JP3129772B2 - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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JP3129772B2 JP03186038A JP18603891A JP3129772B2 JP 3129772 B2 JP3129772 B2 JP 3129772B2 JP 03186038 A JP03186038 A JP 03186038A JP 18603891 A JP18603891 A JP 18603891A JP 3129772 B2 JP3129772 B2 JP 3129772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、形状バーからなるラ
ケットヘッドと、このラケットヘッドに張られたガット
と、このラケットヘッドに隣接するスロート領域と、こ
のスロート領域から垂下するラケット軸およびラッケト
の自由端を画成する端面を有する柄部とからなるボール
ゲーム用ラケット、特にテニスラケットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のテニスラケットは、例えばドイ
ツ特許第3 018 354号明細書に見ることが出来
る。柄部において固定される時に、テニスラケットは2
5から最大50ヘルツの間の固有振動数を有することを
試験は示しており、ガットの張られていないテニスラケ
ットは僅かに高い値を一般に有している。ガットの張ら
れたラケット全体の振動数はラケットを持って運動する
手に影響を齎し、テニスアームとして知られているとこ
ろの原因となる。
【0003】これを考慮して、本発明者は、例えばドイ
ツ特許第3 343 898号に従ったラケットによって
生じる様な、非常に強固なフレームの利点を諦めること
もなく、ラケットを持って運動する人の手に作用する影
響、特にボールとの接触にて起こる所謂衝撃ショックを
除去または少なくとも軽減することを意図している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、ラ
ケットがスロート領域と柄部の端面間に弾性部を有し、
この弾性部の弾性軸心が、ラケットフレームにより区画
される平面内で、横ガットに平行に延びていることによ
って達成される。言い換えれば、ラケット軸すなわち柄
部に起こるピボット点またはピボット点付近に、ラケッ
トの振動特性を変えて衝撃ショックを償う弾性部が設け
られるものである。
【0005】ラケットの上述のピボット点はボールが打
たれる時に用語“ピボット点の回転”として当業者に知
られている。何の力もこのピボット点に生じないが、こ
のピボット点周りに回転モーメントが作用する。ボール
がラケットで打たれる時に、ピボット点からラケット頭
部端に向かって見て、到着する方向からのボールの力が
ラケットに作用する。併し、ピボット点から柄部の端部
に向かって、力が反対方向に作用する。従って、フォア
ハンドでプレイする時に、ラケットはプレーヤの手から
傾き出ようとし、バックハンドストロークでプレイされ
る時には、ラケットが手の平にラケット自体を押圧する
ようになる。このことが、テニスアームのプレーヤが比
較的痛みを伴わず、フォアハンドストロークで打つこと
が出来、バックハンドで打つ時に大きな痛みを生じるこ
との理由である。
【0006】この発明では弾性部が柄部から外れて設け
られることもあるが、上述の弾性部にとっての利点は柄
部に設けられることであり、従って、この発明に依れ
ば、弾性部の弾性軸心は柄部の端面から60〜200mm
の間の距離に配置される。また、これは上述のピボット
点が位置する領域である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に従って、弾性
部は弾性材料のブロックやゴムブロックによって形成さ
れ、好適には、柄部の板部分でその両端が加硫されて柄
部の2つの部分を連結する。
【0008】この発明の別の実施例に従えば、弾性部
は、形成される溝によって両側が限定される柄部やラケ
ット軸の中間リム部である。溝の幅はラケットの縦軸心
に沿って測って100mm迄にすることが出来るが、相当
狭くすることも出来る。これに関連して、中間リム部の
厚さは、ラケット軸の断面をほゞ等しい幅の3つの部分
