JP3128431U - 建築構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工が容易であるとともに、完成後でも間取りを容易に変更することができる建築構造を提供する。
【解決手段】床5が、それぞれ同一の正方形の平面寸法形状の複数の床パネル51と、複数の床パネル51を角を合わせて任意の矩形状に配置したときの平面寸法形状と同一の平面寸法形状の機能ユニット52とを有している。床5は、複数の床パネル51および機能ユニット52を、縦方向および横方向に着脱可能に並べて形成されている。各屋根部材81が1対の屋根パネル85と接続シート86とを有している。各屋根パネル85はそれぞれ棟87の両側に傾斜して設けられている。接続シート86は、防水性で、棟87の位置で各屋根パネル85を接続するよう各屋根パネル85の外面に取り付けられている。各屋根部材81は、各屋根パネル85の外面が互いに向き合うよう接続シート86で折り曲げ、折り畳み可能になっている。
【選択図】図1

Description

本考案は、土台と柱と梁と桁と床と壁と天井と屋根とを備えた建築構造に関する。
住宅等の建築において、現場作業の合理化と迅速化とを究極に追求していくと、「最終仕上げに近い状態のできるだけ大きなユニット」に分割して運び、現場で施工する方法が効果的である。極論をすれば、完成品の住宅を工場生産し、それを現場に移動して土地にあうように設置するのが理想である。しかし、住宅の大きさと道幅や高さ制限との関係から、これは物流上不可能である。そこで従来、できるだけ大きなユニット、具体的には運送を担うトラックの荷台に載る限界の大きさのユニットを工場生産し、それを現場で施工する方法が、プレハブメーカー等で実践されている。また、ツーバイフォーや在来工法では、トラックに乗る限界の大型パネル化されたユニットを作成して、現場の工事を省略する建築方法が盛んに行われている。
住宅をはじめとした様々な建築物において、間取りを自由に設定できる可変構造のことを「スケルトン」といい、近年建築業界に定着した用語である。多くのスケルトン構造の建物では、建物の外側を完成させておき、内部の間取りが可変になっている。このため、建物の購入者の希望にあらゆる形で対応できるように、内部の間仕切りや水周りを自由に決定することができる構造となっている。このような、スケルトン構造の建物として、柱の数を少なくして、床および壁の大型パネル化を可能にし、間取りの自由度を高めたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−147979号公報
しかしながら、特許文献1記載のような従来のスケルトン構造の建物では、購入者が一度意志決定をして、内部の間取りや設備の位置が決定し、工事が実施されて仕上げまで完成してしまうと、間取りは固定化してしまう。このため、購入者がその建物を転売しようとした場合、再購入者は、スケルトン構造の建物を購入できる訳ではない。このため、再購入者が間取りを自分の好みに変化させたい場合、一度内部構造を完全に破壊しなければ、当初のスケルトン構造の状態を得ることはできないという課題があった。
本考案は、このような課題に着目してなされたもので、施工が容易であるとともに、完成後でも間取りを容易に変更することができる建築構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る建築構造は、矩形状でそれぞれ同一の平面寸法形状の複数の床パネルと、前記複数の床パネルを角を合わせて任意の矩形状に配置したときの平面寸法形状と同一の平面寸法形状を有して前記床パネルと水平方向で接続可能な機能ユニットとを有し、前記複数の床パネルおよび前記機能ユニットを水平方向で接続して構成されることを、特徴とする。
