JP3132292U - 携帯式アロマキャリア - Google Patents

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Abstract

【課題】アロマテラピー効果を期待されるアロマ芳香液を、個人が気軽に携帯して何時でも何処でも、加熱等の手段を用いずに、必要な時に人が自発的、自力的にコントロールしながらその蒸散気体を鼻から嗅ぐことができる携帯式キャリアを提供する。
【解決手段】アロマ芳香液1と、該芳香液を入れるための中空容器と、該中空容器の上方部に装着してなり、上部に鼻腔吸入用の孔3aを有するノズル体3と、中空容器内に挿入してなる多孔質担持体4と、該中空容器を密閉するキャップ5を有する携帯式アロマキャリア。
【選択図】図2

Description

本考案は、携帯式アロマキャリアに関する考案であり、詳しくは、花粉症などのアレルギーに対する効果や、ストレス解消、眠気覚まし、快眠、美容等心や体の不快を改善等の効果を期待することができるアロマ芳香液を、個人が気軽に簡便に携帯して、何時でも何処でも簡単に、液体漏れの心配なし、エネルギー消耗なし、アロマ芳香液の蒸散気体を鼻から自発的に自力でコントロールしながら嗅ぐことができる携帯式アロマキャリアに関する考案であり、特に好ましくは、何回も息を交換することなく必要な間だけ持続的にその匂いを嗅ぐことができる携帯式アロマキャリアに関する考案である。
近年、花粉症などのアレルギー対策、ストレス解消、眠気覚まし、快眠、美容等の目的で、ラベンダー、ペパーミント等を例とする揮発性のアロマ芳香液を鼻から吸入すると良いことが、知られてきている。
しかし、従来のアロマ芳香液の利用方法としては、加熱や加圧手段を備えた大型の蒸気発生装置を用いて、居間や寝室、バスルーム等の室内に香を漂わせる方法などが一般的であり、アロマ芳香液を個人が気軽に携帯して、エネルギー消耗なくて、何時でも何処でも、必要な時にその蒸散気体を鼻から嗅ぐような携帯式キャリアは殆ど知られていない。
また、似たような携帯容器としては、鼻詰まり防止等の目的で、液状または粉状の薬剤を鼻腔内にスプレーするスプレー容器も、携帯式容器として知られているが、一瞬に液をスプレーするタイプでは、個人に適した量の制御が困難で、作用が強すぎて上記目的で用いられるアロマ芳香液には適さない。
更に、芳香性の液を持ち運ぶ容器としては、香水容器等も知られているが、これらも液を持ち運ぶ目的だけであり、鼻腔から必要な時間、自発的に自力でコントロールしながらその蒸散気体を吸入するという目的のキャリアとしては適さない。
したがって本考案が解決しようとする課題は、a)アロマテラピー効果を期待されるアロマ芳香液を、個人が気軽に携帯して何時でも何処でも、必要な時にその蒸散気体を鼻から嗅ぐことができる携帯式キャリアを提供すること、b)加熱等の手段を用いずに、人が自発的、自力的にコントロールしながらその蒸散気体を鼻から嗅ぐことができる携帯式キャリアを提供すること、c)アロマ芳香液がすぐに蒸発枯渇することなく、必要時に必要な程度の匂いを感受できる揮発性がある携帯式キャリアを提供すること、特に好ましくはd)何回も息を交換することなく必要な間だけ持続的にその匂いを嗅ぐことができる携帯式キャリアを提供すること、にある。
すなわち、本考案は、アロマ芳香液(1)と、該芳香液を入れるための中空容器(2)と、該中空容器の上方部(2a)に装着してなり、上部に鼻腔吸入用の孔(3a)を有するノズル体(3)と、中空容器内に挿入してなる多孔質担持体(4)と、該中空容器を密閉するキャップ(5)を有する携帯式アロマキャリアという構成により、上記課題を解決しようとするものである。
好ましくは、該ノズル体(3)と該中空容器(2)との装着部位には、少なくとも1つ以上の通気孔(3c)を有することを特徴とする携帯式アロマキャリア、更に好ましくは、ノズル体(3)の鼻腔吸入用の孔(3a)の大きさが直径0.5cm以上1.5cm以下であることを特徴とする携帯式アロマキャリア、又は好ましくは、ノズル体と中空容器との装着部位に設けられた通気孔(3c)が複数あり、かつ容器断面で見た際に、該通気孔が分散していることを特徴とする携帯式アロマキャリアに関するものである。
