JP3129801B2 - 受光素子及び受光素子の使用方法 - Google Patents

受光素子及び受光素子の使用方法

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JP3129801B2
JP3129801B2 JP03344697A JP34469791A JP3129801B2 JP 3129801 B2 JP3129801 B2 JP 3129801B2 JP 03344697 A JP03344697 A JP 03344697A JP 34469791 A JP34469791 A JP 34469791A JP 3129801 B2 JP3129801 B2 JP 3129801B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトダイオードやP
INフォトダイオード,アバランシェフォトダイオード
など受光素子及び受光素子の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】受光素子が形成されたシリコンや化合物
半導体等の基板上に光導波路を積層した光電子集積素子
が種々提案されている(例えば電子通信学会 光量子エ
レクトロニクス研究会 OQE85−72,P39(1
985)参照)。
【0003】図9は、受光素子として多く用いられてい
るシリコンPINフォトダイオードの断面図を示す。こ
の受光素子は、第1導電型のシリコン基板10と、この
基板10の一部の表面付近に形成されて受光部をなす第
2導電型の不純物拡散領域20と、基板10を覆うよう
に形成された酸化膜からなる絶縁膜30と、絶縁膜30
の除去した部分を通して受光部20に導通する第1の電
極40と、基板10の裏面等に設けられた図示しない第
2の電極とによって構成されている。基板10としては
第1導電型のシリコン基板を用いており、上下方向に形
成された低抵抗層11と高抵抗層12とから成ってい
る。第1の電極40は絶縁膜30上に引き出されてお
り、基板10の裏面等に設けられた図示しない第2の電
極と対になって受光素子の2つの端子を構成している。
【0004】通常、上述の受光素子においては、基板1
0の面積効率の点からも、第2導電型の不純物拡散領域
20が基板10の大きさにできるだけ近い面積で形成さ
れ、電極40が第1導電型の基板10の表面と絶縁膜3
0を挟んで対向する部分の面積は比較的小さく形成され
る。
【0005】また、上述の受光素子において、同一の基
板10の上に複数個の第2導電型の不純物拡散領域20
を形成し、各不純物拡散領域20にそれぞれ絶縁膜30
の除去した部分を通して複数個の第1の電極40を接続
するようにしたものがある。さらに、この受光素子にお
いて、絶縁膜30上で電極を不純物拡散領域20には直
接に接続せずに基板10上にモノリシックあるいはハイ
ブリッドに集積された電子素子等に接続するようにした
ものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
受光素子では、受光部である不純物拡散領域20が光学
系の一部として要求される位置に配置されるので、電極
40がボンディングパッド等の外部への引き出し位置ま
で長く引き回されることが多い。又、このとき、電極4
0の引き回しは光学系への影響を避けるために必らずし
も最短経路を選ぶことができず、電極の配線がますます
長くなりがちである。
【0007】また、上述の受光素子は応答速度の高速性
が求められることが多く、このためにPINフォトダイ
オードやアバランシェフォトダイオードが用いられてい
る。受光素子の応答速度を定める要因のひとつが受光素
子自身の持つ静電容量である。この静電容量は、通常、
導電型の異なる基板10と不純物拡散領域20との接合
容量に起因する。しかし、上述のように電極の配線が長
く引き回されると、絶縁膜30を挟んで基板10と不純
物拡散領域20との間に、静電容量Cfが形成され、こ
の静電容量Cfが図5に示すようにフォトダイオードD
に並列に挿入されることとなる。例えば、この静電容量
Cfは絶縁膜30として0.8μm厚の酸化シリコンを
用いた場合、100μm2の面積当り0.43pFにな
る。
【0008】したがって、上述の受光素子は電極の配線
が長くなる程大きな容量が付加されることとなり、応答
速度が遅くなってしまう。これはアバランシェフォトダ
イオードや化合物半導体の場合も同様である。
【0009】また、同一の基板10の上に複数個の受光
部20を形成して各受光部20にそれぞれ絶縁膜30の
除去した部分を通して複数個の第1の電極40を接続し
たものでは、複数個の受光部20にそれぞれ接続された
複数個の第1の電極40の各間で絶縁膜30を介して互
いに容量結合され、各受光部20の間でクロストークを
生じてしまう問題がある。
【0010】絶縁膜30上で電極を不純物拡散領域20
には直接に接続せずに基板10上にモノリシックあるい
はハイブリッドに集積された電子素子等に接続したもの
では、上述のように電極の配線が長くなる場合には電極
20の配線と基板10との間の容量の増大だけでなく、
電極の配線の至る所で共通の基板10を通して容量結合
し、回路の正常な動作を妨げてしまうという問題があ
る。
【0011】本発明は、上記欠点を改善し、電極の配線
の延長による応答速度の低下を抑えることができて各容
量結合を防止することができる受光素子及び受光素子の
使用方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、第1導電型の半導体基板
と、この半導体基板の表面付近に形成された第2導電型
の受光用不純物拡散領域と、前記半導体基板の表面に形
成された絶縁膜と、前記受光用不純物拡散領域に接続す
るように前記絶縁膜上に形成された電極とを有する受光
素子において、前記電極が延長して形成される部分にお
ける前記絶縁膜の下の前記半導体基板の表面付近に形成
