JP3132162U - 樹脂製マイクロチャネルアレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の漏れの発生を抑制することができる樹脂製マイクロチャネルアレイを提供すること。
【解決手段】本考案の一態様に係る樹脂製マイクロチャネルアレイは、表面に形成された微細流路36と、微細流路36の形成領域の外側を囲むように立設された隔壁6と、隔壁6の外側を囲むように形成され、隔壁6の上面よりも低い段差部7とを備える樹脂性の第1基板1と、第1基板1の微細流路36が形成された面に対向して配置され、隔壁6の上面と接触する第2基板2とを有するものである。
【選択図】図2

Description

本考案は、樹脂製マイクロチャネルアレイに関し、特に、血液試料等の検査に係わる樹脂製マイクロチャネルアレイに関する。
図4及び図5に、従来の樹脂製マイクロチャネルアレイの構成を示す(例えば、特許文献1参照)。図4及び図5に示すように、従来の樹脂性マイクロチャネルアレイは、第1基板1の表面に第2基板2を重ね合わせて構成される。第1基板1の表面には、窪み3が設けられている。それぞれの窪み31、32からは、第1基板1の中央に向って、複数本の長尺状の窪み33、34が設けられている。隣接する窪み33、34間には、かかる窪みを連通する多数の微細流路36を有する壁部35が形成されている。第1基板1の微細流路36および窪み31、32等が形成された領域の外側には、隔壁6が形成されている。隔壁6は、第1基板1の最外周となる。
図5に示すように、第1基板1の微細流路36が設けられた側の面には、平板状の第2基板2が接合あるいは圧着されている。隔壁6の上面及び微細流路36の上面が第2基板2と接合/圧着される。第1基板1と第2基板2の接合部あるいは圧着部と、窪み及び微細流路36と第2基板2の間に空間が形成される。この空間が、血液試料等の液体の流路となる。
第1基板1は、プレス成形により樹脂成形した後、例えば、レーザーや機械切削により所望のサイズに切り出すことにより製造される。従って、隔壁6の外周が切削加工を行う際の切断部となる。このため、第2基板2と接触する第1基板1の隔壁6の上面側にバリが生じることがある。図6に、図4のD−D切断線で切断したときの、隔壁6の形状を示す。図6に示すように、隔壁6の上面に約20μmの高さのバリが生じている。このような形状の第1基板1と平板状の第2基板2とを接合/圧着した場合、バリが発生した部分の近傍で流路を流れる液体の漏れが発生する問題がある。
また、第1基板1は、射出成形により実サイズで形成することも可能である。しかしながら、この場合には、第1基板1の反りの影響により、第2基板2との接合/圧着する際、平面密着できず,流路を流れる流体の漏れが発生する問題がある。
特開2005−265634号公報
本考案は、このような課題を背景としてなされたものであり、本考案の目的は、液体の漏れの発生を抑制することができる樹脂製マイクロチャネルアレイを提供することである。
本考案の第1の形態に係る樹脂製マイクロチャネルアレイは、表面に形成された微細流路と、前記微細流路の形成領域の外側を囲むように立設された隔壁と、前記隔壁の外側を囲むように形成され、前記隔壁の上面よりも低い段差部とを備える樹脂製の第1基板と、前記第1基板の前記微細流路が形成された面に対向して配置され、前記隔壁の上面と接触する第2基板とを有するものである。これにより、接触面にバリが発生することを防止できるため、流路を流れる液体の漏れの発生を抑制することができる。
本考案の第2の態様に係る樹脂製マイクロチャネルアレイは、上記のマイクロチャネルアレイにおいて、前記段差部の上面は、前記隔壁の上面より50μm以上低いことを特徴とするものである。これにより、段差部にバリが生じたとしても、第2基板に接触することを確実に防止することができる。
本考案の第3の態様に係る樹脂製マイクロチャネルアレイは、上記のマイクロチャネルアレイにおいて、前記隔壁の上面の幅は、2mm未満であることを特徴とするものである。これにより、第1基板の第2基板との接触面積を小さくすることができるため、第1基板の密着性を向上させることができる。