に分けることを仮定して、ラケットに形成された1つの
幅の溝の深さに大体相当する。
【0009】好適には、2つの溝は、特に2つの溝が柄
部に設けられて巻皮が巻付けられねばならない時に、低
弾性硬度の形状物質によって充填される。
【0010】この発明に従った目的は、弾性部に隣接し
てラケットの縦軸心に対して横方向に向けられた複数の
平行な弾性軸心を持ったラケットによっても達成され
る。この構成において、弾性軸心から頭部に向けて40
0mmの距離で作用する力により、柄部の第1の弾性部か
ら離れてしっかり固定されるラケットの弾性部の曲げ
は、柄部で弾性部から離れて固定される時に、同じ形状
のヒンジ無しラケットの曲げの1.2〜9倍の間であ
る。
【0011】好適には、弾性部を有するラッケトは、弾
性部の無い同様のラケットに対して(1.2)1/2〜
(9)1/2の間で柄部の第1弾性部から離れて緊着され
るラケットの振動数の減少を生じる。
【0012】形状バーを連結するフレームリム部と2つ
の形状バーによって形成された開放スロート領域を有
し、且つ実際に効果的に増大された断面積のテニスラケ
ットは少なくとも1つのヒンジ位置の構成によって一層
効果的に造ることが出来る。
【0013】この発明の別の重要な特長は、スロート領
域から連続的に延びているラケット軸の形状バー間に中
間層または中間部材を挿入して構成するラケット軸に、
間隙を形成する表面に対してその両側で当接する少なく
とも部分的に幅広い弾性質量体を有する、少なくとも1
つの間隙を持った柄部やラケット軸を設けることにあ
る。この発明の別の特長に従えば、断面で見て、中間層
は、間に空所または間隙を自由に残す複数個の条片また
はコードから形成できる。特別な実施例において、2つ
の関連した形状バーを間隔を置いて保持し、間隙の残り
の部分を自由に維持する丸コード部分が設けられる。
【0014】更に、ラケット軸に間隙を形成する表面に
対してその両側で当接する弾性材料と、打撃方向に互い
に少なくとも部分的に横方向に動くことが出来るよう軸
のバー部分が好適に設けられる。
【0015】対称的な設計のラケット構成によって、柄
部の分離は打撃方向に平行か或はラケットの縦軸心に沿
って打撃面に直角である。ラケット軸の分離間隙が中心
線の外側に有ったり、湾曲したり或は傾斜またはジグザ
グ形状を成していれば、達成できる緩衝効果は全く良好
でないが、未だ容認できる。従って、この発明の別の特
長に依って、ラケット軸の実質的に矩形断面の間隙は平
面または表面内に直線的に延びるが、断面を波形または
ジグザグ形に出来る。
【0016】正確に分離された軸またはバー部分の弾性
連結部材は例えばシリコンゴム層で連続的に造ることが
出来る。併し、連結部材を点状形状に或は条片形状に、
例えば切断縁または間隙端部に設けるよう考えることが
出来る。連結部材はホースや管部材や丸ゴムコードや同
様な具合に弾性的に造ることが出来る。また、部分的な
開口、例えば充填されない溝孔を考えることが出来る
し、柄部の端部にだけフィルム連結を残すことが出来る
し、上方に設けられた溝孔に緩衝材料を装填できる。
【0017】上述の表面は平らなであることが有利であ
ることは証明されている。特別な構成において、表面を
湾曲する断面にしたり、複数個の表面を互いに関連させ
ることも出来る。
【0018】この発明に従ったラケットの各設計におい
て、弾性材料の平らなバー部分は線形または湾曲した断
面で、且つ上述した様に全体的または部分的にラケット
軸の間隙を充填するように用いることが出来る。
【0019】従って、ラケツトの下部の捩り効果を吸収
および緩衝するよう柄部または柄部の縦軸心上に置かれ
る。これらは実質的な弾性特性、所謂縦方向に柔軟性を
有するラケツトに形成される柄部に含まれる欠点を特に
排除するので、揺動特性が変化され、打撃精度が低下さ
れ、超硬ラケツトの特性が失われる。例えば、木、金
属、プラスチックベッド内に押圧された繊維材、プラス
チック材料、硬質フォーム等の様な多少の非弾性材料か
ら同様に造られた柄部が打撃面中心線、対称軸線に沿っ
て或は打撃面にほゞ直角に近接して分離されて、例えば
シリコンゴムの様な弾性材料で連結されると、ラケツト
の揺動特性ほど少なく縦軸心方向のラケットの硬さを変
えてしまう。また、ラケットの揺動特性は、ボールがラ
ケットの縦軸心上で打たれる時に変わらない。併し、縦
軸心を外れたラケットの打撃面を打つボールの場合に
