JP3130683U - 医療用複室容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】既に接合強度の調節技術が確立したフィルム同士の熱接合を用いて、所望の接合強度を確実に得ることができる閉鎖部材を備える医療用複室容器を提供する。
【解決手段】易剥離隔壁によって隔てられた複数の室を有するプラスチック容器と、前記複数の室のうちの所望の室内と容器外とを連通するための筒状排出口6と、筒状排出口6を開通可能に閉鎖する閉鎖部材7と、を有し、閉鎖部材7は、プラスチック製筒状フィルムの一端部を該フィルムの内面同士の熱接合により所望の接合強度を持たせた熱接合部8aとして剥離可能に閉じた袋体8を有し、袋体8は、筒状排出口6内において前記熱接合部8aが袋体あの他端開口部8bより下流位置に配置されるとともに、他端開口部8bが筒状排出口6の上流側部位に固着されていることとした。
【選択図】図3

Description

本考案は、容易に剥離可能な隔壁によって複数の室に仕切られた医療用複室容器に関する。
従来、同時に配合すると経時変化を起こすような不安定な各種薬剤(液剤、粉末若しくは固形剤)を個別に収納する複数の室を備え、各室間を仕切っている易剥離隔壁を、一方室の押圧操作により、該室内の内圧膨張を利用して剥離開封することにより各室を連通させて、各室内に収納されている薬剤を無菌状態で且つ異物を発生させることなしに混合できる複室容器が広く知られている。
そして、この種の複室容器は、易剥離隔壁を開封せずに投与してしまう未混合投与を防止するべく、排出口に、加圧により開通する閉鎖部材を設ける提案がなされている(例えば、特開2003−305107号公報、特開2004−344442号公報、特開2005−28036号公報)。
しかしながら、上記従来の閉鎖部材を備えた複室容器は、いずれも閉鎖部材の開封強度の調節が困難であった。
例えば、特開2004−344442号に開示のものは、閉鎖部材を構成しているフィルム等の薄膜が、硬質材料等の別の材料で形成された座部に接着されており、これらの部材間の接着強度を調整するのは容易でない。
また、特開2005−28036号に開示のものも、閉鎖部材を構成する膜が別材料の構成部材に接着されるか、或いは、閉鎖部材を構成する膜に易破断部を設ける等しているが、接着強度の調節や、破断強度の調節は容易でない。
さらに、特開2003−305107号では、2枚のシートを一部重ね合わせて熱融着することにより閉鎖部材を構成しており、この場合、上記従来のものに比べ、同種のプラスチック製シート同士の熱接合であるため接合強度の調整は技術的に確立していて比較的容易であるが、図10に示すように、室内の液剤の圧力P1が接合面に一方向のみから垂直な方向に作用するため、接合面においては、シート面に沿った張力P2、P3が2枚のシートをスライドさせようとする方向に働き、2枚のシートを剥離させるのに適した方向の力が作用せず、結果として、所望の力で剥離するような接合強度が得られない場合があった。
そこで、本考案は、既に接合強度の調節技術が確立したフィルム同士の熱接合を用いて、所望の接合強度を確実に得ることができる閉鎖部材を備える医療用複室容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る医療用複室容器は、易剥離隔壁によって隔てられた複数の室を有するプラスチック容器と、前記複数の室のうちの所望の室内と容器外とを連通するための筒状排出口と、該筒状排出口を開通可能に閉鎖する閉鎖部材と、を有し、該閉鎖部材は、プラスチック製筒状フィルムの一端部を該フィルムの内面同士の熱接合により所望の接合強度を持たせて剥離可能に閉じた袋体によって形成され、該袋体は、前記筒状排出口内において熱接合された前記一端部が該袋体の他端開口部より下流位置に配置されるとともに、該袋体の他端開口部が前記筒状排出口の上流側部位に固着されていることを特徴とする。
