JP3126996U - 紙箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】菓子ケーキ類等の食品や花ギフト等の雑貨を収容する紙箱において、側板の起立状態を略垂直に保持し、組み立てが容易でありながらも、解体が容易であり、紙箱に収めた収容物の形を崩したり、傷を付けたりすることなく、紙箱から収容物を容易に取り出すことを可能とする、紙箱の提供を、目的とする。
【解決手段】菓子や、雑貨等を収容する紙箱において、四角形の底板5の各辺に側板6・7を連設し、当該側板6・7のうち、対向する何れか一対の側板の両側辺にコーナーフラップ9・9を連接して内面側に向かって折り曲げ、前記側板の上辺に連接した折込みフラップ8を前記コーナーフラップ9・9の上から折り重ね、前記側板の内面に貼着し、残る一対の側板の両側辺に差込フラップ10を連接し、該差込フラップ10を前記折込みフラップ8と前記コーナーフラップ9との間に差し込み固定して、前記全ての側板6・7を起立状態に保持することにより設けた。
【選択図】図1
【解決手段】菓子や、雑貨等を収容する紙箱において、四角形の底板5の各辺に側板6・7を連設し、当該側板6・7のうち、対向する何れか一対の側板の両側辺にコーナーフラップ9・9を連接して内面側に向かって折り曲げ、前記側板の上辺に連接した折込みフラップ8を前記コーナーフラップ9・9の上から折り重ね、前記側板の内面に貼着し、残る一対の側板の両側辺に差込フラップ10を連接し、該差込フラップ10を前記折込みフラップ8と前記コーナーフラップ9との間に差し込み固定して、前記全ての側板6・7を起立状態に保持することにより設けた。
【選択図】図1
Description
本考案は、ケーキ等の菓子類や雑貨等を収容する組み立て式の紙箱に関するもので、特に、紙箱に収容した物品を持ち帰って取り出す時に、紙箱を容易に解体して物品が紙箱に触れることなく容易に取り出せる紙箱に関する。
解体容易な組み立て式の紙箱は、通常、折り畳んだ状態で店舗へ納品されるので、かさばることがなく、広い保管場所を要さないことから、菓子類や雑貨等の収納や持ち運び、ディスプレイ等の様々な用途に広く使用されている。
しかし、組み立て式の紙箱には、容易に組み立てられ、解体後にはリサイクルが容易である反面、解体するのも容易であるため、使用している間に、紙箱の形状が崩れたり、解体してしまうという問題があった。
そこで、組み立てた紙箱が、使用中に型崩れを起こすことがなく、また、使用中容易に解体することがないよう、側板の起立状態を略垂直に保持することが求められてきた。
また、紙箱の組み立てが行われるのは、顧客の注文を聞き、その後に商品を包装する間等の、限られた時間に行われることが多いものである。したがって、紙箱を短時間で組み立てることが可能となるように、容易に組み立てることができる、組み立て式の紙箱が求められてきた。
さらに、紙箱に収めた菓子等の収容物を取り出すときに、紙箱の天板や側板に収容物がぶつかり、収容物の形状が崩れてしまうことや、収容物に傷が付くことが多いので、収容物に傷を付けることなく、形状を保持したままで、紙箱から収容物を取り出すことが求められてきた。
これらの、課題に対しては、これまでも、関連する発明が提案されている。例えば、特許文献1や、特許文献2である。
しかし、組み立て式の紙箱には、容易に組み立てられ、解体後にはリサイクルが容易である反面、解体するのも容易であるため、使用している間に、紙箱の形状が崩れたり、解体してしまうという問題があった。
そこで、組み立てた紙箱が、使用中に型崩れを起こすことがなく、また、使用中容易に解体することがないよう、側板の起立状態を略垂直に保持することが求められてきた。
また、紙箱の組み立てが行われるのは、顧客の注文を聞き、その後に商品を包装する間等の、限られた時間に行われることが多いものである。したがって、紙箱を短時間で組み立てることが可能となるように、容易に組み立てることができる、組み立て式の紙箱が求められてきた。
