JP3131248U - 紙箱の保冷体収納構造 - Google Patents

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裕陽 増田
まり 斎藤
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Abstract

【課題】 紙箱の蓋部を閉めた状態では、保冷体挿入口が外部に露出しないようにして外観体裁を良好とした紙箱の保冷体収納構造を提供する。
【解決手段】 生菓子等の食品を収納するための紙箱11に設けられる保冷体収納構造12であって、紙箱11を構成する側壁部又は天板部31に設けられて周縁部の一部が開放状態とされ、保冷体収納部72を形成する保冷体収納部材と、保冷体挿入口36が形成されるとともに、前記保冷体挿入口36が前記保冷体収納部72に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、を備えるようにする。
【選択図】図6

Description

本考案は、紙箱の保冷体収納構造に関し、より詳細には、低温度に保つ必要のあるケーキなど保冷食品を収納する紙箱の保冷体収納構造に関する。
従来、低温下で持ち運びする必要のあるケーキなど生菓子類を収納する紙箱にあっては、生菓子類を低温に保つため、アイスパック(水や保冷剤をビニールシート等で密封包装したパック状のものを凍らせたもの)やドライアイスなどの保冷体を生菓子類と一緒に紙箱に収納することが行われている。保冷体を紙箱内の天井部分に収納保持するものとして、例えば、紙箱の天板部の内面に、シート状材の一方向のみが開放状態となるように周縁部を貼着し、紙箱の天板部内面とシート状材との間に保冷体を収納保持する保冷体収納部を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1に記載の紙箱では、紙箱を製造する装置により大量生産すると、保冷体収納部のシート状材は天板部の内面に緩み無くピッタリと貼り付けられて挿入口を広げにくく、また、保冷体収納部の挿入口を開放状態に保持することが困難であった。また、天板部とシート状材との間に余裕がなく、保冷体は厚みがあるため保冷体収納部に保冷体を挿入し難く、保冷体の収納に手数を要するという問題があった。また、保冷体収納部に保冷体を挿入する際に側壁が手に接触して邪魔になり、保冷体を挿入し難いという問題もあった。そこで、保冷体を容易に収納できるようにするために、紙箱の天板部にシート状材の周縁部を貼着して、紙箱の天板部内面とシート状材との間に保冷体を収納保持する保冷体収納部を形成し、天板部の外面に保冷体を挿入するための保冷体挿入口を設けたものが開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−53539号公報 特開2004−359312号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の紙箱では、保冷体を挿入するための保冷体挿入口が天板部の外面に設けられており、紙箱の蓋部を閉めた状態でも保冷体挿入口は外部に露出したままの状態である。このため、紙箱の外観体裁が良好でないという問題がある。また、紙箱の蓋部を閉めた状態でも保冷体挿入口は外部に露出したままの状態であるため、保冷体収納部に収納された保冷体や、キャンドル、手拭き、ケーキカッター等の収納された物品が紙箱を持ち帰る途中で保冷体挿入口から不用意に落下するという問題もあった。
本考案は前記課題に鑑みてなされたものであって、紙箱の蓋部を閉めた状態では保冷体挿入口が外部に露出しないようにして紙箱の外観体裁を良好とし、保冷体収納部の保冷体挿入口を開放状態に保持して保冷体を容易に挿入でき、しかも、保冷体収納部に収納した保冷体が不用意に落下しないようにした、紙箱の保冷体収納構造を提供することを課題とする。
本考案の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載の考案では、生菓子等の食品を収納するための紙箱に設けられる保冷体収納構造であって、
紙箱を構成する側壁部又は天板部に設けられて周縁部の一部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
保冷体挿入口が形成されるとともに、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、
を備えたことを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項2に記載の考案では、請求項1において、紙箱の蓋部を構成する天板部と、
前記天板部に設けられて周縁部の一部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
前記天板部の縁部に連設される蓋部側壁と、
保冷体挿入口が形成されるとともに、前記蓋部側壁に連設され、蓋部の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、を有し、
前記天板部に対して前記蓋部側壁を起立させることにより、前記保冷体挿入口が蓋部の内側となることを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項3に記載の考案では、請求項2において、前記保冷体収納部材は開放状態とされる周縁部が前記蓋部側壁に掛かるように、蓋部の内側に固定されており、
