JP3130634B2 - 可変速再生装置 - Google Patents

可変速再生装置

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JP3130634B2
JP3130634B2 JP04084078A JP8407892A JP3130634B2 JP 3130634 B2 JP3130634 B2 JP 3130634B2 JP 04084078 A JP04084078 A JP 04084078A JP 8407892 A JP8407892 A JP 8407892A JP 3130634 B2 JP3130634 B2 JP 3130634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変速再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用磁気記録再生装置(以降、
VTRという)では各種のサーボ機構がもうけられてお
り、これによりトラッキングノイズやジッターなどの発
生が防止されるようになっている。このVTRサーボ機
構には、ビデオヘッドの回転や位相を制御するシリンダ
ドラムサーボ機構とテープ走行の位相と速度制御が行わ
れるキャプスタンサーボ機構などがある。このキャプス
タンサーボ機構では、記録時にビデオ信号の垂直同期信
号に同期したタイミングで磁気テープの長手方向にコン
トロール信号(以下、CTL信号という)を記録してお
き、再生時にその再生CTL信号と回転ヘッドの回転位
相とが同期するようにキャプスタンモータの位相制御が
行われる。一方、最近ではスロー再生から早送り再生ま
での各種再生スピードモード間において、可変速の可能
なVTRが要求されている。
【0003】図6に従来の可変速再生装置のブロック図
を示す。図6において、再生コントロール信号であるP
−CTL信号は入力端子1を介してスイッチ2の第1入
力端子aと分周器3と位相検出器4の一端とに供給され
る。キャプスタンFG信号であるC−FG信号は入力端
子5を介して分周器6とカウンタ回路7と位相検出器4
の他端とに供給される。分周器6は分周器3からの出力
によりリセットされたのち、分周された出力が位相検出
器8の一端に供給される。アンド回路9にはカウンタ回
路7からの出力と分周器3からの出力とが供給され、ア
ンド回路9の出力がスイッチ10の制御端子に供給され
る。位相検出器4の出力はスイッチ10の入力端子に供給
される。このスイッチ10は、前記アンド回路9からの出
力によりオン・オフされて、その出力がメモリ回路11に
供給される。メモリ回路11の出力は位相検出器8の他端
に供給されて、位相検出器8の一端に供給されている分
周器6からの出力と位相検出されて、その結果がスイッ
チ2の第2の入力端子bに出力される。このスイッチ2
は分周器3からの出力によって制御され、第1の入力端
子aに供給されるP−CTL信号か第2の入力端子bに
供給される位相検出器8からの出力かが選択されて、出
力端子cから位相検出器12の一端に出力される。位相検
出器12の他端には基準発振信号(以下、SYSTEM・
REFという)が供給されており、一端に供給されるス
イッチ2からの出力とこのSYSTEM・REF信号と
の位相検出が行われ、その結果が位相検出器13の一端に
出力される。位相検出器13の他端にはトラッキング目標
値T2 が供給されており、一端に供給される位相検出器
12からの位相検出信号とこのトラッキング目標値T2 と
の位相検出が行われ、その結果が出力端子14を介し位相
検波出力として図示しないキャプスタンモータ駆動回路
に出力される。
【0004】次に、このように構成された動作について
図7のタイミングチャートを参照して説明する。図7は
6/5倍速再生時の位相処理タイミングチャートを示
し、図7(a)はシリンダドラムの回転により発生する
ヘッドの回転位相を表す30Hz周期のPG信号を示し、
図7(b)は基準発振回路からの3,58MHzの信号を30
Hzに分周した基準発振信号(SYSTEM・REF)
を示し、図7(c)は磁気テープより再生される再生コ
ントロール信号(P−CTL)を示し、図7(d)はキ
ャプスタンモータの回転に応じて出力される周波数発電
機(FGコイル)からのC−FG信号を示す。
【0005】図示しないモード設定手段により、6/5
倍速再生モードが設定されると、図6の回路はまず初期
設定状態に設定される。そして入力端子1を介して最初
のフレームに対応するP−CTL信号がスイッチ2の第
