JP3127738B2 - コードレスアイロン - Google Patents

コードレスアイロン

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JP3127738B2
JP3127738B2 JP06277582A JP27758294A JP3127738B2 JP 3127738 B2 JP3127738 B2 JP 3127738B2 JP 06277582 A JP06277582 A JP 06277582A JP 27758294 A JP27758294 A JP 27758294A JP 3127738 B2 JP3127738 B2 JP 3127738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアイロン部をスタンド部
に載置すると、アイロン部のベース部に内蔵するヒータ
部にスタンド部から電力を供給して加熱し、その予熱で
使用するコードレスアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコードレスアイロンは図
8および図9に示したものが提案されている。以下、そ
の構成について説明する。
【0003】図に示すように、アイロン部1は、スタン
ド部2に載置してベース部3を加熱するもので、アイロ
ン部1をスタンド部2に載置したとき、ベース部3を加
熱するヒータ部4がアイロン部1とスタンド部2の双方
に設けた電極部P3,P4およびP5,P6を介してス
タンド部2に設けたヒータ制御部5に接続され、ヒータ
部4に電源部6から電力が供給されて加熱される。
【0004】アイロン部1に設けた温度検知部7は、ア
イロン部1のベース部3の温度を検知して、その信号を
温度信号変換部8へ送る。温度信号変換部8は温度検知
部7の出力信号をパルス電圧に変換し、電極P1へ出力
する。
【0005】これは、アイロン部1をスタンド部2へ載
置したとき、アイロン部1の電極P1とスタンド部2の
電極P2の接触によって、温度信号をアイロン部1より
スタンド部2へ伝送するのであるが、このとき、電極部
P1,P2間に大きな電流および電圧を加えて電極間に
生じた絶縁膜を破壊し、電極の接触不良のない安定した
信号伝送を可能にするためである。
【0006】こうして、電極P1,P2を介してスタン
ド部2へ入力された温度パルス信号は温度信号処理部9
で設定温度に対して高いかあるいは低いかを判定し、そ
の結果をヒータ制御部5ヘ出力し、ヒータ制御部5で
は、温度信号処理部9の出力信号に基づいて、電源部6
からの電圧をオン,オフしスタンド部の電極P4、アイ
ロン部の電極P3を介して、アイロン部1のヒータ部4
への電力供給を制御し、温度制御を行うようにしてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成のものでは、アイロン部1内に搭載する温度信
号をパルス信号に変換する温度信号変換部8が必要であ
り、この温度信号変換部8は複雑な電子回路構成とな
り、形状が大きく実装上の困難が生ずるという問題を有
していた。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、簡単
な構成で形状も小さく、アイロン部とスタンド部間の信
頼性の高い温度信号伝送ができるようにすることを第1
の目的としている。
【0009】また、上記第1の目的を達成するととも
に、簡単な回路構成で精度の高い温度検知動作を行うこ
とを第2の目的としている。
【0010】また、上記第1の目的を達成するととも
に、誤動作のない信頼性の高い温度検知ができるように
することを第3の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、アイロン部と、このアイロン部を載
置するスタンド部からなり、前記アイロン部は、ベース
部を加熱するヒータ部と、前記ベース部の温度を検知す
る温度検知部と、前記温度検知部の出力信号をスタンド
部に伝送する第1の電極部と、大電流を流す負荷抵抗部
と、前記温度検知部の出力信号を前記第1の電極部に送
り、次に第1の電極部より大電流を前記負荷抵抗部に流
す動作を交互に繰返す第1のスイッチング部とを備え、
前記スタンド部は、アイロン部をスタンド部に載置した