前記挿入口補強部材は、前記蓋部の内側方向に折り曲げられて、前記蓋部側壁との間に前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部を挟持するとともに、前記保冷体挿入口より先端側の部分が前記保冷体収納部材に固定されていることを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項4に記載の考案では、請求項2に記載の考案において、前記挿入口補強部材の縁部に固定用フラップが連設されており、前記固定用フラップが前記保冷体収納部材に固定されていることを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項5に記載の考案では、請求項2から4のいずれか1項に記載の考案において、前記天板部の対向する縁部に蓋部左右側壁が形成されるとともに、前記蓋部左右側壁に隣接する縁部に蓋部前側壁が形成され、隣接する前記蓋部前側壁の端部と前記蓋部左右側壁の端部との間に、折目線を介して折込フラップと連結フラップとが連設されており、前記蓋部左右側壁、前記折込フラップ及び前記連結フラップが蓋部の内側方向に折り返されるとともに、前記蓋部前側壁に連設される前記挿入口補強部材が蓋部の内側方向に折り返されて、前記挿入口補強部材の両端部と前記蓋部前側壁の両端部との間に前記折込フラップと前記連結フラップとを挟持し、かつ、前記挿入口補強部材と前記蓋部前側壁とが固定されており、
前記蓋部前側壁と前記左右両側縁部とを前記天板部に対して起立させるとともに、前記蓋部前側壁の両端部と前記挿入口補強部材の両端部との間に前記折込フラップと前記連結フラップとを折り畳んだ状態で挟持させることにより、蓋部の形状を保持することを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項6に記載の考案では、請求項5に記載の考案において、前記挿入口補強部材に形成される保冷体挿入口は、前記挿入口補強部材と前記蓋部前側壁との間の折目線から離隔した位置に形成されており、前記挿入口補強部材と前記蓋部前側壁との固定位置は、前記保冷体挿入口より前記折目線側であることを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項7に記載の考案では、請求項1に記載の考案において、紙箱の側壁を構成する側壁部と、
前記側壁部に設けられて周縁部の上部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
保冷体挿入口が形成されるとともに、前記側壁部の上縁部に連設され、紙箱本体の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、
を備えたことを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項8に記載の考案では、請求項1に記載の考案において、紙箱の前側の側壁を構成する前側壁と、
前記前側壁に設けられて周縁部の上部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
保冷体挿入口が形成されるとともに、前記前側壁の上縁部に連設され、紙箱本体の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、
を備えたことを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項9に記載の考案では、請求項1から8のいずれか1項に記載の考案において、前記保冷体挿入口の縁部の形状が円弧形状であることを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項10に記載の考案では、請求項1から9のいずれか1項に記載の考案において、前記保冷体挿入口の縁部に波型の凹凸を形成したことを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
請求項11に記載の考案では、請求項1から10のいずれか1項に記載の考案において、前記保冷体挿入口の端部から外側方向に向けて破断用のミシン目が形成されたことを特徴とする紙箱の保冷体収納構造とした。
本考案の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の考案によれば、挿入口補強部材に形成された保冷体挿入口が保冷体収納部に連通するように固定されているため、挿入口補強部材を手指等で保持して、保冷体挿入口を開放状態に保持しやすく、保冷体を挿入しやすい。また、この状態では保冷体を挿入する際に他の側壁等が手に接触して邪魔になるということもなく、保冷体を保冷体収納部に容易に挿入することができる。
次に蓋部を紙箱本体に対して閉じると、前記保冷体挿入口が紙箱の内側となり、前記保冷体挿入口は外部に露出しないため、紙箱の外観体裁を良好とすることができる。
請求項2に記載の考案によれば、挿入口補強部材が蓋部の内側方向に折り曲げられており、挿入口補強部材に形成された保冷体挿入口が保冷体収納部に連通するように固定されているため、挿入口補強部材を手指等で保持して保冷体挿入口を開放状態に保持しやすく、保冷体を挿入しやすい。また、蓋部側壁を天板部に対して起立させていない状態では、保冷体挿入口と保冷体収納部の内部とは略真っ直ぐに連通しており、保冷体挿入口から保冷体を挿入しやすい。また、この状態では保冷体を挿入する際に蓋部側壁が手に接触して邪魔になるということもなく、保冷体を保冷体収納部に容易に挿入することができる。
次に天板部に対して蓋部側壁を起立させることにより、前記保冷体挿入口が蓋部の内側となるため、紙箱の蓋部を閉じると前記保冷体挿入口は蓋部の内側に隠されて外部に露出しないため、紙箱の外観体裁を良好とすることができる。
