JP3131890B2 - 植木鉢 - Google Patents

植木鉢

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JP3131890B2
JP3131890B2 JP05204585A JP20458593A JP3131890B2 JP 3131890 B2 JP3131890 B2 JP 3131890B2 JP 05204585 A JP05204585 A JP 05204585A JP 20458593 A JP20458593 A JP 20458593A JP 3131890 B2 JP3131890 B2 JP 3131890B2
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水やりの手間を大幅に
削減する手段を施した植木鉢に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】植物を栽培するに当っては、
植物を植える場所によって、いわゆる地植えと鉢植えが
あることは、周知である。このうち、鉢植えでは、素焼
鉢、プラスチック鉢、ピートでできたジフィーポット等
のポット類、プランター類などの鉢容器に、植物の生育
に必要な土等の植込み材料を入れ、植物を植え、水と肥
料を与えて植物を生育させるものである。この場合、水
は植物体に必要不可欠なもので、吸収された水分のうち
植物体の形成のためにはわずかな水分で足りるのである
が、残りの多くの水分は、乾燥地域の種を除く通常の場
合、植物体を通り抜けて大気中に蒸散される。そして、
この植物体内の水の通過に伴い、水に溶けた養分の吸
収、光合成等の生理作用、植物体の体温調節等が営まれ
る。この結果、葉、茎、根から吸収される水としては、
植物体の体躯に比して常時多量の水が必要となる。
【0003】そして、鉢植えは、地植えの如く雨水のみ
ならず地下水やその毛管水によって常に水分が与えられ
るわけでなく大地としゃ断されており、しかも上述の植
物体による多量の水の蒸散のため、水やりを怠ると急速
に乾燥するという事態を招く。したがって、鉢植えは、
一般的に、水やりをひんぱんに行なう必要がある。
【0004】他方、植物体に水を常に与えようとして例
えば鉢の受皿に水を張っておくことも植物によっては可
能であるが、通常植物の根系は養水分の吸収と同時に呼
吸を行なっており、空気や酸素が必要不可欠であるにも
かかわらず植込み材料や根系に水を浸した状態では根が
窒息し、酸素不足となっていわゆる根ぐされを生起す
る。
【0005】つまり、植物の根系にとっては、水分と空
気とが双方共十分に必要であるが、空気が十分含まれ得
る植込み材料にあっては、蒸散のための水分を保給する
ためひんぱんに水やりをせざるを得ないという状態であ
る。
【0006】本発明は、上述の問題を解決し水やりを無
くしたり軽減した植木鉢の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明は、下端が閉塞して水溜となる底部を有し周囲
壁面に上記底部の溢水孔となる開孔を有する鉢容器と、
この鉢容器内にて上記底部で水に浸され上記開孔より上
の高さまで充填された細孔保水材と、この細孔保水材上
に被せられる植え込み材料とを有し、上記細孔保水材が
充填された鉢容器の上記開孔位置では上記植え込み材料
と上記底部の水溜の水との直接接触を妨げる境界として
の空気層が形成され、上記細孔保水材は均一細孔を多数
有し上記底部の水溜から境界としての空気層を介して上
記植え込み材料に徐徐に毛管水を供給する土壌改良材と
しての珪藻土や珪酸白土としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】鉢容器底部の溜り水と植込み材料とが空気層に
て隔てられて植込み材料が直接水に浸されることなく、
水に浸された細孔保水材から空気層の細孔保水材を介し
てこの上に被せられた植込み材料に適度の毛管水が徐々
に供給され、鉢容器底部の溜り水が植込み材料の空気
を適度に保持するように植込み材料に徐々にしかも植物
体にとって好適に加えられることにより、植え込み材料
は過湿や乾燥することがないことから、水やり作業は長
期間不要となる。ここにおいて、着眼されるのは細孔保
水材であるが、従来植込み材料を水に浸したり水を浸し
たスポンジ(保水材となる)を鉢容器底部に置くとき
湿となって植込み材料の空気は追い出されて植物体の根
系は水びたしになり根ぐされを起こしてしまうのに対
し、無機質交換体の珪酸質交換体であるゼオライトの如
き水分を吸着する多数の細孔を有する保水材を水に浸し
てこの水につかった細孔保水材上の空気層の細孔保水材
上に植込み材料を被せたところ、数十日経過しても鉢植
えの生育が順調であったことを勘案すると、均一細孔を
多数有する上記ゼオライトの如き細孔保水材が水を吸着
すると共に植物体にとって極めて適度の水分を毛管水と
して徐々に供給することになり、これは分子レベルでの
水の吸着によると考えられるのであるが、いずれにして
も、結果としてゼオライトの如き多数の均一細孔からな
る細孔保水材が植物の適度な水分供給材として極めて
効である。
【0009】
【実施例】ここで、図1,図2を参照して本発明の実施
