JP3127361B2 - 蒸気式殺菌装置 - Google Patents

蒸気式殺菌装置

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JP3127361B2
JP3127361B2 JP08359406A JP35940696A JP3127361B2 JP 3127361 B2 JP3127361 B2 JP 3127361B2 JP 08359406 A JP08359406 A JP 08359406A JP 35940696 A JP35940696 A JP 35940696A JP 3127361 B2 JP3127361 B2 JP 3127361B2
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はレトルトパウチ,
カップ,ビン詰,缶詰等の包装食品を高温・高圧蒸気に
よって殺菌処理する蒸気式殺菌装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 従来の蒸気式殺菌装置においては、殺
菌槽に蒸気配管と圧縮空気配管、冷却水配管が接続さ
れ、殺菌工程時には蒸気と空気の混合気体をエジェクタ
ー及びブロワー等で循環させて殺菌槽内の温度の均一化
を図っている。しかし冷却工程時には機構上の制限から
気体の循環が充分にできず温度むらが生じる。また冷却
水を直接被処理物に噴射しており、殺菌終了後の被処理
物(製品)は表面に付着水が残存したまま取出されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上記のように従来の
蒸気式殺菌装置においては、加熱時には殺菌槽内の温度
が均一となっているが、冷却時には温度差が発生すると
いう問題点があった。また殺菌終了後に取り出す製品は
ラベルをはったり、箱詰めをするので表面に残存する付
着水を乾燥又は拭き取り等の方法で除去しなければなら
なかった。本発明の目的は上記のような問題点を解消
し、冷却時においても殺菌室内の温度分布が均一とな
り、また製品の表面は乾燥された状態で取り出しができ
る蒸気式殺菌装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、第1発明では横型で開閉蓋を有する殺菌装置と、殺
菌槽を殺菌室と気体の循環路に区分する仕切板と、仕切
板の上面開口部に設置して気体を強制循環させる送風機
と、循環路内の気体を冷却するように設けた噴出パイプ
と、から成る蒸気式殺菌装置。又、第2発明では、送風
機の回転駆動部に可変速装置を付設した。第3発明で
は、循環路内に設置された噴出パイプには複数のスプレ
ーノズルが設けられ、冷却工程時には、冷媒をスプレー
ノズルから噴出して、循環気体を冷却する蒸気式殺菌装
置。第4発明では、仕切板は殺菌室内に装填されたトレ
ーの最上面部と両側面部に近接してコの字型に形成さ
れ、上面部には、送風機の吸込用の開口部を設け、下部
の開放位置には気液分離装置を設置した蒸気式殺菌装
置。
【0005】
【発明の実施の形態】
1、殺菌室内に積み重ねて装填されているトレーの全て
の位置で温度と気流を均一化するため、トレーに近接し
て殺菌槽内を殺菌室と循環路に区分する仕切板を設け、
殺菌槽内の気体を送風機を介して殺菌室と循環路の間を
強制循環移動できるようにする。送風機の取付位置は図
面に示した殺菌槽の上部に限らなく、殺菌槽の後部に設
けてもよい(仕切板の位置も変わる)。 2、殺菌室内を通過する循環気体は風速が毎秒1〜2m
でトレー内の温度分布は均一となるが、冷却工程時に
は、同風速を毎秒3m以上にすることにより冷却能力が
向上し、短時間での冷却が可能となる。そのため冷却工
程時の風速を増大できるように送風機の回転駆動部にイ
ンバーターまたは、極数変換器を付設してファンの回数
転を変速可能とする。 3、循環路内には循環気体を冷却するために、冷媒を噴
霧できるスプレーノズルを取付けた噴出パイプを設置す
る。冷媒には冷水・液体窒素・二酸化炭素等が使用され
る。 4、冷却に冷水を使用した時には、気体中に霧状の水滴
が発生する場合があり、エリミネーター等の気体分離装
置を最下段トレーの下方に設置し、水滴を除去した気体
を殺菌室内に循環させる。
【0006】
【実施例】 以下この発明の一実施例を図面にしたがっ
て説明する。図1は本発明装置の全体を示す断面図、図
2では本発明装置の縦断面図で、1は殺菌槽で開閉蓋を
有する。本図は円筒横置き型にしているが形状は限定さ
れるものではなく角型でもよい。2は殺菌室で被処理物
はこの室内で殺菌される。3は循環路で殺菌室2内の温
度を均一にするため、蒸気と空気の混合気体又は空気が
殺菌槽内を循環できるようにした気体の通路である。4
は仕切板でコの字型に形成され殺菌槽1のほぼ全長に亘
って設けられ、殺菌槽1内を殺菌室2と循環路3に区分
している。5は送風機で殺菌槽1の上部に設置され回転
軸は、メカニカルシール(図示していない)で軸封し駆
動部27はインバーター等により変速できるようになっ
ている。6は噴出パイプで両側部の循環路3の中に設け
られ、蒸気,冷却水,圧縮空気の配管と接続されてい
る。7はトレーで被処理物を内装して殺菌室2内に装填
される。8は気液分離装置で主として多孔板と金網から
構成され気体中に含まれる水滴を除去すると共に気体の
流れを均一に分散させている。9はスプレーノズルで噴
出パイプ6に取り付けられている。10は送風機5の吸