請求項3に記載の考案によれば、挿入口補強部材と蓋部側壁との間に保冷体収納部材の開放状態の周縁部が挟持され、挿入口補強部材の保冷体挿入口より先端側の部分が保冷体収納部材に固定されているため、保冷体を挿入するため保冷体挿入口を広げた際に保冷体収納部材も連動して広がり、また、広げた状態を保持しやすく、保冷体を保冷体収納部に容易かつ確実に収納することができる。また、天板部に対して蓋部側壁を起立させた状態では、保冷体収納部の開放側が屈曲して保冷体収納部が閉鎖されて、収納された保冷体が不用意に落下しないようにすることができ、さらに紙箱の蓋部を閉じると紙箱の側壁によって保冷体収納部の屈曲部が押さえられるため、より確実に保冷体の落下を防止することができる。
請求項4に記載の考案によれば、挿入口補強部材の縁部に固定用フラップが連設されており、固定用フラップを保冷体収納部材に固定する。固定用フラップを保冷体収納部材に固定することは容易であるため、挿入口補強部材の幅が狭く保冷体収納部材に固定し難い場合であっても、固定用フラップを保冷体収納部材に固定することにより、保冷体挿入口より先端側の部分が保冷体収納部材に固定されていることとなるため、保冷体挿入口を広げた際に保冷体収納部材が連動して広がり、また、広げた状態を保持しやすく、保冷体を保冷体収納部に容易かつ確実に収納することができる。これは、挿入口補強部材の上下方向の幅が狭く、紙箱の製造装置によって挿入口補強部材の保冷体挿入口より先端側の部分を保冷体収納部材に固定するために必要な寸法が確保できない場合に、紙箱の製造装置が必要とする寸法を確保するための構造であり、固定用フラップを形成することで固定が容易となり、製造装置による大量生産が容易となるため、安価に紙箱を提供することができる。
請求項5に記載の考案によれば、蓋部左右側壁、折込フラップ及び連結フラップが蓋部の内側方向に折り返されるとともに、蓋部前側壁に連設される挿入口補強部材が蓋部の内側方向に折り返されて、挿入口補強部材の両端部と蓋部前側壁の両端部との間に折込フラップと連結フラップとを挟持し、かつ、挿入口補強部材と蓋部前側壁とが固定されているため、蓋部前側壁を天板部に対して起立させていない状態では、保冷体挿入口と保冷体収納部の内部とは略真っ直ぐに連通しており、保冷体挿入口から保冷体を挿入しやすい。また、この状態では保冷体を挿入する際に蓋部前側壁が手に接触して邪魔になるということもなく、保冷体を保冷体収納部に容易に挿入することができる。
次に、蓋部前側壁と左右両側縁部とを天板部に対して起立させるとともに、蓋部前側壁の両端部と挿入口補強部材の両端部との間に折込フラップと連結フラップとを折り畳んだ状態で挟持させることにより、蓋部の形状を保持するようにしたため、簡単な操作で紙箱の蓋部を組み立てることができるとともに、蓋部の組み立てと同時に保冷体収納部の開放側が屈曲して保冷体収納部が閉鎖されるため、収納された保冷体が不用意に落下しないようにすることができる。
請求項6に記載の考案によれば、挿入口補強部材に形成される保冷体挿入口は、挿入口補強部材と蓋部前側壁との間の折目線から離隔した位置に形成されており、挿入口補強部材と蓋部前側壁との固定位置は、保冷体挿入口より折目線側であることとしたため、挿入口補強部材と蓋部前側壁との固定位置を避けて保冷体挿入口を左右方向に広げて形成することができ、保冷体を挿入する際に保冷体挿入口が広がりやすくなって、容易に保冷体を保冷体収納部に収納することができる。
請求項7に記載の考案によれば、側壁部の上縁部に連設され、保冷体挿入口が形成された挿入口補強部材が、紙箱本体の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定されているため、挿入口補強部材を手指等で保持して保冷体挿入口を開放状態に保持しやすく、保冷体を挿入しやすい。また、この状態では保冷体を挿入する際に他の側壁部等が手に接触して邪魔になるということもなく、保冷体を保冷体収納部に容易に挿入することができる。
次に紙箱本体に対して蓋部を閉じることにより、前記保冷体挿入口は蓋部の内側に隠されて外部に露出しないため、紙箱の外観体裁を良好とすることができる。
請求項8に記載の考案によれば、前側壁の上縁部に連設され、保冷体挿入口が形成された挿入口補強部材が、紙箱本体の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定されているため、挿入口補強部材を手指等で保持して保冷体挿入口を開放状態に保持しやすく、保冷体を挿入しやすい。また、この状態では保冷体を挿入する際に左右側壁等が手に接触して邪魔になるということもなく、保冷体を保冷体収納部に容易に挿入することができる。
次に紙箱本体に対して蓋部を閉じることにより、前記保冷体挿入口は蓋部の内側に隠されて外部に露出しないため、紙箱の外観体裁を良好とすることができる。
請求項9に記載の考案によれば、保冷体挿入口の縁部の形状を円弧形状としたため、保冷体を挿入する際に保冷体挿入口が広がりやすくなって、容易に保冷体を保冷体収納部に収納することができる。
請求項10に記載の考案によれば、保冷体挿入口の縁部に波型の凹凸を形成したため、保冷体を挿入する際に保冷体挿入口の縁部が使用者の手指に接触しても手指に優しく、手指の傷付きを防止し、保冷体を挿入する際の安全性を高めることができる。
請求項11に記載の考案によれば、保冷体挿入口の端部から外側方向に向けて破断用のミシン目が形成されたため、保冷体収納部に収納された保冷体のほか、キャンドル、手拭き、ケーキカッター等の物品を取り出す際に、保冷体挿入口を大きく広げることによってミシン目が破断し、保冷体挿入口の周囲を容易に大きく広げることができるため、保冷体収納部に収納された物品を容易に取り出すことができる。
次に、考案の実施の形態について図を用いて説明する。
本考案の実施例1に係る紙箱の保冷体収納構造12について、図1から図9を用いて説明する。