とき前記アイロン部の第1の電極部と接する第2の電極
部と、この第2の電極部を経てアイロン部からの温度信
号を入力し、所定温度に対して高いか低いかを判定する
温度信号処理部と、第1の電源部と、前記温度信号処理
部を動作させる第2の電源部と、第1の所定時間前記第
1の電源部の出力を前記第2の電極部に出力し、第2の
所定時間前記アイロン部からの温度信号を前記温度信号
処理部に出力する動作を交互に繰返す第2のスイッチン
グ部と、前記温度信号処理部の出力により前記アイロン
部のヒータ部への供給電力を制御するヒータ制御部とを
備えたことを第1の課題解決手段としている。
【0012】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の第1の電源部および第2の電源部
を直流電源で構成し、温度信号処理部は、前記第2の電
源部の出力を固定抵抗器とアイロン部の感熱素子で分圧
し、この分圧電圧で温度を検出するようにしたことを第
2の課題解決手段としている。
【0013】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の第1の電源部を交流電源で構成す
るとともに第2の電源部を直流電源で構成し、温度信号
処理部は、前記第2の電源部の出力を固定抵抗器とアイ
ロン部の感熱素子で分圧し、この分圧電圧で温度を検出
するようにしたことを第3の課題解決手段としている。
【0014】また、第3の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段に加えて、第1の電源部を交流電源
で構成するとともに第2の電源部を直流電源で構成し、
前記直流電源の出力電流が前記交流電源へ流れ込むのを
阻止し、アイロン部の温度検知部に流れるよう制御する
第3のスイッチング部と、この第3のスイッチング部を
制御する制御部とを備え、第2のスイッチング部は、前
記交流電源の半サイクルの期間第2の電極部に交流電源
の出力電圧を加え、他の半サイクルの期間、前記直流電
源で動作する温度信号処理部にアイロン部からの温度信
号を入力する動作を交互に繰返すように構成したことを
第4の課題解決手段としている。
【0015】また、第3の目的を達成するために、上記
第4の課題解決手段の制御部は、直流電源の出力電圧の
絶対値と、この直流電源の出力電圧と同一極性期間の交
流電源の出力電圧の絶対値の大きさとを比較し、前記直
流電源の出力電圧と同一極性期間の交流電源の出力電圧
の絶対値が前記直流電源の出力電圧の絶対値より高いと
き、第3のスイッチング部をオンしてアイロン部からの
温度信号をスタンド部の温度信号処理部に入力し、その
他の期間で前記第3のスイッチング部をオフにし、前記
直流電源より前記交流電源に電流が流入するのを阻止す
るように構成したことを第5の課題解決手段としてい
る。
【0016】また、第3の目的を達成するために、上記
第4の課題解決手段の制御部は、交流電源の出力電圧の
極性を検知し、この極性が直流電源の出力電圧の極性と
同一の極性のとき、第3のスイッチング部をオンし、逆
の極性のときは前記第3のスイッチング部をオフにする
ように構成したことを第6の課題解決手段としている。
【0017】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
スタンド部に設けた第1の電源部から、第2のスイッチ
ング部およびアイロン部の第1のスイッチング部により
第1の所定時間、スタンド部の第2の電極部およびアイ
ロン部の第1電極部を介して、アイロン部の負荷抵抗部
に大電流を流し、次に、スタンド部に設けた第2の電源
部で動作する温度信号処理部に、第2のスイッチング部
およびアイロン部の第1のスイッチング部により第2の
所定時間、アイロン部の第1の電極部およびスタンド部
の第2の電極部を介して、アイロン部からの温度信号を
スタンド部の温度信号処理部に入力する。
【0018】この動作によって、アイロン部の負荷抵抗
部に第1の所定時間供給するスタンド部の第1の電源部
からの大電流、高電圧をスタンド部の第2の電極部とア
イロン部の第1の電極部間に印加することができ、第2
の電極部と第1の電極部との間に生じた絶縁膜を破壊し
て充分な導通を確保することができ、次に、第2の所定
