JP3126852B2 - エンジン駆動ヒートポンプ - Google Patents

エンジン駆動ヒートポンプ

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JP3126852B2
JP3126852B2 JP05172794A JP17279493A JP3126852B2 JP 3126852 B2 JP3126852 B2 JP 3126852B2 JP 05172794 A JP05172794 A JP 05172794A JP 17279493 A JP17279493 A JP 17279493A JP 3126852 B2 JP3126852 B2 JP 3126852B2
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寿美夫 柳生
一郎 藤島
尚次 一色
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Tohoku Electric Power Co Inc
Kubota Corp
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Tohoku Electric Power Co Inc
Kubota Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジン駆動により温熱
及び冷熱を発生させるエンジン駆動ヒートポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン駆動ヒートポンプにおい
て、エンジン動力によりヒートポンプを運転して温熱及
び冷熱を得ることに加え、エンジン排ガスやエンジン冷
却水が保有するエンジン排熱を回収利用するには、その
エンジン排熱をヒートポンプの運転とは別の、例えば、
給湯における水加熱や暖房における空気加熱等の温熱消
費系における単なる加熱源として用いており、エンジン
排熱を熱形態のままで消費し放散させる利用形態となっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如き従
来のエンジン排熱利用形態では、全体としての温熱発生
量(すなわち、ヒートポンプの発生温熱量とエンジン排
熱を給湯や暖房等の加熱源に用いて得る温熱量との和)
と、冷熱発生量(すなわちヒートポンプの発生冷熱量)
とを合わせた有効取り出し熱エネルギを、エンジンに対
する入力エネルギと比較した場合のエネルギ効率が未だ
低く、この点で改善の余地があった。
【0004】また、エンジン排熱を温熱として熱形態の
ままで消費することから、上記の全体としての温熱発生
量と冷熱発生量とを比較した場合、一般に温熱発生量が
過大となる傾向があり、このような温熱発生量と冷熱発
生量とのバランスの悪さが、ヒートポンプ設備上におけ
る使い勝手の悪さとなる問題もあった。
【0005】本発明の目的は、エンジン動力に加えエン
ジン排熱を利用した合理的なヒートポンプ運転を行うこ
とにより、上記問題の解消を図る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンジン駆
動ヒートポンプの第1特徴構成は、エンジンの動力によ
り、高温室、中温室、及び、低温室の夫々に作動ガスの
吐出と吸入とを周期的に行わせる動作手段を設け、その
動作手段を、前記高温室と前記低温室とが互いにほぼ等
しい周期で、かつ、ほぼ等しい位相で作動ガスの吐出と
吸入とを行うとともに、前記中温室が前記高温室及び低
温室の吐出吸入周期とほぼ等しい周期で、かつ、ほぼ1
/4周期分だけ位相が遅れた状態で作動ガスの吐出と吸
入を行うように構成し、前記高温室と前記中温室とを連
通する高温側ガス路、及び、前記中温室と前記低温室と
を連通する低温側ガス路を設けて、それらガス路の夫々
に再生熱交換器を介装し、高温側の前記再生熱交換器よ
りも前記高温室の側において作動ガスにエンジン排熱を
吸熱させる排熱吸熱器、低温側の前記再生熱交換器より
も前記低温室の側において作動ガスに低温吸熱源から吸
熱させる低温側吸熱器、並びに、前記高温側再生熱交換
器と前記低温側再生熱交換器との間において作動ガスを
放熱源に対し放熱させる放熱器を設けたことにある。
【0007】また、本発明によるエンジン駆動ヒートポ
ンプの第2特徴構成は、前記高温室を前記高温側ガス路
に対し直列に接続する複数室として、それら複数室どう
しを連通する副ガス路に副再生熱交換器を介装し、前記
排熱吸熱器の複数分割部、又は、作動ガスにエンジン排