1入力端子aと分周器3と位相検出器4の一端とに供給
される。また入力端子5を介してC−FG信号が分周器
6とカウンタ回路7と位相検出器4の他端とに供給され
る。分周器3では、モード設定後、最初に入力されるP
−CTL信号により初回フレームが検出され、ハイレベ
ル(以下、Hレベルという)信号がスイッチ2の制御端
子と分周器6のリセット端子とアンド回路9の一端に出
力される。スイッチ2はHレベル入力により第1の入力
端子a側が選択されており、一方分周器6はリセットさ
れる。分周器6ではリセットされた後、供給されている
C−FG信号が分周され、FGナンバー1 のみが出力と
して位相検出器8に供給される。
【0006】カウンタ回路7では供給されたC−FG信
号がカウントされ、6カウント毎に初回の1回のみHレ
ベル信号がアンド回路9の他端に出力される。アンド回
路9は両入力端共にHレベル信号が入力されたことによ
り、スイッチ10の制御端子にHレベルが出力されスイッ
チ10がオンされる。位相検出器4にてC−FG信号とP
−CTL信号とが位相検出され、その出力がオンとなっ
たスイッチ10を介しメモリ回路11に供給される。このメ
モリ回路11に入力された演算結果というのは、つまり、
図7(c),(d)に示すA区間のFGナンバー1とP
−CTLの立上がり部分との位相誤差分T4であり、こ
の位相誤差分T4がメモリ回路11にセットされたことに
なる。メモリ回路11から位相誤差分であるT4が位相検
出器8の他端に供給され、一端に供給されている分周器
6からの出力とこの位相誤差分のT4が位相検出され、
その出力がスイッチ2の入力端子bに供給される。
【0007】スイッチ2は分周器3からの制御により、
第1の入力端子aが選択され、第1の入力端子aに供給
されていたP−CTL信号が出力端子から位相検出器12
の一端に供給される。位相検出器12にて一端に供給され
たP−CTL信号と他端に供給されているSYSTEM
・REF信号とが位相検出され、つまり図7のA区間の
(b)に示すSYSTEM・REF信号の立上がりと,
(c)に示すP−CTLの立上がりとで位相検出がおこ
なわれ、その出力が位相検出器13の一端に供給される。
位相検出器13にて一端に供給された位相検出信号と他端
に供給されているトラッキングデータ目標値T2との位
相が検出され、その差分が位相検波出力信号として出力
端子14から図示しないキャプスタンモータ駆動回路に出
力され、この位相検波出力信号の差分が(+)である時
にはキャプスタンモータを早めるような制御がなされ、
その差分が(−)である時はキャプスタンモータを遅延
させるような制御がなされるのである。
【0008】次に、2フレーム目に移り、入力端子1を
介してP−CTL信号がスイッチ2の第1入力端子aと
分周器3と位相検出器4の一端とに供給される。一方、
入力端子5を介してC−FG信号が分周器6とカウンタ
回路7と位相検出器4の他端とに供給される。分周器3
からはローレベル(以下、Lレベルという)信号が出力
され、スイッチ2の制御端子と分周器6のリセット端子
とアンド回路9の一端に出力される。スイッチ2はLレ
ベル信号が入力されたことにより入力端子bが選択され
る。アンド回路9にはLレベルが供給されたことにより
オンとはならず、又スイッチ10もオフのままである。
【0009】分周器6では2フレーム目のFGナンバー
1が検出され位相検出器8の一端に供給される。メモリ
ー回路11からは位相誤差T4が位相検出器8の他端に供
給される。位相検出器8にて、供給されたC−FG信号
と位相誤差T4分とが位相検出され、つまり、C−FG
信号が位相誤差T4分だけ位相補正されてスイッチ2を
介して位相検出器12の一端に供給される。後の処理は1
フレーム目と同じように、位相検出器12の一端に供給さ
れた位相誤差分の補正されたC−FG信号と他端に供給
されているSYSTEM・REF信号との位相が検出さ
れ、その出力が位相検出器13の一端に供給される。位相
検出器13にて一端に供給された位相検出信号と他端に供
給されているトラッキングデータ目標値T2とで位相検
出され、その差分が位相検波出力データとして出力端子
14から図示しないキャプスタンモータ駆動回路に出力さ
れ、位相検波出力信号の差分が(+)である時にはキャ
プスタンモータを早めるような制御がなされ、その差分
が(−)である時はキャプスタンモータを遅延させるよ
うな制御がなされるのである。以降、3フレームから5
フレームの処理は2フレーム目と同じ処理動作となり、
その後再び1フレーム目の処理に入る。
【0010】さらに、上記処理をソフトウェアー構成に