本考案に係る建築構造は、矩形状でそれぞれ同一の平面寸法形状の複数の床パネルと、複数の床パネルを角を合わせて任意の矩形状に配置したときの平面寸法形状と同一の平面寸法形状の機能ユニットとを、縦方向および横方向に並べることにより容易に床を施工することができる。機能ユニットの平面寸法形状が床パネルの平面寸法形状を単位としており、また、床パネルおよび機能ユニットが着脱可能であるため、床パネルおよび機能ユニットを並べ替えて、間取りの変更や機能ユニットの交換を容易にすることができる。
本考案に係る建築構造で、機能ユニットとは、玄関や階段、風呂など、所定の機能を果たす建築構造単位をいう。床は、1階部分の床に限らず、2階や3階など、いずれの階の床であってもよい。この場合、床パネルや機能ユニットを同じ階だけでなく、1階から2階、2階から1階など、異なる階に3次元的に移動させることができる。
本考案に係る建築構造では、下部横材と上部横材と複数の柱により格子状に組まれた枠組みと壁材とを有し、前記下部横材は前記枠組みの内側に露出する上面に長さ方向に沿って溝または突条を有し、各柱は前記枠組みの内側に露出する側面に長さ方向に沿って溝または突条を有し、前記上部横材は前記枠組みの内側に露出する下面に長さ方向に沿って溝または突条を有し、前記壁材は矩形状で前記枠組みに収まる大きさを有し、上下2つの縁部に前記下部横材および前記上部横材の前記溝または突条に対しスライド可能に係合する突条または溝を有し、左右2つの縁部に各柱の前記溝または突条に対し係合する突条または溝を有して、前記枠組みに収められていることが好ましい。本考案において、下部横材とは土台や根太など床側の横木をいい、上部横材とは梁や桁などの天井側の横木をいう。
この格子状に組まれた枠組みと壁材とを有する構成では、下部横材と上部横材との間に壁パネルを横方向に並べることにより容易に壁を構成することができる。構成する壁は、1階部分の壁に限らず、2階や3階など、いずれの階の壁であってもよく、外壁であっても内部の間仕切りの壁であってもよい。この場合、壁パネルを同じ階だけでなく、1階から2階、2階から1階など、異なる階に3次元的に移動させることができる。壁パネルには、窓や収納設備などが設けられていてもよい。この場合、壁パネルを移動させることにより、窓や収納設備などの配置を容易に変更することができる。
本考案に係る建築構造では、対向する2つの壁と複数の天井パネルと天井接続部材とを有し、各壁は互いに対向する位置に突出する支持部を有し、各天井パネルは、可撓性を有し、両端が各支持部で支持されて中間部が上側に突出するよう湾曲し、それぞれ並列に隣接して配置され、前記天井接続部材は隣接する各天井パネルを着脱可能に接続していることが好ましい。
この複数の天井パネルと天井接続部材とを有する構成では、複数の天井パネルを湾曲させてそれらの両端を支持部で支持し、並列に隣接して配置することにより、容易に天井を構成することができる。天井接続部材により、複数の天井パネルを一体化させることができる。
本考案に係る建築構造では、屋根を有し、前記屋根は複数の屋根パネルと複数の接続シートと複数の防水シートと複数の樋材と複数の防水性被覆部材とを有し、各屋根パネルは、2つの屋根パネルごとに前記接続シートにより折り畳み可能に接続されて対を構成し、各対ごとに間隔をあけて並列に隣り合い、各屋根パネルが前記接続シートから両側に下がるよう傾斜して配置され、各防水シートは並列に隣合う各屋根パネルの上に両端部が貼り付けられて各屋根パネルを接続し、各樋材は細長い形状を有し、長さ方向に沿って溝部と1対のフランジ部とを有して各防水シートの上側に配置され、前記1対のフランジ部は前記溝部の両側に設けられ、並列に隣合う各屋根パネルの間に前記溝部を配置して各屋根パネルの上に前記防水シートを介してそれぞれ固定され、各防水性被覆部材は各フランジ部を覆って前記溝部まで伸びるよう各屋根パネルの上側に取り付けられていることが好ましい。