実施例1に係る紙箱の保冷体収納構造12は、図1に示す紙箱展開形成体13を組み立てて形成されるものであり、生菓子等の食品を収納するための紙箱11に設けられるものである。紙箱11は、板紙、段ボールなどの厚紙で形成されている。本実施例に係る紙箱11は、図5に示すように、紙箱本体14に蓋部15が開閉自在に連設されているサイドオープン型の紙箱である。紙箱11は折り畳まれた半完成状態で菓子店等に納品され(図5参照)、生菓子等を収納する前に最終の組み立てが行われて完成状態の紙箱11とされる。以下では、説明の容易のため、紙箱本体14に蓋部15が連設されている側を後側、後側に対向する側を前側とし、他方の対向する側を左右側とする。すなわち、紙箱11の短手方向を前後とし、長手方向を左右とする。図5では図示右側が前方となる。また、上下方向は、紙箱11を組み立てて、底板21を下にして載置した状態で、底板21側を下方とする。尚、本実施例の紙箱11の平面形状は長方形であるが、正方形等の他の形状に変更してもよい。
図1に示す紙箱展開形成体13に従って紙箱11の紙箱本体14を構成する部分を説明すると、底板21は、紙箱11の底部を構成する部分である。底板21の前部の縁部には紙箱本体14の前側の側壁を構成する前側壁22が前側壁折目線41を介して連設されており、底板21の後部の縁部には紙箱本体14の後側の側壁を構成する後側壁23が後側壁折目線42を介して連設されている。底板21の左右の縁部には、紙箱本体14の左右の側壁を構成する1対の左右側壁24が左右側壁折目線43を介して連設されている。前側壁22の上部となる縁部には、挟持フラップ折目線44を介して挟持フラップ25が連設されており、前側壁22の左右となる縁部には、側部フラップ折目線45を介して1対の側部フラップ26が連設されている。左右側壁24の前部となる縁部には、差込フラップ折目線46を介して差込フラップ27が形成されており、左右側壁24の上部となる縁部には、上部フラップ折目線47を介して上部フラップ28が形成されている。また、左右側壁24の後部下端から、前部上端部及び上部フラップ28に掛けて、左右側壁24を折り畳む際に折り曲げられる側壁折畳用折目線48が形成されている。後側壁23の左右となる縁部には、支持フラップ折目線49を介して1対の支持フラップ29が連設されている。
次に、紙箱11の蓋部15を構成する部分を説明すると、図1に示すように、前記後側壁23の上部に蓋部15の天部を構成する天板部31が蓋部連結折目線51を介して連設されている。天板部31の対向する左右の縁部には蓋部15の左右の側壁を構成する蓋部左右側壁32が蓋部左右側壁折目線52を介して連設されている。蓋部左右側壁32に隣接する天板部31の前縁部には蓋部15の前部の側壁を構成する蓋部前側壁33が蓋部前側壁折目線53を介して連設されている。蓋部左右側壁32の前端部には折込フラップ折目線54を介して折込フラップ34が連設されており、蓋部前側壁33の左右端部には連結フラップ折目線55を介して連結フラップ35が連設されており、折込フラップ34と連結フラップ35は折畳折目線56を介して連結されている。蓋部前側壁33の下端部となる部分には、保冷体挿入口36が形成される挿入口補強部材としての蓋部内壁37が蓋部内壁折目線57を介して連設されている。保冷体挿入口36は、下端部となる部分が蓋部内壁折目線57上に形成され、上部は緩やかに上方に湾曲して形成されており、横長の半楕円形状を有している。尚、保冷体挿入口36を形成したことによって切り取られた紙片は、保冷体挿入口36に嵌合するように取り付けて保冷体挿入口36を目立ち難くすることができる。蓋部内壁37を折り曲げて蓋部前側壁33に重ねたときに、保冷体挿入口36が嵌合するように、前記紙片を蓋部前側壁33に固定しておいてもよい。
保冷体収納部72を形成する保冷体収納部材としてのシート状材71は、不織布やレーヨン紙などの素材で形成される方形の部材であり、天板部31の内面の大部分と、蓋部前側壁33の上側の略半分とを覆う形状を有している。シート状材71の周縁部のうち、前部の一辺は開放状態とされ、この開放状態とされる周縁部が蓋部前側壁33に掛かるように配置される。開放状態とされた周縁部以外の他の3辺の周縁部は天板部31の内面及び蓋部前側壁33の内面に略凹形にシート状材取付部73により貼着固定される。天板部31内面とシート状材71との間の空間が保冷体81を収納保持する保冷体収納部72として形成される。尚、本実施例では、保冷体収納部材は1枚のシート状材71としたが、不織布やレーヨン紙を筒状、袋状にし、内部に保冷体収納部72を形成したものを天板部31に貼着固定してもよい。
次に、紙箱11を半完成状態(図3参照)まで組み立てる場合について説明する。図2に示すように、蓋部左右側壁折目線52と連結フラップ折目線55を谷折して、蓋部左右側壁32が天板部31に重なるように折り返し、連結フラップ35及び折込フラップ34が蓋部前側壁33に重なるように折り返す。連結フラップ35と蓋部前側壁33の当接部分は連結フラップ固定部61により貼着固定する。続いて、蓋部内壁折目線57を谷折して、蓋部内壁37を蓋部15の内側方向に折り返し、蓋部前側壁33に重なるようにする。蓋部内壁37とシート状材71とが当接する部分は、シート状材固定部62により貼着固定する。また、蓋部内壁37と蓋部前側壁33とが当接する部分は、蓋部内壁固定部63により貼着固定する。蓋部内壁37とシート状材71とを貼着固定するシート状材固定部62は、蓋部内壁37の保冷体挿入口36より先端側(下端側)に形成されるため、保冷体挿入口36とシート状材71による保冷体収納部72とが連通し、保冷体81を挿入するために保冷体挿入口36を広げた際にシート部材の開放部も連動して広げられることとなる。