て行うと図8に示すフローチャートになる。図8(a)
は基準位相時刻データの入力処理を示し、図8(b)は
P−CTLの入力処理を示し、図8(c)はC−FG信
号の入力処理を示す。先ず、1フレーム目が入力された
とする。図8(a)のSYSTEM・REF入力処理と
してステップSa1にて基準位相時刻データ(以下、RE
Fキャプチャデータという)がセットされる。次に図8
(b)のP−CTL入力処理として、ステップSb1 に
てP−CTL入力時刻データ(以下、P−CTLキャプ
チャデータという)がセットされる。ステップSb2 に
てP−CTL信号のカウンタ値が+1加算される。
【0011】ステップSb3 にてP−CTL信号の1フ
レーム目か判断され、1フレーム目でなければ終了とな
り、1フレーム目であれば次ステップSb4に進む。ステ
ップSb4 にてP−CTL信号のカウンタ値がクリアさ
れ、ステップSb5 にてC−FG信号のカウンタ値がク
リアされる。ステップSb6 にてキャプスタン基準値
(以下、CAP・REFという)の値にREFキャプチ
ャデータがセットされる。ステップSb7 にてP−CT
LキャプチャデータからCAP・REFデータが減算さ
れ、その値から位相目標値であるトラッキングデータが
減算される。そしてその差分結果が位相検波出力データ
(CAP・APCエラー)となる。
【0012】図8(c)のC−FG入力処理として、ス
テップSc1 にてC−FG入力時刻データ(以下、C−
FGキャプチャデータという)がセットされる。ステッ
プSc2 にてC−FG信号のカウンタ値が+1加算され
る。ステップSc3 にてC−FG信号の1フレーム目か
判断され、1フレーム目でなければステップSc6 に、
1フレーム目であるとき次ステップSc4に進む。ステッ
プSc4 にてC−FG信号の先頭か判断され、先頭でな
いときステップSc6 に、先頭であるとき次ステップSc
5に進む。ステップSc5 にてC−FGキャプチャデータ
からP−CTLキャプチャデータが減算され、その差分
結果が位相誤差分データ(以下、SUBデータという)
となるステップSc6 にてC−FG信号の最終か判断さ
れ、最終であるとき次ステップSc7に、最終でないとき
C−FG入力処理は終了となる。
【0013】次に、2フレーム目が入力されたとする。
図8(a)のSYSTEM・REF入力処理としてステ
ップSa1にてREFキャプチャデータがセットされる。
次に図8(b)のP−CTL入力処理として、ステップ
Sb1 にてP−CTLキャプチャデータがセットされ
る。ステップSb2 にてP−CTL信号のカウンタ値が
+1加算される。ステップSb3 にてP−CTLの1フ
レーム目か判断され、1フレーム目でないのでSYST
EM・REF入力処理は終了となる。
【0014】C−FG入力処理として、ステップSc1
にてC−FGキャプチャデータがセットされる。ステッ
プSc2 にてC−FG信号のカウンタ値が+1加算され
る。ここでC−FG信号のカウンタ値が6になったとす
る。ステップSc3 にて1フレーム目か判断され、1フ
レーム目以外であるのでステップSc6に進む。ステップ
Sc6にてC−FG信号の最終か判断され、最終であると
して次ステップSc7に進む。ステップSc7にてC−FG
信号のカウンタ値がクリアされ、ステップSc8に進む。
ステップSc8にて初回フレームであるか判断され、2フ
レーム目であるのでステップSc9に進む。ステップSc9
にてREFキャプチャデータ値がCAP・REF値とし
てセットされる。ステップSc10にてC−FGキャプチ
ャデータからCAP・REFデータが減算され、その結
果からSUBデータ(位相誤差分データ)が減算され
る。さらにその結果から位相目標値であるトラッキング
データが減算される。そしてその差分結果が位相検波出
力データ(CAP・APCエラー)となる。以降、3フ
レームから5フレームの処理は2フレーム目と同じ処理
動作となる。
【0015】前述したように従来の可変速再生装置にて
可変速再生時の位相検波処理を行うには、ハード構成で
は図6に示すように回路点数が多くコストアップにな
り、ソフトウェア構成では図8に示すようにステップ数
が多くそれに伴う処理時間が長くかかり、又それらを記
憶する記憶装置類が余分に必要になりコストアップにつ
ながるという問題点があった。
【0016】また、従来の可変速再生装置においては、
例えば6/5倍速再生が行なわれる場合には、1フレー
ム目に参照される位相検出信号はP−CTL信号が使用
され、2フレームから5フレームにて参照される位相検
