JP2001077370A - Soi半導体集積回路 - Google Patents

Soi半導体集積回路

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JP2001077370A
JP2001077370A JP25399599A JP25399599A JP2001077370A JP 2001077370 A JP2001077370 A JP 2001077370A JP 25399599 A JP25399599 A JP 25399599A JP 25399599 A JP25399599 A JP 25399599A JP 2001077370 A JP2001077370 A JP 2001077370A
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silicon
transistor
insulating film
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layer
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JP25399599A
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Yusuke Otomo
祐輔 大友
Mika Nishisaka
美香 西坂
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOI半導体集積回路に発生するクロストー
クノイズを低減する。 【解決手段】 トランジスタ130とトランジスタ14
0との間の埋め込み絶縁膜102上に、シリコン基板1
01より高い濃度で不純物が導入された所定の導電型の
シリコン活性層105を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁膜上の薄膜
シリコン層に半導体装置の回路を形成するSOI(シリ
コンオンインシュレータ)半導体集積回路に関し、特
に、チップ上に配置された回路間で発生するクロストー
クノイズが少ないSOI半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンを用いた半導体装置によるLS
Iの大集積化や高性能化が進む中で、大集積化や高性能
化に加えてLSIの高速,低消費電力化が要求されてき
ている。この高速・低消費電極化の要求に対応するた
め、SOI基板上に半導体集積回路を形成する技術が注
目されている。従来のSOI基板を用いたSOI半導体
集積回路は、図6に示すように、シリコン基板601に
形成された埋め込み絶縁膜602上に、例えば、ディジ
タル回路の一部を構成するトランジスタ630やアナロ
グ回路の一部を構成するトランジスタ640を含めた複
数のトランジスタを形成している。隣り合うトランジス
タ630,640は、埋め込み絶縁膜602上の半導体
層を加工して形成されたシリコン島631,641に形
成されている。
【0003】シリコン島631に形成されたトランジス
タ630は、シリコン島631中央部にゲート絶縁膜6
32を介して形成されたゲート電極633と、ゲート電
極633両脇のシリコン島631に形成されたソース6
34・ドレイン635とから構成されている。同様に、
シリコン島641に形成されたトランジスタ640は、
シリコン島641中央部にゲート絶縁膜642を介して
形成されたゲート電極643と、ゲート電極643両脇
のシリコン島641に形成されたソース644・ドレイ
ン645とから構成されている。なお、埋め込み絶縁膜
602上には、トランジスタ630,640を覆うよう
に、層間絶縁膜604が形成されている。
【0004】トランジスタ630は、前述したように、
ディジタル回路の一部を構成しており、ドレイン635
の電圧は0Vから電源電圧(例えば2.0V)の幅で変
化する。このトランジスタ630に対し、トランジスタ
640は、前述したように、アナログ回路の一部を構成
しており、ドレイン645の電圧振幅は数十mVであ
る。したがって、図6に示したトランジスタ配置の場
合、トランジスタ630からトランジスタ640のドレ
イン645へ伝搬するノイズを数mV未満に押さえなけ
れば、トランジスタ640を含むアナログ回路は誤動作
することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のSO