紙箱本体14を構成する部分については、図1において、後側壁23に対して支持フラップ折目線49を谷折して支持フラップ29を起立させるように折り曲げ、後側壁23も後側壁折目線42を谷折して底板21に対して起立させるように折り曲げる。左右側壁24は左右側壁折目線43を谷折して底板21に対して起立させるように折り曲げる。この状態では、支持フラップ29と左右側壁24とが重なるため、支持フラップ29と左右側壁24の当接する部分は左右側壁固定部64により貼着固定する。
紙箱本体14の前側壁22については、図1において、側部フラップ折目線45を谷折して側部フラップ26が前側壁22に重なるように折り返し、挟持フラップ折目線44を谷折して挟持フラップ25が側部フラップ26の上から前側壁22に重なるように折り返す。
この状態から、紙箱本体14の左右の側壁を構成する左右側壁24を側壁折畳用折目線48線で折り曲げる。側壁折畳用折目線48線の折り曲げは、紙箱本体14の側方から見て谷折するように折り曲げる。同時に、後側壁折目線42を谷折して後側壁23が底板21に対して重なるように折り返す。これにより、図3に示すように、紙箱11は略半分に折り畳まれた半完成状態となる。半完成状態では、紙箱11は厚さが薄く、コンパクトであるため、運搬や保管が容易となる。
次に、折り畳まれた半完成状態の紙箱11を完成体まで組み立てる場合について説明する。図4に示すように、まず、紙箱本体14の左右側壁24を半分に折り畳むように折り曲げられていた側壁折畳用折目線48線を屈曲状態から元に戻すようにして、左右側壁24と後側壁23とを底板21に対して起立させる。差込フラップ27は差込フラップ折目線46を谷折して紙箱11内部に向かうように折り曲げ、上部フラップ28は上部フラップ折目線47で谷折して紙箱11内部に向かうように折り曲げる。続いて、前側壁折目線41を谷折して前側壁22を底板21に対して起立させるようにし、側部フラップ26と挟持フラップ25とで形成された間隙に左右側壁24に連設された差込フラップ27を差し込んで挟持させることにより、図4にしめすように、紙箱本体14が組み立てられる。このように、半完成状態から左右側壁24、後側壁23、前側壁22を起立させるようにするだけで、紙箱本体14の組み立てが完了するため、紙箱本体14の組み立てが容易である。
保冷体収納部72に保冷体81を収納する場合について説明すると、図4の状態では、蓋部前側壁33は天板部31に対して折り曲げられていないため、保冷体挿入口36から保冷体収納部72の内部とは、略真っ直ぐに連通している。このため、保冷体挿入口36から保冷体81を挿入しやすい。尚、保冷体挿入口36を広げる前は、図8(A)の状態であるが、保冷体挿入口36を手指等で広げることにより、図8(B)に示すように、蓋部内壁37に連動してシート状材71の開放部が大きく広がり、保冷体81を挿入し易くなる。保冷体挿入口36は手指等で開口した状態を保持しやすいため、保冷体81の挿入が容易である。
また、この状態では、蓋部前側壁33や蓋部左右側壁32は天板部31に対して起立していないため、保冷体81を挿入する際に蓋部前側壁33や蓋部左右側壁32に手指が接触して邪魔になることもなく、保冷体81を保冷体収納部72に容易に挿入することができる。図8(C)に示すように、保冷体81を保冷体収納部72に収納して蓋部内壁37を離すと、蓋部内壁37が元の位置に戻り、シート状材71の開放部が閉鎖される。
保冷体81を保冷体収納部72に収納して、蓋部15を組み立てる場合について説明する。図5に示すように、蓋部左右側壁32を天板部31に対して引き起こして起立させるようにすると、蓋部左右側壁32の端部は折込フラップ34と連結フラップ35とで蓋部前側壁33に連結されているため、蓋部左右側壁32とともに蓋部前側壁33も天板部31に対して起立していく。また、連結フラップ35は蓋部前側壁33に対して連結フラップ固定部61で貼着固定されているため、蓋部前側壁33が起立していくにつれて折畳折目線56と折込フラップ折目線54が折り曲げられ、折込フラップ34のみが持ち上がって、折込フラップ34と連結フラップ35とが折り畳まれた状態となっていく。このとき、蓋部内壁37は蓋部内壁固定部63によって蓋部前側壁33に対して貼着固定されているのであるが、蓋部内壁37の両端部は自由端部となっているため、蓋部内壁37の両端部が弾性変形してややめくれ上がり、これにより折込フラップ34が持ち上げられて連結フラップ35に対して折り畳まれていくことを許容する。折込フラップ34と連結フラップ35は、折り畳まれた状態では蓋部内壁37と蓋部前側壁33との間に挟持されることとなり、また、蓋部内壁37が蓋部前側壁33に貼着固定されていることによって挟持力が発揮されるため、天板部31に対して蓋部前側壁33と蓋部左右側壁32とが起立した状態が保持される。蓋部15の組み立てが完了した状態を図6に示す。
このように、蓋部前側壁33と左右両側縁部とを天板部31に対して起立させるとともに、蓋部前側壁33の両端部と蓋部内壁37の両端部との間に折込フラップ34と連結フラップ35とを折り畳んだ状態で挟持させることにより、蓋部15の形状を保持するようにしたため、簡単な操作で紙箱11の蓋部15を組み立てることができる。また、蓋部15の組み立てと同時に保冷体収納部72の開放側が屈曲して保冷体収納部72が閉鎖されるため、収納された保冷体81が不用意に落下することが防止される。
保冷体81を保冷体収納部72に収納して、紙箱本体14に対して蓋部15を閉じた状態を図7に示す。この状態では、蓋部15の断面は図9に示すようになっている。紙箱11の蓋部15を閉じると紙箱本体14の前側壁22によって保冷体収納部72の屈曲部が押さえられるため、より確実に保冷体81の落下を防止することができる。また、保冷体挿入口36が蓋部15の内側となるため、紙箱本体14に対して蓋部15を閉じると保冷体挿入口36は蓋部15の内側に隠されて外部に露出しないため、紙箱11の外観体裁を良好とすることができる。
