JP3129107B2 - 圧迫止血装置 - Google Patents

圧迫止血装置

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JP3129107B2
JP3129107B2 JP06235880A JP23588094A JP3129107B2 JP 3129107 B2 JP3129107 B2 JP 3129107B2 JP 06235880 A JP06235880 A JP 06235880A JP 23588094 A JP23588094 A JP 23588094A JP 3129107 B2 JP3129107 B2 JP 3129107B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療診断行為に用いた
挿入カテーテルを抜去した後の生体穿刺部の止血を、医
師の手をわずらわせることなく、安全に実施するための
押圧止血装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】心臓及び血管などの診断のため、カテー
テルにより造影剤を注入しX線撮像を行うことは通常の
医療診断でしばしば実施されている。この際、生体穿刺
部位からの出血を止めるため、医師が手で30〜60
分、時にはそれ以上もの間、該部位を圧迫しながら止血
を行っている。また、皮膚の穿刺部と血管の穿刺部の位
置にずれがあり、皮膚の穿刺部のみを圧迫していると皮
下血腫が生じ、患者に悪影響を与えることも起こる。さ
らに、出血傾向のある患者では一度止血したのちも、押
圧をさらに持続する必要がある場合があり、この間の医
師の肉体的及び時間的負担が極めて大きいという問題が
ある。このような問題を解決するために、すでにいくつ
かの提案がなされてきた。例えば、生体穿刺部を硬い物
体により圧迫する方法(硬質圧迫式)や、生体穿刺部を
単一バックにより圧迫する方法などが提案されている
が、いまだ普及に至ったものはない。生体穿刺部を堅い
物体により圧迫する方法では、対象組織が平坦な構造を
していないため圧力が不均一に加わり、血管に十分な圧
力が加えられる以前に骨などの他の組織に多くの圧力が
働いて患者に苦痛を与え、血管に加えられた圧力を測定
することができないので、加圧が適正であるか否かを知
ることができず、圧力が強すぎれば血管内血栓を生ずる
危険があり、弱すぎれば皮下出血が発生するなどの欠点
がある。また、生体穿刺部を単一バックにより圧迫する
方法(プラスチック蛇腹式又はゴムバック/ベルト式)
は、現在広く用いられている血圧測定器のマンシェット
といわれる空気袋にヒントを得たものであるが、柔らか
いバックに空気を送り込み、その膨張する力で生体穿刺
部を圧迫する方式であり、血管に加えられる圧力がある
程度把握可能となったが、この方法には、以下の欠点が
存在する。すなわち、動脈に加えられる圧力を正確に把
握できないことがある。一般にバックを膨張させる場合
は、バック固有の容量以上の気体が送り込まれてバック
表面は緊満し、内部の圧力は外圧より高くなる。このた
め、バックの膨らみによって血管を圧迫するというこの
方式では、血管に対する有効な圧力に十分に達しないう
ちにバックが過膨張状態になり、バック内圧は中途から
周囲の圧力とは無関係に上昇するという事態が容易に発
生する。肥満患者の場合などでは、バック内の圧力が十
分な値に達しているにもかかわらず、血管にはその圧力
が伝達されないため、カテーテル抜去後に出血してその
対策に苦慮することが多い。また、既出のバック圧迫方
法では、徐々に減圧する作業が依然として残り、医師や
看護婦は現場から離れることができず、目指す省力化は
それほど達成されない。人力により手指で止血すること
の有効性、安全性には問題はないのであるから、省力化
が十分達成されなければこのような装置の必要性はな
く、存在価値は著しく減少する。さらに、長時間圧迫に
よる末梢組織の障害や、血管内血栓を誘発する危険性が
ある。バックの減圧は医師又は看護婦等が時間を測定し
ながら頻繁に行わなければならないが、それ故にその作
業の忘却や遅延というミスを誘発しやすい。その結果、
不必要に長時間圧迫される症例が頻発し、末梢組織の阻