本考案の第4の態様に係る樹脂製マイクロチャネルアレイは、上記のマイクロチャネルアレイにおいて、前記第1基板の前記微細流路が形成された面が表面処理されていることを特徴とするものである。本考案は、この様な場合にも適用可能である。
本考案によれば、液体の漏れの発生を抑制することができる樹脂製マイクロチャネルアレイを提供することができる。
以下、本考案に係るマイクロチャネルアレイについて、図1及び図2を参照して説明する。図1は本考案に係るマイクロチャネルアレイ10の構成を示す図である。また、図2は、図1のA−A'断面図である。なお、図2においては、説明のため、第1基板1と第2基板2とを分解して図示している。
本実施の形態に係る透明樹脂製マイクロチャネルアレイ10の第1基板1は、精密機械切削・研磨、フォトリソグラフィ・電鋳等により微細流路が形成された精密金型を作製し、これを鋳型として透明な熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等を利用して、形成することができる。例えば、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル・スチレン系共重合体、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体、オレフィン系・スチレン系・ウレタン系等の熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系樹脂、フッソ系樹脂、ポリジメチルシロキサン等のシリコーン系樹脂等を用いることができる。
図2に示すように、マイクロチャネルアレイ10は、第1基板1と第2基板2とが重ね合わされて構成されている。第1基板1には、窪み3が設けられている。窪み3は、一方の端部近傍において形成された矩形状の窪み31と、他方の端部近傍に形成された矩形状の窪み32がある。
それぞれの窪み31、32からは、第1基板1の中央に向って、複数本の長尺状の窪み33、34が設けられている。当該長尺状の窪みは、窪み31から延出した窪み33と窪み32から延出した窪み34とが交互に配置されている。そして隣接する窪み間には、壁部35が形成される。壁部35は、完全に隣接する窪み間を区切るものではなく、多数の微小溝が設けられている。例えば、1つの壁部35当たり340本の微小溝が設けられている。かかる窪みを連通する微小溝が微細流路36となる。
第1基板1の一方の端部には、血液試料等の液体が流入される流入口4が設けられている。この流入口4は、第1基板1の窪み31に設けられた貫通孔である。また、第1基板1の他方の端部には、流出口5が設けられている。流出口5は、流入口4から離れた位置に設けられている。流出口5は、第1基板1の窪み32に設けられた貫通孔である。従って、微細流路36は、流入口4と流出口5との間に設けられている。
図2に示すように、第1基板1の微細流路36が設けられた側の面には、平板状の第2基板2が接合あるいは圧着されている。第2基板2としては、ガラスやアクリル樹脂等の透明材料を用いることができる。第1基板1と第2基板2の接合部あるいは圧着部と、窪み及び微小溝と第2基板2の間に空間が形成される。この空間が、血液試料等の流路となる。流入口4に血液試料等が流入されると、窪み31の空間から長尺状の窪み33に流れる。そして、血液試料等は長尺の窪み33、34間に設けられた微小溝を通過し、隣接する窪み34に流れる。この微小溝を通過する血液試料等に含まれる白血球や血小板等を観察する。そして、血液試料等は、窪みから流出口5へと流れ出る。
なお、樹脂製マイクロチャネルアレイの窪み及び溝によって形成される空間が、流路として機能するには、樹脂製マイクロチャネルアレイと、使用する血液試料等の水系液体とのぬれ性が高いことが好ましい。このため、樹脂製マイクロチャネルアレイ表面の水に対する接触角を小さくすることが必要となる。従って、例えば、マイクロチャネルアレイ10の流路には、親水性の無機、有機材料のコーティングがなされている場合もある。