さらに、紙箱に収めた菓子等の収容物を取り出すときに、紙箱の天板や側板に収容物がぶつかり、収容物の形状が崩れてしまうことや、収容物に傷が付くことが多いので、収容物に傷を付けることなく、形状を保持したままで、紙箱から収容物を取り出すことが求められてきた。
これらの、課題に対しては、これまでも、関連する発明が提案されている。例えば、特許文献1や、特許文献2である。
特許文献1が提案する紙箱は、紙箱側面に斜め折り筋が入らず、また箱底面も一枚の底板から出来ている、組み立てが簡単で、外観も綺麗な組み立て紙箱である。この発明は、側壁を繋ぐコーナーフラップを、中央側壁板とコーナーフラップ抑え板との間に挟み、コーナーフラップ抑え板に縁設する係止フラップを、底板に設けられた突起に引っ掛けることによって、紙箱を起立させるものである。しかし、この発明は、係止フラップと突起とを引っ掛けることによって、紙箱を起立させるにすぎないので、箱側面の起立を略垂直に保持することは困難であるうえ、紙箱の組み立て方が複雑であるので、短時間での組み立てが困難であるという問題を抱えている。
また、特許文献2が提案する、簡易組立蓋付紙製容器は、通常は運搬や保管などに便利なように偏平に折り開かれていて嵩をとらない構造であるが、紙箱本体への物品の収容、包装、運搬、出荷時には、直ちに二重側壁部及び蓋を要する蓋付きの紙箱に、容易に組み立てて使用できる紙製容器である。この発明は、側壁の両側に連設され、且つ底板の角隅部相当部より、折目線を介して対称形に二分される三角形部を、内方に折り込み、二重側壁部を折り重ねたものである。しかし、この発明は、三角形部を、折目線を介して折り合わせることから、折り合わせ部分に厚みが生じ、この厚みによって生まれる広がりが、側板の起立保持を困難にするという問題を抱えている。
そこで、本考案では、側板の起立状態を略垂直に保持し、組み立てが容易でありながらも、解体が容易であり、紙箱に収めた収容物の形を崩したり、傷を付けたりすることなく、紙箱から収容物を容易に取り出すことを可能とする、紙箱の提供を、目的とするものである。
本考案の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、菓子や、雑貨等を収容する紙箱において、四角形の底板の各辺に側板を連設し、当該側板のうち、対向する何れか一対の側板の両側辺にコーナーフラップを連接して内面側に向かって折り曲げるとともに、前記側板の上辺に連接した折込みフラップを前記コーナーフラップの上から折り重ねて、前記側板の内面に貼着し、残る一対の側板の両側辺に差込フラップを連接し、該差込フラップを前記折込みフラップと前記コーナーフラップとの間に差し込み固定して、前記全ての側板を起立状態に保持するものである。
本考案の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、菓子や、雑貨等を収容する紙箱において、四角形の底板の各辺に側板を連設し、当該側板のうち、対向する何れか一対の側板の両側辺にコーナーフラップを連接して内面側に向かって折り曲げるとともに、前記側板の上辺に連接した折込みフラップを前記コーナーフラップの上から折り重ねて、前記側板の内面に貼着し、残る一対の側板の両側辺に差込フラップを連接し、該差込フラップを前記折込みフラップと前記コーナーフラップとの間に差し込み固定して、前記全ての側板を起立状態に保持することで、側板の起立状態を略垂直に保持することを可能とし、短時間での組み立てを容易としながら、解体をも容易とし、紙箱に収容された収容物の形状を維持した状態で取り出すことが可能となる。
次に、紙箱の使用の形態について、以下説明する。
次に、紙箱の使用の形態について、以下説明する。