I半導体集積回路では、トランジスタ630からトラン
ジスタ640のドレイン645へ伝搬するノイズが、数
mVを越えてしまい、トランジスタ640を含む回路に
誤動作を与えるという問題があった。このトランジスタ
640を含む回路の誤動作を与えるノイズの伝搬に関し
て、図7を用いて説明する。ノイズ伝搬の主経路は、基
板601を介する経路である。トランジスタ630のド
レイン635の信号は、埋め込み絶縁膜602の容量7
01のカップリングにより、ドレイン635直下の地点
Aの基板電位を変化させる。この地点Aの電位変化は、
基板601の界面抵抗702を介し、減衰しながら地点
Bに到達する。地点Bの電位変化は、埋め込み絶縁膜6
02の容量703のカップリングにより、トランジスタ
640のドレイン645に入力する。
【0006】また、ノイズの副経路として、トランジス
タ上に形成されている層間絶縁膜を介する経路がある。
トランジスタ630のドレイン635の電位変化は、層
間絶縁膜604の容量704を介してトランジスタ64
0のドレイン645に到達する。このように、主経路,
副経路からトランジスタ640に到達する電圧変化は、
トランジスタ640で本来扱う信号とは無関係なクロス
トークノイズである。そして、このクロストークノイズ
により、トランジスタ640で構成される回路が誤動作
を引き起こすことになる。
【0007】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、SOI半導体集積回路に
発生するクロストークノイズを低減することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のSOI半導体
集積回路は、シリコン基板上に形成された埋め込み絶縁
膜と、この埋め込み絶縁膜上に選択的に形成された第1
のシリコン島と、埋め込み絶縁膜上に第1のシリコン島
とは離間して選択的に形成された第2のシリコン島と、
第1のシリコン島に形成された第1のトランジスタと、
第2のシリコン島に形成された第2のトランジスタと、
第1のシリコン島と第2のシリコン島の間の埋め込み絶
縁膜上に、第1のシリコン島および第2のシリコン島と
は離間して配置され、シリコン基板より不純物濃度の高
いシリコンからなり、電位が固定されたシリコン活性層
とを備えたものである。この発明によれば、シリコン活
性層直下の埋め込み絶縁膜下に空乏層が形成される。
【0009】この発明の他の形態は、第1のトランジス
タと第2のトランジスタとシリコン活性層とを覆って形
成された層間絶縁膜を備え、新たに、シリコン活性層上
にこの層間絶縁膜を介して形成され、シリコン活性層に
電気的に接続する金属配線層を備えた。この発明の他の
形態は、新たに、層間絶縁膜を介して第2のトランジス
タ上部を覆って形成され、金属配線層に電気的に接続す
る金属層を備えた。また、この発明の他の形態では、第
2のトランジスタからなり第1のシリコン島とは離間し
て埋め込み絶縁膜上に形成された回路を備え、シリコン
活性層は、第1のシリコン島と回路との間に配置した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 実施の形態1 はじめに、この発明の第1の実施の形態に関して説明す
る。図1(a)の平面図に示すように、この実施の形態
1では、埋め込み絶縁膜102上に、例えば、ディジタ
ル回路の一部を構成する複数のトランジスタ130とア
ナログ回路の一部を構成する複数のトランジスタ140
とを備え、トランジスタ130とトランジスタ140と
の間に、シリコン基板101より高い濃度で不純物が導
入された所定の導電型のシリコン活性層105を備える
ようにした。このシリコン活性層105は、例えば接地
線に接続して電気的に0Vに固定されている。
【0011】トランジスタ130,シリコン活性層10
5,トランジスタ140にかけての断面(AA’断面)
をみると、図1(b)に示すように、シリコン基板10
1上に埋め込み絶縁膜102は形成され、この埋め込み
絶縁膜102上の半導体層を加工して形成されたシリコ
ン島131,141に、トランジスタ130,140は
形成されている。そして、シリコン島131,141の
加工と同時にシリコン活性層105は形成されている。
なお、埋め込み絶縁膜102上には、トランジスタ13
0,140そしてシリコン活性層105を覆うように、