込口で仕切り板4の上面に設けられている。そして殺菌
槽1には、蒸気配管11と冷却水配管12、圧縮空気配
管13、ドレン配管14、排気配管15が接続されてい
る。蒸気配管11はスチーム弁16と温調弁17及び絞
り調整弁18が配設されており一端が循環路3内に設置
された噴出パイプ6に接続されている。冷却水配管12
は冷却水弁19が配設され、その一端は噴出パイプ6に
接続されている。圧縮空気配管13はエアー弁20と圧
調弁21及び絞り調整弁18が配設され一端は循環路3
内に設けた曲り管22に接続されている。曲り管22は
圧縮空気が殺菌槽に流入するときに加熱できるように設
けた熱交換部でその他端は噴出パイプ6に接続されてい
る。ドレン配管14はドレン弁23とトラップ弁24及
びスチームトラップ25が配設されその一端は殺菌槽1
の底部に接続されている。排気配管15は一端が殺菌槽
1の上部に接続され他端が排気弁26に接続されてい
る。上述のように構成されているこの実施例において、
レトルトパウチの殺菌処理工程を順に説明する。 (1)脱気工程 スチーム弁16、温調弁17、ドレン弁23、トラップ
弁24、排気弁26を開とし他の弁は閉とすることによ
り蒸気は噴出パイプ6を経てスプレーノズル9から循環
路3内に供給される。同時に殺菌槽1内の空気はドレン
配管14及び排気配管15から外部に排出される。この
時送風機5を運転することにより殺菌室2内の空気が速
やかに蒸気と入れ替わり被処理物が予熱される。 (2)昇温工程 スチーム弁16、温調弁17、圧調弁21、トラップ弁
24は開とし排気弁26は殺菌槽1内に設けた圧力セン
サー(図示していない)の信号に基ずいて開閉作動をす
る。他の弁は全て閉とすることにより殺菌槽1内は圧力
センサーの設定圧力となり、送風機5を運転することに
より蒸気と空気の混合気体は図の中に矢印で示したよう
な循環流が生じ殺菌槽1内の温度は均一になる。また温
度センサー(図示していない)の設定温度まで昇温す
る。 (3)殺菌工程 圧調弁21とトラップ24は開とする。温調弁17は殺
菌室2内の温度センサーの検出信号に基づいて開閉作動
をする。排気弁26も昇温工程と同様に圧力センサーの
信号に基づいて開閉作動をする。その他の弁はすべて閉
とする。送風機5を運転することにより殺菌槽1内の温
度は均一化されると共に被処理物の加熱の伝熱促進が行
われる。 (4)冷却工程 冷却水弁19は冷却工程の開始時にはタイマーの設定に
より数秒間隔で開閉作動した後開となる。スプレーノズ
ル9から噴霧された冷却水は混合気体を直接冷却すると
共に循環路3内の壁面を濡らし壁面による伝熱からも気
体の冷却が行われる。このように冷却された気体は気液
分離装置8を通る時に気体中の水滴が除去され被処理物
を濡らさずに冷却する事ができる。本工程では送風機5
を高速運転し、殺菌室内の温度の均一化を計ると共に被
処理物の表面の風速を増して冷却効果を高めている。尚
図示していないが冷却水ラインにポンプと熱交換器を設
け冷却水を循環使用することもできる。
【0007】
【発明の効果】 本発明は上記のような構成により第1
発明では殺菌槽内に仕切板と送風機を設けることにより
気体の強制循環を生じさせ殺菌室内の温度分布を均一化
することができる。第2発明では送風機の回転速度を変
えることにより、特に冷却工程時における温度分布の均
一化と冷却効果を高めることができる。第3発明では循
環路内で気体を冷却し、その低温気体で被処理物を冷却
するため被処理物の表面に水滴が着かない乾燥された製
品を取出すことができる。また、冷媒を直接被処理物に
当てないので製品を包装している袋の急激な変化もなく
水垢による汚れも発生しない。第4発明では仕切板に囲
まれた殺菌室内は気液分離装置の効果で除水された気体
が整流されて下方から流入し、送風機の吸込口を設けた
上方への気体流が生じるようになり温度むらのない均一
殺菌が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体を示す断面図及びフローチャ
ート図
【図2】本発明装置の縦断面図
【符号の説明】
1 殺菌槽 6 噴出パイプ 2 殺菌室 7 トレー 3 循環路 8 気液分離装置 4 仕切板 9 スプレーノズル 5 送風機 10 吸込口

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横型で開閉蓋を有する殺菌槽と、殺菌槽
    を殺菌室と気体の循環路に区分する仕切板と、仕切板の
    開口部に設置して気体を強制循環させる送風機と、循環
    路内の気体を冷却するように設けた噴出パイプとから成
    ることを特徴とした蒸気式殺菌装置。
  2. 【請求項2】 送風機の回転駆動部には可変速装置を付
    設して成る請求項1記載の蒸気式殺菌装置。
  3. 【請求項3】 循環路内に設置された噴出パイプには複
    数のスプレーノズルが設けられ、冷却工程時には冷媒を
    スプレーノズルから噴出して、循環気体を冷却すること
    を特徴とした請求項1記載の蒸気式殺菌装置。
  4. 【請求項4】 仕切板は殺菌室内に装填されたトレーの
    最上面部と両側面部に近接してコの字型に形成され、上
    面部には送風機の吸込用の開口部を設け、下部の開放位
    置には気液分離装置を設置したことを特徴とする請求項
    1記載の蒸気式殺菌装置。
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