラメント束糸よりなるバック編糸とで構成され、該フロント編糸は該鎖編糸に編付けられた編付け部を有し、隣り合う該編付け部間を繋ぐ糸部分がフロントループパイルとなっており、一方、該バック編糸は該鎖編糸に挿入された挿入部を有し、隣り合う該挿入部間を繋ぐ糸部分がバックループパイルとなっていることを特徴とする保温性と開繊さばき起毛と削毛後にベロア調の風合いに優れた経編寝具に関するものである。
本考案に係る経編両面パイル布は、鎖編糸及びこの鎖編糸を繋ぐ挿入糸よりなる経編地組織1と、地組織1の表面側に形成されたフロントループパイル2と、地組織1の裏面側に形成されたバックループパイル3とで構成されるものである。本考案に係る経編両面パイル布は、地組織1の両面に形成されるパイル2,3が、いずれもループとなっているため、空気の保持性に優れている。このため、本考案に係る経編両面パイル布帛は、パイルの立毛に優れているのである。
前記の構成した組織に述べるフロントループパイルを開毛機によって短繊維を直立状に起毛し、切削刃の回転によって繊維の先端を正確に切りそろえて、ベロア調の風合いの良い立毛布帛が出来る。このベロア調のパイルは寝装品として用いる場合には肌当りが滑らかで用いる人の寝心地がよい。そしてベロア調の反対側の片面には全面ループパイルを構成しているので、空気の停滞性が良く、保温効果が優れている。
図1において、この片面ビロード調の切りそろえたカットパイルの立毛性を良くするため、図2は、挿入糸5で鎖編糸3本を繋いだ経編組織が示されている。なお、図2では、挿入糸5で鎖編糸4b,4c及び4dを繋いでいる組織だけが記載されているが、その他の挿入糸は省略されているものである。即ち、他の挿入糸5は、鎖編糸4a,4b及び4c等、各々3本の鎖編糸を繋いでいるものである。
開繊立毛する前のフロントループパイル、2は立毛弾性繊維紡績糸よりなるフロント編糸の一部で形成されている。即ち、フロント編糸は、鎖編糸に編付けられた編付け部を有しており、隣り合う編付け部を繋ぐ糸部分がフロントループパイル2を形成しているのである。この編付け部は、鎖編糸の任意の箇所に設けられる。また、隣り合う編付け部は、お互いに1本の鎖編糸に設けられているのが良い。図2では、編付け部6aが、鎖編糸4a,4b,4c及び4dに設けられており、地組織1の鎖編糸全てに編付け部6aが設けられている。なお、図2では、鎖編糸4c及び4dに設けられている編付け部6aは省略されている。鎖編糸4aに編付けられた編付け部6aについて、説明すると以下のとおりである。鎖編糸4aに編付け部6aが設けられた後、鎖編糸4bを飛ばした位置で編目6bが形成され、その後、再び鎖編糸4aに戻って編付け部6aが設けられる。編目6bは単独で形成され、糸に絡まっていないものであるから、最終的には解けて、フロントループパイル2が形成されるのである。即ち、1本の鎖編糸4aにおいて、隣り合う編付け部6a,6a間を繋ぐフロント編糸6の糸部分がフロントループパイル2となり次ぎの工程で開繊立毛調のベロア風の寝装布帛になる。
図2では、鎖編糸4aに編付け部6aを設けた後、鎖編糸4bを飛ばした位置で編目6bが形成される例を示したが、編目6bは、例えば鎖編糸4b及び4cを飛ばした位置で形成させても良いし、鎖編糸4bを飛ばさずに形成しても良い。前者の場合には、フロントループパイル2の長さが長くなり、後者の場合には、フロントループパイル2の長さが短くなる。また、図2では、編目6bは閉じ目としたが、開き目であっても良い。フロントループパイル2を形成するフロント編糸6は、合成繊維糸で形成されており、これによって、十分な保地力が実現できる。また、ポリエステルフィラメント束合糸で形成されている場合には、洗濯後の収縮を防止でき、好ましいものである。
バックループパイル3は、羊毛風合成繊維糸よりなるバック編糸の一部で形成されている。即ち、バック編糸は、鎖編糸に挿入された挿入部を有しており、隣り合う挿入部を繋ぐ糸部分がバックループパイル3を形成しているのである。この挿入部は、鎖編糸の任意の箇所に設けられる。また、隣り合う挿入部は、お互いに1本の鎖編糸に設けられているのが良い。図2では、挿入部7aが、鎖編糸4a,4b,4c及び4dに設けられており、地組織1の鎖編糸全てに挿入部7aが設けられている。なお、図2では、鎖編糸4a,4c及び4dに設けられている挿入部7aは省略されている。鎖編糸4bに設けられた挿入部7aについて、説明すると以下のとおりである。鎖編糸4bに挿入部7aが設けられた後、フロント編糸6によって形成された編目6bの位置で編目7bが形成され、その後、再び鎖編糸4bに挿入されて挿入部7aが設けられる。編目7bは単独で形成され、糸に絡まっていないものであるから、最終的には解けて、パックループパイル3が形成されるのである。即ち、1本の鎖編糸4bにおいて、隣り合う挿入部7a,7a間を繋ぐバック編糸7の糸部分がバックループパイル3となるのである。なお、バック編糸7は、鎖編糸4aにも挿入されているが、この部分ではバックループパイル3が形成されてないため、本発明では、バックループパイル3を形成するための挿入部とは呼ばない。
図2では、鎖編糸4bに挿入部7a,7aが設けるためのバック編糸7は、鎖編糸4aにも挿入されているが、鎖編糸4aに挿入されておらず、鎖編糸4bに挿入されているだけでも良い。この場合には、バック編糸7が地組織1に編み込まれる長さが短くなり、得られる経編毛布が軽量になる。
本考案に係る経編両面パイル布は、上記のようにして編成され、その後、周知の手段で起毛加工が施されてなるものである。また、本発明に係る経編毛布は、毛布の周辺或いは毛布の一部において、フロントループパイル2又はバックループパイル3が形成されていなくても良い。即ち、毛布の周辺又は一部において、地組織のままであったり、或いはフロント編糸6及びバック編糸7がループパイルを形成することなく、編成されていても良い。