時間アイロン部からの温度信号をアイロン部の第1の電
極部とスタンド部の第2の電極部を介して、スタンド部
の温度信号処理部へ入力することができ、電極間に接触
不良がなく安定した温度信号伝送を行うことができ、ま
た、アイロン部の温度検知部には、スタンド部の出力電
圧の低い第2の電源部からの出力が印加されるため、温
度検知部にて自己発熱のない精度の高い温度検知をする
ことができるようになる。
【0019】また、第2の課題解決手段により、スタン
ド部に設けた第1の電源部および第2の電源部に直流電
源を用いて、第2の電源部から第1の電源部への電流の
流れ込みによる動作の不安定性を除去することができ、
また、第2の電源部の出力電圧をスタンド部の固定抵抗
器とアイロン部の感熱素子とで分圧し、その分圧電圧が
温度によって変化するのを検知して温度検知することに
より、簡単な回路で精度の高い温度検知が可能となる。
【0020】また、第3の課題解決手段により、第1の
電源部に交流電源を用い、第2の電源部に直流電源を用
いて、第2の電源部から第1の電源部への電流の流れ込
みによる動作の不安定性を除去することができ、また、
第2の電源部の出力電圧をスタンド部の固定抵抗器とア
イロン部の感熱素子とで分圧し、その分圧電圧が温度に
よって変化するのを検知して温度検知することにより、
簡単な回路で精度の高い温度検知が可能となる。
【0021】また、第4の課題解決手段により、第1の
電源部に交流電源を用い、第2の電源部に直流電源を用
いて、交流電源の半サイクルの期間は、スタンド部に設
けた第2のスイッチング部およびアイロン部の第1のス
イッチング部により、スタンド部の第2の電極部および
アイロン部の第1の電極部を介してアイロン部の負荷抵
抗部に交流電源より大電流を流し、交流電源の他の半サ
イクルの期間は、スタンド部の第2、第3のスイッチン
グ部およびアイロン部の第1のスイッチング部により、
スタンド部の直流電源より温度信号処理部および第2の
電極部、アイロン部の第1の電極部を介して、アイロン
部の温度検知部に直流電流を流す。
【0022】この動作によって、アイロン部の負荷抵抗
部に交流電源の半サイクルの期間大電流を流して電極間
に生じた絶縁膜を破壊して導通を確保することができ、
次に交流電源の他の半サイクルの期間アイロン部の温度
検知部に直流電流を流し、この直流電流を小さく設定し
て、温度検知部を自己発熱させず、かつ、電極間に接触
不良が生じない信頼性の高い温度信号伝送を行うことが
できる。さらに、第3のスイッチング部により、温度検
知動作を行う電源である直流電源から交流電源へ電流が
流れ込むのを阻止することができるようになる。
【0023】また、第5の課題解決手段により、制御部
で直流電源の出力電圧の絶対値と、この直流電源の出力
電圧と同一極性期間の交流電源の出力電圧の絶対値の大
きさとを比較し、前記直流電源の出力電圧と同一極性期
間の交流電源の出力電圧の絶対値が前記直流電源の出力
電圧の絶対値より高いとき、第3のスイッチング部をオ
ンして、直流電源の出力を温度信号処理部を経て第2の
電極部に出力することにより、直流電源の出力が交流電
源に流れ込まないようにできる。
【0024】また、第6の課題解決手段により、制御部
で交流電源の出力電圧の極性を検知して、この極性が直
流電源の出力電圧の極性と同一の極性のとき、第3のス
イッチング部をオンして、直流電源の出力を温度信号処
理部を経て第2の電極部へ出力することにより、直流電
源の出力が交流電源に流れ込まないようにできるのであ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1および図
2を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成の
ものは同一符号を付して説明を省略する。
【0026】図1に示すように、アイロン部10は、ベ
ース部(図示せず)を加熱するヒータ部4に第3の電極
部P3より電力を供給し、ベース部の温度を温度検知部
7により検知する。
【0027】負荷抵抗部11は大電流を流すもので、第
1のスイッチング部12は、スタンド部13の第1の電
源部14からの電流を第1の所定時間負荷抵抗部11へ
流し、第2の所定時間温度検知部7からの温度信号をス
タンド部12へ出力するように構成している。