血障害や、血管内血栓形成を起こす危険性が生じる。さ
らに、上述の生体穿刺部を圧迫止血する装置において
は、生体穿刺部の状態を直接肉眼で観察しながら止血圧
力を調節することが困難であり、生体穿刺部のみに的確
に圧力を加えることができず、確実に生体穿刺部を圧迫
して止血しようとすれば広い部位を圧迫することとなっ
て、生体組織に血流が不足して障害を発生するおそれが
あり、狭い範囲の生体穿刺部のみを圧迫しようとすれ
ば、圧迫止血装置が生体穿刺部よりずれて事故につなが
るおそれがある。また、このような止血装置は、血液に
よって汚染されるために、再使用しないで、1回の使用
で廃棄するディスポーザブル形式にすることが好まし
く、そのためには高価な材料及び装置を使用することな
く製造する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来より医
師等の手により行われている生体穿刺部の圧迫止血を装
置を用いて行い、生体穿刺部のみを圧迫することにより
その周辺の生体組織に血流の不足による損傷を与えるこ
とがなく、生体穿刺部のみを圧迫しても圧迫部位がずれ
るおそれのない圧迫止血装置を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、透明で非伸縮性
の加圧バックを、透視窓を有する支持器により固定圧迫
すれば、生体穿刺部の状態を観察しながら、生体穿刺部
以外の他の生体組織に悪影響を及ぼすことなく、確実か
つ安全に止血を行いうることを見いだし、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、 (1)生体穿刺部を圧迫する加圧バック及び加圧バック
を固定圧迫する支持器を有し、支持器がその加圧バック
固定圧迫部に透視窓を設けてなるものであって、前記加
圧バックが、透明で非伸縮性の材料からなることを特徴
とする圧迫止血装置、 (2)加圧バックが生体穿刺部の中枢側の全周を圧迫す
る補助止血バックを有する第1項記載の圧迫止血装置、 (3)加圧バックが、圧感知用バック及び圧迫用バック
から構成されてなる第1項記載の圧迫止血装置、及び、 (4)加圧バックが、該加圧バックに連通する加圧手
段、加圧開放手段及び残留圧力制御手段を有する第1項
記載の圧迫止血装置、を提供するものである。
【0005】本発明の圧迫止血装置において、止血のた
めに用いられる加圧バックは、透視窓を有する支持器に
より固定圧迫される。支持器は、加圧バックを圧迫する
枠構造物を有し、枠内に窓状の空間部又は透明部を有す
るものである。窓状の空間部又は透明部の形状は、加圧
バックを固定圧迫しうるものであれば特に制限はなく、
円形、四角形、六角形などを任意に選ぶことができ、必
要に応じて窓状の空間部又は透明部に桟構造を設けるこ
とができる。透視窓の透明部を構成する材料は、実質的
に透明であり、透視窓及び加圧バックを通じて生体穿刺
部の状態を肉眼で観察しうるものであれば、特に制限な
く使用することができ、このような材料としては、例え
ば、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リスチレン樹脂などを挙げることができる。支持器が窓
状の空間部を有する場合は、加圧バックは圧縮空気を送
り込まれることにより膨張し、生体穿刺部を圧迫すると
ともに、窓状の空間部へ膨れだして固定されるので、そ
の位置がずれることはない。支持器が窓状の透明部を有
する場合には、透明部を凹構造とし、あるいは、透明部
に凹凸を設けることにより、膨張する加圧バックが凹構
造の中へ膨れ出して固定され、あるいは、透明部の凹凸
によって膨張した加圧バックが固定され、その位置がず
れることを防ぐことが好ましい。加圧バックが比較的小
型の場合には、透視窓は単一の空間部であってもよい
が、加圧バックが比較的大型の場合には、桟構造を有す
るものであることが好ましい。本発明の圧迫止血装置に
用いられる支持器の透視窓の態様としては、円形の空間
部を有する窓、Y字状の桟構造を備えた円形の空間部を
有する窓、十字状の桟構造を備えた四角形の空間部を有
する窓などが挙げられる。図1は、本発明の圧迫止血装
置の一態様の使用中の断面図である。生体穿刺部を有す