された第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域を備
、前記絶縁膜を挟んで前記半導体基板と前記受光用不
純物拡散領域との間に形成される静電容量に、前記接合
容量低下用不純物拡散領域と前記半導体基板との間の接
合容量を直列に付加したものであり、請求項2記載の発
明は、請求項1記載の受光素子において、前記電極が延
長して形成される部分の少なくとも一部分を、前記受光
用不純物拡散領域及びその領域上の絶縁膜と同一の断面
構造に形成された前記接合容量低下用不純物拡散領域及
びその領域上の絶縁膜の上に形成したものであり、請求
項3記載の発明は、請求項1記載の受光素子において、
前記受光用不純物拡散領域と前記接合容量低下用不純物
拡散領域との間の前記半導体基板の表面付近に形成され
た第1導電型の動作不良防止用不純物拡散領域を備えた
ものであり、請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の受光素子において、前記電極とは別に設けら
れて前記接合容量低下用不純物拡散領域に接続され前記
半導体基板に対して逆方向バイアス電圧となるような電
圧が印加される第2電極を備えたものであり、請求項5
記載の発明は、第1導電型の半導体基板と、この半導体
基板の表面付近に形成された複数個の第2導電型の受光
用不純物拡散領域と、前記半導体基板の表面に形成され
た絶縁膜と、前記複数個の受光用不純物拡散領域にそれ
ぞれ接続するように前記絶縁膜上に形成された複数個の
電極とを有する受光素子において、少なくとも前記絶縁
膜の一部の下における前記半導体基板の表面付近に前記
複数個の電極にそれぞれ対応して形成された複数個の互
いに独立した第2導電型の不純物拡散領域を備え、前記
絶縁膜を挟んで前記半導体基板と前記複数個の受光用不
純物拡散領域との各間に形成される複数個の静電容量
に、前記複数個の接合容量低下用不純物拡散領域と前記
半導体基板との各間の複数個の接合容量をそれぞれ直列
に付加したものであり、請求項6記載の発明は、請求項
5の受光素子において、前記受光用不純物拡散領域には
直接には接続されなくて前記絶縁膜の上に形成された電
極と、この電極に対応して前記絶縁膜の下における前記
半導体基板の表面付近に形成された単数または複数個の
互いに独立した第2導電型の不純物拡散領域を備えたも
のであり、請求項7記載の発明は、請求項5または6の
受光素子において、前記不純物拡散領域の各間における
前記半導体基板の表面付近に形成された第1導電型の不
純物拡散領域を備えたものであり、請求項8記載の発明
は、請求項7の受光素子において、前記第2導電型の不
純物拡散領域の各々に接続される複数個の電極を備えた
ものであり、請求項9記載の発明は、請求項8の受光素
子を使用する受光素子の使用方法であって、前記第2導
電型の不純物拡散領域の各々に接続された複数個の電極
へそれぞれ前記半導体基板に対して逆方向バイアス電圧
となるような電圧を印加しながら前記受光用不純物拡散
領域で受光を行い、請求項10記載の発明は、請求項9
の受光素子の使用方法において、前記第2導電型の不純
物拡散領域の各々に接続された複数個の電極へ前記半導
体基板に対して逆方向バイアス電圧となるような電圧を
それぞれ独立した電源から印加し、請求項11記載の発
明は、請求項9の受光素子の使用方法において、前記第
2導電型の不純物拡散領域の各々に接続された複数個の
電極へ前記半導体基板に対して逆方向バイアス電圧とな
るような電圧を単一の電源から各々独立した抵抗を介し
て印加し、請求項12記載の発明は、請求項5,6また
は7の受光素子において、前記第2導電型の不純物拡散
領域に接続された第2導電型の不純物拡散領域と、この
第2導電型の不純物拡散領域に接続される電極とを備え
たものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、不純物拡散領域に接
続される電極と絶縁膜を挾んで半導体基板との間に形成
される容量は、第2導電型の接合容量低下用不純物拡散
領域と半導体基板との間に形成される容量が直列に接続
されることになり、電極と半導体基板との間の全体の容
量が低減される。この結果、受光素子に並列に挿入され
る容量が小さくなり、電極の配線引き回しによる受光素
子の応答速度の低下が抑えられる。
【0014】請求項2記載の発明では、電極が延長して
形成される部分の少なくとも一部分が、受光用不純物拡
散領域及びその領域上の絶縁膜と同一の断面構造に形成
された接合容量低下用不純物拡散領域及びその領域上の
絶縁膜の上に形成されたことによって、不純物拡散領域
及び接合容量低下用不純物拡散領域と,電極が上に形成
される絶縁膜とを同時に形成することが可能になって製
造工程を特に変えることなく製造できる。
【0015】請求項3記載の発明では、受光用不純物拡
散領域と接合容量低下用不純物拡散領域との間の半導体
基板の表面付近に第1導電型の動作不良防止用不純物拡
散領域が形成されたことにより、受光素子の暗電流の増
加や光電流の漏洩等の動作不良が未然に防止される。
【0016】請求項4記載の発明では、半導体基板に対
して逆方向バイアス電圧となるような電圧が第2電極に
印加される。
【0017】請求項5記載の発明では、絶縁膜の一部の
下における半導体基板の表面付近に複数個の電極にそれ
ぞれ対応して複数個の互いに独立した第2導電型の不純
物拡散領域が形成されることにより、複数個の電極と半
導体基板との各間の容量結合が低減され、応答速度の低
下が防止されて各受光部の間のクロストークが減少す
る。
【0018】請求項6記載の発明では、受光用不純物拡
散領域には直接には接続されなくて絶縁膜の上に形成さ
れた電極と、この電極に対応して絶縁膜の下における半
導体基板の表面付近に単数または複数個の互いに独立し
た第2導電型の不純物拡散領域が形成されることによ
り、各受光用不純物拡散領域の間のクロストークが減少