本願考案によれば、アロマテラピー効果を期待されるアロマ芳香液を、個人が気軽に携帯して何時でも何処でも、加熱等の手段を用いずに、人が自発的、自力的にコントロールしながら必要な時にその蒸散気体を鼻から嗅ぐことができる携帯式キャリアを提供することができる。特にアロマ芳香液がすぐに蒸発枯渇することなく、必要時に必要な程度の匂いを感受できる揮発性がある携帯式キャリアであり、特に好ましくは何回も息を交換することなく必要な間だけ持続的にその匂いを嗅ぐことができる携帯式キャリアが得られる。
本願考案の携帯式アロマキャリアは、基本的には下記の(1)〜(5)の部材から成っている。(1)アロマ芳香液、(2)中空容器、(3)ノズル体、(4)担持体、(5)キャップ
本願考案に用いるアロマ芳香液(1)としては、芳香性(または揮発性とも言う)を有し、その匂いを嗅ぐことによっていわゆるアロマ効果が期待されている液であれば、広く使用することができ、例えば花粉症などのアレルギー対策、ストレス解消、眠気覚まし、美容、快眠等を目的とした成分を含むものを挙げることができる。それらの液としては例えば、広く芳香を有する成分として、たとえばラベンダー、ペパーミント、ベルガモット、オレンジ、レモン等の成分、それらの特殊なブレンド体の、原液又は適宜希釈した液体を挙げることができ、更には、実際に医薬的効果が実証されているような薬剤成分であっても、もちろんよい。なお、芳香性(揮発性)を有するのであれば、厳密な液状体だけでなく、ゼリー状体、ゲル状体のものも、本願考案のアロマ芳香液に含む意味で用いている。
本願考案に用いる中空容器(2)とは、アロマ芳香液(1)をその中に収容するための容器であって、その上方部にノズル体(3)を装着することができ、更にその上から、キャップ(5)を嵌めることにより、開口部を密閉できる構造のものであればよい。
例えば図2に示すように、ノズル体(2)の下部の突出部(3b)の外径と、中空容器(3)の上方部(2a)の内径を、ほぼ同サイズとし、ノズル体の下部を中空容器の上方部(2a)に一部嵌め入れることによって、装着する構造にすることができる。
また、キャップ(5)とは、図2に示すように、キャップの下部に設けたネジきりと、中空容器上部に設けたネジきりを合わせることにより密閉できる構造にしてもよいし、その他、突出部を利用した密着構造等、公知の密閉構造から任意の構造を採用することができる。
特に本願考案においては、個人が携帯するキャリアに関するものであるから、中空容器とキャップを合わせた大きさ(直径や長さ)や形状は、携帯に適したものであることが好ましい。例えば、中空容器とキャップを閉めた状態で、直径が10cm以下、好ましくは5cm〜0.5cm以下、長さが20cm以下、好ましくは1〜10cm以下であり、リップスティック状、ボールペン状、ペンダント状、フラッシュメモリやMP3などとの組み合わせによるもの、携帯電話のアクセサリー等の携帯に適しかつ意匠性を用いた大きさや形状のものが好まれる。
材質もプラスチック材、ステンレス材、磁器、貴金属、ガラス、宝石等の密閉と携帯に適した材質であれば、任意の材質を用いることができ、以下ノズル体、キャップも同様である。
本願考案に用いるノズル体(3)とは、その下部を、該中空容器の上方部(2a)に装着してなり、上部に鼻腔吸入用の孔(3a)を有する本願考案の重要な構成部位である。ノズル体はその内部が中空で略円柱状または略円錐状に近い形をしていると好ましく、特にその上部先端は、中空容器の上面より上に突出していて、人の鼻腔にあてやすい形状及び大きさをしていることが好ましい。
例えば図2、図3に示すように、ノズル体の上部は、先端に向かってなだらかに径を小さくして(下部の径がもともと小さい場合にはそのまま同径でもよい)、先端部の直径が、0.5cm以上1.5cm以下、好ましくは0,7cm以上1.1cm以下であると、人の鼻腔近辺にあてて、匂いを嗅ぎ取るのにちょうど良い大きさとなる。すなわち先端部の直径が小さすぎると鼻腔内部に先端が入りこんで傷をつける危険性があり、大きすぎると鼻腔近辺に当てにくく使いづらい。