図1は紙箱1の展開状態を示す図、図2は側板6・7を起立させる仕組みを示す図、図3は隙間12の状態を示す図、図4は隙間12に差込みフラップ10を差し込んだ状態を示す図、図5はコーナーフラップ9と差込みフラップ10の関係を説明する図、図6はコーナーフラップ9と差込みフラップ10の別形態を示す図、図7はコーナーフラップ9と差込みフラップ10に掛かる負荷を示す図、図8・図9は紙箱1の解体の様子を示す図、図10・図11は紙箱1の折り畳み状態を示す図、図12は紙箱1の使用状態を示す図、図13は紙箱2の組み合わせを示す図、図14は紙箱3の展開状態を示す図、図15は紙箱3の閉封の仕組みを示す図、図16は紙箱4の展開状態を示す図、図17は紙箱4の閉封の仕組みを示す図である。
本考案に係る紙箱1は、側板6・7の起立状態を略垂直に保持することが可能であって、組み立てや解体が容易であり、紙箱1に収めた収容物を、その形状を保持したまま、取り出すことを可能とする、組み立て式の紙箱である。
まず、紙箱1の構成について、図1により説明する。
紙箱1は、平厚紙やダンボール紙等の厚めの紙板材からなり、四角形の底板5に、前後一対の側板6・6と左右一対の側板7・7とを、それぞれ折目線54を介して連接している。前記側板6・6の上側辺に、折込みフラップ8を、折目線51を介して連設し、前記側板6・6の両側辺に、コーナーフラップ9・9を、折目線52を介して連接している。前記側板7・7の両側辺に、差込みフラップ10・10を、折目線53を介して連設している。折目線52と折目線53は同じ長さとしている。前記折込みフラップ8の内面の略中央部分には、接着シート11を貼着している。
ここで、コーナーフラップ9と差込みフラップ10とは、切れ目線50を挟んで、隣接している。言い換えれば、切れ目線50は底板5の頂部からコーナーフラップ9と差込みフラップ10の間に折目線54(52・53)に対して45度の方向に切込みが設けられている。
なお、上側辺とは、紙箱1の組み立て時において、底板5を下側と設定した場合の、底板5と対峙する各辺を意味する。また、側辺とは、紙箱1の組み立て時において、底板5と上下方向に垂直の関係にある各辺を意味する。
紙箱1は、平厚紙やダンボール紙等の厚めの紙板材からなり、四角形の底板5に、前後一対の側板6・6と左右一対の側板7・7とを、それぞれ折目線54を介して連接している。前記側板6・6の上側辺に、折込みフラップ8を、折目線51を介して連設し、前記側板6・6の両側辺に、コーナーフラップ9・9を、折目線52を介して連接している。前記側板7・7の両側辺に、差込みフラップ10・10を、折目線53を介して連設している。折目線52と折目線53は同じ長さとしている。前記折込みフラップ8の内面の略中央部分には、接着シート11を貼着している。
ここで、コーナーフラップ9と差込みフラップ10とは、切れ目線50を挟んで、隣接している。言い換えれば、切れ目線50は底板5の頂部からコーナーフラップ9と差込みフラップ10の間に折目線54(52・53)に対して45度の方向に切込みが設けられている。
なお、上側辺とは、紙箱1の組み立て時において、底板5を下側と設定した場合の、底板5と対峙する各辺を意味する。また、側辺とは、紙箱1の組み立て時において、底板5と上下方向に垂直の関係にある各辺を意味する。
次に、紙箱1における、側板6・7の起立の仕組み(組み立て方法)について図2、図3、図4により説明する。
まず、図2(1)に示すように、コーナーフラップ9・9を、側板6の内側に向かって、折目線52に沿って折り曲げる。
次に、図2(2)に示すように、折込みフラップ8を、前記側板6の内側方向に向かって、折目線51に沿って折り曲げ、接着シート11によって、前記折込みフラップ8を、前記側板6の内側に貼着する。
すると、前記コーナーフラップ9は、前記側板6と前記折込みフラップ8との間に、挟まれる状態となり、前記コーナーフラップ9と、前記折込みフラップ8の左右両端部との間には、図3に示すように、隙間12が生じる。
次に、図2(3)に示すように差込みフラップ10を、側板7の内側に向かって、折目線53に沿って折り曲げる。
次に、側板7を、底板5に向かって、折目線54に沿って折り曲げる。