る下肢1と、有窓枠2の間に加圧バック3を挿入し、圧
縮空気を送ることにより加圧バックを膨張せしめると、
加圧バックはその下部で生体穿刺部を圧迫して止血し、
その上部は支持器の透視窓の中へ膨れだしてその位置が
固定される。本図においては、支持器は桟構造4を有し
ているので、加圧バックの固定は一層確実なものとな
る。本発明の圧迫止血装置において、加圧バックは実質
的に透明で非伸縮性の材料で構成される。加圧バックを
構成する材料は、透明で非伸縮性であり、約500mmHg
までの加圧に耐えるように周辺部にシールをすることが
できるものであれば特に制限なく使用することができ、
例えば、軟質塩ビフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイル
ム、ポリエステルフイルム、ポリプロピレンフイルム、
ポリスルホンフイルムなどを挙げることができる。加圧
バックは、使用するごとに廃棄するので、安価な材料で
ある必要があり、適当な非伸縮性を有し、加工が容易で
ある点から軟質塩ビフイルムが特に好ましい。本発明の
圧迫止血装置に用いる加圧バックは、実質的に透明な材
料で構成することにより、生体穿刺部の状態を支持器及
び加圧バックを通して肉眼で観察し、加圧バックの圧力
を調節するなど、必要な処置をとりながら治療を行うこ
とができる。生体穿刺部を直接医師等の手指により圧迫
して止血する方法では、生体穿刺部にかける圧力は医師
等の感覚に頼らざるをえず、熟練を要する治療であっ
た。本発明の圧迫止血装置を使用すれば、加圧バックの
圧力は圧力計により定量的に表示され、生体穿刺部にか
かる単位面積当たりの圧力は加圧バック内の圧力に等し
いので容易に知ることができ、生体穿刺部の状態も肉眼
で観察することができるので、極めて容易に生体穿刺部
の止血を行うことが可能となる。本発明の圧迫止血装置
に用いる加圧バックは、非伸縮性の材料で構成すること
が好ましく、加圧バックを構成する材料の弾性率が低
く、圧縮空気を吹き込むことにより材料が伸びて膨張す
ると、生体穿刺部を圧迫するに必要な圧力をかけること
ができず、あるいは、膨張変形した加圧バックが有窓枠
からずれるおそれがあるので好ましくない。本発明の圧
迫止血装置においては、生体穿刺部の圧迫を加圧バック
により行うので、硬質の圧迫子を用いて生体穿刺部を圧
迫する方法と異なり、組織の形状にかかわらず均等に圧
迫することができる。
【0006】本発明の圧迫止血装置の加圧バックとして
は、流体を封入した非伸縮性材料より製造された圧感知
用バックの上に、非伸縮性材料によって製造された圧迫
用バックを積層してなり、該圧迫用バックに圧縮空気を
送り込むことによって血管を圧迫する構造を有するもの
を用いることができる。圧感知用バックと圧迫用バック
は、接着されて一体化される場合及び個別に構成される
場合とがあり、用途によって使い分けることができる。
圧感知用バックはその容積を超えない容量の流体が封入
され、非伸縮性材料で作成されるので、その内部の圧力
はそのバックによって圧迫される圧力と等しく、血管に
伝わる圧力を正確にモニターすることができる。また、
圧感知用バックと圧迫用バックを別々に用いることによ
り、血管に加えられる圧力を圧感知用バックにより正確
に把握することができるので、これによって安全性と利
便性が向上する。さらに、患部に直接触れるのは圧感知
用バックのみであり、圧感知用バックのみを使い捨てに
すればよく、ランニングコストを低下させることができ
る。本発明の圧迫止血装置を、従来用いられている内腔
を有し上下肢に巻き付けて使用する帯状の構造物である
マンシェットと比較すると、マンシェットは上下肢の全
周に巻き付けるため、生体穿刺部以外の部分も圧迫さ
れ、生体の組織の広い部分が圧迫され血流が阻害される
のに対して、本発明の圧迫止血装置は、支持器により安
定に固定されるため、生体穿刺部及びその反対方向のご
く狭い部分のみが圧迫され、圧迫方向と直角の方向の組
織には圧力がかからず血流が保持されるので、静脈血栓
の発生のおそれがなく、生体の組織の不必要な部分に損
傷を与えるおそれがない。
【0007】本発明の圧迫止血装置においては、加圧バ
ックを固定圧迫するための支持器が用いられる。支持器