するだけでなく、受光用不純物拡散領域には直接には接
続されなくて絶縁膜の上に形成された電極と半導体基板
との間の静電容量及び電極間のクロストークが減少して
正常な回路動作が行われる。
【0019】請求項7記載の発明では、各不純物拡散領
域の間における半導体基板の表面付近に第1導電型の不
純物拡散領域が形成されることにより、各不純物拡散領
域の間のクロストークが低減される。
【0020】請求項8記載の発明では、第2導電型の不
純物拡散領域の各々に複数個の電極が接続されることに
より、半導体基板に対して逆方向バイアス電圧となるよ
うな電圧が第2電極に印加される。
【0021】請求項12記載の発明では、第2導電型の
不純物拡散領域に第2導電型の不純物拡散領域が接続さ
れ、この第2導電型の不純物拡散領域に電極が接続され
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の第1実施例の断面図を示す。この実施例の受光素
子は、第1導電型のシリコン基板からなる半導体基板1
0と、この基板10の一部の表面付近に形成された受光
部をなす第2導電型の受光用不純物拡散領域20と、基
板10の一部の表面付近に形成され、接合容量を低下さ
せるための第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域
50と、基板10を覆うように形成された絶縁膜30
と、絶縁膜30の除去した部分を通して受光部20に導
通する第1の電極40と、基板10の裏面等に設けられ
た図示しない第2の電極とによって構成されている。基
板10としては第1導電型のシリコン基板を用いてい
る。第1の電極40は絶縁膜30上にかなり長い距離、
引き出されており、基板10の裏面等に設けられた図示
しない第2の電極と対になって受光素子の2つの端子を
構成している。外部からの光は受光用不純物拡散領域2
0で受光されて光電変換されて受光信号となり、この受
光信号が第1の電極40及び第2の電極を介して出力さ
れる。
【0023】第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領
域50は、第1の電極40に対して絶縁膜30を挟んで
断面的には対向する(第1の電極40に対して絶縁膜3
0を挟んで上下方向に対向する)とともに、平面的には
少なくとも第1の電極40の形成されている部分に重畳
されるように形成されている。この場合、接合容量低下
用不純物拡散領域50は第1の電極40と対向した部分
ができる限り含まれるように広くして基板10との間の
静電容量が直列に接続される範囲を広げるとともに、第
1の電極40の形成されていない部分に対しては、でき
る限り広がらないようにして基板10との間の接合容量
を小さくすることが望ましい。但し、接合容量低下用不
純物拡散領域50が受光用不純物拡散領域20と接続し
てしまうと、効果がむしろ低下してしまうので、図1に
示すように受光用不純物拡散領域20と接合容量低下用
不純物拡散領域50とは分離して形成する方がより効果
的である。
【0024】このような回路を模式的に示したのが図6
であり、前述した絶縁膜30を挟んで基板10と受光用
不純物拡散領域20との間に形成される静電容量Cfに
接合容量低下用不純物拡散領域50と基板10との間の
接合容量Cjが直列に付加され、受光素子に並列に挿入
される容量が Cf−Cj/(Cf+Cj) に低下する。典型的なPINフォトダイオードではCj
は100μm2の面積当りで、0.2pF程度以下であ
るので、受光素子に並列に挿入される静電容量はCfの
みの場合に比べて小さくなる。
【0025】このような構造の受光素子は、受光用不純
物拡散領域20および接合容量低下用不純物拡散領域5
0を同時に形成した後、受光用不純物拡散領域20上の
絶縁膜30を加工する方法や、接合容量低下用不純物拡
散領域50を形成した後、絶縁膜30の加工や受光用不
純物拡散領域20の形成を行なう方法等により製造でき
る。
【0026】このように、第1実施例によれば、受光用
不純物拡散領域20に接続される電極40と半導体基板
10との間に絶縁膜30を介して形成される静電容量C
fは、第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域50
と半導体基板10との間に形成される静電容量Cjが直
列に接続されることになり、電極40と半導体基板10
との間の全体の静電容量が低減される。この結果、受光
素子に並列に挿入される静電容量が小さくなり、電極の
配線引き回しによる受光素子の応答速度の低下が抑えら
れる。
【0027】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例では、図2に示すように、第2導電
型の接合容量低下用不純物拡散領域51を設ける構成は
第1の実施例と同様であるが、受光用不純物拡散領域2
0上の絶縁膜311と接合容量低下用不純物拡散領域5
1上の絶縁膜312の断面形状が同じに形成されている
点が異なり、かつ絶縁膜31の除去した部分を通して受
光部20に導通する第1の電極41が絶縁膜31上に延
長して引き回されている。
【0028】第1実施例の構成は、上記のように、受光
用不純物拡散領域20および接合容量低下用不純物拡散
領域50を別々に形成する製法も可能であるが、第2実
施例では、受光用不純物拡散領域20および接合容量低
下用不純物拡散領域51の断面形状が同じに形成され、
受光用不純物拡散領域20と接合容量低下用不純物拡散
領域51およびそれらの上の絶縁膜311,312を同
時に形成することが可能である。即ち、受光用不純物拡
散領域20と接合容量低下用不純物拡散領域51とを、
それら領域上の絶縁膜31の断面形状を同じにすること
により、通常の受光素子製造の工程を変えることなく、
第2実施例の受光素子を製造することができる。
【0029】この場合、受光用不純物拡散領域20上の
絶縁膜311は、通常、他の部分より薄いので、接合容