熱以外の他の高温吸熱源から吸熱させる他系統高温側吸
熱器と前記排熱吸熱器を、温度レベルの高いものほど前
記複数室の直列接続系統において端末側に位置させる配
列で、前記複数室の夫々に対応させて配備してあること
にある。
【0008】
【作用】(第1特徴構成の作用) すなわち、上記の第1特徴構成では(図1及び図6
照)、動作手段Aをもってエンジン1の動力により高温
室14、中温室15、及び、低温室16の夫々に作動ガ
スGの吐出と吸入とを周期的に行わせることにおいて、
位相がほぼ等しい高・低温室14,16と、それらに対
しほぼ1/4周期分だけ位相が遅れる中温室15とが共
に作動ガス吐出工程となる状態(図6におけるd〜e過
程)が生じ、また、高・低温室14,16と中温室15
とが共に作動ガス吸入工程となる状態(図6におけるb
〜c過程)が生じることで、各室14,15,16にわ
たる作動ガス系において、作動ガスGの圧縮(上記d〜
e過程)と膨張(上記b〜c過程)とが交互にあらわれ
るガスサイクルが形成される。
【0009】そして、このガスサイクルの進行を高温室
14と中温室15とについて見れば、圧縮された作動ガ
スGが高温側の再生熱交換器20を通じ高温室14に導
入され(図6におけるa〜b過程)、その後、この作動
ガスGが膨張過程を経て排熱吸熱器22によりエンジン
排熱を吸熱(すなわち、作動ガスGの高温加熱)し(図
6におけるb〜c過程)、続いて、この作動ガスGが再
び高温側の再生熱交換器20を通じ、その高温側再生熱
交換器20への温熱蓄熱と自身の温度降下を伴って高温
室14側から中温室15側へ導出される(図6における
c〜d過程)
【0010】また、この温度降下した導出作動ガスG
は、続いての圧縮過程を経て高温室14の温度レベルよ
りも低い中温レベルにおいて放熱器26により放熱源H
に対し放熱する(図6におけるd〜e過程)つまり、
この一連の動作を更に詳述すれば、中温室15が高温室
14の吐出吸入周期とほぼ等しい周期で、かつ、ほぼ1
/4周期分だけ位相が遅れた状態で作動ガスGの吐出と
吸入とを行うことから、高温室14と中温室15とにつ
いて見た場合(図6参照)、a〜bの過程で、作動ガス
Gは高温側の再生熱交換器20を通じ高温室14に導入
され、この際、作動ガスGは高温側の再生熱交換器20
からの先の蓄熱温熱の受熱により温度上昇して容積一定
のもとで圧力上昇し、b〜cの過程で、作動ガスGは排
熱吸熱器22によりエンジン排熱をもって加熱されるこ
とで膨張し、この膨張により外部への仕事(エンジン動
力に対し付加される仕事)が発生する。 続いてc〜dの
過程で、作動ガスGは高温側の再生熱交換器20を通じ
中温室15に導入され、この際、作動ガスGは高温側の
再生熱交換器20に対し温熱を蓄熱することで温度低下
して容積一定のもとで圧力低下し、d〜eの過程で、作
動ガスGは圧縮(負の仕事)され、これにより作動ガス
Gは高温室14の温度レベルよりも低い温度レベル(中
温)で放熱器26に対し放熱し、そして、再びaの状態
に戻る。 すなわち、高温室14と中温室15とについて
の上記a〜dのサイクルは、P−v線図及びT−s線図
で模式的に示せば図7の(イ),(ロ)の如く示され、
これは所謂スターリングサイクルであり、熱入力により
仕事を発生する。
【0011】一方、上記のガスサイクルの進行を中温室
15と低温室16とについて見れば、圧縮された作動ガ
スGが低温側の再生熱交換器21を通じ低温室16に導
入され(図6におけるa〜b過程)、その後、この作動
ガスGが膨張過程を経て低温側吸熱器24により低温吸
熱源Cから低温レベルで吸熱(すなわち、冷熱の発生)
するとともに(図6におけるb〜c過程)、再び低温側
の再生熱交換器21を通じ、その低温側再生熱交換器2
1への冷熱蓄熱と自身の温度上昇を伴って低温側16室
から中温室15側へ導出される(図6におけるc〜d過
程)
【0012】また、この温度上昇した作動ガスGは、続
いての圧縮過程を経て低温室16の温度レベルよりも高
い前記の中温レベルで放熱器26により放熱源Hに対し
放熱する(図6におけるd〜e過程)。 つまり、この一
連の動作を更に詳述すれば、中温室15が低温室16の
吐出吸入周期とほぼ等しい周期で、かつ、ほぼ1/4周
期分だけ位相が遅れた状態で作動ガスGの吐出と吸入と
を行うことから、中温室15と低温室16とについて見
た場合(同図6参照)、a〜bの過程で、作動ガスGは
低温側の再生熱交換器21を通じ低温室16に導入さ
れ、この際、作動ガスGは低温側の再生熱交換器21か
らの先の蓄熱冷熱の受熱により温度低下して容積一定の
もとで圧力低下し、b〜cの過程で、作動ガスGは外部