【0028】第1の電極部P1は、第1のスイッチング
部12にスタンド部13からの電圧を印加し、かつ、温
度検知部7からの出力信号を第1のスイッチング部12
を経てスタンド部13へ出力する。
【0029】スタンド部13は、商用電源よりなるヒー
タ電源15よりヒータ制御部5を経て、第4の電極部P
4およびアイロン部10の第3の電極部P3を介してア
イロン部10のヒータ部4へ電力を供給する。温度信号
処理部16は、アイロン部10からの温度信号を入力
し、設定温度に対してアイロン部10のベース部の温度
が高いか低いかを判定し、その判定結果をヒータ制御部
5へ出力する。
【0030】ヒータ制御部5は、この温度信号処理部1
6の出力を入力し、設定温度に対してベース温度が高い
ときはヒータ電源15からの供給電力をオフし、低いと
きにはオンする。
【0031】第2のスイッチング部17は、第1の電源
部14の出力を第1の所定時間アイロン部10の第1の
電極部P1と接触する第2の電極部P2へ出力し、第2
の所定時間第1の電源部14の出力を第2の電極部P2
へ印加するのを停止し、アイロン部10からの温度信号
を第2の電極部P2を経て温度信号処理部16へ出力す
るように構成している。第2の電源部18は、温度信号
処理部16を動作させ温度検知動作を行うものである。
【0032】上記構成において、図2を参照しながら動
作を説明する。図2は第1の実施例の要部具体回路例で
ある。商用電源VACはヒータ電源15を構成してい
る。SW5はヒータ制御部5内に内蔵するリレーの接点
部で、温度信号処理部16の信号によって、ヒータ制御
部5のリレーはアイロン部10のベース温度が低いとき
にはSW5をオンし、ベース温度が高いときにはSW5
をオフして、アイロン部10のベース部に内蔵するヒー
タ部4への供給電力を制御してベース部の温度を一定に
保つ。
【0033】また、第1の電源部14は、第2のスイッ
チング部17を構成するスイッチSW2をオンしたと
き、抵抗R3を介してスタンド部13とアイロン部10
とが電気的に接続する第2および第1の電極部P2、P
1に高電圧、大電流を供給する。
【0034】第1の電極部P1よりアイロン部10内に
流入した第1の電源部14からの電流は、第1のスイッ
チング部12を構成するスイッチSW4がオンしたと
き、負荷抵抗部11を構成する抵抗R2を通って電極部
P5、電極部P6を経て、第1の電源部14に戻る。
【0035】この第1の電源部14からの電流および電
圧は大きな値をもっており、第2および第1の電極部P
2、P1間に生じた絶縁膜を破壊して、十分な導通を得
ることができる。
【0036】また、第2のスイッチング部17、第1の
スイッチング部12を構成するスイッチSW2,SW1
およびSW4,SW3は、スイッチSW2がオンしたと
きスイッチSW1をオフし、スイッチSW4がオンした
ときスイッチSW3をオフするよう構成して、第1の電
源部14から第2の電源部18へ、あるいは温度検知部
7を構成する感熱素子Rthへ流れ込まないようにして
いる。
【0037】このスイッチSW2をオンし、SW1をオ
フする動作、およびスイッチSW4をオンしSW3をオ
フする動作は第1の所定時間行う。次に、第2の所定時
間スイッチSW1をオンしSW2をオフする動作、およ
びスイッチSW3をオンしSW4をオフする動作を行
う。
【0038】このとき、第2の電源部18より供給され
る電流は、温度信号処理部16を構成する抵抗R1と、
スイッチSW1を通り、第2および第1の電極部P2,
P1を経てスイッチSW3、感熱素子Rth、電極部P
5,P6を経て第2の電源部18に戻る。
【0039】この電流経路で抵抗R1と感熱素子Rth
で分圧された電圧が、温度信号として温度信号処理部1
6で検知され、設定温度に対して高いか低いかが判断さ
れる。
【0040】この第2の電源部18より供給される電流
は、感熱素子Rthの自己発熱を押さえるため、微弱な
ものとせざるを得ず、この電流のみであれば、第2およ
び第1の電極部P2,P1間に生じた酸化膜等で作られ
る絶縁膜は破ることができず、この電極間抵抗が感熱素
子Rthの抵抗値に加わり、誤検知をしたり、あるいは
全く電流が流れなくなり動作しなくなる。
【0041】このとき、前述の第1の電源部14からの
電流が第2および第1の電極部P2,P1間に流れ、絶
