JP3128769B2 - 目地材 - Google Patents

目地材

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JP3128769B2
JP3128769B2 JP29985596A JP29985596A JP3128769B2 JP 3128769 B2 JP3128769 B2 JP 3128769B2 JP 29985596 A JP29985596 A JP 29985596A JP 29985596 A JP29985596 A JP 29985596A JP 3128769 B2 JP3128769 B2 JP 3128769B2
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lip
joint
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groove
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治将 田原
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Tokai Kogyo Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目地溝に装入され
て目地溝を閉塞する目地材の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、目地材は目地溝に装入されて目地
溝を閉塞する役目をしている。その例として、図3に示
す目地材30及び図4に示す目地材40がある。これら
の目地材は、全体として同一の素材で形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3(a)に示す従来
の中空部を有する目地材30は、図3(c)のように装
入される目地溝の幅が広いときは、シールリップ32a
の弾性変形によって生じる目地溝への弾性反発力ととも
に、連結片34がシールリップ32aを外側に圧迫して
生じる圧迫力によってシールリップ32aは目地溝の壁
に圧接させられ、シール機能を果す。ところが、図3
(b)のように、溝幅の狭い目地溝に装入された場合
は、目地溝中に装入する際、連結片34が折れ曲がり、
シールリップ32aと重なるので、シールリップ32a
と連結片34とが3重に重なることになり、そのため、
目地溝への装入が困難になるという問題を有する。な
お、図3(b)では意匠リップ36の弾性変形の状態を
示していないが、実際は、シールリップ32a,32
b、連結片34とともに、意匠リップ36も溝に入るよ
うに弾性変形する。
【0004】また、図4(a)に示す従来の中空部を有
しない目地材40は、図4(b)のように目地溝の幅が
狭いときは、シールリップ42a,42bが弾性変形し
て目地溝に圧接されてシール機能を果たす。なお、この
図4(a)では意匠リップ46の弾性変形の状態を示し
ていないが、実際は、シールリップ42a,42bとと
もに、意匠リップ46も幅に入るように弾性変形する。
ところが、図4(c)に示すように目地溝の幅が広いと
きは、シールリップ42a,42bの目地溝の壁との接
触面が少ないため、シールリップ42a,42bの目地
溝の壁へのシール反力は弱く、水密性が低下するという
問題を有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体と、前記
本体の上端部から前記本体に対して略T字形をなすよう
に延びる一対の意匠リップと、前記意匠リップの下方に
おいて前記本体から略対称に左右斜め上方に突出する少
なくとも一対のシールリップとが一体的に成形された目
地材において、前記シールリップの上方で前記本体から
略対称に左右斜め上方に前記シールリップと別体に突出
する一対の押さえリップを有し、目地溝に装入されたと
き、前記押さえリップが前記シールリップの上端近傍を
前記目地溝の壁に圧接させることを特徴とする目地材
より、前記課題を解決した。
【0006】
【作用】目地材本体に形成されたシールリップと押さえ
リップとにより、目地溝の幅が狭いときには、シールリ
ップ及び押さえリップは、目地溝の幅に応じて畳み込ま
れるので、必要以上に重なることがなく、目地溝への装
入が容易となる。一方、目地溝の幅が広いときも、押さ
えリップがシールリップを内側から目地溝の壁に向けて
圧迫することによってシールリップを目地溝に圧接させ
るので、シール機能が損なわれることがない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図1
乃至図2に基づいて説明する。本発明の第1の実施形態
による目地材10を図1に示す。この目地材10は、中
央の目地材本体18、本体18の上端部から本体18に
対して略T字形をなすように延びる意匠リップ16、意
匠リップ16の下方において本体18から略対称に左右
斜め上方に延びる2対のシールリップ12a,12b、
シールリップ12aの上方で本体18から略対称になる
ように左右斜め上方に突出する押さえリップ11が一体
的に成形されている。この目地材10の材質は、ゴム、
プラスチックのような弾性を有するものからなる。
【0008】図1(b)は、目地材10を溝幅が狭い目
地溝に装入した状態を示す。図1(b)では意匠リップ
16の弾性変形の状態は示していないが、実際は、シー
ルリップ12a,12b、押さえリップ11とともに意
匠リップ16も溝に入るように弾性変形している。シー
ルリップ12a,12b及び押さえリップ11は、目地
溝に装入されたとき、目地溝に畳み込まれるようにそれ
ぞれ弾性変形するので、シールリップ12a,12bと
押さえリップ11は従来の中空部を有する目地材の場合
のように肉片が3重に重なることがなく、目地溝への装
入が容易となる。また、この弾性変形によって生じる弾
性反発力によりシールリップ12aは目地溝の壁に圧接
させられるので、シール効果も発揮される。なお、押さ
えリップ11は、内側からシールリップ12aの上端近
傍を目地溝の壁に圧接させる。
【0009】一方、図1(c)は、目地材10を溝幅が
広い目地溝に装入した状態を示す。目地溝に装入される
と、シールリップ12bは弾性変形して目地溝の壁に圧
