JP3132246B2 - ウインドウパネルの昇降装置 - Google Patents

ウインドウパネルの昇降装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車ドアの昇降自在
なウインドウパネルを昇降させるウインドウパネルの昇
降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウインドウパネルの昇降装置とし
ては、例えば図4に示すようなものがある(1991年
6月日産自動車株式会社発行の新型車解説書「Y32型
系車の紹介」D−47参照)。図4は自動車用ドアとし
て、例えば4ドアハードトップのフロントドア1を車室
内側から見てウインドウパネル3の昇降装置5を透視し
たものである。ウインドウパネル3は、ドアパネル7に
対し昇降自在に支持されている。ドアパネル7内にはウ
インドウパネル3を昇降駆動する昇降駆動装置9が設け
られている。
【0003】昇降駆動装置9はレギュレータモータ11
等を備えた駆動部13と、メインアーム15、サブアー
ム17、およびガイドチャンネル19,21などからな
っている。一方のガイドチャンネル19は、前記ウイン
ドウパネル3の下端部に固定され、他方のガイドチャン
ネル21はドアパネル7に固定されている。
【0004】従ってレギュレータモータ11の駆動によ
り、メインアーム15、サブアーム17を介しウインド
ウパネル3をドアパネル7に対して昇降駆動することが
できる。
【0005】一方、前記ドアパネル7内にはガイドレー
ル23が上下方向に沿って配置されている。このガイド
レール23に対しウインドウパネル3の下部に支持され
たガイドローラ25が昇降ガイドされるようになってい
る。
【0006】これらガイドレール23およびガイドロー
ラ25につき図4の V−V 線矢視断面で示す図5におい
て更に説明する。
【0007】この図5のように、ガイドレール23は断
面がチャンネル材状に形成されており、ドア幅方向(紙
面直交方向)に対向するころがり面26a,26bとド
ア厚方向(紙面左右方向)に対向するガイド面27a,
27bとを有している。このガイドレール23はアッパ
ーブラケット29aとロアブラケット29bとによりド
アパネル7のドアインナーパネル31に取付けられてい
る。
【0008】前記ガイドローラ25は、周面25aがこ
ろがり面26a,26bにころがり案内され、側面25
bがガイド面27a,27bに対向している。このガイ
ドローラ25は、ウインドウパネル3の下部に設けられ
た支持部材33のピボット33aに支持されている。
【0009】従ってウインドウパネル3が昇降駆動され
るとき、ガイドローラ25がガイドレール23に昇降ガ
イドされる。
【0010】なお、図5において、35はインナースタ
ビライザ、37はアウタースタビライザである。インナ
ースタビライザ35はブラケット39を介してドアイン
ナーパネル31に固定され、アウタースタビライザ37
はドアアウターパネル41に取付けられたドアモール4
3に設けられている。各スタビライザ35,37はウイ
ンドウパネル3を摺接案内する。45はドアトリムであ
る。
【0011】そして上記のような構成により昇降駆動装
置9によってウインドウパネル3をドアパネル7に対し
て昇降駆動することができ、またガイドローラ25をガ
イドレール23によって案内し、かつスタビライザ3
5,37で摺接支持することによりウインドウパネル3
を所定の軌跡に沿って円滑に昇降させることができる。
【0012】図6は、ウインドウパネル3の全閉位置を
決めるストッパを示したもので、ウインドウパネル3側
に第1ストッパ47が設けられ、ドアインナーパネル3
1側に第2ストッパ49が設けられている。そして、ウ
インドウパネル3が上昇して全閉位置となるとき、第1
ストッパ47が第2ストッパ49に当接してウインドウ
パネル3の位置決めが行なわれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構造の場合、ウインドウパネル3が上昇して全閉位置
になったとき、図5のように、ガイドローラ25とスタ
ビライザ35,37との距離Sを大きく確保することが
難しく、ウインドウパネル3の全閉位置において、その
支持剛性確保が困難となっていた。この結果、例えば高
速走行時の車室内外の空気圧の相違によるウインドウパ
ネル3の吸出量が大きくなり、ウインドウパネル3の変