出信号にはC−FG信号が使用されるというように、フ
レームによって参照される信号が異なっているため位相
誤差が発生するので、その位相誤差を補正する処理が行
なわれている。
【0017】しかし記録,再生とが異なるVTRを使用
した場合で、その記録されたテープスピードと再生VT
Rの再生スピードとに差(FG分周スピードでのわずか
なずれ)が発生している場合には、再生信号は時間方向
で揺らいでしまう。この揺らぎはジッターとなり、再生
画面の揺れや再生画面の曲がりとなって現れたり、テー
プ長手方向に形成されているリニアトラックから再生さ
れる音声信号のワウフラッタが悪化したり、さらにその
スピード差が大きくなると位相制御が不可能となってし
まう問題点があった。
【0018】さらに、従来の可変速再生時の位相検波処
理における設定スピードは、1フレーム間のFG入力数
の分数間隔でしか設定できない問題点があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
可変速再生装置では、倍速再生時の位相検波処理が複雑
のためにコストアップを招いている。また倍速再生時の
スピード設定値に制限を受け、さらに記録テープスピー
ドと再生VTRのFG分周スピードでのずれによりジッ
ターが発生し、そのずれが大きい場合には位相制御が不
可能となってしまう問題があった。
【0020】そこで、本発明は上記の問題を解決すべ
く、倍速再生時のスピードモードにおいても、設定スピ
ードに制限されず自由にスピードを設定でき、記録,再
生VTRの違いによるテープ走行スピードのずれにおい
ても位相制御が可能であり、位相検波処理の簡単である
可変速再生装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による可変速再生
装置では、所定速度で走行され、走行方向に対して斜め
に複数のトラックを形成するように情報信号が記録され
ると共に前記トラックに対応してコントロール信号が記
録された磁気テープを、前記記録時の速度とは異なる速
度で走行させながら前記情報信号を再生する磁気記録再
生装置の可変速再生装置において、前記磁気テープを記
録時のn/m倍(n,mは整数)の速度で走行させるテ
ープ走行駆動手段と、前記コントロール信号を再生する
再生手段と、前記基準信号がm個到来する毎に一回、当
該基準信号の位相情報を基準位相情報として記憶する記
憶手段を含み、当該基準位相情報と再生されたコントロ
ール信号とを位相比較してその結果に基づき制御信号を
導出して前記テープ走行駆動手段を制御しテープ走行位
相を制御するテープ走行位相制御手段であって、前記基
準位相情報が記憶された後最初のコントロール信号が到
来したときに所定の位相情報を前記基準位相に対する目
標位相情報とし、その後コントロール信号が到来する毎
に前記所定位相情報に前記記録コントロール信号の周期
をm/nした周期を加えたものを前記基準位相に対する
目標位相情報とするように構成されたテープ走行位相制
御手段とを具備している。
【0022】
【作用】本発明においては、基準信号のm個毎に一回、
基準位相情報が記憶され、この基準位相情報に対する再
生コントロール信号の位相差が求められる一方、基準位
相情報が記憶されてから最初のコントロール信号では所
定の位相情報が目標位相情報として使われ、その後コン
トロール信号が到来する毎に前記所定位相情報に記録コ
ントロール信号の周期をm/nした周期を加えたものが
目標位相情報として使われて前記位相差が当該目標位相
になるように制御信号が導出され、テープ走行位相制御
手段によりテープ走行位相が制御される。これにより、
記録テープ速度と再生テープ速度の僅かな違いにおいて
も精度の高い位相制御を行うことができ、さらにn,m
の値を変えることで設定速度を自由に変更することがで
きる。
【0023】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明に係る可変速再生装置の一実施例を示すブロ
ック図を示す。図1において、再生コントロール信号で
あるP−CTL信号は入力端子1を介して位相検出器2
の一端とカウンタ回路3に供給される。カウンタ回路3
は、例えば6/5倍速再生の処理を行う場合には、5フ
レームにつき最初の1回のみ出力をHレベル信号として
スイッチ5の制御端子に供給する。一方、位相基準デー
タであるSYSTEM・REF信号は入力端子4を介し
スイッチ5の入力端子に供給される。スイッチ5はカウ
ンタ回路3の出力によってオンオフ制御され、その出力
