JPS5831665B2 - 磁気テ−プ走行制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は信号再生時に基準信号と磁気テープから読み
出される同期信号とが位相同期していることが必要な固
定ヘッド方式磁気テープ記録再生装置を用いて電子編集
するときの磁気テープ走行制御装置に関するものである
。

従来、この種の磁気テープ走行制御装置として第１図に
示すものがあった。

第１図において、１は基準信号の入力端子、２はキャプ
スタンモータ軸あるいはキャプスタン軸に取り付けられ
た回転位相検出器から得られる回転位相検知パルスの入
力端子、３は磁気テープから読み出される再生同期信号
の入力端子、４は、信号記録時には入力端子２に人力さ
れる回転位相検知パルスを選択し、信号再生時には入力
端子３に入力される再生同期信号を選択する記録再生切
り換えスイッチＳＷ、５は入力端子１に入力された基準
信号と記録再生切り換えＳＷ４により選択された信号と
の位相比較を行なう位相比較器、６は制御系の補償のた
めの位相補償フィルタ、７は増幅器、８はキャプスタン
モーフ駆動回路、９はキャプスタンモータである。

以下、第１図に示したような磁気テープ走行制御回路を
それぞれもつ磁気テープ記録再生装置Ａ。

Ｂ２台を用いて電子編集を行なう場合の動作について説
明する。

電子編集の対象とソース情報を持つ再生側の磁気テープ
記録再生装置Ａにおいては、信号再生時の磁気テープ走
行制御を行なっておき、電子編集を行なう記録側の磁気
記録再生装置Ｂにおいても再生側の磁気テープ記録再生
装置Ａと同一の基準信号にて信号再生時の磁気テープ走
行制御行なっておく。

このとき、再生側の磁気テープ記録再生装置Ａおよび記
録側の磁気テープ記録再生装置Ｂの第１図に示した磁気
テープ走行制御回路においては、記録再生切り換えＳＷ
４は、入力端子３に人力されいるそれぞれの磁気テープ
より読み出される再生同期信号を選択しており、このそ
れぞれの再生同期信号と入力端子１に入力される同一の
基準信号とを位相比較器５にて位相比較し、キャプスク
ンモータ駆動回路８にてキャプスクンモータ９を駆動し
、磁気テープを位相同期制御している。

電子編集を開始する時点において、記録側の磁気テープ
記録再生装置Ｂの記録再生切り換えＳＷ４を切り換え、
入力端子２に入力されるキャプスタン軸の回転位相検知
パルスを選択するようにする。

従ってこの記録再生切り換えＳＷ４を切り換えた時点以
後においては、位相比較器５では、入力端子１に入力さ
れる基準信号と入力端子２に入力される回転位相検知パ
ルスとの位相比較が行なわれ、その位相誤差出力により
磁気テープ走行が制御され電子編集が行なわれる。

上述の如く、第１図に示す磁気テープ制御回路において
は、信号再生時には位相比較器５で入力端子１に入力さ
れる基準信号と入力端子３に入力される再生同期信号と
の位相比較を行ない磁気テープ走行を位相同期制御して
いるから、基準信号とキャプスクンモーク軸あるいはキ
ャプスタン軸の回転位相を検知する回転位相検知パルス
との位相関係は不明であり、また信号記録時には、位相
比較器５で入力端子１に入力される基準信号と入力端子
２に入力される回転位相検知パルスとの位相比較を行な
い磁気テープ走行を位相同期制御するので基準信号と回
転位相検知パルスとの位相関係は一定になる。

従って上述のように、電子編集開始時に記録再生切り換
えＳＷ４を切り換えた瞬時においては、基準信号と回転
位相検知パルスとの間の位相関係は、信号記録時の正常
な位相関係と必ずしも一致していないので、磁気テープ
走行制御系は、位相同期引き込みの時間を必要とする。