そして、前記隙間12に、差込みフラップ10を差し込むことによって、差込みフラップ10は、図4に示すように、コーナーフラップ9と折込みフラップ8との間に挟まれた状態となる。すると、差込みフラップ10とコーナーフラップ9とが接する面と、差込みフラップ10と折込みフラップ8とが接する面との間には摩擦力が生じ、かつ、折込みフラップ8は側板6の内側に貼着されているので、矢印60の方向に押圧力が掛かり、その結果、差込みフラップ10が折込みフラップ8とコーナーフラップ9に挟まれて固定され、紙箱1の組み立てが完了する。
まず、図2(1)に示すように、コーナーフラップ9・9を、側板6の内側に向かって、折目線52に沿って折り曲げる。
次に、図2(2)に示すように、折込みフラップ8を、前記側板6の内側方向に向かって、折目線51に沿って折り曲げ、接着シート11によって、前記折込みフラップ8を、前記側板6の内側に貼着する。
すると、前記コーナーフラップ9は、前記側板6と前記折込みフラップ8との間に、挟まれる状態となり、前記コーナーフラップ9と、前記折込みフラップ8の左右両端部との間には、図3に示すように、隙間12が生じる。
次に、図2(3)に示すように差込みフラップ10を、側板7の内側に向かって、折目線53に沿って折り曲げる。
次に、側板7を、底板5に向かって、折目線54に沿って折り曲げる。
そして、前記隙間12に、差込みフラップ10を差し込むことによって、差込みフラップ10は、図4に示すように、コーナーフラップ9と折込みフラップ8との間に挟まれた状態となる。すると、差込みフラップ10とコーナーフラップ9とが接する面と、差込みフラップ10と折込みフラップ8とが接する面との間には摩擦力が生じ、かつ、折込みフラップ8は側板6の内側に貼着されているので、矢印60の方向に押圧力が掛かり、その結果、差込みフラップ10が折込みフラップ8とコーナーフラップ9に挟まれて固定され、紙箱1の組み立てが完了する。
ここで、コーナーフラップ9と、差込みフラップ10の形状や位置関係について、図5により説明する。なお、図5に示す矢印L1は、折込みフラップ8において接着シート11が貼着されていない部分の幅を指し、矢印L2はコーナーフラップ9の幅を指し、矢印L3は差込みフラップ10の幅を指すものとする。
ここで、L2は側板6の横幅を超えない限り特に限定されるものではない。一方、L3は、L1の長さを越えることはできない(L3はL1より短い)。L3がL1を越えた場合、差込みフラップ10は接着部分にぶつかり、隙間12に収まりきらず、紙箱の外側にはみ出した状態となる。その結果、側板6・7を略垂直に起立させることはできなくなるからである。
また、L2はL3よりも長いか、または略同じであることが望ましい。コーナーフラップ9と差込みフラップ10とが接する面積が大きいほど、差込みフラップ10とコーナーフラップ9とが接する面と、差込みフラップ10と折込みフラップ8とが接する面との間に生じる摩擦力が大きくなり、側板6・7の起立状態の保持力も大きくなるからである。
また、コーナーフラップ9と差込みフラップ10の形状や連設位置は、図5に示す形状や連設位置に限定されるものではない。また、図6に示すように、コーナーフラップ9’や差込みフラップ10’の如く、高さを短く形成することも可能である。
つまり、折込みフラップ8とコーナーフラップ9とが切目線50を挟んで連接することなく別体となっており、かつ、折込みフラップ8とコーナーフラップ9との間に、隙間12を作ることができ、前記隙間12に差込みフラップ10を差し込んで固定することができる、形状と連設位置とを備えていればよいのである。
ここで、L2は側板6の横幅を超えない限り特に限定されるものではない。一方、L3は、L1の長さを越えることはできない(L3はL1より短い)。L3がL1を越えた場合、差込みフラップ10は接着部分にぶつかり、隙間12に収まりきらず、紙箱の外側にはみ出した状態となる。その結果、側板6・7を略垂直に起立させることはできなくなるからである。