は、捩り振動が生じ、これら捩り振動が縦振動に加えら
れ、柄部と柄部バー部分の相互の相対運動に基いてこれ
等の捩り振動と縦振動が弾性中間層によって減衰、抑制
されて打撃アームに僅かな程度だけ伝えられる。基本的
に分けられてなく且つ弾性材料から成る端キャップの柄
部端部への連結と、柄部周りに巻付けられる巻皮の影響
は、所要の弾性の中間層を選択する時に考慮しなければ
ならない。ボールが中心を外れた位置で打たれる時に、
この様な構成のラケットが打撃衝撃を減少して改善され
たボールの感じを与えることが試験によって確認されて
いる。この発明は超硬ラケットの欠点を実質的に除去す
ると共に超硬ラケットの利点を維持出来るものである。
【0020】この発明の他の利点や特長および詳細は添
付図面を参照した推奨実施例の以下の詳細な説明から明
らかになろう。
【0021】
【実施例】図1乃至図4に例として図示されるテニスラ
ケット10は、適宜に湾曲された形状バー12により形
成された楕円形のラケットヘッド、すなわちガット用フ
レーム14を有している。ラケットヘッド14の形状バ
ー12は、開放スロート領域Hを横方向に区画するフレ
ームリム部18によって連結されてラケット軸19に延
び、形状アーム16としてラケットの縦軸心Mの両側に
終わっている。
【0022】ラケット軸19は、約26〜32mmの厚さ
hの柄部20に接続しており、このラケット軸19の厚
さhは、図1および図2において巻皮21によって覆わ
れた端面キャップ22を含めること無く且つ巻皮21無
しで柄部20において測られる。
【0023】ラケットヘッド14とフレームリム部18
は、横ガット24とこの横ガット24と交叉する縦ガッ
ト25とを有するガット領域、すなわちガット面Qを形
成している。テニスボール(図示しない)の好適な打撃
点Aは図1ではテニスラケットの縦軸心Mと切断線III
ーIIIの交点に大体位置し、図2ではほぼ線Kの処に位
置している。
【0024】ラケットヘッド14および中空の形状バー
12は大体細長い楕円形断面で、側壁26は例えば8mm
の内側間隔a(外側幅mが約10mm)で延びていて、2
0mmの内側形状高さbとこの場合には約25mmの外側形
状高さnを有する円弧部27にて湾曲している。
【0025】形状バー12は、縦方向の繊維糸31が円
弧部27に設けられた管状部材30から形成されてい
る。管状部材30の端部は、2つの室29がラケット軸
19と柄部20に形成される様な具合にラケット軸19
にて一緒に成っている。管状部材30の2つの端部は、
図4に示される様に、8角形断面の柄部20を形成して
いる。
【0026】図5に示される本発明の第1実施例におい
て、柄部20は、弾性中間部34による間隔eを置いて
互いに連結された2つの部分32、32aから造られて
いる。弾性中間部34は、金属や他の適宜な材料の2つ
の横板36と和硫固着されたゴムブロック38とから成
っている。この弾性中間部34は制限された弾性部を形
成しており、弾性軸心Bが柄部20の端面を形成してい
る端面キャップ22を有する端面23から60〜220
mmの距離tに位置している。ラケットヘッド14の端部
15(図2)からの弾性軸心Bまでの距離は符号gで示
される。
【0027】図6および図7に示される本発明の第2実
施例の弾性部は、最大幅zの溝40により決められる。
この溝40は柄部20の両側に形成されていて柄部20
の縦軸心Mに向かって寸法が小さくなっている。溝40
は、例えば低い値の弾性硬度のプラスチックブロック4
2によって充填される。図7の溝40の深さiは、柄部
20に在る中間リム部44の厚さcよりも幾分浅く、中
間リム部44の面は各溝40の最深部41に夫々在る。
更に、管状部材30の縦方向の糸、すなわちコード31
は溝40の周りに在って、従って、弾性部で中断されて
いない。
【0028】図8にて、溝40が側部に在る中間リム部
44を有する弾性部はラケット軸19に接続して設けら
れている。
【0029】幅zに亙る溝40により形成されて且つ図
示の実施例に示される形状だけに限られるものでない中
間リム部44の厚さcは、柄部20の厚さ、すなわち太
さhの約半分で、単位長さ当たりの中間リム部44の断
面における低慣性モーメントによりラケットに作用する
力に応答して生じる弾性は、弾性モジュールが変わらな
いとすれば、全柄部断面で生じる弾性の約4.3倍であ
る。なお、弾性の大きさは慣性モーメントと弾性モジュ
ールの積に反比例する。