は透視窓付きの板又は枠と、これを固定するための支持
手段よりなる。窓付き板又は枠の形状は前記のごとき窓
をもったものであればよく、上肢又は下肢の形状にあう
ように曲がっていてもよい。支持手段の形状は制限はな
く、窓付き板又は有窓枠を一定位置に支持しうるもので
あればその形状を自由に選択することができる。図2
は、本発明の圧迫止血装置に用いられる支持器の態様を
示す斜視図である。図2(a)は、側壁に数個のスリット
5を備えたU字型の支持手段と透視窓付きの板とからな
る支持器であり、上下肢を生体穿刺部の位置でこの支持
器の上に置き、生体穿刺部の上に加圧バックを重ねたの
ち、窓付きの板を適当な位置のスリットに通し、加圧バ
ックを圧縮空気により膨らますことにより、生体穿刺部
を圧迫し止血する。図2(b)は、2枚の板6、7が支持
柱8により固定され、上部の板にハンドル9の回転によ
り上下する圧迫棒10を備えた支持手段と窓付き板とか
らなる支持器である。圧迫棒の先端に窓付き板又は有窓
枠を取り付け、上下肢を生体穿刺部の位置でこの支持器
の上に置き、生体穿刺部の上に加圧バックを重ねたの
ち、ハンドルを回転して有窓枠又は窓付き板を適当な位
置まで下げ、加圧バックに圧縮空気を導いて膨らますこ
とにより、生体穿刺部を圧迫し止血する。図2(c)は、
円形の窓を有する四角形の有窓枠の相対する両辺に、圧
し重ねることにより装着することができるマジックテー
プ11を取り付けた支持器であり、上下肢の生体穿刺部
に加圧バックを重ねたのち、本支持器の有窓枠を加圧バ
ックの上に置き、マジックテープにより支持器を上下肢
に固定する。次いで、加圧バックを圧縮空気により膨ら
ますことにより、生体穿刺部を圧迫し止血することがで
きる。本支持器を用いる場合にも、支持器のマジックテ
ープを取り付けた両辺の間の長さが上下肢の直径よりも
十分に長ければ、上下肢の圧力のかかる部分は生体穿刺
部及びその反対側のみであり、横方向には圧力がかから
ないので血流を全体的に止めてしまうことはない。図2
(d)は、筒状の支持枠12と該支持枠の内側に挿入した
嵌合できる透視窓を有する板とからなる支持器である。
図において、筒内の透視窓を有する板は、点線により示
されている。上肢又は下肢の生体穿刺部に加圧バックを
重ねたのち、本支持器の透視窓付き長方形板を加圧バッ
クの上に置き、支持枠を加圧バック及び窓付き板を置い
た上肢又は下肢に通す。次いで、加圧バックを圧縮空気
等により膨らますことにより窓付き板は筒状支持枠に嵌
合し、加圧バックは生体穿刺部を圧迫し止血することが
できる。本支持器において筒状の支持枠を透明な材料で
形成することによって生体穿刺部の圧迫状態を確認でき
る。また、窓付き板の向きを90度回転して用いること
によって上肢又は下肢の太さの相違に対応して適用でき
る。本発明の圧迫止血装置においては、加圧バックによ
る止血のほかに、上下肢の中枢側の全周を圧迫する補助
止血バックを備えることができる。補助止血バックを備
えた本発明の圧迫止血装置は、特に上肢に対して好適に
使用することができる。図3は、本発明の補助止血バッ
クを備えた圧迫止血装置の一態様の斜視図である。本図
において、上肢の生体穿刺部に加圧バック3が重ねら
れ、図2(c)の構造の支持器により固定圧迫されてい
る。さらに、上肢の中枢側には、上肢の全周を圧迫する
補助止血バック13が巻き付けられている。加圧バック
3及び補助止血バック13には圧縮空気を送るためのチ
ューブ14がつながれており、さらに2本のチューブは
三方活栓15を経由して圧縮空気源へつながれている。
上肢の場合、下肢用の大きい加圧バックを使用すると、
圧迫による患者の苦痛が大きい。しかし、加圧バックを
小さくすると、固定の場所がわずかにずれても出血する
ことがあり、出血した場合には再度固定するのが非常に
むつかしい。そこで本発明の補助止血バックを備えた圧
迫止血装置を使用することにより、これらの問題は解決
する。すなわち、押圧途中で出血が発生した場合は補助
止血バックを加圧して緊急に止血し、その間に生体穿刺
部の止血用の加圧バックの圧力を調整したり、加圧バッ
クの位置を変えて再固定することができる。上肢では中
枢側の動脈が深い位置にあるために、手による圧迫止血