からの仕事(エンジン動力)により膨張し、これにより
作動ガスGは低温レベルで低温側吸熱器24から吸熱
(低熱の発生)する。続いてc〜dの過程で、作動ガス
Gは低温側の再生熱交換器21を通じ中温室15に導入
され、この際、作動ガスGは低温側の再生熱交換器21
に対し冷熱を蓄熱することで温度上昇して容積一定のも
とで圧力上昇し、d〜eの過程で、作動ガスGは外部か
らの仕事(エンジン動力)により圧縮され、これにより
作動ガスGは低温室16の温度レベルよりも高い温度レ
ベル(中温)で放熱器26に対し放熱(温熱の発生)
し、そして、再びaの状態に戻る。 すなわち、中温室1
5と低温室16とについての上記a〜dのサイクルは、
P−v線図及びT−s線図で模式的に示せば図8の
(イ)、(ロ)の如く示され、これは所謂逆スターリン
グサイクルであり、動力入力により冷温熱を発生する。
【0013】以上のことから、中温室15を各別の再生
熱交換器20,21を介し高温室14と低温室16とに
連通させた構造において、高温室14と低温室16とが
互いにほぼ等しい周期で、かつ、ほぼ等しい位相で作動
ガスGの吐出と吸入を行うとともに、中温室15が高温
室14及び低温室16の吐出吸入周期とほぼ等しい周期
で、かつ、ほぼ1/4周期分だけ位相が遅れた状態で作
動ガスGの吐出と吸入を行うようにすれば、高温室14
と中温室15との間での上記の如きスターリングサイク
ル的な熱機関サイクルと、中温室15と低温室16との
間での上記の如き逆スターリングサイクル的なヒートポ
ンプサイクル(冷凍サイクル)とが、両サイクルについ
て中温室15を共用した状態で、かつ、各サイクルにお
けるa,b,c,dの各点がタイミング的に対応した状
態で、図9のT−s線図に示す如き形態をもって並行実
施され、これにより、動作手段Aによる動力連係下にお
いて、高・中温室14,15の側の上記熱機関サイクル
により得られる発生仕事が本来のヒートポンプ駆動用エ
ンジン動力に付加された状態、すなわち、この発生仕事
分だけヒートポンプ運転動力が増強された状態で、上記
の中・低温室15,16の側のヒートポンプサイクルが
運転される。
【0014】そして、エンジン排熱について見れば、上
記の如く高・中温室14,15の側の熱機関サイクルで
動力変換してヒートポンプ運転動力の増強に利用したの
ち、その熱機関サイクルからの排熱の形態で、中・低温
室15,16の側のヒートポンプサイクルによる低温吸
熱源Cからの汲み上げ熱とともに中温レベルの有効温熱
として放熱器26から放熱源Hに対し放熱する形態とな
る。
【0015】(第2特徴構成の作用)前記の第2特徴構
成では(図2ないし図3参照)、エンジン排ガスEの保
有熱とエンジン冷却水Wの保有熱等のように互いに異な
る温度のエンジン排熱を前記の高温室14の側において
作動ガスGに吸熱させる場合や、あるいは、エンジン排
熱とは温度の異なる他の高温吸熱源X1,X2からの吸
熱とエンジン排熱の吸熱とを前記の高温室14の側にお
いて作動ガスGに行わせる場合等において、その高温室
14側での吸熱(すなわち、作動ガスGの高温加熱)を
効率良く行うことができる。
【0016】つまり、高温室14を高温側ガス路18に
対し直列に接続する複数室14a,14b,14cとし
て、それら複数室14a,14b,14cどうしを互い
の間の副再生熱交換器29a,29bにより温度的に区
分し、これに対し、異なる温度のエンジン排熱を作動ガ
スGに吸熱させる場合は、エンジン排熱を吸熱させる前
記の排熱吸熱器22をエンジン排熱の温度毎に複数部2
2a,22bに分割し、また、エンジン排熱とは温度の
異なる他の高温吸熱源X1,X2からの吸熱とエンジン
排熱の吸熱とを作動ガスGに行わせる場合は、その高温
吸熱源X1,X2からの吸熱を行わせる他系統高温側吸
熱器30,31と、エンジン排熱を吸熱させる排熱吸熱
器22とを各別に設ける。
【0017】そして、それら排熱吸熱器22の複数分割
部22a,22b、あるいは、他系統高温側吸熱器3
0,31と排熱吸熱器22とを、温度レベルの高いもの
ほど複数室14a,14b,14cの直列接続系統にお
ける端末側に位置させる配列で複数室14a,14b,
14cの夫々に対応させて配備することにより、温度レ
ベル毎に区分した状態での高温吸熱を作動ガスGに行わ
せるようにし、これにより、互いに温度の異なるエンジ
ン排熱を、温度的に平衡させた熱的混合状態で一つの排
熱吸熱器により作動ガスGに吸熱させたり、あるいは、
他の高温吸熱源X1,X2から得られる高温熱と、それ
とは温度の異なるエンジン排熱とを、温度的に平衡させ