また、L2はL3よりも長いか、または略同じであることが望ましい。コーナーフラップ9と差込みフラップ10とが接する面積が大きいほど、差込みフラップ10とコーナーフラップ9とが接する面と、差込みフラップ10と折込みフラップ8とが接する面との間に生じる摩擦力が大きくなり、側板6・7の起立状態の保持力も大きくなるからである。
また、コーナーフラップ9と差込みフラップ10の形状や連設位置は、図5に示す形状や連設位置に限定されるものではない。また、図6に示すように、コーナーフラップ9’や差込みフラップ10’の如く、高さを短く形成することも可能である。
つまり、折込みフラップ8とコーナーフラップ9とが切目線50を挟んで連接することなく別体となっており、かつ、折込みフラップ8とコーナーフラップ9との間に、隙間12を作ることができ、前記隙間12に差込みフラップ10を差し込んで固定することができる、形状と連設位置とを備えていればよいのである。
次に、側板6・7の起立保持の構造について、図7により説明する。
紙箱1の素材は厚手の紙材であり、弾性を有することから、折り曲げたコーナーフラップ9にはスプリングバックの如く、折り曲げた方向とは逆の方向(Y方向)、つまり紙箱1の外側方向に向かって広がろうとする力が掛かる。一方、折込みフラップ8は接着シート11により側板6に貼着されているので広がることはできず、コーナーフラップ9は折込みフラップ8に密着する方向に力がかかることになる。つまり、このコーナーフラップ9と折込みフラップ8の間には差込みフラップ10を挟持する力が働くことになる。また、差込みフラップ10もX方向に開こうとする力が働くため、組み立てたときには、差込みフラップ10とコーナーフラップ9は互いに反対方向に開く力がかかり、圧接力が働き摩擦抵抗が大きくなり、側板7は起立保持力が大きく働く状態となっている。
紙箱1の素材は厚手の紙材であり、弾性を有することから、折り曲げたコーナーフラップ9にはスプリングバックの如く、折り曲げた方向とは逆の方向(Y方向)、つまり紙箱1の外側方向に向かって広がろうとする力が掛かる。一方、折込みフラップ8は接着シート11により側板6に貼着されているので広がることはできず、コーナーフラップ9は折込みフラップ8に密着する方向に力がかかることになる。つまり、このコーナーフラップ9と折込みフラップ8の間には差込みフラップ10を挟持する力が働くことになる。また、差込みフラップ10もX方向に開こうとする力が働くため、組み立てたときには、差込みフラップ10とコーナーフラップ9は互いに反対方向に開く力がかかり、圧接力が働き摩擦抵抗が大きくなり、側板7は起立保持力が大きく働く状態となっている。
更に、差込みフラップ10をコーナーフラップ9と折込みフラップ8の間に差し込んだときに、差込みフラップ10の上辺10aは折目線51に強く接することとなり、抜け難い状態となる。
こうして紙箱1の組み立ては、各フラップと側板6・7を各折目線に沿って折り曲げ、隙間12に差込みフラップ10を差し込み、固定することで完了する。
したがって、複雑な組み立て手段をとることなく、折り曲げと差し込みという簡単な2種類の手段で、かつ、短時間で紙箱1を組み立てることが可能となるのである。
したがって、複雑な組み立て手段をとることなく、折り曲げと差し込みという簡単な2種類の手段で、かつ、短時間で紙箱1を組み立てることが可能となるのである。
次に、組み立てた紙箱1の解体について図8、図9により説明する。なお、図8に示すA、B方向の矢印は、各々、側板6・7を引っ張る方向を示している。
図8に示すように、側板6・6をA方向に、又は側板7・7をB方向に向かって引っ張ると、差込みフラップ10は隙間12に固定されていた状態から簡単に外れるものである。その結果、側板6・7は折り曲げた方向とは逆の方向、つまり紙箱1の外側方向に大きく広がり、紙箱1は解体し、図9に示すように組み立て前の広がった状態に戻るものとなる。
したがって、紙箱1は、組み立てが容易で、側板6・7の起立状態を略垂直に保持しうると同時に、側板6・7のいずれかを外側方向に向かって引っ張ることによって、容易に紙箱1を解体することが可能となる。