この屋根を有する構成では、各屋根パネルが2つの屋根パネルごとに接続シートにより折り畳み可能に接続されて対になっているので、運搬および施工を容易にすることができる。また、防水シートが並列に隣合う各屋根パネルの上に両端部が貼り付けられて各屋根パネルを接続しており、また、防水性被覆部材が各フランジ部を覆って溝部まで伸びているので、高い防水性能を有している。樋材が1対のフランジ部で各屋根パネルの上に固定されているので、各屋根パネルの間に樋を構成すると同時に各屋根パネルを連結することができる。
本考案によれば、施工が容易でかつ間取りの変更が容易な建築構造を提供することができる。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態について説明する。
図1乃至図8は、本考案の実施の形態の建築構造を示している。
図1乃至図8に示すように、建築構造は、2階建ての木造軸組構造から成り、基礎1と土台2と柱(図示せず)と梁3と桁4と床5と壁6と天井7と屋根8と配管配線支持具9とを有している。
図1(c)および図2(b)に示すように、基礎1は、地面に打ち込まれた複数のパイル11と、パイル11の上に取り付けられた受け材12とを有している。基礎1は、受け材12を所定の基本長さ間隔または基本長さの整数倍の間隔で格子状に配置して形成されている。なお、基本長さは、半間や1間、1メートルなど、建築物の長さを示す基本的な単位から成る。
図1(a)および(b)に示すように、土台2は、角材から成り、基礎1の受け材12の上に固定され、所定の基本長さ間隔または基本長さの整数倍の間隔で格子状に配置されている。図2および図4に示すように、土台2は、上面の幅方向の中心位置に、長さ方向に沿って設けられた下部溝21を有している。
柱は、角材から成り、土台2の上に垂直に固定されている。柱は、最も外側に配置された土台2の角部のほか、内側に配置された土台2の上などに、任意の間隔で適宜配置されている。柱は、各側面の幅方向の中心位置に、長さ方向に沿って設けられた側部溝を有している。
図4に示すように、梁3および桁4は、角材から成り、異なる柱の間に水平に架け渡されて固定されている。梁3および桁4は、一階部分と二階部分との境界、二階部分と屋根8との境界に設けられている。梁3および桁4は、上面および下面の幅方向の中心位置に、それぞれ長さ方向に沿って土台2の下部溝21と同じ幅および深さで設けられた中間溝31,41を有している。
このように、建築構造では、土台2、柱、梁3および桁4が三次元で格子状に組まれた枠組みを構成している。
図1(a)および(b)に示すように、床5には、1辺が基本長さから成る正方形状の複数の床パネル51と、基本長さの整数倍の長さおよび幅を有する正方形状または矩形状の機能ユニット52とが設けられている。各床パネル51は、それぞれ同一の平面寸法形状を有している。機能ユニット52は、所定の機能を果たす建築構造単位であって、図1(a)および(b)に示す具体的な一例では、玄関ユニット、階段ユニット、風呂ユニットから成り、それぞれ基本長さの2倍の長さおよび幅を有している。機能ユニット52は、4枚の床パネル51を角を合わせて正方形状に配置したときの平面寸法形状と同一の平面寸法形状を有している。例えば、玄関ユニットは、金網で挟まれたスタイロフォーム層の上に、モルタル層を形成して成っている。一階部分の床5は、土台2で囲まれた空間を塞ぐよう、複数の床パネル51および機能ユニット52を、縦方向および横方向に並べて形成されている。二階部分の床5は、柱、梁3および桁4で囲まれた空間を塞ぐよう、複数の床パネル51および機能ユニット52を、縦方向および横方向に並べて形成されている。各床パネル51および機能ユニット52は、土台2、梁3または桁4に、着脱可能に固定されている。機能ユニット52は、床パネル51と水平方向で接続可能になっている。