がむつかしく、生体穿刺部の加圧バックが適正位置から
外れているための出血である場合には、加圧バックを取
り付けなおす間の出血は重大な問題であり、中枢側に補
助止血バックを備えることにより、このような緊急事態
に対処することができる。
【0008】本発明の圧迫止血装置は、加圧バック並び
にこれに連通する加圧手段、加圧解放手段及び残留圧力
制御手段を有することが好ましい。加圧バックは圧縮空
気源とチューブによって連結されており、チューブに
は、加圧解放手段及び残留圧力制御手段が接続される。
さらに、チューブには、所望により、圧力計、コック、
逆止弁、コネクター等の公知の治具を取り付けて、止血
操作を容易にすることができる。本発明の圧迫止血装置
に用いられる残留圧力調整手段は、圧力調整バック又は
圧力調整弁により、臨床診断上の知見に基づいて予測さ
れる止血に必要な適正圧力に追従する適正な速度で止血
圧力を連続的に降下し、生体組織に必要な血流が流れる
所定の最終残留圧力に連続的に達するように、圧力調整
バック又は圧力調整弁と連結して加圧バックの圧力を制
御する。このように加圧バックの圧力の減少経過の制御
を行うことによって、止血のために必要以上の圧力をか
けることによる生体組織の損傷を生じることなく、しか
も生体組織自身による止血能力が回復するまで止血に必
要な圧力を保持しうるよう完全な制御を行うことができ
る。このように自動的に減圧を行うことにより、省力化
が達成され、減圧作業の遅延や忘却によって阻血時間が
不必要に長時間になることの危険性が回避される。ま
た、圧感知用バックをあらかじめ押しつけておくことに
より、圧迫用バックの空気がすべて排出された後も患部
にある程度の加圧が残るようにも設定できる。本発明の
圧迫止血装置において、加圧手段は空気圧を加圧バック
に負荷させるものであれば、特に制限なく使用すること
ができ、例えば、ゴム、ゴム引き布等からできた通常球
形のゴム球空気ポンプなど、掌圧などにより加圧するこ
とができるものが取り扱い易さの点で好適である。さら
に、圧縮空気源で生体穿刺部の圧迫に必要な圧力の大部
分を付与し、ゴム球空気ポンプなどにより圧力の微調整
を行うこともできる。本発明の圧迫止血装置において、
加圧解放手段は公知の治具を特に制限なく使用すること
ができ、例えば、コック、ピンチコック、バルブなどを
使用することができる。
【0009】本発明の圧迫止血装置は、生体穿刺部周辺
の生体組織を損ずることなしに、生体穿刺部の出血と止
血の状態を肉眼で観察しながら使用することができ、平
常の生体血圧値、例えば、120±20mmHg以上をかけ
てから、生体穿刺部の血液凝固による生体自身の止血、
閉塞の能力の回復程度にしたがって、圧力を臨床データ
に基づいて望ましいと考えられる設定値、例えば、50
mmHgまで、所定時間内に自動的に連続して降下せしめ、
さらに必要とあれば、所定の押圧値を維持することがで
きる。このことにより、必要以上の止血圧力によって血
液の循環が停止又は制限され、生体組織が損傷するのを
最低限に押えることができる。本発明の圧迫止血装置に
おいては、この押圧制御を残留圧力制御手段で実施する
ことができる。本発明の圧迫止血装置に用いられる残留
圧力制御手段は、加圧バックの圧力を一定の低い圧力に
まで、あらかじめ設定された時間で、例えば、20〜6
0分の間に連続的に徐々に低下させる手段であり、例え
ば、圧力調整弁と微調整コックと組み合わせる方法又は
残留圧力調整用バックに加圧バックを通気管で連結し、
その中間の通路にオリフィスや微調整コック等を設ける
方法などを使用することができる。本発明の圧迫止血装
置において、残留圧力調整手段として圧力調整弁を用い
る場合は、単に解放圧力が所定の圧力に設定された圧力
調整弁に通じるコックを開放することによりその目的を
達成することができる。圧力調整弁としては、設定した
一定圧力になると、ガスがリークして系内を設定圧力に
維持できるものであれば、制限なく公知の圧力調整弁を
使用することができ、例えば、一定の弾性を有するゴム
等で密封しているバルブで、ゴム弾性力以上の圧力にな
ると空気が僅かにリークするものなどが好適である。本
発明の圧迫止血装置において、残留圧力調整手段として