量低下用不純物拡散領域51上の絶縁膜312でも同様
に薄くなり、Cfの値は増大する。しかし、前述のよう
にCjの値の方がCfより小さいので、これらのCf,
Cjを直列に接続したものとして受光素子に並列に挿入
される静電容量の増加はわずかであり、実用上は問題は
ない。
【0030】上述の第2実施例によれば、電極41が延
長して形成される部分の少なくとも一部分が、不純物拡
散領域20及びその領域上の絶縁膜311と同一の断面
構造に形成された接合容量低下用不純物拡散領域51及
びその領域上の絶縁膜312の上に形成されたことによ
って、受光用不純物拡散領域20及び接合容量低下用不
純物拡散領域51と,電極41が上に形成される絶縁膜
312とを同時に形成することが可能になって製造工程
を特に変えることなく製造できる。
【0031】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。この第3実施例は、図3に示すように、受光用不純
物拡散領域20と電極40配線下の接合容量低下用不純
物拡散領域50とを分離して形成し、さらにそれらの間
に動作不良を防止するための第1導電型の動作不良防止
用不純物拡散領域60を形成したものである。
【0032】第3実施例はこのような構成とすることに
より、受光用不純物拡散領域20と接合容量低下用不純
物拡散領域50(第2実施例の接合容量低下用不純物拡
散領域51と同様なものでも良い。)との間で主に基板
10の表面付近に沿って電流が流れ、受光素子の暗電流
が増加したり、受光用不純物拡散領域20と接合容量低
下用不純物拡散領域50との間がその上側の電極に加え
られる電圧によって寄生的に形成されたMOSFETと
して動作してしまうことで分離の効果を損なったり、そ
の他受光素子の動作不良を引き起こしたりする等の問題
が発生する可能性を未然に防止することができる。
【0033】この第3実施例では、図7に示すように、
動作不良防止用不純物拡散領域60の部分で電極40と
基板10との間に形成される容量Cf1が並列に付加さ
れるが、この部分の平面的な面積を十分小さくすること
で、この付加的な容量Cf1の増加は無視できる程度に
小さくすることが可能である。尚、この辺の事情は、前
記第1実施例及び第2実施例においても第1導電型の不
純物拡散領域60が形成されない基板10の部分と、そ
れに対向する電極40,41とにより生ずる容量につい
ても同様である。
【0034】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。この第4実施例は、図4に示すように、上記第3実
施例において、電極40とは別に、絶縁層30の除去さ
れた部分を介して接合容量低下用不純物拡散領域50に
接続された第2電極70を設けたものである。この第4
実施例において、基板10側に形成した静電容量(基板
10と接合容量低下用不純物拡散領域50との接合容
量)Cjは、導電型の異なる半導体同志の接合を用いた
ものである。この接合容量Cjは、2つの導電型の半導
体の間の電極70に印加される電圧により変化する。こ
の印加電圧が逆方向電圧(P型領域に負、N型領域に正
の向きに印加する逆方向バイアス電圧)であると、この
逆方向電圧が高い程、接合容量Cjが減少する。
【0035】例えば前述のような典型的PINフォトダ
イオードでは、電極70に印加される逆方向電圧が10
Vとすると、同じく100μm2当りで接合容量Cjは
0.05pF程度となる。さらに高い逆方向電圧を電極
70に印加すれば、電極70に電圧を印加しない場合よ
り接合容量Cjを1桁以上を減らすことが可能である。
【0036】このように、第4実施例では、接合容量低
下用不純物拡散領域50に接続した電極70へ基板10
と接合容量低下用不純物拡散領域50との間で逆方向バ
イアス電圧となるような電圧VBを印加することで、基
板10と接合容量低下用不純物拡散領域50との間の接
合容量Cjvが小さくなり、受光素子に並列に挿入され
る容量がさらに減少する。この第4実施例の等価回路は
図8に示すようになる。
【0037】本発明は上記実施例に限らず、各種の変形
が可能である。例えば、第1実施例〜第4実施例におい
ては、上記構成のものの外側にいわゆるチャンネルスト
ッパと呼ばれる第1導電型の不純物拡散領域を形成して
も良い。
【0038】図10は本発明の第5実施例の一部を示
す。この第5実施例は、第1実施例の受光素子を同一の
半導体基板上に複数個形成するようにしたものである。
第1導電型のシリコン基板10の表面付近には複数個の
受光部をなす第2導電型の受光用不純物拡散領域2
1,202・・・が互いに分離して形成され、基板10
を覆うように絶縁膜30が形成される。第1の電極40
1,402・・・は互いに分離してそれぞれ絶縁膜30の
除去した部分を通して第2導電型の受光用不純物拡散領
域201,202・・・に導通するように設けられ、第2
導電型の接合容量低下用不純物拡散領域501,502
・・は互いに分離してそれぞれ第1の電極401,402
・・・に対して絶縁膜30を挟んで断面的には対向する
(第1の電極401,402・・・に対して絶縁膜30を
挟んで上下方向に対向する)とともに、平面的には少な
くとも第1の電極401,402・・・の形成されている
部分に重畳されるように形成されている。基板10の裏
面等には図示しない第2の電極が設けられ、第1の電極
401,402・・・は絶縁膜30上にかなり長い距離引
き出されていて第2の電極と対になって各受光素子毎に
2つの端子が構成されている。外部からの光は受光用不
純物拡散領域201,202・・・でそれぞれ受光されて
光電変換されて受光信号となり、これらの受光信号がそ
れぞれ第1の電極401,402・・・及び第2の電極を
介して出力される。
【0039】この第5実施例によれば、絶縁膜30の一
部の下における基板10の表面付近に複数個の電極40
1,402・・・にそれぞれ対応して複数個の互いに独立
