JP3131240U - ゲーム用駒及び多目並べゲーム器 - Google Patents

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Abstract

【課題】多目並べゲームに用いることで新しい戦略及び思考を必要とし、あたかも新しいゲームのように楽しむことができるゲーム用駒及びそれを用いた多目並べゲーム器を提供する。
【解決手段】ゲーム用駒50は格子状に4つのブースに区切られ、それらブースに自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10c、のいずれかが割り当てられる。このため、ゲーム用駒50を構成する自分側プレーヤ駒10aと相手側プレーヤ駒10bの配列や、空白駒10cをうまく活用することが必要であり、多目並べでありながら、あたかも全く新たなゲームとして楽しむことができる。更に、ゲーム用駒を、立方体もしくは略立方体を構成する6面に形成して、立方体ゲーム用駒として使用しても良い。
【選択図】図1

Description

本考案は、五目並べなどの多目並べゲームに用いることで、従来のとは異なった戦略と思考とを要し、あたかも新しいゲームのように楽しむことができるゲーム用駒及び多目並べゲーム器に関するものである。
格子状の盤面に2人のプレーヤが自分の駒を隣接するように交互に配置し、盤面の縦、横、斜めのいずれかの方向にどちらかのプレーヤの駒が所定の個数だけ一列に配列した場合、そのプレーヤが勝利する多目並べゲームとしては、古くから碁石を用いた五目並べが有名である。
この多目並べゲームはルールが単純で深い思考力を要するものの、古くから一般的に行われてきたため、戦略及び思考はある程度固定化し新鮮味に欠けるものであった。
これに対して、下記[特許文献1]に記載された立体多目並べゲーム器に関する発明では、従来平面上で行われてきた多目並べを3次元的に行うことで、上下方向にも対応した新たな戦略及び思考とを必要とし、ある程度の新鮮味を帯びている。
特開2006−75344号公報
しかしながら、[特許文献1]記載の発明は、あくまで多目並べを3次元的に行うものであるため、その戦略及び思考は従来の多目並べの延長上でしかなく、大きな戦略及び思考の変化は見込めない。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、多目並べゲームに用いることで新しい戦略及び思考を必要とし、あたかも新しいゲームのように楽しむことができるゲーム用駒とそれを用いた多目並べゲーム器を提供することを目的とする。
本考案は、格子状の盤面の縦、横、斜めのいずれかの方向に、自分側もしくは相手側のプレーヤ駒を所定の個数だけ一列に配列した場合に勝敗が決する多目並べゲームに用いるゲーム用駒において、
前記ゲーム用駒50は、
2つの自分側プレーヤ駒10aと2つの相手側プレーヤ駒10bとが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
1つの自分側プレーヤ駒10aと1つの相手側プレーヤ駒10bと2つの空白駒10cとが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
からなることを特徴とするゲーム用駒50を提供することにより、上記課題を解決する。
また、格子状の盤面の縦、横、斜めのいずれかの方向に、自分側もしくは相手側のプレーヤ駒を所定の個数だけ一列に配列した場合に勝敗が決する多目並べゲームに用いるゲーム用駒において、
前記ゲーム用駒50は、
2つの自分側プレーヤ駒10aと2つの相手側プレーヤ駒10bとが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
1つの自分側プレーヤ駒10aと1つの相手側プレーヤ駒10bと2つの空白駒10cとが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
4つの空白駒10cが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
からなることを特徴とするゲーム用駒50を提供することにより、上記課題を解決する。
更に、立方体もしくは略立方体を構成する6つの面が、
上記のゲーム用駒50であることを特徴とするゲーム用駒(立方体ゲーム用駒500)を提供することにより、上記課題を解決する。
また更に、上記のゲーム用駒(立方体ゲーム用駒500)と、
開口部が正方形もしくは略正方形で前記ゲーム用駒(立方体ゲーム用駒500)が容易に抜き差し可能な寸法の凹部を格子状に所定数配列した盤600と、