縁膜を破壊して十分な導通状態を確保することができ
る。この電極部の導通を確保する動作を第1の所定時間
行い、次に、温度検知動作を第2の所定時間行って、こ
の動作を繰返すことによって、信頼性の高い温度検知を
行わせることが可能となる。
【0042】なお、第1のスイッチング部12のスイッ
チSW4、SW3および第2のスイッチング部17のス
イッチSW2、SW1は、半導体スイッチング素子で構
成してもよいことはいうまでもない。
【0043】次に、本発明の第2の実施例を図3および
図4を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施例
と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0044】図に示すように、スタンド部19に設けた
交流電源20は第1の電源部を構成し、直流電源21は
第2の電源部を構成している。また、本実施例では交流
電源20を商用電源とし、この電源をアイロン部22の
ヒータ部4へ電力を供給するヒータ電源と兼ねている。
【0045】また、第2のスイッチング部23および第
1のスイッチング部24は、第1の電源部を構成する交
流電源20の半サイクルの期間は、交流電源20からの
電流をアイロン部22の負荷抵抗部11へ流入させ、第
2および第1の電極部P2とP1間の絶縁膜を破壊して
導通を確保し、他の半サイクルの期間は、第2の電源部
を構成する直流電源21の直流電流をアイロン部22の
温度検知部7へ流入させ、アイロン部22のベース部の
温度を検知するようにしている。
【0046】また、直流電源21の直流電流がアイロン
部22へ流れ込むとき、交流電源20の出力電圧(瞬時
値)が直流電源21の出力電圧より低くなるときがあ
り、このとき直流電源21の直流電流が交流電源20へ
流れ込むことになり、温度検知動作に誤動作を生じる。
【0047】制御部25は、この直流電源21からの電
流が交流電源20へ流れ込もうとするのを検知し、第3
のスイッチング部26を制御して、直流電源21から温
度信号処理部27以下への回路を切り、直流電源21か
ら交流電源20への電流を遮断するようにしている。
【0048】上記構成において、図4および図5を参照
しながら動作を説明する。図4は第2の実施例の要部具
体回路例である。第2のスイッチング部23はダイオー
ドD1,D2で構成し、第1のスイッチング部24はダ
イオードD3,D4で構成している。
【0049】交流電源Vacは第1の電源部を構成する
もので、交流電源Vacの半サイクルは、交流電源Va
c→電極部P6→電極部P5→抵抗R2→ダイオードD
4→第1の電極部P1→第2の電極部P2→ダイオード
D2→抵抗R3→交流電源Vacの経路で大きな電流が
流れ、第1および第2の電極部P1,P2間の導通を確
保する。
【0050】直流電源Vdcは、第2の電源部を構成す
るもので、第3のスイッチング部26を構成するスイッ
チSW1がオンしているとき、直流電源Vdc→スイッ
チSW1→抵抗R1→ダイオードD1→第2の電極部P
2→第1の電極部P1→ダイオードD3→感熱素子Rt
h→電極部P5→電極部P6→直流電源Vdcの経路を
電流が流れ、温度検知動作をする。
【0051】交流電源Vacの出力電圧がA側がマイナ
スでB側がプラスでのとき、前述のように交流電流がア
イロン部22の負荷抵抗部11(抵抗R2)に流れる
が、このとき、直流電源Vdcからの直流電流は、もし
スイッチSW1がなく、このスイッチSW1間が短絡さ
れているとき、Vdc→抵抗R1→ダイオードD1→ダ
イオードD2→抵抗R3→Vacと流れ、温度検知動作
が誤動作する。
【0052】この誤動作対策のため、制御部25は、直
流電源Vdcの出力電圧の絶対値と、この直流電源Vd
cの出力電圧と同一極性期間の交流電源Vacの出力電
圧の絶対値とを比較し、直流電源Vdcの出力電圧と同
一極性期間の交流電源Vacの出力電圧の絶対値が直流
電源Vdcの出力電圧の絶対値より高いとき(図5の時
間t1)には、直流電源Vdcから交流電源Vacへ電
流が流れ込むことはないので、第3のスイッチング部2
6のスイッチSW1をオンして温度検知動作を行わせ、
その他の期間(図5の時間t2)では、スイッチSW1
をオフすることにより、温度検知動作を停止し回路の誤