した第2導電型の不純物拡散領域501,502・・・が
形成されるので、接合容量低下用不純物拡散領域5
1,502・・・が一体に設けられた場合に比べて各電
極401,402・・・と半導体基板10との間の静電容
量が低減され、応答速度の低下が防止されて各受光部2
1,202・・・の間のクロストークが減少する。
【0040】図11は本発明の第6実施例を示す。この
第6実施例では、上記第5実施例において、基板10上
にモノリシックに集積された抵抗,コンデンサ,トラン
ジスタ等の電子素子あるいはハイブリッドに集積された
チップ部品等の部品90が、絶縁膜30上に互いに分離
して形成された電極421,422・・・により接続され
て回路が構成される。そして、基板10の表面付近には
第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域521,5
2・・・が互いに分離してそれぞれ上記電極421,4
2・・・に対して絶縁膜30を挟んで断面的に対向す
る(電極421,422・・・に対して絶縁膜30を挟ん
で上下方向に対向する)とともに、平面的に少なくとも
電極421,422・・・の形成されている部分に重畳さ
れるように形成されている。
【0041】この第6実施例によれば、第5実施例と同
様な効果を奏するだけでなく、受光用不純物拡散領域2
0i(i=12,・・・)には直接には接続されなくて
絶縁膜30の上に形成された電極421,422・・・
と、この電極421,422・・・に対応して絶縁膜30
の下における基板10の表面付近に複数個の互いに独立
した第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域5
1,522・・・とが形成されることにより、各受光用
不純物拡散領域の間のクロストークが減少するだけでな
く、電極421,422・・・と基板10との間の静電容
量及び電極421,422・・・間のクロストークが減少
して正常な回路動作が行われる。
【0042】図12は本発明の第7実施例を示す。この
第7実施例では、第1導電型のシリコン基板10の表面
付近には複数個の受光部をなす第2導電型の受光用不純
物拡散領域201,202・・・が互いに分離して形成さ
れ、基板10を覆うように絶縁膜30が形成される。第
1の電極411,402,403・・・は互いに分離して
それぞれ絶縁膜30の除去した部分を通して第2導電型
の受光用不純物拡散領域201,202・・・に導通する
ように設けられ、第2導電型の接合容量低下用不純物拡
散領域511,502・・・は互いに分離してそれぞれ第
1の電極411,402・・・に対して絶縁膜30を挟ん
で断面的には対向する(第1の電極411,402・・・
に対して絶縁膜30を挟んで上下方向に対向する)とと
もに、平面的には少なくとも第1の電極411,402
・・の形成されている部分に重畳されるように形成され
ている。基板10の裏面等には図示しない第2の電極が
設けられ、第1の電極411,402・・・は絶縁膜30
上にかなり長い距離引き出されていて第2の電極と対に
なって各受光素子毎に2つの端子が構成されている。
【0043】基板10上にモノリシックに集積された抵
抗,コンデンサ,トランジスタ等の電子素子あるいはハ
イブリッドに集積されたチップ部品等の部品90が、絶
縁膜30上に互いに分離して形成された電極421,4
2・・・により接続されて回路が構成される。そし
て、基板10の表面付近には第2導電型の接合容量低下
用不純物拡散領域521,522・・・が互いに分離して
それぞれ上記電極421,422・・・に対して絶縁膜3
0を挟んで断面的に対向する(電極421,422・・・
に対して絶縁膜30を挟んで上下方向に対向する)とと
もに、平面的に少なくとも電極421,422・・・の形
成されている部分に重畳されるように形成されている。
基板10上の表面付近における第2導電型の受光用不純
物拡散領域201,202・・・と第2導電型の接合容量
低下用不純物拡散領域511,502・・・との間には第
1導電型の接合容量低下用不純物拡散領域601,602
・・・が形成され、基板10上の表面付近における第2
導電型の接合容量低下用不純物拡散領域521,522
・・及び受光用不純物拡散領域203の各間には第2導
電型の接合容量低下用不純物拡散領域611,612・・
・が形成される。さらに、基板10上の表面付近におけ
る受光用不純物拡散領域201,202の間には第1導電
型の接合容量低下用不純物拡散領域62が形成され、こ
の接合容量低下用不純物拡散領域62は受光素子間の分
離手段あるいはチャンネルストッパ等として知られてい
る。
【0044】この第7実施例によれば、基板10上の表
面付近における受光用不純物拡散領域201,202・・
・と接合容量低下用不純物拡散領域511,502・・・
との間には第1導電型の接合容量低下用不純物拡散領域
601,602・・・が形成されるので、受光用不純物拡
散領域201,202・・・と接合容量低下用不純物拡散
領域511,502・・・との間の分離を確実にすること
ができる。
【0045】図13は本発明の第8実施例を示す。この
第8実施例は、第7実施例において、電極701,7
2,703・・・を互いに分離してそれぞれ絶縁膜30
の除去した部分を通して接合容量低下用不純物拡散領域
511,502,521,522・・・に導通するように設
けたものであり、この電極701,702,703・・・
には基板10と接合容量低下用不純物拡散領域511
502,521,522・・・との間で逆方向バイアス電
圧となるような電圧が印加される。
【0046】本発明の第9実施例は、上記第8実施例に
おいて、基板10に対して逆バイアス電圧となるような
電圧を各第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域に
印加しながら各受光部で受光を行うようにしたものであ
り、各電極と基板10との間の容量をさらに低減するこ