からなることを特徴とする多目並べゲーム器700を提供することにより、上記課題を解決する。
本考案のゲーム用駒及び多目並べゲーム器は、上記のような構成のため、
多目並べでありながら、従来とは異なる戦略及び思考が必要となり、あたかも新たなゲームであるかのように楽しむことができる。また、自分の打つ手によって相手側プレーヤの手がある程度限定されるため、初心者であっても以後のゲーム展開を推測するという高度な思考力を鍛えることができる。
本考案に係る実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は本考案に係るゲーム用駒を示す図である。図2は本考案に係るゲーム用駒の別の形態を示す図である。図3は本考案に係るゲーム用駒を用いた多目並べゲームを説明する図である。図4は本考案に係る立方体ゲーム用駒及び多目並べゲーム器を示す模式図である。図5は本考案に係る立方体ゲーム用駒の別の形態を示す図である。
図1に、本考案に係るゲーム用駒を示す。本考案に係るゲーム用駒50は、図1(a)〜(c)に示すように、正方形の駒が中心から格子状に4つのブースに区切られ、それらブースのそれぞれに、自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10c、のいずれかが下記の組み合わせで割り当てられる。尚、図1では、自分側プレーヤ駒10aを○印、相手側のプレーヤ駒10bを×印、空白駒10cを無印で示す。
ゲーム用駒50の4つのブースに割り当てられる、自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10cの組み合わせとしては次の6種類がある。先ず、図1(a)に示すように、自分側プレーヤ駒10aと相手側プレーヤ駒10bとがそれぞれ2個ずつで構成されるものが2種類。次に、図1(b)に示すように、自分側プレーヤ駒10aと相手側プレーヤ駒10bとがそれぞれ1個ずつと、2個の空白駒10cとで構成されるものが3種類。最後に、図1(c)に示すように、4つ全てが空白駒10cで構成されるものが1種類である。この6種類のゲーム用駒50は、適宜、盤面と平行に90°、180°、270°回転して使用する。尚、4つ全てが空白駒10cで構成されるゲーム用駒50は、必ずしも用いなくとも良い。
また、自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10cの判別に用いる印等は、特に○印、×印、無印に限定する必要は無く、例えば□印、◇印、△印、星印等の図形や記号、形状、文字、模様、例えば赤白黒、青白黒などの色彩など、それぞれの駒が識別可能であればどのようなものを用いても良い。また、それらを組み合わせても良い。
また更に、ゲーム用駒50の形状は必ずしも正方形である必要はなく、例えば図2に示すように、ゲーム用駒50の外形寸法Dが縦方向、横方向でほぼ同等な略正方形であれば良い。このことを満たしていれば、自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10cの形状は特に限定されず、またそれぞれの形状が同一である必要もない。ただし、ゲーム用駒50を構成する各ブースの外形寸法dは、同等であることが好ましい。尚、図2(a)は自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10cを色彩により区別した例を、図2(b)は各駒の形状を円として更に色彩により区別した例を、図2(c)は各駒をその形状により区別した例を、それぞれ示している。
次に、本考案に係るゲーム用駒を用いた多目並べゲームの遊技方法を説明する。先ず、上記のゲーム用駒50をそれぞれ所定の個数用意する。このとき、ゲーム用駒50の7種類が全て同数である必要は無く、種類によって多少があっても構わない。
これら複数のゲーム用駒50は、競技するプレーヤ間で配分しても良いし、配分せずに共通のものとして交互に選択して使用しても良い。ゲーム用駒50を配分する場合の方法としては、同種類のものを同じ個数ずつ配分する方法、個数のみ同じとして無秩序に配分する方法、個数のみ同じとしてプレーヤが自分で選択する方法などが挙げられる。このゲーム用駒50の配分の有無、配分方法によって、プレーヤがとるべき戦略は異なるものとなり、自分と相手の持ち駒等を考慮にいれたより高度な思考が必要となる。
次に、ゲームの先手、後手を決定する。この先手、後手の決定方法は特に限定は無く、プレーヤが交互に行っても良いし、前のゲームの敗者が先手もしくは選択可能としても良いほか、ジャンケン等で決定しても良い。