このために従来の磁気テープ記録再生装置で電子編集さ
れたテープを再生すると、上述の電子編集開始時点で磁
気テープ走行制御系が乱れ、例えば、ビデオテープレコ
ーダにおいてはテレビ受像機上の再生画面の同期乱れデ
ィジタル信号の記録再生装置においては再生クロックの
乱れによる信号の読み出し不能という状態を生じ不都合
を生じる欠点を持っていた。

この発明は、上述のような電子編集開始時点での磁気テ
ープ走行制御系の乱れをなくすためになされたもので、
電子編集の際に、信号再生状態から信号記録状態に切り
換えるときに、切り換え瞬時の基準信号と回転位相検知
パルスとの間の位相差と信号記録時の正常な基準信号と
回転位相検知パルスとの間の位相差との位相ズレ量を記
憶させておき、この記憶させた位相ズレ量だけ基準信号
の位相を遅延させてやり、この遅延された信号と回転位
相検知パルスとの位相比較により磁気テープ走行を位相
同期制御することにより、磁気テープ走行制御系が乱れ
ることなく電子編集ができる磁気テープ記録再生装置を
提供することを目的としている。

以下、この発明の一実施例を第２図に示すブロック構成
図について説明する。

第２図において、１０は入力端子１に入力する基準信号
と入力端子２に入力する回転位相検知パルスとの間の位
相差を検出する位相比較器、１１は信号再生時には短絡
し、信号記録時には開放となる遮断ＳＷ、１２は位相比
較器１０にて検出された信号再生時における基準信号と
回転位相検知パルスとの間の位相差を記憶する記憶回路
、１３は記憶回路１２に記憶した位相差だけ基準信号の
位相を遅延させる遅延回路、１４は電子編集時の信号記
録時のときのみ遅延回路１３にて位相遅延を受けた基準
信号を位相比較器５に供給し、電子編集時の信号記録時
板外のときには、入力端子１に入力した基準信号を位相
比較器５に供給する電子編集用切り換えＳＷである。

次に動作について説明する。

この第２図に示す実施例の磁気テープ走行制御回路を有
する磁気テープ記録再生装置で編集する場合においても
従来例と同様に編集したいテープ位置に来るまでは、電
子編集を行ないたいソース情報を持つ再生側の磁気テー
プ記録再生装置Ａおよび電子編集を行なう磁気テープ記
録再生装置Ｂは、ともにそれぞれの入力端子１に入力さ
れる同一の基準信号で信号再生時の磁気テープ走行制御
が行なわれる。

すなわち、電子編集用ＳＷ１４は入力端子１に入力する
基準信号を位相比較器５に供給し、従来例と同様にそれ
ぞれの装置の磁気テープから読み出される再生同期信号
と入力端子１に入力する基準信号との位相比較により、
磁気テープ走行が制御される。

この時遮断ＳＷＩ １は短絡されており、位相比較器１
０において、入力端子１に入力する基準信号と入力端子
２に入力する回転位相検知パルスとの位相比較がなされ
、その位相差を示す信号が記憶回路１２に送られ記憶回
路１２においてその位相差を示す信号を記憶するととも
に、信号記録時における基準信号と回転位相検知パルス
との正常な位相差とのズレ量に等しい位相量だけ遅延回
路１３にて基準信号を位相遅延させる制御信号を送り出
す。

この記憶回路１２から出力される制御信号で遅延回路１
３において基準信号は位相遅延を受け、この遅延回路１
３の出力信号と回転位相検知パルスとの位相差は信号記
録時における基準信号と回転位相検知パルスとの正常な
位相差に等しくなっている。

しかし、この段階では電子編集用切り換えＳＷｌ ４は
入力端子１側に接がっているので、遅延回路１３はまだ
磁気テープ走行制御には関与しない。

電子編集したいテープ位置に達すると、記録側の磁気テ
ープ記録再生装置Ｂにおける遮断５Ｗ１１が開放になり
、その直前の基準信号と回転位相検知パルスとの位相差
が記憶回路１２に記憶されたまま以後保持される。

従って遮断ＳＷ１１が開放となった以後は、遅延回路１
３においては、遮断ＳＷ１１が開放となる直前の基準信
号と回転位相検知パルスとの位相差により制御される位
相遅延量だけ基準信号を位相遅延させる。