とができる。
【0047】図14は本発明の第10実施例の等価回路
を示す。この第10実施例は上記第8実施例において、
基板10と接合容量低下用不純物拡散領域511,5
2,521,522・・・との間で逆方向バイアス電圧
となるような電圧を互いに独立した電源E1,E2,・
・・から電極701,702,703・・・に個別に印加
するようにしたものである。なお、図14において、C
1,Cf2・・・は絶縁膜30を挟んで基板10と受光
用不純物拡散領域201,202、接合容量低下用不純物
拡散領域521,522・・・との各間に形成される静電
容量、Cjv1,Cjv2・・・は接合容量低下用不純物
拡散領域511,502,521,522・・・と基板10
との各間の接合容量、PD1,PD2は受光用不純物拡散
領域201,202及び基板10により構成される受光部
分である。基板10と接合容量低下用不純物拡散領域5
1,502,521,522・・・との間で逆方向バイア
ス電圧となるような電圧を単一の電源Eから電極7
1,702,703・・・へ介して印加する場合には、
その電源電圧印加ラインを通して接合容量低下用不純物
拡散領域511,502,521,522・・・が実質的に
一体なものになってクロストークを生ずるという問題が
あるが、第10実施例では、基板10と接合容量低下用
不純物拡散領域511,502,521,522・・・との
間で逆方向バイアス電圧となるような電圧を互いに独立
した電源E1,E2,・・・から電極701,702,7
3・・・に個別に印加するので、そのような問題が回
避できる。
【0048】図15は本発明の第11実施例の等価回路
を示す。この第11実施例は上記第10実施例におい
て、基板10と接合容量低下用不純物拡散領域511
502,521,522・・・との間で逆方向バイアス電
圧となるような電圧を単一の電源Eから電極701,7
2,703・・・へ抵抗R1,R2・・・をそれぞれ介し
て印加するようにしたものであり、抵抗R1,R2・・・
の挿入により接合容量低下用不純物拡散領域511,5
2,521,522・・・の各間の結合が弱められて上
記問題を解決でき、かつ構成の簡単化,小型軽量化,低
コスト化を計ることができる。
【0049】図16は本発明の第12実施例の一部を示
す。この第12実施例は、抵抗Riとして第2導電型の
不純物拡散領域を用いるようにしたものである。すなわ
ち、上記実施例とほぼ同様に、第1導電型のシリコン基
板10の表面付近には複数個の受光部をなす第2導電型
の受光用不純物拡散領域201,202・・・が互いに分
離して形成され、基板10を覆うように絶縁膜30が形
成される。第1の電極401,402・・・は互いに分離
してそれぞれ絶縁膜30の除去した部分を通して第2導
電型の受光用不純物拡散領域201,202・・・に導通
するように設けられ、第2導電型の接合容量低下用不純
物拡散領域501,502・・・は互いに分離してそれぞ
れ第1の電極401,402・・・に対して絶縁膜30を
挟んで断面的には対向する(第1の電極401,402
・・に対して絶縁膜30を挟んで上下方向に対向する)
とともに、平面的には少なくとも第1の電極401,4
2・・・の形成されている部分に重畳されるように形
成されている。基板10の裏面等には図示しない第2の
電極が設けられ、第1の電極401,402・・・は絶縁
膜30上にかなり長い距離引き出されていて第2の電極
と対になって各受光素子毎に2つの端子が構成されてい
る。
【0050】基板10上の表面付近における第2導電型
の受光用不純物拡散領域201,202・・・と第2導電
型の接合容量低下用不純物拡散領域501,502・・・
との間には第1導電型の接合容量低下用不純物拡散領域
601,602・・・が形成され、基板10上の表面付近
における第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域5
1,522・・・及び受光用不純物拡散領域203の各
間には第2導電型の接合容量低下用不純物拡散領域61
1,612・・・が形成される。さらに、基板10上にモ
ノリシックに集積された抵抗,コンデンサ,トランジス
タ等の電子素子あるいはハイブリッドに集積されたチッ
プ部品等の部品90が、絶縁膜30上に互いに分離して
形成された電極421,422・・・により接続されて回
路が構成される。基板10上の表面付近における受光用
不純物拡散領域201,202の間には第1導電型の接合
容量低下用不純物拡散領域62が形成され、この接合容
量低下用不純物拡散領域62は受光素子間の分離手段あ
るいはチャンネルストッパ等として知られている。
【0051】基板10の表面付近における電極73と接
合容量低下用不純物拡散領域501,502・・・との各
間には抵抗として第2導電型の抵抗用不純物拡散領域5
1,532・・・が互いに分離してそれぞれ上記電極4
1,402・・・に対して絶縁膜30を挟んで断面的に
対向する(電極401,402・・・に対して絶縁膜30
を挟んで上下方向に対向する)とともに、平面的に少な
くとも電極401,402・・・の形成されている部分に
重畳されるように細長に形成されている。そして、基板
10と接合容量低下用不純物拡散領域511,502,5
1,522・・・との間で逆方向バイアス電圧となるよ
うな電圧が単一の電源Eから電極73を介して更に抵抗
用不純物拡散領域531,532・・・をそれぞれ介して
接合容量低下用不純物拡散領域501,502・・・に印
加される。
【0052】抵抗用不純物拡散領域531,532・・・
は抵抗値を大きくするために細長に形成されているが、
蛇行させることなどにより抵抗値を大きくするようにし
てもよい。なお、接合容量低下用不純物拡散領域6
1,602,611,612・・・は公知のチャンネルス
トッパ等と一体になって連続して不可分に形成されてい
る。また、抵抗用不純物拡散領域531,532・・・の
存在により接合容量低下用不純物拡散領域501,502