た熱的混合状態で一つの高温側吸熱器により作動ガスG
に吸熱させたりするに比べ、異なる温度の熱的混合で生
じる有効熱エネルギの損失を回避した状態で、高温室1
4側での吸熱を効率良く行わせる。 すなわち、図3に示
す構成例で更に説明すれば、前記のa〜bの過程で高温
室14に導入される作動ガスGのうちの一部Gaは、高
温側の再生熱交換器20と2つの副再生熱交換器29
b,29aを経て最端末室14aまで導入され、この導
入過程で各再生熱交換器20,29b,29aからの蓄
熱温熱の順次受熱により3段階にわたって温度上昇す
る。 また、高温室14への導入作動ガスGのうちの他の
一部Gbは、高温側の再生熱交換器20と1つの副再生
熱交換器29bを経て端末前室14bまで導入され、こ
の導入過程で2つの再生熱交換器20,29bからの蓄
熱温熱の順次受熱により2段階にわたって温度上昇し、
残りの導入作動ガスGcは最手前室14cまでの導入と
なって、高温側再生熱交換器20からの蓄熱温熱の受熱
により1段階のみ温度上昇する。 一方、これら導入作動
ガスGa,Gb,Gcが前記のc〜d(厳密にはc〜
e)の過程で高温室14から導出される際には、最端末
室14aの導入作動ガスGaは各再生熱交換器29a,
29b,20に対し順次に温熱蓄熱することにより、3
段階にわたって温度低下し、また、端末前室14bの導
入作動ガスGbは、2つの再生熱交換器29b,20に
対し順次に温熱蓄熱することにより、2段階にわたって
温度低下し、最手前室14cの導入作動ガスGcは高温
側再生熱交換 器20に対してのみ温熱蓄熱して1段階の
み温度低下し、このことから、端末側ほど温度レベルの
高い吸熱器22,30,31を配備することに対し、複
数室14a,14b,14cが温度的に区分された状態
に保たれる。 そして、このように温度区分した状態で各
吸熱器22,30,31から各導入作動ガスGa,G
b,Gcに吸熱させることにより、互いに異なる温度の
熱を温度的に平衡させた熱的混合状態で作動ガスGに吸
熱させるに比べ、既述の如く、異なる温度の熱的混合で
生じる有効熱エネルギの損失(略言すれば、高温熱が低
温吸熱器の側に漏出する熱ロス)を回避した状態で、高
温室14側での吸熱を効率良く行わせることができる。
【0018】
【発明の効果】
(第1特徴構成の効果)つまり、本発明の第1特徴構成
によれば、単にエンジン動力のみによりヒートポンプを
運転するに比べ、エンジン排熱を利用したヒートポンプ
運転動力の増強により、ヒートポンプの発生冷熱量及び
発生温熱量について、その双方を効果的に増大でき、し
かも、エンジン排熱を動力変換の後、その動力変換機関
の排熱という形態でヒートポンプの発生温熱とともに中
温レベルの有効温熱として放熱源に対し取り出せること
も相まって、全体としての温熱発生量及び冷熱発生量を
前述の従来形態に比べ大きく増大でき、これにより、全
体としてのエネルギ効率を従前に比して大きく向上する
ことできる。
【0019】また、エンジン排熱をヒートポンプ運転動
力の増強に利用してヒートポンプにおける発生冷熱量と
発生温熱量との双方を増大させるという形態であるか
ら、上記の全体としての温熱発生量と冷熱発生量とを比
較した場合に温熱発生量が過大となるといった従来傾向
も抑制できて、ヒートポンプ設備上で使い勝手の良いも
のとすることができる。
【0020】(第2特徴構成の効果)本発明の第2特徴
構成を採用すれば、エンジン排ガスの保有熱とエンジン
冷却水の保有熱等のように異なる温度のエンジン排熱を
高温室の側において作動ガスに吸熱させる場合や、ある
いは、エンジン排熱とは温度の異なる他の高温吸熱源か
らの吸熱とエンジン排熱の吸熱とを高温室の側において
作動ガスに行わせる場合等において、それら温度の異な
るエンジン排熱や他の高温熱を温度レベル毎に高温室の
側において効率良く吸熱できることで、ひいては、その
高温室側での吸熱によるヒートポンプ運転動力の増強、
及び、それによる全体エネルギ効率の向上を極めて効果
的に達成できる。
【0021】
【実施例】図1は本発明によるエンジン駆動ヒートポン
プの構成例を示し、1はエンジン、2はエンジン1によ
り駆動される熱機器部である。
【0022】エンジン1において、3はエンジン出力
軸、4は燃料路、5は吸気路、6はエンジン排ガスEの
排気路であり、7はエンジン冷却水Wの循環路である。
【0023】熱機器部2において、8は内装の第1ピス
トン11とともに高温室14を形成する第1シリンダ、
9は内装の第2ピストン12とともに中温室15を形成
する第2シリンダ、10は内装の第3ピストン13とと
もに低温室16を形成する第3シリンダであり、高温室