次に、本考案の実施例2に係る紙箱の保冷体収納構造12について図10を用いて説明する。実施例2では、挿入口補強部材としての蓋部内壁37、蓋部前側壁33、蓋部左右側壁32の上下方向の寸法が実施例1の場合と比較して短い点、その蓋部内壁37の下端部に固定用フラップ38が連設されている点が実施例1と大きく異なっている。実施例1と同一部分の詳しい説明は省略する。
図10に示すように、蓋部前側壁33、蓋部内壁37の上下方向の寸法が短い場合は、紙箱11の製造装置によって蓋部内壁37を蓋部前側壁33やシート状材71に貼着固定することが困難となる。特に、小型の紙箱11や、高さの低い紙箱11の場合には、蓋部内壁37の保冷体挿入口36より先端側の部分をシート状材71に固定するために必要な寸法が確保できないことがある。
このような場合に、蓋部内壁37の下端部に固定用フラップ折目線50を介して固定用フラップ38を連設する。図10に示すように、蓋部内壁折目線57を谷折することにより、蓋部内壁37は蓋部前側壁33に重ねるように折り返され、固定用フラップ38はシート状材71の上に重ねられる。固定用フラップ38とシート状材71とが当接する部分は固定用フラップ固定部65により貼着固定する。また、蓋部内壁37と蓋部前側壁33とが当接する部分は、蓋部内壁固定部63により貼着固定する。
実施例2に記載の考案によれば、固定用フラップ38をシート状材71に固定することは容易であるため、蓋部内壁37の幅が狭くシート状材71に固定し難い場合であっても、固定用フラップ38をシート状材71に固定することにより、保冷体挿入口36より先端側の部分をシート状材71に固定することができ、保冷体挿入口36を広げた際にシート状材71が連動して広がり、保冷体81を保冷体収納部72に容易かつ確実に収納することができる。また、固定用フラップ38を形成することで保冷体挿入口36より先端側の部分をシート状材71に固定することが容易となり、製造装置による大量生産が容易となるため、安価に紙箱11を提供することができる。
次に、本考案の実施例3に係る紙箱の保冷体収納構造12について図11を用いて説明する。実施例3では、保冷体挿入口36の形成される位置、及び挿入口補強部材としての蓋部内壁37と蓋部前側壁33との固定位置が実施例1と大きく異なっている。実施例1と同一部分の詳しい説明は省略する。
図11に示すように、蓋部内壁37に形成される保冷体挿入口36は、蓋部内壁37と蓋部前側壁33との間の蓋部内壁折目線57から離隔した位置に形成されている。また、蓋部内壁37と蓋部前側壁33との固定位置である蓋部内壁固定部63は、保冷体挿入口36より蓋部内壁折目線57側である。すなわち、実施例1では、蓋部内壁固定部63は、保冷体挿入口36の側方に形成されているのに対し、実施例3では、蓋部内壁固定部63は、保冷体挿入口36より蓋部内壁折目線57側に形成されている。
実施例3のような構成とすることにより、蓋部内壁固定部63を避けて保冷体挿入口36を左右方向に広げて形成することができ、保冷体81を挿入する際に保冷体挿入口36が広がりやすくなって、容易に保冷体81を保冷体収納部72に収納することができる。
次に、本考案の実施例4に係る紙箱の保冷体収納構造12について図12を用いて説明する。実施例4では、保冷体挿入口36の端部から蓋部15の外側方向に向けて破断用のミシン目58が形成された点が実施例1と大きく異なっている。実施例1と同一部分の詳しい説明は省略する。
図12に示すように、保冷体挿入口36の端部から蓋部内壁折目線57上に破断用のミシン目58が形成されている。この構成により、保冷体収納部72に収納された保冷体81のほか、キャンドル、手拭き、ケーキカッター等の物品を取り出す際に、保冷体挿入口36を大きく広げることによってミシン目58が破断し、保冷体挿入口36の周囲を容易に大きく広げることができるため、保冷体収納部72に収納された物品を容易に取り出すことができる。
尚、ミシン目58を形成する位置は蓋部内壁折目線57上に限定されず、保冷体挿入口36の端部から蓋部15の外側方向に向かう位置であればよい。但し、ミシン目58がシート状材71との固定部であるシート状材固定部62に掛かると、その部分での破断がし難くなるため、ミシン目58を形成するのは、シート状材固定部62を回避した位置であることが好ましい。
次に、本考案の実施例5に係る紙箱の保冷体収納構造12について図13を用いて説明する。実施例6では、保冷体挿入口36の形状が実施例1と大きく異なっている。実施例1と同一部分の詳しい説明は省略する。
図13(A)に示すように、保冷体挿入口36の縁部の形状を円弧形状とすることができる。この場合、保冷体81を挿入する際に保冷体挿入口36が広がりやすくなって、容易に保冷体81を保冷体収納部72に収納することができる。
図13(B)に示すように、保冷体挿入口36の縁部に波型の凹凸を形成することができる。この場合、保冷体81を挿入する際に保冷体挿入口36の縁部が使用者の手指に接触しても手指に優しく、手指の傷付きを防止し、保冷体81を挿入する際の安全性を高めることができる。
図13(C)乃至(E)に示すように、保冷体挿入口36の縁部の形状は、保冷体81を挿入しやすい適宜の形状とすることができる。
次に、本考案の実施例6に係る紙箱の保冷体収納構造12について図14、図15を用いて説明する。実施例6では、保冷体収納部材としてのシート状材71が紙箱本体14の前側壁22に取り付けられている点が他の実施例と大きく異なっている。実施例1と同一部分の詳しい説明は省略する。