ゲームの先手、後手が決定するとゲームが開始され、先手がゲーム用駒50を1つ選択し格子状の盤面の任意の位置に配置する。尚、ゲーム開始前に、4つ全てが空白駒10cで構成されるゲーム用駒50を、盤面の任意の位置に任意の個数配置しておき、盤面におけるゲーム用駒50の配置可能箇所を規制しても良い。このゲーム用駒50の配置を規制する箇所によって、プレーヤには新たな戦略が要求され、プレーヤがある程度ゲームに慣れてきたとしても、更に思考力を鍛えることができる。
次に、後手がゲーム用駒50を1つ選択して、盤面の任意の場所もしくは、既に配置されたゲーム用駒50に隣接する縦、横、斜めのいずれかの位置に配置する。これを交互に行うことでゲームが進行する。そして、ゲーム用駒50を構成する自分側プレーヤ駒10aが盤面の縦、横、斜めのいずれかの方向沿って所定の個数だけ一列に配列した場合、自分側プレーヤの勝利となる。反対に、相手側プレーヤ駒10bが盤面の縦、横、斜めのいずれかの方向沿って所定の個数だけ一列に配列した場合には相手側プレーヤの勝利となる。特に、本考案に係るゲーム用駒50には、従来の多目並べゲームの駒と異なり、全てが空白駒10cであるものを除いて自分側プレーヤ駒10aと同数の相手側プレーヤ駒10bが存在する。このため、ゲーム用駒50の配置によっては自分側よりも相手側が有利になる場合があり、ゲーム用駒50を配置するときは常に、自分側の利益とともにその配置によって得られる相手側の利益をも考慮に入れなければならない。
尚、勝利条件となる上記の所定の個数とは5以上の任意の数に設定することが可能であるが、5個、7個もしくは9個程度に設定することが好ましい。また、ゲーム用駒50を配置することで、自分側プレーヤと相手側プレーヤとが同時に勝利条件を満たす場合には、そのゲーム用駒50を配置したプレーヤの勝利としても良いし、これを禁じ手としても良い。
次に、本考案に係るゲーム用駒を用いた多目並べゲームと従来の多目並べゲームとのさらなる相違点を、五目並べを例に用いて説明する。先ず、図3(a)の場合、実線で示す2枚のゲーム用駒50から得られる自分側プレーヤ駒10a(○印)の配列は、五目並べで言う”飛び三”という状態にある。しかしながら、図3(a)中のA1の部分には空白駒10cが配置されているため、ここに自分側プレーヤ駒10aを配置して五目並べの決まり手である”四”を形成することができない。このため、相手側プレーヤは次手でこれを止める必要は無い。反対に、相手側プレーヤ駒10b(×印)の配列は、片方が空白駒10cで止められた”三”の状態であるが、相手側プレーヤが次手で図3(a)中の破線で示すようにゲーム用駒50を配置すれば、相手側プレーヤ駒10bが横に5つ配列し相手側プレーヤの勝利となる。このため、自分側プレーヤは片方が止められた”三”であっても、これを止める必要がある。
また、図3(b)、図3(c)に示す状態は双方ともに、自分側プレーヤ駒10aの配列が、片方を空白駒10cで止められた”三”の状態にある。しかしながら、図3(b)では、次手で破線に示すようにゲーム用駒50を1つ配置すれば勝利するのに対し、図3(c)で勝利するためにはゲーム用駒50を破線に示す位置に2枚配置しなければならない。よって、同じ片方を止められた”三”の状態であっても、ゲーム用駒50の位置関係で異なった戦略及び思考が必要となるのである。
このように、ゲーム用駒50を用いた多目並べゲームでは、ゲーム用駒50を構成する自分側プレーヤ駒10aと相手側プレーヤ駒10bの配列や、空白駒10cを考慮にいれ、これらをうまく活用することが必要であり、多目並べでありながら、あたかも全く新たなゲームとして楽しむことができる。
更に、本考案に係るゲーム用駒を、図4(a)、(b)に示すように、立方体もしくは略立方体を構成する6面に形成して、この立方体ゲーム用駒500の6面をゲーム用駒50として使用しても良い。この場合でも、立方体ゲーム用駒500の自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10cの判別に用いる印等は、前述と同様、それぞれの駒が識別可能であれば、いかなる図形や記号、形状、文字、模様、色彩、更には凹凸、材質差、表面状態の差などを用いても、またこれらを組み合わせても良い。尚、ここでの略立方体とは、後述する図5(e)に示すように、立方体ゲーム用駒500の縦、横、高さ方向の外形寸法D’が全て同等であるものを意味する。
また、図4(c)に示す、本考案に係る多目並べゲーム器700は、前述の立方体ゲーム用駒500と、開口部が正方形もしくは略正方形で立方体ゲーム用駒500が容易に抜き差し可能な寸法の凹部を、格子状に所定数配列した盤600とから構成されている。このような多目並べゲーム器700は、配置した立方体ゲーム用駒500が振動等によって盤600上を移動することが無く、車や鉄道などの移動手段内でも良好に前述したゲームを行う事ができる。また、盤600を立方体ゲーム用駒500の収納ケースとして用いることもできる。