【0030】中間リム部の厚さcが柄部20の厚さhの
僅か3分の1であれば、対応する弾性の値は12.5
で、最終的に4分の1であれば、柄部の20倍である。
これら初期計算値は対応するラケット形状で行われた測
定で確認され、厚さcに対する推奨測定値は約4〜6mm
で、言い換えれば、柄部20の厚さ、すなわち太さhは
中間リム部の厚さcの5〜8倍である。
【0031】弾性部34は、振動の変化を小さくするた
めに相当に弾性的にしなければならない。これは、図5
と図6に示される第1実施例の構造を参照して以下に説
明される。
【0032】中間リム部44の厚さcは、テニスラケッ
ト10の柄部20の太さhの半分にしなければならず、
幅zは20mmである。柄部の端面23からの距離tは1
20mmに固定される。ボールは、図示の実施例で弾性軸
心Bから400mm離れている位置AでガットQにより打
つ。簡略化のために、全柄部断面における慣性モーメン
トが全ラケット断面で不変であるとすれば、テニスラケ
ットの全長に亙って、何等捩りモーメントが生じず、弾
性モーメントも一定である。ボールの力が作用する上述
の弾性部34を有するテニスラケット10の弾性が、ヒ
ンジの無い同じテニスラケットの弾性の1.22倍であ
ることを計算は示している。テニスラケットの振動は従
って弾性の平方根の逆数で変化する。もし、テニスラケ
ット10が80ヘルツの振動を有すれば、ヒンジが設け
られたテニスラケットは80×1/(1.22)1/2
ヘルツ、すなわち72.5ヘルツの振動を有する。
【0033】4分の1の振動低下を達成することが出来
るのを示すように別の実施例は意図している。
【0034】中間リム部の厚さcは柄部20の太さhの
4分の1になるように選ばれ、溝の幅zは100mmであ
る。他に関して、第1実施例のデータが与えられる。
【0035】この場合に、求められる弾性値は6倍と大
きく、また求められる振動は6分の1と小さく、従っ
て、80ヘルツに代わって僅か33ヘルツである。この
振動は、第1の弾性部から離れた柄部20で固定された
テニスラケット10に関するものである。
【0036】図9と図10に示される第3実施例におい
て、ラケット軸19と柄部20の接続部の軸部はテニス
ラケットの縦軸心Mに左右対称的に分けられる。すなわ
ち、各形状アーム16は柄部20の軸バー部分46aに
まで伸長し、2つの軸バー部分46aが柄部の外形を決
めると共に、図9に示される様に弾性中間層50に接合
して、ガット面すなわち図11乃至図14の面にほゞ垂
直に、すなわち領域Qに通じる面Eを形成する軸間隙4
8を軸バー部分46a間に形成している。
【0037】図9乃至図11に示される第3実施例にお
いて、弾性部40/44から離れた軸バー部分46a
は、断面において直線である軸間隙48に充填された弾
性中間層50を構成する弾性材料の挿入条片によって対
称的に形成されており、これと異なった断面形状の軸バ
ー部分46b、46cが変形例として図12に示されて
いる。これ等の変形として、軸バー部分46b、46c
の間の側部52に対する異なった間隔f、gを持って軸
間隙48cは実質的に波形または鋸歯形状を成してい
て、弾性中間層50cによって全体的に充填されてい
る。
【0038】図13は、弾性の丸紐、すなわちコード5
0dを有する軸バー部分46dに面Eにて対称的に分け
られた中空形状の柄部20を示している。図14に示さ
れる構造は図11に示されるものに対応しており、夫々
形状室47が形成された中空形状を軸バー部分46eが
成していることが異なっている。
【0039】図15は、2つの両側の軸バー部分54と
コア、すなわち中央の軸バー部分55とから成る3分割
軸部46fを示しており、側部の軸バー部分54と中央
の軸バー部分55の間の中間層50kが互いに部分円形
形状に湾曲していることを図15は示している。上述し
た面Eの代わりに、2つの湾曲した面Fを見ることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空の形状バーからなるラケットヘッドととラ
ケット軸および柄部とから成るテニスラケットの一部の
平面図である。
【図2】図1のラケットの側面図である。
【図3】図1のIIIーIII線に沿った拡大断面図である。
【図4】図1のIVーIV線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の弾性部を示す柄部の拡大