図14に示す紙箱展開形成体13に従って紙箱11の紙箱本体14を構成する部分を説明すると、底板21は、紙箱11の底部を構成する部分である。底板21の前部の縁部には紙箱本体14の前側の側壁を構成する前側壁22が前側壁折目線41を介して連設されている。前側壁22の上部となる縁部には、挟持フラップ折目線44を介して、保冷体挿入口36が形成される挿入口補強部材としての挟持フラップ125が連設されており、前側壁22の左右となる縁部には、側部フラップ折目線45を介して1対の側部フラップ26が連設されている。保冷体挿入口36は、挟持フラップ折目線44上に形成され、横長の略楕円形状を有しており、保冷体挿入口36の縁部には、保冷体挿入口36を広げた状態を保持し易いように突起39が形成されている。
保冷体収納部72を形成する保冷体収納部材としてのシート状材71は、不織布やレーヨン紙などの素材で形成される方形の部材であり、前側壁22の大部分を覆う形状を有している。シート状材71の周縁部のうち、上部の一辺は開放状態とされ、開放状態とされた周縁部以外の他の3辺の周縁部は前側壁22の内面に略凹形にシート状材取付部73により貼着固定される。天板部31内面とシート状材71との間の空間が保冷体81を収納保持する保冷体収納部72として形成される。
次に、紙箱11を組み立てる場合について説明する。紙箱本体14を構成する部分については、図14において、後側壁23に対して支持フラップ折目線49を谷折して支持フラップ29を起立させるように折り曲げ、後側壁23も後側壁折目線42を谷折して底板21に対して起立させるように折り曲げる。左右側壁24は左右側壁折目線43を谷折して底板21に対して起立させるように折り曲げる。この状態では、支持フラップ29と左右側壁24とが重なるため、支持フラップ29と左右側壁24の当接する部分は左右側壁固定部64により貼着固定する。
紙箱本体14の前側壁22については、図14において、側部フラップ折目線45を谷折して側部フラップ26がシート状材71に重なるように折り返し、挟持フラップ折目線44を谷折して挟持フラップ125が側部フラップ26の上からシート状材71に重なるように折り返す。挟持フラップ125とシート状材71とが当接する部分は、シート状材固定部62により貼着固定する。挟持フラップ125とシート状材71とを貼着固定するシート状材固定部62は、挟持フラップ125の保冷体挿入口36より下端側に形成されるため、保冷体挿入口36とシート状材71による保冷体収納部72とが連通し、保冷体81を挿入するために保冷体挿入口36を広げた際にシート部材の開放部も連動して広げられることとなる。
次に、蓋部15を構成する部分については、蓋部左右側壁32と蓋部前側壁33が天板部31に対して起立するように折り曲げ、蓋部前側壁33に形成された連結フラップ35を蓋部左右側壁32の内面側に固定する。
保冷体収納部72に保冷体81を収納する場合について説明すると、図15の状態では、保冷体挿入口36から保冷体収納部72の内部へは、略真っ直ぐに連通している。このため、保冷体挿入口36から保冷体81を挿入しやすい。保冷体挿入口36を手指等で広げることにより、挟持フラップ125に連動してシート状材71の開放部が大きく広がり、保冷体81を挿入し易くなる。保冷体挿入口36は手指等で開口した状態を保持しやすいため、保冷体81の挿入が容易である。
また、この状態では、保冷体81を挿入する際に上部フラップ28等が手指が接触して邪魔になることもなく、保冷体81を保冷体収納部72に容易に挿入することができる。保冷体81を保冷体収納部72に収納して挟持フラップ125を離すと、挟持フラップ125が元の位置に戻り、シート状材71の開放部が閉鎖される。
保冷体81を保冷体収納部72に収納して、紙箱本体14に対して蓋部15を閉じると、保冷体挿入口36が蓋部15の内側となるため、紙箱本体14に対して蓋部15を閉じると保冷体挿入口36は蓋部15の内側に隠されて外部に露出しないため、紙箱11の外観体裁を良好とすることができる。
以上説明した本考案の技術的範囲は、上記の実施例に限定されるものではなく、上記実施例の形状に限定されない。本考案の技術的範囲は、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本考案が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
実施例1に係る保冷体81収納構造12を備える紙箱展開形成体13の平面図。 実施例1に係る保冷体81収納構造12を備える紙箱展開形成体13の部分拡大平面図。 紙箱11を折り畳んだ状態を示す平面図。 紙箱11の紙箱本体14を組み立てた状態の斜視簡略図。 保冷体収納部72に保冷体81を収納した状態を示す斜視簡略図。 蓋部15を組み立てた状態を示す斜視簡略図。 紙箱本体14に対して蓋部15を閉じた状態を示す斜視簡略図。 図4の8―8線における蓋部15の断面簡略図。 図7の9―9線における蓋部15の断面簡略図。 実施例2に係る保冷体収納構造12を備える紙箱展開形成体13の部分拡大平面図。 実施例3に係る保冷体収納構造12を備える紙箱展開形成体13の部分拡大平面図。 実施例4に係る保冷体収納構造12を備える紙箱展開形成体13の部分拡大平面図。 実施例5に係る保冷体収納構造12を備える紙箱展開形成体13の部分拡大平面図。 実施例6に係る保冷体収納構造12を備える紙箱展開形成体13の平面図。 実施例6に係る紙箱11を組み立てた状態を示す斜視簡略図。
符号の説明
11 紙箱
12 紙箱の保冷体収納構造
13 紙箱展開形成体
14 紙箱本体
15 蓋部
21 底板
22 前側壁
23 後側壁
24 左右側壁
25 挟持フラップ
26 側部フラップ
27 差込フラップ
28 上部フラップ
29 支持フラップ
31 天板部
32 蓋部左右側壁
33 蓋部前側壁
34 折込フラップ
35 連結フラップ
36 保冷体挿入口
37 蓋部内壁
38 固定用フラップ
39 突起
41 前側壁折目線
42 後側壁折目線
43 左右側壁折目線
44 挟持フラップ折目線
45 側部フラップ折目線
46 差込フラップ折目線
47 上部フラップ折目線
48 側壁折畳用折目線