14、中温室15、低温室16の夫々は、対応ピストン
11,12,13の往復動作により作動ガスG(例えば
ヘリウムガスや水素ガス)の吐出と吸入を周期的に行
う。
【0024】ピストン駆動構造については、エンジン出
力軸3に連結したクランク軸17に、第1ないし第3ピ
ストン11,12,13夫々のピストンロッド11p,
12p,13pをエンジン出力軸3の回転軸芯周りで同
位相位置に連結してあり、これら第1ないし第3ピスト
ン11,12,13、各ピストンロッド11p,12
p,13p、クランク軸17をもって、エンジン1の軸
動力により高温室14、中温室15、低温室16の夫々
に作動ガスGの吐出と吸入を周期的に行なわせる動作手
段Aを構成してある。
【0025】また、この動作手段Aを構成するについて
は、上記の如く各ピストンロッド11p,12p,13
pをエンジン出力軸3の回転軸芯周りにおける同位相位
置でクランク軸17に連結することに対し、第1ピスト
ン11と第3ピストン13の往復動作方向(すなわち、
第1シリンダ8と第3シリンダ10の向き)を同一にす
るとともに、第2ピストン12の往復動作方向(すなわ
ち、第2シリンダ9の向き)を、第1及び第3ピストン
11,13の往復動作方向に対してエンジン回転向きの
下手側へ90°だけ傾けてあり、これにより、エンジン
駆動による高温室14、中温室15、低温室16夫々の
作動ガス吐出吸入において、高温室14と低温室16と
が互いに等しい周期で、かつ、等しい位相で作動ガスG
の吐出と吸入とを行うとともに、中温室15が高温室1
4及び低温室16の吐出吸入周期と等しい周期で、か
つ、1/4周期分だけ位相が遅れた状態で作動ガスGの
吐出と吸入を行うように構成してある。
【0026】作動ガスGの回路構成については、高温室
14と中温室15とを高温側ガス路18により連通させ
るとともに、中温室15と低温室16とを低温側ガス路
19により連通させ、これら高温側及び低温側夫々のガ
ス路18,19には再生熱交換器20,21を介装して
ある。
【0027】また、第1シリンダ8には、排気路6によ
り導かれるエンジン排気Eと作動ガスGとを熱交換させ
て、エンジン排気Eの保有する高温のエンジン排熱を作
動ガスGに吸熱させる(すなわち、作動ガスGを高温加
熱する)排熱吸熱器22を装備し、一方、第3シリンダ
10には、冷熱側熱媒路23により導かれる低温吸熱源
としての冷熱媒Cと作動ガスGとを熱交換させて、その
冷熱媒Cに対し作動ガスGを吸熱させる(すなわち、冷
熱媒Cを冷却する)低温吸熱器24を装備し、さらに、
第2シリンダ9には、温熱側熱媒路25により導かれる
放熱源としての温熱媒Hと作動ガスGとを熱交換させ
て、その温熱媒Hに対し作動ガスGを放熱させる(すな
わち、温熱媒Hを加温する)放熱器26を装備してあ
る。
【0028】なお、高温側及び低温側の再生熱交換器2
0,21は夫々、蓄熱要素を内蔵し、高温側の再生熱交
換器20は通過作動ガスGとの熱授受において温熱蓄熱
するよう作用し、また、低温側の再生熱交換器21は通
過作動ガスGとの熱授受において冷熱蓄熱するよう作用
する。
【0029】27は上記の低温吸熱器24で冷却された
冷熱媒Cを用いて冷房や物品の冷却等を行う冷熱消費装
置であり、28は上記の放熱器26で加温された温熱媒
Hを用いて暖房や給湯、あるいは、物品の加熱等を行う
温熱消費装置である。
【0030】以上の機器構成での運転については、エン
ジン1の軸動力により熱機器部2の各ピストン11、1
2、13を駆動すると、高温室14と低温室16とが互
いに等しい位相で作動ガスGの吐出吸入を行うことに対
し、中温室15が1/4周期分だけ位相が遅れて作動ガ
スGの吐出吸入を行うことから、図6に示す如く、高・
低温室14,16と中温室15とが共に作動ガス吐出工
程となって作動ガスGの圧縮が生じる状態(d〜e過
程)と、高・低温室14,16と中温室15とが共に作
動ガス吸入工程となって作動ガスGの膨張が生じる状態
(b〜c過程)とが交互に現れ、各室14,15,16
にわたる全体作動ガス系について、作動ガスGの圧縮と
膨張が交互に現れるガスサイクルが形成される。
【0031】そして、このガスサイクルの進行を高温室
14と中温室15とについて見れば、作動ガスGが圧縮
され、その圧縮された作動ガスGが高温側の再生熱交換
器20を通じ高温室14に導入され(a〜b過程)、そ
の後、この作動ガスGが膨張過程を経て排熱吸熱器22
によりエンジン排ガスEから高温のエンジン排熱を吸熱
(すなわち、作動ガスGの高温加熱)し(b〜c過
程)、続いて、この作動ガスGが再び高温側の再生熱交