部分平面図である。
【図6】図5の弾性部を説明する柄部の拡大部分平面図
である。
【図7】本発明の第2実施例の弾性部を示す柄部の拡大
部分断面側面図である。
【図8】図7の弾性部を説明する柄部の拡大部分断面側
面図である。
【図9】本発明の第3の実施例の柄部を示すその一部平
断面図である。
【図10】図9の示される部分の90°回転した断面図
である。
【図11】図10のXIーXV線に沿った変形した柄部の拡
大断面図である。
【図12】図10のXIーXV線に沿ったさらに変形した柄
部の拡大断面図である。
【図13】図10のXIーXV線に沿ったさらに変形した柄
部の拡大断面図である。
【図14】図10のXIーXV線に沿ったさらに変形した柄
部の拡大断面図である。
【図15】図10のXIーXV線に沿ったさらに変形した柄
部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 テニスラケット 12 形状バー 14 ラケットベッド 16 形状アーム 19 ラケット軸 20 柄部 21 巻皮 22 端面キャップ 24 横ガット 25 縦ガット 30 管状部材 34 弾性部 40 溝 44 中間リム部

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状バーからなるラケットヘッドと、こ
    のラケットヘッドに張られたガットと、このラケットヘ
    ッドに隣接するスロート領域と、このスロート領域から
    垂下するラケット軸およびラケットの自由端を画成する
    端面を有する柄部とからなるボールゲーム用ラケットに
    おいて、スロート領域と柄部の間に設けられた、横ガッ
    トと平行に延びる弾性軸心を有する弾性部が、柄部に形
    成された溝によって限定される中間リム部により構成さ
    れていることを特徴とするボールゲーム用ラケット。
  2. 【請求項2】 前記中間リム部が、その両側の溝によっ
    て限定されていることを特徴とする請求項1記載のラケ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記ラケットが、左右対称となる縦軸心
    を有することを特徴とする請求項記載のラケット。
  4. 【請求項4】 前記溝の幅が、前記縦軸心に沿って測ら
    れた場合に、100mmまでであることを特徴とする請
    求項3記載のラケット。
  5. 【請求項5】 前記中間リム部分の厚さが、ほぼ溝の深
    さに対応していることを特徴とする請求項4記載のラケ
    ット。
  6. 【請求項6】 柄部の厚さが、前記中間リム部分の厚さ
    の4倍から10倍の間であることを特徴とする請求項
    記載のラケット。
  7. 【請求項7】 柄部の厚さが、前記中間リム部分の厚さ
    の5倍から8倍の間であることを特徴とする請求項6記
    載のラケット。
  8. 【請求項8】 弾性部の中心すなわち弾性軸心が柄部の
    端面から60mm〜220mmの距離に配置されていること
    を特徴とする請求項記載のボールゲーム用ラケット。
  9. 【請求項9】 中間リム部分を形成する溝が、形成質量
    物によって充填されていることを特徴とする請求項
    載のラケット。
  10. 【請求項10】 弾性軸心からガットに向かって約40
    0mmの場所で働く力の作用によるラケットの屈曲が、
    弾性軸心から離れた柄部で固定的に把持 される場合に、
    他の部分は一致するが弾性部を有しないラケットの屈曲
    の1.2から9倍であることを特徴とする請求項1記載
    のラケット。
  11. 【請求項11】 形状バーからなるラケットヘッドと、
    このラケットヘッドのガットと、このラケットヘッドに
    隣接するスロート領域と、このスロート領域から垂下す
    るラケット軸およびラケットの自由端を画成する端面を
    有する柄部と、スロート領域と柄部の間に設けられた、
    横ガットと平行に延びる弾性軸心を有する弾性部であっ
    て、柄部の少なくとも一方に形成された溝によって限定
    される中間リム部によって形成された、複数の弾性部を
    有することを特徴とするボールゲーム用ラケット。
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