JP3128203U - 居眠り運転防止装置 - Google Patents

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【課題】本考案は、センサ類等を一切用いない簡略構成で運転者の居眠り運転防止を的確に図ることができる居眠り運転防止装置を提供するものである。
【解決手段】本考案の居眠り運転防止装置1は、乗用車2の運転席前方のフロントガラス4近傍に配置した確認ランプ11と、乗用車2のハンドル5部分に配置した起動スイッチ13及び確認スイッチ14と、車室内に配置した電源部、第1タイマ、第2タイマ、警告音又は警告音声を発する警報発生部及び全体の制御を行う制御部を搭載した制御ボックス16と、有し、制御部により、起動スイッチ13オンによるこの居眠り運転防止装置1の起動及び第1タイマの計時開始制御、起動後約15秒経過時の確認ランプ11の点灯制御、確認ランプ11点灯後の第2タイマの計時開始制御、第2タイマの計時開始後約5秒経過時の確認スイッチ14のオフによる警報発生部からの警報発生制御、警報発生後の確認スイッチ14のオフによる警報発生継続制御等を行うものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、居眠り運転防止装置に関し、詳しくは、乗用車やトラック等のような各種車両を運転する運転者の居眠り運転防止に効果的な簡略構成の居眠り運転防止装置に関するものである。
近年、乗用車やトラック等のような各種車両を運転する運転者が疲労等による居眠り運転を行い、悲惨な交通事故を引き起こす事例が多発している。このため、従来から種々の居眠り運転防止装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、車輪を回転させる駆動軸及びハンドル軸の回転状態を検出し、これらの検出信号を基に点滅灯やブザーによる警報を発し運転者に注意を促すように構成した居眠り運転防止装置が開示されている。
しかし、特許文献1の場合には、駆動軸及びハンドル軸の回転状態を検出するセンサやこれらの回転状態の適否を判定する判定手段が不可欠であり、煩雑な構成とならざるを得ないものであった。
特許文献2には、自動車の速度変更を検出するセンサ、変速装置の操作を検出するセンサ、操舵装置の状態を検出するセンサ等を具備し、これらセンサ類の検出信号に基づき確認用の表示装置、更には警報装置を駆動するように構成した乗り物の事故防止装置が開示されている。
しかし、特許文献2の場合も、複数のセンサ類やこれらの検出信号の処理回路等が不可欠であり、やはり煩雑な構成とならざるを得ないものであった。
特開2004−034947号公報 特開2005−204829号公報
本考案が解決しようとする問題点は、車両の走行に必要な各要素の状態を検出するセンサ類等を一切用いない簡略構成でありながら運転者の居眠り運転防止を的確に図ることができる居眠り運転防止装置が存在しない点である。
本考案は、車両の運転席から見易い位置に配置した確認ランプと、車両の運転者が操作し易い位置に配置した起動スイッチ及び確認スイッチと、車両の車室内に配置した電源部、第1タイマ、第2タイマ、警報発生部及び全体の制御を行う制御部を搭載した制御ボックスと、を有する居眠り運転防止装置であって、前記制御部により、前記起動スイッチオンによるこの居眠り運転防止装置の起動及び第1タイマの計時開始制御、起動後所定時間経過時の確認ランプ点灯制御、確認ランプ点灯後の第1タイマのリセット及び第2タイマの計時開始制御、第2タイマの計時開始後の確認スイッチオンによる第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、第2タイマの計時開始後、所定時間経過時の確認スイッチオフによる警報発生部からの警報発生制御、警報発生後の確認スイッチオンによる警報発生部、第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、警報発生後の確認スイッチオフによる警報発生継続制御、の各制御を行う構成としたことを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、車両の運転者が操作し易い位置に配置した起動スイッチを操作することでこの装置を起動させ、制御部により、第1タイマの計時開始制御、起動後所定時間経過時の車両の運転席から見易い位置に配置した確認ランプ点灯制御、確認ランプ点灯後の第1タイマのリセット及び第2タイマの計時開始制御、第2タイマの計時開始後の確認スイッチオンによる第