位に基づく昇降駆動力の増大が極めて大きくなり、大型
の昇降駆動装置が必要になるという問題があった。
【0014】また、上記のように高速走行時ではなくて
も、ウインドウパネル3が全閉状態となるとき車幅方向
へ変位する恐れがある。すなわち、図6のように第1ス
トッパ47が第2ストッパ49に当接するため、両スト
ッパ47,49との間で下向きの力F1が作用し、ガイ
ドチャンネル19とメインアーム15との間で上向きの
力F2が働く。そしてこれらの力F1,F2によってウ
インドウパネル3には車室内側への回転モーメントが働
き、ウインドウパネル3が内倒れしてウインドウパネル
3の全閉位置が安定しないという問題があった。
【0015】一方、ウインドウパネル3の支持剛性を高
めるためには、ガイドローラ25の数を増やしてウイン
ドウパネル3を複数箇所で支持することも考えられる。
【0016】ところが、単にガイドローラ25を増やし
て支持剛性を高めようとすると、ウインドウパネル3の
組付け作業において、その建付調整に不具合が生じる。
すなわちガイドローラを増やすと、1つのガイドローラ
25で支持するタイプが有している以下の利点を得るこ
とができなくなってしまう。
【0017】この利点をまず述べると、図7に示すよう
に1つのガイドローラ25で支持するタイプでは、ウイ
ンドウパネル3の上端3aの位置がガイドローラ25と
スタビライザー35,37との位置関係で決定され、ガ
イドレール23の上端23aを移動させると、ウインド
ウパネル3がスタビライザー35,37を支点として回
転し、ウインドウパネル3の上端3aが適正位置に移動
する。したがって、ガイドレール23の上端23aをド
ア厚方向に沿って動かすだけで建付調整が達成でき、調
整作業が容易である。また、スタビライザー35,37
はフロントドア1のウェスト開口部2に近接しているた
め、ウェスト開口部2でのウインドウパネル3の位置ず
れが極めて小さく、建付調整後にドア側のウェザースト
リップ38とウインドウパネル3との密着性が損なわれ
ることがない。
【0018】また、ウインドウパネル3の上端3aの移
動量D1 に対する同下端3bの移動量D2 の比(D2
1 )は、ウインドウパネル3の上端3aからスタビラ
イザー35,37までの距離L1 に対するウインドウパ
ネル3の下端3bからスタビライザー35,37までの
距離L2 の比(L2 /L1 )に対応しており、ガイドレ
ール23の上端23aをわずかに動かしただけでウイン
ドウパネル3の上端3aが大きく移動し、ガイドレール
23の調整代が少なくて済む。したがって、フロントド
ア1の内部に配置される図示外のガードバーやエネルギ
吸収体等とガイドレール23とのクリアランスを小さく
してドア幅を薄くすることができる。
【0019】これに対し図8のように、ガイドローラを
増やして上下2つのガイドローラ24,25で支持する
タイプでは、ウインドウパネル3の上端3aの位置が2
つのガイドローラ24,25とガイドレール23の位置
関係で決定されてしまう。このため、ウインドウパネル
3の建付調整はガイドレール23全体の傾きを変えて行
なわなければならず、1つのガイドローラ25で支持す
るタイプに比べて調整作業がやりにくい。
【0020】また、昇降時におけるウェスト開口部2で
のウインドウパネル3の位置ずれを少なくするために
は、ガイドレール23をウインドウパネル3の形状に合
った曲率に形成しなければならず、ガイドレール23の
造形自由度が制限されてしまう。
【0021】さらに、ウェスト開口部2での位置ずれを
少なくするためには、ウインドウパネル3の上端3aの
移動量D1 とガイドローラ23の下端23bの移動量D
3 とをほぼ等しくなるようにしてガイドローラ3を傾け
る必要があり、ガイドレール23の調整代が大きくな
る。このため、フロントドア1の内部の構成部品とガイ
ドレール23とのクリアランスを大きくする必要が生
じ、ドア幅を大きく形成しなければならない。
【0022】そこでこの発明は、簡単な構造でウインド
ウパネルの全閉位置での支持剛性を高めることができ、
ドアが大型化せず建付調整の容易なウインドウパネルの
昇降装置の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるウイン
ドウパネルの昇降装置は、ドアパネルに対し昇降自在な
ウインドウパネルと、前記ウインドウパネルを昇降駆動