動作を防ぐことができる。
【0053】また、ダイオードD5は、温度信号処理部
27の経路を経て、直流電源Vdcから交流電源Vac
へ電流が流れるのを阻止するものである。
【0054】次に、本発明の第3の実施例を図6を参照
しながら説明する。なお、上記第2の実施例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0055】図に示すように、直流電源Vdcは、第2
の電源部を構成するもので、上記第2の実施例と正、負
の極性を逆に接続している。このとき、第1のスイッチ
ング部24のダイオードD8,D9および第2のスイッ
チング部23のダイオードD6,D7は図4に示したダ
イオードD3,D4およびD1,D2と逆に接続してい
る。
【0056】上記構成において、図7を参照しながら動
作を説明すると、直流電源Vdcの出力電圧と同一極性
期間の交流電源Vacの出力電圧の絶対値が直流電源V
dcの出力電圧の絶対値より高いとき(図7の時間t
1)には、直流電源Vdcから交流電源Vacへ電流が
流れ込むことはないので、第3のスイッチング部26の
スイッチSW1をオンして温度検知動作を行わせ、その
他の期間(図7時間t2)では、スイッチSW1をオフ
することにより、温度検知動作を停止し回路の誤動作を
防ぐことができる。
【0057】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図4における制御部25は、交流電源Vacの極
性を検知し、交流電源Vacの極性が直流電源Vdcの
極性と同一の場合(図5の時間t1および時間t3、t
4間)、第3のスイッチング部26をオンし、逆の極性
のとき、第3のスイッチング部26をオフするようにし
ている。他の構成は上記第2の実施例と同じである。
【0058】上記構成において動作を説明すると、交流
電源Vacの極性が直流電源Vdcの極性と同一の場
合、すなわち、図5の時間t1および時間t3,t4
間、第3のスイッチング部26をオンすると、時間t1
では、直流電源Vdcより交流電源Vacへ電流が流れ
込むことはない。
【0059】また、時間t3,t4間では、直流電源V
dcの出力電圧は交流電源Vacの出力電圧より高いた
め、直流電源Vdcより交流電源Vacへ電流が流れ込
むが、この電流は直流電源Vdcの出力電圧と交流電源
Vacの出力電圧の差が小さく、また短時間であるため
回路動作は安全に保つことができる。
【0060】交流電源Vacの極性が直流電源Vdcの
極性と異なるときは、交流電源Vacの出力電圧と直流
電源Vdcの出力電圧の電圧差が大きく、また、この時
間が交流電源Vacの半サイクルの時間にわたるため、
第3のスイッチング部26をオンすると、大きな電流が
直流電源Vdcより交流電源Vacに流れ込み、温度検
知動作を誤動作させ、さらに回路の破壊に至る場合も考
えられるため、制御部25は第3のスイッチング部26
を構成するスイッチSW1をオフする。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明は、アイロン部と、
このアイロン部を載置するスタンド部からなり、前記ア
イロン部は、ベース部を加熱するヒータ部と、前記ベー
ス部の温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部の
出力信号をスタンド部に伝送する第1の電極部と、大電
流を流す負荷抵抗部と、前記温度検知部の出力信号を前
記第1の電極部に送り、次に第1の電極部より大電流を
前記負荷抵抗部に流す動作を交互に繰返す第1のスイッ
チング部とを備え、前記スタンド部は、アイロン部をス
タンド部に載置したとき前記アイロン部の第1の電極部
と接する第2の電極部と、この第2の電極部を経てアイ
ロン部からの温度信号を入力し、所定温度に対して高い
か低いかを判定する温度信号処理部と、第1の電源部
と、前記温度信号処理部を動作させる第2の電源部と、
第1の所定時間前記第1の電源部の出力を前記第2の電
極部に出力し、第2の所定時間前記アイロン部からの温
度信号を前記温度信号処理部に出力する動作を交互に繰
返す第2のスイッチング部と、前記温度信号処理部の出
力により前記アイロン部のヒータ部への供給電力を制御