遮断ＳＷ１１が開放となると同時に、電子編集用ＳＷ１
４が切り換えられ遅延回路１３の出力信号が位相比較器
５に供給され、同時に記録再生切り換えＳＷ４も切り換
えられ入力端子２に入力する回転位相検知パルスが位相
比較器５に供給され、この遅延回路１３の出力信号と回
転位相検知パルスとの位相比較により磁気テープ走行が
制御される。

従って、記録再生切り換えＳＷ４が切り換えられた時点
で、遅延回路１３の出力信号と回転位相検知パルスとの
位相差は信号記録時の基準信号と回転位相検知パルスと
の正常な位相差に等しいために、テープ走行は乱れるこ
となく行なわれ、もちろん制御特性は伺ら損なうことが
ない。

なお、上記の実施例においては、信号記録時の基準信号
と信号再生時の基準信号とは同一の信号であるとしたが
、異なる信号の場合においても位相比較１０の入力信号
を入力端子１に入力する基準信号とせずに信号記録時の
基準信号とすることにより同様の効果を得ることができ
る。

更に、上記実施例では遅延回路で基準信号を遅延させた
が、逆に回転位相検知パルスを遅延させるようにしても
よいことは自明である。

以上説明したように、この発明によれば、信号記録時に
は、第１の基準信号とキャプスタンモータ軸あるいはキ
ャプスタン軸の回転位相を検出する回転位相検知パルス
とを位相比較し、信号再生時には第２の基準信号と磁気
テープから読み出される再生同期信号とを位相比較して
磁気テープの走行を制御する磁気テープ走行制御回路を
有する固定ヘッド方式磁気テープ記録再生装置を用いて
、第１の磁気テープをソース情報源として第２の磁気テ
ープ上に電子編集をするに当って、第２の磁気テープに
ついての上記回転位相検知パルスと第１の基準信号との
位相差の編集開始直前の値を把握記憶し、編集開始信号
によってそれ以降の信号記録期間は回転位相検出パルス
もしくは基準信号の一方を上記記憶した位相差だけ遅延
させたものと他方との位相差によって第２の磁気テープ
の走行を制御するので、電子編集開始時点での磁気テー
プの走行に乱れのないのは勿論、記録される同期信号に
も位相の乱調がない。

従ってこのようにして編集された磁気テープを再生した
時も再生信号の同期孔れのない正常な再生が可能になる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気テープ走行制御装置を示すブロック
構成図、第２図はこの発明の一実施例を示すブロック構
成図である。 図において、１は基準信号入力端子、２はキャプスクン
回転位相検知パルス入力端子、３は再生同期パルス入力
端子、５および１０は位相比較器、１２は位相差記憶回
路、１３は遅延回路、１１は遮断スイッチ、４および１
４は切換えスイッチである。 なお、図中同一符号は同一もしくは相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１の磁気テープをソース情報源として電子編集す
   べき第２の磁気テープの走行を制御するものにおいて、
   上記第２の磁気テープを駆動するキャプスタンモータ軸
   もしくはキャプスタン軸の回転位相を示す回転位相検知
   パルスと第１の基準信号との位相差を検出する位相比較
   器、電子編集開始直前の上記位相比較器によって検出さ
   れた位相差を記憶する記憶回路、及び上記電子編集開始
   前は上記第２の磁気テープから読み出される再生同期パ
   ルスと第２の基準信号との位相差によって上記第２の磁
   気テープの走行を制御し、上記電子編集の開始信号によ
   って上記回転位相検知パルス（もしくは上記第１の基準
   信号）と上記記憶回路に記憶された位相差に応じて位相
   遅延した上記第１の基準信号（もしくは上記回転位相検
   知パルス）との位相差によって上記第２の磁気テープの
   走行を制御するように切換える切換装置を備えた磁気テ
   ープ走行制御装置。 ２ 第１の基準信号と第２の基準信号とに同一の基準信
   号を用いた特許請求の範囲第１項記載の磁気テープ走行
   装置。