層間絶縁膜104が形成されている。
【0012】シリコン島131に形成されたトランジス
タ130は、シリコン島131中央部にゲート絶縁膜1
32を介して形成されたゲート電極133と、ゲート電
極133両脇のシリコン島131に形成されたソース1
34・ドレイン135とから構成されている。このトラ
ンジスタ130は、ディジタル回路の1回路を構成する
トランジスタであり、ドレイン135の電圧は0Vから
2V(電源電圧)の幅で変化する。
【0013】同様に、シリコン島141に形成されたト
ランジスタ140は、シリコン島141中央部にゲート
絶縁膜142を介して形成されたゲート電極143と、
ゲート電極143両脇のシリコン島141に形成された
ソース144・ドレイン145とから構成されている。
このトランジスタ140は、アナログ回路の1回路を構
成するトランジスタであり、トランジスタ動作時のドレ
イン145の電圧振幅は、数十mVである。
【0014】トランジスタ140で構成されるアナログ
回路が正常に動作するためには、トランジスタ140の
ドレイン145へ到達するノイズの電圧振幅を、トラン
ジスタ動作時のドレイン145の電圧振幅である数十m
Vより十分小さくする必要がある。しかしながら、信号
振幅が大きいトランジスタ130の信号が、図7に示し
たように、シリコン基板101や層間絶縁膜104を通
して、クロストークノイズとしてトランジスタ140に
入力するため、従来ではトランジスタ140によるアナ
ログ回路の正常動作を阻害していた。
【0015】このアナログ回路の誤動作を防ぐためた
め、実施の形態1では、トランジスタ130とトランジ
スタ140との間にシリコン活性層105を備え、トラ
ンジスタ140に侵入するクロストークノイズを抑制す
るようにした。シリコン活性層105は、図示していな
いが、電極などににより接地線に接続され、接地電位
(0V)に電気的に固定されているので、シリコン活性
層105直下の埋め込み絶縁膜102下に空乏層が形成
される。そして、空乏層の形成により、トランジスタ1
40に侵入するクロストークノイズが抑制できる。
【0016】以下、シリコン活性層によるノイズ低減の
原理を説明する。まず、シリコン活性層の導電型をn形
にした場合について説明すると、この場合、シリコン活
性層(n+形)−埋め込み絶縁膜−シリコン基板(p
-形)にかけてのエネルギーバンドの状態は、図2
(a)に示すようになる。0Vに電位固定されたシリコ
ン活性層を埋め込み絶縁膜上に置くだけで、シリコン基
板の埋め込み絶縁膜側に厚さ1μm程度の空乏層が形成
される。空乏層は、シリコン活性層のフェルミレベルと
基板のフェルミレベルとの差により、不純物濃度の低い
シリコン基板側のバンドが曲がるために形成される。
【0017】シリコン基板に形成された空乏層は、埋め
込み絶縁膜とシリコン基板の界面抵抗に比較して、格段
に高い抵抗として作用する。したがって、シリコン活性
層の配置で空乏層が形成されることにより、図7に示し
た界面抵抗702が極端に大きくなる。この界面抵抗の
極端な増大のため、トランジスタ130直下で発生した
電圧変化(ノイズ)は、トランジスタ140下部に到達
するまでに著しく減衰する。すなわち、トランジスタ1
40のドレイン145に入力するノイズが減少する。
【0018】次に、シリコン活性層の導電型をp形にし
た場合について説明すると、この場合、シリコン活性層
(p+形)−埋め込み絶縁膜−シリコン基板(p-形)に
かけてのエネルギーバンドの状態は、図2(b)に示す
ようになる。0Vに電位固定されたシリコン活性層を埋
め込み絶縁膜上に置くだけで、シリコン活性層をp形と
した場合でも、シリコン基板の埋め込み絶縁膜側に厚さ
0.25μm程度の空乏層が形成される。この空乏層
も、やはり、埋め込み絶縁膜とシリコン基板の界面抵抗
に比較して、格段に高い抵抗として作用するので、p形
としたシリコン活性層を配置することでも、トランジス
タ140のドレイン145に入力するノイズが減少す
る。
【0019】以上説明したように、この実施の形態1に
よれば、埋め込み絶縁膜上に形成された隣り合うトラン
ジスタ間に、埋め込み絶縁膜に接触してシリコン活性層
を配置したので、隣り合うトランジスタ間を伝搬するノ
イズを低減することができる。シリコン活性層は、シリ
コン基板より高い不純物濃度を備えていればよく、導電
型はp形であってもn形であってもよい。ただし、シリ
コン活性層の導電型は、トランジスタを構成するソース