換器20を通じ、その高温側再生熱交換器20への温熱
蓄熱と自身の温度降下を伴って高温室14側から中温室
15側へ導出される(c〜d過程)といった形態とな
り、換言すれば、エンジン排ガスEが保有するエンジン
排熱を入力熱エネルギとする一種のスターリングサイク
ル的な熱機関サイクルが形成される。
【0032】また、この温度降下した導出作動ガスG
は、続いての圧縮過程を経て高温室14の温度レベルよ
りも低い中温レベルにおいて放熱器26により放熱源と
しての温熱媒Hに対し放熱(すなわち、温熱媒Hを加
温)する(d〜e過程)
【0033】一方、上記のガスサイクルの進行を中温室
15と低温室16とについて見れば、作動ガスGが圧縮
され、その圧縮された作動ガスGが低温側の再生熱交換
器21を通じ低温室16に導入され(a〜b過程)、そ
の後、この作動ガスGが膨張過程を経て低温側吸熱器2
4により低温吸熱源としての冷熱媒Cから低温レベルで
吸熱(すなわち、膨張による冷熱発生で冷熱媒Cを冷
却)するとともに(b〜c過程)、再び低温側の再生熱
交換器21を通じ、その低温側再生熱交換器21への冷
熱蓄熱と自身の温度上昇を伴って低温側16室から中温
室15側へ導出され(c〜d過程)、また、この温度上
昇した導出作動ガスGが、続いての圧縮過程を経て、低
温室16の温度レベルよりも高い前記の中温レベルで前
述の高温室14側からの導出作動ガスと同様、放熱器2
6により放熱源としての温熱媒Hに対し放熱(すなわ
ち、温熱媒Hを加温)する(d〜e過程)といった形態
となり、換言すれば、一種の逆スターリングサイクル的
なヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)が形成され
る。
【0034】つまり、中温室15を各別の再生熱交換器
20,21を介し高温室14と低温室16とに連通させ
た構造において、高温室14と低温室16とが互いにほ
ぼ等しい周期で、かつ、ほぼ等しい位相で作動ガスGの
吐出と吸入を行うとともに、中温室15が高温室14及
び低温室16の吐出吸入周期とほぼ等しい周期で、か
つ、ほぼ1/4周期分だけ位相が遅れた状態で作動ガス
Gの吐出と吸入を行うようにすることで、高温室14と
中温室15との間での上記の如きスターリングサイクル
的な熱機関サイクルと、中温室15と低温室16との間
での上記の如き逆スターリングサイクル的なヒートポン
プサイクルとが、両サイクルについて中温室15を共用
した状態で、かつ、各サイクルにおけるa,b,c,d
の各点がタイミング的に対応した状態で、図9のT−s
線図に示す如き形態をもって並行実施されるようにす
る。 すなわち、このことにより熱機器部2では、前記の
動作手段Aによる動力連係下において、エンジン排熱を
入力熱エネルギとする高・中温室14,15の側の上記
熱機関サイクルで得られる発生仕事がエンジン軸動力に
付加された状態で、中・低温室15,16の側の上記ヒ
ートポンプサイクルが運転される形態となり、これによ
り、単にエンジン軸動力だけでヒートポンプを運転する
形態に比べ、中・低温室15,16の側のヒートポンプ
サイクルにおける冷熱発生能力及び温熱発生能力(すな
わち、冷熱媒Cに対する冷却能力、及び、温熱媒Hに対
する加温能力)が大きく向上する。
【0035】また、エンジン排ガスEから吸熱したエン
ジン排熱は、上記の如く高・中温室14,15の側の熱
機関サイクルで動力変換されてヒートポンプ運転動力の
増強に寄与したのち、その熱機関サイクルからの排熱と
して、中・低温室15,16の側のヒートポンプサイク
ルによる冷熱媒Cからの汲み上げ熱とともに放熱器26
での温熱媒加温に用いられ、これにより、エンジン排ガ
スEの保有するエンジン排熱が最大限に有効利用され
る。
【0036】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0037】(1)前述の実施例ではエンジン排ガスE
が保有するエンジン排熱を排熱吸熱器22で作動ガスG
に吸熱させたが、エンジン排ガスEが保有するエンジン
排熱とエンジン冷却水Wが保有するエンジン排熱等のよ
うに、互いの温度が異なるエンジン排熱を作動ガスGに
吸熱させる場合、図2に示す如き構成を採用してもよ
い。
【0038】つまり、高温室14を形成する第1シリン
ダ8及び第1ピストン11を二段構造として、高温室1
4を二室14a,14bに分割し、そして、これら二室
14a,14bを高温側ガス路18に対し直列に接続す
るとともに、二室14a,14bどうしを連通する副ガ
ス路18aに副再生熱交換器29を介装する。
【0039】これに対し、エンジン排熱を作動ガスGに