また、解体後の紙箱1は、図10に示すように折り畳み、さらに図11に示すようにコンパクトに折り畳むことが可能である。なお、図10に示す矢印は、紙箱を折り畳む方向を示している。
図8に示すように、側板6・6をA方向に、又は側板7・7をB方向に向かって引っ張ると、差込みフラップ10は隙間12に固定されていた状態から簡単に外れるものである。その結果、側板6・7は折り曲げた方向とは逆の方向、つまり紙箱1の外側方向に大きく広がり、紙箱1は解体し、図9に示すように組み立て前の広がった状態に戻るものとなる。
したがって、紙箱1は、組み立てが容易で、側板6・7の起立状態を略垂直に保持しうると同時に、側板6・7のいずれかを外側方向に向かって引っ張ることによって、容易に紙箱1を解体することが可能となる。
また、解体後の紙箱1は、図10に示すように折り畳み、さらに図11に示すようにコンパクトに折り畳むことが可能である。なお、図10に示す矢印は、紙箱を折り畳む方向を示している。
この様に、本考案の紙箱1は、容易に組み立てや解体を行えるうえに、コンパクトに折り畳むことが可能であり、広い保管場所も不要であることから、一度使用した紙箱1を折り畳み、保管したうえで、再使用することが容易になる。さらに、紙箱1の再使用を促進することは、地球資源の保護につながるという点においても、有益な効果をもたらすものである。
さらに、紙箱1を解体し、側板6・7を外側に大きく広げることによって、紙箱1に収めた菓子等の収容物を傷つけることなく、紙箱1内から収容物を取り出すことが可能となる。
図12に示すように、解体時には側板6・7が外側に広がっているので、収容物である菓子20を取り出す時に、菓子20が側板6・7の内面に当たり、その結果菓子20の形状が崩れることを、防ぐことが可能となる。
殊に、図12に示すような、ホールタイプの菓子20は、菓子20を紙箱1から取り出して切り分けることが困難であるが、本考案の紙箱1であれば、菓子20を紙箱1から取り出す必要はなく、紙箱1を解体した状態で菓子20を切り分け、皿等に容易に移すことが可能である。
図12に示すように、解体時には側板6・7が外側に広がっているので、収容物である菓子20を取り出す時に、菓子20が側板6・7の内面に当たり、その結果菓子20の形状が崩れることを、防ぐことが可能となる。
殊に、図12に示すような、ホールタイプの菓子20は、菓子20を紙箱1から取り出して切り分けることが困難であるが、本考案の紙箱1であれば、菓子20を紙箱1から取り出す必要はなく、紙箱1を解体した状態で菓子20を切り分け、皿等に容易に移すことが可能である。
次に、本考案に係る側板6・7の起立保持構造を備えた紙箱1の実施例について説明する。
まず、図13に示すように、紙箱1を二つ組み立て、一つを紙箱本体2bとし、一つを蓋体2aとし、図13に示すように、開口部を上側に向けた本体2bの上方から、開口部を下側に向けた蓋体2aを図13に示す矢印の方向に向かって下ろすことで、本体2bに蓋をし、紙箱本体2bと蓋体2aとが別体である、紙箱2を形成することが可能である。
なお、図13に示す紙箱は、蓋体2aが紙箱本体2bの全体を覆う形状であるが、側板6・7の上下方向の長さを短く形成することによって、紙箱本体2bの上方のみを覆う形状とすることも可能である。
まず、図13に示すように、紙箱1を二つ組み立て、一つを紙箱本体2bとし、一つを蓋体2aとし、図13に示すように、開口部を上側に向けた本体2bの上方から、開口部を下側に向けた蓋体2aを図13に示す矢印の方向に向かって下ろすことで、本体2bに蓋をし、紙箱本体2bと蓋体2aとが別体である、紙箱2を形成することが可能である。
なお、図13に示す紙箱は、蓋体2aが紙箱本体2bの全体を覆う形状であるが、側板6・7の上下方向の長さを短く形成することによって、紙箱本体2bの上方のみを覆う形状とすることも可能である。
次に、本体と蓋とを一体とする、蓋付きの紙箱3の実施例について、図14、図15により説明する。