する昇降駆動装置と、前記ドアパネル内に上下方向に沿
って配置され、ドア厚方向に対向するガイド面を有した
ガイドレールと、前記ウインドウパネルの下部に支持さ
れ、前記ガイドレールのガイド面間に嵌合し、ガイドレ
ールに沿って昇降ガイドされるガイドローラとを備え、
前記ガイドローラを、支持部材の支持長さが固定された
主ガイドローラと、支持部材の支持長さが変動自在な可
変ガイドローラとで形成し、前記ウインドウパネルの
閉位置と全開位置とのうち、少なくとも全閉位置で
記可変ガイドローラの支持部材の支持長さをロックする
ロック手段を設けたことを特徴とする。
【0024】
【作用】ウインドウパネルの全閉位置では、ロック手段
が可変ガイドローラの支持部材の支持長さをロックし、
主ガイドローラの支持長さと可変ガイドローラの支持長
さが共に固定された状態となる。これにより、ウインド
ウパネルは主ガイドローラと可変ガイドローラとの2箇
所で支持されることとなり、その支持剛性が著しく向上
する。ウインドウパネルが全閉位置から下降すると、ロ
ック手段のロックが解除され可変ガイドローラの支持長
さは変動自在となる。したがって、ウインドウパネルは
支持長さの固定された1つの主ガイドローラによって昇
降ガイドされ、ウインドウパネルの円滑な案内が達成で
きる。
【0025】ウインドウパネルが再び全開位置から全閉
位置へ移動するときには、その全閉位置の手前まで主ガ
イドローラのみの案内によってウインドウパネルは上昇
する。そして、全閉位置となる際に可変ガイドローラの
支持長さが固定され、上記全閉位置での安定した支持を
行なうことができる。
【0026】また、ウインドウパネルの全閉位置でのロ
ック手段のロックを解除しておけば、1つの主ガイドロ
ーラのみで支持した状態でウインドウパネルの建付調整
を行なうことができる。
【0027】
【実施例】以下この発明の実施例を説明する。
【0028】図1はこの発明の一実施例に係るウインド
ウパネルの昇降装置を適用した車両用ドアの一部省略断
面図を示している。この図1は図5と同位置における断
面を示しており、図5と同一構成部分には同符号を付し
重複した説明は省略する。
【0029】この発明実施例ではガイドレール23によ
って昇降ガイドされるガイドローラ50は、主ガイドロ
ーラ51と可変ガイドローラ53とで形成されている。
主ガイドローラ51は、ウインドウパネル3の下端部に
設けられた第1の支持部材55に支持され、可変ガイド
ローラ53は主ガイドローラ51の上側に設けられた第
2の支持部材57に支持されている。主ガイドローラ5
1と可変ガイドローラ53とは、共に周面51a,53
aがころがり面26a,26bにころがり案内され側面
51b,53bがガイド面27a,27bに対向してい
る。
【0030】主ガイドローラ51の第1の支持部材55
は棒状の固定支持軸59を備え、固定支持軸59の一端
はウインドウパネル3に固定支持されている。また固定
支持軸59の他端には球状のピボット61が一体形成さ
れており、ピボット61が主ガイドローラ51の嵌合凹
部63に嵌合している。すなわち、第1の支持部材55
による支持では、ウインドウパネル3に対する支持長さ
が所定の長さに固定されている。
【0031】図2は可変ガイドローラ53を示してい
る。可変ガイドローラ53の第2の支持部材57は、棒
状の可動支持軸65と、中空部70にロッキングコイル
67が内蔵された円筒軸69とを備えている。可動支持
軸65の一側65aは、円筒軸69の一側69aからロ
ッキングコイル67の内径部68に摺動自在に挿入さ
れ、円筒軸69の他側69bはナット72によりウイン
ドウパネル3に固定支持されている。可動支持軸65の
他側には球状のピボット71が一体形成されており、ピ
ボット71が可変ガイドローラ53の嵌合凹部73に嵌
合している。すなわち、第2の支持部材57による支持
では、ウインドウパネル3に対する支持長さがウインド
ウパネル3の位置に応じて変動可能な状態となってい
る。
【0032】円筒軸69の外周にはロック部材75が装
着されている。ロック部材75は、可動支持軸65と同
軸回転自在な回転支持部77と、回転支持部77から立
設された2本のレバー79,81とを備えている。前記
ロッキングコイル67の一端67aは可変ガイドローラ
53側で回転支持部77に固定支持され、他端67bは
ウインドウパネル3側で円筒軸69に固定支持されてい
る。2本のレバー79,81は、ロッキングコイル67