するヒータ制御部とを備えたことにより、アイロン部と
スタンド部の双方に設けた電極部の接触により温度信号
を伝送するとき、アイロン部の第1のスイッチング部と
スタンド部の第2のスイッチング部により、電極間に微
弱な温度信号電流と大電流を交互に流すことができ、大
電流を流す第1の所定時間において電極間に生じた絶縁
膜を破壊して導通を確保し、次に第2の所定時間微弱な
温度信号電流を流して温度信号を伝送し、電極間に接触
不良が生じない信頼性の高い温度信号伝送を行うことが
できる。
【0062】また、第1の電源部および第2の電源部を
直流電源で構成し、温度信号処理部は、前記第2の電源
部の出力を固定抵抗器とアイロン部の感熱素子で分圧
し、この分圧電圧で温度を検出するようにしたことによ
り、大電流を流す第1の電源部および温度検知動作を行
う電源を構成する第2の電源部を直流電源で構成するこ
とにより、第2の電源部から第1の電源部へ電流の流れ
込みのない、簡単な回路構成で精度の高い温度検知動作
を行うことができる。
【0063】また、第1の電源部を交流電源で構成する
とともに第2の電源部を直流電源で構成し、温度信号処
理部は、前記第2の電源部の出力を固定抵抗器とアイロ
ン部の感熱素子で分圧し、この分圧電圧で温度を検出す
るようにしたことにより、大電流を流す第1の電源部を
交流電源で構成し、温度検知動作を行う電源を構成する
第2の電源部を直流電源で構成することにより、第2の
電源部から第1の電源部へ電流の流れ込みのない、簡単
な回路構成で精度の高い温度検知動作を行うことができ
る。
【0064】また、第1の電源部を交流電源で構成する
とともに第2の電源部を直流電源で構成し、前記直流電
源の出力電流が前記交流電源へ流れ込むのを阻止し、ア
イロン部の温度検知部に流れるよう制御する第3のスイ
ッチング部と、この第3のスイッチング部を制御する制
御部とを備え、第2のスイッチング部は、前記交流電源
の半サイクルの期間第2の電極部に交流電源の出力電圧
を加え、他の半サイクルの期間、前記直流電源で動作す
る温度信号処理部にアイロン部からの温度信号を入力す
る動作を交互に繰返すように構成したことにより、第1
の所定時間および第2の所定時間を第1の電源部を構成
する交流電源の半サイクルの期間とすることができて、
簡単な回路構成にすることができ、直流電源から交流電
源に電流が流れ込むのを、第3のスイッチング部を用い
ることにより阻止することができ、誤動作のない信頼性
の高い温度検知ができる。
【0065】また、制御部は、直流電源の出力電圧の絶
対値と、この直流電源の出力電圧と同一極性期間の交流
電源の出力電圧の絶対値の大きさとを比較し、直流電源
の出力電圧と同一極性期間の交流電源の出力電圧の絶対
値が直流電源の出力電圧の絶対値より高いとき、第3の
スイッチング部をオンしてアイロン部からの温度信号を
スタンド部の温度信号処理部に入力し、その他の期間で
前記第3のスイッチング部をオフにし、前記直流電源よ
り前記交流電源に電流が流入するのを阻止するように構
成したことにより、直流電源から交流電源に流れ込みの
ない信頼性の高い温度検知を行うことができる。
【0066】また、制御部は、交流電源の出力電圧の極
性を検知し、この極性が直流電源の出力電圧の極性と同
一の極性のとき、第3のスイッチング部をオンし、逆の
極性のときは前記第3のスイッチング部をオフにするよ
うに構成したことにより、直流電源から交流電源に流れ
込みのない信頼性の高い温度検知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のコードレスアイロンの
構成を示したブロック図
【図2】同コードレスアイロンの要部具体回路図
【図3】本発明の第2の実施例のコードレスアイロンの
構成を示したブロック図
【図4】同コードレスアイロンの一例の要部具体回路図
【図5】同コードレスアイロンの交流電源の出力電圧と
直流電源の出力電圧の比較を示す電圧波形図
【図6】同コードレスアイロンの他の例の要部具体回路
【図7】同コードレスアイロンの交流電源の出力電圧と
直流電源の出力電圧の比較を示す電圧波形図
【図8】従来のコードレスアイロンの斜視図
【図9】同コードレスアイロンの構成を示したブロック
【符号の説明】