がメモリ回路6に供給される。メモリ回路6では次回入
力される迄デ−タが記憶される。メモリ回路6の出力は
位相検出器2の他端に供給され、一端に供給されるP−
CTL信号と他端に供給されるメモリ出力とで位相検出
されてその結果が位相検出信号となり位相検出器7の一
端に供給される。位相検出器7の他端には位相目標値発
生回路8からの出力が供給され、一端に供給される位相
検出器2の出力と他端に供給される位相目標値発生回路
8からの出力とで位相検出が行われて、その結果が位相
検波出力となり、出力端子9を介して出力される。上記
位相目標値発生回路8は、T2 にはトラッキングデータ
が入力され、Pには例えば6/5倍速再生の処理を行う
場合として初回フレームの0から、最終フレームの5迄
のデータが入力され、T3 には記録時のCTLの周期の
5/6の周期に相当する位相データが入力されて、(T
2 +P×T3 )の演算処理の結果が位相目標値として出
力される。
【0024】次に、このように構成された動作について
図2のタイミングチャートを参照して説明する。図2は
6/5倍速再生時の位相処理のタイミングチャートを示
し、図2(a)はシリンダドラムの回転により発生する
ヘッドの回転位相を表す30HzのPG信号を示し、図2
(b)は基準発振回路からの3,58MHzの信号を30Hzに
分周した基準発振信号(SYSTEM・REF)を示
し、図2(c)は磁気テープより再生される再生コント
ロール信号(P−CTL)を示す。
【0025】図示しないモード設定手段により6/5倍
速再生モードが設定されると、図1の回路はまず初期状
態に設定され、1フレーム目に対応する最初のP−CT
L信号が入力されるとこれが入力端子1を介して位相検
出器2とカウンタ回路3に供給される。一方SYSTE
M・REF信号が入力端子4を介しスイッチ5の入力端
子に供給される。カウンタ回路3において、P−CTL
信号が初回カウントされることにより、Hレベル出力が
スイッチ5の制御端子に出力されてスイッチ5がオンさ
れる。スイッチ5がオンされるとSYSTEM・REF
信号がスイッチ5を介しメモリ回路6に供給され、図2
(b)に示す1フレーム目のSYSTEM・REF信号
の立上がりが位相基準データとしてセットされる。
【0026】この場合図1に示す回路は、例えばすべて
の基準となる時系列信号を発生する所定のクロックをカ
ウントする基準カウンタを含み、メモリ回路6には、S
YSTEM・REF信号によってその発生タイミングで
のカウント情報が位相基準データとしてラッチされる。
その位相基準データがメモリ回路6から位相検出器2の
他端に供給され、一端に入力されているP−CTL信号
の位相の立上がりとで位相検出が行われ、その結果が位
相検出信号として位相検出器7の一端に供給される。実
際にはP−CTL信号の立ち上がりタイミングで、基準
カウンタの値が読み込まれ、位相基準データを表すカウ
ント値との差に基づき位相検出が行われる。位相目標値
発生回路8からの位相目標値T2が位相検出器7の他端
に供給され、一端に供給されている位相検出信号とで位
相検出が行われ、その差分が位相検波出力信号として出
力端子9を介し出力される。
【0027】次に、P−CTL信号の2フレーム目が入
力された場合とする。P−CTL信号は入力端子1を介
して位相検出器2とカウンタ回路3に供給される。一方
SYSTEM・REF信号が入力端子4を介しスイッチ
5の入力端子に供給される。カウンタ回路3にて、供給
されたP−CTL信号によりカウントアップされ、カウ
ンタ値が2となりLレベル出力がスイッチ5の制御端子
に出力される。スイッチ5はLレベルが供給されたこと
によりオンせず、メモリ回路6のデータは1フレーム目
の位相基準データのまま上書きされない。その位相基準
データがメモリ回路6から位相検出器2の他端に供給さ
れ、一端に入力されているP−CTL信号の位相の立上
がりとで、1フレーム目と同様にして位相検出が行わ
れ、その結果が位相検出信号として位相検出器7の一端
に供給される。位相目標値発生回路8からの位相目標値
は、(T2+T3)となり位相検出器7の他端に供給され
る。他端に供給された位相目標値(T2+T3)と位相検
出器7一端に供給されている位相検出信号とで位相検出
が行われ、その差分が位相検波出力信号として出力端子
9を介し出力される。さらに、P−CTLの3フレーム
から6フレームの動作は位相目標値発生回路8からの位
相目標値が図2に示すように3フレーム目は(T2+2
×T3),4フレーム目は(T2+3×T3),5フレー
ム目は(T2+4×T3),6フレーム目は(T2+5×