吸熱させる排熱吸熱器22は、エンジン排ガスEが保有
するエンジン排熱を作動ガスGに吸熱させる排ガス側吸
熱器22aと、エンジン排ガスEよりも温度が低いエン
ジン冷却水Wが保有するエンジン排熱を作動ガスGに吸
熱させる冷却水側吸熱器22bとに分割し、そして、冷
却水側吸熱器22bよりも温度レベルが高い排ガス側吸
熱器22aを、上記二室14a,14bのうち直列接続
系統の端末側に位置する一室14aに対し装備するとと
もに、他方の冷却水側吸熱器22bを上記二室14a,
14bのうち高温側再生熱交換器20の側に位置する一
室14bに対し装備する。
【0040】すなわち、この構成により、エンジン排ガ
スEが保有するエンジン排熱とエンジン冷却水Wが保有
するエンジン排熱とを、温度区分した状態で夫々の温度
レベルにおいて作動ガスGに効率良く吸熱させる。
【0041】(2)エンジン排熱の吸熱とともに、エン
ジン排熱とは温度が異なる他の高温吸熱源からの吸熱も
あわせて作動ガスGに行わせる場合、図3に示す如き構
成を採用してもよい。
【0042】つまり、個別のピストン11a,11b,
11cを備える複数のシリンダ8a,8b,8cによ
り、高温室14を複数室14a,14b,14cに分割
し、そして、これら複数室14a,14b,14cを高
温側ガス路18に対し直列に接続するとともに、複数室
14a,14b,14cどうしを連通する副ガス路18
a、18bの夫々に副再生熱交換器29a,29bを介
装する。
【0043】これに対し、吸熱器としては、エンジン排
熱を作動ガスGに吸熱させる排熱吸熱器22とともに、
作動ガスGに他の高温吸熱源X1,X2からの吸熱を行
わせる他系統高温側吸熱器30,31を設け、そして、
これら排熱吸熱器22と他系統高温側吸熱器30,31
とを、温度レベルの高いものほど上記複数室14a,1
4b,14cの直列接続系統において端末側に位置させ
る状態で、複数室14a,14b,14cの夫々に対応
させて配備する。
【0044】すなわち、この構成においても前記の図2
に示す構成と同様、エンジン排熱と、その他の高温吸熱
源X1,X2から得る高温熱とを、温度区分した状態で
夫々の温度レベルにおいて作動ガスGに効率良く吸熱さ
せる。
【0045】なお、前記の図2に示す構成、及び、この
図3に示す構成は、いずれも〔課題を解決するための手
段〕の項における第2特徴構成の実施例を示す。
【0046】(3)図4に示すように、放熱器26を二
分割して、一方の分割部分26aは高温側ガス路18で
高温側再生熱交換器20と中温室15との間に介装し、
これに対し、他方の分割部分26bは低温側ガス路19
で低温側再生熱交換器21と中温室15との間に介装す
るといった構成を採用してもよい。
【0047】また、排熱吸熱器22や前記の他系統高温
側吸熱器30,31、あるいは、低温側吸熱器24も、
夫々、高温室14や低温室16の室構成そのものに対し
配設するに代え、各室に対するガス路中に介装する構成
としてもよい。
【0048】(4)高温室14の吐出吸入位相と低温室
16の吐出吸入位相とは、必ずしも厳密に一致させる必
要はなく、両室14,16の吐出吸入位相に例えば10
°程度の位相差を与えてもよく、また、中温室15の吐
出吸入位相も高温室14や低温室16の吐出吸入位相に
対して、必ずしも1/4周期分(90°)だけ厳密に遅
らせる必要はなく、高温室14や低温室16の吐出吸入
位相に対し中温室15の吐出吸入位相に例えば80°や
100°といった位相遅れを与える形態としてもよい。
【0049】(5)エンジン動力により高温室14、中
温室15、低温室16の夫々に作動ガスGの吐出吸入を
周期的に行わせる動作手段Aの具体的構造、及び、それ
ら各室14,15,16の具体的形成構造は種々の構成
変更が可能であり、例えば、ディスプレーサー式のシリ
ンダ・ピストン構造を採用してもよい。
【0050】(6)図5に示すように、エンジン1、熱
機器部2、及び、発電機Dを軸連動させる構成とし、こ
れにより、エンジン排熱を入力熱エネルギとして熱機器
部2における高・中温室14,15の側の熱機関サイク
ルで発生する動力と、エンジン1本来の軸動力との和
(すなわち、エンジン排熱を含めたエンジン1の総出
力)をもって、熱機器部2における中・低温室15,1
6の側のヒートポンプサイクルの運転とともに、必要に
応じ発電運転を行えるようにしてもよい。
【0051】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す装置構成図
【図2】別実施例を示す部分拡大部
【図3】別実施例を示す部分拡大図