本考案に係る経編毛布は、鎖編糸と挿入糸とで経編組織を編成しながら、フロント編糸を鎖編糸に編付け、且つ、バック編糸を鎖編糸に挿入しながら編成することができる。そして、フロント編糸で他の糸と絡まない編目を形成させながら編成し、最終的には、この編目が自動的に解けて、フロントループパイル2を形成する。一方、バック編糸で他の糸と絡まない編目を形成させながら編成し、最終的には、この編目が自動的に解けて、バックループパイル3を形成する。このような編成は、カールマイヤー社製のKS4FBZ機を用いれば、好適に行うことができる。
縦編機(例えばカールマイヤー社製のKS4FBZ機)を用いて、以下の条件で、図2に示す編組織で編地を得た。ゲージ :28本/インチ編幅:66”鎖編糸及び挿入糸を構成する糸:100デニールのポリエステルマルチフィラメントフロント編糸及びバック編糸を構成する糸:48番手合成繊維紡績糸の双糸フロントループパイル及びバックループパイルの密度:15本/cmそして、得られた編地に起毛加工、繊毛均一先端切りそろえ加工を施して、経編両面パイルの片面ベロア、片面ループの布帛を得た。
市販の毛布は、カットパイルが表面に設けられているラッセル編地二枚を、ラッセル編地が当接するようにして貼合してなるものである。従って、二枚の貼合されたラッセル編地の両面にカットパイルが設けられている毛布である。なお、カットパイルは、32番手アクリル糸の双糸で形成されており、これがシャーリングにより分繊された状態となっているものである。
市販の新型の毛布である。この新型の毛布は、一枚のラッセル編地の両面にカットパイルが設けられている毛布である。なお、カットパイルは、32番手アクリル糸の双糸で形成されており、これがシャーリングにより分繊された状態となっているものである。
市販の綿毛布は、20番手綿糸の双糸を用いて、平織組織で織成した後、周知の起毛加工を施したものである。
経編地組織1は、鎖編糸と、この鎖編糸を繋ぐ挿入糸よりなるものである。地組織1は、経編両面パイルの形態を安定させるためのものである。従って、鎖編糸及び挿入糸の素材としては、寸法安定性の良好な糸であれば、従来公知のどのような糸であっても用いることができる。具体的には、強度や耐熱性の点で、極細ポリエステルフィラメント収束糸が好ましい。また、ループパイルの素材と同様に、羊毛風合成繊維紡績糸を用いても差し支えない。
なお、フロントループパイル2及びバックループパイル3の密度は、15〜20本/cm程度が好ましく、17本/cm程度がより好ましい。また、フロントループパイル2の密度とパックループパイル3の密度は同一であっても異なっていても良い。例えば、前者の密度が後者の密度は2倍又はそれ以上であっても良い。
本考案の新しい制作方法は従来の市販されている毛布の製造方法に比べて短期間に制作できる。従来の毛布より30%軽く、洗濯する場合には経編組織の構成状態であるから洗浄時の脱水性が早く、乾燥速度も速く取り扱う事が出来る
本考案の実施例のパイル布帛の側面図 本考案の実施例の両面パイルの構成図
符号の説明
1 地組織
2 フロントカットパイル
3 バックループパイル
4 鎖編糸
5 挿入糸
6 フロント編糸
6a 鎖編糸に編付けられたフロント編糸の編付け部
6b フロント編糸で形成された編目
7 バック編糸
7a 鎖編糸に挿入されたバック編糸の挿入部
7b バック編糸で形成された編目

Claims (2)

  1. 鎖編糸及び該鎖編糸を繋ぐ挿入糸よりなる経編地組織と、合成繊維紡績糸よりなるフロント編糸と、合成繊維糸よりなるバック編糸とで構成され、該フロント編糸は該鎖編糸に編付けられた編付け部を有し、隣り合う該編付け部間を繋ぐ糸部分がフロントループパイルとなっており、一方、該バック編糸は該鎖編糸に挿入された挿入部を有し、隣り合う該挿入部間を繋ぐ糸部分がバックループパイルとなっていることを特徴とする保温力と耐洗濯性に優れた経編両面パイル布帛。
  2. フロントパイルには羊毛糸あるいはそれに替えられる性能の合成繊維紡績糸、合成繊維フィラメントの収束糸を使用する、バックループパイルは開繊のさばきを行わない請求項1記載の経編両面パイル布帛。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009007711A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Fujii Kk 経編ベロア調パイル布帛
KR102240792B1 (ko) * 2020-11-26 2021-04-16 주식회사 선중 양모 원사를 이용한 양털 원단 및 그의 제조방법

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