圧力調整バックを用いる場合は、加圧バックと残留圧力
調整バックの間の通気管を開放することによって残留圧
力の調整を行うことができる。この場合は、加圧バック
と残留圧力調整バックとの中間通路に微調整コックと適
当な径のオリフィスを並列に設ける方法が、圧力の低下
速度を連続的に綿密に制御できる点で好ましい。この方
式では、圧力低下速度を早くする場合には、微調整コッ
クによって行い、緩やかな圧力低下速度が必要な場合に
は、微調整コックを閉じてオリフィスによる圧力低下を
行うことができる。この場合、オリフィス通路として、
2種以上の径の相違するオリフィスを並列に設置するこ
とによって、最終残留圧力に達するまでの速度を種々に
調整することができる。例えば、径の異なる2本のオリ
フィスを用いると、そのうちの各1本を開通する場合及
び2本を開通する場合と併せて3種類の低下速度を選択
することができる。オリフィスを3本以上にすると、さ
らに多くの低下速度を選択することができる。上記オリ
フィスによる方法に代えて、微調整コックよりもさらに
正確に流量を調節することができる微調節ニードルバル
ブを使用すれば、圧力の低下速度を任意に調節すること
ができる。本発明の圧迫止血装置の最終残留圧力は、医
師が必要と認める止血に要する最低圧力に設定すること
ができる。最小残留圧力は、圧力調整弁の解放圧力の調
整及び圧力調整バックの初期圧力若しくは初期空気容積
を調整することによって制御することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は実施例の記載によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 図4は、上肢用の圧迫止血装置の実施例の説明図であ
る。加圧バック3は、厚み200μm、寸法100mm×
100mmの透明軟質塩ビフイルム2枚を、シール幅5mm
で融着することにより製作した。この加圧バックは、耐
圧500mmHgを有していた。この加圧バックに、直径4
mm、長さ200mmのチューブ14を接続した。一方、補
助止血バック13を、厚み200μm、寸法40mm×3
50mmの透明軟質塩ビフイルム2枚を、シール幅5mmで
融着することにより同様に製作し、両末端に寸法50mm
×150mmの固定用のマジックテープ16を取り付け、
直径4mm、長さ200mmのチューブ14を接続した。加
圧バック及び補助止血バックに接続されたチューブに、
それぞれ圧力微調整用のクランプ17を取り付け、三方
活栓15を経由して圧縮空気源へ接続した。まず、補助
止血バックを医師の手で、上肢の出血している生体穿刺
部より中枢側に巻き付け、マジックテープにより固定
し、圧縮空気を送ってバックを膨らませることにより圧
迫し、緊急の止血を行った。次いで、加圧バックを生体
穿刺部に重ね、図2(c)の支持器により固定し、三方活
栓を操作することにより、補助止血バックの圧力を減少
するとともに、加圧バック内の圧力を上昇せしめた。支
持器の有窓枠及び透明な加圧バックを通して、生体穿刺
部の出血及び止血の状態を肉眼で観察することができ、
適切な処置を行うことが可能であった。また、加圧方向
と直角方向の部位には圧力がかからず、生体組織に障害
が発生することがなかった。 実施例2 図5は、下肢用の圧迫止血装置の実施例の説明図であ
る。加圧バック3は、厚み200μm、寸法130mm×
130mmの透明軟質塩ビフイルム2枚を、シール幅5mm
で融着することにより製作した。この加圧バックは、耐
圧500mmHgを有していた。この加圧バックに、直径4
mm、長さ200mmのチューブ14を接続し、チューブに
圧力微調整用のクランプ17を取り付け、さらに末端に
雌のルアーロック18を取り付けた。上記の加圧バック
に接続する加圧用ラインとして、雄のルアーロック19
に直径4mm、長さ800mmのチューブ14を接続し、T
字管23により2本のチューブに分岐し、一方のチュー
ブはゴム球空気ポンプ20に接続し、他方のチューブは
圧力計21を経由して調整弁22に接続した。調整弁は
さらに圧縮空気源につないだ。雌のルアーロック及び雄
のルアーロックをつなぎ、図2(d)の支持器を用い、下
肢部の圧迫による止血を行い、生体穿刺部の見やすさ、