また、本考案に係る医療用複室容器は、易剥離隔壁によって隔てられた複数の室を有するプラスチック容器と、前記複数の室のうちの所望の室内と容器外とを連通するための筒状排出口と、該筒状排出口を開通可能に閉鎖する閉鎖部材と、を有し、該閉鎖部材は、プラスチック製筒状フィルムの一端部を該フィルムの内面同士の熱接合により所望の接合強度を持たせて剥離可能に閉じた袋体によって形成され、該袋体は、該袋体の他端開口部が前記筒状排出口に固着され、熱接合された前記一端部が前記易剥離隔壁によって隔てられた室内に配置されるとともに、前記熱接合された前記一端部から延びる少なくとも一対の帯状部を有し、該少なくとも一対の帯状部の先端部は、前記袋体の収容された前記室内の内圧上昇に伴って該袋体の一端部の熱接合を剥離させるように、該袋体の収容された室の対向する内壁面に各々固着されていることを特徴とする。
本考案に係る医療用複室容器によれば、筒状排出口を閉鎖する閉鎖部材として、プラスチック製筒状フィルムの一端部を所望強度で熱接合した袋体を用い、易剥離隔壁で仕切られて筒状排出口が連通する室の内圧上昇により、前記熱接合された一端部に該接合を剥離させるのに適切な方向の力が作用するように構成されているため、接合強度の正確な調節が可能となる。尚、本考案では、閉鎖部材が容器内部に設けられているので、外部から故意に引き剥がす等の操作をして開封することを行い難いという利点がある。
本考案に係る医療用複室容器の第1実施形態について、図1〜5を参照して説明する。
図1は、医療用複室容器の全体を示す斜視図である。医療用複室容器1は、易剥離隔壁2によって隔てられた複数の室3、4を有するプラスチック容器5と、複数の室3、4のうちの所望の室4内と容器外とを連通するための筒状排出口6と、を有している。
プラスチック容器5は、柔軟性のある2枚のプラスチックシートの周縁部を剥離しないように熱接合するとともに、易剥離隔壁2を所要の接合強度で熱接合することにより形成することができる。室3、4の各々には、異種の薬剤(主として液体)が封入されている。
筒状排出口6は、硬質のプラスチックによって形成され、プラスチック容器5を構成する2枚のプラスチックシート間に挟まれ、熱接合されて、液密的に固着されている。筒状排出口6は、先端に、針刺し用のゴム栓又は膜6aが設けられている。
筒状排出口6は、図2〜5に示すように、該筒状排出口を開通可能に閉鎖する閉鎖部材7を備えている。閉鎖部材7は、プラスチック製筒状フィルムの一端部を該フィルムの内面同士の熱接合により所望の接合強度を持たせた熱接合部8aとして剥離可能に閉じた袋体8を備える。
袋体8は、筒状排出口6内において袋体8の一端部の熱接合部8aが袋体8の他端開口部8bより下流位置に配置されるとともに、該袋体8の他端開口部8bが筒状排出口6の上流側部位に固着されている。なお、「上流」、「下流」とは、筒状排出口6が連通している室4から液剤を排出する際の筒状排出口6内の流れに於ける上流、下流を意味する。
袋体8の一端部の熱接合部8aは、易剥離隔壁2の熱接合の接合強度以上の接合強度を有し、後述する易剥離隔壁2の開通操作により剥離し得るものである。袋体8の他端開口部8bは筒状プラグ9に接着され、筒状プラグ9が、筒状排出口6の上流端に嵌入され、固定されている。好ましい例では、袋体8の他端開口部8bは、筒状排出口6の内周面に一致する長さの外周を有している。なお、袋体8の他端開口部8bを筒状排出口6に固着する方法は、この例に示した固着方法に限らず、他の固着方法を採用してもよい。
上記構成を有する医療用複室容器によれば、易剥離隔壁2によって仕切られた一方の室3を手の平などで押圧し、室3内の圧力を上昇させることにより易剥離隔壁2を開通させ、両室3、4内の薬剤を混合し、引き続き、手の平等による押圧力を開通した隣の室4内に及ぼさせ、室4内の圧力を上昇させる(図4)。室4内の圧力が上昇すると、筒状排出口6内の圧力も上昇し、袋体8の一端部の熱接合部8aが剥離する(図5)。
このとき、袋体8には、図4に拡大して示すように、熱接合されたプラスチックフィルムの接合面の端に、対向接合されたプラスチックフィルムの各々に該接合面に対して略垂直で且つ相反対方向の力F1、F2が、各フィルムを剥離させる方向に作用する。この力F1、F2は、熱接合されたフィルムを剥離させるのに適した方向に作用しているため、接合強度を制御することが容易である。
次に、本考案に係る医療用複室容器の第2実施形態について、図6〜10を参照して説明する。第2実施形態の医療用複室容器は、閉鎖部材の構成に上記第1実施形態と相違点を有し、その他の構成は上記第1実施形態と同様であるので、同符号を用いてその詳細な説明を省略する。