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、第2タイマの計時開始後、所定時間経過時の確認スイッチオフによる警報発生部からの警報発生制御、警報発生後の確認スイッチオンによる警報発生部、第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、警報発生後の確認スイッチオフによる警報発生継続制御、の各制御を段階的に行うものであるから、センサ類等を一切用いない簡略構成で運転者の居眠り運転防止を的確に図ることができる居眠り運転防止装置を提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案と同様な構成で、かつ、確認ランプを車両の運転席前方のフロントガラス近傍に配置し、起動スイッチ及び確認スイッチを車両のハンドル部分に配置した構成で、請求項1記載の考案と同様、センサ類等を一切用いない簡略構成で運転者の居眠り運転防止を的確に図ることができる居眠り運転防止装置を提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案と同様な構成で、かつ、警報発生部により警告音又は警告音声を発する構成とし、更に起動後約15秒経過時に確認ランプを点灯させ、第2タイマの計時開始後、約5秒経過時に確認スイッチオフによる警報発生部からの警告音又は警告音声を発する構成で、請求項2記載の考案と同様、センサ類等を一切用いない簡略構成で運転者の居眠り運転防止を的確に図ることができる居眠り運転防止装置を提供することができる。
本考案は、車両の走行に必要な各要素の状態を検出するセンサ類等を一切用いない簡略構成でありながら運転者の居眠り運転防止を的確に図ることができる居眠り運転防止装置を提供するという目的を、車両の運転席前方のフロントガラス近傍に配置した確認ランプと、車両のハンドル部分に配置した起動スイッチ及び確認スイッチと、車両の車室内に配置した電源部、第1タイマ、第2タイマ、警告音又は警告音声を発する警報発生部及び全体の制御を行う制御部を搭載した制御ボックスと、を有する居眠り運転防止装置であって、前記制御部により、前記起動スイッチオンによるこの居眠り運転防止装置の起動及び第1タイマの計時開始制御、起動後約15秒経過時の確認ランプ点灯制御、確認ランプ点灯後の第1タイマのリセット及び第2タイマの計時開始制御、第2タイマの計時開始後の確認スイッチオンによる第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、第2タイマの計時開始後、約5秒経過時の確認スイッチオフによる警報発生部からの警告音又は警告音声による警報発生制御、警報発生後の確認スイッチオンによる警報発生部、第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、警報発生後の確認スイッチオフによる警告音又は警告音声による警報発生継続制御、の各制御を行う構成により実現した。
以下に、本考案の実施例に係る居眠り運転防止装置について図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る居眠り運転防止装置1は、図1に示すように、例えば車両の一種である乗用車2における運転席3の前方に存在するフロントガラス4の近傍に配置した例えば赤色発光ダイオード等からなる確認ランプ11を組み込んだ図2にも示すようなランプ箱12と、乗用車2のハンドル5部分に配置した起動スイッチ13及び確認スイッチ14を組み込だ図3にも示すようなスイッチ箱15と、例えば前記運転席3の下部の車床上に配置した制御ボックス16と、を有している。
前記ランプ箱12、スイッチ箱15の配置は、図1に示す例に限定されるものではなく、前記ランプ箱12は運転席3に着座する運転者Mが見易い位置であればフロントガラス4の近傍以外でもよく、また、前記スイッチ箱15は運転者Mが操作し易い位置であればハンドル5の部分以外の箇所でもよい。
更に、前記制御ボックス16も、前記運転席3の下部に限らず、車室内の任意の位置に設置可能である。
前記制御ボックス16は、詳細は後述するが、電源部21、第1タイマ22、第2タイマ23、警告音又は警告音声を発する警報発生部24及び全体の制御を行う制御部20を搭載している。
なお、図1において、前記ランプ箱12、スイッチ箱15、制御ボックス16間の実体配線については、図示省略する。
次に、図4を参照して本考案の実施例に係る居眠り運転防止装置1の制御系について詳述する。