図2に示すように、壁6は、複数の壁パネル61と壁用接続部材62とを有している。各壁パネル61は、外壁用のパネルや間仕切り用のパネルなどから成っている。各壁パネル61は、高さ方向に長い矩形状で、下部突条63と上部突条64と側部壁溝65と側部突条66とを有している。下部突条63は、各壁パネル61の下部側面の幅方向の中心位置に、下部側面の長さ方向に沿って設けられている。下部突条63は、下部溝21および中間溝31,41にスライド可能に係合するようになっている。上部突条64は、各壁パネル61の上部側面の幅方向の中心位置に、上部側面の長さ方向に沿って設けられている。上部突条64は、中間溝31,41にスライド可能に係合するようになっている。側部壁溝65は、各壁パネル61の一方の側部側面の幅方向の中心位置に、高さ方向に沿って柱の側部溝と同じ幅および深さで設けられている。側部突条66は、各壁パネル61の他方の側部側面の幅方向の中心位置に、高さ方向に沿って設けられている。側部突条66は、側部溝および側部壁溝65に係合可能となっている。これにより、壁パネル61は、土台2、柱、梁3および桁4が三次元で格子状に組まれた枠組みに壁を構成するよう収めることができる。
図3に示すように、複数の壁パネル61のうち、角部に位置する2枚の壁パネル61は、防水性の壁用接続シート61aで接続されている。一方の壁パネル61は、他方の壁パネル61側の内面側部に沿って、側部壁溝65が形成されている。壁用接続シート61aは、アラミド繊維から成り、各壁パネル61を開閉可能に接続するよう、各壁パネル61の内面にエポキシ樹脂で接着されている。図3(a)に示すように、壁用接続シート61aは、各壁パネル61の内面が互いに向き合うよう、折り曲げ可能である。図3(b)および(c)に示すように、各壁パネル61は、拡げたとき、一方の壁パネル61の側部突条66が他方の壁パネル61の側部壁溝65に嵌合して互いに直角になる角度まで拡がり、容易に設置可能になっている。なお、図3(c)に示すように、壁パネル61は、窓61bや収納設備などが設けられているものもある。
図2および図4に示すように、一階部分の各壁パネル61は、それぞれ下部突条63を下部溝21に係合させ、上部突条64を天井側の中間溝31,41に係合させ、側部突条66を側部溝または側部壁溝65に係合させて着脱可能に横方向に並べて配置されている。二階部分の各壁パネル61は、それぞれ下部突条63を床側の中間溝31,41に係合させ、上部突条64を天井側の中間溝31,41に係合させ、側部突条66を側部溝または側部壁溝65に係合させて着脱可能に横方向に並べて配置されている。また、図5に示すように、壁6は、内壁の壁パネル61の上端近くの互いに向き合う位置に、内側に突出した支持部67を有している。支持部67は、水平方向に基本長さの間隔で設けられている。
壁用接続部材62は、細長く、各壁パネル61の高さと同じ長さと、各壁パネル61の側部壁溝65の深さの2倍の幅と、側部壁溝65の幅と同じ厚みとを有している。壁用接続部材62は、長さ方向に沿った幅方向の中心線の両側が、それぞれ側部壁溝65に嵌合可能になっている。壁用接続部材62は、各壁パネル61のうち側部壁溝65が向き合うよう並べられた2つの壁パネル61の各側部壁溝65に、長さ方向に沿った幅方向の中心線の両側をそれぞれ嵌合して取り付けられている。
図5に示すように、天井7は、複数の天井パネル71と天井接続部材72とを有している。各天井パネル71は、薄い矩形状の板から成り、両端に対し中間部が上側に突出するよう湾曲する可撓性を有している。各天井パネル71は、両端を互いに向き合った支持部67の上で支持し、上方に湾曲した状態で幅方向に並べて配置されている。図5(b)に示すように、天井接続部材72は、断面がH型の部材から成り、互いに反対側に向かって開口した嵌合部73を有している。天井接続部材72は、隣接する各天井パネル71の側縁部をそれぞれ嵌合部73に嵌合して取り付けられている。こうして、天井接続部材72は、隣接する各天井パネル71を着脱可能に接続している。