49 支持フラップ折目線
50 固定用フラップ折目線
51 蓋部連結折目線
52 蓋部左右側壁折目線
53 蓋部前側壁折目線
54 折込フラップ折目線
55 連結フラップ折目線
56 折畳折目線
57 蓋部内壁折目線
58 ミシン目
61 連結フラップ固定部
62 シート状材固定部
63 蓋部内壁固定部
64 左右側壁固定部
65 固定用フラップ固定部
71 シート状材
72 保冷体収納部
73 シート状材取付部
81 保冷体

Claims (11)

  1. 生菓子等の食品を収納するための紙箱に設けられる保冷体収納構造であって、
    紙箱を構成する側壁部又は天板部に設けられて周縁部の一部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
    保冷体挿入口が形成されるとともに、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、
    を備えたことを特徴とする紙箱の保冷体収納構造。
  2. 紙箱の蓋部を構成する天板部と、
    前記天板部に設けられて周縁部の一部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
    前記天板部の縁部に連設される蓋部側壁と、
    保冷体挿入口が形成されるとともに、前記蓋部側壁に連設され、蓋部の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、を有し、
    前記天板部に対して前記蓋部側壁を起立させることにより、前記保冷体挿入口が蓋部の内側となることを特徴とする請求項1に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  3. 前記保冷体収納部材は開放状態とされる周縁部が前記蓋部側壁に掛かるように、蓋部の内側に固定されており、
    前記挿入口補強部材は、前記蓋部の内側方向に折り曲げられて、前記蓋部側壁との間に前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部を挟持するとともに、前記保冷体挿入口より先端側の部分が前記保冷体収納部材に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  4. 前記挿入口補強部材の縁部に固定用フラップが連設されており、前記固定用フラップが前記保冷体収納部材に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  5. 前記天板部の対向する縁部に蓋部左右側壁が形成されるとともに、前記蓋部左右側壁に隣接する縁部に蓋部前側壁が形成され、隣接する前記蓋部前側壁の端部と前記蓋部左右側壁の端部との間に、折目線を介して折込フラップと連結フラップとが連設されており、前記蓋部左右側壁、前記折込フラップ及び前記連結フラップが蓋部の内側方向に折り返されるとともに、前記蓋部前側壁に連設される前記挿入口補強部材が蓋部の内側方向に折り返されて、前記挿入口補強部材の両端部と前記蓋部前側壁の両端部との間に前記折込フラップと前記連結フラップとを挟持し、かつ、前記挿入口補強部材と前記蓋部前側壁とが固定されており、
    前記蓋部前側壁と前記左右両側縁部とを前記天板部に対して起立させるとともに、前記蓋部前側壁の両端部と前記挿入口補強部材の両端部との間に前記折込フラップと前記連結フラップとを折り畳んだ状態で挟持させることにより、蓋部の形状を保持することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  6. 前記挿入口補強部材に形成される保冷体挿入口は、前記挿入口補強部材と前記蓋部前側壁との間の折目線から離隔した位置に形成されており、前記挿入口補強部材と前記蓋部前側壁との固定位置は、前記保冷体挿入口より前記折目線側であることを特徴とする請求項5に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  7. 紙箱の側壁を構成する側壁部と、
    前記側壁部に設けられて周縁部の上部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
    保冷体挿入口が形成されるとともに、前記側壁部の上縁部に連設され、紙箱本体の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  8. 紙箱の前側の側壁を構成する前側壁と、
    前記前側壁に設けられて周縁部の上部が開放状態とされ、保冷体収納部を形成する保冷体収納部材と、
    保冷体挿入口が形成されるとともに、前記前側壁の上縁部に連設され、紙箱本体の内側方向に折り曲げられて、前記保冷体挿入口が前記保冷体収納部に連通するように前記保冷体収納部材の開放状態の周縁部に固定される挿入口補強部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  9. 前記保冷体挿入口の縁部の形状が円弧形状であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  10. 前記保冷体挿入口の縁部に波型の凹凸を形成したことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の紙箱の保冷体収納構造。
  11. 前記保冷体挿入口の端部から外側方向に向けて破断用のミシン目が形成されたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の紙箱の保冷体収納構造。
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