第1基板1の微細流路36及び窪み3等が設けられた微細流路形成領域の外側には、隔壁6が当該領域を囲むように立設されている。隔壁6は、窪み3の側面となり、窪み3を形成する。隔壁6は、プレス加工や射出成形等により形成される。隔壁6の外側には、当該隔壁6を囲むように段差部7が形成されている。従って、段差部7が、第1基板1の最外周となる。このため、段差部7の外周が、第1基板1を切削加工する際の切断部となる。
段差部7の上面は、隔壁6の上面よりも低く形成される。従って、隔壁6の上面及び微小溝の上面が、第2基板2と接触する。一方、隔壁6の上面よりも低く形成されている段差部7の上面は、第2基板2とは接触しない。このため、切断部の近傍において、段差部7の上面側に切削加工によるバリが発生したとしても、当該バリが第2基板2に接触することを防止することができる。また、段差部7の外周が切断部となるため、第2基板2との接触面となる隔壁6の上面には、バリは発生しない。これにより、バリの発生による液体の漏れを抑制することが可能である。
段差部7の上面は、隔壁6の上面よりも30μm以上低いことが好ましく、50μ以上低いことがさらに好ましい。すなわち、図2に示す段差部7から隔壁6の上面までの高さaが30μm以上、より好ましくは50μm以上である。これにより、段差部7にバリが生じたとしても、第2基板2に接触することを確実に防止することができ、微細流路を流れる液体の漏れを抑制することができる。
また、隔壁6の上面の幅は、2mm未満であることが好ましい。すなわち、図2に示す隔壁6の幅bが2mm未満である。これにより、第1基板1の第2基板2との接触面積を小さくすることができる。このため、第1基板1を第2基板2に押し付けて接合/圧着することにより、第1基板1の反りを矯正することが容易となる。従って、第1基板1を射出成形で製造した際に第1基板1に反りが発生したとしても、第1基板1の第2基板2への密着性を向上させることができ、液体の漏れの発生を抑制することができる。
以下、本考案の実施様態を具体的な実施例で説明する。なお、実施例に基づいて本考案を具体的に説明するが、本考案はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1.
まず、実施例1に係る第1基板1を形成する方法について説明する。最初に、第1基板1の鋳型を形成した。具体的には、フォトリソグラフィにより、窪み3、微細流路36、壁部35、隔壁6、段差部7等に対応する構造のレジストパターンを形成した。そして、得られたレジストパターン上にニッケル電界メッキにより金属構造体を作成し、型用金属構造体を得た。
続いて、得られた型用金属構造体を用い、ホットエンボス成形により厚み1mmのポリメチルメタクリレート(PMMA)板へ、窪み3、壁部35、微細流路36、隔壁6及び段差部7を体積換算で約100%転写させた。これにより、壁部35の窪み3の底面からの高さを80μmとし、壁部35の上面に幅5μm、高さ5μmの微細流路36を形成した。また、隔壁6の窪み3の底面からの高さを、85μmとした。また、段差部7の上面は、隔壁6の上面よりも85μm低くなるように形成した。すなわち、窪み3と段差部7の上面は同じ高さとした。さらに、隔壁6の上面の幅は1.0mmとした。
その後、外形が11.0mm×18.5mmの大きさになるように段差部7の外周をレーザーカットし、第1基板1を得た。そして、第1基板1の表面に、膜厚が100nmとなるようにアルミニウムを真空蒸着した。さらに、親水性を付与するため、アルミニウム膜の上に、ホスホリルコリン基を側鎖に有するポリメタクリレートを膜厚が100nmとなるようコートした。一方、第2基板2は、厚さ1mmのアクリル樹脂の板を第1基板1の大きさに合わせて切出して作製した。そして、第1基板1の微細流路36形成面側に第2基板2を接合させ、マイクロチャネルアレイ10を得た。
実施例2.