に回転力が付与されていない初期状態でガイドレール2
3と略直交するように反対方向に延びている。一方のレ
バー79に下向き(図2中の矢印A方向)の押圧力が付
与され、又は他方のレバー81に上向き(図2中の矢印
B方向)の押圧力が付与されて回転支持部77が回転す
ると、ロッキングコイル67の内径が狭まり、ロッキン
グコイル67が可動支持軸65の外周を締付ける。これ
により、可動支持軸65の移動が阻止され、可動支持軸
65の支持長さが固定されたロック状態となる。
【0033】レバー79,81への押圧力が解除される
と、ロッキングコイル67が弾性力によって初期状態に
復帰し、可動支持軸65が摺動自在となる。すなわち、
可動支持軸65の支持長さがウインドウパネル3の位置
に応じて変動自在となる。
【0034】ガイドレール23の上端と下端には、それ
ぞれ板状のストッパ83,85が設けられている。上端
のストッパ83は、ガイドレール23にガイドされ上昇
する可変ガイドローラ53の一方のレバー79の移動位
置に対応してウインドウパネル3側に突設されている。
可変ガイドローラ53の上昇によりレバー79がストッ
パ83に当接すると、レバー79が矢印A方向に押圧さ
れロック部材75が回転し、第2の支持部材57がロッ
ク状態となる。このストッパ83は、ウインドウパネル
3の全閉位置で前記ロック状態が得られる高さに配置さ
れ、ロッキングコイル67とロック部材75とストッパ
83がこの実施例のロック手段を構成している。
【0035】また、下端のストッパ85は、ガイドレー
ル23にガイドされ下降する可変ガイドローラ53の他
方のレバー81の移動位置に対応して、ウインドウパネ
ル3側に突設されている。可変ガイドローラ53の下降
によりレバー81がストッパ85に当接すると、レバー
81が矢印B方向に押圧されロック部材75が回転し、
第2の支持部材57がロック状態となる。このストッパ
85は、ウインドウパネル3の全開位置で前記ロック状
態が得られる高さに配置されている。なお、ストッパ8
3,85はガイドレール23に取付けても良く、またド
アパネル7に直接取付けても良い。
【0036】次に作用を説明する。
【0037】ウインドウパネル3の全閉位置では、図
1、図3のように上端のストッパ83によりロック部材
75に回転力が作用して第2の支持部材57がロック状
態となる。これにより第2の支持部材57の支持長さが
固定されて、ウインドウパネル3の全閉位置での支持剛
性を主に両ガイドローラ51,53とガイドレール23
とによって確保することができる。但し、図1で示すス
タビライザ35,37も支持剛性に寄与することは勿論
である。
【0038】すなわち、全閉位置で支持長さが固定され
る可変ガイドローラ53を追加することによって、ウイ
ンドウパネル3の全閉位置における支持剛性を著しく向
上させることができる。このため、高速走行時にあって
はガラス吸出量が抑制され、ウインドウパネル3の昇降
駆動も無理なく行なうことができ、昇降駆動装置の大型
化を抑制することができる。
【0039】また、ウインドウパネル3が全閉位置のと
き前記図6のように力F1,F2が働き回転モーメント
が作用しても、ウインドウパネル3の内倒れは抑制さ
れ、建付け精度の向上により全閉位置が極めて安定す
る。
【0040】次にウインドウパネル3を下降させて開く
ときには、図3鎖線図のように第2の支持部材57への
回転力が解除されロッキングコイル67が初期状態に復
帰する。これにより可動支持軸65が摺動可能となり、
支持長さが固定された1つの主ガイドローラ53によっ
てドア厚方向におけるウインドウパネル3の昇降軌跡が
規制されることとなる。なお、可変ガイドローラ53は
ころがり面26a(26b)をころがるため、ドア幅方
向におけるウインドウパネル3の昇降軌跡は、主ガイド
ローラ55と可変ガイドローラ57の双方によって規制
される。こうしてウインドウパネル3の昇降軌跡を、図
1においてウエザーストリップ38、スタビライザ3
5,37及び主ガイドローラ51、ガイドレール50に
よって決めることが可能であり、ウインドウパネル3の
昇降駆動を円滑に行なわせることができる。
【0041】このとき、ウインドウパネル3の支持剛性
はスタビライザ35,37と主ガイドローラ51、ガイ
ドレール50によって決まるが、スタビライザ35,3
7と主ガイドローラ51とのスパンは十分大きなものと
なっており、十分な支持剛性を確保することができる。