図6および図7に示すように、屋根8は、複数の屋根部材81と防水シート82と樋材83と防水性被覆部材84とを有している。図6に示すように、各屋根部材81は、矩形状の1対の屋根パネル85と、防水性の接続シート86とを有している。接続シート86は、アラミド繊維から成り、各屋根パネル85を長さ方向に接続するよう、各屋根パネル85の外面にエポキシ樹脂で接着されている。図6(b)および図7(a)に示すように、各屋根部材81は、棟87に沿ってそれぞれ所定の間隔をあけて並列に隣り合い、着脱可能に配置されている。各屋根部材81は、各屋根パネル85が接続シート86からそれぞれ棟87の両側に下がるよう傾斜し、接続シート86が棟87の位置で各屋根パネル85を接続するよう配置されている。なお、図6(a)に示すように、各屋根部材81は、各屋根パネル85の外面が互いに向き合うよう、接続シート86で折り曲げ、折り畳み可能である。また、各屋根部材81は、各屋根パネル85を拡げたとき、屋根8の勾配まで拡がって容易に設置可能になっている。
図7(b)および(c)に示すように、防水シート82は、ポリプロピレン製で、間隔をあけて並列に隣り合った各屋根部材81の間を塞ぐよう各屋根部材81に架け渡されて配置されている。防水シート82は、両端部が各屋根パネル85の上に貼り付けられて、隣り合った各屋根部材81の間に垂れ下がるよう取り付けられている。
樋材83は、プラスチック製またはステンレス製の細長い形状で、各屋根パネル85と同じ長さを有し、防水シート82の上側に配置されている。樋材83は、長さ方向に沿って溝部88と1対のフランジ部89とを有している。溝部88は隣り合った各屋根部材81の間隔と同じ幅を有し、1対のフランジ部89は溝部88の両側に設けられている。樋材83は、隣り合った各屋根部材81の各屋根パネル85の間に溝部88が配置されるよう、防水シート82を介して、隣り合った各屋根パネル85の上にそれぞれ各フランジ部89を載せて取り付けられている。
防水性被覆部材84は、アスファルト製で、防水性を有する板材から成る。防水性被覆部材84は、各屋根パネル85、防水シート82および樋材83のフランジ部89を覆うよう敷設され、各屋根パネル85の上側に取り付けられている。防水性被覆部材84は、溝部88まで伸び、樋材83側の側縁が溝部88に沿って下方に折り曲げられている。
図8に示すように、配管配線支持具9は、正方形の枠を横方向に一列に並べた梯子状を成している。配管配線支持具9は、各枠を囲むよう、各枠の四辺に、各辺を中心として回転可能に取り付けられたローラ91を有している。配管配線支持具9は、枠内を通して配管や配線を行うことにより、水道管やガス管、電線、電話線などの配管および配線を支持したり、任意の方向に曲げたりすることができるようになっている。図4に示すように、配管配線支持具9は、梁3や桁4、土台2の下部などに取り付けられている。配管配線支持具9は、枠内を通るよう配管や配線が行われており、配管および配線を支持している。
次に、作用について説明する。
本考案の実施の形態の建築構造は、それぞれ同一の正方形の平面寸法形状の複数の床パネル51と、複数の床パネル51を角を合わせて任意の矩形状に配置したときの平面寸法形状と同一の平面寸法形状の機能ユニット52を、縦方向および横方向に並べることにより容易に床5を施工することができる。機能ユニット52の平面寸法形状が床パネル51の平面寸法形状を単位としており、また、床パネル51および機能ユニット52が着脱可能であるため、床パネル51および機能ユニット52を並べ替えて、間取りの変更や機能ユニットの交換を容易にすることができる。