実施例1と同一の型用金属構造体を用い、射出成形により窪み3、壁部35、微細流路36、隔壁6及び段差部7を体積換算で約95%PMMAへ転写させた。これにより、外形11.0mm×18.5mm、厚み1mmの第1基板1を得た。本実施例では、外径の切削加工は行わなかった。そして、第1基板1の表面に、膜厚が100nmとなるようにアルミニウムを真空蒸着した。さらに、親水性を付与するため、アルミニウム膜の上に、ホスホリルコリン基を側鎖に有するポリメタクリレートを膜厚が100nmとなるようコートした。一方、第2基板2は、厚さ1mmのガラス板を第1基板1の大きさに合わせて切出して作製した。そして、第1基板1の微細流路36形成面側に第2基板2を接合させ、マイクロチャネルアレイ10を得た。
比較例1.
まず、比較例1に係る第1基板1を形成する方法について説明する。最初に、第1基板1の鋳型を形成した。具体的には、フォトリソグラフィにより、窪み3、壁部35、微細流路36、隔壁6に対応する構造のレジストパターンを形成した。そして、得られたレジストパターン上にニッケル電界メッキにより金属構造体を作成し、型用金属構造体を得た。
続いて、得られた型用金属構造体を用い、ホットエンボス成形により厚み1mmのPMMA板へ、窪み3、壁部35、微細流路36、隔壁6を体積換算で約100%転写させた。これにより、壁部35の窪み3の底面からの高さを80μmとし、壁部35の上面に幅5μm、高さ5μmの微細流路36を形成した。また、隔壁6の窪み3の底面からの高さを、85μmとした。さらに、隔壁6の上面の幅は3mmとした。なお、この隔壁6の上面の幅は、第1基板1の外形をレーザーカットし、11.0mm×18.5mmのサイズにした際の隔壁6の上面幅である。
その後、外形が11.0mm×18.5mmの大きさになるように隔壁6の外周をレーザーカットし、第1基板1を得た。そして、第1基板1の表面に、膜厚が100nmとなるようにアルミニウムを真空蒸着した。さらに、親水性を付与するため、アルミニウム膜の上に、ホスホリルコリン基を側鎖に有するポリメタクリレートを膜厚が100nmとなるようコートした。一方、第2基板2は、厚さ1mmのアクリル樹脂の板を第1基板1の大きさに合わせて切出して作製した。そして、第1基板1の微細流路36形成面側に第2基板2を接合させ、マイクロチャネルアレイ10を得た。
比較例2.
比較例1と同一の型用金属構造体を用い、射出成形により窪み3、壁部35、微細流路36、隔壁6を体積換算で約95%PMMAへ転写させた。これにより、外形11.0mm×18.5mm、厚み1mmの第1基板1を得た。本実施例では、外径の切削加工は行わなかった。そして、第1基板1の表面に、膜厚が100nmとなるようにアルミニウムを真空蒸着した。さらに、親水性を付与するため、アルミニウム膜の上に、ホスホリルコリン基を側鎖に有するポリメタクリレートを膜厚が100nmとなるようコートした。一方、第2基板2は、厚さ1mmのガラス板を第1基板1の大きさに合わせて切出して作製した。そして、第1基板1の微細流路36形成面側に第2基板2を接合させ、マイクロチャネルアレイ10を得た。
上記の実施例1、比較例1に係るマイクロチャネルアレイを用いて、血液を流動させ漏れの確認を行った。漏れの確認は、20倍の対物レンズとCCDカメラを連結させ、モニター上で、血液中の血球成分が隔壁6よりも外周方向へ漏れないことを目視により確認した。
図5に実施例1で作製した第1基板1のB−B'切断線における断面形状を示す。図5に示すように、段差部7をレーザーカットすることにより、段差部7の状面には、約20μmのバリが発生した。しかしながら、段差部7を設けたことにより、第2基板2との接触面となる隔壁6の上面には、その平面性を阻害する構造体が形成されることがなかった。このため、隔壁6の上面を第2基板2に圧着でき、それにより形成された空間から血液が外部へ漏れることがなく、正確な流動測定が可能であった。このときの、落差圧200mmにおける血液100mmの通過時間は68秒であった。
図6に比較例1で作製した第1基板1のD−D'切断線における断面形状を示す。図6に示すように、隔壁6をレーザーカットすることで、隔壁6の上面には、約20μmのバリが発生した。このため、第1基板1を第2基板に圧着させ、それにより形成された空間に血液を流動させると、バリが発生した部分を中心として、隔壁6の外部に血液が漏れてしまい、正確な流動測定が不可能であった。落差圧200mmにおける実施例1と動検体の血液100mmの通過時間は、血液が漏れているため、実施例1よりも短くなり35秒であった。