・ドレインと同一の導電型とする方が、ソース・ドレイ
ンの形成時に同時にシリコン活性層形成領域に不純物を
導入できるので、製造プロセスの簡略化ができる。
【0020】ところで、上記では図1(a)に示したよ
うに、シリコン活性層105は、コの字型にトランジス
タ140形成領域周囲に配置するようにしたが、この配
置状態に限るものではない。シリコン活性層は、隣り合
うトランジスタ間に線状に配置してもよい。また、ノイ
ズから保護する対象のトランジスタの周囲を囲うように
シリコン活性層を配置してもよい。また、トランジスタ
単体ではなく、トランジスタを含む回路ブロック間に、
シリコン活性層を配置するようにしてもよい。なお、上
記実施の形態では、シリコン活性層の電位を固定してい
るが、シリコン活性層の電位を固定せずに浮遊状態とし
ても同様の効果が得られる。
【0021】また、上記実施の形態では、単純にシリコ
ン活性層を隣り合うトランジスタ間に配置するようにし
たが、これに限るものではなく、シリコン活性層を交互
に導電型が変化するダイオードが連続した構成としても
よい。また、隣り合うトランジスタ間に、動作をしない
ようにゲート電極の電位が制御されたトランジスタの構
造体を配置してもよい。トランジスタの構造体を配置す
る場合、隣り合うトランジスタ間に複数のシリコン活性
層が配置されることになる。
【0022】実施の形態2 次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
図3(a)の断面図に示すように、この実施の形態で
は、シリコン基板101上に埋め込み絶縁膜102が形
成され、埋め込み絶縁膜102上に、例えば、ディジタ
ル回路の一部を構成する複数のトランジスタ130とア
ナログ回路の一部を構成する複数のトランジスタ140
とを備え、トランジスタ130とトランジスタ140と
の間に、シリコン基板101より高い濃度で不純物が導
入された所定の導電型のシリコン活性層105を備える
ようにした。これらは、実施の形態1と同様である。
【0023】そして、この実施の形態では、シリコン活
性層105上に層間絶縁膜104を介して電気的に接続
する金属配線層106を配置し、かつ、金属配線層10
6上に層間絶縁膜107を介して電気的に接続する金属
配線層108を配置した。シリコン活性層105は、ビ
ア104aで金属配線層106と電気的に接続し、金属
配線層106は、ビア107aで金属配線層108に接
続している。なお、金属配線層108は、層間絶縁膜1
09で覆われている。また、シリコン活性層105,金
属配線層106,108は、図3(b)の平面図に示す
ように、トランジスタ140を囲うように形成されてい
る。なお、図3(a)は、図3(b)のAA’断面であ
り、図3において、同一の符号は図1と同様である。
【0024】この実施の形態2においても、上記の実施
の形態1と同様に、シリコン活性層105により埋め込
み絶縁膜102直下に空乏層を形成し、シリコン基板1
01を介してトランジスタ140に入力するノイズを低
減する。加えて、この実施の形態では、シリコン活性層
105に接続して電気的に固定された金属配線層10
6,108により、トランジスタ130とトランジスタ
140との間を電気的に遮断する。
【0025】前述したように、トランジスタ140への
クロストークノイズの経路は、トランジスタ上の配置さ
れている層間絶縁膜を経由する副経路もある。しかし、
この実施の形態では、クロストークノイズの副経路に金
属配線層106,108を配置したので、副経路による
トランジスタ140のドレイン145に到達する電気力
線は、金属配線層106,108を迂回することにな
る。このため、図7に示した容量704の容量値はきわ
めて小さな値となり、金属配線層106,108により
クロストークノイズの副経路を遮断することになる。
【0026】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、シリコン活性層105によりクロストークノイズ
の主経路の伝搬を抑制し、金属配線層106,108に
よりクロストークノイズの副経路の伝搬を抑制できる。
なお、上記実施の形態2では、金属配線層を2層用いる
ようにしているが、これに限るものではなく、金属配線
層を1層としてもよく、また、金属配線層を3層以上と
してもよい。また、シリコン活性層105と金属配線層
106とを接続するビア104aや、金属配線層106