本実施例に係る居眠り運転防止装置1は、前記制御ボックス16に、この居眠り運転防止装置1の動作プログラムを予め格納し全体の制御を行う制御部20を搭載するとともに、同じく制御ボックス16に、前記起動スイッチ13オンにより居眠り運転防止装置1を起動状態(オン状態)とする例えば乾電池等からなる電源部21と、前記確認ランプ11駆動用の計時を行う第1タイマ22と、警報発生部24駆動用の計時を行う第2タイマ23と、例えば警告音であるブザー音を発生するブザー又は例えば「居眠り運転に注意してください」等の警告音声を発する音声発生回路から選定される警報発生部24と、を搭載している。
更に、前記制御部20は、動作プログラムに基づき、前記起動スイッチ13オンによる起動状態に至った後、第1タイマ22の計時開始制御、起動後例えば約15秒経過時の確認ランプ11の点灯制御、確認ランプ11点灯後の第1タイマ22のリセット及び第2タイマ23の計時開始制御、第2タイマ23の計時開始後の確認スイッチ14オンによる第2タイマ23及び確認ランプ11のリセット並びに起動状態への復帰制御、第2タイマ23の計時開始後、例えば約5秒経過時の確認スイッチ14オフによる警報発生部24からの警告音又は警告音声による警報発生制御、警報発生後の確認スイッチ14オンによる警報発生部24、第2タイマ23及び確認ランプ11のリセット並びに起動状態への復帰制御、警報発生後の確認スイッチ14オフによる警告音又は警告音声による警報発生継続制御、の各制御を行うようになっている。
次に、本実施例に係る居眠り運転防止装置1の動作について図5に示すフローチャートをも参照して説明する。
前記乗用車2における運転席3に運転者Mが着座し、この乗用車2を運転する場合において、運転者Mが前記起動スイッチ13をオンに操作すると、前記電源部21からの必要な電力供給によりこの居眠り運転防止装置1は起動状態となる(ステップS1)。
これにより、前記制御部20は、動作プログラムに基づき第1タイマ22の計時開始制御を行い(ステップS2)、更に、例えば第1タイマ22が約15秒計時した時にフロントガラス4の近傍に配置した前記確認ランプ11を点灯させる(ステップS3)とともに、第1タイマ22のリセット及び第2タイマ23の計時開始制御を行う(ステップS4)。
運転者Mがフロントガラス4の近傍に配置した確認ランプ11を視認し、確認スイッチ14をオン操作すれば(ステップS5)、前記制御部20は、動作プログラムに基づき第2タイマ23及び確認ランプ11をリセットし、起動状態への復帰制御を行う(ステップS5A)。
このように、運転者Mがフロントガラス4の近傍に配置した確認ランプ11を視認し、確認スイッチ14をオン操作した場合には、運転者Mが正常に乗用車2を運転しており、居眠り運転状態ではないことになる。
他方、フロントガラス4の近傍に配置した確認ランプ11が点灯した後、確認ランプ11がオン操作されず第2タイマ23が例えば5秒計時した場合には(ステップS6)、前記制御部20は、動作プログラムに基づき警報発生部24を駆動し、警告音であるブザー音又は例えば「居眠り運転に注意してください」等の警告音声を発生させ運転者Mの注意を促す(ステップS7)。
これにより、運転者Mに居眠り運転状態又はそれに近い状態であることを気づかせることができ、事前に交通事故防止を図ることができるとともに、この段階で、運転者Mが確認スイッチ14をオン操作すれば(ステップS8)、前記制御部20は、動作プログラムに基づき警報発生部24、第2タイマ23及び確認ランプ11をリセットし、起動状態への復帰制御を行う(ステップS8A)。
前記確認ランプ11が点灯した後、確認スイッチ14がオン操作されず、第2タイマ23が5秒計時した後においても依然として確認スイッチ14がオン操作されない場合には、前記制御部20は、動作プログラムに基づき警報発生部24を駆動し続け、警告音であるブザー音又は例えば「居眠り運転に注意してください」等の警告音声を連続的に発生させ運転者Mへの警告を繰り返し(ステップS9)、さらなる注意喚起を実行する。
これにより、運転者Mを居眠り運転状態から目覚めさせ、正常運転状態に戻し交通事故防止を図ることができる。
なお、前記第1タイマ22の計時に基づく確認ランプ11が点灯するまでの時間(15秒)、前記第2タイマ23の計時に基づく警報発生部24が動作するまでの時間(5秒)は、上述した場合に限定されるものではなく、種々に設定し得ることはもちろんである。
また、前記電源部21を用いる替わりに、前記乗用車2のバッテリーを利用して本実施例に係る居眠り運転防止装置1に対する電源供給を行う構成とすることも可能である。
本考案は、上述した乗用車に対して適用する場合の他、トラック、ダンプカー、バス等各種車両用の居眠り運転防止装置として広範に適用可能である。