例を説明する。図1はプラスチック鉢、図2はプランタ
ーの例を示している。図1において、プラスチック鉢の
鉢容器1は、その底部1aが水溜となっており、従来の
鉢容器にみられる底穴は存在しない。鉢容器1の周囲側
壁1bには、1か所又は略同じ高さの複数か所にて丸孔
2が形成されている。この丸孔2は、この丸孔2以下の
鉢容器内部を水溜とするための溢水孔であると共に丸孔
2以上の鉢容器内部に入れられる植込み材料4の通気孔
である。すなわち、この丸孔2によって形成される鉢内
部の空気層を境界として丸孔2より下部が底部1aとな
って水溜となり、この水溜内に丸孔2の上まで細孔保水
材3を充填し、この細孔保水材3を下敷きとしてその上
に植込み材料4が入れられている。したがって、丸孔2
による空気層は、その上部の植込み材料4の通気を促
し、底部1aに溜った水と植込み材料4との直接接触を
妨げており、この空気層にて盛り上げられる細孔保水材
3から植込み材料4には水分が適宜供給されることにな
る。ここで、丸孔2の位置(鉢底からの高さ)は、鉢容
器1の大きさや植える植物の性質、植込み材料の層の厚
さ、底部1aである水溜の深さなどを考慮して決めら
れ、複数種類の丸孔2の高さを有する鉢容器1を用途に
応じて形成してもよい。また、丸孔2の大きさは、水が
流れ出て通気ができれば良いので小さな孔で差支えな
く、底部1aの水溜の水を蒸発させないためにも小さい
孔が好ましいと考えられる。逆に、丸孔2が大き過ぎる
場合には鉢容器1の強度上等の問題が生ずる可能性があ
る。なお、上述の構成は丸孔2を前提として述べたので
あるが、その形状は種々考えられ例えばスリット状の横
長孔等としてもよく、また造形創作上新たな形状のデザ
インとしてもよい。
【0010】図2はプランターを例示したもので、この
プランターについても水溜である底部1a、周囲側壁1
bの孔2、水溜内に充填された細孔保水材3及びその上
の植込み材料4にて構成される。
【0011】上述の説明では細孔保水材3上に直接植込
み材料4を入れた例を示したのであるが、細孔保水材3
の上に中敷きを敷いて植込み材料4を入れるようにして
もよいし、あるいは別の変形例として水溜の上部に層状
に細孔保水材3を配置し、例えば水溜上部に中敷きを敷
いてその上に細孔保水材3を配置し、この細孔保水材3
上に植込み材料4を被せると共に水溜底部の水に細孔保
水材3が部分的にでもひたるようにしてもよく、要は細
孔保水材3の毛管水が適度に植込み材料4に上がるよう
にしてやればよい。
【0012】いずれにしても植込み材料4に孔2より通
気がなされ、しかも水溜の水が細孔保水材3を介して植
込み材料4に上がるようにすることにより、植込み材料
4に適度のしめりが常に加えられ、水やりの手間は極め
て省ける。
【0013】試験例として、丸孔2を二つ設けたプラス
チック製の鉢容器1内に細孔保水材3を丸孔2の上まで
入れる。この場合、細孔保水材3としては、ゼオライト
の一種である珪藻土とか珪酸白土を用いた。因みに、こ
れらの珪藻土や珪酸白土はいわゆる土壌改良材として土
に混ぜて用いる場合があるが、本発明の如き水に浸して
毛管水利用の水分供給材として用いることは未だない。
さて、鉢容器1の細孔保水材3上には、次に植込み材料
である鉢用土を入れ、草花を植えた後、上から丸孔2ま
であふれるまで水を加えて、大地としゃ断された棚上に
約一月雨水がかからないようにして屋外にて放置し、水
やりを全く行わない状態としたが、鉢用土は乾燥するこ
となく適度にしめりを帯び、草花の生育は非常に順調で
あった。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、細
孔保水材による少しずつの毛管水の保給によって、鉢植
えの水やりは極めて削減できることとなった。また、こ
のことは、種々の容器による植物栽培の可能性をも生起
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスチック鉢の断面図。
【図2】プランターの断面図。
【符号の説明】
1 鉢容器 1a 底部 1b 周囲側壁 2 丸孔(孔) 3 細孔保水材 4 植込み材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−304924(JP,A) 実開 昭53−89442(JP,U) 実開 平4−60036(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端が閉塞して水溜となる底部を有し周囲
    壁面に上記底部の溢水孔となる開孔を有する鉢容器と、 この鉢容器内にて上記底部で水に浸され上記開孔より上
    の高さまで充填された細孔保水材と、 この細孔保水材上に被せられる植え込み材料とを有し、 上記細孔保水材が充填された鉢容器の上記開孔位置では
    上記植え込み材料と上記底部の水溜の水との直接接触を
    妨げる境界としての空気層が形成され、 上記細孔保水材は均一細孔を多数有し上記底部の水溜か
    ら境界としての空気層を介して上記植え込み材料に徐徐
    に毛管水を供給する土壌改良材としての珪藻土や珪酸白
    土とした植木鉢。
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