本願考案のノズル体は、その先端部(上部)、好ましくは先端の上面に、アロマ芳香液の揮発成分を吸入するための孔(3a)を有することを特徴とする。中空容器内のアロマ芳香液の揮発成分が、多孔質担持体の表面蒸散力増加作用を経て、ノズル体の内側下部から上部へと伝わり、この吸入用孔を通じて、人の鼻腔へと運ばれる。
したがって、この鼻腔吸入用の孔の直径は、好ましくは0.05cm以上0.5cm以下、更に好ましくは0.1cm以上0.4cm以下であるとよい。大きすぎると必要以上の揮発成分が散逸し、小さすぎると匂いを適当量感受することができなくなる。
なお、実施例では鼻腔吸入用の孔が一つの例を示したが、複数個設けてもよい。また、先端上面でなく、先端部の周面にも吸入用の孔を設けてもよい。
本願発明の更なる好適な構成としては、ノズル体と中空容器との装着部位には、少なくとも1つ以上の通気孔(3c)を有することが挙げられる。また、更に好ましくは、設けられた通気孔(3c)が複数あり、かつ容器断面で見た際に、均等に該通気孔が分散している実施態様が挙げられる。
本願考案のノズル体の下部には、中空容器との装着部位があり、例えば図2、図3に示すように、中空容器の内側にノズル体下部を嵌め込む構成でもよいし、外側にはめ込む構成でもよい。
例えば本願考案の実施態様では、ノズル体下部の外側周面には、部分的に、複数の突出部(3b)が、周方向に均等分散して設けられてなり、突出部をあわせたノズル体の外径と、中空容器の内径がほぼ同じか若干ノズル体外径の方が大であることにより、圧力装着されている。
一方、突出部が設けられてない部位は、図4に示すように、中空容器の内部が外気に通じるような通気孔(3c)になる。
本願考案の好ましい態様では、この通気孔があることにより、アロマキャリアの使用時に、自発的な空気の対流が、通気孔から容器内部、ノズル体を通じて、鼻腔吸入用の孔へ向けて起きることとなり、人がアロマ芳香液の芳香匂を嗅ぐときに、自然に持続的に匂いが鼻腔吸入用の孔へと供給されるため、何回も息を交換することなく、持続的に必要な時間だけ匂いを嗅ぐことができるという効果が得られる。なお、更に好ましい態様としては、この通気孔が、ちょうど、断面芳香から見た際に、均等に分散していることが挙げられる。均等に分散されていると通気孔の作用が更に発揮されやすい。
本願考案の多孔質担持体(4)とは、中空容器の中に挿入してなり、芳香液を一部吸収保持する作用を有するものを言う。この多孔質担持体があることにより、芳香液の表面蒸散力が格段に増加し、多孔質の担持体がない場合に比べて、アロマキャリアの使用時のアロマ芳香液の匂いを十分に感受することができる。
多孔質体としては例えば、紙、皮、綿、セラミックス、不織布、樹脂、繊維、ゼオライト、沸石等から芳香液に質変化を与えない材質を任意に選択して使用することができ、形状も例えば芯状、角柱状などの中空容器の形状に合わせたものを任意に使用できる。
なお、この担持体(4)と芳香液(1)は、中空容器(2)からノズル体(3)を外すことによって、任意に交換・補充することができる。そのため、液等の補充により長期間使用することが可能となり、又は交換により、異なる匂いのアロマ芳香液を試すことも可能となる。
本願考案のキャップ(5)は、本願考案の携帯式アロマキャリアの携帯時(非使用時)に、携帯中空容器(2)とノズル体(3)をカバーして密閉することができるものであればよく、種々の形状や大きさ、材質のものを採用できる。
また、本願考案の特徴である携帯に便利な付属品、例えばクリップ止め、ストラップ部位、磁石、リング等意匠性を持たせるための種々の付属品をこのキャップに付加することができる。
以下、図1〜図4には、本願考案を達成するための一つの実施例形態を示すが、本願考案はこの態様に限定されるわけではない。
図1には、時本願考案の中空容器(2)と、キャップ(5)を閉めた状態の、携帯時の携帯式アロマキャリアの側面図を示す。この例では、中空容器の直径約1.7cm、長さ4cm、キャップの長さ2cmと、小さめのリップスティック状の大きさであり、携帯に極めて便利である。中空容器の下方やキャップの下方にはすべり止めも兼ねた線状の意匠が施されているが、この例に限定されるわけではない。