【図4】別実施例を示す部分拡大図
【図5】別実施例を示す外観装置構成図
【図6】 装置動作を順次的に説明する図
【図7】 スターリングサイクルを示すP−v線図及びT
−s線図
【図8】 逆スターリングサイクルを示すP−v線図及び
T−s線図
【図9】 中温室共用状態での並行サイクル形態を示すT
−s線図
【符号の説明】
1 エンジン 14 高温室 14a〜14c 複数室 15 中温室 16 低温室 18 高温側ガス路 18a,18b 副ガス路 19 低温側ガス路 20 高温側再生熱交換器 21 低温側再生熱交換器 22 排熱吸熱器 22a,22b 複数分割部 24 低温側吸熱器 26 放熱器 29a,29b 副再生熱交換器 30,31 他系統高温側吸熱器 A 動作手段 C 低温吸熱源 G 作動ガス H 放熱源 X1,X2 高温吸熱源
フロントページの続き (73)特許権者 000222037 東北電力株式会社 宮城県仙台市青葉区一番町3丁目7番1 号 (72)発明者 柳生 寿美夫 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会 社クボタ 技術開発研究所内 (72)発明者 藤島 一郎 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会 社クボタ 技術開発研究所内 (72)発明者 一色 尚次 東京都世田谷区経堂2丁目29番6号 (72)発明者 大友 充弘 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社 電力技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 9/14 520 F25B 27/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)の動力により、高温室
    (14)、中温室(15)、及び、低温室(16)の夫
    々に作動ガス(G)の吐出と吸入とを周期的に行わせる
    動作手段(A)を設け、 その動作手段(A)を、 前記高温室(14)と前記低温室(16)とが互いにほ
    ぼ等しい周期で、かつ、ほぼ等しい位相で作動ガス
    (G)の吐出と吸入とを行うとともに、 前記中温室(15)が前記高温室(14)及び低温室
    (16)の吐出吸入周期とほぼ等しい周期で、かつ、ほ
    ぼ1/4周期分だけ位相が遅れた状態で作動ガス(G)
    の吐出と吸入を行うように構成し、 前記高温室(14)と前記中温室(15)とを連通する
    高温側ガス路(18)、及び、前記中温室(15)と前
    記低温室(16)とを連通する低温側ガス路(19)を
    設けて、それらガス路(18),(19)の夫々に再生
    熱交換器(20),(21)を介装し、 高温側の前記再生熱交換器(20)よりも前記高温室
    (14)の側において作動ガス(G)にエンジン排熱を
    吸熱させる排熱吸熱器(22)、低温側の前記再生熱交
    換器(21)よりも前記低温室(16)の側において作
    動ガス(G)に低温吸熱源(C)から吸熱させる低温側
    吸熱器(24)、並びに、前記高温側再生熱交換器(2
    0)と前記低温側再生熱交換器(21)との間において
    作動ガス(G)を放熱源(H)に対し放熱させる放熱器
    (26)を設けたエンジン駆動ヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 前記高温室(14)を前記高温側ガス路
    (18)に対し直列に接続する複数室(14a),(1
    4b),(14c)として、それら複数室(14a),
    (14b),(14c)どうしを連通する副ガス路(1
    8a),(18b)に副再生熱交換器(29a),(2
    9b)を介装し、 前記排熱吸熱器(22)の複数分割部(22a),(2
    2b)、又は、作動ガス(G)にエンジン排熱以外の他
    の高温吸熱源(X1),(X2)から吸熱させる他系統
    高温側吸熱器(30),(31)と前記排熱吸熱器(2
    2)を、温度レベルの高いものほど前記複数室(14
    a),(14b),(14c)の直列接続系統において
    端末側に位置させる配列で、前記複数室(14a),
    (14b),(14c)の夫々に対応させて配備してあ
    る請求項1記載のエンジン駆動ヒートポンプ。
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