止血の確実性、圧迫力の調節性及び皮下出血傾向を評価
した。装置の清潔性及びコストの評価と併せて結果を第
1表に示す。なお、評価は第2表に示す基準にしたがっ
て行い、○、△及び×によって表示した。 比較例1〜3 従来から使用されている3種の止血装置、すなわち、生
体穿刺部を堅い物体により圧迫する硬質圧迫子式止血装
置、プラスチック製の蛇腹状単一バックに空気を送り込
み生体穿刺部を圧迫するプラスチック蛇腹式止血装置、
及び帯状のゴム製バックを下肢の生体穿刺部に巻き付
け、バックに空気を送り込むことにより下肢を環状に圧
迫するゴムバック/ベルト式止血装置を用いて、下肢部
の圧迫による止血を行い、実施例2と同様な評価を行
い、結果を第1表に示した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】第1表の結果より、本発明の圧迫止血装置
は、生体穿刺部の見やすさ、止血の確実性、圧迫力の調
節性、皮下出血傾向及び装置の清潔性のすべての点です
ぐれており、コストの面でも比較的低廉であることが分
かる。
【0014】
【発明の効果】本発明の圧迫止血装置によれば、血管造
影等の診断又は医療後、カテーテル穿刺によって生じた
出血を加圧バックにより圧迫して止血するに際し、生体
穿刺部を肉眼で観察しながら処置を行うことが可能であ
り、加圧バックがずれるおそれがなく、圧迫止血方向及
びその反対方向以外には圧力がかからないので血流の阻
害や生体組織の損傷を招くおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の圧迫止血装置の一態様の使用
中の断面図である。
【図2】図2は、本発明の圧迫止血装置に用いられる支
持器の態様を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の補助止血バックを備えた圧迫
止血装置の一態様の斜視図である。
【図4】図4は、上肢用の圧迫止血装置の実施例の説明
図である。
【図5】図5は、下肢用の圧迫止血装置の実施例の説明
図である。
【符号の説明】
1 生体穿刺部を有する下肢 2 有窓枠 3 加圧バック 4 桟構造 5 スリット 6 板 7 板 8 支持柱 9 ハンドル 10 圧迫棒 11 マジックテープ 12 筒状の支持枠 13 補助止血バック 14 チューブ 15 三方活栓 16 マジックテープ 17 クランプ 18 雌のルアーロック 19 雄のルアーロック 20 ゴム球空気ポンプ 21 圧力計 22 調整弁 23 T字管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−169927(JP,A) 特開 平5−305093(JP,A) 特開 昭63−111849(JP,A) 特開 平5−277123(JP,A) 特開 平5−277126(JP,A) 特開 平5−115487(JP,A) 特開 平6−327690(JP,A) 特開 平7−79983(JP,A) 実開 平4−11010(JP,U) 実公 平3−961(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/12 330

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体穿刺部を圧迫する加圧バック及び加圧
    バックを固定圧迫する支持器を有し、支持器がその加圧
    バック固定圧迫部に透視窓を設けてなるものであって、
    前記加圧バックが、透明で非伸縮性の材料からなること
    を特徴とする圧迫止血装置。
  2. 【請求項2】加圧バックが生体穿刺部の中枢側の全周を
    圧迫する補助止血バックを有する請求項1記載の圧迫止
    血装置。
  3. 【請求項3】加圧バックが、圧感知用バック及び圧迫用
    バックから構成されてなる請求項1記載の圧迫止血装
    置。
  4. 【請求項4】加圧バックが、該加圧バックに連通する加
    圧手段、加圧開放手段及び残留圧力制御手段を有する請
    求項1記載の圧迫止血装置。
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