図14に示すように、紙箱3は、一対の側板7・7のうち、何れか一方の側板7の上辺に、折目線55を介して天板31を連接し、当該天板31の上辺に、折目線56を介して折曲げフラップ32を連接し、当該折曲げフラップ32の略中央に、係止片33を備え、前記側板6・7のうち、残りの一対の側板6・6に係止孔34を形成したものである。
紙箱3は、コーナーフラップ9を側板6の内面に向かって折り曲げ、次に折込みフラップ8を側板6の内面に向かって折り曲げて側板6の内面に、接着シート11によって貼り付け、前記コーナーフラップ9と前記側板6との間に隙間12を作り、当該隙間12に差込みフラップ10を差し込んで固定することで、側板6・7の起立状態を略垂直に保持する。次に、図15に示すように、天板31を底板5の方向に、折曲線55に沿って折り曲げ、次に、折曲げフラップ32を底板5の方向に、折曲線56に沿って折り曲げ、係止片33を係止孔34に差し込んで係止することで、紙箱3の閉蓋が可能となる。
図14に示すように、紙箱3は、一対の側板7・7のうち、何れか一方の側板7の上辺に、折目線55を介して天板31を連接し、当該天板31の上辺に、折目線56を介して折曲げフラップ32を連接し、当該折曲げフラップ32の略中央に、係止片33を備え、前記側板6・7のうち、残りの一対の側板6・6に係止孔34を形成したものである。
紙箱3は、コーナーフラップ9を側板6の内面に向かって折り曲げ、次に折込みフラップ8を側板6の内面に向かって折り曲げて側板6の内面に、接着シート11によって貼り付け、前記コーナーフラップ9と前記側板6との間に隙間12を作り、当該隙間12に差込みフラップ10を差し込んで固定することで、側板6・7の起立状態を略垂直に保持する。次に、図15に示すように、天板31を底板5の方向に、折曲線55に沿って折り曲げ、次に、折曲げフラップ32を底板5の方向に、折曲線56に沿って折り曲げ、係止片33を係止孔34に差し込んで係止することで、紙箱3の閉蓋が可能となる。
次に、持ち手付きの紙箱4の実施例について、図16、図17により説明する。
図16に示すように、紙箱4は、一対の側板7・7のうち、何れか一方の側板7の上辺に、折目線55を介して天板31’を連設し、当該天板31’の上辺に、折目線56を介して差込み片用フラップ41を連接し、当該差込み片用フラップ41の両側に、差込み片42・42を折目線57を介して連設している。前記天板31’の略中央には、一対の持ち手43が切り込まれている。
紙箱4を組み立てるには、コーナーフラップ9を側板6の内面方向に折り曲げ、次に折込みフラップ8を側板6の内面方向に折り曲げて、側板6の内面に接着シート11により貼り付け、前記コーナーフラップ9と前記側板6との間に隙間12を作り、当該隙間12に差込みフラップ10を差し込んで固定することで、側板6・7の起立状態を略垂直に保持する。次に、図17に示すように、天板31’を底板5の方向に、折目線55に沿って折り曲げ、次に、差込み片用フラップ41を底板5の方向に、折目線56に沿って折り曲げ、差込み片42を差込み片用フラップ41の内面方向2、折目線57に沿って折り曲げ、差込み片42を、差込み片用フラップ41とコーナーフラップ9との間に差し込み、固定することによって、紙箱4の閉蓋が可能となる。そして、切込みによって形成されている持ち手43を、上側に向かって折り曲げることで、持ち手43の使用が可能となる。持ち手43を上側に折り曲げた場合、切込み部分に穴があくので、天板31’の裏面にプラスチックシートや、保冷材等を収納するポケット等を貼着し、埃等の浸入を防ぐことが必要となる。
なお、持ち手43は、切込みよる形成に限定するものではなく、天板31’に持ち手43を貼着することも可能である。
図16に示すように、紙箱4は、一対の側板7・7のうち、何れか一方の側板7の上辺に、折目線55を介して天板31’を連設し、当該天板31’の上辺に、折目線56を介して差込み片用フラップ41を連接し、当該差込み片用フラップ41の両側に、差込み片42・42を折目線57を介して連設している。前記天板31’の略中央には、一対の持ち手43が切り込まれている。