・・・の各間の接合容量低下用不純物拡散領域611
612・・・に相当する部分は分断されているが、接合
容量低下用不純物拡散領域501,502・・・の各間の
結合が実質的に小さければ差し支えない。
【0053】この第12実施例によれば、同一の基板1
0上に抵抗用不純物拡散領域531,532・・・を抵抗
として設けたので、特別の部品あるいは製造工程の追加
を必要とせずに実現できる。
【0054】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、不純物拡散領域に接続される電極と絶縁膜を挾んで
半導体基板との間に形成される容量が、第2導電型の接
合容量低下用不純物拡散領域と半導体基板との間に形成
される容量が直列に接続されるので、電極と半導体基板
との間の全体の容量を低減できて受光素子に並列に挿入
される容量を小さくでき、電極の配線引き回しによる受
光素子の応答速度の低下を抑えることができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、電極が延長
して形成される部分の少なくとも一部分が、受光用不純
物拡散領域及びその領域上の絶縁膜と同一の断面構造に
形成された接合容量低下用不純物拡散領域及びその領域
上の絶縁膜の上に形成されるので、不純物拡散領域及び
接合容量低下用不純物拡散領域と,電極が上に形成され
る絶縁膜とを同時に形成することが可能になって製造工
程を特に変えることなく製造できる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、受光用不純
物拡散領域と接合容量低下用不純物拡散領域との間の半
導体基板の表面付近に第1導電型の動作不良防止用不純
物拡散領域が形成されるので、受光素子の暗電流の増加
や光電流の漏洩等の動作不良を未然に防止できる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、半導体基板
に対して逆方向バイアス電圧となるような電圧を第2電
極に印加するので、半導体基板と接合容量低下用不純物
拡散領域との間の接合容量を小さくでき、受光素子に並
列に挿入される容量をさらに減少させることができる。
【0058】請求項5記載の発明によれば、絶縁膜の一
部の下における半導体基板の表面付近に複数個の電極に
それぞれ対応して複数個の互いに独立した第2導電型の
不純物拡散領域が形成されるので、複数個の電極と半導
体基板との各間の容量結合を低減でき、応答速度の低下
を防止できて各受光部の間のクロストークを減少させる
ことができる。
【0059】請求項6記載の発明によれば、受光用不純
物拡散領域には直接には接続されなくて絶縁膜の上に形
成された電極と、この電極に対応して絶縁膜の下におけ
る半導体基板の表面付近に単数または複数個の互いに独
立した第2導電型の不純物拡散領域が形成されるので、
各受光用不純物拡散領域の間のクロストークを減少させ
ることができるだけでなく、受光用不純物拡散領域には
直接には接続されなくて絶縁膜の上に形成された電極と
半導体基板との間の静電容量及び電極間のクロストーク
を減少させることができて正常な回路動作を行わせるこ
とができる。
【0060】請求項7記載の発明では、各不純物拡散領
域の間における半導体基板の表面付近に第1導電型の不
純物拡散領域が形成されるので、各不純物拡散領域の間
のクロストークを低減させることができる。
【0061】請求項8記載の発明及び請求項9記載の発
明によれば、第2導電型の不純物拡散領域の各々に複数
個の電極を接続して半導体基板に対して逆方向バイアス
電圧となるような電圧を第2の電極に印加するので、受
光素子に並列に挿入される容量をさらに減少させること
ができる。
【0062】請求項10記載の発明によれば、第2導電
型の不純物拡散領域の各々に接続された複数個の電極へ
前記半導体基板に対して逆方向バイアス電圧となるよう
な電圧をそれぞれ独立した電源から印加するので、電源
電圧印加ラインを通して接合容量低下用不純物拡散領域
が実質的に一体なものになってクロストークを生ずると
いう問題を回避することができる。
【0063】請求項11記載の発明によれば、第2導電
型の不純物拡散領域の各々に接続された複数個の電極へ
半導体基板に対して逆方向バイアス電圧となるような電
圧を単一の電源から各々独立した抵抗を介して印加する
ので、電源電圧印加ラインを通して接合容量低下用不純
物拡散領域が実質的に一体なものになってクロストーク
を生ずるという問題を解決することができる。
【0064】請求項12記載の発明によれば、第2導電
型の不純物拡散領域に第2導電型の不純物拡散領域を接
続してこの第2導電型の不純物拡散領域に電極を接続す
るので、特別の部品あるいは製造工程の追加を必要とせ
ずに実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図5】従来の受光素子の等価回路を示す回路図であ
る。
【図6】上記第1実施例の等価回路を示す回路図であ
る。
【図7】上記第3実施例の等価回路を示す回路図であ
る。
【図8】上記第4実施例の等価回路を示す回路図であ
る。
【図9】従来の受光素子を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の第6実施例を示す断面図である。
【図12】本発明の第7実施例を示す断面図である。
【図13】本発明の第8実施例を示す断面図である。
【図14】本発明の第10実施例の等価回路を示す回路
図である。
【図15】本発明の第11実施例の等価回路を示す回路
図である。
【図16】本発明の第12実施例の一部を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 半導体基板 20 受光用不純物拡散領域 30,31,311,312 絶縁膜 40,41,42,70,73 電極 50,51,52,61 接合容量低下用不純物拡