T3)に変更されて出力されることになる。
【0028】さらに、上記処理をソフトウェア構成にて
行うと図3に示すようになる。図3(a)はSYSTE
M・REF入力処理を示し、図3(b)はP−CTL入
力処理を示す。所定速度の可変速再生モードが設定され
たとする。図3(a)のステップSa1にてシステム基準
位相時刻データがセットされる。1フレーム目に対応す
るP−CTLが入力されたとすると、図3(b)のステ
ップSb1にてP−CTL入力時刻データがセットされ、
ステップSb2にてP−CTLカウンタが+1加算され
る。ステップSb3にてP−CTLカウンタ値が初回であ
るか判断され、初回でないときステップSb4に進み、初
回であるときステップSb5でP−CTLカウンタのカウ
ンタ値がクリアされる。ステップSb6にてCAP・RE
Fデータにシステム基準位相時刻データがセットされ、
ステップSb7にてP−CTL入力時刻データからCAR
・REFデータが減算され、その結果からさらに位相目
標値であるトラッキングデータが減算され、その値が位
相検波出力データ(CAP・APCエラー)とされる。
【0029】次に、2フレーム目が入力されたとする。
図3(a)に示すSYSTEM・REF入力処理のステ
ップSa1にてシステム基準位相時刻データがセットされ
る。図3(b)に示すP−CTL入力処理のステップS
b1にてP−CTL入力時刻データがセットされ、ステッ
プSb2にてP−CTLカウンタが+1加算される。ステ
ップSb3にてP−CTLカウンタ値が初回であるか判断
され、初回でないのでステップSb4に進み、CAP・R
EFデータ(システム基準位相時刻データ)にP−CT
Lの1周期分の位相(CTLピリオド)データが加算さ
れる。ステップSb7にてP−CTLキャプチャデータか
らCAP・REFデータが減算され、その結果からさら
に位相目標値であるトラッキングデータが減算され、そ
の値が位相検波出力データ(CAP・APCエラー)と
される。以降3フレームから6フレームの処理は2フレ
ーム目の処理と同一となる。
【0030】上記位相検波処理は、マイクロコンピュー
タのソフトウェアに基づいて行う、いわゆるソフトウェ
アサーボ処理であり、具体的には図4に示す回路構成が
とられる。図4において、キャプスタンモータ1はキャ
プスタンを回転させて磁気テープ2を駆動する。このキ
ャプスタンモータ1はデジタル・アナログ変換器3(以
下、D/A変換器という)からの駆動信号が供給されて
駆動される。キャプスタンモータ1の周辺部に配設され
た周波数発生器(以下、C−FGという)4からはキャ
プスタンモータ1の回転に基づく検出信号が出力され
る。その検出信号はC−FGアンプ5で増幅された後シ
ュミット回路6に供給され、波形整形されたC−FGパ
ルスが出力される。C−FGパルスはC−FG入力端子
7を介し、速度検波器8に出力される。速度検波器8か
らはC−FGパルスの周波数に比例した信号(CAP−
AFC信号)が出力され、フィルタ9に供給される。C
AP−AFC信号はフィルタ9でフィルタ処理された後
ミックスアンプ10の一端に供給される。
【0031】一方、コントロールヘッド(以下、CTL
ヘッドという)11で磁気テープ2から再生されたCTL
パルス(以下、P−CTLという)はCTLアンプ12で
増幅された後、シュミット回路13で波形整形されて、P
−CTL入力端子14を介して位相検波回路15に出力され
る。ここで基準位相信号との位相が検波され、その結果
が位相検波出力(CAP−APC信号)としてフィルタ
16でフィルタ処理された後、ミックスアンプ10の他端に
供給される。ミックスアンプ10では他端に供給されたC
AP−APC信号と一端に供給された前記CAP−AF
信号がミックスされ、キャプスタンモータ1の回転周
波数及び位相を制御するためのキャプスタン制御信号と
して、フィルタ17にてフィルタ処理された後、D/A変
換器3に供給される。D/A変換器3にてデジタル・ア
ナログ変換された後、この制御信号に基づいてキャプス
タンモータ1が駆動される。
【0032】上記のように本実施例によれば、P−CT
Lカウンタのリセットナンバー値とP−CTL目標周期
T3とを変更することにより、例えば、1%づつテープ
スピードをずらす場合には、100フレームを1セットと
して入力P−CTL数を88,89…98,99,100,101,10
2…111とした場合には−22%,−21%…−2%,−1%,0,
+1%,+2%…+11%と、自由に設定スピードを変更する
ことができる。