また、本考案の実施の形態の建築構造は、壁パネル61を横方向に並べることにより容易に壁6を施工することができる。壁用接続部材62により、隙間なく壁パネル61を並べることができる。壁パネル61は、土台2や梁3や桁4により格子状に組まれた枠組みが形成される場所であれば、自由に設置することができる。複数の天井パネル71を湾曲させてそれらの両端を支持部67で支持し、並列に隣接して配置することにより、容易に天井7を施工することができる。天井接続部材72により、複数の天井パネル71を一体化させることができる。各屋根部材81および樋材83を並べて配置することにより、容易に屋根8を施工することができる。
図1(c)に示すように、床5は、床パネル51や機能ユニット52を同じ階だけでなく、1階から2階、2階から1階など、異なる階に移動させることができ、3次元で移動させることができる。また、壁6は、壁パネル61を同じ階だけでなく、1階から2階、2階から1階など、異なる階に移動させることができ、3次元で移動させることができる。壁パネル61に窓61bや収納設備などが設けられているため、窓61bや収納設備などの配置をさまざまに変えることができ、移動も容易である。
防水性の接続シート86、樋材83、防水シート82および防水性被覆部材84により、各屋根パネル85の間から雨水などが浸入するのを防ぐことができる。各屋根パネル85の外面が互いに向き合うよう接続シート86を折り畳むことにより、屋根8に取り付けた状態より各屋根部材81を小さくし、運搬および施工を容易にすることができる。
配管配線支持具9の枠内を通るよう配管や配線を行うことができるため、配管や配線を固定する必要がなく、配管や配線の作業が容易である。また、ローラ91が回転するため、配管や配線をスムーズに行うことができる。配管や配線の移動や交換が容易で、間取りの変更などに柔軟に対応することができる。
このように、本考案の実施の形態の建築構造は、床5、壁6、天井7および屋根8が全てユニット化されており、組立、施工が容易である。このため、特に熟練した作業者でなくとも、施工することができる。例えば、床5、壁6、天井7および屋根8などのユニットを運搬するトラックのドライバーなどでも、容易にそれらの施工を行うことができる。また、住宅完成後でも間取りの変更が容易なため、改築や改修を容易に行うことができる。このとき、床5、壁6、天井7および屋根8などの既存のユニットをそのまま改築、改修に使用できるため、環境に悪影響を与える産業廃棄物の発生を抑えることができる。
なお、床5、壁6、天井7および屋根8の全てのユニットは、内外装の仕上げまで完了しているものを使用する。これにより、それぞれのユニットの接続部分や端部などに、カバー部材やジョイント部材を取り付けるだけで、全ての作業が完了して容易に完成させることができる。
なお、従来、ユニットは工場生産時の大きさと現場の大きさが等しくなっており、その大きさはトラックに乗る限界の大きさにより制限されていた。これに対して、本考案の実施の形態の建築構造では、図3(a)および図6(a)に示すように、角部の壁パネル61や各屋根部材81を、それぞれ壁用接続シート61aや接続シート86で折り畳むことにより、トラックでの運送の限界より施工時には大きくなるパネルを運ぶことができる。また、従来は、工場生産で最終仕上げまでを行う事はなく、最終仕上げはあくまで現場で行う事が前提になっていたため、現場に専門職である大工職人を投入する必要があった。これに対して、本考案の実施の形態の建築構造は、施工が容易であるため、専門職である大工職人を必要とせず、ユニットを運送する運転手や同乗者だけで施工することができる。このように、運送する作業員が現場の作業員になるため、作業の合理化を図ることができる。