散領域 60 動作不良防止用不純物拡散領域 E1,E2,E3,E4,E 電源 抵抗R1,R2,R3,R4 抵抗 53 抵抗用不純物拡散領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−18256(JP,A) 特開 平3−274769(JP,A) 特開 平1−220867(JP,A) 特開 昭62−126653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/00 - 31/0392 H01L 31/10 - 31/119 H01L 27/14 - 27/148

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基板と、この半導体基
    板の表面付近に形成された第2導電型の受光用不純物拡
    散領域と、前記半導体基板の表面に形成された絶縁膜
    と、前記受光用不純物拡散領域に接続するように前記絶
    縁膜上に形成された電極とを有する受光素子において、 前記電極が延長して形成される部分における前記絶縁膜
    の下の前記半導体基板の表面付近に形成された第2導電
    型の接合容量低下用不純物拡散領域を備え、前記絶縁膜
    を挟んで前記半導体基板と前記受光用不純物拡散領域と
    の間に形成される静電容量に、前記接合容量低下用不純
    物拡散領域と前記半導体基板との間の接合容量を直列に
    付加したことを特徴とする受光素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の受光素子において、前記電
    極が延長して形成される部分の少なくとも一部分を、前
    記受光用不純物拡散領域及びその領域上の絶縁膜と同一
    の断面構造に形成された前記接合容量低下用不純物拡散
    領域及びその領域上の絶縁膜の上に形成したことを特徴
    とする受光素子。
  3. 【請求項3】請求項1記載の受光素子において、前記受
    光用不純物拡散領域と前記接合容量低下用不純物拡散領
    域との間の前記半導体基板の表面付近に形成された第1
    導電型の動作不良防止用不純物拡散領域を備えたことを
    特徴とする受光素子。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の受光素子にお
    いて、前記電極とは別に設けられて前記接合容量低下用
    不純物拡散領域に接続され前記半導体基板に対して逆方
    向バイアス電圧となるような電圧が印加される第2電極
    を備えたことを特徴とする受光素子。
  5. 【請求項5】第1導電型の半導体基板と、この半導体基
    板の表面付近に形成された複数個の第2導電型の受光用
    不純物拡散領域と、前記半導体基板の表面に形成された
    絶縁膜と、前記複数個の受光用不純物拡散領域にそれぞ
    れ接続するように前記絶縁膜上に形成された複数個の電
    極とを有する受光素子において、 少なくとも前記絶縁膜の一部の下における前記半導体基
    板の表面付近に前記複数個の電極にそれぞれ対応して形
    成された複数個の互いに独立した第2導電型の不純物拡
    散領域を備え、前記絶縁膜を挟んで前記半導体基板と前
    記複数個の受光用不純物拡散領域との各間に形成される
    複数個の静電容量に、前記複数個の接合容量低下用不純
    物拡散領域と前記半導体基板との各間の複数個の接合容
    量をそれぞれ直列に付加したことを特徴とする受光素
    子。
  6. 【請求項6】請求項5の受光素子において、前記受光用
    不純物拡散領域には直接には接続されなくて前記絶縁膜
    の上に形成された電極と、この電極に対応して前記絶縁
    膜の下における前記半導体基板の表面付近に形成された
    単数または複数個の互いに独立した第2導電型の不純物
    拡散領域を備えたことを特徴とする受光素子。
  7. 【請求項7】請求項5または6の受光素子において、前
    記不純物拡散領域の各間における前記半導体基板の表面
    付近に形成された第1導電型の不純物拡散領域を備えた
    ことを特徴とする受光素子。
  8. 【請求項8】請求項7の受光素子において、前記第2導
    電型の不純物拡散領域の各々に接続される複数個の電極
    を備えたことを特徴とする受光素子。
  9. 【請求項9】請求項8の受光素子を使用する受光素子の
    使用方法であって、前記第2導電型の不純物拡散領域の
    各々に接続された複数個の電極へそれぞれ前記半導体基
    板に対して逆方向バイアス電圧となるような電圧を印加
    しながら前記受光用不純物拡散領域で受光を行うことを
    特徴とする受光素子の使用方法。
  10. 【請求項10】請求項9の受光素子の使用方法におい
    て、前記第2導電型の不純物拡散領域の各々に接続され
    た複数個の電極へ前記半導体基板に対して逆方向バイア
    ス電圧となるような電圧をそれぞれ独立した電源から印
    加することを特徴とする受光素子の使用方法。
  11. 【請求項11】請求項9の受光素子の使用方法におい
    て、前記第2導電型の不純物拡散領域の各々に接続され
    た複数個の電極へ前記半導体基板に対して逆方向バイア
    ス電圧となるような電圧を単一の電源から各々独立した
    抵抗を介して印加することを特徴とする受光素子の使用
    方法。
  12. 【請求項12】請求項5,6または7の受光素子におい
    て、前記第2導電型の不純物拡散領域に接続された第2
    導電型の不純物拡散領域と、この第2導電型の不純物拡
    散領域に接続される電極とを備えたことを特徴とする受
    光素子。
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