尚、立方体ゲーム用駒500が8つの立方体のブロックにより構成されると見なした場合、1つのブロックの3面に設けられる自分側プレーヤ駒10a、相手側プレーヤ駒10b、空白駒10c等は、図4(a)のように、異なっていても良いし、図5(a)に示すように、同一としても良い。特に、1つのブロックに設けられる駒が同一である場合、それぞれのブロックを自分側プレーヤ駒ブロック100a、相手側プレーヤ駒ブロック100b、空白駒ブロック100cとして、各ブロックの形状を、図5(b)のように色彩が異なった球等の形状とすることもできる。更に、このブロックの形状は、図5(c)の相手側プレーヤ駒ブロック100bのような凹凸もしくは空洞、図5(d)の相手側プレーヤ駒ブロック100bのような多面体、図5(e)の相手側プレーヤ駒ブロック100bのような突起や棘を有する形状などとしても良い。これらのブロックの形状は、自分側プレーヤ駒ブロック100aと相手側プレーヤ駒ブロック100bと空白駒ブロック100cとが識別可能であればどのような形状としても良い。また、例えば金属と木材とプラスチック等の材質の差や、光沢面と非光沢面などの表面状態の差で識別可能としても良い。
上記のような形状の立方体ゲーム用駒500はデザイン的にも美しく、多目並べゲームとしてプレイする他に、インテリアや積み木としても利用することができる。
尚、本考案に係るゲーム用駒50は、CRT、LCD、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等の表示装置に表示してもよい。この場合、ゲーム用駒50の操作はキーボードやマウス、ジョイスティック、携帯電話のキー等の入力装置で行い、ゲーム上の制御等の情報処理は、マイクロコンピューターで行う。このような構成とすれば、本考案に係るゲーム用駒50を用いた多目並べゲームをパーソナルコンピュータ、ゲーム機、携帯ゲーム機、携帯電話、その他の機器でも行う事ができる。
本考案に係るゲーム用駒を示す図である。 本考案に係るゲーム用駒の別の形態を示す図である。 本考案に係るゲーム用駒を用いた多目並べゲームを説明する図である。 本考案に係る立方体ゲーム用駒及び多目並べゲーム器を示す模式図である。 本考案に係る立方体ゲーム用駒の別の形態を示す図である。
符号の説明
10a 自分側プレーヤ駒
10b 相手側プレーヤ駒
10c 空白駒
50 ゲーム用駒
100a 自分側プレーヤ駒ブロック
100b 相手側プレーヤ駒ブロック
100c 空白駒ブロック
500 立方体ゲーム用駒
600 盤
700 多目並べゲーム器

Claims (4)

  1. 格子状の盤面の縦、横、斜めのいずれかの方向に、自分側もしくは相手側のプレーヤ駒を所定の個数だけ一列に配列した場合に勝敗が決する多目並べゲームに用いるゲーム用駒において、
    前記ゲーム用駒は、
    2つの自分側プレーヤ駒と2つの相手側プレーヤ駒とが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
    1つの自分側プレーヤ駒と1つの相手側プレーヤ駒と2つの空白駒とが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
    からなることを特徴とするゲーム用駒。
  2. 格子状の盤面の縦、横、斜めのいずれかの方向に、自分側もしくは相手側のプレーヤ駒を所定の個数だけ一列に配列した場合に勝敗が決する多目並べゲームに用いるゲーム用駒において、
    前記ゲーム用駒は、
    2つの自分側プレーヤ駒と2つの相手側プレーヤ駒とが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
    1つの自分側プレーヤ駒と1つの相手側プレーヤ駒と2つの空白駒とが正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
    4つの空白駒が正方形もしくは略正方形に配置されたものと、
    からなることを特徴とするゲーム用駒。
  3. 立方体もしくは略立方体を構成する6つの面が、
    請求項1または請求項2記載のゲーム用駒であることを特徴とするゲーム用駒。
  4. 請求項3記載のゲーム用駒と、
    開口部が正方形もしくは略正方形で前記ゲーム用駒が容易に抜き差し可能な寸法の凹部を格子状に所定数配列した盤と、
    からなることを特徴とする多目並べゲーム器。
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