【0042】ウインドウパネル3の全開位置では、下端
のストッパ85によりロック部材75に回転力が作用し
て第2の支持部材57がロック状態となる。これにより
第2の支持部材57の支持長さが固定され、ウインドウ
パネル3の全開位置での支持剛性を両ガイドローラ5
1,53とガイドレール23とによって確保することが
できる。
【0043】ウインドウパネル3を再び全閉位置とする
場合には、再びレバー79が上端のストッパ83に当接
し、第2の支持部材57がロック状態となる。
【0044】またウインドウパネル3の建付調整は、上
端のストッパ83の取付け前に行なう。これにより、可
動ガイドローラ53の支持長さがウインドウパネル3の
全閉位置でも変動自在となり、1つの主ガイドローラ5
1のみでウインドウパネル3を支持した場合と同じ状態
で建付調整を行うことができる。
【0045】すなわち、スタビライザー35,37はフ
ロントドア1のウェスト開口部2に近接しているので、
建付調整に伴うウェスト開口部2でのウインドウパネル
3の位置ずれが極めて小さく、ウェザーストリップ38
とウインドウパネル3との密着性が損なわれることがな
い。またガイドレール23の上端23aの移動量に対し
てウインドウパネル3の上端の移動量が大きいので、ガ
イドレール23の調整代が少なくて済み、フロントドア
1の内部に配置されるガードバーやエネルギ吸収体等と
ガイドレール23とのクリアランスを小さくして、フロ
ントドア1の大型化を抑制することができる。
【0046】
【発明の効果】以上より明らかなようにこの発明の構成
によれば、ウインドウパネルの全閉位置で、ウインドウ
パネルを主ガイドローラと可変ガイドローラの双方で支
持するようにしたので支持剛性が著しく向上し、昇降駆
動力の低減を図ることができると共に、全閉位置での建
付け精度が向上し、安定した全閉位置にすることができ
る。
【0047】ウインドウパネルを昇降させるときには可
変ガイドローラの支持高さが変動可能となるので1つの
ガイドローラで支持した場合と同様な昇降作用を行わせ
ることができる。
【0048】ウインドウパネルの建付調整では、ウイン
ドウパネルの全閉位置におけるロック手段のロックを解
除しておくことにより、1つのガイドローラで支持した
場合と同様の建付調整を行うことができる。したがっ
て、ドアの大型化を抑制でき、かつ調整作業を容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る断面図である。
【図2】要部の拡大斜視図である。
【図3】作用説明図である。
【図4】従来例に係る自動車用ドアの透視図である。
【図5】図4の V−V 線矢視における一部省略の断面図
である。
【図6】ストッパを説明する断面図である。
【図7】1つのガイドローラによる支持状態を示す模式
断面図である。
【図8】2つのガイドローラによる従来の支持状態を示
す模式断面図である。
【符号の説明】
1 フロントドア 3 ウインドウパネル 7 ドアパネル 9 昇降駆動装置 23 ガイドレール 27a,27b ガイド面 50 ガイドローラ 51 主ガイドローラ 53 可変ガイドローラ 55 第1の支持部材 57 第2の支持部材 67 ロッキングコイル(ロック手段) 75 ロック部材(ロック手段) 83 ストッパ(ロック手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアパネルに対し昇降自在なウインドウ
    パネルと、 前記ウインドウパネルを昇降駆動する昇降駆動装置と、 前記ドアパネル内に上下方向に沿って配置され、ドア厚
    方向に対向するガイド面を有したガイドレールと、 前記ウインドウパネルの下部に支持部材によって支持さ
    れ、前記ガイドレールのガイド面間に嵌合し、ガイドレ
    ールに沿って昇降ガイドされるガイドローラとを備え、 前記ガイドローラを、支持部材の支持長さが固定された
    主ガイドローラと、支持部材の支持長さが変動自在な可
    変ガイドローラとで形成し、 前記ウインドウパネルの全閉位置と全開位置とのうち、
    少なくとも全閉位置で前記可変ガイドローラの支持部
    材の支持長さをロックするロック手段を設けたことを特
    徴とするウインドウパネルの昇降装置。
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