閉鎖部材7Aは、プラスチック製筒状フィルムの一端部をフィルムの内面同士の熱接合により所望の接合強度を持たせた熱接合部8Aaとして剥離可能に閉じた袋体8Aを備える。一端部の熱接合部8Aaは、易剥離隔壁2の熱接合の接合強度以上の接合強度を有し、後述する易剥離隔壁2の開通操作により剥離し得るものである。
袋体8は、袋体8Aの他端開口部8Abが筒状プラグ9を用いて筒状排出口6に固着され、熱接合された一端部が易剥離隔壁2によって隔てられた室3内に配置されるとともに、一端部の熱接合部8Aaから延びる一対の帯状部8c、8dを有している。
一対の帯状部8c、8dの先端部8c、8dは、袋体8の収容された室4内の内圧上昇に伴って袋体8の一端部の熱接合部8Aaを剥離させるように、袋体8の収容された室4の対向する内壁4a、4bに各々固着されている。帯状部8c、8dの先端部8c、8dは、容易に剥離しないように熱接合等によって固着されている。
上記構成を有する医療用複室容器1は、上記第1実施形態と同様に易剥離隔壁2の開通操作を行うと、室4内の内圧上昇により、室4が膨らみ、室4の内壁4a、4bが互いに離反する側へ移動し、それによって、帯状部8c、8dが、袋体8一端部の熱接合部8Aaによるプラスチックフィルムの接合面の端に、該接合面に対して略垂直で且つ相反対方向の力F3、F4を、各フィルムに作用させ(図7)、熱接合部8Aaを剥離させる(図8)。この力F3、F4は、袋体8一端部の熱接合されたフィルムを剥離させるのに適した方向に作用しているため、接合強度を制御することが容易である。
上記第2実施形態において、袋体8一端部の熱接合部8Aaの形態は、図9に示すような直線帯状であっても良いが、図10に示すようにコ字状に熱接合すること好ましい。
本考案に係る医療用複室容器の第1実施形態を示す斜視図である。 図1の医療用容器の要部を拡大して示す分解斜視図である。 図1の医療用複室容器の要部を拡大して示す断面図である。 図3の作動状態を示す断面図である。 図4に続く作動状態を示す断面図である。 本考案に係る医療用複室容器の第2実施形態を断面図である。 図5の医療用複室容器の作動状態を示す断面図である。 図6に続く作動状態を示す断面図である。 図5の医療用複室容器の要部を拡大して示す斜視図である。 図9の変更例を示す斜視図である。 従来の医療用複室容器の要部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 医療用複室容器
2、3 室
4 易剥離隔壁
5 プラスチック製容器
6 筒状排出口
7 閉鎖部材
8、8A 袋体
8c、8d 帯状部

Claims (2)

  1. 易剥離隔壁によって隔てられた複数の室を有するプラスチック容器と、
    前記複数の室のうちの所望の室内と容器外とを連通するための筒状排出口と、
    該筒状排出口を開通可能に閉鎖する閉鎖部材と、を有し、
    該閉鎖部材は、プラスチック製筒状フィルムの一端部を該フィルムの内面同士の熱接合により所望の接合強度を持たせて剥離可能に閉じた袋体を有し、
    該袋体は、前記筒状排出口内において熱接合された前記一端部が該袋体の他端開口部より下流位置に配置されるとともに、該他端開口部が前記筒状排出口の上流側部位に固着されていることを特徴とする、医療用複室容器。
  2. 易剥離隔壁によって隔てられた複数の室を有するプラスチック容器と、
    前記複数の室のうちの所望の室内と容器外とを連通するための筒状排出口と、
    該筒状排出口を開通可能に閉鎖する閉鎖部材と、を有し、
    該閉鎖部材は、プラスチック製筒状フィルムの一端部を該フィルムの内面同士の熱接合により所望の接合強度を持たせて剥離可能に閉じた袋体を有し、
    該袋体は、該袋体の他端開口部が前記筒状排出口に固着され、熱接合された前記一端部が前記易剥離隔壁によって隔てられた室内に配置されるとともに、前記熱接合された前記一端部から延びる少なくとも一対の帯状部を有し、
    該少なくとも一対の帯状部の先端部は、前記袋体の収容された前記室内の内圧上昇に伴って該袋体の一端部の熱接合を剥離させるように、該袋体の収容された室の対向する内壁面に各々固着されていることを特徴とする、医療用複室容器。
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