と金属配線層108とを接続するビア107aは、それ
ぞれ複数配置してビアの間隔を密にすると、遮断効果を
高めるのに有利である。また、ビア107aがビア10
4a直上に配置されている必要はない。
【0027】実施の形態3 次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。
図4(a)の断面図に示すように、この実施の形態で
は、シリコン基板101上に埋め込み絶縁膜102が形
成され、埋め込み絶縁膜102上に、例えば、ディジタ
ル回路の一部を構成する複数のトランジスタ130とア
ナログ回路の一部を構成する複数のトランジスタ140
とを備え、トランジスタ130とトランジスタ140と
の間に、シリコン基板101より高い濃度で不純物が導
入された所定の導電型のシリコン活性層105を備える
ようにした。これらは、実施の形態1、2と同様であ
る。
【0028】そして、この実施の形態3では、シリコン
活性層105上に層間絶縁膜104を介して電気的に接
続する金属配線層106を配置し、かつ、トランジスタ
140の上を覆う金属層110を層間絶縁膜107上に
配置した。この金属層110は、層間絶縁膜107中に
形成されたビア107aで金属配線層106に電気的に
接続する。また、シリコン活性層105は、ビア104
aで金属配線層106と電気的に接続する。なお、金属
層110は、層間絶縁膜109で覆われている。
【0029】また、シリコン活性層105,金属配線層
106は、図4(b)の平面図に示すように、トランジ
スタ130とトランジスタ140間を含むコの字型に形
成されている。なお、図4(a)は、図4(b)のA
A’断面であり、図4において、同一の符号は図1,3
と同様である。
【0030】この実施の形態3においても、上記の実施
の形態1,2と同様に、シリコン活性層105により埋
め込み絶縁膜102直下に空乏層を形成し、シリコン基
板101を介してトランジスタ140に入力するノイズ
を低減する。加えて、この実施の形態では、シリコン活
性層105に接続して電気的に固定された金属配線層1
06と金属層110とにより、トランジスタ130とト
ランジスタ140との間を電気的に遮断する。
【0031】金属配線層106と金属層110とによ
り、トランジスタ130のドレイン135からトランジ
スタ140のドレイン145に到達する電気力線は、ほ
とんどが遮断される。したがって、副経路でトランジス
タ140のドレイン145に到達するクロストークノイ
ズは、ほとんどが遮断される。加えて、この実施の形態
では、トランジスタ140上部を覆うように金属層11
0を配置したので、トランジスタ140の上部から侵入
する電磁波などのノイズも遮断する。
【0032】図5は、実施の形態1の効果を示すグラフ
であり、図1の隣り合うトランジスタ130とトランジ
スタ140との間隔を50μmとし、この間に幅10μ
mのシリコン活性層105が配置されている場合と無い
場合とを比較した。比較は、トランジスタ130からト
ランジスタ140に漏洩する信号の電圧ピーク値の測定
結果で行った。この測定では、トランジスタ130のド
レイン135の電圧は、ローレベル0Vとハイレベル2
Vとを100MHzで繰り返しており、信号の遷移時間
は数十psecである。
【0033】シリコン活性層105は、p形とn形にさ
れたものを、いずれも0Vに固定して別々に測定した。
また、トランジスタ140のドレイン145は、ドレイ
ン145の接続端子とインピーダンス50Ωのケーブル
を介して50Ωの抵抗に接続した。そして、50Ωの抵
抗の他端に2Vを与え、トランジスタ140のゲート1
43を1V,ソース144を0Vに固定し、ドレイン1
45の電位変化をノイズ電圧として測定した。シリコン
活性層がない場合(a)のノイズ電圧ピーク値を100
とすると、p形とされたシリコン活性層を配置した場合
(b)は、ピーク値が64.7にまで低下し、n形とさ
れたシリコン活性層を配置した場合(c)は、ピーク値
が52,9にまで低下した。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、シ
リコン基板上に形成された埋め込み絶縁膜と、この埋め
込み絶縁膜上に選択的に形成された第1のシリコン島
と、埋め込み絶縁膜上に第1のシリコン島とは離間して
選択的に形成された第2のシリコン島と、第1のシリコ
ン島に形成された第1のトランジスタと、第2のシリコ