また、上記の実施例2、比較例2に係る第1基板1の反り量を測定した。そして、上記の実施例2、比較例2に係るマイクロチャネルアレイを用いて、血液を流動させ漏れの確認を行った。漏れの確認は、20倍の対物レンズとCCDカメラを連結させ、モニター上で、血液中の血球成分が隔壁6よりも外周方向へ漏れないことを目視により確認した。以下の表に、実施例2、比較例2のマイクロチャネルアレイの反り量、落差圧200mmにおける血液100mmの通過時間を示す。
Figure 0003132162
表に示すように、実施例2では、第1基板1の反り量が14.7μmであった。この実施例2に係る第1基板1を平面の第2基板2に圧着することにより、第1基板1を平面矯正することができ、血液が漏れることなく通過した。隔壁6の上面の幅を2mm未満と小さくすることで、第2基板との接触面積が小さくなり、矯正力が大きくなったためと考えられる。また、落差圧200mmにおける血液100mmの通過時間は、69秒であった。
一方、比較例2では、第1基板1の反り量は、12.9μmであった。この比較例2に係る第1基板1を平面の第2基板に圧着することにより、第1基板1の平面矯正を行ったが、第1基板1の第2基板2への接触面積が大きいため、第1基板1の反りが解消されず、血液が隔壁6よりも外側へ漏れた。落差圧200mmにおける実施例1と動検体の血液100mmの通過時間は、血液が漏れているため、実施例1よりも短くなり43秒であった。
このように、本考案によれば、隔壁6の周囲に最外周となる段差部7を設けることによって、第2基板2との接触面である隔壁6の上面にバリが発生することを防止することができる。従って、バリの発生による液体の漏れを抑制することが可能である。また、隔壁6の上面の幅を、2mm未満とし、第1基板1の第2基板2との接触面積を小さくすることによって、第1基板1の反りを矯正することが容易となる。従って、第1基板1に反りが発生したとしても、第1基板1の第2基板2への密着性を向上させることができ、液体の漏れの発生を抑制することができる。
実施の形態に係るマイクロチャネルアレイの構成を示す平面図である。 図1のA−A'断面図である。 図1のB−B'切断線における隔壁の形状を示す図である。 従来のマイクロチャネルアレイの構成を示す平面図である。 図4のC−C'断面図である。 図4のD−D'切断線における隔壁の形状を示す図である。
符号の説明
1 第1基板
2 第2基板
3 窪み
4 流入口
5 流出口
6 隔壁
7 段差部
10 マイクロチャネルアレイ
31〜34 窪み
35 壁部
36 微細流路

Claims (4)

  1. 表面に形成された微細流路と、前記微細流路の形成領域の外側を囲むように立設された隔壁と、前記隔壁の外側を囲むように形成され、前記隔壁の上面よりも低い段差部とを備える樹脂製の第1基板と、
    前記第1基板の前記微細流路が形成された面に対向して配置され、前記隔壁の上面と接触する第2基板とを有する樹脂製マイクロチャネルアレイ。
  2. 前記段差部の上面は、前記隔壁の上面より50μm以上低いことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製マイクロチャネルアレイ。
  3. 前記隔壁の上面の幅は、2mm未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製マイクロチャネルアレイ。
  4. 前記第1基板の前記微細流路が形成された面が表面処理されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂製マイクロチャネルアレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012237707A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Rohm Co Ltd マイクロチップおよびその製造方法

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