紙箱4を組み立てるには、コーナーフラップ9を側板6の内面方向に折り曲げ、次に折込みフラップ8を側板6の内面方向に折り曲げて、側板6の内面に接着シート11により貼り付け、前記コーナーフラップ9と前記側板6との間に隙間12を作り、当該隙間12に差込みフラップ10を差し込んで固定することで、側板6・7の起立状態を略垂直に保持する。次に、図17に示すように、天板31’を底板5の方向に、折目線55に沿って折り曲げ、次に、差込み片用フラップ41を底板5の方向に、折目線56に沿って折り曲げ、差込み片42を差込み片用フラップ41の内面方向2、折目線57に沿って折り曲げ、差込み片42を、差込み片用フラップ41とコーナーフラップ9との間に差し込み、固定することによって、紙箱4の閉蓋が可能となる。そして、切込みによって形成されている持ち手43を、上側に向かって折り曲げることで、持ち手43の使用が可能となる。持ち手43を上側に折り曲げた場合、切込み部分に穴があくので、天板31’の裏面にプラスチックシートや、保冷材等を収納するポケット等を貼着し、埃等の浸入を防ぐことが必要となる。
なお、持ち手43は、切込みよる形成に限定するものではなく、天板31’に持ち手43を貼着することも可能である。
1、2、3、4 紙箱
5 底板
6、7 側板
8 折込みフラップ
9 コーナーフラップ
10 差し込みフラップ
11 接着シート
20 菓子
32 折曲げフラップ
33 係止片
34 係止孔
5 底板
6、7 側板
8 折込みフラップ
9 コーナーフラップ
10 差し込みフラップ
11 接着シート
20 菓子
32 折曲げフラップ
33 係止片
34 係止孔
Claims (1)
- 菓子や、雑貨等を収容する紙箱において、四角形の底板の各辺に側板を連設し、当該側板のうち、対向する何れか一対の側板の両側辺にコーナーフラップを連接して内面側に向かって折り曲げるとともに、前記側板の上辺に連接した折込みフラップを前記コーナーフラップの上から折り重ねて、前記側板の内面に貼着し、残る一対の側板の両側辺に差込フラップを連接し、該差込フラップを前記折込みフラップと前記コーナーフラップとの間に差し込み固定して、前記全ての側板を起立状態に保持することを特徴とする、紙箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007172U JP3126996U (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 紙箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007172U JP3126996U (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 紙箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3126996U true JP3126996U (ja) | 2006-11-16 |
Family
ID=43476741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006007172U Expired - Lifetime JP3126996U (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 紙箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3126996U (ja) |
-
2006
- 2006-09-04 JP JP2006007172U patent/JP3126996U/ja not_active Expired - Lifetime
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