【0033】また記録,再生が異なるVTRを使用し
て、その記録されたテープスピードと再生VTRの再生
スピードに差(FG分周スピードでのわずかなずれ)が
発生している場合においても、常に位相検出信号(P−
CTL)を用いて位相検波をおこなっていることによ
り、テープスピードの僅かなずれについても、大きなず
れについてもP−CTL毎に補正されることになる。
【0034】さらに、本実施例である図1のブロック図
に示したハード構成にした場合、従来の図6のブロック
図に示す部品点数からはかなり削減できる。ここで図5
に通常モードの位相検波処理ブロック図を示す。図5に
おいて、P−CTLが入力端子1を介して位相検出器2
の一端に供給され、SYSTEM・REFが入力端子3
を介して位相検出器2の他端に供給される。位相検出器
2にてP−CTLとSYSTEM・REFとの位相検出
が行われ、その位相結果が位相検出4の一端に供給され
る。位相検出器4の他端にはトラッキングデータT2が
供給されており、供給された位相結果出力とトラッキン
グデータT2との位相差が検出され、位相検波信号とし
て出力端子6から出力される。このようにして行われる
図5に示す通常モードの位相検波処理ブロック図と本実
施例である図1のブロック図を比較した場合において
も、部品点数の増加は最小限となる。 また、ソフト構
成にした場合においても、本実施例である図3のフロー
チャートと、図8に示す従来のフローチャートを比較し
た場合、かなりのステップ数の削減が可能となる。
【0035】尚、上記実施例では、順方向の可変速再生
について説明したが、逆方向の可変速再生についても同
様な作用効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、位相検波
処理が簡単になることにより、部品点数の大幅な増加が
なく、倍速再生時のスピード設定値に制限が無くなり、
記録テープスピードと再生VTRのFG分周スピードで
のずれが発生した場合についてもジッター成分の発生を
抑止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変速再生装置の一実施例を示す
ブロック図。
【図2】図1の動作を説明するためのタイミングチャー
ト。
【図3】図1の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】本発明に係る可変速再生装置のシステム構成
図。
【図5】通常速度モード時のブロック図。
【図6】従来の可変速再生装置を示すブロック図。
【図7】図6の動作を説明するためのタイミングチャー
ト。
【図8】図6の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…P−CTL入力端子 2,7…位相検出器 3…カウンタ回路 4…SYSTEM・REF入力端子 5…スイッチ 6…メモリ回路 8…位相目標値生成回路 9…位相検波出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定速度で走行され、走行方向に対して
    斜めに複数のトラックを形成するように情報信号が記録
    されると共に前記トラックに対応してコントロール信号
    が記録された磁気テープを、前記記録時の速度とは異な
    る速度で走行させながら前記情報信号を再生する磁気記
    録再生装置の可変速再生装置において、 前記磁気テープを記録時のn/m倍(n,mは整数)の
    速度で走行させるテープ走行駆動手段と、 前記コントロール信号を再生する再生手段と、基準信号 がm個到来する毎に一回、当該基準信号の位相
    情報を基準位相情報として記憶する記憶手段を含み、当
    該基準位相情報と再生されたコントロール信号とを位相
    比較してその結果に基づき制御信号を導出して前記テー
    プ走行駆動手段を制御しテープ走行位相を制御するテー
    プ走行位相制御手段であって、前記基準位相情報が記憶
    された後最初のコントロール信号が到来したときに所定
    の位相情報を前記基準位相に対する目標位相情報とし、
    その後コントロール信号が到来する毎に前記所定位相情
    報に前記記録コントロール信号の周期をm/nした周期
    を加えたものを前記基準位相に対する目標位相情報とす
    るように構成されたテープ走行位相制御手段とを具備し
    たことを特徴とする可変速再生装置。
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