接し、その弾性反発力によってシール反力が働くが、こ
の目地溝へのシール反力は弱くシール効果も弱い。しか
し、シールリップ12aは弾性変形して押さえリップ1
1に当接し、それによって押さえリップ11は内側から
シールリップ12aの上端近傍を圧迫する。従って、シ
ールリップ12aの弾性変形による弾性反発力ととも
に、押さえリップ11の圧迫力によってシールリップ1
2aは目地溝の壁に圧接させられ、シール効果が発揮さ
れる。
【0010】この場合、図示したように、押さえリップ
11がシールリップ12aの方向に反った形状であれ
ば、シールリップ12aを圧迫する力が強まり、シール
効果が増大する。
【0011】次に、図2(a)は、本発明の第2実施形
態の目地材20を示している。この目地材20は、中央
の目地材本体28、本体28の上端部から本体28に対
して略T字形をなすように延びる意匠リップ26、意匠
リップ26の下方において本体28から略対称に左右斜
め上方に延びる1対のシールリップ22、シールリップ
22の上方で本体28から略対称になるように左右斜め
上方に突出した押さえリップ21が一体的に成形されて
いる。この目地材20の材質も図1の目地材10と同様
に、ゴム、プラスチックのような弾性を有するものから
なる。
【0012】図2(b)は、目地材20を溝幅が狭い目
地溝に装入した状態を示す。図2(b)では意匠リップ
26の弾性変形の状態は示していないが、実際はシール
リップ22、押さえリップ21とともに意匠リップ26
も溝に入るように弾性変形する。シールリップ22及び
押さえリップ21は目地溝に装入されたとき、目地溝に
畳み込まれるようにそれぞれ弾性変形し、シールリップ
22と押さえリップ21が必要以上に重なることがない
ので目地溝への装入が容易となる。また、この弾性変形
によって生じる弾性反発力により、シールリップ22は
目地溝の壁に圧接させられ、シール効果が発揮される。
なお、押さえリップ21は、内側からシールリップ22
の上端近傍を目地溝の壁に圧接させる。
【0013】一方、図2(c)は、目地材20を溝幅が
広い目地溝に装入した状態を示す。シールリップ22は
弾性変形して押さえリップ21に当接し、それによって
押さえリップ21は内側からシールリップ22の上端近
を圧迫する。シールリップ22の弾性変形による弾性
反発力とともに、押さえリップ21の圧迫力によってシ
ールリップ22は目地溝の壁に圧接させられ、シール効
果が果たされる。
【0014】この場合、シールリップ22が、図示した
ように、その端部に外方向に曲げられた突条、一例とし
て、意匠リップ26と略平行となるような突条を持つ形
状であれば、目地溝に装入したときシールリップ22の
目地溝の壁への圧接はより強くなる。また、押さえリッ
プ21がシールリップ22の方向に反った形状であれば
シールリップ22を圧迫する力が強まり、シール効果を
高めることができる。
【0015】なお、この明細書において、「上下」、
「左右」等の語は、図1に示されるような目地材の配置
状態を前提にしたものである。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上記の構成により、下記の効
果を奏する。目地材本体に、意匠リップ、シールリップ
とともにシールリップとは別体の押さえリップを一体的
に成形したことによって、溝幅が広い目地溝に装入され
たときには押さえリップがシールリップの上端近傍を内
側から圧迫することによって、シールリップは目地溝に
圧接させられ、シール効果(水密性)が発揮される。
【0017】一方、溝幅が狭い目地溝に装入されたとき
には、シールリップ及び押さえリップは目地溝に畳み込
まれるようにそれぞれ弾性変形し、シールリップと押さ
えリップは必要以上に重なることがないので、目地溝へ
の装入が容易となる。この弾性変形によって生じる弾性
反発力と、押さえリップがシールリップの上端近傍を圧
迫することによって、シールリップは目地溝の壁に圧接
させられ、シール効果が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示し、(a)は目地
材の横断面図、(b)は溝幅の狭い目地溝に取付けた状
態の横断面図、(c)は溝幅の広い目地溝に取付けた状
態の横断面図。
【図2】 本発明の第2実施形態を示し、(a)は目地
材の横断面図、(b)は溝幅の狭い目地溝に取付けた状
態の横断面図、(c)は溝幅の広い目地溝に取付けた状
態の横断面図。
【図3】 従来の目地材を示し、(a)は目地材の横断
面図、(b)は溝幅の狭い目地溝に取付けた状態の横断
面図、(c)は溝幅の広い目地溝に取付けた状態の横断
面図。
【図4】 他の従来の目地材を示し、(a)は目地材の
横断面図、(b)は溝幅の狭い目地溝に取付けた状態の
横断面図、(c)は溝幅の広い目地溝に取付けた状態の
横断面図。
【符号の説明】
10,20:目地材 11,21:押さえリップ 12a,12b,22:シールリップ 16,26:意匠リップ 18,28:目地材本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/684 E06B 7/22 - 7/23 E04F 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、前記本体の上端部から前記本体
    に対して略T字形をなすように延びる一対の意匠リップ
    と、前記意匠リップの下方において前記本体から略対称
    に左右斜め上方に突出する少なくとも一対のシールリッ
    プとが一体的に成形された目地材において、 前記シールリップの上方で前記本体から略対称に左右斜
    め上方に前記シールリップと別体に突出する一対の押さ
    えリップを有し、 目地溝に装入されたとき、前記押さえリップが前記シー
    ルリップの上端近傍を前記目地溝の壁に圧接させる こと
    を特徴とする、 目地材。
  2. 【請求項2】 前記押さえリップが前記シールリップの
    方向に反った形状である、請求項1の目地材。
  3. 【請求項3】 前記シールリップがその端部に外方向に
    曲げられた突条を有する、請求項1又は2の目地材。
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