4 ヒータ部 5 ヒータ制御部 7 温度検知部 10 アイロン部 11 負荷抵抗部 12 第1のスイッチング部 13 スタンド部 14 第1の電源部 16 温度信号処理部 17 第2のスイッチング部 18 第2の電源部 P1 第1の電極部 P2 第2の電極部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 75/26 D06F 75/40 G05D 23/19

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイロン部と、このアイロン部を載置す
    るスタンド部からなり、前記アイロン部は、ベース部を
    加熱するヒータ部と、前記ベース部の温度を検知する温
    度検知部と、前記温度検知部の出力信号をスタンド部に
    伝送する第1の電極部と、大電流を流す負荷抵抗部と、
    前記温度検知部の出力信号を前記第1の電極部に送り、
    次に第1の電極部より大電流を前記負荷抵抗部に流す動
    作を交互に繰返す第1のスイッチング部とを備え、前記
    スタンド部は、アイロン部をスタンド部に載置したとき
    前記アイロン部の第1の電極部と接する第2の電極部
    と、この第2の電極部を経てアイロン部からの温度信号
    を入力し、所定温度に対して高いか低いかを判定する温
    度信号処理部と、第1の電源部と、前記温度信号処理部
    を動作させる第2の電源部と、第1の所定時間前記第1
    の電源部の出力を前記第2の電極部に出力し、第2の所
    定時間前記アイロン部からの温度信号を前記温度信号処
    理部に出力する動作を交互に繰返す第2のスイッチング
    部と、前記温度信号処理部の出力により前記アイロン部
    のヒータ部への供給電力を制御するヒータ制御部とを備
    えたコードレスアイロン。
  2. 【請求項2】 第1の電源部および第2の電源部を直流
    電源で構成し、温度信号処理部は、前記第2の電源部の
    出力を固定抵抗器とアイロン部の感熱素子で分圧し、こ
    の分圧電圧で温度を検出するようにした請求項1記載の
    コードレスアイロン。
  3. 【請求項3】 第1の電源部を交流電源で構成するとと
    もに第2の電源部を直流電源で構成し、温度信号処理部
    は、前記第2の電源部の出力を固定抵抗器とアイロン部
    の感熱素子で分圧し、この分圧電圧で温度を検出するよ
    うにした請求項1記載のコードレスアイロン。
  4. 【請求項4】 第1の電源部を交流電源で構成するとと
    もに第2の電源部を直流電源で構成し、前記直流電源の
    出力電流が前記交流電源へ流れ込むのを阻止し、アイロ
    ン部の温度検知部に流れるよう制御する第3のスイッチ
    ング部と、この第3のスイッチング部を制御する制御部
    とを備え、第2のスイッチング部は、前記交流電源の半
    サイクルの期間第2の電極部に交流電源の出力電圧を加
    え、他の半サイクルの期間、前記直流電源で動作する温
    度信号処理部にアイロン部からの温度信号を入力する動
    作を交互に繰返すように構成した請求項1記載のコード
    レスアイロン。
  5. 【請求項5】 制御部は、直流電源の出力電圧の絶対値
    と、この直流電源の出力電圧と同一極性期間の交流電源
    の出力電圧の絶対値の大きさとを比較し、前記直流電源
    の出力電圧と同一極性期間の交流電源の出力電圧の絶対
    値が前記直流電源の出力電圧の絶対値より高いとき、第
    3のスイッチング部をオンしてアイロン部からの温度信
    号をスタンド部の温度信号処理部に入力し、その他の期
    間で前記第3のスイッチング部をオフにし、前記直流電
    源より前記交流電源に電流が流入するのを阻止するよう
    に構成した請求項4記載のコードレスアイロン。
  6. 【請求項6】 制御部は、交流電源の出力電圧の極性を
    検知し、この極性が直流電源の出力電圧の極性と同一の
    極性のとき、第3のスイッチング部をオンし、逆の極性
    のときは前記第3のスイッチング部をオフにするように
    構成した請求項4記載のコードレスアイロン。
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