ン島に形成された第2のトランジスタと、第1のシリコ
ン島と第2のシリコン島の間の埋め込み絶縁膜上に、第
1のシリコン島および第2のシリコン島とは離間して配
置され、シリコン基板より不純物濃度の高いシリコンか
らなり、電位が固定されたシリコン活性層とを備えた。
この発明によれば、シリコン活性層直下の埋め込み絶縁
膜下に空乏層が形成されるので、第1のトランジスタか
ら第2のトランジスタにシリコン基板を介して伝搬する
ノイズが抑制され、SOI半導体集積回路に発生するク
ロストークノイズが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態におけるSOI
半導体装置の構成を示す構成図である。
【図2】 シリコン活性層によるノイズ低減の原理を説
明する説明図である。
【図3】 この発明の第2の実施の形態におけるSOI
半導体装置の構成を示す構成図である。
【図4】 この発明の第3の実施の形態におけるSOI
半導体装置の構成を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の効果を示すグラフ
である。
【図6】 従来のSOI半導体装置の構成を示す構成図
である。
【図7】 ノイズの伝搬経路を示す説明図である。
【符号の説明】
101…シリコン基板、102…埋め込み絶縁膜、10
4…層間絶縁膜、105…シリコン活性層、130,1
40…トランジスタ、131,141…シリコン島、1
32,142…ゲート絶縁膜、133,143…ゲート
電極、134,144…ソース、135,145…ドレ
イン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に形成された埋め込み絶
    縁膜と、 この埋め込み絶縁膜上に選択的に形成された第1のシリ
    コン島と、 前記埋め込み絶縁膜上に前記第1のシリコン島とは離間
    して選択的に形成された第2のシリコン島と、 前記第1のシリコン島に形成された第1のトランジスタ
    と、 前記第2のシリコン島に形成された第2のトランジスタ
    と、 前記第1のシリコン島と前記第2のシリコン島の間の前
    記埋め込み絶縁膜上に、前記第1のシリコン島および前
    記第2のシリコン島とは離間して配置され、前記シリコ
    ン基板より不純物濃度の高いシリコンからなるシリコン
    活性層とを備え、 前記シリコン活性層は電位が固定されていることを特徴
    とするSOI半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のSOI半導体集積回路に
    おいて、 前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタと前
    記シリコン活性層とを覆って形成された層間絶縁膜を備
    え、 新たに、前記シリコン活性層上にこの層間絶縁膜を介し
    て形成され、前記シリコン活性層に電気的に接続する金
    属配線層を備えたことを特徴とするSOI半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のSOI半導体集積回路に
    おいて、 新たに、前記層間絶縁膜を介して前記第2のトランジス
    タ上部を覆って形成され、前記金属配線層に電気的に接
    続する金属層を備えたことを特徴とするSOI半導体集
    積回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載のSO
    I半導体集積回路において、 前記第2のトランジスタからなり前記第1のシリコン島
    とは離間して前記埋め込み絶縁膜上に形成された回路を
    備え、 前記シリコン活性層は前記第1のシリコン島と前記回路
    との間に配置されたことを特徴とするSOI半導体集積
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004349537A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP2007109812A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Kobe Steel Ltd 半導体素子

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