本考案の実施の形態の建築構造の(a)床および土台を示す平面図、(b)床パネルを移動させた状態を示す平面図、(c)機能ユニットを移動させる概念を示す縦断面図である。 本考案の実施の形態の建築構造の(a)壁の土台への取付構造を示す斜視図、(b)基礎から壁までの取付状態を示す断面図である。 本考案の実施の形態の建築構造の角部の壁パネルの(a)閉じた状態を示す平面図、(b)拡げた状態を示す平面図、(c)拡げた状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態の建築構造の基礎、土台、梁、桁、壁、配管配線支持具の取付状態を示す縦断面図である。 本考案の実施の形態の建築構造の天井の取付状態を示す(a)側面図、(b)A−A線断面図である。 本考案の実施の形態の建築構造の屋根部材の(a)閉じた状態を示す側面図、(b)取付状態を示す側面図である。 本考案の実施の形態の建築構造の屋根の(a)取付状態を示す斜視図、(b)取付構造を示す斜視図、(c)取付構造を示す拡大断面図である。 本考案の実施の形態の建築構造の配管配線支持具の(a)正面図、(b)配管または配線の取付方法を示す正面図である。
符号の説明
1 基礎
2 土台
3 梁
4 桁
5 床
6 壁
7 天井
8 屋根
9 配管配線支持具
11 パイル
12 受け材
21 下部溝
31,41 中間溝
51 床パネル
52 機能ユニット
61 壁パネル
62 壁用接続部材
71 天井パネル
72 天井接続部材
81 屋根部材
82 防水シート
83 樋材
84 防水性被覆部材
85 屋根パネル
86 接続シート

Claims (4)

  1. 矩形状でそれぞれ同一の平面寸法形状の複数の床パネルと、前記複数の床パネルを角を合わせて任意の矩形状に配置したときの平面寸法形状と同一の平面寸法形状を有して前記床パネルと水平方向で接続可能な機能ユニットとを有し、前記複数の床パネルおよび前記機能ユニットを水平方向で接続して構成されることを、
    特徴とする建築構造。
  2. 下部横材と上部横材と複数の柱により格子状に組まれた枠組みと壁材とを有し、
    前記下部横材は前記枠組みの内側に露出する上面に長さ方向に沿って溝または突条を有し、
    各柱は前記枠組みの内側に露出する側面に長さ方向に沿って溝または突条を有し、
    前記上部横材は前記枠組みの内側に露出する下面に長さ方向に沿って溝または突条を有し、
    前記壁材は矩形状で前記枠組みに収まる大きさを有し、上下2つの縁部に前記下部横材および前記上部横材の前記溝または突条に対しスライド可能に係合する突条または溝を有し、左右2つの縁部に各柱の前記溝または突条に対し係合する突条または溝を有して、前記枠組みに収められていることを、
    特徴とする請求項1記載の建築構造。
  3. 対向する2つの壁と複数の天井パネルと天井接続部材とを有し、
    各壁は互いに対向する位置に突出する支持部を有し、
    各天井パネルは、可撓性を有し、両端が各支持部で支持されて中間部が上側に突出するよう湾曲し、それぞれ並列に隣接して配置され、
    前記天井接続部材は隣接する各天井パネルを着脱可能に接続していることを、
    特徴とする請求項1または2記載の建築構造。
  4. 屋根を有し、前記屋根は複数の屋根パネルと複数の接続シートと複数の防水シートと複数の樋材と複数の防水性被覆部材とを有し、
    各屋根パネルは、2つの屋根パネルごとに前記接続シートにより折り畳み可能に接続されて対を構成し、各対ごとに間隔をあけて並列に隣り合い、各屋根パネルが前記接続シートから両側に下がるよう傾斜して配置され、
    各防水シートは並列に隣合う各屋根パネルの上に両端部が貼り付けられて各屋根パネルを接続し、
    各樋材は細長い形状を有し、長さ方向に沿って溝部と1対のフランジ部とを有して各防水シートの上側に配置され、
    前記1対のフランジ部は前記溝部の両側に設けられ、並列に隣合う各屋根パネルの間に前記溝部を配置して各屋根パネルの上に前記防水シートを介してそれぞれ固定され、
    各防水性被覆部材は各フランジ部を覆って前記溝部まで伸びるよう各屋根パネルの上側に取り付けられていることを、
    特徴とする請求項1、2または3記載の建築構造。


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