図2には、キャップを外した状態の携帯式アロマキャリアの側面図(一部中身を透視)を示してなり、ノズル体(3)の下部を、中空容器(2)の上方部内側に装着してなり、中空容器(2)から約1.8cm程度、ノズル体の上部が出ている。ノズル体の上部は、先端に向かってなだらかに径を小さくしており、先端部の直径は約0.9cmであり、人の鼻腔近辺にあてるにはちょうど良い大きさをしている。先端部の上面中央には、鼻腔吸入用の孔(孔の直径約0.3cm)が空いている。
中空容器(2)の内部には、アロマ芳香液(1)が約1−3ccと、アロマ芳香液の担持体(4)として、紙製の円柱状多孔質芯(直径約1cm、高さ約3cm)が入っている。
図3には、ノズル体の上斜めから見た斜視図を示す。図4には、ノズル体と中空容器を装着した部位を上から見た断面図を示す。
ノズル体の長さは4cmであり、その下部には、中空容器と装着するための装着部位が約1.2cmある。装着部位は具体的には、径方向に均等に6つ分散して突出部が設けられており、中空容器の内側に圧嵌することにより装着される。突出部の幅は約0.4cmである。
突出部がない部分のノズル体の直径は約1.4cmであり、突出部と突出部の間に、本願考案の通気孔(幅約0.4cm、径方向幅約0.1cm)が形成されている。
上記に説明したミニリップスティック状の携帯式アロマキャリアを用いて、実際にモニターテストを行い、アロマ芳香液の匂いの感受テスト持続性テストを行った。その結果、a)強すぎもせず弱すぎもせず、適度な量のアロマ芳香液の匂いを鼻腔で嗅ぐことができる。b)鼻腔に当てやすい構成のため、周囲への匂いの漏れを気にすることなく利用することができる。c)携帯時や使用時の漏れが少ないため、芳香液の持ちがよい。d)息を何回も交換することなく持続的にアロマ芳香液の匂いを嗅ぐことができる。等の効果が得られた。
一方、中空容器とキャップに同じアロマ芳香液を入れただけのアロマ容器を作り、比較してみたところ、使用時の匂いがきつく、かつ周囲への蒸散も多いため周りへの配慮が必要であった。また、芳香液の減りが早いため、すぐに使えなくなるという結果となり、簡易に携帯してアロマ芳香液の香を楽しむという目的には適しないことがわかった。
携帯時(非使用時)において、キャップを閉めた状態の携帯式アロマキャリアを横から見た側面図を示す。 使用時において、キャップを外した状態の本考案携帯式アロマキャリアの側面図を示す。 本考案の説明のために、ノズル体を中空容器から外した状態の、ノズル体を上斜めから見た斜視図を示す。 キャップを外した状態の、中空容器とノズル体の装着部位を上からみた断面図を示す。
符号の説明
1:アロマ芳香液、2:中空容器、3:ノズル体、3a:鼻腔吸入用の孔、3b:突出体、3c:通気孔、4:多孔質担持体、5:キャップ

Claims (4)

  1. アロマ芳香液(1)を入れるための中空容器(2)と、該中空容器の上方部(2a)に装着してなり、上部に鼻腔吸入用の孔(3a)を有するノズル体(3)と、中空容器内に挿入してなる多孔質担持体(4)と、該中空容器を密閉するキャップ(5)を有する携帯式アロマキャリア用容器。
  2. 該ノズル体(3)と該中空容器(2)との装着部位には、少なくとも1つ以上の通気孔(3c)を有することを特徴とする請求項1記載の携帯式アロマキャリア。
  3. ノズル体(3)の鼻腔吸入用の孔(3a)の大きさが直径0.5cm以上1.5cm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯式アロマキャリア。
  4. ノズル体と中空容器との装着部位に設けられた通気孔(3c)が複数あり、かつ容器断面で見た際に、断面径方向に該通気孔が分散して設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯式アロマキャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2012117935A1 (ja) * 2011-03-01 2014-07-07 日本たばこ産業株式会社 刺激提示装置
JP2016520351A (ja) * 2013-04-11 2016-07-14 センソニクス・インコーポレイテッド 手持ち式臭いテスト

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