本考案の実施例に係る居眠り運転防止装置の車両への設置状態を示す概略斜視図である。 本実施例に係る居眠り運転防止装置の確認ランプの構成例を示す概略斜視図である。 本実施例に係る居眠り運転防止装置の起動スイッチ及び確認スイッチの構成例を示す概略斜視図である。 本実施例に係る居眠り運転防止装置の制御系を示す概略ブロック図である。 本実施例に係る居眠り運転防止装置の一連の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 居眠り運転防止装置
2 乗用車
3 運転席
4 フロントガラス
5 ハンドル
11 確認ランプ
12 ランプ箱
13 起動スイッチ
14 確認スイッチ
15 スイッチ箱
16 制御ボックス
20 制御部
21 電源部
22 第1タイマ
23 第2タイマ
24 警報発生部
M 運転者

Claims (3)

  1. 車両の運転席から見易い位置に配置した確認ランプと、
    車両の運転者が操作し易い位置に配置した起動スイッチ及び確認スイッチと、
    車両の車室内に配置した電源部、第1タイマ、第2タイマ、警報発生部及び全体の制御を行う制御部を搭載した制御ボックスと、を有する居眠り運転防止装置であって、
    前記制御部により、前記起動スイッチオンによるこの居眠り運転防止装置の起動及び第1タイマの計時開始制御、起動後所定時間経過時の確認ランプ点灯制御、確認ランプ点灯後の第1タイマのリセット及び第2タイマの計時開始制御、第2タイマの計時開始後の確認スイッチオンによる第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、第2タイマの計時開始後、所定時間経過時の確認スイッチオフによる警報発生部からの警報発生制御、警報発生後の確認スイッチオンによる警報発生部、第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、警報発生後の確認スイッチオフによる警報発生継続制御、の各制御を行う構成としたことを特徴とする居眠り運転防止装置。
  2. 車両の運転席前方のフロントガラス近傍に配置した確認ランプと、
    車両のハンドル部分に配置した起動スイッチ及び確認スイッチと、
    車両の車室内に配置した電源部、第1タイマ、第2タイマ、警報発生部及び全体の制御を行う制御部を搭載した制御ボックスと、を有する居眠り運転防止装置であって、
    前記制御部により、前記起動スイッチオンによるこの居眠り運転防止装置の起動及び第1タイマの計時開始制御、起動後所定時間経過時の確認ランプ点灯制御、確認ランプ点灯後の第1タイマのリセット及び第2タイマの計時開始制御、第2タイマの計時開始後の確認スイッチオンによる第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、第2タイマの計時開始後、所定時間経過時の確認スイッチオフによる警報発生部からの警報発生制御、警報発生後の確認スイッチオンによる警報発生部、第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、警報発生後の確認スイッチオフによる警報発生継続制御、の各制御を行う構成としたことを特徴とする居眠り運転防止装置。
  3. 車両の運転席前方のフロントガラス近傍に配置した確認ランプと、
    車両のハンドル部分に配置した起動スイッチ及び確認スイッチと、
    車両の車室内に配置した電源部、第1タイマ、第2タイマ、警告音又は警告音声を発する警報発生部及び全体の制御を行う制御部を搭載した制御ボックスと、を有する居眠り運転防止装置であって、
    前記制御部により、前記起動スイッチオンによるこの居眠り運転防止装置の起動及び第1タイマの計時開始制御、起動後約15秒経過時の確認ランプ点灯制御、確認ランプ点灯後の第1タイマのリセット及び第2タイマの計時開始制御、第2タイマの計時開始後の確認スイッチオンによる第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、第2タイマの計時開始後、約5秒経過時の確認スイッチオフによる警報発生部からの警告音又は警告音声による警報発生制御、警報発生後の確認スイッチオンによる警報発生部、第2タイマ及び確認ランプのリセット並びに起動状態への復帰制御、警報発生後の確認スイッチオフによる警告音又は警告音声による警報発生継続制御、の各制御を行う構成としたことを特徴とする居眠り運転防止装置。
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